
1001
少年王者舘
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2019/05/14 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

オレステイア
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2019/06/06 (木) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

世界は一人
パルコ・プロデュース
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2019/02/24 (日) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

ノア版 ワーニャオジサン
ノアノオモチャバコ
ナンジャーレ(愛知県)
2019/11/29 (金) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/11/29 (金)
チェーホフ「ワーニャ伯父さん」の翻案現代劇。翻案ゆえに… 原作の誰が本作の誰にあたるか考える楽しみもあるが、それに留まらない仕掛けもあって、登場人物の機能が効果的に分散されている様だ。
敢えて原作の名で言うとワーニャの「狂気」を垣間見せる幻想的な表現には… ノアノオモチャバコ特有のあの絵画的な演出はとても合うね。嵩の増された登場人物群は… ここでも効果的に思えた。
そして… ただ蔑ろにされるよりも もっと辛い仕打ちがある… そんな仕掛けは、たぶん翻案オリジナルの核だと思うけど… ただ!… それで終わらないどんでん返し? …ワーニャは終盤にえらいサラっと言って済ましたけど、あれ、そこまでの空気の前提が更にひっくり返るよね? 更に…更にもっと辛いどん底に突き落としたよね? 彼の最後に取った選択も然もありなんな悲劇でした。ここら辺の表現は…しっかり現代にいや増す孤独感にシンクロしてて、チェーホフを今 観る意義を感じることができた。
そして… ソーニャのあの…チェーホフで最も美しいとされる台詞はもちろん登場してくるわけですが、ストレートプレイだとアレはキリスト教的な宗教観を背景に強く感じるのですが、この場においてはその匂いはさほどでなく… 「それでも生きていくしかないじゃないか」という一種の悟りの感覚が… 神抜きでも生まれ得る自然さを感じた… 庶民の現実、一種の諦観の様な泥臭さだろうか。

こそぎ落としの明け暮れ
ベッド&メイキングス
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/03/15 (金) ~ 2019/03/27 (水)公演終了

町じゅうのゴミ捨て場にパンダ
はねるつみき
G/Pit(愛知県)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/27 (水)
美術音響照明小道具で目を惹く工夫が盛り沢山。独特な舞台装置…埋め尽くされたゴミ袋、その一つとして微妙な相違で表現されたパンダ、役者の一挙手一投足を まるで遊んでいるかの様に映し出すステップを生む踏台と音響。それらが何かしらの暗喩を観客に勝手に想像させながら、普通の演劇とは異なる感覚をエンタメ的に楽しませる多様さがあった。
しかし作品を咀嚼していくと、それでもやはり この芝居の要(カナメ)は… 紡がれる「言葉」だと思わせる。
常住さんの生み出す言葉は本当に強力で、でもこれまで…ちょっと分かり難いところが広い理解を阻んでいたのだが、そこに潤色/演出の安保さんが入ることで、ス~っと呑み込みやすくなった印象だ。その協業にも本作の大きな価値を感じる。

エーデルワイス
ブス会*
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

あの記憶の記録
劇団チョコレートケーキ
名古屋市東文化小劇場(愛知県)
2019/11/26 (火) ~ 2019/11/26 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/26 (火)
BSで既観なのだが… 分かっていても臓腑に響く… 生で強烈に伝わる「地獄で罪を犯した人間」の魂の慟哭。否応なく人を狂気に陥れる…ある感情。
そこには… 綺麗事も理想論も大局観も… 一切の理屈を机上の空論と思わせる強度がある。観るものを突き落とす…二重三重に張り巡らされた心理の落とし穴が巧妙だ。そこには何一つ万全の解決策などなく… ただ確実に…どこかに遺恨を残し… 誰かしらが被害を被る選択肢しか存在しない。
どの銃口の先にも必ず彼の人がいる… まさしく至言。しかしそうしない先にも万人を救う手立ては決して見えない… そういう厳しさのある作品だった。厳然として… 連綿と続く世界の「負の歴史」を前に… 安易な希望で口当たりだけを良くする生温さが一切ないのが実に良い。
如何なる最善の選択肢も… 結局、その人… その人達にとっての最善でしかなく、人はそうやって凌ぎを削って生きる他はないのか…と、改めて感じさせる。
せめて手の届く範囲の幸せを願う… みっともなくても そういう選択をする。それに関わる限り…どんな背景と理由があっても その行為の肯定を許さなかった父の姿は印象的でした。息子に語り掛ける言葉は観客に向けられた言葉でもあるのだろうなぁ。
その一方で、父との別れ際に先生がとった態度にも…身の回りの幸せだけに甘んじない…彼女の思う最善への信念が窺える。
受け入れられる想いを双方に感じられるからこその名作。然るべくして再演が続く作品であることに改めて納得。

ひびのばら
キ上の空論
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

まほろば
梅田芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

たいへんよく生きました!
劇団ズッキュン娘
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/04/25 (木) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

INDEPENDENT:19
INDEPENDENT
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2019/11/21 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/24 (日)
今年も満喫。応援する東海組には特別の感情があって…
「たすけてガール(ry」はカフェ版から見事に舞台映えの変貌を遂げ、想いがより深く伝わった。
「流レル星ニ」は空宙空地コンビが…普段使わないロマンチシズムとメルヘンチックさをヨネマリさんに注ぎ込んで…とにかく綺麗。儚くも壮大に命が廻る印象。
ちょっとそこら辺の贔屓目(笑)を横に置いとくと、それ以外で一推しは「実況上戸」でした。全編のノリも好きなら…温度が変わる後半も大好き。
「Phish Heaven」は小刻みなジャブで笑いを取りながら、気づくと全てを絡めとられている見事すぎるオチの歌が素晴らしい職人芸でした。
「カウント9.99」の目ヂカラの効いた演技での女の一生感、「あいにく今日もゼリー」の大阪のおばちゃん感も好きでしたね。
「なまはげシラノ」は これほんまモンの古典芸能じゃね?って迫力が別格だった。
概観はそんなとこ。

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』
DULL-COLORED POP
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了

掬う
ロ字ック
穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)
2019/11/22 (金) ~ 2019/11/23 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/23 (土)
壮絶な家族の愛憎劇に… 意外な他者の関わりがアクセントになって、鬱屈した想いが止めどなく流れては霧散していた。
家族がテーマと謳われているが、もっと普遍的に… 言葉と…それを伝えることと… そして赦しに関わるあれこれが印象に残る。特に…同じ言葉である筈なのに、文字にすることと口で語ることの相違と得失… そのスキルを持つ者と持たざる者の確執について考えを巡らしました。
重さが支配的な出来事の中で、やっぱボブ美さんらの叔母娘の振る舞いは癒しだし、JK役 東野絢香さんの奇行ぶりが幻想さを醸す不思議な味で面白い。

糸井版 摂州合邦辻 せっしゅうがっぽうがつじ
木ノ下歌舞伎
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/03/14 (木) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

宇宙刑事 鈴木利治
劇団あとの祭り ~あふたぁぴーひゃらら~
御浪町ホール(岐阜県)
2019/11/22 (金) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/11/22 (金)
ちょっと驚いた。タイトルから昔懐かし宇宙刑事ギャバンのノリを下地にしたコメディか何かかと思っていたけど、ガチでSFでガチでヒューマンドラマだった。しかもテンプレに乗りそうでいて…その実、何一つ安易な流れに落とさない脚本が渋い。むちゃくちゃ趣味に合った。
岐阜では老舗劇団だけど、演出にも古臭さを感じさせず、特にSF面で新しい発想を貪欲に取り込んでいる感触があって、面白かったなぁ。

マクベス
DULL-COLORED POP
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/12/12 (木) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

ネヴァダの月
てんぷくプロ
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2019/11/21 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/21 (木)
パラレルワールド感のある風味で彩られた西部開拓時代… その一日足らずの出来事。さながらスクランブル交差点を行き交う人々の一瞬を切り取ったかの様な芝居でした。
その一瞬の間に垣間見える… 人々個々の過去と背負っているモノそして秘めた感情と関係性がじんわり伝わってくるのが良い。役者各々が醸してくる味が堪らなかったですね。
それがただ湿っぽいんじゃなくて、慌ただしくもコミカルな中からでもちゃんと出てるのがまるでお出汁の様でした。
そして特筆したいのは、その装飾として 言葉…いや言語の絡ませ方が絶妙な「潤色」の見事さで、その敷居ゆえにゆっくりと意味が窺えてくる感触も心地良かったです。

水辺のメリー
星の女子さん
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2019/11/14 (木) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/17 (日)
アパート屋上の貯水槽で暮らす(遺棄ている?)「死体」と… 貯水槽を掃除したい「清掃員」の…生死の境界を超える恋模様???って謳い文句すごい。想像を絶するシチュエーション、実に漫画的。主人公の死体達はゾンビとも趣きが異なる生態?の様で「死体のまま蘇った」のではなく、どうも死してから水の中で腐敗を押し留めている状態らしく、その死生観… いや死腐観が面白い。
曰く
「いかにして腐るか、それが問題だ」
「いつか腐るからこそ、それまでの時間が輝く」
活動する死者にとって、「死」はまだまだ生そのものであり、「腐」って朽ちるか 溶けて消えるまで生き(死に)続ける。言葉を入れ替えて、人生訓みたいに響いてくる語りには不思議な味わいがあった。
どうにもならない極限で…未練が鎮まるのを待ち、生を分子レベルで全うしようそんな足掻きにも感じられて面白い。

初春歌舞伎公演
松竹
新橋演舞場(東京都)
2019/01/03 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了