
まほろば
梅田芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★
久々に本家に集合した4世代5人+1人の、妊娠をテーマにしたガールズトーク。妊娠適齢期である3人の深刻な事情を軽やかに、ええ?それで済ませちゃうの?というくらい軽やかに描いている。2009年に第53回岸田國士戯曲賞を受賞した作品だと構えて観ると肩透かしを食らう。普通に観ていれば十分楽しめる演劇らしい演劇だと思う。高橋惠子さんの堂々として、しなやかな演技が圧巻だった。
登場人物と推定設定年齢
祖母(三田和代)84才
母(高橋惠子)64才
長女(早霧せいな)40才
次女(中村ゆり)38才
次女の娘(生越千晴)20才
次女の現在の彼の子(安生悠璃菜/八代田悠花)10才
実年齢の近い俳優さんを配役していると思われるが、早霧さんも中村さんもアラサーにしか見えない。閉経とか言われても全く頭に入ってこない。まあ基本は喜劇なのでそこはOK。次女と次女の娘が姉妹にしか見えないが現実としてそういう母娘が多いのでリアルといえばリアル。しかしやはり演劇としては無理がある。

フラッシュバック
チタキヨ
恵比寿天窓.switch(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/13 (土) 18:30
かつてのアイドルトリオが「あの人は今」なテレビ番組で取材されることになり広がる波紋。
ヨナさんの脚本だけに「懐かしきあの頃の輝き今一度」的な甘ったるい青春回顧系になる筈もなく(偏見?)業界裏方・主婦・女優とそれぞれの道を選んだメンバー3人の現在をビター気味に描いてしみじみ。
それでいて「いくつになったって、何でもできるよ」というこれから先へのエールで締めるのが巧み。
しかし今後、現実でかつてのアイドルの今を紹介する番組など見たら「裏はあんな風なのかな……」などと勝手に想像してしまいそう。(笑)

1つの部屋のいくつかの生活
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2019/04/06 (土) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★
かわいいコンビニ店員飯田さんと鵜的を観ました。
それぞれ良かったです。
鵜的、芝居に真剣に取り組んでいる感じがして良かったです。
かわいいコンビニは 面白かったです。
ただ、キャスト表というかチラシみたいのでいいので、何もない感じでした。(なんか1枚あったようだけど)
プロデュースしている団体はもう少しそういうことも考えてほしかったです。

YESTERDAY ONCE MORE
劇団アルファー
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/15 (月)公演終了

プリンスハズネバーカム
なりそこないプリンセス
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2019/03/22 (金) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ヒール☆に続いてヒール★を観劇。
■眠り姫★
薔薇葡萄さんの北海道弁、都会への溢れる憧れと、自分への失望が悲しく、蒼野さんとは異なり、焦燥感溢れる公演でした。
■白雪姫
2度目の谷口さん「可哀想は標準装備」というセリフが心に刺さる。
母親の再婚で家族から浮いてしまった自分。
援交が…
■シンデレラ
2度目の株本さん、怒りを鎮める大人の対応?
でも裏切られた思い、許せない…?!
☆と異なる眠り姫も面白く、白雪・シンデレラの2度目も楽しかった。

「冥土の土産、無し!?」
演劇企画 無有場
TORII HALL(大阪府)
2019/03/22 (金) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ドタバタホラーコメディとの事ですが、しっかりとしたストーリーで幽霊退散。
とても面白かったです。
2時間15分あっという間。
何やら曰く付きの村に、幽霊祓いに来た巫女さんと幼馴染。
除霊師やシスターは20年前の事が…
気軽に笑って悪霊退散、伏線多数をしっかり回収していて、とても楽しめた。
評価は★5つでも良かったのですが、少し冗長散漫な感じがしたので(コメディなら仕方ありませんが)、★4つで許してください。

プリンスハズネバーカム
なりそこないプリンセス
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2019/03/22 (金) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ヒール☆観劇
■眠り姫☆
蒼野さんの広島弁とても可愛らしく、都会女子への嫉妬、切ない。
けど前向きな逞しさを感じた。
■白雪姫
谷口さんの心の隙間・闇。
両親の若気の至りへの復讐が虚しい。
■シンデレラ
株本さんの嫉妬、何も知らぬ後輩、だけど彼の裏切りに耐えられるか?
三人三様の一人芝居に、引き込まれました。

なにごともなかったかのように再び始まるまで
階
KAVCシアター(兵庫県)
2019/03/22 (金) ~ 2019/03/25 (月)公演終了
満足度★★★★
とても面白かった。
階の公演はいつも、かなり捻った設定が多いですが…
今回の設定は映画館!
突然映画が停止し、観客が眠ってしまう。
都市伝説、幽霊、科学現象、諸説紛々、やり取りが軽妙で楽しい。
そして何も解らぬまま、何事も無かった様に再開…
なんかとても愉しかった。

Assort Box vol.2
劇団乱れ桜
難波サザンシアター(大阪府)
2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
作演さんが最も力を入れている…?(Conte談)
《Art》観劇。
■人喰い
人の想い、人喰いの想い…、其々の言い分。
会話が…
■絵心巡り
絵に込められた様々な思い。
ダンス・歌、とてもよかった!お上手!
■思考錯乱
散々悩んだ挙句…子供最強!
結局リンゴかよ?!
■レアル
熱いお話!
夢をあきらめるな!
アートしよう!
■永遠
おどろおどろしくも、美しい、九尾の美の話。
影絵がとても効果的でした…少し端の方からは見にくかったですが…
美に纏わる5つの話。
熱いものから恐ろしいものまで、愉しく拝見しました。

Assort Box vol.2
劇団乱れ桜
難波サザンシアター(大阪府)
2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
《Conte》観劇。
■知り合い
財布を拾って貰って文句を言う人…
愉し!
■派出所
猫、リサイクル、奥様怖い!
どのお話も愉快でした。
■AI
こんなに可愛いAIなら、私も接待して貰いたい!
■子狐
狐として?人として?生きるのか?
いやいや、人として生きるは難しいそう…
■縮図
シェアハウスに世界外交の縮図が…
強者の奢り、恐ろしい。
■アダム
AIによる人間模擬…
男、女、赤ん坊の固定概念と、そのボーダレス化が面白い!
■欠陥人間
神様が欠陥を持った人間を治すまで、台車の様に他人格(プレイボーイ・芸術家)を貸し出すのだが…
やはり生存本能は最強でした!
どのお話も皆、インパクト強く、面白かった。
可愛いオリ後藤さん売れてよかった!

さようなら
オパンポン創造社
HEP HALL(大阪府)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
6人だけの落ち着いた芝居。派手さはないけど丁寧に作られていて、閉塞感に苛まれた人たちの「何かを変えたい」という想いが中心の話で、自分のことを振り返って考えさせられた気がする。照明も音響も装置も小道具も最小限で最大の効果を上げてた感じ。

Assort Box vol.2
劇団乱れ桜
難波サザンシアター(大阪府)
2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
《Book》を観劇。
■ブックマーケット
ブックマーケットの作者さんの作り話、とても心にしみて良かった。
自分の事は、他人に指摘されないと見えないことがあるよね。
■さくしゃさん
絵本の登場人物:流れ星の妖精チャーリー、子供たちの創造したお友達が集うアダム、お嬢様を夜空にエスコートするユーゴ。
どのお話も心あったかでした。
■リリィ
あーちゃんとおばあちゃんとの絆が、とても物悲しい。
■あべこべ
何かを諦めてきた大人達の恋、寂しい。
どの話も心暖かで、何故か切ない。
とても良かった。

SHOOTING PAIN
ピヨピヨレボリューション
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/04/16 (火) 14:00
素敵な千秋楽でした。
キャストそれぞれに思いを馳せるシーンがあり、心動かされた。
ダンスも迫力があったし、ハーモニーが綺麗でした。

BETRAYAL
らまのだ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/04/16 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/14 (日) 14:00
ハロルド・ピンターの戯曲。
まだ観たことがない演目なので、初めての劇場新宿シアター・ミラクルまで足を運ぶ。
うわあ、1階のエレベーター前汚いなあ。大丈夫かよここ、と驚いた。歌舞伎町が近いと言ってもなあ。
さてエレベーターにてビル4階へ。
しかし、ここからは別空間。
さて、舞台の感想。
まずは、とても品の良いお芝居を見せてもらった、というのが1つめ。
タイトル通り、この話は不倫話である。
ジェリーと愛人のエマ、そしてエマの夫・ロバート(ジェリーの親友でもある)の3人構成。ピンターらしい少人数編成だ。
フライヤーだと気が付かないけれど、この3人はなかなかの美男美女。
舞台は3つに区切られていて、1つはテーブル席(レストランだったり、ジェリーとエマが逢引きをするアパートだったりする)、1つは書斎(ロバートの家だったり、ジェリーの家だったりする)、そしてベッドルーム。
この3景を無理なく行き来することで、それぞれのシーンは円滑に切り替わっていく。
最初の場面は、別れたジェリーとエマが2年振りにレストランで会うことから始まる。
そこから時間は、どんどん遡って、最後はロバートとエマの結婚式の夜にジェリーがエマを口説くシーンで幕を締める。
冒頭のくたびれたような倦怠感から、ジェリーとエマの蜜月、そして2人の出会いと逡巡。背信とは何かをその根源に遡るように見せてくれる。
ただのメロドラマではない。ピンターらしいテーマ、人間がお互いを知るということの絶望。知らないことを知っていると思い、知っていることを知らない、コミュニケーションによる情報伝達の不可能性。そのとき、愛情というものはどのように機能しているのか、そもそも他社を知りえな上で恋愛や友情は可能なのか、それは自我が抱えたままの他者への幻想ではないのか。
ピンターの視線は、冷ややかでかつ透徹している。
うん、面白い。
中村美貴さんのファッションセンスの良さと、抱擁シーンで発散される熱量に、久し振りにメロメロでした。

YESTERDAY ONCE MORE
劇団アルファー
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/15 (月)公演終了

さようなら
オパンポン創造社
HEP HALL(大阪府)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

検事と犯人のフィクション術
東京パイクリート
Geki地下Liberty(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★
壁を移動しながら演じられる場面を表すピクトグラム。
タングラム様の直方体を組み合わせて作る美術セット。
素敵で面白い演出はもとより、解かりやすく展開する物語は、
客席を置いてゆかずに観客全体を飲み込む一体感を生んでいた。
特に役者陣は個性溢れる面白い方が揃い、より物語を面白く加速させる。
多少ザンネンな点は、笑いのツボが65°くらい違ってあまり笑えなかった事と
メインどころのスナックママ兼弁護士の女性の声量が少々足りなかった事。
次回作にも期待。

有末剛緊縛夜話第十九夜
有末剛 緊縛夜話
ザムザ阿佐谷(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/04/13 (土)公演終了
満足度★★
鑑賞日2019/04/12 (金) 19:00
長唄と緊縛、「阿佐ヶ谷心中」というタイトルと男女の道行き、とてもよい組み合わせだと思います。
しかし、どうも物足りないのはなぜ?
今回の有末さんは、緊縛師として緊縛に特化した役割なので、この数回のような役割としての不満はありません。
となると、正直なところ、緊縛に求められるキリキリしたような緊迫感、刹那感、背徳感が薄いのではないかと、自身思いました。心中に誘われる、男女の心情がどうも緊縛で表現しきれていないような。
有末さん、右目がかなりお悪いとのこと。お大事にしてくださいね。

ヒトハミナ、ヒトナミノ
企画集団マッチポイント
駅前劇場(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/12 (金)
ああ、冒頭なんかイライラしながら観ていたのだけど、結局のところグイグイ引きずり込まれ涙があふれてしまった。延々と作業をしながらのセリフ劇の場面もなかなかリアル味があった。わわわ。。。生きるって…。

検事と犯人のフィクション術
東京パイクリート
Geki地下Liberty(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/04/13 (土) 19:30
失礼ながら、話としては珍しくはない。
正義感の強い検事が、その正義感ゆえに地方へ左遷。そこは警察と暴力団の癒着がはびこっており、警察は点数稼ぎに奔走し、暴力団は私益を肥やしている。それに巻き込まれる人々。
検事はどうするのか、というお話。
しかし、それは単に「筋」ということであり、どのような骨格で、どのような体型にして、どこに筋肉をつけるのか、それが問題。
こちらの舞台では、構成、脚本、演出、演技によって、全てを有体の筋から脱却させている。
前回公演のような、大掛かりなオブジェ(プロペラ機)はないが、箱馬の器用な使い方、壁に貼られた記号の組み合わせ、何となく凝った作りは、とても味がある。(ただし、これら細かいことを覚えることで、芝居への集中が疎かにならないかちょっと心配)
そして、音楽の選局が秀逸、ラストの「青い珊瑚礁」の解放感はちょっと重くなりがちなラストに思いっきり開放感を与えてくれました。
コメディーの部分を大事にしながら、地方都市を牛耳る暗澹たる権力の描写はしっかりしていて、主人公の検察官とその上司との対立には、ほどよい緊張感があり飽きさせない。2時間びっしりと楽しめました。
でも2年1回の公演はもったいない劇団だと思う。せめて年1回は上演して欲しい。