最新の観てきた!クチコミ一覧

361-380件 / 183697件中
うすらひの下に、いる

うすらひの下に、いる

ここ風

「劇」小劇場(東京都)

2024/10/30 (水) ~ 2024/11/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演劇サークルの同窓会。
非常に重い話なのに、ユーモアにあふれているのに、涙も誘う。
どんな仲間と学生時代を過ごしたか、非常に考えさせられる作品でした。
また観たいです。

シみる~昭和歌謡短編集 其の四~

シみる~昭和歌謡短編集 其の四~

はぶ談戯

小劇場B1(東京都)

2024/10/23 (水) ~ 2024/10/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/10/25 (金) 14:00

3編の短編が最後に結び付くという事前情報を得てから観たがわずかな接点しか見いだせず、エピローグ……というかそれまでの人物が揃う4編目で大いに納得。この巧みな構成に往年の深夜ドラマ「HeartにS(1995年)」を思い出した。
また、劇中音楽(歌&インストゥルメンタル)も元ネタがワカり易くそれを知っていると「似ているが異なる」加減が絶妙で頬が緩む。
いかにもはぶ談戯らしい作品に満足満足♪

おかえり未来の子

おかえり未来の子

D地区

王子小劇場(東京都)

2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

D地区『おかえり未来の子』
高校演劇部出身の皆さんの劇団(大阪府下の高校演劇同地区メンバーが社会人になり再集合)とのことで、なので「D地区」なのだそうだ。
大阪の高校演劇(現在大阪は I地区までの 9地区ある様です)で、D地区は枚方辺りの学校の大会の区割りで、今年だと地区大会に長尾/寝屋川/関西創価/枚方なぎさ/交野/東海大学大阪仰星/北かわち皐が丘が出演。高校演劇ウォッチャーとしては嬉しい劇団ということで、初めてなのに推し劇団(笑)!始まる前と終わってから劇団の方にあれこれ伺えました。
と言うことで、拝見して来ました。ほぼ素舞台、対面式の客席、これは演者にはかなりハードルが高い。当然と言うか、関西弁で始まる。自分が関西出身なのでしっくり来る。
「宗教二世の家族を描いた作品です」と言うことで、展開からあの宗教だなと判る。一般常識として知っていることに、演技が進み宗教の内情が粛々と重ねられる。そう言えば周りにもぽつぽつと、今となってはだけど二世が居たなと思い出す。後で伺ったけどあの曲はそう言うことなんだ。一般常識として知っていたことのイメージが変わった。
王子でここまでしっかりした会話劇を観たことはなかった。
推し劇団として確定。いくつかの言葉の選択や、テンポの配置、繋ぎ方に?って思うところもあったけど、これから大いに期待出来る劇団だと思う。

枯れる実家、遅咲きの恋/ハローグッバイ・オン・ザ・レディオ

枯れる実家、遅咲きの恋/ハローグッバイ・オン・ザ・レディオ

はらぺこペンギン!

新宿眼科画廊(東京都)

2024/11/01 (金) ~ 2024/11/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『ハローグッバイ・オン・ザ・レディオ』を観劇。

フツーに「イイ話」なんだと思う。
朝日新聞の「ひととき」みたいに、身近にありそうな話し。
でも「ひととき」みたいな「ほっこり感」はない。

母親はヤク中で、娘はAV女優、親父は娘の親友と逃亡…みたいな、小劇場によくあるブッ飛びシチュエーションじゃないのが、すんごい良かった。
身近にあることをどれだけ掘り下げられるか、広げられるかってのが観客にジワジワと効いてくるんだと思う。
ちなみに朝日新聞の「ひととき」は、橋田壽賀子がスクラップしてたそうです。

村田康二…
やっぱイイ俳優だわ〜。
俳優っぽくない所と誠実さが滲み出ていて、観客を抵抗感なく劇世界へ引き込む。
どのオカズとも合う「ご飯」みたいな俳優だねー。
ファンとしては「ガッツリ村田康二」みたいなもっともっと出番の多い芝居が観たい!

コスモス洋子は、あんだけインパクトあるのに出番が少ないのは勿体ないよ。
コスモスにも「ジョージ相原」語らせなきゃ!
あと10年経っても同じ服着てるのは、さすがに無理があるだろwww

重ねる秋物語

重ねる秋物語

男澤企画

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2024/10/24 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

森田涼花さん出演。初日のC班を観劇。

ステージカフェ下北沢亭。つくりが劇場ではないこともあって客席とステージがとても近いです。なので、とても近くで観劇することができました。客席の椅子は18個用意されていたかな。開始時点で客は9人、途中で2人入って11人でした。

森田さんは去年の「マッチングアプリ:アップルボム」が12年ぶりの朗読劇だったと思います。今は声優さんですものね、どんどん出演されることを期待しています。もちろん舞台も。

今回の朗読劇。森田さんはクライマックスで本当に涙を流されました。2011年と2012年の舞台「女の子ものがたり」で、涙を流した姿を思い出しました。今思えばですが、私が本格的に舞台好きになるきっかけのひとつでしたね。

台本を読むと分かるのですが、はっきりと3章に分かれています。しかしそれは配られたフライヤー(チラシ)には書いてない情報です。

SNSの情報をよく読むと「三つの物語」という情報はあったようですが、気づいておりませんでした。というわけで、物語が3つに分かれているということを知らずに臨みました。私以外も、そういう人多かったのではないでしょうか。

ネタバレBOX

以下が3つの話のタイトルです。便宜的に3つの「章」と呼ばせてもらいます。

・カクテル
・血流
・アシタアタシはジカンがトまるコトをシっていて

森田さんは主人公のコトハ。
以下は、観劇中の私の理解の流れです。

冒頭。主人公、友人N、友人Fの3人が親友。うちひとりと思われる夏海の結婚式が始まる。主人公が語りを進める。「主人公も結婚式に出ているのだろう」と思う。話が進む。夏海が化粧室にいるシーンを主人公が語っている。「そこにいないのに様子を語っている、つまり主人公は結婚式に参加している人物ではない」と想像する。
夏海中心の物語が終わったようす。主人公ひとりだけになってモノローグ。病室にいることが示唆される。それにより「主人公は結婚式より前に死んだ」と想像する。「主人公が夢に見たことかな?」と。
その次。どうやら友人Fである冬香が中心の話が始まったようす。学生時代なので、過去の話ということ。主人公のコトハは会話に参加しているので、そこに存在していることは明白。話が進み、コトハは冬香に、まるで全てを知っているようなアドバイスをする。「この時のコトハとしては不自然だ。つまりアドバイスしたのはこの時のコトハとは違う?」と、漠然と考える。
冬香中心の物語が終わったようす。コトハの語りで、コトハ中心の物語が始まったことが分かる。ここではじめて、全体が章立て風になっていたことが分かる。夏海が1章、冬香が2章、コトハが3章だろう、と。
物語の流れで、これが終章だろうと想像する。朗読内容が複数の時間を行き来しているが、こちらの理解は追いつかない。どうやら病で倒れて病院に運ばれたところと、危篤状態のところがあるらしい。葬式のシーン、子供のころのシーン、それらを経て、1章の冒頭すなわち危篤になる少し前と思われるところで終わる。

あとから台本を確認すると、終盤は「病で倒れた」進んで「死の直前の危篤状態」戻って「病で倒れて運ばれた病室」進んで「危篤状態」戻って「運ばれた病室」というように朗読内容が行き来したようです。どっちも病室なこともあり、これは難しかったですね。

さてストーリーですが。大満足です。台本何度も読んでます。3つそれぞれ、題材としてはよくある話です。それをいかにからめて、観劇者の心を引き込むか。朗読劇の醍醐味ですね。

冬香の中島佑香さん、すごく心がこもっていたことが伝わりました。鼻の下が光ってました。
男性陣の中では、秋平役の高岩泰声さんの声がいちばん印象的でした。SNSを探したら25歳と。お若いのですね。
Nel nome del PADRE パードレ

Nel nome del PADRE パードレ

サカバンバスピス

APOCシアター(東京都)

2024/10/17 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了

実演鑑賞

どこまで事実?どこから創作?
興味あります。

ネタバレBOX

ケネディ家の1人がロボトミー手術を受けたのは事実らしい。わずか50年くらい前までこんな手術が行われていたといのは恐ろしい。
科学万能主義(者)怖い。
人形を使ってこのシーンを表現して見せた手法は迫力と緊張感に満ちていました。

#ヘスティア

#ヘスティア

ゴセキカク

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2024/10/31 (木) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

良かったですよ。

ネタバレBOX

毒親に傷つけられた子供の話ですね。

ヘスティアはギリシャ神話の女神らしいけど、かなりマイナーですよね。
どんな女神か知っていたら、理解が深まったのかなあ。
Be colorful

Be colorful

@emotion

上野ストアハウス(東京都)

2024/11/02 (土) ~ 2024/11/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったというと語弊があるがみていると色々な感情の大波小波が発生する良作でした。
笠原は特に初めの方ちょっと「名倉周」感が強い感じがしたのはちょっと残念ポイント

ネタバレBOX

任侠ものな側面があったら主要登場人物が親の借金を返すために自殺したりと教育上良く無い方面の表現が多いが芝居は大人が見るものなので全然良い
邪行提燈

邪行提燈

チリアクターズ

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2024/10/31 (木) ~ 2024/11/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/10/31 (木) 19:00

価格2,500円

ハロウィンの夜に観劇。よくできておりかなり、面白い。ファンタジー要素の塩梅が良い。
全体的にバランス良く各々の台詞がうまく出ている

ネタバレBOX

前作「マゼンタ」と打って変わって良くなっていた
軌道

軌道

劇団カルタ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

祖父の鉄道事故と孫の鉄道事故。誠実さ故の家族の苦悩と会社の面目。美談に着地するんじゃなくて、最後まで割り切れなさを描いて欲しいテーマだったなぁ。あと、多用されるモノローグで状況や心情を説明されるのは苦手。

夕

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2024/11/01 (金) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

知人に誘われて拝見。昭和の終わりから、15年ほどに渡って描かれる、切ない思いとすれ違いの物語。登場人物にここまで全部言わせなくてもと思うような、サービス過剰に感じるシーンもあるが、本作の場合はそのベタさが何だか気持ち良かった。

軌道

軌道

劇団カルタ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

重みのあるストーリー、役者さん達の熱演、斬新な演出、とても良かったです。
一生懸命に考え、丁寧に作られた舞台に感動でした!
家族への思い、仕事に対する思い、大事な物は何か?色々考えさせられました。
とても良い舞台でした。

軌道

軌道

劇団カルタ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇団初見。力がこもっているけど、丁寧な作りで、グッときましたね。簡素なセットの中でロープ使った演出が印象的でした。

軌道

軌道

劇団カルタ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 鉄道に夢中になる友人は子供の頃周りにかなり居た。然し自分には余り興味が持てず縁遠いままであった。唯一鉄道関係で縁があったのはHIゲージ上を走る鉄道模型(山林列車の牽引車と貨物車)であり、小学校時代から始めていた縦走の為に長野方面へ向かう鉄道であった。それだけに今作に描かれた運行する側の人々の労働の苛酷、苛烈は、ショックを受けるに充分過ぎる程のインパクトがあり、鉄道に夢中になっていた子供の頃の友人たちも或いはこのような苦労を既に話に聴いて居た為かも知れないと思い返していた。(追記後送)

INTERCHANGE-或る文筆家の真影-

INTERCHANGE-或る文筆家の真影-

エビスSTARバープロデュース

エビスSTARバー(東京都)

2024/10/31 (木) ~ 2024/11/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/03 (日) 12:00

早い場面転換でかつ狭いながらも多様な舞台の使い方をしていて飽きが来なかった。やや史実を知っている方がより面白いかもとは思ったが芝居する役者さん自体をみるだけでもかなり歯応えがあり楽しめると思う

ネタバレBOX

戦争の記憶に押し潰されないようにおな自部隊の兵士同士で記憶を交換することは意味が無いのでは?とピンと来なかった
キヲクを交換しても自身は変わりなかったと割とサラリト終わっていたが記憶=経験の蓄積なので割合はとにかく人格形成の一部にはなっていると思うのでしっくり来なかった
#ヘスティア

#ヘスティア

ゴセキカク

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2024/10/31 (木) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 タイトルのヘスティアは、今作に登場するVチューバーの名前である。(追記後送)

ネタバレBOX

 物語は現代日本で暮らす日本人という可成り特殊な生き方に固定されたまま相変わらず受け身で生きて行く術しか持たぬ多くの人々が抱える日常を、正(まさ)しく現代日本の哀しいカリカチュアとして生々しく描いた作品と観た。
うすらひの下に、いる

うすらひの下に、いる

ここ風

「劇」小劇場(東京都)

2024/10/30 (水) ~ 2024/11/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 脚本は先ず擽りから入ってくる。自分は他の人々の多くが笑うシーンを大抵面白いと思わない。ほんとに偶に一緒に笑えるだけである。ところが今作の擽りに関してはその擽りの95%位まで素直に笑うことができた。その原因の1つが登場人物のキャラ設定の非尋常性にある。先ず、このことから笑いに必要な脱臼が巧みに埋め込まれていることが分かる。(追記後送)

ネタバレBOX

 物語は次に謎を提起する。そして次に逃げ場無しの深刻な内容へ怒涛の如くなだれ落ちてゆく。
 そして終盤は
江古田通りを曲がって

江古田通りを曲がって

劇団二畳

FOYER ekoda(ホワイエ江古田)(東京都)

2024/10/30 (水) ~ 2024/11/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

A+Dを観劇。両作品とも実際にあるような話で、誰かの家を覗いてみているような不思議な感じでした。
何かが起こるわけではないのに、ストーリーに引き込まれるのは流石だなぁと思いました。
オーナーさんの販売していたクッキーがとても美味しかったです!

慟哭のリア

慟哭のリア

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2024/11/01 (金) ~ 2024/11/09 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

狂った風車(かざぐるま)。明治34年(1901年)、北九州の炭鉱町にある屋敷。日清戦争に勝利するもすぐに日露戦争が始まるであろう空気が列島に立ち込めている。時代の宿業。逃れられない流れ。戦争が起きることが必然ならば、せめて勝つべきだ。日本は勝利しなければならない。勝ち続けなければならない。何処までもいつまでも。全てを投げうって尽くすべきだろう。全てを。全てを。

筑豊炭田の炭鉱主の一人、岩崎加根子さん。劇団俳優座の俳優座劇場70年のラストを飾る92歳の主演女優。足腰も台詞回しも全てにおいて現役。これが女優だ。彼女が演るリア王こそ終焉に相応しい。劇団に足を踏み入れた15歳の少女が77年掛けて演劇史上最高齢のリア王になった。
もう一人の主人公とでも言うべき、長男の斉藤淳氏。片脚が不自由でいつでも杖をつく。心優しき妻(瑞木和加子さん)と花を愛す。
出来の悪い粗暴な次男は田中孝宗氏、放蕩の限りを尽くす。夫を憎むその邪悪な妻に荒木真有美さん。
東京の大学に学び社会主義的な思想に傾倒する三男、野々山貴之氏。

岩崎加根子さんに付き従う数十年来の使用人、森一氏。物語の善性。
そして『オセロー』のイアーゴーというよりも『天保十二年のシェイクスピア』の佐渡の三世次を思わせる渡辺聡氏。綾野剛が邪悪な本性だけで歳を食ったらこんなふうになりそう。怪優・上田吉二郎っぽくもあって物語を邪悪に塗り潰す。

影登炭鉱周辺の貧民窟は鉱害で苦しむ。鉱毒ガスや酸性雨により草木は枯れ土砂災害で崩落。川に流れた鉱毒で水は汚染され作物は育たず病が蔓延する。長年粉塵を吸った労働者は肺病に冒され生涯苦しみ続ける。盲目の乞食の集団が呪詛を呟きながら物乞いの行脚。とても人間とは思えない臭気。恨みと呪いと憎しみとそれを反転させた笑顔。そして狂った風車。

首都テヘランを空爆されたイランがイスラエルに報復を宣言。「決定的な報いを受けると知るべきだ」。ずっとおんなじような話がループしている人間の歴史。
「地獄に行くのではなく、地獄の方からこっちに来てくれるそうだ。」
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

屋台崩しがないのが逆に驚いた。
脚本的にはいろいろと不満はある。けれど作家の捕らえようとしている“今”を感ぜしめる。遠い何処かの架空の物語ではなく、“今”ここの話なのだ。

『リア王』といえば黒澤明の『乱』なわけでこの作品は何度も観ている。TVの画面で観ていると傑作に思えるのだが、でかいスクリーンで観ると凡作に思える。晩年の黒澤明は色使いがチープで絵がスカスカ。モノクロで三船敏郎で撮るべきだった。
息子達に裏切られ全てを失った絶望で気がふれ荒野を彷徨う仲代達矢。この世には神も仏もないものか?人の世に人の心などないものか?あばら家に宿を借り、人の優しさに触れ少し正気を取り戻す。だがそこに暮らす盲目の少年(野村萬斎)はかつて自分が滅ぼした城主の嫡男で、殺す代わりに目を潰させたのも自分であった。俺自身がやったことの報いを受けているのだ。俺は何の落ち度もない可哀想な被害者ではなく、これは自らが招いた当然の報いであった。それを思い知った仲代達矢はもう誰も責められない。逃げ場はない。荒野に走り出す。

そんなシーンが観たかった。

※渡辺聡氏の最期は山田風太郎『忍法忠臣蔵』の毛利小平太が元ネタだろう。
うすらひの下に、いる

うすらひの下に、いる

ここ風

「劇」小劇場(東京都)

2024/10/30 (水) ~ 2024/11/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。
どんな謎が隠されているのか?どんな展開になるのか目が離せませんでした。
役者さん達の全力の演技も良く、笑いあり切なさありの舞台でした。
綺麗事ではないリアル感のある台詞も共感出来ました。
とても良い舞台でした!

このページのQRコードです。

拡大