
終わりのない
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2019/10/29 (火) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
『奇ッ怪』第一弾より断続的に十年、世田パブ+前川知大シリーズ第4弾の今作は和モノを離れ、イキウメの本領たる現代/近未来劇。劇団役者も5名が出演。もっとも今作はギリシャ悲劇がモチーフで、今回は和から洋に軸足を変えたと、ポストトークで聴いた。方面に疎い自分は気づかなかったが、前川氏の水を得た如く流れるセリフを心地よく聴きながら、劇はこれまでなかった領域に踏み込んだと感じた。扱う時空のスケール感(壮大な美術も貢献)とそこに人生を重ね合わせる視点はギリシャ悲劇を下敷きにしなければ生まれ出たなかったのやも。
変化のバロメータと感じた一つは、しばしば安井順平が担う、「不思議」と遭遇した時の「笑」のニュアンスが省かれ、事象そのものを重みをもって展開させていた。
とは言え「不思議」領域に人間が遭遇する瞬間の描写はイキウメの技が光る所。不思議を迎える側である「日常」は、この芝居では主人公の青年の父母と幼馴染みとで訪れたキャンプ場。ここから主人公は後半、時空を次々と遷移する。引き籠りの主人公の設定は、解決すべく提示された課題なのか、彼を用いてある世界を描こうとするのか・・。
この劇では「不思議」は主人公の青年の身にだけ起こる。周囲はコロス的に立ち回るため(一人二役もあり)、事象は実は青年の心的状況の反映とも解釈可能となるが、基点となるキャンプ場は、主人公が戻っていく現実世界の象徴としてある。
ラストには議論があるだろう。割り切りよく離婚していく父母、もはや彼の前にいない中学時代の「彼女」、それぞれ自分の道を行く二人の幼馴染み。町に一人残る主人公が一人で立たざるを得ない状況が「準備」され、彼は自分と世界に向って叫びを上げる。己自身で立つ決意の瞬間に訪れる身震い、不安と怖れ、打ち寄せる己の醜き過去が去来する。
だが孤立した者が荒れ野で上げる咆哮は、全力でそこから逃れたいと願う叫びであり呪いの声。彼の自己評価への捕われから解放するのは自分自身しかいないが、真に立とうとするのは、寄り添う人間がいること(一人でない事)を真に確信した瞬間ではないだろうか。状況が彼を自立させんとしたこの芝居のラストは、今は行方の知れない「彼女」に本当は「もう一度会いたい」と願う心の声を示すことで完結したはずではないか(終幕前「アン(元彼女の名)を探すのか」と幼馴染に訊かれて彼はその意思を否定するのだ)。彼は自分の過ちを抱えて行く、といえば聞こえは良いが、何らかの形で過去と向き合う事へと主人公を向わせないならば、この劇で展開した事象は何であったのか・・との感はいささか残る。

風を打つ
トム・プロジェクト
俳優座劇場(東京都)
2019/11/07 (木) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
漁師を営む一家、頬を撫で潮風が吹き抜けていくのを感じる舞台。
ここで水揚げされるシラスはさぞかし美味しかろうと。
そして何と音無美紀子さんと太川陽介さんが夫婦役!
音無さんは日本の肝っ玉母さんそのもので、気性や所作が自分の母にもちょっと似ているものだから格別にリアル。
網元の家へと入るカタチとなった太川さんも自然体な父親の風格、全くもって長年連れ添った夫婦であり、それぞれの茶目っ気がとても可愛い。
(太川さんが蓄えた白色の多い髭はどこからどう見ても本物にみえるのですが)
ただし、ここはかつて水俣病の犠牲者第1号になってしまった家。
発症当時は原因がどこにあって当然ながら何の病気だという事も全く分からず。
確かにその影をしっかりと感じさせながらも、長男夫婦がこっちに越してくるのを次男と一緒になって浮足立ち迎え入れる魅力的な家族模様として引き込まれてしまいます。
過去の事件さえなければ間違いなくワチャワチャと温かな幸せを心ゆくまで謳歌できたであろう家族。
切なく噴き出してくる各々の心の内。
終盤に向けての演技・演出・メッセージには、もう言葉が出て来ません。
現実に基づいた骨太で素晴らしい公演でした。

だからどうした
HYP39LOVE
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/11/07 (木) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/11/11 (月) 19:30
価格3,500円
【下北沢チーム】
恋愛や夫婦間での「あるある/ありそー」「ワカる!」な状況満載で、少なくとも1つや2つは観客全員に刺さりそう。
また会話も自然でこれまた似たようなことを言った経験者は多数?(笑)
なのでちょっとしたきっかけからの喧嘩・別れ話のリアルなことと言ったら!
また、上手側の「部屋」をちょっとした換装で5通りに使い分ける(下手側のスペースも何ヵ所かになる)アイデアや終盤の「疾走」(オトナの青春だね)の見せ方も愉快。
あと、多面性があると言うか、ダメな/イヤな部分とイイ部分の両方を併せ持つ人物たちも魅力的に思えた。アッパレ!
さらに、ついこないだに続いて舞台上の人物に対して思ったことを、その直後に相手役が台詞として口にするというシンクロ現象アリ。(笑)

抗菌バスターZ エピソード0.4
ACファクトリー
シアターサンモール(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
科学的な検証や裏付けなどほとんど考えていないような設定。いえ、乳酸菌とかアミラーゼとかその辺りは考えていると思うのですが、ミクロサイズになっても生身の人間。呼吸したり胃酸にやられないための装備は必要と思うのですが。まあ、SF(サイエンスファンタジー)と思ってみてればとても楽しめます。
ただ、今回のチラシはどうなんでしょう。もしかしたら過去公演を見ている方には「ああ、あの時のお薬ね」みたいな意味が込められていたのかもしれませんが、これだけ見たらどんなお話なのか全然わかりません。と言うより全然違う方向のお話を想像してしまうかも。チラシは舞台の世界観を表すようなものにして「これ観たい!!」と思わせるような工夫が必要ではないでしょうか。せっかくあちこちに置くのですから。

人生の扉
サンハロンシアター
Geki地下Liberty(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
想像してたのとはちょっと違ったけど、良かったです。演者もめっちゃ良かった。なつかしい曲に、思わず口ずさみそうになって、とにかく楽しかったです。

負けてたまるか!
アイビス山村組
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2019/11/15 (金) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
街の便利屋を舞台に青春期の苦い思い出、老年期の不安な思いを描いた2本立て公演を観ているようだ。消せない「過去」と描けない「未来」...その傷ついた心を奮い立たせるヒューマンドラマは熱い。
(上演時間2時間)

負けてたまるか!
アイビス山村組
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2019/11/15 (金) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
2時間の演目でしたが内容もよかったと思いますし役者の演技も素晴らしくあっという間の2時間でした。 いろんな人生があっての60歳 それぞれの登場人物の悲哀が演じられていて、伝わってきて素晴らしい演技だったと思います。
内容はどなたかもコメントしていましたが、もう少しエピソードを絞っても濃かったかもですね。でも、私は好きでした。また機会があれば来年も観劇したいですね。

DreamNights
ねくすぽすと
d-倉庫(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

あの出来事
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/26 (火)公演終了
満足度★★★★
リアルに狂う姿をみたかった笑。事件をベースにした不条理劇みたいで、予定調和も多数。合唱ありの朗読劇でない芝居。素晴らしい照明でしたが、舞台装置を含め、難解、消化できていない。明日考えよう!

かなわない夢ガール
タイマン
シアター風姿花伝(東京都)
2019/11/14 (木) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めての団体さんでした。阿久澤さんの出演作ということで観劇しましたが、内容も演者の皆さんの演技もとても良くて、とても面白かったです。
奇想天外な内容や登場人物なのに、実際に存在しそうな、本当にこんなことが起きそうなことを感じさせるのは役者の皆さんの演技力なんだと思いました。もちろん台本もいいのですが、きっと役者のみなさんの力量が伴わないとこのお芝居は難しいような気がして観ていました。本当に楽しい時間でした。次回も期待してしまいます。

8人の女たち
T-PROJECT
あうるすぽっと(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
セットも演技もとても良かったです。ストーリーもこう来たか!という感じで、期待をいい意味で裏切る展開に! とにかく役者の皆さんの演技が素晴らしい。 サスペンス要素で引き込んだと思えば、笑いを入れて和ませる。とても、おもしろかったです。次回作も期待しちゃいますね。
会場も良かったですね!

8人の女たち
T-PROJECT
あうるすぽっと(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
演者がすばらしかった。ただ前半は、もう少し速いテンポで進んだほうがよかったかも。隣の女性は寝入って、寝息まで聞こえてきた。後半は引き込まれて、おどろきの結末。良かったです。

無名稿 ろまん燈籠
無名劇団
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/11/14 (木) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

セミの空の空
コトリ会議
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2019/11/15 (金) ~ 2019/11/18 (月)公演終了
満足度★★★★
テーマは重いのだけれどセリフのリズムが良くて私は好きでした。
役者さん達も良かったし、セットや劇場に流れる空気感。静けさ。色々と良かったです。
制作さんの前説も好き。
隣の方がイビキをかいていたら‥に笑いました。

ノッキン オン ヘブンズ ドア
Bobjack Theater
上野ストアハウス(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
娘の初観劇=初ジャックで大正解!
こんなに素敵で面白い世界があると共感してもらえました。
幸せを運んでくれる劇団、お気に入りの劇団がある幸せ♡
この想いもっと多くの人に共有してほしい。

『星芒鬼譚』
Entertainment集団 SHEIK
萬劇場(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
まさに壮大なスケールのエンターテイメント
妖怪大戦争と銘打つにふさわしい古今東西の対決
激しい殺陣シーンの連続にハラハラドキドキ
と思いきや、胸を締め付けられるシーンにグッと
十分すぎるくらい楽しめました(^_^)v
続編を望む声も納得

負けてたまるか!
アイビス山村組
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2019/11/15 (金) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★
役者さん熱演の2時間でした。便利屋と23回生の話にとどまらずアイドル、ヤクザ、愛人の話まで入れ込みすぎだと思いました。多義に渡りすぎたため、この芝居の良さが素直に伝わらない嫌いがありました。もっとシンプルにそうすればもっと感動できたのにと残念に思いました。

Dear Me!
青春事情
OFF OFFシアター(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
見終わって面白かったぁと思える舞台でした。特に園長の西口さんのボケ具合がなんともツボりました。
ダイナミックな読み聞かせもいいしラストまで楽しめました。
そして、観劇の日程変更をしていただいた松本さんに感謝します。

8人の女たち
T-PROJECT
あうるすぽっと(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
ストーリーが良かった。最後まで犯人がわからなかった。俳優さん達の集中力は高く、テンポ良く展開し、ストーリーが良くわかった。

笑うゼットン −風雲再起−
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了