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丸丸企画旗揚げ試演会『うつつつう』

丸丸企画旗揚げ試演会『うつつつう』

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2025/05/01 (木) ~ 2025/05/06 (火)公演終了

実演鑑賞

おもしろかった

ガマ

ガマ

劇団チョコレートケーキ

吉祥寺シアター(東京都)

2025/05/31 (土) ~ 2025/06/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/06/05 (木) 19:00

沖縄戦の話。チケットは早々にsold out

野ざらしの懺悔

野ざらしの懺悔

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2025/06/05 (木) ~ 2025/06/09 (月)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2025/06/09 (月) 16:30

おもしろかった

産声が聴こえない。

産声が聴こえない。

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重たい主題に正面から取り組んだ意欲的な劇。見応えがあった。

『シーチキンサンライズ』 『心のかけら』 『HEART OF THE DESERT』

『シーチキンサンライズ』 『心のかけら』 『HEART OF THE DESERT』

T1project

小劇場B1(東京都)

2025/06/15 (日) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めっちゃ熱量があって面白かった!話が進むにつれどんどん面白くなる。元気をもらえた!

産声が聴こえない。

産声が聴こえない。

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

痛みのある劇。

3人の女性の妊娠とそれに関わる人々の話が展開していきます。

ネタバレBOX

1人分だけでも十分すぎるくらいに重たい問題が3つ。それだけに盛り込みすぎな感はありました。
1人づつの話をもっと深く見てみたかったかなとは思った。

演技はすごい熱演。
だけどいわゆる気持ちデッカチになっちゃった感は否めないかも。


開演前にはビートルズの曲がかかっていたけど(カバーもあり)、劇中ではカバーばかりだったのは著作権使用料の問題?ちょと気になりました。
カバーでも全然問題無く、劇にフィットしていたと思います。
六道追分(ろくどうおいわけ)~第五期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第五期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

第一期も観劇。演者が変わるとこんなに雰囲気が変わって新鮮に観られるなんてびっくり!素晴らしかった!

昭和から騒ぎ

昭和から騒ぎ

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2025/05/25 (日) ~ 2025/06/16 (月)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

感恩惟莎翁
困ってる人の力になろうよ
DVD化しないかなあ
ベッジパートンとかも何回でも観てみたい

続・時をかける少女

続・時をかける少女

2018「続・時をかける少女」製作委員会

東京グローブ座(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/14 (水)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

時かけオマージュありという上田誠脚本の新作『リライト』の予習もかねて、DVDにて観劇。

かつて未来人"ケン・ソゴル"の力を借り、時をかけた女子高生・芳山和子。
記憶を抹消された彼女の前に彼が再び現れた……。
ある依頼で、平成初期、バブル、学生運動の時代と、過去の日本へタイムスリップすることになった和子は、かけがえのない青春の日々を駆けめぐることに。

王道の青春恋愛SFかと思いきや、平成あるあるネタが満載のドタバタコメディで驚いたが、面白かった。

なんといっても、上田誠×オールナイトニッポン コラボの初回として、のちの舞台にも通ずる「淡い青春ラブコメ要素」が確立されているのも良い。

切ないラストでは終わらず、しっかり娯楽作として、コミカルなオチをつける辺りに、上田誠さんの作家性を感じた。

また、時代あるあるで笑いをとる辺りには上田誠節が炸裂。

2010年代(スタバ・インスタ・スノウ)、90年代(コギャル、たまごっち、バブリーダンス)、80年代(暴走族・ローラー族、たけのこ族)、60年代(機動隊、フォークゲリラ)で、様々な固有名詞を詰め込んだ脚本もさすがで、この辺りには創作にあたり、資料のリサーチは欠かせないという上田さんの生真面目さが光っていた。

そして、何といっても、主演・上白石萌歌によるED曲が至高だった。

まなみさん

まなみさん

謎の女ーーー《まなみ》。

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

みんなお互い気がつかないうちに、きっかけや元気をもらっている。
優しいというか、見守っている所が泣けてくる。
思いや愛をもって生きたいと思いました。
誰かがどこかで思っている
お芝居観られてありがとう💕

夢ならなおさら覚めてくれ

夢ならなおさら覚めてくれ

中央大学第二演劇研究会

高田馬場ラビネスト(東京都)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

公演で描きたかったことが暈けたような印象だ。
物語は、或る男の 過去と現在を行き来し、その間の意識・対応の違いを描いた成長譚。説明にある通り、中学2年生と教師2年目という10年間、子供と大人という違いを描いている。しかし「大人」とは?という抽象的な問い掛けが前提にある。時間の経過の中で人間的な成長を描きたかったのでは?

少しネタバレするが、過去も現在も同じように 家庭内の問題(毒親)に起因している。その描きが強調されるあまり、本来のテーマが翳んでしまったのが残念。当日パンフに、脚本・演出の大森ケイ 氏が「大人って色々な定義がある」そして「社会性」だと記している。物語は中学時代(一応 子供の頃)に出来なかったことが、大人になったら出来るようになるのか?精神(経験)的なことは勿論、年齢・立場や経済的といった諸々の条件はあるだろう。それらを ひっくるめて「社会性」というのであれば、子供と大人の間にある意識の違い、その成長を もう少し丁寧に描いてほしかった。
(上演時間1時間35分 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術…板は 黒床で周りを暗幕で囲い、所々に白い衝立の壁。上手奥に事務机にホワイトボード、客席寄りに楕円形のテーブル。下手は 学校にあるスチール机2つ。全体が鯨幕といった光景だ。内容から、死の淵ぎりぎりの 切羽詰まった状況を表しているようだ。いや 自死している。

現在、主人公の沖田拓夢は 有名女子中学の新米教師(副担任)。このクラスに福原萌という問題児がいて、教師達を悩ませていた。夜の繁華街をうろつき、問題を起こし学校の信用に傷がつくことを恐れている。彼女の問題行動の原因は 家庭事情にある。両親は離婚し 母親に育てられているが、度が過ぎた教育と執着に 萌は悩まされていた。その鬱憤晴らしが非行の理由。

10年前(中学2年)の拓夢、不登校の米谷大志にプリントを届けたことから、親しくなる。大志は映画(DVD)が好きで 毎日家で鑑賞している。ひょんなことから2人で夏休みに映画を撮ろうとするが…。大志の母は 精神を病んでいる(依存症?)ようで、家事を大志にやらせているため学校へ行けない。母は若い男と同棲を始めたが、彼は薬物中毒で ますます家の中は荒む。結局、大志は2学期に転校してしまい、同級生から自殺したことを聞くまでは、思い出しもしなかった。

10年前の米谷大志と現在の福原萌の家庭問題をオーバーラップさせ、居場所がない子供たちを描く。毒親による支配と服従、それに対する反抗と自我の目覚めを強調して描いている。中学生の時は、無力で 結果として大志を助けることが出来なかったが、今なら生徒(萌)に寄り添える、といった違いは何か?子供の時に思いもつかない考えや行動、それが大人になるまでの間(経験)で身につく。翻って、それは我が身を守る術(すべ)として重い鎧となって自由を奪う。

公演は、子供と大人の意識の変遷・変遍をどう描き伝えるかが狙いだったのでは? でなければ、時制を用いる必要がない。それとも自分の勘違い、解釈違いか? それが 毒親ー虐待描写に重きが移り、感情移入させているよう。さらに教師の盗撮等という低俗的な問題を絡めたことによって、興味本位のドラマになったのが残念。
次回公演も楽しみにしております。
ある星空と君へ

ある星空と君へ

サテライト教室

北千住BUoY(東京都)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/06/13 (金) 19:00

価格3,000円

06月13日〈金〉19時鑑賞
開演前に、すでに舞台上には役者さんが居ました。
お二人は、衛星だったんですね。

母の葬儀の直後、2人の兄弟(次男と末っ子の女子)のもとに、
失踪した兄が突然戻ってくる。
しかも、男ではなく女性の姿形で……
というストーリーです。
しかもこの人間ドラマに、星(衛星)が関わっています。

日大芸術学部の方々が中心の劇団だとHPで知りました。
それもそのはず。
とても芸術性の高い劇だと思いました。

地下1階の、もともとは銭湯だったという舞台でしたが、
その広い、奥行きのある空間を上手に使っていました。
役者さんの衣装にも、それぞれキラキラの装飾が…。

紙チラシ(フライヤー)も素敵です。
飾っておきたいくらい…
ありがとうございました。

哲学的なサル

哲学的なサル

squ@re

北池袋 新生館シアター(東京都)

2025/06/14 (土) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

治験が背景のストーリーでしたが、どんな治験なのか、どんな展開になるのか、どんどん惹き込まれました。
ツッコミ所はありますが、ラストは様々な伏線が回収されていました。
心の病は、治ったかどうか数値では測れないので、新薬の開発は本当に困難だと思います。
面白かったです。

産声が聴こえない。

産声が聴こえない。

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

社会的な切り込み深度は凄い感じでした
芝居後半には場内で鼻を啜る音が・・・
劇場WC横の壁に作品世界の相関図も
貼られておりました
観る前に見るか 観た後に見るかは
皆様の自由ですわ
心に強く刺さった全席自由の2時間の作品

ネタバレBOX

受精卵が4ヶ月越えないと
医療廃棄物として焼却処理されており
なおかつ その件数を人の死と数えると
人の死亡原因のトップになるだろうと
作中でDrが語った台詞が
強く心に残りました

戸籍も無さそうな
特定妊婦の話の主人公相沢美穂さん
ネットカフェを住居としてるなら
JKからやり直すシルバープラン読んでれば
住所不定から抜け出す方法わかりやすく
載ってたのにーとか思えた
また生まれてくる子供の名前を
語るシーンでは映画「あなたのために」で
主人公が娘に付ける名前みたいと思えたデス
因みにこの映画も主人公が個別出産すのよ
お勧めしますわ

不妊治療する夫婦の
幸せは子供を生む事と強迫概念風に
追い込まれてる妻の様子は辛かったなぁと

女子高生での妊娠話での
JKの親友さんが とても良い人で
こーゆー友人欲しいわーとか思えました
夢ならなおさら覚めてくれ

夢ならなおさら覚めてくれ

中央大学第二演劇研究会

高田馬場ラビネスト(東京都)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
現在と過去が交錯したストーリーでしたが、混乱する事なく観る事が出来ました。
過去の主人公と自殺した友人の姿は、切な過ぎて・・。
役者さん達の演技も良く、特に米谷を演じた役者さんの表情には涙腺が緩みました。
とても考えさせられる内容でした。良い舞台でした。

DEATH WONDERLAND

DEATH WONDERLAND

壱劇屋

神戸朝日ホール(兵庫県)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

伝えたい思いが、いっぱい感じました。
世知辛い世の中ですが、生きろ❗️生きろ❗️
そして、愛せ❗️
愛してくれる誰かが居ると信じて‼️
お芝居観られてよかったです
ありがとう💕

朗読劇「ふれる、文豪」

朗読劇「ふれる、文豪」

水中散歩

ホワイエ江古田(東京都)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

朗読劇の面白さや難しさ、そして醍醐味を改めて知る、そんな興味深い公演。水中散歩の公演(ストレートプレイ)は観たことがあるが、朗読劇は初めて。今回は「倫敦塔」(夏目漱石)、「幸福の彼方」(林 芙美子)、「さかずきの輪廻」(小川未明)の3編。終演後、どうして この3編を選んだのかを聞きそびれた。

読書は、自分の想像力によって物語の世界を操ることが出来るが、朗読劇は 演出や役者によって物語の世界が構築される。この空間でしか味わえない、独特の言語空間を作り出すからである。今回の3編はそれぞれ違った魅力を放つ物語。良くも悪くも、役者の朗々と読み上げる力は、眠気を誘うような心地良さ(⇦朗読力は確か という好意的な意味)。

自分は、3編とも読んだことがなく初めて。「倫敦塔」は、その歴史ある建物を見学した漱石の鑑賞もしくは感想を綴った印象。各塔を巡り、歴史に思いを馳せる。それは漱石の想像であり空想での世界を淡々と語っている。「幸福の彼方」は、夫婦という男女の間の機微が描かれ 感情が動く。「さかずきの輪廻」は江戸時代から代々伝わる盃、その骨董品に込められた思いが伝わる。具体的な内容は説明にある通り。自分なりの解釈では、「一人語り(一人称)」「妻と夫の二人芝居(二人称)」「盃という媒介(三人称)」といった違いを感じる。それゆえ、3編を選択した理由を知りたかったところ。

さて、先に記した眠気に関わるのは「倫敦塔」のこと。他者に言う言葉や、反対に自身の内面を探るような言葉(独白など)であっても、そこには感情がある。しかし、自分(漱石)の鑑賞を朗読で聞かせる(伝える)のは難しいようだ。読書であれば 漱石の意識と同化するかも。
なお 朗読劇だが、少し動き回り 衣裳や小物にも工夫を凝らす。また音楽が効果的で印象に残る。
(上演時間1時間30分 休憩なし) 追記予定

夢ならなおさら覚めてくれ

夢ならなおさら覚めてくれ

中央大学第二演劇研究会

高田馬場ラビネスト(東京都)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 華4つ☆ 追記2025.6.15 7:35

ネタバレBOX

 板上は下手ホリゾントのコーナー部分に中学校生徒用机2つと椅子。ホリゾントやや上手寄りに小型スクリーン。スクリーン手前には机と椅子。机上にはノートパソコン、書類用ファイル等が見える。上手側壁から板上を隠すように置かれた衝立で袖を拵えてある。板手前の客席側には楕円形の座卓。座卓の下には荷物入れ用のボックスが置かれている。
 物語は現在と10年前を入れ子細工に、主として学校と家庭を舞台に展開される。所謂問題児達の背景にある事情を地域の著名女子中に通う中二女子やこの女子中の教師達、その教師の一人であり現在は映画研究会顧問を務める沖田と10年前丁度中二の時に不登校になっていた沖田の大切な友、米谷が虐待されていたこと。沖田はそれを知りながら米谷を救えなかったこと、而も転校後米谷はその虐待が原因で自殺していたことを知る。
 ところで現在教師となって女子中の映画好きの為の顧問を務める沖田は中二のクラスの副担任でもある。お嬢様学校として名を馳せるこの中学の副担任クラスには、ホテル街に入り浸って補導されるなど問題児とされる萌が居た。彼女もネグレクトされていた。父母はその仕事が各々の最重要課題であり、一人娘に対しては経済的安定と名門校に通わせ良い成績を取らせることで教育義務を果たしたとするとんでもない勘違い傾向が見られた。その点父はまだしも父親らしい愛情を注ごうとはしていたものの、母は寧ろファナティックなまでに己の教条主義に固執するタイプであったから萌の繊細で敏感な感性を理解できなかった。まして人生で最も多感で不安定な時期であるにも関わらず、母親は娘に対する当たり前の配慮をすることさえできなかった。女性が日本社会で仕事をする上での様々な障壁は具体的に描かれていないが、これが萌が問題行動に走る原因だということに最も鈍感だった理由であることは類推できる。が、本当だろうか? その母としての言い訳はいつも「仕事が忙しい」だけであったから偽装している可能性は否定できないように思う。萌が問題児として、名門女子中落ちこぼれとして最も問題のある児として評されていた頃、既に両親は離婚しており、親権は母親に在った為、父との面会さえ公式には禁じられていたのである。この事情は更に萌を非行行動に走らせる原因の一つとなっていたと考えることも可能なのだ。
 一方、このクラスを含む生徒を教える教師たちにも悩みはあった。名門女子中である以上、生徒たちにはお嬢様が多い、親の社会的ステータスも高い。そんな親たちの加入しているPTAは発言力も強く、地域社会での影響力も強いから学校経営者からは、校内スキャンダル等もっての外という態度しか出てこないのが実情でありながら、唯でさえ忙しい教職の中心を占める教育以外に部活顧問や風紀問題、今作で描かれている訳では無いが果ては補習などの面倒見やその手配(補習時刻設定、教室確保、補習担当教員確保等々)、更にはここに挙げた事象関連の書類作成や提出等々枚挙に切りがない程教師の仕事は多忙であることは常識である。その中で就任当初に抱いていた高い理想や教育理念は徐々に蝕まれ腐ってしまった教師も居ることになった。
 一方、日本社会は何等かの詭弁を用いて言い訳を作り出しそれをアリバイに転嫁するなり『事実或いは真実』に加工し直して広報や社会的権力・権威等で護り同時に広報等で衆知徹底するから異論・反論・反対論等は抹殺され易いという現状がある。元来柳田國男が日本人について述べた1931年発表の「世間話の研究」では日本には世間はあっても社会は無いという認識がある。これは平たく言えば欧米近代以降生じた国民という名の民衆間に存在してきた共同体の基本原理が日本には存在していないという認識であり、代替するものとして機能していたのが世間という、より範囲は狭く、普遍性に照らして検証されてもいないがある程度ファミリアルな人間関係世界であった。更に言い換えればこれは二人称で呼び交わすことのできる関係を欧米では意味し日本では其処迄明確に区別は出来ないものの或る程度二人称的世界観が(世間内作法が機能して)通じる世界であった。これに対して三人称世界は所謂社会というバトルフィールドであって利害関係が中心となる社会であるから強者による選択が自由に行われれば弱者に選択の絶対自由は無い。即ち強者の指示により弱者AとB以下の誰でもが交換可能な利害社会である。この説明を聴いて読者は何を感じるか? 所謂、新自由主義とJ党が政策として推進して来、現代日本の徹底的敗北を齎した経済社会生活ではないか? 毀誉褒貶様々な評価はあるもののそれ迄の日本社会を特徴づけていた終身雇用制が壊され被雇用者の非正規雇用が極大化されてきた中で弱者はより弱く、強者は更に強くなって支配力を強めてきた。その結果、欧米社会の根本を為してきた共同体の基礎原理の無い社会で以前は世間として代替機能を或る程度果たしてきた紐帯はあっという間にバトルフィールドの緩衝地帯としての機能を喪失してしまった。そして今、サードパーティー空間も消滅の危機を迎えているのではないか? サードパーティーは未だ完全崩壊には至っていない面もあろうが世間はほぼ壊滅したと言って良かろう。話は前後するが、このクラスの担任は、吹奏楽部顧問も兼任し面っつらは理想の教師を目指すようなことを言いつつ実はトンデモ無いことをしていた。そして自分の仕組んだ犯罪を隠蔽する為に萌と取引さえしていた。(この内実は作品を観て確認して欲しい)当に現代日本の権力者の姿そのものの悍ましさが描かれている点も面白い。
 但し、今作では現代日本がバトルフィールドに参加せずには居られないにしても、総ての人間の生存可能性を高める共同体関係構築が既に淘汰されたかに見える中、以下のような2つの光点を示していることを書き加えておく。救うことは出来なかったものの、米谷に対しての沖田は米谷の、萌に対してのアミが傷つけられた萌の、魂の安息所になっている点が救いになっていることである。人間は、誰にせよこのような安息の場、魂の休息所を持つことが出来なければ破綻する生き物である。即ちこのような友、自らの存在そのものを、それ故にこそ認めてくれる者が周囲に居ること。このことが、若い人々の創作作品である今作にキチンと描かれていることに光を見る。
 若干、不満だったのは、神という単語の概念と中二病という単語の概念が余り明確に今作の作家に規定されていないのではないか? と疑念があった点である。尤もごく一部の宗教者には例外が在ることは、実際に人間として尊敬している何人もの宗教者との付き合いがあるから重々承知しては居るものの、そのような付き合いの無い方々の認識は、形ばかりの宗教はあってもその本質が殆ど形骸化してしまったように見えるであろう日本の諸宗教や共同体の基礎理論が普遍性として成立していない状態にあって、そもそも定義することの不可能性すら提示し得るかも知れぬこの国の倫理崩壊は、“神”や“中二病”の定義をも真摯に検討するような営為を無化してしまっている可能性もあるし、単に私自身の知見不足によるのかも知れないが。
産声が聴こえない。

産声が聴こえない。

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

6/14観劇

DEATH WONDERLAND

DEATH WONDERLAND

壱劇屋

神戸朝日ホール(兵庫県)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

カオス過ぎて笑うしかない傑作☆「しげお」が主人公の壮大な黄泉ドラマを長嶋茂雄さんがデスワンに旅立たれたタイミングで再演されたのはきっと神さまの思し召しに違いない‼️「何を見せられてんねん」な内容でラスト感動する作品を僕は他に知りません😭今日確信しました❗️壱劇屋は永久に不滅です‼️🤡
あーワロタ🤣
とにかくアイちゃんの寺井竜哉さんが素晴らし過ぎた🎵もぅ歌舞伎の女形全開の雰囲気で魅了してくれて完全にノックアウト喰らいました💓途中でずっとしげおにヤキモチ妬いてもーたのはここだけの話😉そして何と言っても半田慈登さんが凱旋してくれたのは感慨深いものがありました🎶

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