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ベンジャミンの教室

ベンジャミンの教室

電動夏子安置システム

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/18 (水) 19:30

 いつもの電夏とは少しテイストが違った芝居だった。過去の作品で言うなら『ベター・ハーフ』などに近い、シチュエーション・コメディの印象が強い。税金の話を小学生にしなければならない事業会のメンバーが、それぞれに事情を持っていて、それが徐々に明らかになる中で起こるドタバタが展開される。その辺の、各人の事情のぶつかり合いから起こる笑いが主になるのは、よくあるものだが同劇団では久しぶりという感じがした。初めての会場だが、爆笑が続き、誰でも楽しめる120分だった。

表に出ろいっ!

表に出ろいっ!

演劇ユニットMR2

STスポット(神奈川県)

2019/09/15 (日) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★

先日見逃した東京デスロックを同時日にやってたら一も二もなく(観に来たのに)・・とボヤキながらSTスポットを訪れたのは、野田秀樹作の珍品である出演者3人の同作を知りたさから。未知の演劇ユニットに一つ紹介してもらおう程度の構えで出かけた(一応websiteも覗いたが正体は知れず)。
元気に楽しく(自己満足でなく)芝居をやってる風景は良いものだが、1シーンのドタバタ・シチュエーション芝居とは言え、野田作だけに毒というかシビアな側面が終盤に向かうにつれ無視できなくなる。笑いが怖さに追い付かれてしまう。・・戯曲はそのようなのだが、このユニットはのっけからリアルを担保する梯子を外してしまっている。後半まで勢いで押したのはよく挑戦したと労いたくもあるが、戯曲本位でみれば押し切れるものでなく、正攻法勝負を避けたと見えた最初の心証が消えずに残った。
戯曲の核を読み違えてる、などと評せば「マジメかよっ」と返されそうでもあるが、芝居はマジメにやっていた、と思う。が、仲間内なノリに馴染んでいる様子は残念の範疇。勿体無い。

ネタバレBOX

話は、とある夜、父母+娘の3人が出産間近の飼い犬を家に残しては出て行けない状況の中、各々大事な用事(自分の趣味)へ出掛けようとしている事が判明し、私が、俺がと三つ巴の攻防、最後は外部との連絡が取れず、自分らも外へ出られない「密室」状況を迎える事になる。そこに至るための奇想天外な行動を必然化していくのが役者の奮起のしどころであり笑わせどころ。

初演データを見た。父=能楽師の役は中村勘三郎に寄せたもので、太田緑ロランスと黒木華のダブルキャストが娘役、やはり野田秀樹が母役らしい。歌舞伎役者勘三郎がお能の摺り足で父の威厳をアピール、を想像して思わずうまい、と思ったが「役」と「本人」が交錯する絶妙な線だ。
今回の上演に戻れば、今回の出演者も(実は父役を女が、母役を男が演じて笑いを狙っていたのだが)父役を男の人柄や仕事に寄せてキャラを作る線もあったのではないか。
配役で奇想天外をやってしまうと、リアルの土台が弱く、土台と突飛な行動のギャップは当然弱くなる、というわけであるが、しかし(先日の「さなぎの教室」で書いたが)「形代としての身体」による演技は演劇の可能性の広がりを予感させる。惜しむらくは、今回の上演はまず「美的でない」事。そして性別のギャップに挑戦する勇気は買われても、役作り面を冷静にみるなら父はもっと父らしく、母は母らしく人物造形をやれる余地があった。もっともそこを追求し始めれば今回の配役も無用となりそうだが。
インドの神の物語 三部作連続上演!

インドの神の物語 三部作連続上演!

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

カプセル兵団の自由気ままさく裂
誰もが笑いを取ろうとする
純粋に楽しみたい方にお勧め

君へ

君へ

T1project

小劇場B1(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

 華5つ☆ ベシミル!!

ネタバレBOX

 T1プロジェクトの新作だ。24ヶ月プロジェクトを修了したばかり、初舞台というメンバーが3分の2程居るが役者間の呼吸が合っているのはずっと一緒に芝居の道を学んできたという事とアテガキの科白も結構あるということなので自然体に近い所で演じることができているようである。作・演の友澤氏は多くのTV番組を手掛けてきたばかりではなく劇作も60作程になるか。人間を描かせると科白に深みのある良い作品を書く人だが、今回の舞台は経営難の動物園の話だから、生命の生き死にの本質について書き込める設定だ。動物園の動物たちの生き死にと人間の生死を生き物の生死という同列の形で扱っている視点も、エネルギーの無駄遣いと生き物たちの生息環境破壊によって凄まじいスピードで人間以外の殆どの生き物を絶滅の危機に追い込んでいる現在の我々にとって、命を等し並みに観る視点は極めて重要な意味を持ち得る。このまま他の生き物の生息域を奪い続けるような環境破壊を続ければヒトの時代の終焉は近い将来であることは間違いあるまい。が、この辺りは軽く示唆し、今作では園長が末期胃癌で余命3か月という情況を描く。而も彼は尊厳死を望んでいる。この問題を法的に認めている国もあり、日本のように認めていない国もあるが、実に微妙で難しいことを扱うことで作品に締まりが出、緊張感が持続する。脚本は、設定が成功すれば半分出来上がったも同然と言われるほど設定が大切なことは言うまでも無いが、この辺りの上手さは流石である。新人が多い分、ベテランが引っ張っていい演技を見せている。特に園長・慎太郎役、妻で副園長・凛役の演技は気に入った。ちょっと生命に対する科学的見地、判断が必要になってくる内容だが、この点でも獣医・多々良と通常のヒトを診る医師・吉崎の二通りの医師が登場するし、他に廃園危機にあるこの動物園の経営・経済を巡る問題も連帯保証人になっている先代園長の息子で現在IT企業社長の轟が己の会社の株式上場と絡んで、人の命を金で計る態度などが描かれている点が興味深い。更に面白いのは新入りの飼育員・安田だ。彼女の父は彼女と母を置いて自殺してしまった。その直後母は彼女を置き去りにしたまま出帆してしまった。彼女の言行には奇矯なものがある。然しながら、これは若く感受性の強い彼女流の甘え方なのであろう。奇矯な言動を繰り返すことで叱って欲しいというような。それぞれのキャラの個性が強く、為にぶつかり合い、時には火花を散らす展開も自然に出てくるのは登場人物の行動原理が作家の頭の中でキチンと流れを作っているからだろう。人生中々思う通りに行かないものだとの述懐は誰しも思う所であろうが、思うように行かない人生の中で大切な人を持ち、その人を大切に思い続けながら生きることの出来る人生は、矢張り充実し幸せな人生と言えるだろう。そんな人生の宝物を今作はじっくりと見せてくれる。小道具の使い方も上手い。互いに心底愛し合いながら、経済的不如意等で偕老同穴の契りを結んだハズの夫婦にも離婚の危機は訪れる。その何とも言えぬ微妙な関係を結婚指輪で示して見せる辺りも手練れの技を感じさせる。
 私事を申し上げて恐縮だが、自分の母方の祖父・祖母は顔を合わせれば口論をしているようなジジババであったが、一人が少しでも席を立って見えないと「何処へ行った、何処へ行った!?」と互いに大騒ぎをするので、小さな子供であった自分達から見ても可愛らしくて仕方のないジジハバであった。祖父が亡くなってから祖母は何年も生きたが、臨終の時の言葉は、「八郎が迎えに来た、わしゃ逝く」であった。決して豊かな生活では無かったが最後は次男の家で大往生を遂げた祖母は幸せだったと言えよう。そんなことを思い出させた味と深みのある作品である。
ヘニーデ

ヘニーデ

AURYN

中野スタジオあくとれ(東京都)

2019/09/12 (木) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/13 (金) 14:00

価格2,800円

マジック好きのマスターのもと、マジックの交流会が開かれるバーでの物語。
マジックの劇中への取り込み方・活かし方が巧みでキャスティングに説得力があった。
また、この少し前に観たフロアトポロジー「ツノノコ、ハネノコ、ウロコノコ」同様、ある部分が何かの隠喩ではないか?と深読み(あるいは誤読)をした……ってか、あれと通ずる部分があると思った。これも世相によるものか?

ネタバレBOX

望んだ訳ではないのにもって生まれてしまった力(属性・特徴)を持つ者の悩みと、それに対する「一般人(あるいは凡人?)」が描かれていることから、そのような(あるいは努力・研鑽によって得られた)力を持つ者に対しては基本的に畏怖があり、それが増えてくると手っ取り早い方法として排除したくなるのではないか?と考えた。
そしてそのあたりがロアトポロジー「ツノノコ、ハネノコ、ウロコノコ」に通ずるんだな。

場転の時に出演者によるマジックの披露があるが、裂いた新聞紙の破片を畳んで広げると元に戻っているというお馴染みのマジックを「たとえ忘れたと思っても記憶の中に蘇る」的な劇中の比喩に使ったのは特に見事。

マスターと言えば、彼が町田にマジックを勧めた訳(サイコキネシスの「隠れ蓑」としてマジックを使う)がイイ。

また、烏丸と瀬名の口論と友情も良かった。

なお、観ながら想起したのは「リング」「ベルリン・天使の詩」、そしてもちろん「家族八景」「七瀬ふたたび」。
スリーアウト〜サヨナラ篇〜

スリーアウト〜サヨナラ篇〜

ドルミ

新宿シアターモリエール(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★

 う~む。

ネタバレBOX

 演技というレベルになっていない。残念! 脚本も終盤ちょっとぐっとくるところはあるが、浅い。
トリスケリオンの靴音

トリスケリオンの靴音

エヌオーフォー No.4

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/09/04 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/16 (月)

3人共に愛おしすぎた。舞さんハマりすぎw

令和元年9月文楽公演

令和元年9月文楽公演

国立劇場

国立劇場 小劇場(東京都)

2019/09/07 (土) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★

「嬢景清八嶋日記」が目当てで第二部を観に行って来ました。やっぱり文楽好き〜あっという間に引き込まれてしまいますね。
ですが次の演目「艶容女舞衣」では集中力が切れてしまった私。半七と三勝にのめり込めない?というか見えないのよ人形が...!「娘景清〜」では見えたのは私前の席の方が寝ていたから??かな?私は小柄なので最後列だとこういうこともあるのです。う〜残念。こんな時は素浄瑠璃と思うコトにします。
でも「心中天網島」も観たかったなあ〜。

スリーアウト〜サヨナラ篇〜

スリーアウト〜サヨナラ篇〜

ドルミ

新宿シアターモリエール(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

頂いたチケットで観て来ました。Cチーム。3列目ド真ん中と良席。ありがとうございます。

話は部員が足りない女子野球部の青春物ですね。女の子たちがキラキラ輝いてて良かったです。

気になった子3人。

監督役:藤本美貴そっくり!9割ミキティ!笑

ニューハーフ役:大きめだけどアニメ声でかわいい!

別な黒髪の背高い子!

これからチェックします!

リーグ・オブ・ユース 〜青年同盟〜

リーグ・オブ・ユース 〜青年同盟〜

雷ストレンジャーズ

シアター711(東京都)

2019/09/15 (日) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/17 (火) 19:00

座席A列4番

イプセン唯一の喜劇いうことで、とにかく100分の舞台は、1人2役(伊東弘美、野々山貴之)1人3役(石村みか)を演じる役者も含め、踊りあり歌あり、とにかく熱気満タン、猛スピードでコミカルに終盤まで突き抜けていく。それでいて、セリフが聞きとりづらい、理解できないということもないのが素晴らしい。

登場人物も多く、最初関係がわかりづらいのだけれど、舞台左右にクリソツ・ヘタウマの名前付き似顔絵が、うまいバランスで並べられており、そこに気が付けばすぐに苦にならなくなる。

本来の舞台は3時間にも及ぶらしい。登場人物の多さ・関係性の複雑さを鑑みれば、正面からの舞台化は、喜劇どころか、観客にとっての苦劇になりかねないだろう。そんなこともあって、あまり評判もよくなく、上演回数も少ないのかもしれない。しかし、今回の雷ストレンジャーズの原典の刈り込みと、演出の手際の良さが、一向に観客を退屈にさせない。

ネタバレBOX

イプセンの戯曲には、「野鴨」や「幽霊」「ヘッダ・ガブラー」のように、人間の業に対する道徳的評価の否定と、「人形の家」「民衆の敵」のような普遍的な衆愚性への批判という2面があると思う。この「リーグオブユース」は後者に連なる作品で、きれいな(何の主張も中身もない)言葉で自らを正当化し、ポピュリズムに身を委ねる人物を嘲笑しようという、底意地の悪い戯曲だ。
搾取や世襲制を批判するふりをして、既得権益の分け前にありつこうとする青年ステンゴール。構造的には落語と同じで、最後のオチで観客も他の登場人物も留飲を下げる。しかしイプセンは、ただ笑い飛ばすことで批評眼を持つことのない観客と、連綿と続く因習に何の疑問を持つことなく、また元の日常に戻っていく他の登場人物をも嘲笑している気がしてならない。
あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

流暢な関西弁によるセリフ運びやリズミカルな間とテンポが見事。どこにでもあるような、可笑しくてやがてシリアスな日常が丁寧に描かれて惹き込まれる。

たまたま腕時計をつけ忘れたまま観劇したけど、演技に見入っているうち時間を忘れ、気付いたらあっという間に2時間弱が過ぎていた。

登場人物は皆、誰かの期待を裏切ったり裏切られたりもするけど、その移り行く心情に無理がなくて理解できるし「生きてりゃそんな事もあるよなー」と納得してしまう。人間の心情が美しく、時に切なくハーモニーを奏でる。

登場人物同士の言葉のやり取りや血縁、想い、関係性(あと母親の勤務先の刺繍糸)を暗示し具現化したような赤い糸と木の柱の舞台美術も素晴らしかった。しかし、なぜ柱は登場人物の数である5本ではなく1本多い6本だったのだろう?残り1本が示す不在の人物が誰を指すのか分からなかった。

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

ホリプロ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/16 (月) 13:00

座席3階A列21番

 「愛と哀しみのシャーロックホームズ」って、何が「愛と哀しみ」なんだろうという素朴な疑問。端的に「シャーロック」とか「シャーロックホームズ」なんて題名にしたら、観劇に来る人それぞれに、内容をイメージしてしまいかねないので重しとしての冠なのだろうけれど、何か取ってつけたよう。

 内容については、すでに皆さまお書きになっている通りで、正直、推理譚としてみても、ホームズ話としてもどうも物足りない。最初の犯人当てクイズから、なぜ求職した女性が20キロ太るように求められたのか、スコーンを誰が盗んだのか、ランタンゲームの顛末、そして最後のワトソンの計画。うーん、どこに「愛と哀しみ」が、、、、

 ただ、俳優陣の健闘振りは賞賛もので、特に横田栄司のマイクロフトがよい。シャーロックの兄の登場となると、従来であればちょっと唐突感や人物造形に気がいって、物語に慣れるのに時間がかかっただろう。しかし、ベネディクト・カンバーバッチ版の「シャーロック」で、十分にマイクロフトの予備学習を積んだ、現在の我々は、あの嫌味で鼻持ちならず、かつ上から目線の彼を、すんなりと受け入れてみせた。登場シーンの滑稽さから、ラストの秘密のお楽しみまで、そのセリフ1つ1つに凝縮されたマイクロフト節を、横田栄司が大仰
なセリフ回しで見ごとに演じ切っている。新国立や彩の国で古典を演じ切る彼とは、全く異なる味わいがとても楽しい。
 広瀬アリスも、テレビで観るようなあざとさがなく、コメディエンヌと擦れからし、そして可愛い女性の顔が、スッとこちらに入ってくる。八木亜希子もどんどん芝居が上手くなっているようだし、はいだしょうこの軽妙さも安定感が高い。女性陣の健闘が光る。
 
 ただ、佐藤二朗は少し窮屈そう。福田雄一の元で良くも悪くも天衣無縫、好き勝手やっている感じはなく、三谷幸喜的な枠の中での芝居が求められているのがよく判る。
 だから、前半の小心者のワトソン、後半のシリアスなワトソン、どちらも戸惑いが感じられて、カーテンコールで見せる弾け方もちょっと照れが入っている。これからこなれていくことに期待したい。

ホームズ好き、ミステリー好きにはお勧めしないが、好きな役者がいる、とにかく楽しい舞台を見たいという方にはお勧め。

あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

アゴラでiakuと言えば「車窓から、世界の」、と思っていたらもう三年前。瑞々しい清冽な空気の中に駅のホームが浮かび、人間模様を「覗き見」する感覚だった。元来笑いを書き込む関西の人らしい(?)作家のようだが昨秋の「逢いにいくの、雨だけど」のようなシリアスなのもある。本作は前半笑わせるが本題は神経過敏な十代の懊悩、年不相応な事態にも遭遇するがその受け止めも含めて「大人」への移行期の懊悩、が大きくは描く対象に見えた。俳優がその持ち味を如何なく発揮して躍動する舞台に。

ネタバレBOX

三鷹公演でも見た橋爪未萌里が今回「ちょっといい感じの年上の女性」を演じていた。彼女の同じ職場のシングルマザーに枝元萌、その娘・芸大一年生が主人公でチラシの女性(辻凪子)。彼女と同じマンションに住む幼馴染で、高校は別で一度も会わなかったが今回同じ大学の学生となって久しぶりに遭遇する片思いの相手(俳優志望)に田中亨、母の職場に東京から中途採用で係長になった独身男に瓜生和成。夏。橋爪は3月に話していた彼氏とは別れ、フリー。という事は登場人物皆フリー。必然、話は恋愛へ傾く。
人間関係図から眺めると、主人公がややおっとりに見え、それはそれで味があるが、もっと的に近づけるなら、母の遺伝子を継いで元気に振舞ってみせるが脆い、クラスで割と人気なキャラ、だが恋愛に不器用というギャップ・・そんな人物像も想像した。ただ、おっとりに見えてしまう(悩みがない人と思われてしまう)風貌はそれゆえの悩みも含めて様々な想像をさせた。
あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/17 (火) 19:30

105分。休憩なし。
ラストの母と娘の会話シーンに帰結する物語。iakuらしい、と評していいのか。非常に自然な会話のやり取りで紡がれる時間は、演劇の時間としては珠玉だった。娘の乳がんを扱っている事もあり。男性と女性で、受け取り方に差があるかな、とも感じる。
前回作に非常に感動したため、感情の意外性、みたいなものも、作品に求めている自分がいたたのだけれど、展開される物語は割とありふれたものだったかもしれない。その点、ちょっと期待値を上げ過ぎたかなぁ、という感覚があり。

あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

シーンの繋がりが見事にスムース。
サクサクッと秒速で入ってくる登場人物の人柄や関係性。
いや…実際には観劇中、そんな事すら意識せず、彼等の地に足のついた日常生活をただただ楽しく笑って見入っていただけなのではありますが。
高い脚本・演出力と演技力が見事に合致した舞台は、もう理屈抜きに引き込まれてしまいます。

母と娘、歯に衣着せぬやり取りが何とも大阪的で、やたらと吹き出してしまうし、取り巻く人物達との距離感、みんなみんな人間的にとても面白い。
そんな二人にやったね!恋の予感。
何だか観ている方も自然とニヤニヤワクワク。
そう、こんなにですよ、こんなにもガッツリ観る者の心を掴んでおいて、まさかあんなところ(運命)に連れて行かれるとは夢にも思っていませんでした。
まさに「ちょっマジかっ!」です
確かにほんのり気になる影はあったし、段階も踏んではいたのだけれど(伏線というより、こちらの後付け解釈としても受取れてしまう部分の演出が憎らしいほど巧い)
ガッツリ心掴まれたまま彼女等の心情と向き合う事になったものだから、非常に辛かったです。
もちろん苦情ではなく、まんまと演出意図にドはまりしたという事・・・
観終わった後、心の引き出しの中に「覚悟」という生きるうえで絶対必要なモノをそっと忍ばせてもらった、そんな気持ちになりました。

ネタバレBOX

賢明なる母娘共通の友人女性の存在が作品になんともいえぬ深みを。
男達はどうにも救いにならない立ち位置になってしまいましたが、うん、仕方ないし悪いわけでもない、むしろ良い奴、きっとこれからも・・・ただやたらと哀しい
リーグ・オブ・ユース 〜青年同盟〜

リーグ・オブ・ユース 〜青年同盟〜

雷ストレンジャーズ

シアター711(東京都)

2019/09/15 (日) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

想像していたよりずっと面白かったです。もちろん脚本(原作としての)の面白さもあるのでしょうが、出演者・上演時間の制約を逆手に取ったような演出が良かったと思います。相関図を見る間も無く開演してしまったのですが、舞台両側のセットに名前のついた仮面が配されていてとても役に立ちました。あれ?これ誰だっけ?と思った時のカンニング(?)に便利です。とうとう最後まで仮面だけでの登場という人物もいましたが、役者さんが何役もこなしているのを見るのも楽しかったです。「私は忙しいのよ!」というセリフは実感がこもっていました。
たくさんの仮面がとても魅力的だったので、終演後にお断りして撮影させていただけないかしらと思っていたのでしたが・・・(笑)

ネタバレBOX

説明から想像していたのは、越してきた青年が町に新しい風を吹き込んでいく話かと思いきや・・・。古い既得権益になんとか潜り込もうとする節操も何もない男の話で、失脚してそれ見たことかではあるのですが、それでは町は何も変わらないということ?
あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

初日前に11日間の前売り完売で、iakuの東京公演の期待の大きさがうかがわれる。行ってみると、狭いアゴラで客席パンパンに詰め込んで、百五十近くは入っている。その期待に応えた公演だった。
いつものように、行き届いた本で、構成も前半と後半はがらりとタッチが変わるが、それがテーマを立体的に浮かび上がらせる。
母子家庭の母親(枝元萌)は、中小企業の繊維工場に働き、一人娘を(辻凪子)育て上げ、今年芸術系大学に入学させた。同じ集合住宅の住まいに幼稚園の頃から同い年の青年(田中亨)がいて、同じ大学の演劇科にいる。高校ではすれ違っていた男女はまた出会うことになる。幼い頃から娘の意識の中には青年があったが、中学時代の青年の心ない一言が娘の気持ちを複雑にしている。それは中学生時代にふくらみはじめた胸に対するひとことである。母の勤める工場に千葉で採用された中年の独身の係長(瓜生和成)がいる。思わぬ痴漢疑惑でいずらくなって転職してきたのだ。娘が柄にもなく芸術系大学の小説家に進もうとしたのには十歳ほど年上の女友だち(橋爪未萌里)の影響がある。文義に詳しい彼女から娘は本を借りたり助言を得たりしている。だが、男を次々と変えていると豪語する彼女になかなか本音の女の悩みは聞けない。それは、そういうことには無頓着な母も同じである・・・・・と言う設定で、ひと夏の母子家庭の「あつい胸さわぎ」が展開する。
設定の中に埋め込まれたキーワード、母子家庭や若年乳がんと言う大ネタだけでなく、夏になるとやってくる巡演サーカス、娘が課題で書くわにに託した自伝童話、青年から持ち込まれるシェイクスピアのフォルスタッフ、パン食好きの若い世代、などの小ネタがうまくハマっていて、物語は快調に進む。並のエンタテイメント作品は到底及ばない抜群の面白さだ。客席は笑いが絶えず、ラストの母と娘が抱擁し娘の胸を探るシーンでは涙、涙、である。昔なら、演舞場で新派がやっても受けそうなうまさなのである。
Iakuは関西の小劇場だが、これは東京制作で、よく見る俳優たちが、目を見張る演技を見せる。幾段かの構成舞台をうまく使って、話は進行するが、まったく隙がない。五人の登場人物を巧みに書き分けているが、核になるキャラが大阪風にはっきりしていて、それを細かく演出で肉付けしている、もちろん、それぞれ俳優のガラも生きている。枝元の大雑把な性格や、瓜生の世間に遅れていくキャラを笑い声で表現するあたり、稽古を重ねていくうちに発見した役のキモの表現が素晴らしい。辻、田中の青春コンビも、実年齢からすると、ちょっと気恥ずかしいところだろうが、今まさに開こうとする青春の夏休みの気分が満ち溢れている。ひとり、橋爪は芝居を支える損な役回りだが、うまくそれぞれの役の鏡の役をになっている。
ノーセットの舞台に何本か建てられた柱には上部に赤い糸が張り巡らせてある。赤い糸で人間は運命的に結ばれているという寓意だろうが、それが生きている。
いまの日本の現代劇に欠けている深いテーマと広い娯楽性を併せ持つ優れた舞台だ。熱い胸さわぎこそ、人が生きる原動力なのだ。そうだ、こうして、人は生き、時は流れていく・・・と、劇場で共感できる人間の運命に出会う演劇ならではの喜びがある。



ネタバレBOX

乳がんの後処理として乳房話残すかどうかを、決めていないのは、問題点ではあるが、ここはひと夏の時間のなかに置いておくだけでドラマとしてはいいのではないかと思った。つまり、人間には突如思いもかけないことが起きる、それに立ち向かう姿勢については作者は充分に答えを出しているのだから。
ガリレオの生涯

ガリレオの生涯

こゆび侍

新宿眼科画廊(東京都)

2019/09/07 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/10 (火) 14:00

価格3,300円

三越劇場のような「ザ・劇場」な会場向けの戯曲(私見)を刈り込み、演出・美術などでよくぞ小劇場風(内容だけでなく会場も含む)に落とし込んだものだ、と感心。
また、劇中での経年を示す演者の年齢表現と機材持ち込み(!)による照明も見事。
「それでも地球は回っている」という決め台詞(笑)以外実はあまり知らなかったガリレオの周囲の人々やあれこれに与えた影響など「そうだったのかぁ」と知ることができたのも収穫。
いわゆる「古典」な戯曲をこんな風に小劇場風にアレンジした公演がもっとあってもイイのではないか?などとも思った。
なお、原題は「ガリレイの生涯」と知ってビックリ。

ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019」

ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019」

ALTERNAIT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

A、B続けて観劇。
どちらの空知愛ちゃんも魅力的。
愛ちゃんだけでなく役者さんみんなが素敵。
いらない役者が1人もいない。
とても良かったです。満足です!

暴力先輩

暴力先輩

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2019/09/11 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

所見の劇団さんなので、今まで見たことがない演出でびっくりさせられましたが4つのドラマパートで切ない気持ちにさせられ、本編ラストで皆が望む終わり方だったのでスッキリ。劇中の「パプリカ」の歌とダンスがいまだに頭から離れません。

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