満足度★★
鑑賞日2019/02/16 (土) 18:00
価格4,000円
各所で劇団の好評を耳にし、紹介文には「緻密な劇構造を無駄遣いしてくだらない笑いにしか昇華させないふざけた作風」と素敵なことが書いてあり、当日行くと客席はほぼ満席で熱い風を感じました。これは大いに笑って、楽しもうと意気込んで観ていましたが、最後まで、心から楽しめませんでした。
パロディを主体とした内容にもかかわらず、元ネタが分らない人も楽しめ、わかるともっと楽しめるという点に注力されておらず、あのアレ回収のためだけの単体では無味乾燥なやりとりが延々と続き、喜劇を観ているのにひたすら「疎外感」を覚えるのはなぜだろうとずっと考え続けていました。一緒に行った人は途中から寝ていましたが、大きな音が鳴るシーンがあったので起きました。
客席では多くの方が爆笑しており、私も、身を持ち崩す予備校生の演技で、左手で煙草を吸いながら、右手でスロットを打つ仕草がリアルだったなど、部分的には楽しめたところもわりとありましたが、勝手に期待して、独立した世界を構築している演劇作品を劇場に観に行ったつもりが、家で観ればいいような何かの外延的な30分のコント番組みたいな内容だったのがその原因かと思っています。