
サンカイ
やみ・あがりシアター
サンモールスタジオ(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/03 (日) 16:00
面白い舞台だった。7階建てのマンションの1階に住む市村家では、父が念願のガラス職人になるため離婚するという。婚約破棄されて戻って来た長女が焦る中、次女がかっていたペットの蛇が逃げ出す。捜索するために、マンションの各階を訊ねるが、それぞれが何かの別れを迎えていた…、という物語。3階だけ空き部屋で、タイトルはその意味が一つ。それとは別に、散会という意味もあり、それぞれの階での別れが一種のハッピーエンドになる。同じ間取りという設定を活かして、同時にいくつもの階の人間が混じって会話する作りなど、巧みな作劇が楽しく、役者もしっかりと演じていたと思う。

『ワンダーランド、跡地』
遠吠え
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/03/03 (日) 13:00
不思議なファンタジーの作品だった。元「南の島」だったワンダーランドにあった民宿を改装した、シェアハウス的下宿が舞台。長く飼われていた犬のぽつりが死んで、7日毎に供養にパーティーをやるという。ちょうどその頃、新たな入居者としてやってきた藤倉にだけ、ぽろりの姿が見える……。消えていくもの、消えていないもの、等へのさまざまな思いを描くファンタジーとして、変わった感触を残してくれる舞台だった。

コマギレ
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/04 (月)公演終了
観終わっても暫くはじっとしたまま余韻に浸っていたい、と思う公演でした。
ラビット番長さんの将棋モノはこの作品で3度目ですが、将棋の知識が無くても大丈夫というか、むしろ知識無い方が純粋に楽しめるのではないかと思えるほどです。
フィクションと分かっていながらも、ひとつひとつの試合の行方に固唾をのみ、その結果から生まれる物語の流れに心地よく乗ったまま、とうとう最後の試合へと流れ着いてしまいました。
千秋楽、主演・雪島さら紗さんの本当のラストステージ。最高に輝いていました。

世界は一人
パルコ・プロデュース
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2019/02/24 (日) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
何といっても役者がいい。ちょっとした間や所作で、舞台が一気に活気づく。演劇はまず俳優を見るものだと再認識させられた。話としては幼なじみの三人の男女のの20余年ということになる。この縦糸に、いじめやひきこもりや、初恋と失恋や、親たちの不幸な死や、えげつない東京生活やが横糸としてからむ。この横糸のエピソード一つ一つが結構切なくていい。これら印象的な横糸が、経糸でしっかりつながっていることがこの舞台の骨格を強くしている。
音楽劇であることもよかった。セリフは少なめなのだが、パフォーマンスとして楽しめたし、メッセージとしても伝わるものがあった。「知らない人でいこう 出合いなおそう」なんてフレーズはぐっとくる。
多分台本を読んでも何もわからない芝居。俳優が演じ、歌い、ひとつの舞台になって初めて見えてくるものばかりだった。DVDかテレビ放送があればぜひまた見たい。

LULU
アン・ラト(unrato)
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★
ベルク作曲のオペラでも知られるドイツの古典的戯曲。前半は分りにくく感じたが、後半はぐっと引き締まり、情感ある舞台だった。主人公のルルは魅力的だが、ファムファタール(悪い女)の典型と言われる。今回の舞台ではそうは思えず、霧矢大夢がさっそうと自然に生きているのに、だらしない男たちが勝手に悩んで死んでいく。死という重い事件が、次々あっけなく起きるので、その展開に戸惑った。
後半のルルは、金と過去の罪で追われるよくある世間知らず女になり、謎の女から一気に愚かで哀れな女になる。実は受動的だった前半と違い、後半は生きるために殺人もおかす、娼婦にもなるという能動的な女になったのもリアリティーがあった。

トゥエンティ
矢崎純也プロデュース
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/01 (金) 14:00
価格2,800円
20歳を目前にしたタイチに「20歳までに云々」という都市伝説を聞かせて慌てさせた親友のカズヤが急逝する。タイチはカズヤが遺したカードを手がかりに「カズヤの軌跡」を辿ることになり……な物語。
前半は大学のサークル絡みの「青春もの」な味わいで実は伏線をあれこれ張っていて、後半はその伏線を回収しながら友達が少なかったタイチが「仲間」を得て行くという、カズヤの生前・死後で二部構成のようにしたのが巧み。
そして全体を通して会話がウイットに富んで面白く、内容もいろいろな要素を取り込んでワカればワカるほど愉しい。落としどころも上手いし、こういうのも好きなんだな。
なお、公表されたあらすじはカズヤの死後パートについてのものであり、事前に読んだ身には「ストーリー、変わったの?」な感が否めなかったのが難点と言えば難点……と言うか、あらすじの書き方が問題ではなかろうか。

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖
株式会社NLT
ザ・ポケット(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
よく練られた脚本、これは面白い。エスプリの効いたフランス喜劇。前半は丁寧なキャラクター設定の解説。後半はその応用が細かく複雑に絡み合ってハイテンポの交響楽に。強迫性神経症の患者六人が医師の到着までの間、お互いの病状について語り合う。細かい約束事がラリーの応酬のように見事に展開。会場の笑いをかっさらったのは、同じ事を二度繰り返して言う強迫観念の女役、井上薫さん。何となくNOKKOを思わせる彼女が観客を爆笑の渦に叩き込む。潔癖症の山崎美貴さん、心配性の中村まり子さんも秀逸。もう一度観て細かい笑いを確認したい程。ルー大柴氏のパブリック・イメージでこれを見逃すと後悔する作品。

あいちゃんはイデオロギーの戦士
南京豆NAMENAME
王子スタジオ1(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

平成31年東京の旅
劇団星乃企画
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2019/02/25 (月) ~ 2019/03/04 (月)公演終了

7ストーリーズ 7階でおきた7つの物語
劇団Kalium
新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)
2019/03/01 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖
株式会社NLT
ザ・ポケット(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

コマギレ
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/04 (月)公演終了

はなにら
MONO
吉祥寺シアター(東京都)
2019/03/02 (土) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
会場に入った途端、まずセットがとても素敵だった。期待が高まる。
その期待を裏切らない、とても面白い芝居だった。笑いという意味での面白さはもちろんのこと、「家族とは」を考えさせられる気持ちのよいセリフたちが心に残った。
そのせいで、台本を買って帰ってきてしまった。

寒花
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/03/04 (月) ~ 2019/03/12 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/04 (月) 18:30
座席1階
タイトルの寒花とは、極寒の地に舞う雪という。文学座がアトリエで上演したものをサザンシアターという比較的大きい劇場で再演、その初日を拝見した。
初代韓国統監伊藤博文を暗殺した安重根が処刑前に収監された旅順の監獄が舞台。信念を持って殺害を実行した安が毅然と、泰然と死刑を受け入れようとしているのに対し、監獄の看守長や通訳など日本人たちはそれぞれの思いや背景を抱え、落ち着かない。日本はアジアの盟主として君臨しようと体裁を維持するのに腐心しているのが情けない。それはともあれ、死に向かう人間の心理、心の動きを少し斜めから見つめている舞台といえる。
今の時代の価値観から言えば、どんな理由があれ暗殺は許されない。その観点では安を英雄的に描いていて落ち着かない感じも。今の日韓関係には寒花が舞っていて、歴史の教訓を考えるのも、なんだかタイミングがよくない気も。舞台を見た後、かなりの重みを体に感じたのは、そんな今の政治状況があるからかもしれない。

『ワンダーランド、跡地』
遠吠え
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

ハナイトナデシコVol.8
ハナイトナデシコ
ギャラリーサイズ(東京都)
2019/03/02 (土) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
ここ数回、連続して観劇しています。今回も良かったです。
最後はハッピーな気持ちになれて、少しほろっとして、いつもながらいい時間を過ごせました。次回も期待しています。

スタンドアローン
ジョーカーハウス
萬劇場(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
ジョーカーハウス史上最高傑作と遠慮なく申し上げたいくらい感情揺さぶられて、ため息がでるくらい格好良すぎる作品でした。 9作目にしてまだまだ進化するのかとホントに驚いた次第。

さようなら、イサム
学習院大学演劇部 少年イサム堂
富士見会館401 演劇部アトリエ(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
めまぐるしく場面がころころ転換され、ついつい見入ってしまいました。
笑いを誘うシーンが沢山あって、わらいころげていました。
とても面白かったです。

くるおしき綾、絢爛なれ
OG-3works
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
旅の三人組が絡んだ結果、全体としてはかなりライトな仕上がり、好みの問題ですが個人的には三人組無しでみたい(三人自体は好きなんですが)
劇場も違うのに前回同様お席について若干ご意見が出ているのはかなりライトな層も見にも来てもらえているのもあるかもだけども。余裕を持った席にすれば逆に数が減る訳だが最前でみたい客は多い。席が減れば利益も減る。要はバランスなんだろうけども最前だけ価格を変えるなど考える必要もあるのかなーとも(個人的には最前席にこだわりはない)

世界は一人
パルコ・プロデュース
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2019/02/24 (日) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/26 (火)
すごい。深くえぐられてエロぐられて、大人になれば傷は癒えるのだろうか。また繰り返されるのだろうか。最近の事件を見ても当てはまることが多く、どうにも苦しくなる。「音楽劇」であって良かった。私はこの作品大好き。観ること出来て本当に良かった。