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花と龍

花と龍

劇団文化座

俳優座劇場(東京都)

2024/02/23 (金) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/01 (金) 14:00

文化座の創設者佐佐木隆と親交があったという作家火野葦平の作品。文化座がこの舞台を受け継いでいくのは自然な流れであろう。火野と同郷という東憲司が脚本を担当した。

筑豊炭田の石炭を船に積み込む沖仕「ごんぞう」たちの物語。「青春の門」など名作の舞台になった筑豊は荒くれ者の街というイメージだが、ごんぞうたちを仕切るのは「組」の組織。やくざ者の組もあり、「飲む・打つ・買う」にけんかという気質が全面的に描かれている。ごんぞうには女性も。戦争で配偶者を失った女性も生活のために厳しい肉体労働をしていたとこの舞台で初めて知った。
任俠の舞台のような感じかと思ったが、主人公は「けんかは絶対にしない」という一風変わったヒーローだ。その誠実さと人望で、ごんぞうの世界でのし上がっていく。この男を今や文化座の柱となっている藤原章寛が演じた。
中国大陸に出て一旗揚げるという野望があるが、「気が優しくて力持ち」的なヒーロー。ヒーローにしてはちょっと物足りないところが、藤原には少し合っていないような感じもした。その妻を演じた大山美咲は小柄だがどっしり構えていて、とてもよかった。けんかも強く、男の急所を握りつぶして撃退するという場面には笑いも起きた。
起伏はあるものの物語は淡々と進んでいく。荒々しさとは一線を画している感じで、食い足らなさを感じたのは自分だけだろうか。彫り師の美女とのロマンスっぽいところも出てくるが、何せ主人公がストイックなものだから、スリルに欠けると言っては言いすぎか。大きな起伏がない分、休憩を挟んでの3時間はとても長く感じた。

1階部分と2階部分を場面場面でうまく使い分けて進める演出はよかった。また、役者たちがはける階下のスペースにマリンバ(多分)などを含めた打楽器奏者を入れ、音楽や効果音をメリハリよく重ねていたのもいい。毎回書いているが、組の親分役を演じた佐々木愛の高らかな笑いや歯切れのいいせりふには、本当に驚かされる。

エアスイミング

エアスイミング

カリンカ

小劇場 楽園(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2024/03/01 (金) 14:30

110分。休憩なし。

スプーンフェイス・スタインバーグ

スプーンフェイス・スタインバーグ

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2024/02/16 (金) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

片桐はいりさんの一人芝居ならそりゃ観たい訳で、流石の腕前。一人芝居であることを感じさせない演出も良い。客席は超満員、開場前から大行列。凄い人気。チラシのイラストが丹野恵理子さん、ヴォイニッチ手稿風味で気になる。

3枚のシルクのシーツが天蓋カーテンのようにピアノ線で吊られている。これが話の進行に合わせ、無音で降りてスクリーンになったり、くるくると巻上げられたり、蝶々が飛び回ったりと大活躍。このアイディアは素晴らしいと思う。
2017年8月シアタートラムで演った『チック』でも活用した手法、役者にビデオカメラを持たせて撮影しているものをリアルタイムでシーツに投映。小物や床の小さい絵も読み取れる工夫。退屈させないサービスに充ちている。

多分、見た目のイメージ(スプーンフェイス)からダウン症(染色体異常による障害)なのだと思うが、サヴァン症候群(障害がありながら特定の分野で天才的な能力をみせる者)でもある主人公のユダヤ人少女。自閉スペクトラム症(ASD)とはコミュニケーション不全の発達障害のこと。ダウン症と自閉症は併発し易い。
両親は共に大学教授というインテリだが、教え子に手を出した父親は夫婦不仲となり、帰って来なくなる。ヒステリックな母親と優しい家政婦、大好きなオペラを歌うマリア・カラス。少女には出来ない事がいっぱいあるが、数字の計算と記憶力はコンピューター並みだった。
冒頭の少女の独白が素晴らしい。オペラ歌手が美しいのは、その歌が死を見据えているからだ。彼女達は歌いながら死に方をずっと探している。だって喜びよりも哀しみの方が胸をいっぱいにしてくれるでしょう。

7歳で末期癌に侵された少女。ダウン症の人は白血病(血液の癌)発症リスクが通常の人の10~20倍あるとされる。主治医、ユダヤ人のバーンスタイン先生の語る母親の話。強制収容所を生き延びる秘訣とは?大空に舞い上がる無数の蝶々。
周囲の女性客は皆ボロボロ泣いていた。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

本を読めない少女は、母親が朗読してくれたテープを聴いて色々なことを学ぶ。生と死について思いを巡らせる。元がラジオドラマだった為か、その描写が長過ぎてちょっとつまらなく感じた。ジッドゥ・クリシュナムルティの講演録みたいな。御礼のカードを渡された家政婦が嬉しくて涙を流す場面までで自分的には丁度いい。絵が見えないと勿体ない。言葉で全てを説明しようとすると、どうもスピリチュアル系の話になってしまい、人によってはのめり込めない。本を読めない少女が聖書を読む場面にも違和感。ラスト近くで少し醒めてしまった。相性なのか小山ゆうな作品は毎回こんな気持ちになる。ただ、片桐はいりさんは最高なのでチャンスがあれば観に行くべき。
ノーザンライツvsメキシカンギャング

ノーザンライツvsメキシカンギャング

大統領師匠

「劇」小劇場(東京都)

2024/02/17 (土) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/23 (金) 14:00

一言で表現すれば(((ハードSF+なんちゃってSF)÷2)+コメディ)÷2+微量の哲学?
「ん、これは?」な短いプロローグに導かれて始まるのはタイトル通りのスペース活劇風……だが、それはやがて「宇宙航行系SF」の定番の一つ(かつある意味ハードSF)に転じしかしコメディ要素も加えつつやがて「んなムチャな!(笑)」な「なんちゃってSF」まで加味してさらにそんな中に二通りの子を想う親の気持ちも練り込むという欲張りさん。が、それらが絶妙なバランスを保って成立しているのは見事。そうして迎えるラストは○○○/○○○で、これ、好きだなぁ。(たぶん贔屓目だ(爆))
また、序盤のタイムループかパラレルワールドか?はたまた「ドグラ・マグラ」的メタ構造か?な部分もツボ。
あと、ダブルコールでの遊佐さんの挨拶の〆が「これからも大統領師匠と小劇場をよろしくお願いします」だったの、カッコいいぞ。

ネタバレBOX

基本となる「地球に宇宙規模の大災害が訪れるので選ばれた人物を他の惑星に移住させる」というノアの方舟的な設定はアレックス・プロヤス監督「ノウイング」(2009年) を挙げるまでもなくSFの王道だし、航行中のコールドスリープも定番で「SF感」たっぷり。
そんな中で「そうまでして我が子のそばにいたい」親(正当)と「そうまでして我が子を生き延びさせたい」親(邪道/身勝手)を対比させるだけでなく前者はコメディ風、後者はシリアスに描くのも巧い。
伏せ字にしたのは「ラストはビター/ダーク」。あ、今思いついたが「ペシミスティック」?
しかしそこまでのいくつかと併せて考えるとある意味「哲学的」と言えるかも?(命題:生きる希望とは何か?)
「5seconds」「Nf3Nf6」

「5seconds」「Nf3Nf6」

ウォーキング・スタッフ

シアター711(東京都)

2024/02/24 (土) ~ 2024/02/29 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/29 (木) 19:00

座席1階

日航機の逆噴射墜落事件をテーマにした短編。片桐機長と刑事弁護をする若い女性弁護士による2人芝居で、弁護士が裁判に備えて機長から聞き取りを行う場面を中心に構成されている。

パラドックス定数らしいテーマだ。機長は精神鑑定などのため警察病院の分院に入院させられているが、まずは機長にはめられた手錠を弁護士が人権侵害だと怒る場面から始まる。だが、機長はそんなことに関心はない。日航が超一流企業であること、自分はそこで機長を務めて世界を飛び回ってきたことなどをとうとうと語る。話はかみ合わないが、自分は選ばれた存在であるという強烈な自尊心があふれる。だから、心神耗弱で減刑を狙う弁護士に食ってかかる。「私は機長であり、乗客や乗組員の安全に全責任を持っている」。一方で、着陸寸前に逆噴射レバーを引いたことを堂々と認める。結果の重大性を感じている様子はなく、むしろ自分の操縦を副操縦士がじゃまをしたという自身のプライドばかりを強調する。

統合失調症によるものなのかどうかは、この芝居だけでは分からない。だが、野木萌葱が描こうとしたのは機長の深層心理だろう。どこまで深く迫れるかどうかがカギとなるが、見終わった時に思ったのは、機長が持つ独特の自尊心ワールドだった、という結論である。
エンタテイメントとしてはとてもおもしろい。だが、野木さんならどう描くのか、という事前の期待が大きすぎて今ひとつ肩透かし感もある。
ディレクターズチョイスの2本立てであり、もう1本を見ないと、と思うのだが残念なことに今日が千秋楽だ。もう一本にもおそらく、過度の期待を持って劇場に足を運んだであろう。見られなくてとても残念だ。

せのび

せのび

せのび

北千住BUoY(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/02/29 (木)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

MY NAME IS I LOVE YOU

MY NAME IS I LOVE YOU

ザジ・ズー

王子スタジオ1(東京都)

2024/02/21 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2024/02/29 (木) 20:00

初見のユニット。Bチームを観劇。(5分押し)50分。
 快快(小指値)の同名作を自分達なりに解釈して上演ということだが、快快バージョンは観てない。前衛的な手法でアングラっぽいものを見せられたのだが…。

side-by-side

side-by-side

One on One

赤坂RED/THEATER(東京都)

2024/02/08 (木) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/18 (日) 14:00

コムロ探偵事務所シリーズ?の3部作目にあたる作品
キャストの引退や怪我などリアルピンチだった状況から、よくぞこのクオリティーの作品をみせてくれました!と
ピンチはピンチとして、ピンチをチャンスに変えられるかただそれだけ!の歌詞に納得!

スタッフ、キャスト、皆さんの頑張りと愛がそこかしこから溢れでて、キャストが6人だけとは思えないくらいパワーのある作品でした

キャッチーな歌詞や音楽も楽しく、見終わった後、HAPPYな気持ちになれる素敵な作品です
これからも定期的にシリーズ化してほしいと願っています

エアスイミング

エアスイミング

カリンカ

小劇場 楽園(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日、観劇して来ました。『息を呑む』『引き込まれる』などという言葉では言い表せないくらい、ふたりの俳優の演技が素晴らしかったです。あっという間の110分でした。何としてでも、もう一度観たいです。

寉峯~カクホウ~

寉峯~カクホウ~

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

父と子と、不器用な親子たちの想いに溢れた良い作品でした。(難を言えば、物語にメリハリというかドラマチックさが足りない気がしないでもないのですが。)この劇団ならではの、他とは違う、まるで家族のような雰囲気が強く感じられる舞台でした。キャスト同士の間合いや空気がとても良かったと思います。

「5seconds」「Nf3Nf6」

「5seconds」「Nf3Nf6」

ウォーキング・スタッフ

シアター711(東京都)

2024/02/24 (土) ~ 2024/02/29 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演出者として長いキャリアのある和田憲明が、野木萌黄の戯曲から再演したい作品を2作、上演したなかで、見ていなかった「5Seconds」を見た。
80年代初めに起きた日航機の機長の判断の誤りから着陸直前の海に墜落、20余名の死者を出した事件審判で行われた貴重と弁護士の面接のドラマである。もとなった事件は現役真っ最中だったからよく覚えている。ちょうどモンテカルロにいて海外と人たちと仕事をしていた。アメリカの人が、新聞を見て、これは間違いなくパイロット・エラーだな。といったのは覚えている。アメリカは飛行機社会なのだ。
その後の事件経過はよく知られていて、結局機長の心身障害が理由になったと思う。
そうなるとそれは個人の問題ではなくなる。この種の事件が、個人に加えて会社の責任も重く、問われることになる事件の一つでもあった。(いまは原発事故のように会社の判断をした個人もその責を問われることになる)。航空機操縦のコックピットの最終責任者はまず、機長、次いで副操縦士と技術責任者が二人、墜落の5秒間にその三人に何があったか。まだ現代社会の責任構造が単純であった時代の事件だが、現代にも通じる興味深い事件である。
野木の戯曲は、審問を前に機長の弁護を請け負った弁護士事務所の若い女性弁護士(難波愛・文学座)が、当日操縦した機長(中西良太)の主張の聞き取りを行う4場である。
機長は墜落後救助されて病院に収容されていて、回復すれば裁きの前に出なければならない。その前の4回の病院での面会がドラマになっている。若い女性弁護士は、機長にその操縦の理由を理性的に聞き出そうとする。機長は、事実、精神的に安定した状態ではなく対応は揺れる。弁護士としては心神耗弱に持っていけば成功(法で無罪と規定されている)なのだが、面会の中で、機長が年齢もあって、しだいに機長の場からは外されそうになっていることも解ってくる。そうなれば、彼のフライドや生きがいは奪われてしまう。
山場は、機長が、ごく普通の習慣的な着陸手法であった5秒間の「着陸」時の機長をやってみせるところだろう。
この戯曲は、現代社会のどこにでもある個人の責任問題を、ここにいる個人の問題と、そこにある集団との意識の違いから描いた面白い狙いの作品である。裁判では人間はなかなか裁けない。
テーマが面白いのも、1時間40分ほどにまとめられた二人芝居もよくできてはいるが、野木の戯曲によくあることだが、テーマが社会的には拡がりきれず、どうしても、そこにいる俳優たちが演じる二人の人間の問題になってしまう。野木は異色の小劇場劇作家で数年前まで、パラドックス定数でさまざまの社会の場に生きる人間の個人の姿を面白いドラマにして見せてくれていた。よく見ていた。なかでも「三億円事件」は大きな演劇賞にもなった優れた異色の作品で、三演公演の演出が和田憲明だった。
だが、その後、新国立劇場で新作を委嘱上演した頃から、野木には目立った変調があった。その理由が、新国立劇場以前に書かれていたこの作品で解った。野木も新国立で、機長のようにプライドを奪われたにちがいない。実につまらなかった新国立劇場の作品を強制されて(決して劇場側は強制したとは言わないだろう、JALのように)野木は立ち上がれないような大きな心の傷を負ったわのだ。創作者なら誰でも持っている精神の柔らかな部分を無神経に刺されたに違いない。再演の舞台から作者の芝居の魂の真実を見せられたような上演だった。

崩壊

崩壊

糸あやつり人形「一糸座」

座・高円寺1(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

凄く面白い。東憲司氏の作劇論、作家としての苦悩がダイレクトに描かれる。現実の暴力(戦争、生活、権力etc.)の前では人は無力だ。只々無力さを思い知らされる。それでも妄想(想像)し続けなければばならない。何度も馬鹿馬鹿しくなって投げ捨てたところからやり直し、妄想し直さなければいけない。こんな妄想に何の価値があるのか?只の現実逃避じゃないか?嫌な現実から目を背けているだけだ。そう、全くその通り。そんな最低な惨めな気分で、また妄想し始める。物語は続く。もっとふさわしいラストに辿り着くまで。想像力が人間の最後の武器だ。さあ、もう一度ピークォド号に乗り込んで、白鯨“モビィ・ディック”を捜しに海に出るのだ。

『白鯨』の世界を糸あやつり人形にしたことが功を奏している。妄想の世界の中で白鯨と共に去った親友の行方を捜す主人公オヨグ(松本紀保〈きお〉さん)。目を覚ました現実の世界では病院に入院している。(こちらでは全員人間の役者が演じている)。優しい医師に原田大二郎氏、終わってからも彼だとは気付かなかった程の扮装。看護婦の中に稲葉能敬氏、不思議と違和感がない。「さあ、思い出して。その話の続きを。」

主人公オヨグは幾度となくこの台詞を繰返す。
「親愛なる孤独よ···君は沈黙を産み、挫折と絶望の剣で僕を八つ裂きにする···闘争の果てに昇る朝陽···それは、崩壊···。」
江戸伝内氏は東憲司氏に「崩壊と生成の芝居」を依頼。それに見事に応えた作品になっている。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

「多分、ラストはアレがああなるな」と想像していた通りの白鯨の出現。判っていても昂揚する。

NODA・MAPの『逆鱗』を想起するような話。
現実の“戦争”が虚構に襲い掛かる。爆撃機と航空母艦と潜水艦で。“想像力のカプセルを一つ飲み込んで目をつぶるだけさ目をつぶるだけさ目をつぶって目をつぶすだけさ”。

※松本紀保さんのキャラは板垣桃子さんにも見えるところが面白い。
川にはとうぜんはしがある

川にはとうぜんはしがある

ばぶれるりぐる

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/02/15 (木) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かった。この温度感の演劇観れるの嬉しい〜。あったかい、やさしい。ボックスステップが愛おしい。

逆張ヶ浜に夕陽が落ちる

逆張ヶ浜に夕陽が落ちる

ヨーロッパ企画

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2024/02/09 (金) ~ 2024/02/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前半良かったです

長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~

長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~

劇団Cheminèe

エリア543(東京都)

2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2024/02/23 (金) 18:00

前夜の東久留米に引き続いて、この上井草駅も降りるのは初めて。当然この劇場も初めてなのだが、客席ひな段の前後が比較的高く作られていて、観やすい。

この劇団、主宰の西条萌が高校生の時に旗揚げし、コロナ禍で4年ぶりの公演だという。

セットはこの小さな空間にしてはきちんと造られている。

ただ、はっきり言って役者の演技レベルが低すぎる。
特に主人公の探偵・長谷川圭一を演じた役者がひどい。終始ヘラヘラ笑っているような表情で舞台の雰囲気をぶち壊しかねないひどさだが、他の役者陣も押しなべて低レベルなので、なんとかバランスがとれている状態。役者全員が学芸会レベルでしかない。

これで(上演時間1時間にも関わらず)3千円とろうなどとは烏滸がましいにも程がある。
準備期間が十分にとれず、これでは人様に観せるレベルに達しないとして、初日の数日前に公演中止を決めた団体も知っているだけに、尚更その感を強くする。

ストーリーも謎が謎を呼ぶといった手合いのものではなく、お手軽そのもの。このCoRichの作品説明には「初めから終わりまで一瞬も見逃せない」と書かれているが、羊頭狗肉も甚だしい。

ライブショー「ザ・アイドル-THE IDOL-」

ライブショー「ザ・アイドル-THE IDOL-」

WizArt

Cafe JINDO(東京都)

2024/02/22 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2024/02/22 (木) 19:30

団体名のWizArt はWizard(魔法使い)とWith Artをもじったものだろう。が、その舞台には魔法にかけられたように魅入られるものでも、芸術的に優れたものでもなかった。
ダブルキャストの空チームを鑑賞。

(以下、ネタバレBOXにて…)

ネタバレBOX

舞台はとあるアイドルオーディションの最終選考に臨む6人の控室。女子大生・主婦・オネェ・トランスジェンダー・元人気アイドルの娘に元キャバ嬢のグラビアアイドルといった異色の面々…だが、こういう面々から選抜してどういうアイドルグループを作ろうというのか、その意図は全く説明されない。要するに物語設定を面白くするだけの顔ぶれであって、その必然性がないのだ。

前半は彼女(?)らの抱える複雑な事情が自己紹介の形で語られ、後半はその最終選考、そして結成されたアイドルグループのデビューのライブショーという構成なのだが、最終選考やライブショーでも彼女らが難関を勝ち抜いてきた実力の持ち主とは到底思えない。そもそも最終選考の場でもナツキ役のステルスにゃんこなんて口パクだし…。

最近はTV地上波でもアイドルのオーデションや女優のオーディション番組が放送されている。それを少し観るだけでも、この舞台がいかにお手軽に作られているかがよくわかる。

役者の演技レベルは、オネェのトオル役の清水忠とハル役の森藤拓海がかろうじて水準点といったところ。
ボディガード

ボディガード

梅田芸術劇場

東急シアターオーブ(東京都)

2024/02/18 (日) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

新妻聖子さん主演の回を観劇 65分+20分+65分

元はケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンの1992年の映画である。主題歌の I always love you、あの「アンダアー…」のフレーズは誰でも知っているだろう。この舞台でも新妻さんのエネルギー溢れる歌唱が楽しめる。ミュージカル版は2012年が初演でストーリーは映画版と重要な部分でも違っている。

細かく言うと文句の山なのだが余計なことを考えず、ミュージックビデオでストーリーはおまけだと思っていれば結構楽しめる。オープニングから数曲は音量が大きすぎたがその後はバラードが増えて気持ちよく聞けた。

新妻さんはミュージックフェアで何回か見たことがあるもののあまり記憶に残っていなかったが今日は舞台の全部を持って行ってしまう人だと見直してしまった。新妻さん目当ての方には絶対のお勧めだ。

大谷亮平さんも寡黙で強くて女に優しいハードボイルドの主人公の雰囲気をこれでもかと何層にも上塗りしていて感心した。まあでもこの舞台では何でもそうなのだが分かりやすすぎる。

一つだけ文句を書けば、ダンサーの体型がばらばらで多くは締まりがないことだ。新妻さんの引き立て役では恥ずかしい。劇団四季なら絶対に舞台に立たせてはもらえないだろう。

カーテンコールは長めのライブで、観客の皆さん少し不満があるのかバラバラのスタンディングオベーション。それにしても長すぎるので最後の最後のバンドの演奏を半分にしてほしい。

エアスイミング

エアスイミング

カリンカ

小劇場 楽園(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すごかった。たくさんの人に観てほしい。

ネタバレBOX

風邪ひかないでくださいね。
ネバーエンディング・コミックス

ネバーエンディング・コミックス

東京にこにこちゃん

駅前劇場(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/28 (水) 19:00

115分。休憩なし。

​骨と軽蔑

​骨と軽蔑

KERA CROSS

シアタークリエ(東京都)

2024/02/23 (金) ~ 2024/03/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

KERA作品の世界観とか、物語のテーマ性とか、込められたメッセージとか、そういった一切を意識せず、女優7名の個性あふれる演技を楽しんだ。
犬山イヌコさんはさすが。一番は小池栄子さん。八日目の蝉以降演技には注目してる。
何気に端から最大の伏線、ラスト大回収かな。

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