最新の観てきた!クチコミ一覧

39201-39220件 / 190324件中
YELL!

YELL!

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

始めに“こういう話”とわかってしまったが、わかっていても引き込まれる演技力と演出の腕の良さ!前作はこなれ感が足りなく、少し残念な思いをしたが、今回は“じっくりやり込んだ”が強く感じられる出来!しっかりした演技の先輩に若手が良い影響を受けているのも感じられる。主役は勿論、脇役の方でさえ、ナチュラルな想いをしっかりと感じさせた。今回は文句なく☆5つ!+付けたいくらいです。

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

中野劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

■約125分■
『サマータイムマシン・ブルース』とその続編を観ている身には、新鮮味がいまひとつ。あれを観てなきゃもっと笑ったかも。

…と書いてから一夜明け、大阪公演のアフタートークゲストが上田誠さんだったことを今知った(笑)。

ネタバレBOX

大学の映画サークルの同窓会の席で、同じ10分間の無限ループにはまり込んだ聖子。その10分の中での最初の願い事が叶えば脱けられると知り、部室でむかし撮った集合写真の中に見つけた文字「またこのメンバーで映画撮りたいな」を叶えようとするが、集合写真の面々が偶然も手伝って勢ぞろいしたなか、そのうちの一人がすることは、とある映画コンクールへの応募。
応募しただけじゃ、撮ったことにはならないのでは??
喉に刺さった魚の小骨のように、これがいまだに引っかかっている。
こうした詰めの甘い部分が他にも散見された。
Otogi ~bis dann~

Otogi ~bis dann~

FAM

上野ストアハウス(東京都)

2019/05/23 (木) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

「遠くまで来たんだ/朝をつれてこい」

「遠くまで来たんだ/朝をつれてこい」

劇団晴天

シアター風姿花伝(東京都)

2019/05/18 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/26 (日)

『遠くまで来たんだ』26日の大千穐楽の回(1時間35分)を拝見。

「客演舞台にハズレなし!」と勝手に信頼している、三浦葵さんが選んだ作品だからということで、初めて拝見させてもらった劇団晴天さん。出演者の中に目元キリリッ!の鈴木あかりさんを確認した序盤から、鈴木さん所属の第27班の舞台を観ているような感覚に囚われの観劇だった。
「登場人物の誰もが神経繊細で優し過ぎ!」とスレた観劇オジサンは当初、苦笑気味ではあったものの、その登場人物達が発する、さりげないセリフの一つ一つに作者の神経が行き渡っているさまに感心させられ、さらには、話の中での各々の登場人物への焦点の当て方も絶妙で…観終わっての感想は「上質な群像劇」。
舞台の設定の一つが北海道なのに、冷房を切った会場の蒸し暑さには閉口させられたが、1時間35分、良い時間を過ごせた。

それから、過日、拝見した『いつもの致死量』でも担当されておられた、舞台美術・眞野祐美子さんの「何気に死角のない、客席から見やすい舞台セット」の、作品への貢献にも触れておきたい。


【配役】
遠野千夏(公私共に憔悴し切って、一人旅に出る)…中野智恵梨さん
松田まもり(千夏の同居人。精神的なダメージを負った「引きこもり」)…きずきさん
松田正護(姉まもりの身を案ずる大学生の弟)…加藤巧巳(かとう・たくみ)さん
城之内進(千夏の彼氏。ビストロ居酒屋?の店長)…櫻井竜彦さん
今井桃子(千夏の会社の後輩)…湯浅くららさん
滝本リカ(千夏が滞在中の北海道のペンションのオーナー)…鈴木あかりさん
河本平助(ペンションのバイト。リカとは実は互いに…)…万代竜一(まんだい・りゅういち)さん
相川光(ペンションの客からバイトへ)…三浦葵さん
飛田浩太(正護の大学の友人。城之内のビストロ居酒屋のアルバイト)…宮口嘉行さん

1001

1001

少年王者舘

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/05/14 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

広い新国立での少年王者舘。ペーターゲスナー氏が評したアングラ精神の現代の正統な継承者(系譜は違えども)がこの小屋を自ら選ぶ事はないだろう。一年前速報を見て驚いたと同時に不安も実はかすめたが、果たして、クオリティ落ちのない舞台成果であった。天野天街的演劇はどれを取ってもリズムや世界観が同じで、思うに天野天街の芸術、というものが内部で進化しており、その進化過程を眺めるという事になっているのだろうと思う。従って変わらない部分は何も変わらず、しかしその中で奇想天外な発想が新たに加わる事で更新されている。「1001」は私の知る少年王者舘の集大成であり、部分的には腰を抜かし、腹筋を揺らした。幸福な時間を過ごせた。
新国立劇場で予め席を予約して観劇したのは初めて。初めてと言えば今回は新国立によるプロデュース公演でなく少年王者舘公演であり、(恐らく天野氏が出した条件だと思われるが)異例の事だ。

ネタバレBOX

少年王者館の作品は繰り返し提示される言葉やイメージがまず関連の無いもの同士として(場面のリレー的展開の途中に偶然のように)出て来る。それが別の経過を辿りながらもう一度、いや何度も反復され、別の繋がり方で出てくるという伏線回収が、音楽や速度が高まることで劇的瞬間を作る。途中の場面は別役実を髣髴するナンセンスなやり取りや天野流リレー台詞(台詞尻の音と次の台詞頭の音を重ねる)をループ状にした奇妙奇天烈なパッケージが絶妙で「降りて」来ないとこんな代物は作れない。数珠繋ぎの展開にカットインするのは映像であったり突如の暗転や客電が点いてのアナウンスであったり。その挿入素材も伏線に含まれ、正しく回収して行かねばならない。小芝居の成立と、音響・照明・映像効果は小さな小屋でこそのスペクタクルと思う所があったが新国立でも見事な精度であった。
ただ一点、気になったのは終盤とラストに登場する定番の夕沈ダンスで、これも天野氏以上に手の内の決まったお馴染みの振付が、広さを持った分だけダイナミックさが生じにくかった。手の大きな振り(回転)や縦軸回転など機械的な動きは小さな劇場では視覚的に圧する力を持つ(同じ目線で見ると尚迫力)が、新国立では客席から俯瞰でき、エリアも広い。徐々に速度を増す・動きの密度が高くなる・人の位置の移動や入れ替えも同じく速度か頻度が増す、等といった変化の「形」が欲しく、難度の高さを要求したくなった。意味を超えた「感覚に訴える」舞台成果がこの高みに至ったことによる要請だろうか。

先に述べた今作に投入された幾つものイメージの中で、一つ特徴的だったのが日本の戦争時代に言及したシーン。井村昂演じる大人(老人)が戦争体験者として存在し、もう記憶の奥へ隠れてしまったがピカドンという語や、夏の正午の玉音放送や赤の部分に穴の開いた日の丸を振る人々等が出てくる。舞台は反戦だとか現政権への牽制などの意味と結びつく他の要素は見えないが、厭われがちな剣呑な素材を放り込んだ所に(劇団公演に拘った事とも合わせ)体制に対するスタンス表示の意図が天野氏個人にあったのではないか、等と想像してみた。
何処までも拡がるイメージ世界を彷徨う体験は、何時までも遊び続ける子供と一緒にいるようでやがて疲れ、気だるい夕暮れが訪れる。戦争という大人のお遊びにもやがてその時はやって来て・・白骨に被せた土の上で、ひぐらしの声をきく。。
トライアウト公演「Ukiyo Hotel」

トライアウト公演「Ukiyo Hotel」

Ukiyo Hotel Project

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ゲネプロみたいな感じに製作してるのかな?
いろいろと詰め込んで試している風ではありましたが
手抜き無く全力疾走を見せていたなぁと感じた作品

ただ人によっては評価が分かれるかも・・とも思えたデス
自分は十二分に楽しめましたわ♪

vol.22『野性の恋』/ vol.23『暴動のあと、さみしいポップニューワールド』

vol.22『野性の恋』/ vol.23『暴動のあと、さみしいポップニューワールド』

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★

観ていて、つまらない訳でわないのに観終わってから、なんかとても面白いわけではないという不思議な感覚でした。

ネタバレBOX

客席が少し寂しい感じでしたね。

もう少しキャパにあった劇場を選んだ作品を観てみたいものです。

次回に期待
『DZIADY 祖霊祭』

『DZIADY 祖霊祭』

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2019/05/21 (火) ~ 2019/05/21 (火)公演終了

満足度★★★

シアターXによる「レパートリー・シアター」を始めとする主催公演(入場料1000円)の海外招待公演を初めて観た。グロトフスキ研究所との共作で、日本人2名(能シテ役+囃子方)も参加し、彼の国の芸術界の巨人であるらしい人物の詩をベースにした出し物。ロビーでの楽器演奏に始まって観客共々場内へ、日常から舞台へのフラットな移動(開演後はいつの間にか舞台部分がセリ上がっている)。音楽演奏の時間的比重は大きく、「芝居」部分でも背後で音が鳴り、出し物全体が「儀式」として提示されている事は推察された。
が、何にせよ残念なのは、言語が判らない。「演劇」を見たい観客にとっては歌詞の分からない音楽を聴く時間を経て、「演劇」に餓えた舌にそれを滴らせて欲しいのだが、音楽、歌や踊りの合間に辛うじて「演劇」要素が挟まれるも、モノローグ主体で短く、しかも伝えたいのは発語者の身体状態(感情)よりは言葉の内容であるらしく、そうなると言語が判らないのは中々つらい時間であった。せめてパンフを事前に渡すか(パンフは退出時に渡していた)、何らかの手引きを用意するかがあって良かった(場面の小見出し的なものがプロジェクターで表示されるが、ヒントになるにはもう一つである)。
人で溢れた終演後のロビーの一角で、日本人出演者と彼を取り巻く人との会話を漏れ聞いた所では、準備時間は殆どなく出演者の顔合わせ日(恐らく当日)に大まかな流れを決めただけで本番を迎えたとか。
破格の料金での公演では当り外れもあろうし今回はやや厳しい観劇となったが、こうした招待公演を毎年継続的に打っている事には舌を巻く。いい具合に成果を上げながら続いて欲しいものだ。

ネタバレBOX

今年はポーランドと日本の国交樹立百年だという。100年前と言えば日本では大衆文化やジャーナリズムが花開いた大正期。やがてナチスドイツと手を取り合い、ポーランドは1939年ドイツの侵攻を受ける。終戦後はソ連の覇権の下に敷かれた約半世紀。
他国を侵略した経験のない国(民族)と経験のある国(民族)との精神性の違いに、私は思いを馳せる事があるが、その契機は韓国朝鮮人の存在であり、類似の民族として思い浮かべるのがユダヤとポーランドだ。
であるので、舞台に立つ彼らが舞台上で他者とどう関係し、観客とどう関係しようとしているか、演劇のどういう機能を踏まえて舞台に立つのか・・そんな事をいつしか読み取ろうとしていたが、やはりよく判らなかったのは上記の如し。
演劇に限らず芸術作品はそれを生んだ時代や状況、場所や国などの文脈に規定されないものはなく、演劇の感動・興奮の大前提である共感とは、この文脈の共有に発する。他国の芸術との接触にはまずこの問題がある。演出家として国際的に知られたグロトフスキの研究実践がポーランドにある事を知ったが、再び彼国の演劇に触れる機会はあるのか知らん。
vol.22『野性の恋』/ vol.23『暴動のあと、さみしいポップニューワールド』

vol.22『野性の恋』/ vol.23『暴動のあと、さみしいポップニューワールド』

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2019/05/26 (日)

ちょっとだけ安い芝居を見た感じなのかも。

悪い芝居さんのもっと深い部分を観てきているので、どうしても2本立てになったせいで1本分にかかっている労力が半分に見えてしまうのは残念でした。

東京ノ演劇ガ、アル。#2「BAR女の平和」

東京ノ演劇ガ、アル。#2「BAR女の平和」

オフィス上の空

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2019/05/03 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

アリストパネスの戯曲「女の平和」…アテネとスパルタの戦いを終わらせるために、両都市の女が手を結び、セックス・ストライキをおこなう下ネタ喜劇、と思って観たらガッカリする。どちらかと言えば「BAR女の平和」というタイトルを皮肉るような「BAR女の戦い」が熱く激しく繰り広げられる物語。もちろん女の戦いとなれば、恋愛における主導権争いだ。会話はあちらこちらに問題が派生し漂流するがごとく行き着く先が分からない。時に問題のすり替え、嫉妬、軽口裏切りなど女の本音・愚痴が聞こえてくる。その人間模様をいきいきと軽妙に紡いだ珠玉作。
(上演時間1時間) 【Eチーム】2019.5.29追記

ネタバレBOX

舞台はBarの店内。上手にテーブル席、下手にカウンター、ボトル棚が観える。中央の壁には区議会議員立候補の友人を励ます檄文。床には大きなダンボール箱が置かれている。シンプルなセットであるが、物語の展開には十分な作りである。

区議会議員に立候補した友人の激励会らしき集まりだが、当の本人がまだ到着しない。その間にセックスストライキの話題にふれるが、今夜集まる予定の5人が揃ったところから物語が漂流するようにあちらこちらに派生していく。表層的には、女の戦いである。キッカケは、議員立候補者の生田目あいこの親友・芝浦まきが夫を事故死させたと打ち明ける。自首を促すあいこに、木下ももかがあいここそが元凶だから身代わり自首すべきだと言い出す。まきの夫とあいこが不倫関係にあり、更にももかも不倫しており他人の夫を巡り嫉妬による責任の擦り付けという女の性(さが)が観えてくる。

また、花園れいは姑との折り合いが悪く、夫は子供の面倒を見てくれない。家庭生活の不平不満をぶちまける。これによって家庭や世間における女性の見方が見えてくる。Barのママ・山野かおりは初老の男と暮らしており、金銭面も含め何かと面倒を見ている。女の渦巻く感情...嫉妬・羨望・失望・裏切りなどが上手く散りばめられコメディタッチで観せる。

一方、女性の自立を訴える あいこに対し何をするにも決め切れない まきを対極におき自分で考えることの大切さを説く。この2人の存在が象徴している「自立」と「依存」こそが現代社会における女性の側面を切り取っているようだ。極端な「自立・依存」の善し悪しは別にして、かおりは初老男に甘く、れいは家庭に縛られ、あいこ・ももかはセックスストライキを建前にこっそり不倫をしている。公演はコメディとして笑わせながらも、底流には女(=人)が持つ表裏の感情、「建前」と「本音」をしっかり描いた公演は観応え十分だった。
次回公演も楽しみにしております。
10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

中野劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

巧い!冴えててほんと面白い!

YELL!

YELL!

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演時に比べて、テンポの速さ、そして、場面転換のスムーズさ、舞台上のセット、照明、そして演者の力量、どれをとっても、6年間以上の成長を感じられるものでした。

はじめ、「非常に、とても、何かをする」という話を、俗語に任せて話を進めて、
最後は、「生きろ」で回収する。すばらしいyellでした。

是非、この劇団、2回見て頂くと更に面白いです。後半の伏線の回収へ向けて、ちゃんと芝居をうっている役者を是非堪能してみてください。

この劇団、本物ですよ。

ネタバレBOX

初演の際は、舞台上に簡素なキューブが積みあがっていたのを覚えています。
それが、今回はお洒落なキューブに舞台セット、そして大切な仲間たちまでそろっていました。

笑福亭べ瓶さんに持っていかれたというべきでしょうか。
それとも、平田貴之さんに支えられたというべきでしょうか。

初演の際、べ瓶さんの役は、主宰の阿南敦子さんでした。大きな蝶ネクタイをした謎の女を好演されたのを今でも覚えています。
しかし、今回は、まぁ、よくしゃべる(笑)。しかし、6gを長年支えてきた安定感がこの上なくおもしろくさせます。チームとして、彼に対する信頼がないと、このおもしろさは絶対に出せないでしょう。6gに必要不可欠な存在です。

そして、平田貴之さん、14人いる中で1人だけいる悪い人。
この1人が外すと、物語は成り立たなくなります。しかし、色を出し過ぎると、バランスが崩れます。
基本的に感情を出さない村井(平田貴之)が、終盤、相方の香山(板橋廉平)にむかつきを感じて呼ぶ「かやま~」の一言で、劇場全体の空気を持っていった点もお見事でした。

同じチームで、「この人ならどうにかしてくれる」「ダメだったら、その時はその時だ」。そこまで腹をくくれる仲間がいる劇団、とても羨ましく、次回作も期待させて頂くのでした。

そうそう、初演時や5454でも拝見した事がありましたが、板橋廉平さんも凄く良いですね。頭からつま先まで、ひょうひょうとした彼は、完全に香山でした(笑)
Otogi ~bis dann~

Otogi ~bis dann~

FAM

上野ストアハウス(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

生きること、信じることを熱く観せる青春群像劇。物語の構成としては解り難い所もあるが、それを凌駕する力強さを感じる公演だ。
説明に「命を賭けた数日間、彼等は物語を描いた。与えられた命に意味を与える為に」とあるが、冒頭が映画の撮影シーンでラストはそこに帰結する構成になっている。ラストと思しきシーンの後にも物語が続き、せっかくの余韻が台無しになり、伝えたかったテーマらしきものが曖昧になるようで勿体なかった。本物語なのか、劇中劇として収めたのだろうか。
(上演時間1時間45分)【Bチーム】 2019.5.29追記

ネタバレBOX

舞台は老朽化した安アパートの一室またはカジノに転換する。上手には階段が付けられ2階_居酒屋を思わせる。中央にはテーブル、椅子が置かれている。周りには海をイメージするようなボードが貼られている。季節はクリスマス時期、このアパートは隙間風が入り、住人は暖房器も持っていない。そして停電も頻繁に起きるという設定である。

梗概…アパートには色々な事情を抱えた人が暮らしている。その中の1人(男)が病で余命が僅かになり、残された日々をどのように生きるか。この男は自主映画を撮影しており、作品の完成は果たせそうにない。この男を巡り、アパートに住んでいる人々との交流や諍いを通して”生きる”とはを考える。同時に人と人の繋がりを温かく、そして酷く紡いでいく。
もう1人の主人公と思しき女優志願の女は、自我が強く事務所からの仕事が気に食わないと投げ出してしまう。この女の友人で町工場を経営している女は資金繰りに困っている。誰もが物心に悩みが…。公演は強い訴えというよりは、物語を楽しむといったもの。

物語は分かり易いが、その展開への納得させる場面が描かれていない。例えば医師が何らかの事情で賭け事の世界へ入っているが、その原因・経緯は何か。その説明不足が面白さを損なったように思う。
また、主人公の男が海を見ながら倒れるが、それは息を引き取ったとイメージさせる。しかしその後も話は続き、男の映画撮影の劇中シーンとしての物語なのか、男の生き様を映画化した後日談なのか判然としなくなった。
役者は熱演、特にアパート内における意見・感情が衝突した丁々発止は観応えがあった。台詞は魂が入ったような重みが印象的だ。

伝えたい内容は”生き様、生き甲斐”などの生ある者の尊厳を描いている。落語の「死神」を思わせるロウソクの話など、隠喩を用いて印象深く観せようと工夫している。カジノのシーンが表れるまでは純な人情劇といった雰囲気であったが、町工場の経営難をカジノへ結び付けるのは少し強引だったように思う。先に記した映画の劇中シーンまたは後日談?とカジノへの展開が物語の構成を解り難くしたようで残念だ。
次回公演を楽しみにしております。
「芸術家入門の件」

「芸術家入門の件」

ブルドッキングヘッドロック

吉祥寺シアター(東京都)

2019/05/18 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/21 (火) 14:00

座席C列7番

価格3,500円

老芸術家の話、美大生たちの話、ギリシャで大きな彫像を建造する者たちの話が併行して進むが、観ているうちにそれらが脳内で勝手に関連付くというか境界がなくなってゆくというかで、パラレルワールドとかメピウスの環とかが頭に浮かび時に夢の中にいるようだったり時に迷宮をさまよっているようだったり。
そうして迎えるクライマックスは、ある彫刻を知っていると「おや?」であり、そこから「そう落とすのか」を経て「うおぉ~!」という……。
しかしあのシカケは紅白の小林幸子だよね。(笑)
あと、大きな工房のような印象の舞台美術もイイ。

「ダルマdeシアター2019」

「ダルマdeシアター2019」

チームホッシーナ

西新宿きさらぎクリニック(東京都)

2019/05/18 (土) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

 トランプが来ているせいで、警察・機動隊がうじゃうじゃ湧いている真夏日、湿度が低いことと実力者揃いなのが救い。(華4つ☆)

ネタバレBOX

 女性6名、男性1名の7名、病院などの慰労公演を目的に巡回興業を打つ為のオーディションを開こうとしている現場に集まった役者陣である。うち1名は裏長と呼ばれる主宰者。合否ジャッジは彼女が下す。
オーディション会場は、もう雨上がりにはのそのそ蛙も出てきているであろう新宿中央公園脇のビル1Fの本物のクリニックだ。本物のクリニックが舞台として使われるから、演技の行われる場所は観客席の前と下手の狭い空間で、上手の床上2m程の所にスピーカーが設えられ、下手コーナーにコントロールスペースがあって、他が演技空間なのだが、オペなどにも使われそうな開閉式ドア付の部屋が演技空間の真後ろにあるので、役者の移動や出捌けの際の通路として極めて効果的に使われている。
 皆、歌・咄嗟のアドリブ、パフォーマンスが上手く、レベルの高い実力者揃いの上、上記で説明したような設定になっているので目の前で演じられていることが、フィクション内フィクションという通常のメタフィクションの作り方ではなく、観客との見る・見られる関係自体がメタ化されている点が面白い。
ミュージカルで活躍している役者さんも多いので、様々なパロディーも埋め込まれているハズなのだが、自分は残念乍ら、それほど多くのミュージカルを拝見していないのでどの部分がどんな作品のどの部分に照応しているのかという点については良く分からない。ご勘弁願いたい。だが、実に軽やかで楽しい舞台であることは確かだ。
出演者が実力者揃いであることは無論だが、構成、物語り展開の自然らしさ、脚本、演出。音響などの効果もグー。何より、華やかなミュージカルの舞台裏をオーディションという形で描くことでミュージカルスター達を身近な存在として表現している点が良い。
 残念なことは、これだけの実力者が、これだけ楽しい作品を作り、演じてくれてさえ、自分の憂き意が晴れないことである。この「国」が余りに異常な狂い方をしているが故に。死ぬ時に「長生きしすぎた」とは言いたくない者の一人としては。
Otogi ~bis dann~

Otogi ~bis dann~

FAM

上野ストアハウス(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヤバイ泣きそうじゃん・・・ スクリーンの記憶にのこるあこがれにウルウルともるキャンドルライト。 心に留めたつもりのあのセリフ、Wendy'sを頬張りながら・・・あれっ 思い出せない!ってくらい熱いBlueが駆け抜けたなぁ。 思い出せるのは あのキラキラした若葉の輝きだけ。カッコよかったですよ、ももの毛抜くとこ含めて。

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

ポップンマッシュルームチキン野郎

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/05/16 (木) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/05/26 (日) 13:00

時代劇という枠にはおさまらない、5万年の歳月&宇宙というものすごい大スケールの作品。笑いながらも、生と死、時間、いろいろなことを考えた。

田所さん家のいんでぃぺんでんすでぃ!

田所さん家のいんでぃぺんでんすでぃ!

Artist Unit イカスケ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/27 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/05/26 (日)

青木さんがコメディ・コントを愛してるのが伝わって来るイカスケらしいお芝居でした☆やりたい事を詰め込みすぎて分かりにくくなってる箇所もありましたが会場が笑いに包まれる楽しい時間を過ごさせて頂きました☆

はこがみ

はこがみ

ハコボレ

SPACE9(大阪府)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

今までの劇と180度違うような熱を帯びた力作だ。とにかく架空とはいえ、人間を創造したといわれる神の存在を、逆転させて、人間が神を製作するという突飛なハナシなのであります。

そういえば、舞台の周囲、床、上部空間には古新聞紙が一面に漂っている、、。紙も神であり、紙一枚で神に仕立てられるという男のハナシである。

今までの劇とは違い、設定は、遠い虚構の国のおとぎ話のようでもあるが、決して寓話ではない。それほど前田の思い込みは強い。市井の、普通の人間が神として昇華するまでの不思議な話である。

切羽詰まったような閉塞感もそのうち感じられて、不気味な鐘の単一な音が観客の胸を締め付けてゆく。だんだん怖くなってきます。

いやあ、迫力十分でしたね。前田氏はそれまでの劇をイメチェンした感じでもあります。まさに熱を帯びておりました。

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

中野劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

前々から評判を伺っていて劇団として拝見したかった劇団さんをようやく観られました。今年一番笑ったんじゃないかというくらい抱腹絶倒で終演後20分経っているのにまだオナカ痛いです(笑)。これはまた東京で拝見したいです(強い希望)。延命さんの名演技をあれだけたっぷり目撃できて素晴らしい、キラキラした時間でした。次回公演もぜひチェックさせていただきます。千秋楽でこれから人に勧められないのが残念なくらい楽しかったです。またお気に入りの劇団さんが増えました。

このページのQRコードです。

拡大