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LAST SMILE -ラストスマイル-

LAST SMILE -ラストスマイル-

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2019/08/23 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラススマ何度再演している作品
OPダンスは圧巻でしたね
ダンス中にも物語存在していた
本当に素敵なでしたね
笑いあり涙ありすぎでこころに響きましたね!
海王丸の宴ダンス良かった😄
アクション、殺陣素晴らしいかった!
両チーム観劇しましたけどね
どちらも素晴らしいかった
義助とモンロン殺陣見ごたえあるし、九鬼役梅田さんのアクロバティックの殺陣に惚れ惚れでしたね
九鬼VSシャオロウ殺陣も良かった😄
シャオロウは綺麗でエロス
で本当は平和を望んでいた!
司役千里眼良き家族守る想いとか良かった!
ミンシャー役森岡さん、可愛いく
一途でも芯通っている女性で癒しだね🎵
村上役石部さん、わがままで横暴なんだけど憎めないキャラ
石部さんどんな役でもマッチさせる演技は流石
みきてぃのもこちこに笑い持っていかれたわ!
ENG観劇した中でも一番素晴らしいかった作品でした

貴方の分際

貴方の分際

物語論特殊講義I

池袋GEKIBA(東京都)

2019/08/30 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

それぞれの答案は それぞれの役が、配役が、心象が、人生が、幾重にも掛け合わされている。 演者 × 役、役 × 役の模範的なマッチは 舞台の不穏な面白さを二乗にして導き出す。 分際を越えつつ分際を思い知らせる、小さな一教室を越えつつ解答のない世間を思い知らせる、復習要の一般問題。

さなぎの教室

さなぎの教室

オフィスコットーネ

駅前劇場(東京都)

2019/08/29 (木) ~ 2019/09/09 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/08/29 (木) 14:00

座席A列8番

大竹野正典作「夜、ナク、鳥」を(敬意をこめて)本歌取した作品といえばよいだろうか。
本歌との違いは、久留米の話が宮崎の話に変換されたとか、吉田と堤が肉体関係にあるとかの設定を除けば、主犯格吉田の扱いに大きい。「夜、ナク、鳥」では、吉田が次第に怪物化していく(あるいは怪物性を発露していく)プロセスを描いているのに対して、この「さなぎの教室」では、吉田は看護学校時代からその怪物性を発現しており(喫茶店のマスターとのやり取りや、ラストでの実習後のセリフ)、終始一貫した存在となっている。
急な出演者の降板から、演出家松本哲也氏自らが連続保険金殺人事件の主犯格吉田を演じることになったが、これは(降板した役者さんには失礼だけれど)天恵であったかもしれない。
前説で女装した松本哲也氏が出てきたときは、客席からも失笑も出た。しかし、本編に入ると、その不気味さが舞台全体を覆いつくす。松本哲也氏はその身体そのもので、吉田の怪物性を体現しているのだ。ピンクのカーディガンを着て、スキップしたり踊ったり、その仕草のおぞましさは、彼女が何者であるかの説明を一切省いている。
もちろん演技も、十分に自らの脚本を咀嚼しているから空恐ろしい。特に、自らの貧乏な生い立ちを、堤に投影させ自らの体験と同等のものを感じさせようとするやりとりは、とてつもなく怖い。こういう場合、賞をもらうとしたら男優賞でよいのだよねえ。

一昨日に桟敷童子の「堕落ビト」を観たばかりで、連続して重い。

当日、昨年オフィスコットーネ「夜、ナク、鳥」で吉田を演じた松永玲子さんが観に来ていた。

大分県中津江村にサッカーのカメルーン代表が、まだ到着していないという話は、時代性がにじみ出てておかしかったなあ。

追伸:タイトルの「さなぎの教室」、もともとは、大竹野正典さんが作成予定していた西鉄バスジャック事件の戯曲のタイトルとのこと。「さなぎという閉じ込められた空間と、教室から看護学校をイメージしたらピッタリ」と、主催の綿貫凛さんは言っているけれど、そうかなあ。ちょっとタイトルが、作品を分かりにくくしているような気がするけれど。

さなぎの教室

さなぎの教室

オフィスコットーネ

駅前劇場(東京都)

2019/08/29 (木) ~ 2019/09/09 (月)公演終了

満足度★★★★

看護師ならではの関係性ってのがあるのでしょうね⁉︎
ラストのシーンの緊迫感、見応えがありました!

タイラー×2

タイラー×2

朝倉薫プロデュース・ガールズハイパーミュージカル

シアターサンモール(東京都)

2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。
テラチームで、主演が遠藤瑠香さんの変則回を観劇。全員女性キャスト。タイラーは本来男性で、それを遠藤さんが。多少の違和感はありましたが、すぐに馴染みました。
クールで影のある役が多い持田さんですが、この演目ではコミカルな役でした。でも最終的には、やっぱりというか、シリアスになったかな。
話も面白かったですし、楽しめました。

堕落ビト

堕落ビト

劇団桟敷童子

サンモールスタジオ(東京都)

2019/08/23 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/08/27 (火) 14:00

座席1階1列

すみだパークスタジオ倉での桟敷童子公演、舞台前面には広い横幅に厳然と舞台と客席を分けるような柵めいた仕様があって、「ここから先は芝居空間です」といった強い分断感がある。(悪いと言っているわけではなく、創作空間への強い拘りだと思っている)
 しかし、サンモールの横が狭い舞台でそれをやると閉塞感が際立ちダメだと思ったのだろう、今回は舞台をオープンにして、客席との連続感を打ち出した。
 時として、登場人物は舞台前の段差のところで蹲り、時としてコロス風に状況を語り、遠隔の存在感を醸し出し、登場前・後の不穏な空気を湛える。最前列の席の前を小走りで通り過ぎる役者たちの存在感は、桟敷童子の舞台では新鮮だ。
 狭い舞台では、従来の同時進行的な劇演出ができないところを、登場人物たちのリズムある動きを伴った語りによって補っていく。

 飛べないものは、落ちることもできない。そして飛ぼうとしないものは、飛ぶことすらできない。つまり堕落しようとするものは、高邁でなければ堕落することもできず、高邁であろうとしなければ、そうあることもできない。
 冒頭、登場する八雲、村瀬、中條の3人は堕落に至ることを声高々に語り、その精神を称揚する。この辺りは若者特有の自尊心に満ち、稚拙さが愛らしい。しかし実際に堕落する権利を持っていたのは誰か?まずのポイントはここ。そして、実は堕落していくのは、この3人ではなく、、、というのが、この物語の肝。

ネタバレBOX

姉の献身で大学を出て、小学校教諭になったハナ。炭鉱町の人々の期待を一身に背負って、
苦学の末に立身した彼女に待っていたのが、堕胎死という結末は、ただただ悲哀に満ちている。それも、彼女の幸福への希求と境遇への怨嗟ゆえ、という物語の進み方は、どうにもつらい。冒頭に結末が予測されているという劇作は、桟敷童子にはよくある手法なのだけれど、この予測が時としてはずれるというパターンもあるので、冒頭のあどけなさ漂うハナの登場からの道程はなお痛々しく映る。
 板垣桃子演じる八雲聖の人物造形は、儚くも凛々しい。青を作り続ける彼女こそが、終始、自意識のない高邁な存在だったのだろう。
第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

DULL-COLORED POP

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

とにかく素晴らしかった!色々な人に見てもらいたい作品

とある20

とある20

ミート★ボーン

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2019/08/29 (木) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/31 (土) 14:00

座席1階1列

価格3,500円

会場に着くとカワイイうさぎさんのお出迎え。出演者の娘さんかな?

今回「花組芝居」の秋葉さんと松原さんが所属20年を記念に結成したユニット。
お話しもその「20年」をベースにしていました。

話は「世紀末の滑走路」という変わった名前の喫茶店を20年経営するマスター、そしてアルバイトのしげちゃん(20歳)の会話から始まり、そこを訪ねる客も20年に値なんだ人生を語っていきます。

まず「蓋」の話から切り出しますが、ここのやりとりに時間が要し過ぎたと思います。謎の男がテーブル上でゲーム(?)をやりながらポツポツ会話を始めますが、スタートはここからでもよかったかと。怪しい風貌、沢山の荷物、怯える店員。目の前の人物が全てが謎...。・・・これはいかにもサスペンス好きの私の思考でした。失礼。

それと秋葉さんと松原さんの20年記念公演ですから、お二人がもっと台詞の多い役をお客さんは期待していたのでは。
料金はワンドリンク込の3500円。1時間という長さでは少し高めと思いました。

親の顔が見たい

親の顔が見たい

Art-Loving

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2019/08/22 (木) ~ 2019/08/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

よかった。一人の女子中学生が「いじめ」で自殺し、その遺書(手紙)で名指しされた、5人のクラスメートの女子の親(親代わりの祖父母もいる)、8人が学校に集められ、教師たちと、いじめ問題の真偽、そして、親としての責任に向き合っていく。

次第に明らかになるいじめの内容が深刻で、こんなことを子供が起こしたら自分ならどうするのだろうと考えさせられた。深刻な例として、かつての山形マット死事件を思い出した。あれは、裁判では、結局誰がいじめた(マットです巻きにした)かわからなくなってしまったが、いじめを親たちが必死に隠蔽しようとする姿にダブって見えた。

現役の教師が親の役を演じていたが、うまかった。また、役者ずれした者でない、教育現場にいる人ならではのリアリティーがあった。
畑澤聖吾さんの戯曲は各地で上演されている有名なものだそうだが、よかった。

潜狂

潜狂

第27班

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2019/08/23 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇とジャズをうまーくミックスした作りが良かった。初めて見る作者、劇団だ。ピアノやドラム、ベースのアンプが置かれた舞台で、美術らしい美術はなく、最初は抽象的な話かと思った。しかし、そうではなく、互いにほぼ関係のない5つの話が断片的なシーンをつなげながら同時並行に進んでいく。

暗い過去のあるらしい謎のドラマーと女、借金申し込みをめぐる3人の男女のいざこざ、才能のないピアニストの男と女子高生の危ない関係、病気で余命1年の青年の友情と恋、高飛車男とベーシストの女性の同棲生活。最初は笑いも多かったが、次第に話が深刻になっていき、失意と挫折と孤独に満ちた人生が立ちあがってくる。5つの話を120分あまりで見せるので、一つ一つの話は平均25分程度。コントの積み重ねのようなものだが、5つの話の相互作用で、見ていて痛さがどんどん増していく。8最後のセッションを含めた上演時間は2時間15分、休憩なし)

高飛車男が彼女を罵倒する言葉、女子高生がピアニストをなじる言葉、そうした日常のオブラートをはぎ取った厳しいセリフが、見ていてつきささった。金が絡むことでぎすぎすしてしまう3人の仲もふくめ、「人生あるある」をあちこちに見ることができた。

5つの話はそれぞれ3人の演者で演じ、合計15人。それぞれの話から一人楽器演奏者が出て、最後に5人のセッションで「チュニジアの夜」を演奏した。聞いたことのない曲だが、暗めのブルースの曲想のなかに、時折明るい場面もあり、芝居とかみ合っていた。こういう全体の構成がきれいで、構造的な舞台で感心した。
「ソナタ形式」が典型だが、音楽は構造的なもの。そこにフューチャーした舞台として、パーツを組み上げた構造性が成功していた。

楽器は、ピアノ、ドラム、アルトサックス、トロンボーン、ベース。これだけ楽器も出来て、演じられる人を良くそろえたと思う。
「チュニジアの夜」をまた聞きたい

ドリーマーズ

ドリーマーズ

劇団YAKAN

高田馬場ラビネスト(東京都)

2019/08/30 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

最初から最後まで、パワー溢れる舞台でした。元気があり過ぎて、台詞が聞き取れない部分もありましたが、役者さん達の一生懸命さが伝わる気がしました。中盤、訳の分からない部分もありましたが、何故か笑ってしまうという・・。夢は現実の世界で見る・・やっぱり、人生の中で夢って大事だよなぁと思いました。元気を貰える舞台で、面白かったです。

空室

空室

青色遊船まもなく出航

OFF OFFシアター(東京都)

2019/08/29 (木) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/01 (日)

1日13時開演のDinner篇(1時間50分)を拝見。

上手からカラオケ店・マンションの一室・塾の3か所でリレーしながらの進行。
その、ちまちまとした(←注.悪口ではなく、イメージですからネッ、汗!)昔のテレビドラマのスタジオ収録部分を想起させる「画面」と、丁寧に・丁寧にセリフをつないでいく作劇に、「昭和の観劇オジサン」は1970年代の山田太一ドラマを視ているような気分に陥った。
この作品、出来得れば、今でなく、来し方をしみじみと省みる年の暮れに観たかったかなぁ。

なお、演じ手では、齋藤有里さん、佐野みかげさんのお二人がとりわけ印象に残った。

【配役】
亀山賛(たすく)…齋藤雅樹さん
白鳥次美…齋藤有里さん(繊細な役柄を熱演!)
白鳥一美(次美の姉)…田口千尋さん
兎子(一美の親友・ファン)…佐野みかげさん(立ち位置の難しい役を好演)
モーちゃん(カラオケ店の同僚。賛を慕っている?)…褚(ちょ)さん

亀山好(このみ。賛の妹。植物人間となった親友・珠理のために、実力不足を承知で医学部を目指す)
…白野熊子さん
犬飼先生(人間的に出来過ぎた、塾の先生)…菊地智春さん
相馬(珠理の母親)…大多和愛子(おおたわ・あいこ)さん
龍巳(ドラゴン)先生(生徒の心理面まで見通す凄腕の家庭教師)…三井伸介さん

和虎(4浪?の大学受験生)…内田悠介さん
猿渡(和虎のカノジョ? ロッカー)…川島まゆかさん

※Breakfast篇(病院の待合室)
牛久…竹内さやかさん
相馬(珠理の姉)…風祭鈴音さん

ドリーマーズ

ドリーマーズ

劇団YAKAN

高田馬場ラビネスト(東京都)

2019/08/30 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★

その日を生き延びる“夢”のはずが、いつしかそのために生きて行く夢と成る。 “夢”に見た、みんなの夢を叶えることが夢、終わりなく続く夢に懸命な姿がうれしい。 ドリーマーズの熱い思い、その火元が剝けて見えたなら・・・沸騰が伝わったこちらも“ドリーマーズ”になれたかな。

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

ホリプロ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

若きシャーロックホームズとワトソンのほんわか探偵譚。
60分+15分休憩+60分

配役は
柿澤勇人:ホームズ
佐藤二朗:ワトソン
広瀬アリス:ヴィオレット
八木亜希子:ワトソン夫人
横田栄司:ホームズの兄
はいだしょうこ:ハドソン夫人
迫田孝也:レストレイド警部

この7人ならただ雑談していても満足度は星4つになるだろう。佐藤さんのとぼけた味、横田さんの重厚さはもちろん良いが、私の第一のお勧めは広瀬アリスさんである。明るくはちきれた演技がまぶしい。昨日まではノーマークだったが、すっかりファンになってしまった。

くどくてくさい三谷幸喜さんのオリジナル作品である。私はTVや映画では彼の作品はやや苦手なのだが、舞台は基本的にくどくてくさい所なので、ぴったり合って気にならない。

第一幕はヴィオレットが男に追いかけられていると言って飛び込んでくる。ワトソン夫人とホームズの兄というレアな人物も登場して賑やかである。
第二幕は…と説明するのも野暮なので止めておく。
しつこい推理の他にしつこいクイズもあったり、三谷流サービス精神の溢れた舞台である。

ENDLESS-挑戦!

ENDLESS-挑戦!

劇団銅鑼

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/08/27 (火) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団球主宰田口萌作、文学座西川信廣演出コンビによる劇団銅鑼公演は二度目という。最近知った書き手(未見)だが他劇団にまで書下ろす書き手とは露知らず。産廃という題材をどうドラマ化するのか戯曲と作家への関心で拝見した。
先進的取り組みをしている埼玉の実在の産廃業者の題材を、先代の家業を継いだ新米女性社長の奮闘記として舞台化。
地域の厳しい目や不当な抗議、やる気がなく従わない従業員等ネガティブ要素を克服する過程と、持続可能社会を見据えた改革への挑戦とを重ねたドラマになっているが、あまり知られない企業努力の事実性がフィクションに重みを与えている。
今回の事例に改めて感じた事は、産業イノベーションに失敗したと言われる日本では、こと環境部門は国が十分に投資し成果を期待して良い部門に関わらず、構造転換が見込まれるためか既得権益構造(原発含む)を揺さぶる予算配分(インセンティブの設定)は為されない、ばかりか、国民が環境部門に成長を展望するような材料=情報を積極的に流さない(これはマスコミの忖度)という事になっているように感じられる。自分も「言っても仕方ない」病にいつしか感染している。
今回の公演は劇団がこれに目を付け、田口氏に執筆を依頼した事のようであるが、非常に判りやすい紹介となっていた。

ネタバレBOX

難点。西川演出のトリッキーな転換や、それを可能にする汎用性ある数点のカラフルな箱、そして同じ色調の正面奥上方の重機の模型など、軽快なストーリーに合った仕事であったが、描かれる人間ドラマのリアリティがあってこその話。もう少し丁寧に、書き込んで欲しく思った。台詞をさほど増やさずとも、新しい事実が持ち込まれた時にもう一つ質問を投げれば事実の輪郭が見えるのだがなぁ、という場面が多々あった。無論辻褄が合っている必要があり考証をクリアせねばならないが、その労を飲んで踏み込めば舞台上の世界が愛おしく立ち上がったように思う。役者がクリアできる部分もあっかも知れないが全体としてはテキストの問題に思う。
ただ、作者の性格だろうか、真の楽天性からしか生まれて来ないような台詞が胸を突く瞬間があったのも確か。
さなぎの教室

さなぎの教室

オフィスコットーネ

駅前劇場(東京都)

2019/08/29 (木) ~ 2019/09/09 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/01 (日) 14:00

“君臨するピンクのスキップ”
2002年、当時世間を騒がせた看護師による保険金殺人事件がベース。
主犯格ヨシダの強力なリーダーシップ、というか押しの強さが
事件を牽引していく。
女装の松本哲也さんに違和感はなく、むしろヨシダの暴力的なまでの
“支配欲”が醸し出す男性性(?)にピタリとはまった感じ。

ネタバレBOX

舞台を挟んで対面式の客席、白いボックス型の椅子だけが数個置かれている。
片側に、舞台をハケた役者が座るスペースが薄い布で仕切られている。

看護学校で共に実習に励んだ4人の仲間。
彼女らの夫は順番に死んで、妻が保険金を受け取っていく。
やがてメンバーの一人の母親にまで凶行が及んだ時、
ついに事件は白日の下に晒される・・・。

物語は、ヨシダの強烈なキャラによってブルドーザーの如く展開する。
貧乏な育ちを嫌悪し、それを金持ちになる権利へとすり替えるヨシダ。
看護学校の仲間が夫に不満を抱いていることに目をつけ、
良き理解者を装って言葉巧みに復讐を正当化し、4人で実行していく。
そして多額の保険金を手に入れる。
医療の知識を駆使した方法で次々と成功を収め、
ヨシダは高級マンションの最上階に住み、他の者は下の階に住むようになる。

貧乏に対する嫌悪感や、金への執着、家族を道具のように扱うことなど
ヨシダの自己の欲望を最優先するその価値観は、強烈でエグいほどだ。
松本哲也さんのハマりっぷりもあって、その存在感があまりに強く
他の3人がかすんでしまうのが難と言えば難だろうか。

圧巻は後半、イシイの母親を襲う手順を確認するシミュレーション場面。
鋭く指示を出す(命令する)ヨシダの声が緊張感を増幅させ
女たちは煽られて本番さながらの攻防を繰り広げる。
“練習”のはずのシーンが、事件の“再現”シーンになる巧さ。

また4人の逮捕後、別居中だったヨシダの夫(朝倉伸二)が裁判で証言したり
マスコミらしき人々の質問の答えるかたちで語る、
あの演出はとても効いていたと思う。

犯罪もののキモである“動機”がヨシダのそれに集中し
ほかの3人のそれが弱くなってしまったことが
この事件のいびつさかもしれないが、若干の消化不良を覚えた。



空室

空室

青色遊船まもなく出航

OFF OFFシアター(東京都)

2019/08/29 (木) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

価格3,500円

Dinnerを観劇。
前作「迷路みたい」のダークさとはうって変わって、ゆったりとした印象。
喪失とか、得られなかったものへの憧憬というのはいつまで経っても消えないものだなと

ネタバレBOX

OFF OFFシアターに3部屋分、建て込むという挑戦的な舞台美術。アクティングエリアが狭く役者さんの動きが少々小さく見えました
さなぎの教室

さなぎの教室

オフィスコットーネ

駅前劇場(東京都)

2019/08/29 (木) ~ 2019/09/09 (月)公演終了

満足度★★★★

終盤のオペレーションのシーンは圧巻でしたね。

堕落ビト

堕落ビト

劇団桟敷童子

サンモールスタジオ(東京都)

2019/08/23 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/08/23 (金) 19:00

価格2,800円

実際にあった事件をモチーフにしたフィクションにして劇団員のみの小規模公演、序盤には笑いもあるがやがて物語は悲劇に向かう。
結末も悲劇でありながら、それでも強く生きてゆく人物も併せて描かれるのが巧みで、そこが桟敷童子らしいところか。
また、この規模の会場だからできる複数の場・会話を交錯させる手法でテンポアップを図っているのもイイ。(すみだパークスタジオでは声が響いて聞き取りにくくなりそう)
ちなみにすみだパークスタジオ以外の会場での公演は(成子坂のアトリエは別として)ザ・スズナリでの「紅小僧」(2013年)以来。

ドリーマーズ

ドリーマーズ

劇団YAKAN

高田馬場ラビネスト(東京都)

2019/08/30 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★

夢を叶える、夢を諦めてもらう。あれでいいのか?
途中のアドリブシーンとやらも、面白いとは思えませんでした。

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