最新の観てきた!クチコミ一覧

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妖花迷宮

妖花迷宮

ヅカ★ガール

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2019/04/23 (火) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

『妖花迷宮(あやかしはなめいきゅう)』凛の回、23日13時半開演回(30分強)を拝見。

ネタバレBOX

真相は、「夫に成りきった妻」であり、「三つ子の末っ子の男児のフリをする長女」であった訳だが、途中までは、妻・長女を演じる各々の役者の一人二役・三役という、単なる「舞台上のお約束」だと観客は思い込んでいたのではないだろうか。
この観客の「錯覚」こそが、後に明らかになる登場人物達の設定(妻→二重人格、長女→母親を悲しませないために、この世にいない男児を演じてみせる)の異常性をより際立たせる効果を上げていたと考える。

あと、ストーリーもだが、役者さん達の演技の質感、装束、提灯の灯り、場転を知らせる鈴の音…一つ一つの要素が合わさって、短い上演時間にもかかわらず、ヅカ★ガールさんらしい世界観を創り上げていくさまは見事だった。

なお、個人的に感じたことだが、「凛の章」から「共通演目」へのつながりが咄嗟にわからず、戸惑われた方もおられたような気がした。「燐光姫・共通演目」は「凛の章」のプロローグ(と私は理解している)である故、上演順は「共通」→「凛」の方がスムーズな進行ではないかなぁと。

【配役】
環(たまき、燐光堂店主の妖明かし)/燐光姫
…片山歩美さん
風折(かぜおり)瑠璃子/キミヒコ(一人で燐光堂を訪ねていながら、瑠璃子は蒸発した夫にも成りきっていた←序盤では、「演出上の演技」として、かまくらさんが訪問した夫妻を一人二役で演じ分けていた、と理解していた観客も恐らくいただろう)
…かまくらあやさん
風折珠緒/紅緒/アキオ(長女・次女・末っ子長男の瓜二つの三つ子だが、正体は長女の珠緒。紅緒は珠緒の悪戯がもとで事故死。アキオは死産なので、もともとこの世には存在しない)
…石黒乃莉子さん
風折家の侍女/狐 or 神
…結崎あゆ花さん、来栖梨紗さん
りさ子のガチ恋♡俳優沼

りさ子のガチ恋♡俳優沼

バードランドミュージックエンタテインメント

新宿シアターモリエール(東京都)

2019/04/19 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初演も観ているので、二回目。新垣里沙さんの代表作になりそうなはまり役。大竹しのぶさんのような怪女優になっていく予感も。本当、手の動きや目線といった細かい演技が凄い。常に何かをやっているので目を奪われる。ヲタ仲間、方言が似合う辻村りかさんが可愛かった。初演の階戸瑠李さんも良かったが、グラドル役の椎名歩美さんもリアルで宜しい。客を煽りに煽る。2.5次元舞台俳優の追っかけをしている主人公。グラドルとの同棲の噂を耳にしてから狂気に満ちていく。女性目線の方が楽しめる舞台だと思う。クライマックスの新垣里沙さんの捲し立ては感動すら覚える。

ネタバレBOX

開演前から物語は始まっている。客席に紛れ込んでいるりさ子達。前回も思ったが、クライマックスの絵面が弱い。りさ子の部屋で脚をちょっと切られて後ろ手に縛られているグラドルを俳優が助けに来るのだが・・・。もっとりさ子が象徴している『それ』を視覚で表現して欲しい。Twitterの表現が最高なだけに物足りない。
クレイジー☆ラブ

クレイジー☆ラブ

enji

吉祥寺シアター(東京都)

2019/04/26 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

まずセットが良かったです。部屋の広さとか(間口)鍵とか細かいところはさておき、外の洗濯機やゴミ集積所とかここで暮らしている感じが出ていました。
愛は怖いですね。愛しているはずの人の人生や、関係ない人の生活まで狂わせてしまう。
この後どうなったのか気になりつつの終演でした。

バラ色の人生

バラ色の人生

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

バラ色の人生とは華やかな赤いバラだけじゃないんだと思いました。
いいお話でした(追記予定)

ネタバレBOX

しかし、あのドタバタした演出は必要だったのでしょうか。違和感があったので・・・
たいへんよく生きました!

たいへんよく生きました!

劇団ズッキュン娘

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/04/25 (木) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

ズッキュン娘、しばらくお休みするってよ!

ネタバレBOX

癌で余命半年と宣告された28歳の女性が、小学生のときの先生や同級生らの助けを借りて子供のころの夢であった絵本作りを完遂させる話。

密かにいじめられたことに対して、いじめた側に心の棘をいつまでも刺さったままにしておこうと、わざと犯人を知らない振りをしていたとか、今回も深堀の心理が描かれていました。感心させられます。

死はいつかやって来るではなく、死はいつでもやって来るなど、セリフも決まっていました。

しばしの休息とか、早めのお帰りをお待ちしています。
バラ色の人生

バラ色の人生

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

本当は☆☆☆☆☆としたいところなのだけど・・・。限りなくそうしたいところなのだけど、どうもバーの場面にこなれが感じられず、ここがマイナス点となってしまった。ない方がいいとは言わないが、やるからにはもっと滑らかに仕上げて欲しいのであえて、一個削ります。(☆半分ってのが欲しい)相変わらず、良い舞台観たな♡と思わせてくれる劇団さんです。

ネタバレBOX

ちなみに主人公と同じ息子を持つ身としては、自分のルーツだけでなく、今の自分の居る場所に自分の存在感を感じて欲しかった。母への自分の愛を感じ、それに救われたなら、そこへつないでくれた夫と息子、その家族という有難い存在の価値、二人によってもたらせられる自分の存在、少なくとも妻である事、絶対的に母である事は自分の存在を確固としたものではないかと思うのだが・・・。
吸って吐く

吸って吐く

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

息をつく暇がないほど、圧倒される出演者の迫力ある演技。あぁこの方は芝居も出来る人なのだと驚かされた何人かの出演者。そして、見事にはめ込まれ、繋がり、露わにされる人々の内にあるもの。泥沼の中であがく人々の葛藤、あがき、絶望、そして愛情(それは必ずしも良い方向にだけ向かっているわけではないが)、惹きつけられたままジリジリとした。やっぱこの劇団凄いです!

バラ色の人生

バラ色の人生

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

秀作だと思います。
ひとつの社会的な問題を素材に、そこに織り成された物語を見せてくれます。
人の心を丁寧に描いた作品でした。
お勧めです。

ネタバレBOX

悪人が登場しないというのが、この劇団の特徴でしょうか。
それが観る者の心を解放してくれる要因かなと思います。
出だし、少し演技が稚拙かなとも思いましたが、本の力が上回ります。
養子制度を題材に「生きる」という事を改めて考えさせられました。
同時に、制度が人を支える事の大事さも。
昨今の机上での立案を続ける政治屋達に観て欲しいものです。
「麗しのサブリナ」は観ていないので、分かりませんが、ポスター裏の手紙に類するシーンがあるのでしょうね。
蛇足でしょうが、ローズさんと出所後の彼は幸せな家庭を築いたのでしょうね。きっと。
やはり、阿南さんの演技が抜けていますね。
他の団員も頑張って下さい!
こんな良い作品を送り出し続ける劇団に更なるステップアップを期待しています。
平成行進曲

平成行進曲

マドモアゼル・シネマ

神楽坂セッションハウス(東京都)

2019/04/27 (土) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

鑑賞日2019/04/27 (土) 19:00

価格3,000円

4/27(土)19:00の回(寒い)と4/28(日)18:00の回、リピートす。

珍しく入ってみると3面囲いの全席椅子席。
1回目と2回目とでは場所を変えてみる。

第一部
柿崎麻莉子さん振付作品「Beats Per Movement」約10分。
出演:今井琴美、栗朱音、黒沼彩葉、駒田愛子、齊藤瀬奈、佐々木実紀、柴田美和、白鳥雄也、樋浦瞳

第二部
伊藤直子さん振付作品「平成行進曲」。
出演:マドモアゼル・シネマ 
竹之下たまみ、鈴木加奈子、蓮子奈津美、古茂田梨乃、中島詩織、須川萌、佐治静、中込美加恵、豊永洵子

4/27 19:03開演~20:33終演。途中休憩なし。
4/28 18:09開演~19:38終演。

◆「Beats Per Movement」
wikiってみるとBeats Per Movement(BPM)とは、
テンポの単位 - 一分間の拍数のこと。音楽用語。

こりっちで過去公演を調べてみると
今井琴美さん「ダンス専科2018」2018/3
栗朱音さん「datura.」2016/2
柴田美和さん「総合実習ⅣB ~自由形式による創作~」2018/7
樋浦瞳さん「青森県のせむし男」2017/11
を観ていました。

そして筑波大学ダンス部「は50回記念公演」2013/3
余談ですが筑波大学附属坂戸高校の演劇部公演はよく観ています。

そしてまた
黒沼彩葉さんは懐かしきttuの「海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。」2011/12~『「祝典のための音楽」を踊る』2019/1まで多数。

「9人」は決して少ない人数ではないと思いますが、舞台がひとりひとりが自由に動きながら特定の場所に依存しているのではない量子力学的な空間に思えてきました。舞台の中心点に集約しようとする圧力とこれに反発する拡散力が渦巻きながら膨張してゆくようでもありました。群れの闘争のようにも一匹狼たちの疎外感のようにも見えたりしました。

◆「平成行進曲」。
マドモアゼル・シネマは2013年頃から観ていると思いますが「二月のマーチ」は未見。ウィリアム・テル序曲(荒々しいヴァイオリン)で始まる作品。すぐにIron Maiden「The Trooper 」へ。本作の選曲には言うことがない。

「行進曲」といえば運動会。運動の好きな人も嫌いな人もダンサーの競演に手拍子。各種競技に応援合戦。気になる天気には定番のてるてるぼうず。借り物競走とフォークダンスは観客参加。

暮れなずむ校庭。太陽の船のような白い船を曳く須永さん。平成が遠ざかってゆき、記憶は砂粒となって消えてゆく。

いつか振りかえって「元号」が変わった時のことを思うとして、何を思い出すか。それはこの作品に出会った2日間のことに間違いはない。


ランチタイムセミナー

ランチタイムセミナー

劇団ジャブジャブサーキット

ザ・スズナリ(東京都)

2019/04/27 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

とても興味深く観劇しました。重い雰囲気の中にも、優しさが感じられたりして、事件の中の隠された真相を知りたくなりました(あったかどうかは不明ですが)。全体的に淡々としているので、少し難しく感じましたが、興味深い良い舞台でした。

箱庭の王様

箱庭の王様

フラワー劇場

ウイングフィールド(大阪府)

2019/04/23 (火) ~ 2019/04/25 (木)公演終了

満足度★★★★

簡単そうで結構難しい。ファンタジーっぽく作ってはいるが、内容は辛く、苦く、そして薄ら甘い。ストーリーというものはないようだ。一応、王様という存在はあるけれど、関係性が見えてこない。

ポエムの感じが強いかなと思い、目を瞑る。頭に響くセリフはいいフレーズで、美しい。

はっとして、目を開ける。目の前には演劇のうごめきがまさにあった、、。

なんといっても、川口ともさんと宮嶌秀彰氏が最高。ピタッと止まった時間の感覚と永遠。ほんと、ポエムだ。

演劇♡顧問

演劇♡顧問

神保町花月

神保町花月(東京都)

2019/04/26 (金) ~ 2019/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

さすがはロ字ック!テンション高く,目の離せない1時間40分でした。面白かったです。しずるのお二人も芝居上手いんですね。感心です。

GE14 マレーシア選挙

GE14 マレーシア選挙

山下残

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/04/26 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

■約105分■
マレーシア国民がかつての長期政権にどんな不満を抱いていたのか、その説明が不充分な印象を受けたものの、ファジール氏の選挙活動がマレーシア独立後初の政権交代へ向けて日々過熱していく様子が生々しく伝わってきて、つかまれました。
ただ、せっかく成った政権交代を数年でまたひっくり返されるという苦杯を舐めた身として、観ながらどこか冷めた気持ちを拭えなかったのも事実。どうか、マレーシアが日本の轍を踏みませぬよう…。
生登場したファジール氏は、生き生きとして明るく、ユーモアも豊かな、じつに魅力的な人物でした。

いつもの致死量

いつもの致死量

こわっぱちゃん家

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/04/24 (水) 19:00

価格3,500円

舞台美術家を擁しているだけに会場に入った途端に「そう来ましたか」と思う装置で語られるのは3つの流れが併行して進みながら最終的に1つにまとまる物語。

まずは登場人物が皆マジメと言うか真っ直ぐと言うかで、しかも物語の中で生きている存在感があるのがイイ。
が、世の穢れを知らない若者(=こわっぱ?(笑))が理想を語っているような気もして穢れてしまったオトナとしてちょっと眩しい。
いやしかし、だからこそ「そうあって欲しい」「こんなだったらみんなが幸せになれるのでは?」な優しい世界がステキ。

また、劇中で1回時が跳ぶがそのことを会話からすぐに観客に伝えるだけでなく、その「跳んだ間」に「変化」が起きていることを早い段階で見せ、「その原因」が何なのかすぐには明かさないことで観客の興味を引っ張るのも巧い。

あと、ところどころ定番的と言うかベタと言うか既視感のある台詞もあるが、それが借り物っぽく浮いたりせず、ちゃんと話の流れの中で活かさているのもワザだね。

ネタバレBOX


「そう来ましたか」な装置とは、一般的な使い方の下手手前から上手奥までの対角線で舞台と客席を仕切ることで間口を最長にし、しかも2階建てで1回部分はオフィスを中心に両脇に別エリアを、2階部分はギャラリー部分にデスクを2つ設置して営業課の執務室と一般家屋の居間を、という5個所を表現したもの。
Second you sleep

Second you sleep

ENG

d-倉庫(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

#ENG さんの舞台 #セカンドユースリープ(#セカスリ)碧チーム公演を観てきました。恥ずかしながら泣きましたね。ENGさんの定番である見事なダンス、凄すぎる殺陣もさることながら、登場人物みんながそれぞれの物語を綴っていく様はまさに圧巻でした。少しの笑いをはさみながら、涙なくしては観れない展開は心にずんと響きましたよ。なにより出演されているキャストさんが上手い!1回しか観れない私が恨めしいくらい、何度も観たい作品です。明日千穐楽公演、翠・碧各一公演です。満席ですが当日券ありそう。日暮里d-倉庫でぜひ!

クレイジー☆ラブ

クレイジー☆ラブ

enji

吉祥寺シアター(東京都)

2019/04/26 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

本公演のテーマは「愛」であるが、その描き方は”歪な愛”である。二転三転する展開でラストはサスペンス風な結末で印象付ける。
(上演時間1時間50分)

ネタバレBOX

舞台は2階建てのボロアパートというか診療施設であり、そこに住んでいる住人...犯罪者またはその予備軍の”歪な愛”を滑稽であり、時に悲哀を込めて描く。レンガ作りの2階建で1・2階にそれぞれ3室あり、2階中央の部屋が診療部屋のようである。上手奥に洗濯機、客席よりに花壇がある。下手には2階への外付け階段がある。またゴミ収集箱や空き缶入れの箱が置かれている。周りの風景は木の葉で囲われており、都会から隔離された場所をイメージさせる。
ここに住む男女の性癖のようなものが”愛”と言えるのか、その治療法と心理的な理屈が面白可笑しく表される。

純愛とストーカーの境界は何か?思い込みの度合いか行動性の違いか、その解釈は相手がどう感じ取るかという曖昧なもの。自分の気持の押し付けによってはストーカーとして訴えられ警察沙汰になる。この公演ではストーカーとして訴えられ、その性癖を治療するため強制的に引っ越しをさせられる男の無情と悲哀といったシーンから始まる。
この男は、自分が悪いことをしているという自覚はなく相手の女性とは恋愛関係にあると主張するが、警察は認めない。この件は状況は違うが、誤認による痴漢行為=警察での取調べ・裁判になった映画「それでもボクはやってない」(周防正行監督)を連想させ、チクリと警察批判をしているようだ。

この公演は、ストーカーと言われる人々を”治療施設”という一か所に集め、その人たちの典型的な思考と行動パターンを面白可笑しく観せる。それによって相手との恋愛が成り立っているのか、ストーカーなのかを観客に見極めさせているかのようだ。ストーカーの視点で描いていることから、何となくその気持に感情移入してしまう。相手がどう思っているかは描いておらず、欠落した描写ゆえにストーカーの強い思いが自由奔放に展開できている。

さて、冒頭の男がストーカーだと決めつけ、心理学的な話と治療が必要な説明があったが、特に動物的な本能行動の制御の無さがストーカー行為を引き起こすと…。その説明とラストの心療内科助手の行動が解り難い。冒頭、男とその彼女を引き離し、その後その彼女を自分の好きな男に引き合わせ、さらにその男が自ら諦めるように仕向ける。その深謀遠慮の行動こそが、違う意味でのストーカー行為のようで、タイトル「クレイージー☆ラブ」そのもの。理屈を考えると表層のコメディタッチが活きてこないので、ここは観たままを受け入れたほうが面白い。そしてラストはサスペンス風の深(怖)い愛を思わせる、見事な幕切れであった。
次回公演を楽しみにしております。
演劇♡顧問

演劇♡顧問

神保町花月

神保町花月(東京都)

2019/04/26 (金) ~ 2019/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

久しぶりに神保町花月で観劇。その公演「演劇♡顧問」は、人の心の間隙を突くような面白さと、考えさせるを併せ持つような好作品。
高校演劇地区予選後の演劇顧問による打ち上げ会というワンシチュエーション。そこでは教師という聖職者(職業)ではなく、一人ひとりの生身の人間が描かれ会社組織のような一般的な社会組織にも通じる描き方で、多くの人に楽しめる内容になっている。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

舞台は居酒屋の座敷。壁にはビール会社のポスターや品書きが貼られている。上手にはカラオケセット、下手は出入口と下駄箱が据えられ、その上に片目が入ったダルマと大徳利オブジェがあり居酒屋の雰囲気は十分表している。
冒頭、「蒲田行進曲」をカラオケで歌っているシーンから始まるが、これによって宴会ということが一瞬にして解る導入の巧さ。この後の暗転が少し長いような。
この選曲は後々「演劇論」に発展したときの伏線になっている。またマイクを握り喋るシーンがあるが、それは議論が白熱し騒々しさの中で素に戻って激白する、その客観的な姿が滑稽という場面に流されず自己主張しているという硬質感を生む。

高校演劇の(東京都)地区予選の打ち上げ会といったバックヤードを描いた公演は、選ばれた高校(教師)への嫉妬と羨望に止まらず、演目テーマ(不倫)にケチを付け非難するような展開へ。そして議論は、いつの間にか現実の不倫(三角関係)や高校時代の同級生同士(しずる)の生き方、考え方の違いの言い争いから人間としての優劣に発展する(盗みはやり過ぎか?)。また演劇顧問になっているが、好き好んでなっている訳ではなく、押し付けられてやっているという愚痴と本音。たびたび出てくる台詞...「普通だよ」は、教職は特別ではなく、ここでの騒動原因のような醜態・色恋沙汰も起こすという自虐のようにも聞こえる。

演劇論はほとんど聞かれないが、それでも つかこうへい の名前が挙がる。しかしいやいや演劇顧問を引き受けている人にとってみれば、その人は誰?ということになる。劇中での無関心は、逆に つかこうへい をオマージュしたような騒々しさの中に「普通」の人間像が立ち上がってくるようで面白い。役名を言い間違えるのも愛嬌と思えるような親しみ溢れるものだ。でもこの人たち面白すぎて「普通」じゃないよな~。

しずる×ロ字ックの初コラボらしいが、実に自然な演技・バランスだ。熱量は つか作品を彷彿とさせるが、暗喩や皮肉は感じられず思い切り楽しんでいるといった印象だ。それは観客を楽しませると同時に、演劇に対する情熱の現れだろう。
次回公演も楽しみにしております。
ニュータウンの影

ニュータウンの影

俺は見た

サンモールスタジオ(東京都)

2019/04/23 (火) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ニュータウンは2つの場所を意味するようだ。それが仙台-東京(多摩ニュータウン)であり、2か所または3か所を映画のカットバックのようにして描く。そして影とはもちろん人を指すが、自分のこと、家族のこと、そして第三者という色々な観点から描き出す。優しき隣人が実は狂気を…そんな緊張感ある公演は観応えがあった。
(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

セットは、この家族・一戸家のダイニングと居間がメインで、上手後方奥(2階)には、この家族と因縁のある男のアパート。下手客席寄りに、一色家の長男が暮らす東京のアパートをイメージさせる空間、そして舞台と客席の間は街路のようだ。この舞台には音響効果がない(アフタートークで説明)ため、居間にTV、長男が住んでいる部屋にもTVがあり、ときどき野球中継などを映し音を流し込む。ダイニングには食器棚(小物も収納されている)、テーブル等が置かれ雰囲気作りは上手いが…。

この公演、俚言で演技しているにも関わらず、生活感が伴わないのが不思議なところ。食卓を囲んだ食事や歓迎シーンは一家団欒をイメージするところだが、この家族にはそれぞれ思惑がり、本音で語り合えていない。仙台という土地柄のせいだけではなく、封建的な父親-自分が気に食わないことがあれば殴る。それにじっと耐えてきた母親、長男は東京で定職にも就かずモデルと称して年上の女の部屋に居候し金をせびるヒモのような生活。妹は外国人と付き合い、いずれアメリカで生活したいと思っている。弟は地元優良企業に就職したが、スターになりたい夢を諦め切れず、会社を辞めて出勤のふりをして街中をブラブラしている。日々をなんとかやり過ごしていたが、ある日それぞれが抱えていた鬱積が爆発し一気に家族崩壊へ向かう。

この地から出て自由なことをしたい、その根底にはその地方の閉鎖性、家庭内での暴力による押さえ付け(封建制)から解放されたいという思いの表れであろう。弟は長男が家を出て東京で暮らしているという嫉妬、羨望を抱く。妹は恋人が外国人(中東=イスラム過激派という印象⇒家族・本人もアメリカへ移住したが苛めにあう理不尽)ということでの偏見に悩む、子の気持ちを理解しない父、訳ありに子供に金を無心する母、それぞれの心の傷のようなものをしっかり描く。
この家族に長男の同棲相手や妹の恋人が絡み、夢と焦燥、差別と偏見といった「人間」と「社会」の問題を浮き彫りにしていく。一人ひとりの心の襞を撫でるような丁寧な描写は上手い。そして東京から来た謎の男が仕掛ける悪意が家族を崩壊させていく展開へうまく繋ぐ。

脚本は面白いが、演出と演技に弱い所があるように感じた。例えば、食卓は生活空間を表す重要な場面であるが、食器棚の小物を使用せずただ飾っているだけ。だから”生活感”というリアリティが感じられない。また家族(特にラストの母親の独白は圧巻)や謎の男の存在感は出ているが、ストーカー行為における加害者・被害者の関わりは、謎の男の狂気を引き出すため?もしくはラストの清算に向けた伏線であろうか。この演出と演技が弱いようで残念に思えた。
次回公演を楽しみにしております。
Second you sleep

Second you sleep

ENG

d-倉庫(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

弱い立場の人たちが、内に秘めた強い意思を見せる時
溢れる涙を抑え切れませんでした。
場面転換の切り替えのテンポ感、本格的な殺陣の迫力もさることながら、
夫婦の絡み、姉妹の絡みも決して箸休めではなく、全体の流れの中で良い構成になってました(^_^)v

クレイジー☆ラブ

クレイジー☆ラブ

enji

吉祥寺シアター(東京都)

2019/04/26 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

場内に入ってセットがいいのにまず感心。まさかこのような「愛」の話になるとは思いませんでしたが、一癖も二癖もある展開で楽しめました。

ネタバレBOX

あの曲がオリジナルヴァージョンじゃないとか言い出す人がいるかもしれませんが、日本ではこの再録ヴァージョンしか市場に出てない時期が10年ぐらいあり、その間に洋楽を聴き始めた私のように、こちらのヴァージョンをオリジナルとして刻み込んでいた世代もいるのです。まあ、今回のチョイスは、たまたま選んだ音源がそうだったというだけなのかも。

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