最新の観てきた!クチコミ一覧

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革命日記

革命日記

映画美学校

アトリエ春風舎(東京都)

2019/03/06 (水) ~ 2019/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

昨年やられた同作品の青年団公演では2バージョンの内、リーダーを坊薗女史が演じる方を見損ねて残念がった記憶が。戯曲は面白く、映画美学校の発表公演は中々良い。
だが今回のは恐ろしくリアルな、まあ現代口語演劇じたいリアル追及型なのだが、同戯曲も含めて「リアルでなさ」を笑いにまぶして提供する平田演出舞台とは少し様相を変えて、リアルを犠牲にして笑いを取る的場面は一切なく(型の笑いは一箇所のみあったが)、人物像や関係性が全編にわたって丁寧に作られていた。
「今の時代、そういう(連合赤軍事件の粛清のような)事はない」という台詞にある通り、時代は限定しないものの現在に近い設定と思しく、社会変革を目指す活動に身を投じることになった若者の素直な心情、組織の矛盾の実態が、浮き彫りになって行く。作者的には社会変革の主体を気取る若きインテリの鼻持ちならなさ、打算、功名心、支配欲を内に秘めた発語を、笑う飛ばすために書いた戯曲であったとしても、作劇においては十分人物らの内面を汲んで台詞を書いた事だろう。対立する登場人物らそれぞれに感情移入できる舞台に見入ったが、これを平田氏が書いたのだ。

アクティブイマジネーション朗読劇『ギルガメッシュ叙事詩』

アクティブイマジネーション朗読劇『ギルガメッシュ叙事詩』

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2019/03/05 (火) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

鑑賞日2019/03/08 (金) 19:30

価格0円

朗読ショーという印象でした。
テレビネタ、特にアニメネタが多かったので私には笑いが届きませんでした。
ただ声フェチなのでその視点から楽しませていただきました。
チケプレありがとうございました。

平田オリザ・演劇展vol.6

平田オリザ・演劇展vol.6

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/02/15 (金) ~ 2019/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

「隣にいても一人」を複数観劇。昨年幾つか同作品の公演情報をみて気になっていた。近作と思いきや2000年の作。まず韓国版から観る事となり、知らない作品なので台詞(字幕)を追うのに目が忙しくなったが、会場からは開幕からあちこちからクスリと笑いが聴こえた。何度か見て行くと「この場面でこの役者はどう出るか」と期待を込めて見る感じになるから、先走り笑いが漏れるのも判るが、最初は原因の判らない笑いにいささか混乱した。
「夫婦とは何か」について再考を促す作品で、破綻は元々あるがそれを最後まで見せる。笑いどころのある作品でチームによって違いが出るその部分が面白い。複数バージョンを見る醍醐味だ。

ネタバレBOX

破綻が決定的なのは、戯曲でも自己言及しているが、離婚が決定している夫婦それぞれの弟と妹がある朝突然「夫婦になっていた」と、戸惑いながら伝える二人に対し、まず弟の兄が言う、「そもそも何でそこで『夫婦になっていた』という表現になるんだ?」に表れており、ネックではある。換言すればその処理は役者に委ねられている。自宅に戻ってうとうとしたはずが、起きてみたら男の部屋におり、男は机に突っ伏して寝ていた・・。男も女も、互いに「夫婦になった」と確信している事が判った・・そのように数時間前の事を回想して語る二人だが、確信したのなら、もはや戸惑い続けることも、互いの兄や姉に相談することもない。確信できなければ相談するという流れにもなるだろうが、その時点で「これは夫婦になったという事である、という飛躍した解釈には走れない」、となる。「転校生」みたく突然有り得ない事が起きた、という事実を確信した時点で、二人はある秘密を共有する二人と自覚したなら、その秘密の意味を「夫婦になる」という行動によって検証しようとするだろう。そこに至る前段として、相手を伴侶として満更でないと自ら判定を下す、という選択行為があるはずで、「自分たちも戸惑っているんだ」という今だ判定せざる者の相談の形にはなり得ないのだ。逆に伴侶として不足があると感じたなら、不可思議な現象じたいを「何かの間違い」として忘れようとする、それだけだ。
ただ、神秘を受け容れたとしても男の側と女の側に温度差や、解釈の違いがある場合も考えられる。夫婦となる(=結婚?)とは何か、についての認識は、結局のところ互いの本当のところは判らない以上、定まらない。お互いを探りながら、同居しやがて家族を形成していく単位である事は認めつつ、それ以外の諸々は何も決まっていない、何のルールもない。「夫婦になる」という言葉でしか表せない状態についてのみ合意したという事態は、どんな夫婦についても同じではないか・・。
ただ、互いの一方的な思い入れを実現しようと(同床異夢?)結婚に至った夫婦(兄姉夫婦のような?)よりは、この二人のように、まず「夫婦になる」事を受け入れ、その他のことは成り行きで、話し合ってやって行こうという構えでいる方がうまく行くようにも見えるし、本来そういうものではないか、という含意がこの戯曲にはまあありそうだ。

ただしこの戯曲では「二人がなぜ互いを受け入れることを<選択>したか」までは言及していない。というより、伏せている。実はそこが肝心で、例えば木引・吉田コンビは容姿への根源的な自信がありそれを意識化しないように制御しているタイプに見え、相手の事も十分値踏みしているがそれを口にせず、「困っている」アピールを兄姉にする事で自分の「選択」の痕跡をごまかしている、という匂いがある。・・しかし見合いが普通だった時代も事情は同じく、「選んだ」にしても不安は大きかったろうし、「選択」の罪を帳消ししても誰も文句は言うまい。
一方林・梅津夫婦では女が「運命を受け容れていく強さ」を湛え、男は自分のような小説家目指すバイト男(ダメ男とも言える)に嫁が来たことをほくそ笑んでいる(有頂天を抑えている)姿がある。
韓国版以外は平田オリザ演出だが、リアクションや台詞も俳優によって変えてあり、平田氏はそういう作り手だったかと、認識を新たにした。
フラグメント

フラグメント

もぴプロジェクト

ひつじ座(東京都)

2019/03/06 (水) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

大学生の日常を描いたストーリーでしたが、リアル感がありました。仲良く見えても、何かあると壊れてしまいそうな微妙な人間関係や本音、素直になれなかったり、自分を繕ったり・・。役者さん達は、それぞれのキャラクターを自然に演じていたので、部室の中を覗き見ている気がしました。そして、何だかんだ衝突があったとしても、やっぱり友達って良いものだなぁと思いました。懐かしさを覚えるような舞台で、良かったです。

寒花

寒花

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/03/04 (月) ~ 2019/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★

昨年ハツビロコウがやった緊迫の同舞台を観た際、既に文学座の速報が折込に入っており、とても楽しみにしていた。が、会場がサザンシアターと知って躊躇した。文学座はアトリエ公演は大変良いが(「寒花」の初演もアトリエだった)、ホールに出ると途端に「新劇」の典型のような舞台になる。今回もその範疇になった。
もっともハツビロコウのが全てにおいて優れていた訳ではなく、旅順の監獄での日本人同士の対立の中でも、若い外務官僚が日本の侵略の正当性を激しく訴える場面は文学座は「正しく」(皮相的に)作っていたのに対し、ハツビロコウでは「彼の主張こそ真実」と見えかねない響きを持った(反論が台詞で書かれていないし)。激しい議論の格好良さ・熱さを追求した結果だろうが、トゥルースを脇へ置いたわけである(それにより両論併記が成立し、事実性を疑う主張が両論併記で同格扱いになればどんな事実も事実の座を奪われて行く)。
文学座のほうは台詞をヒロイックに吐かせたりはしないが、「そうしない」だけで長所と言えるかどうか・・。演技態が全体にコメディ向きで、この戯曲にこの形では(本人達の主観はともかく)表現者として高飛車に見えてしまう。演出の西川氏がパンフに書いていた初演時の(鐘下氏に執筆依頼した際の)懸念通りの舞台に、サザンシアターという会場向けの舞台にした時点で、恐らくなった。
テキストを受け止める観劇にはなっただろうが、私が描く鐘下戯曲の世界には遠くなった。

ネタバレBOX

見た形の違和感の筆頭は、安重根の舞台上の扱い。唯一韓国語を話せる(そのために招ばれた)若い通訳者と安の対話シーンでは、二人の間に生じた閉じた世界が見えたいところ、椅子に座る位置もオープン(客席側、センター寄りに傾けた斜め)で、芸が無い感じだ。これも大会場を考慮した結果か。
紅一点となる通訳者の精神を病んだ母親が、トーンの高い声で騒ぎ立て、劇的盛り上がりだけが目指されていてリアルでない(記号的に理解するのみ)。
音響も私にはいまいちだった。吹雪の音の高まった暗転からの開幕後、音がぐっと落ちて「閉塞性」を出したいが音が落ちきらない。聴こえる者だけに聴こえる、コン、コン、コン・・という音(キリストがゴルゴダの丘で礫刑になる時に手足に楔が打ち込まれる音)が脚光を浴びるシーンでも、演劇的盛り上がりを演出しようとしたのだろう、それまで使っていた音のボリュームを上げるとかでなく、それまで全く使われなかった金属的な「キーン、キーン、キーン」と別な音を聞かせる。ああ、劇的に演出しようとしたんだな、という「意味」として捉えたが、もちろん感興は湧いてこない。せめて元の音を加工したくらいにしてほしかった。
音楽もチェロ主体で悪くないが、音頼みに場面を閉じ繰るところに「役者だけで表現しきれなかった断念」を感じさせる。極めつきは最後、通訳者の母親が安を見て、亡くした長男だと誤解した事で瞬間訪れた平安を、安が受け止める不思議なシーンで終幕となるが、ここで音楽にオルガン曲を使う。選曲にも注文があるが、それは置いても、形が決まる前から聞こえていて場面の意味合いを押し付けられる。役者が表現したものを補助的に、うっすらと流す程度にしてほしかった。オペが粗い印象だが、これも「大会場」という事情から来るものか。
諸々残念だったが奮闘した場面もあって、それらは断片的だが良いものを残してくれた。作品が持つトーンは好きである。
2019、Tokyo、それから、あるいは→

2019、Tokyo、それから、あるいは→

mooncuproof

遊空間がざびぃ(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2019/03/03 (日)

3日12時開演回(105分)を拝見。

終末論的予言の下、部活に勤しむ学生とそのうちの一人の腰痛持ち介護士の妹、予言を信じる信徒達、花屋と謎の少女の海辺の二人、の3組が、すれ違ったり・すれ違わなかったり…を繰り返す舞台、観客を選ぶ抽象的観念な舞台だった。
でっ、人間、わからないものには反発を覚えがちで、実際、私個人としては、時間とおカネの無駄だったというのが率直な感想なのだが、終演後、「わかんねぇw」の声に紛れて「ワタシは面白かった」という意見も聞こえてきた。
よって、私個人の評価は☆☆だが、他の観客の中には高評価をつける方もおられるかもしれない、ということを付記しておく。

小松台東“east”公演『仮面』

小松台東“east”公演『仮面』

小松台東

新宿眼科画廊(東京都)

2019/03/08 (金) ~ 2019/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

75分。

ネタバレBOX

瓜生和成…サラリーマン風。妻と子2人。小園と廣川のケツをそこそこ豪快に痴漢する。
今村裕次郎…元俳優で小園のため辞めたがそのストレスで食い逃げの常習?犯になる。
小園茉奈…今村の妻。今村が喫煙所にいないと取り乱す。わがままな今村に甲斐甲斐しく付き従う。
廣川真菜美…元グラビアアイドル。結婚詐欺と同僚への傷害でワイドショーネタになった経歴あり。小園とは同じ学校の同級生。
松本哲也…特に罪を犯してないが恩赦説明会に参加。粗野。一橋大卒だが議員の親との関係や教育の結果、今は現場仕事に身を置いている。


改元を前に予定されている恩赦の申請セミナー会。講師の弁護士はまだ到着しない中、スネに傷持ちな面々がわちゃわちゃドタバタする会話劇。
小園に厳しくあたる今村が「ドラえもん」を聴いている冒頭からガッチリ掴んでくる快作。ちょこちょこ笑わせながら、背筋寒くなるような不穏な空気を作っていく手腕が上手い。傷を負った人々同士の絡まりあいからヒトの弱弱しさとパワフルさが炸裂するサマに、人間の不思議さとか生命力とかを感じた。
革命日記

革命日記

映画美学校

アトリエ春風舎(東京都)

2019/03/06 (水) ~ 2019/03/11 (月)公演終了

満足度★★★

95分。

ネタバレBOX

なんとなくアクがない気もするけど、これぐらいがちょうどいいのか。後半の方が、話的にも熱量アップして楽しめる。
増田典子(アジトの妻)役の青柳美希がいい感じ。(多分)千葉(浅田麻衣)に武雄(柴山晃廣)をとられないよう子を出産しただろうけど、やはり活動にはマイナスで子を妹夫妻に預け、(今は)組織を優先しているという、バックグラウンドが利いてて。
だからこそ立花(日向子)の想いが、ジンとくるのかも。
名前を呼んで、もう一度

名前を呼んで、もう一度

ウィークエンドシアター

Arise 舞の館(東京都)

2019/03/09 (土) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

前回、結婚式場として拝見した「大安不吉日」の同会場が、今回は男女5人を閉じ込める謎の密室に。
ウィークエンドシアターさんは会場(Arise 舞の館)の使い方がとにかく巧い。
全席がVIPシート(テーブル付)の贅沢な空間。
観客はさしずめ密室の(透明な)壁のすぐ向こう側から監禁された彼等を取り囲み、その動向をお茶まで楽しみながら優雅に観察している、そう!性格の悪~い富裕層のよう(笑)
ただそんな呑気な想像も一気に吹き飛ぶ展開に・・・終演後は唖然としたまま暫し言葉を失うことに。
監禁モノだからといって、決して大げさなヒステリック芝居には走らず、流れと共に繊細な演技の変化が見て取れる演出が見事です。

欲を言うなら「もっと観たかった!」の一言。
濃厚な時間でしたが、ホントもっと観たかったです。
納得の3度目の再演作品、将来的には4度目も期待できそう。
次回は是非ボリュームアップを。

DOWN TOWN FOLLIES Vol.11

DOWN TOWN FOLLIES Vol.11

よしもとクリエイティブ・エージェンシー

よしもと幕張イオンモール劇場(千葉県)

2019/03/08 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

何故か海浜幕張まで観に行くことに。駅周辺は歩道橋ばかりで高所恐怖症の私はかなりの遠回りを強いられた。

「DowntownFollies」は大昔なら「シャボン玉ホリデー」昔なら「今夜は最高」のような音楽バラエティーである。最近はこういうものがTVでは絶滅してしまった。また復活してもらいたいと切に願うところである。

「シャボン玉ホリデー」を今見るとコントは全然面白くない。実は昔も面白くはなかった。他に娯楽はないので仕方なく笑っていただけなのだ。一方、音楽は全然輝きを失っていない。この舞台でもコントは面白くない。しかし、会場のお姉さんお母さんたちは「笑わにゃ損々」とばかりに何でも笑って来て辟易するが、趣味の違いなのでじっと我慢である。こちらも音楽は素晴らしい。しかしコマ切れなのでストレスがたまる。

後ろに行くにつれ、長めになり完成度が上がって行く。
「チュニジアの夜」のHIDEBOHさんのタップはTVでしか見たことのない素晴らしいものだった。バンドとの合奏からタップソロパートへ。ソロの終わったところで拍手をしたかったが一人でする度胸はなかった。うーーん、悔しい。

最後は「LA LA LAND」の赤塚不二夫版の「LE LE LE LAND」である。セブがイヤミ(HIDEBOU)、ミアがひみつのアッコちゃん(島田)。「LA LA LAND」のキーとなる場面と曲はきちんと押さえてあった。バンドがうまいのでおふざけも昇華して雰囲気は最高潮に。終盤でのセブのクラブにおけるメンバー紹介にならってそのタイミングでバンドの紹介をしていた。「あのときああなっていたら」のところはイヤミとアッコちゃんに子供ができて…から暗転して明けるとアッコちゃんの隣にはイヤミに代わってレレレのおじさんが座っていて「もっと聴いて行くかい」「もう行きましょう」となるところは中々それらしい良い感じであった。イヤミとアッコちゃんとレレレのおじさんなのに哀愁を感じてしまう。

満足度は初めの1時間30分は星2つ、最後の40分は星5つ。短くてつまらないところを削って、長めのものにしてほしいものだ。個別には島田歌穂さん、HIDEBOHさん、バンドは星5つ、北村岳子さんは星4つ、平澤智さんは星3つ。

平田オリザ・演劇展vol.6

平田オリザ・演劇展vol.6

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/02/15 (金) ~ 2019/03/11 (月)公演終了

満足度

■『思い出せない夢のいくつか』鑑賞/75分弱■
駄弁がダラダラと続くばかり。。。 しかも、暗闇に浮かぶ薄ぼんやりとした照明が眠気を誘って。。。 しんどかった。

三月大歌舞伎

三月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2019/03/03 (日) ~ 2019/03/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

「盛綱陣屋」を観て来ました!やっぱり仁左衛門はいいです!あ〜一幕見席に並んだかいがあります。猿弥さんも観られて本当に充実した舞台でしたね。

二月大歌舞伎

二月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2019/02/02 (土) ~ 2019/02/26 (火)公演終了

満足度★★★★

昼の部鑑賞。

「すし屋」は若手の出演者が多い割に、実力者ぞろいで手堅い印象を受けた。
主人(主筋)の為に自分を犠牲にするのみならず、妻や子を犠牲にすることが美しいように描かれるのは、現代感覚からはかなりずれていると感じたけれど…。

「暗闇の丑松」も、女性の描かれ方は時代錯誤だと感じたけれど、物語の展開のさせ方、舞台装置などが面白く、新しい歌舞伎を作るんだという昭和初期の意気込みが感じられるような気がした。

坂東玉三郎特別公演

坂東玉三郎特別公演

松竹

京都四條南座(京都府)

2019/03/02 (土) ~ 2019/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

阿古屋は昨年12月に歌舞伎座にて観たのに南座にも来てしまった!!でも観て良かったです〜。琴等、素晴らしい演奏でしたしね。それに「傾城雪吉原」の幻想的な美しさにうっとりでした。

非常の階段

非常の階段

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2017/06/08 (木) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/08 (木) 19:30

フリーパス(5000円)の恩恵に与り8日19時半(初日)、12日14時、15日14時、18日14時(千穐楽)の4回観劇。

【8日19時半】
アマヤドリ作品としては静的な部類に入る。フト気付けば大きな出来事は殆ど起こらず自然と快方に向かう、みたいな?
で、今回は特に家族パートが印象的に思えたのは宮崎雄真さんの演技に「大人としての説得力」を感じたからか?
吉祥寺シアターや東京芸術劇場など大きめの劇場での公演の時に近いムーブメントを風姿花伝で演ったのにも舌を巻いた。客席まで振動が伝わるし(笑)。
3つのパートの関連性が普段と較べて薄いようにも感じたので2回目以降はそのあたりを読み解こうと思う。

【12日14時】
初日に感じた違和の理由や自分の受け取り方の分析、さらにはある人物の行動の解釈もできた。この「あ、そうか!」感はフリーパスの恩恵♪

終盤、報告書を読み上げる形で語られる「内部の関係性」によって詐欺グループについて共感できないどころか理解すらできなかったのは、そういう特殊な関係性の集団に属したことがないのでピンとこなかったのではないか、と気付く。
そんな関係性とは対照的どころか真逆のつながりをもつ「家族」という二つの集団が一つ屋根の下に同居しており、ナイトはその異質の二集団の唯一の接点であるために「歪み」のようなものが蓄積してしまったのではないか?とも……。
そしてそのような水と油のような集団ゆえ両者の関係性が希薄に感じられるもの当然か?と初日に感じたことを分析したりも。それが正解かどうかはともかくとして、ってか、フリーパスの恩恵に与りあと2回予約しているので、そのあたりの検証もしようかと。

【18日14時】
終盤、というかラストで2ヶ所「お、ためるねぇ(肯定的)」と思ったら案の定長くなっていた、そして芝居としての「彫りが深くなった」感じ。
上手側に座って初めて気付いた点があり、それどころか主題にもやっと気付くことができてフリーパスのありがたさひしひし。
前回「関係性の真逆な2つの集団が一つ屋根の下で同居」までたどり着きながらもそこまでだったが、各集団の中に様々な「人としてのつながり」があることに気付けたのがこの日の収穫。
各人の心にヒートンが付いていて、そこに両端がフックになっているロープ、紐、糸など様々な太さのものが引っ掛かったり外れたり、時には真ん中で切れたり……なんてイメージも浮かんだのだった。

【勝手にキャッチコピー】それは、人と人との、関係性のものがたり

SWEAT

SWEAT

劇団青年座

駅前劇場(東京都)

2019/03/06 (水) ~ 2019/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★

製造業が海外へ流出していくグローバル化の時代に、アメリカ中西部の労働者たちの苦悩と不満のマグマをほとばしらせた舞台。親友だった3人の女性工場労働者(うち一人が黒人)が、そのなかの黒人女性の昇進から妬みが生れ、関係がきしみはじめる、そこに工場のメキシコ移転と人員整理・賃金カットが持ち上がり、その汚れ役を黒人女性が担わされて関係は完全に決裂。続いて息子たちに焦点が移り、かれらは工場移転やスト破りに対して暴力的な行動へ走っていく。そして……。

2000年のスト騒動の1年間を中心に、つかみの「入り口」として、2008年に息子たちが刑務所から出てきた後日談をカットバックする戯曲の構成が見事だ。物語の展開も、人間関係の変化も簡にして要を得ていて、よくわかる。上に書いたように、芝居の軸が少しずつ(三段階に)ずれていきながら、全体として円環をなす。多少図式的なところはあるが、現実がそうなのだから仕方がないだろう。セットのチェンジが多いのだが、テンポを妨げなかった。スタッフさんお疲れ様でした。
2時間50分(休憩15分込み)と、長いのだが、全く飽きなかった。

ネタバレBOX

観劇しながら、日本のことを考えた。と言っても、人種問題は日本では難しいな、というようなことではない。
アメリカのラストベルトの白人労働者たちの不満がトランプ大統領を生んだという。しかし、彼らはこの芝居の登場人物のように、工場閉鎖に反対してストをやり、ピケを張りたたかっている。日本では、日産ゴーンが何万という人員整理をやっても、ストもピケも何も起きていない。

もちろん、ジェイソンやクリスのように、アメリカの労働者たちは、たたかったが故の犠牲も大きかった。日本は解雇されてもまだ退職金積み増しや、転職先のあてがあって、追い詰められていないのだろうか。たたかうアメリカとおとなしい日本と、はたしてどっちがいいのか。彼我の違いを考えさせられた。
熱帯樹

熱帯樹

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2019/02/17 (日) ~ 2019/03/08 (金)公演終了

満足度★★★★★

詩的なセリフの底にポッカリと死の淵が口を開けて待っている、耽美的な三島由紀夫ワールド。中嶋朋子、岡本玲、栗田桃子の女優陣が光っていた。矛盾した心境を語りながら、どっちが仮面でどちが素顔なのかもわからなくなる、虚々実々の心理的駆け引きが見事。男優陣ももちろんいいのだが、女性の力に翻弄される哀れな姿をよく演じていた。

一家の主人の鶴見辰吾は、妻の中嶋朋子を人形のように支配していることになっているのだが、実は妻の方が一枚上手。奴隷こそ主人の生殺与奪のカギを握る「主人」であり、主人は奴隷によって生かされている「奴隷」だという弁証法的関係を見事に示していた。息子の林遣都は文句なしにかっこいいが、芝居では最も受け身な存在だった。

昼の回だったが、観客は女性が9割以上。30代から50代の女性が中心で、明らかに林遣都目当て。シアターコクーンの「唐版風の又三郎」も、窪田正孝のファンの熱心さには驚いたが、今回も若いイケメンへの女性の熱心さには驚くばかり。

エーデルワイス

エーデルワイス

ブス会*

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しみにしていたブス会を、芸劇で観た。芸劇での上演は初めてでなく、以前は普通にステージを組んだ形で、確か「女のみち20○○」を観たように思う。今回はゲージツ色豊かに?、モダンスイマーズ3部作を連想させる張出し装置(三面客席)で、奥に欧風の石積みの城のバルコニー、そこからなだらかな傾斜で手前まで同色(グレー)の敷石が攻めているあまり見た事のない美術だった。
自分としては見た目イマイチな装置で(これはサイド席からの見え方のせいかも知れない)、過去・現在とシーンがその場で転換する芝居の装置が抽象的になるのは判るが、高嶺の花として象徴的に赤く咲いたエーデルワイスと、お城の存在が重複して意味を食い合っているのがオープニング前から気になった。
一番手前と一段高い二番目がフラットな演技エリア。直方体の箱(床と同じくグレー)を動かして喫茶店のテーブルやベッドに見立てたりするのは機能的だが、やはり全体の景色(色と形状)がしっくりこないと、演じられるシーンも絵の中にうまく収まらず、開幕して暫く心地が悪かった。
芝居の方にそれがどう影響したか・・は自分的には大きいが、芝居の中身は軽妙に語られる「ある女の物語」から、私小説的なリアリズムへと人間描写が深まり、ペヤンヌ・マキの領分に引き入れた(と思しい)所からぐっと見せられてしまった。
女性の目線からはこの舞台はどう見えただろうか。。

舞台『機動戦士ガンダム00』

舞台『機動戦士ガンダム00』

Office ENDLESS/バンダイナムコライブクリエイティブ

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2019/02/23 (土) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★

原作は未見。

主人公が所属する組織=ソレスタルビーイングの理念は、ガンダムという武器を振りかざして、世界の戦争をやめさせようというもの。
でもこれって、結局は『デスノート』と同じで、劇中にも描かれているように、一つの主体が常に正しくあることは難しいし、常に最強であり続けることも難しいので、無理な思想だと思う。
舞台では原作アニメの前半までしか上演されていないので、この問題についてアニメがどう決着を付けたのかが気になる。

この手法ならどんなロボットアニメも舞台化できるという演出が編み出されていたけれど、実際にはアンサンブルメンバーの高度な技術が必要なので、今後多用されていくことはないだろうと思う。

設定は未来だけれど、現実的・かつ現代的なテーマを扱っているので、”現実世界では大国のトップたちはこんなに理性的じゃないよな…”などと色々と考えさせられた。

ミュージカル 封神演義ー目覚めの刻ー

ミュージカル 封神演義ー目覚めの刻ー

パルコ・プロデュース

EX THEATER ROPPONGI(東京都)

2019/01/13 (日) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

世界観が複雑で登場人物が多いので、原作を全く知らないと辛いかも。
原作を何となく覚えている身としては、キャラクターと役者がピッタリハマっているのが面白かった。

歌で進める部分が多く、本格的なミュージカル作品という感じ。
歌は苦しい部分もあるにはあるけれど、2.5次元舞台としてはかなり健闘していると思う(『ヘタリア』や『刀剣乱舞』の苦しさを思えば…)

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