
からゆきさん
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「砂塵のニケ」以来、遅くばせながら見続けてる老舗劇団さんを老舗俳優座さんに続いての鑑賞。旅公演持つ老舗劇団ならではのセット作り、衣装、照明音作り、役者さん達の演技の確かさが素晴らしかった。
日露戦争の頃のシンガポールにあった娼婦館の繁栄と衰退を背景にした群像劇。
まあ正直、お目当ては作品じゃなくて公演の雰囲気。年齢層は若干こちらの方が若いにしても、同じ新劇系なのに俳優座とはまた微妙に違う雰囲気。何が違うんだろう。
横で鑑賞してた推定80歳のおばあちゃん、登場人物出て来るたび後ろでひそひそ声で役の確認しあってたおばあちゃんたち。今より若い頃観たこの作品が本質から外れる事なく受け継がれてきてる事を確認しに来てたんだろうか。単純に青年座友の会だから。んんん分からん。
女優陣を引き立たせた、綱島郷太郎さんの熱演が見事。
ギャル曽根似の世奈さん、本人は三枚目キャラ志望なのかもしれないが、小顔でスレンダーな分、スタイル良すぎて役に違和感が出てきてる感じ。もともと美人顔。そろそろ主役路線に役作り変えた方が良いかも。

絶滅危惧種になりきれない
劇団1/2
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
背負う前の、背負われている時代の、なりきれない “自分” が眩しい。 理海へ向けての腕白宣言、ハッと鮮やかな変態を重ねながら・・・生きてやれ! 垂れずに上げて見るために、塞がず澄まして聞くために。 モゾモゾ男子も効いてたゾ。

APOFES2020
APOCシアター
APOCシアター(東京都)
2020/01/17 (金) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
「横尾宏美×永村閏」の回。主人公が自分が飼っていた金魚やハムスターの話をしていたのですが、それに見立てられる小道具が面白かった。そして話が・・・

イケてるともだちX
なかないで、毒きのこちゃん
ザ・スズナリ(東京都)
2020/01/11 (土) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/11 (土) 14:30
価格3,500円
出演者発表時にあまりの「異色顔合わせ」ぶりに「ごった煮?いやむしろ闇鍋では?(爆)」と思ったが蓋を開けてみれば変化球投手二度目の直球勝負、的な。
いや、毒きのこちゃんだけに物語にブッ跳んだ部分もあるものの基本的な構造は得意技である(?)メタ要素などを排した王道系。
多少の繋がりが見えたり見えなかったりの4つの軸が併走してどう締め括るのか?と思っていたら「だからあのお二方を起用したのか(得心)」なしっとり部分を経て「そう来るんか~い!」だしね。(笑)
また、序盤のアレに「その反応はもしやあの映画?」と読んでいたら、終盤のソレで「やっぱり!」(笑)。他にも「それ系映画」ネタがチラホラあって元ネタ探しも一興。
さらにイマドキらしからぬ(偏見?)純情可憐な女子高生のオトメゴコロ(まさかの大島さん……と思いきや、実はコメディエンヌとして劇団東京都鈴木区で実績がある)パートもあったりしてその意味ではやはりごった煮?(笑)
そんなこんなでとても楽しかった♪
欲を言えば今回のあんな方やそんな方に、いつかロビーやオペブース、楽屋などでわちゃわちゃして頂きたいものです。(ほぼ真顔)

それは秘密です。
劇団チャリT企画
座・高円寺1(東京都)
2020/01/23 (木) ~ 2020/01/30 (木)公演終了

かもめ
文学座附属演劇研究所
文学座アトリエ(東京都)
2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
鑑賞日2020/01/17 (金) 18:30
価格1,000円
備忘
「萩家の三姉妹」2016/5が初めての研究所公演。
いつもよい印象。
初日、18:30の回。
18:00開場、対面の座席、入って右に。
初日、A組
研究所の公演はできるだけ観ようと思っていますが前作は行けず「阿Q外傳」から一つ飛ばし
「かもめ」は、2011/6オクムラ宅@ゆうどで観たことがありながら作品よりは会場のほうに関心が行ってしまい、昔のことであまり覚えていません。なによりもチェーホフのよさがわからず、それは海外戯曲が苦手であることと通じます。
本日、図書館に本を借りに行ったついでに「かもめ(小田島訳)」をパラパラと立ち読みしてみたところ情景が全然浮かばず人物が何に起因し動いているのかも見えず。きっと受身的に読んでいるからでしょう。
一方、演劇は「見える」という点で私にはありがたい表現方法。
音楽も、CDよりLive(奏者、楽器、空気の振動が直接伝わる)が好み。
既に小劇場で観たことがある役者さん(平体さん)、これから飛び出してくる役者さん。
とても楽しみ。

紙屋悦子の青春
コンブリ団
AI・HALL(兵庫県)
2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
自分の力では変えられない戦争という時代に生きる人々を、桜の木になった気持ちで見せられた感覚です。『反戦』というくくりではなく、困難な時代を、どの様に生きるのか、生きていけるのか、そして受け止め、受け入れるのか。凄く重いテーマで、2時間の長い演劇ですが、気付けばあっという間でした。場面が変わらず、派手な動きもないけど、演者の話すタイミング、声色で引き付けられるホントよい演劇でした。

神の子
株式会社コムレイド
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
2020/01/18 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★
座席2階2K列19番
長澤まさみは笑う演技がいいですね。二階席だったけど、彼女が笑うと心があらわれる感じがした。
初めて赤堀作品を見たけど、難しい衝撃的な場面が並んでいる感じがしたけど、後に何も残らないさっぱりした印象が残った。
宣伝ビジュアルが白黒で高尚な感じがするけど、なんとはないやっぱりお芝居だったのである。

絶滅危惧種になりきれない
劇団1/2
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

蜜の沼
Lumeto
OFF OFFシアター(東京都)
2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
優しさや暖かな眼差しが感じられる台本でホッとさせられる。
主役の一方だけダブルキャストになっているが、あのテンションのキャラクターだと、一人の役者が全回演じるのはかなりきついだろうなと思えた。両バージョン観てみたかった。

スノー・ドロップ
感情7号線
劇場HOPE(東京都)
2020/01/11 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

「朝日のような夕日をつれて」
株式会社STAGE COMPANY
本所松坂亭(東京都)
2020/01/14 (火) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★
[E ver.]を拝見。第三舞台での本作は、毎回チケットが取れずに結局未見のままで、戯曲もかなり前に読んだきり。今回、つか風だとの感想が飛び交ってるけど、この回が若手チームだからなのか、あまりそれほどの印象は持てず。正直物足りなさを感じながら観ていたのだが、それでも終盤では妙な感動が。

紙屋悦子の青春
コンブリ団
AI・HALL(兵庫県)
2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/18 (土) 14:00
とても力のある戯曲に思えて、良かったです。笑える間もあったので空気感も適度に柔らかく、硬質的な会話劇でしたが、雰囲気よく芝居を観れました。
舞台美術が公園を思い起こさせる美術で良かったです。
特に役者では佐藤あいさんが良くて、芝居に感心しました。彼女が芝居の雰囲気を作ったといっても過言では無いと思いました。

『nine write』
ARC(An Reve Connecter)
新宿スターフィールド(東京都)
2020/01/15 (水) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
木を隠すなら森の中…そんな言葉を連想させるような物語。物語はサスペンスミステリーといった展開であるが、場景は怪(妖)しげな雰囲気を漂わす独特な世界観。謎解きとしては少し解かり難く、自分が観た回では、終演後に観客数人がキャストに確認していたほどだ。公演全体としては雰囲気とキャストの演技に魅せられた、と言った印象だ。
(上演時間2時間)【Bチーム】 後日追記

スノー・ドロップ
感情7号線
劇場HOPE(東京都)
2020/01/11 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
2020年と2026年の時間軸の違う物語と、さらに時間の概念とも言えるような別次元を描いた技巧的な作品。
時間軸が表層的な物語とすれば、別次元の話はどうして2020年と2026年の思いが繋がっているのかを説明する挿話的なシーン。それは時間軸にある物語として観るというよりは、失われた時間をどう描くか、その”思い”の大切さを表している。さらに2020年の観点と2026年の観点で描いているから、どの時点なのか考えて観るのが煩わしく思える。それでも公演に通底する優しさ、温かさは伝わる。
(上演時間2時間弱)【Bチーム】 後日追記

ストリッパー物語
URAZARU
オメガ東京(東京都)
2020/01/15 (水) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
つかこうへい の「ストリッパー物語」は未見だったから、自分ではこの素晴らしい公演が今後の基準になる。ストリッパーとそのヒモの究極の愛情物語。人に後ろ指さされようが蔑まれようが愛する人のため、その一途な思いが圧倒的な迫力をもって描かれる。その熱き、そしてピュアな思いが観客の魂を揺さぶる力作。冒頭の妖艶にして力強いダンスパフォーマンスが公演全体を象徴しているかのようだ。
全てにおいて、本当に観応えがあった。
(上演時間2時間)【青組】 2019.1.28追記

からゆきさん
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
流石青年座!というしっかりした内容と演技。ただ長いのがちょっと辛い・・・。とはいえお紋さんの際立った美しさ、女性陣のたくましさと悲哀を感じる作品でありました。ちょっときれいごと過ぎる気がしないでもないけど・・・。

からゆきさん
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

エドワード・ゴーリーのにんぎょうげき「うろんな客」&「むしのほん」」
人形劇団ひとみ座
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★
何の前知識もなく、ひとみ座への興味から足を運んでみた。下から針金で人形を操作するスタイル。美しい舞台美術は絵本の世界そのまま。ナレーションのみで台詞もなく、音楽も少ない。『静かな演劇』と言ったところか。エドワード・ゴーリー氏の『むしのほん』と『うろんな客』が互い違いに各三幕ずつに分けられて語られる。
コミカルな虫の動きに小学生の男の子がケラケラ声を上げて笑う客席がのどか。居眠りをしている男性の寝息も響いた。通好みの渋い人形劇。話というより、雰囲気を楽しむ世界。

ストリッパー物語
URAZARU
オメガ東京(東京都)
2020/01/15 (水) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
青バージョン観劇。セクシーなダンスで始まり、喧噪で溢れている下町のストリップ小屋。
自分達を最低な人間と自虐的に言いながらも抜けられない人達の究極の愛。
演者さん達のの熱量あふれる演技に途中から何度も何度も涙が出てきて、帰り道までも涙目で・・・でも見てよかったと思える一本でした。