
かつて愛した様な物
劇団KEYBOARD
「劇」小劇場(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
毎回そうですが、
舞台を観ながら本でも読んでいるかのような、強烈な没入感を味わうことの出来る舞台でした♪
それほどまでに目の前で繰り広げられる出来事が自然で、バランスが良く、計算されたお芝居です。
重たい話でも地に足がついている、人としての力強さが楽しめます。
おすすめ!

「日本国憲法」を上演する
die pratze
d-倉庫(東京都)
2019/04/30 (火) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★
中野坂上デーモンズの憂鬱 No12
いつものように言葉と動きで間の無い隙間無い空間
浴びせられる台詞とパワーと意味の有るような無いようなやりとり
でもその間も意味を考え続ける
なんナンだろうって考えさせられる
それっぽい言葉を大きく出してみてもそれが正解だとは限らない
世界はわからない
僕はデーモンズ凄い好きなんだけど
なんかデーモンズっぽい役者さんってのが自分の中にあって
今回だと榎本さんと櫻木さんが凄いデーモンズっぽいなぁって
てか、にこにこちゃんで三森さんと矢野さんを観てきた後にデーモンズを観た僕の中の世界観のぐちゃぐちゃさ
IDIOT SAVANT「忠恕。放る。線上。」
僕の思う前衛的演劇そのままの作品
詩的な言葉と表現
こういった作品だからといって観劇側が決まったような見方をする必要もないのかなと
動きとか突然の展開とか自分は凄い笑ってしまった
てか、デーモンズのモヘーさんを差し置いてあの表現とは笑

きく
エンニュイ
SCOOL(東京都)
2019/05/08 (水) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
アメトークの立ちトークの様に言葉から言葉へ
母の病気についての話を柱にエピソードが流れ続ける
お経の意味がわかる話とか凄い頷いてしまったのだけど
まさしくお経のように流れる言葉の中に時々意味を見出していく
話を聞くことで生まれてくる作品
言葉や会話というものの原理的な意味を考えさせられる
言葉とは伝えるもので知識を共有するもの
会話は前後左右上下、360°、球体の様なもので
捉える部分や向きで意味合いも変わってくる
重ね続ければ知識も経験になり、その場の意思になる
この作品を通して僕は役者の経験をした

すごくうるさい山
劇団スポーツ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2019/05/10 (金) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★
漫才のようなコントのような会話や設定が物語に溶け込む
その妙に笑わされて
熱さと真っ直ぐさと優しさが凄い勢いで向かってきて
せいのしゅんが降り注ぎ、心にシュワシュワ泡を立てる
古賀さんやタナカさんなど、目を引く存在の配置も絶妙
なんともクリアな作品

納期が私にもっと働けと囁いている
怪奇月蝕キヲテラエ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/05/10 (金) ~ 2019/05/14 (火)公演終了
満足度★★★★
知の楽しさってのがあって、知らない世界や物事について知ること自体がエンタメであり
本作はアニメ業界についての知という土台の上に人間模様のドラマがあって
うんちく系の楽しさを得られる作品はありそうでなくて良い鉱脈だなと
丸山さんが主役として上手く引きつけるキャラを好演
あとは滝口さんも良い演技
情報を楽しむ作品という部分ではやや人間味が薄れて感じるが
主人公を中心とした個々の関係性のシーンはなかなか良かった
あとはテーマ性を強くするのかエンタメ性を強くするのかどっちに行きたいのか
公演としては制作や受付、場内対応などのホスピタリティが素晴らしかった

死んだら流石に愛しく思え
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/15 (水)公演終了
満足度★★★★★
返しの付いた針のような言葉が心を引きずっていって
この作品はなんて気持ちが良いのだろうと思った
共有できない頭のおかしさや狂気がそこにあるのに
引き算されて出てきた舞台上の光景に自分を重ねてしまうどうしようもなさ
いつだって正しいことを言う人が嫌い

尾を咥えたり愚者の口
電動夏子安置システム
駅前劇場(東京都)
2019/05/07 (火) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ルールの明示がある完全なるシチュエーションコメディ
しかしミステリーのような小説のような物語性がとても強く
笑いながらも序中盤に振りまかれた伏線要素がどう収束するのか引き込まれる
帝銀事件をモチーフにしながら謎を解き謎を残す良い作品

趣向のワーク・イン・プログレス 〈みえないこどもたち〉vol.1 『屋根裏部屋のこどもたち』
趣向
シアター風姿花伝(東京都)
2019/05/06 (月) ~ 2019/05/09 (木)公演終了
満足度★★★★
同じ脚本を3バージョン上演するワークインプログレス
時間軸が順になっているノーマル版のAと
場面の順番や母親役が増えているシャッフル版のCを続けて観劇
同じ場面の同じ台詞でも役者や見る順番、演出が異なると受ける印象が全然違うのは面白い
屋根裏部屋の大人になりたくない子どもたち
大人たちも世界もおかしく見えて、自分の重さを見失ってしまうその歳
身体が浮いて開いた窓から出ていこうとするけど
自由を教えてくれるピーターパンのいないピーターパンの物語のようで
妹とりんごは2人で1人のウェンディのようだった
先日のStraw&Berryでは中学男子の初恋の化身みたいだった波多野伶奈さん
本作でも重さのない世界の中学生役で浮かぶ雲のような存在感
ますますこの役者さんの本性がよくわからなくなって
なんだかわからない、まだなにかありそうな役者さん
底に手を伸ばしたい存在

不幸探偵
劇団ベイビーベイビーベイベー
ザ・ポケット(東京都)
2019/05/01 (水) ~ 2019/05/05 (日)公演終了
満足度★★★
普段見ないタイプのお芝居で
セリフ量と速さが凄く、分厚い小説を舞台上に展開している感じ
座組としての演技も統一されていて、作品性が全面に出ている感触
頼りない探偵が助けられながら解決していくという王道は川口知夏さんにピッタリだったなと
一方で演劇を観たという感覚はちょっと薄かった。どちらかというと小説を読んだ感覚

「舞い上がれ、レジャーシート」「ばいびー、23区の恋人」
マチルダアパルトマン
すむぞう外苑前スタジオ(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
舞い上がれレジャーシート
ツッコミ役もボケ役もいるけど
両者の足元の大地自体がボケをかましている世界
基本的に道理が通らないことによる面白さがメインだけど
ぼそっと呟く影ツッコミのような部分が実は唯一正気な台詞であり
正気であるがゆえの面白さというのが好き
ユニットの旗揚げ公演ということで実際に劇団員たちを見ると
ある意味でのダサさというのがあるなと
おかしな人物がおかしな言動をするだけだとコントだけど
池亀さんの作品はそれを柔らかい布のようなものでふわっと覆っている
その柄がよく見えた
ばいびー23区の恋人
なんというか舞台上で松本みゆきさんが醸し出すフェロモンってのは本当になんなんだろうね
僕は町子に出会ったらきっと惚れてしまう
狭い部屋で織りなされるロードムービー
そこにしかない面白さがそこにある作品
人と言葉と音楽、物語→楽しい演劇

そりゃあ、まあ、ええ、
なかないで、毒きのこちゃん
駅前劇場(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/04 (土)公演終了
満足度★★★★
これは良い作品
シンクロ少女の「LOVE」シリーズのようなラブ&コメディ感があって
鳥皮さんはこういったアプローチも出来るんだなと引き出しの広さを感じる
あと田村優依さんはあれだね、童貞を殺す服ならぬ童貞を殺す役者的存在感が凄い

無教訓意味なし演劇vol.10「純喫茶"味噌夢"~蜘蛛でもわかるアクリル製色即是空~」
劇団「地蔵中毒」
千本桜ホール(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
今村さんや徳橋さんという強い役者さんが出ても中和さえもされない
言語も背景も飲み込まれる地蔵中毒の強力な世界
まぁただラストを徳橋さんにして良い芝居っぽくするのは反則気味w
全体的に定番の形ではあったのだけど、どこか物語の臭いを感じた
今回は無茶苦茶な小道具が少なめで
人と会話での不条理な笑いが多く感じた
てか頭のおかしい群像劇って感じ
今回はがじらさんや礒村さんがいなかったので
2人の味による突飛な混迷感が少ないことが影響があったかも
でもフルサワさんは相変わらずエロばばあで好きだった
地蔵中毒という団体の分岐点なのかもしれない

生ビールミュージカル
宇宙論☆講座
スタジオ空洞(東京都)
2019/05/01 (水) ~ 2019/05/05 (日)公演終了
満足度★★★
上演前、上演中と役者が飲酒をして泥酔した状態で行う公演
※観客も生ビール飲み放題
以前の公演でも泥酔回が用意されていたが今回は基本がこの泥酔回(1日だけシラフ回有り)
ぺけさんは毎回凄い印象的
新名さんが進めようとする姿自体が面白かった
どこが泥酔で滞ったのかわかりにくい部分も多かったが
諸々のトラブルでそもそも作品が全く成立しなかったのでこれはこれで一つの成功だなと思った
ただ元の脚本はもっと普通で良いのでは
酔ってるからと言って余計なことをするのを見るのは愉快じゃないなと思った
泥酔公演というものを考えた時
・やっぱり通常回があってこその泥酔回
→何が壊されているのかわかりづらいのでせめて観客に台本とか配るべき
・作中のキャラに狂気的な人を配置すると、酔ってるせいか元々なのかわかりづらくて良くない
・下ネタとの相性は良い
・演者側に一人はちゃんと進行させる役割の人間が必要
・泥酔により作品が成立しないほどの状態になって初めて泥酔公演は成立する
・観客側の覚悟が必要なので、どれだけ上手く共犯者に出来るかが重要
・機材系のトラブルにはもっと回避策を用意しておくべき

かたりと和LIVE『山月記』
語りと和楽の芸人衆 かたりと
プーク人形劇場(東京都)
2019/05/12 (日) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
鑑賞日2019/05/12 (日) 14:00
価格3,000円
雑記です
この会場は2回目。
スタジオ・ポラーノによる「オツベルと象」(2018/7)。
※ポラーノは遡れば2011/12の公演から。
かたりとでいわゆる(劇場)舞台上の公演を観るのは初めて?
中島敦も「山月記」も初めてなのでネットで事前の予習。
国語の教科書にあったかどうか全く記憶がない。
いや、国語で何を学んだかを覚えていない。
当日は少し暑いくらいの陽気。
会場(地階)に入ると緞帳が下りている。
時々箏の音が聴こえてくる。
14;07開演~14:53終演。
下手に北原さん(渋い色)、一方、上手の山田さんは明るい花が咲いている。
山月記は「青空文庫」で読むことができるが、使われている言葉はなかなか古風にして剛質。
これを北原さんは精魂込めて語り、山田さんは激しくも優しい音色を織り込んだ旋律で包み込む。
公演名にある「かたりと和LIVE」の真髄がここにある。
北原さんの語りは吟であり唄でありあるときは聴く者を揺さぶり、またある時には厚い人情で心を休めさせてくれる。
グレゴール・ザムザは大きな虫に、ヘンリー・ジキルはハイド氏に、
民話では異形の姿に変ってしまうことも多い。
本当の自分、変化した自分、混濁する自我の葛藤が生きてゆくことの辛さを現している。
洋の東西を問わず...。
さらに余談
突然、箏に左利き用のがあるのか、と思った。調べるとどうもなさそう。
手元を観ていてギターの「スウィープ奏法」に近いのかと思った。
身を乗り出しての演奏は実に力強い。

逆襲の花束
生きることから逃げないために、あの日僕らは逃げ出した
新宿LIVE FREAK(東京都)
2019/05/12 (日) ~ 2019/05/14 (火)公演終了
満足度★★★★★
若い女性の観客が多くはじめは場違いの会場に来てしまったかと戸惑いました。始まってみればこの芝居の魅力に取りつかれます。エネルギッシュで歌もダンスも上手い。時々笑わせ、ほろりとさせて。100分の時間は目がクギヅケ。良い芝居を観ました。

ソリチュードタウンの死神
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2019/05/10 (金) ~ 2019/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
140分と長めですが、体感はもっと短かったです。
出演者数も多いですが、決して難解ではありません。
140分なのでクッション…とは言いませんが、ハンカチは在っても良いかも。

たすけて! 青春ピンチヒッター!!
劇団ジグザグバイト
ぽんプラザホール(福岡県)
2019/05/10 (金) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/05/11 (土) 12:00
価格2,500円
3500円払ってもいい、と思いました。
照明も楽しめる。アクションもキレがある。役者の使い方が上手だと思います。
女性陣、コウタロウ、会長のエネルギーが良かった。

「日本国憲法」を上演する
die pratze
d-倉庫(東京都)
2019/04/30 (火) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★
中野坂上デーモンズの憂鬱と、IDIOT SAVANT theater companyはどちらも「激しい」舞台。もちろん「劇」とは激しさを伴うものだが。
毎回恒例のトークでは前者の主宰松森モヘー氏は今回の台本76頁と言って驚かれていたが(平均十数枚だろうと他の二人)、舞台はボルテージ高く、高速の絶叫声(一人の台詞は短い)が数珠繋ぎにまくし立てられていく。
後者は鍛え抜かれた肉体が圧倒する毎度の舞台で悲壮感と身体負荷によって絞り出される台詞の熱量は健在だったが、今までになく多量の言葉(書き下した何編かの詩)を独白するシンプルな舞台だった。
今回のシリーズは3組観劇でき、それぞれ健闘ぶりが見える成果で観劇としては満足だが、テーマそのものの課題は重くのし掛かる。

不知火譚 第三章~蜘蛛の子散らすノ陣~
劇団鳥獣戯画
本多劇場(東京都)
2019/05/08 (水) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/05/10 (金) 19:00
座席1階E列14番
3作連続観劇。2作目はザ・スズナリの手狭さが仇となり、化け猫、大蜘蛛とも窮屈感満載。
上手下手を気にしながらのダンスでは、どうもミュージカルに欠かせぬ解放感も、十分に出せずじまいだった。
今作は、本多劇場に凱旋し、全てに思いっきりできたのはよかったよかった。
ただ、1作目に比べると少しスケールが小さいような。
大ダコ、大グモ、化け猫の登場はあるものの、何ででしょう。
江戸時代の講談に、起承転結や理路整然、歴史検証を求めること自体ナンセンスだろうし、そのナンセンスさを土台にした舞台づくりなのだろうから、細かいところはとやかく言っても仕方ない。
敵討ちは連鎖する、ということでまとめるしかないのだろう。
ある意味、ネバーエンディングストーリーということなのかしら。

お気に召すまま
ヌトミック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/05/12 (日) ~ 2019/05/19 (日)公演終了