憂鬱なロケット
友池創作プロジェクト
「劇」小劇場(東京都)
2024/10/23 (水) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
友池さんの作品は、構成力とミザンスの良さに毎回感心します。
今作は舞台上で過去と現在が交錯するのですが、とてもスムーズで、ミステリーの種明かし的なラストまでお見事。
必ずしも演劇畑の人だけに留まらないキャスティングにも感心させられることが多くて、今回も良い座組でした。
急遽の代役(初日のゲネ後に、初日中止、そこからの代役)だった、えなえさんは、言われなければそんな中での出演だったとは思えませんでした。
8hのメビウス
ウンゲツィーファ
スタジオ空洞(東京都)
2024/10/18 (金) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今の、時代のいち風景が確実に描かれていて。
それでいて2時間半弱、退屈にさせることない、良い芝居でした。
広くはないスタジオをフレキシブルにめいいっぱい、色々と頑張ってるなあって思いました。
邪行提燈
チリアクターズ
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2024/10/31 (木) ~ 2024/11/03 (日)公演終了
大正元禄ロックンロール家族1926
エリィジャパン
吉祥寺シアター(東京都)
2024/10/18 (金) ~ 2024/10/22 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
北海道夕張市。当時、炭鉱の町。そこから観た大正史。
生歌に生演奏に歴史。
最初は気軽に観てたんだけど、なかなか厚みのあるお芝居でした。
うしろの正面だあれもいない
劇団鳥獣戯画
ザ・スズナリ(東京都)
2024/10/30 (水) ~ 2024/11/03 (日)公演終了
陽光
劇団ヅッカ
王子小劇場(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
考えるよりも感じて観る芝居は、意外とクラシックなそういう芝居へのオマージュ的になりがちだけど。
こちらはモチーフや細部への気配りが、現代的にアップデートされていて刺激的でした。
第38回公演『バロウ~迷宮鉄道編~』
激団リジョロ
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
満足度★★★★
あろうことか遅刻して…
内容はしかり 演技や熱量は凄かった 内容は島原の乱(キリシタン大名?天草四郎の一揆)や、元ボクサーで傷害事件を起こしたボクサーが私の腕には意思があってや、刑事三名のやり取り等々一見何の繋がりも無いようで、実は繋がりの有るファンタジー
終始演技や熱量に圧倒されながらも、何事にも意思や信念を持ってやっているといったことが伝わる そして最後には…
Wコールの素晴らしい演劇でした❗
シオンの眠るとき
縁劇ユニット 流星レトリック
サンモールスタジオ(東京都)
2024/10/30 (水) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
麻衣愛さん出演の月チーム。
両チーム見ましたがこちらを先に見ました。結果としてこの順で良かったです。理由は花チームの感想で書きます。
日替わりゲストが藍菜さんでした。そのわりにはずいぶん役割が多いなあと思ってましたが、アフタートークでご本人もそれを訴えておられました。
主役の岡延明さんの表情がとても印象的でした。27年の人生でずっと辛い思いをしてきた背景をもつ役です。笑顔はありません。その悲しみや怒り、あるいは絶望でしょうか。よく伝わりました。
葵千瑠さん。2年前同じ星レトさんの「黄泉の国でも愛してる」に人型の猫の役で出演されてた「るん」さんですね。今回は麻衣愛さんの娘役。アフタートークで「この親子のビジュアルがすごい」と演者さんに称賛されてました。
クシダ杏沙さんは2012年の「世界は僕のCUBEで造られる」で拝見しましたが、なかなかすごい恰好の役だったので、お顔はよく分かりませんでした。今回はストレートプレイ。12年越しに普通のお姿を拝見できて良かったです。
仁藤あいのさん。麻衣愛さんの2018年の初舞台「モデラート」で共演された日生愛乃さんです。たしか歌手として参加されていて、ほとんど演技はされていなかったような。今回演技を拝見できて良かったです。
ゲストを除く14人がほとんど常に舞台上にいる会話劇。表情含めて常に演技しているわけなので、演者さんの負担は大きいものと思います。しかしみなさんそれを感じさせず、流れるように演技をされてました。
ちなみに安井先輩役の小野寺雫さんは、初舞台だったそうです。アフタートークでその話になり、他の演者さんの多くが驚いてました。
軌道
劇団カルタ
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初見の劇団さん。びっくりするくらい良かった。演者も演出も素晴らしい。久々の当たり!これだから小劇場はやめられない!
劇団Little★Star-team Earth-vol.8『鬼姫と月の唄 REPLAY』
劇団Little★Star
堺市立西文化会館・ウェスティホール(大阪府)
2024/11/03 (日) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
余り比較対照することはできないが、いつぞやの神戸の旧カブックで行われた同様なミュージカルとは正に雲泥の差 物語自体もしっかりしていて、涙😢しました❗それにも増して歌唱力が凄い🎵次回も期待しています‼️
君がくれたラブストーリー2024
シベリア少女鉄道
赤坂RED/THEATER(東京都)
2024/10/30 (水) ~ 2024/11/10 (日)公演終了
軌道
劇団カルタ
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
過去の事実と現在の虚構を交差させ、青年とその家族 周りの人々の思いを描いた物語。説明にある「祖父への憧れを胸に仕事に慣れ始めた」とあり、それが物語の肝であろう。しかし、その重要な場面を観逃したか 台詞を聞き逃したか、過去(祖父)と現在(主人公)の話がうまく繋がらず、別々の物語が同時進行するようだ。
少しネタバレするが、主人公 桝井健吾は大学4年生。バンド活動をし卒業後もそれで暮らしていく予定であったが 仲間の脱退で解散する。就職を前に夢破れ、いつの間にか鉄道会社に勤めている。心機一転を図った理由(祖母が遺した日記)が後付けで、祖父の鉄道事故と現在の自分の状況を重ね また対比しながら紡ぐにしては 繋がり(意志)が弱い。鉄道的に言えば肝心なJOINTシーンが描かれていたのか否か、それゆえ物語への牽引力が弱い。丁寧なのか粗いのか、自分の鑑賞力が無いのかも知れないが…。異なる時間軸の中で、個人と社会(国家や会社)との関係を重層的に捉えており 着眼点は面白い、それだけに惜しい。
演出はロープを駆使し、情景や状況を巧みに表現しており面白い。ロープの使用自体は珍しくないが、照明と音響という技術と相俟って効果的に観せている。また演技は確か、それだけにモノローグで心情表現するのではなく、物語の中で描い(演じ)てほしかった。
(上演時間2時間 途中休憩なし)
怒りは理由。悲しみはYES!!
劇想からまわりえっちゃん
Studio twl(東京都)
2024/11/01 (金) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/11/04 (月) 12:00
多くの笑いに紛れさせた心に残るほろニガ熱いストーリーでした。
桑田さんの演技が面白かった。
前説の青沼さんと、その後展開される演劇の脚本テーマの
ギャップが凄く、多才な方だなあといつも感じる。
峠の我が家
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2024/10/25 (金) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「語られることが隠しているもの」
なにかを抱えた7人が交わすささいなやりとりから、男女の相克や夢と現実のあわいといった普遍的なテーマが浮かび上がる秀作である。
道雪
THE☆JACABAL′S
シアターX(東京都)
2024/10/30 (水) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
関谷真由さん出演。
「死んだ筈の立花道雪」と、大友家を中心とした九州の戦乱の物語。チラシ(フライヤー)でそれだけ把握して会場に。いわゆる当日パンフレットに関係図がありました。
あとから言えることですが、「よしひろ」は姓だということだけは把握しておきたかった。名前っぽいので大友氏の身内かと思ってしまいましたが、家臣なのです。
2部構成で、10分の休憩をはさんで2時間50分。会場についてからその時間配分を知ったので、ちょっと驚きました。長いかなあ、と。でもいらぬ心配でしたね。目が離せなかったです。
シアターχ(カイ)は座席の勾配が緩やかです。通路は緩やかな坂で、段差がありません。だからこそできるのですが、その通路を「デンレーーー!!!」と、すごい勢いで伝令が走ります。階段だったら無理ですね。
伝令以外でも、2つの通路を存分に活用します。私はほぼ最後尾の席だったので、そのすべてを見ることができてラッキーでした。
関谷さんの「誾千代」(ぎんちよ)。自分は知らなかったのですが、極めて希な女性城主で、ゲームなどでは女武将として表現されたり、とても人気が高いようです。
5年前の「YOSHITSUNE」で徳子(安徳天皇の母)を演じられたとき、戦国もの・歴史ものでもいける!と思いました。そして今回、みごとにハマっていたと思います。
関谷さんの特徴のあるお声。私は聞きなれているのでさておき、初耳の方はどのように感じたか、興味があります。
野村龍一さんは朝劇の主宰をされている方。関谷さんはロングラン公演「恋の遠心力」のレギュラーだったので、共演回数はかなりの数になります。
田原親賢の役、私のイメージする野村さんそのものでした。憎たらしく、かっこいいのですが、結局は三枚目になるところ。2014年の天才劇団バカバッカさん舞台「POLYNPIC TOKYO!」で都知事に「5千万!」と叫んでいる野村さんを思い出しました。
由布惟信役の森谷勇太さんも朝劇のレギュラーで。関谷さんはSNSで、3人で「朝劇チーム」と呼んでましたね。ここまで激しい演技を拝見するのは初めてでしたが、強いお声と風ぼうが、戦乱ものにピッタリだと思いました。
田畑潤弥さんは2018年「BURRRN!!! 〜無稽・本能寺〜」で拝見していました。感想はネタバレBOXにて。
うすらひの下に、いる
ここ風
「劇」小劇場(東京都)
2024/10/30 (水) ~ 2024/11/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
演劇サークルの同窓会。
非常に重い話なのに、ユーモアにあふれているのに、涙も誘う。
どんな仲間と学生時代を過ごしたか、非常に考えさせられる作品でした。
また観たいです。
シみる~昭和歌謡短編集 其の四~
はぶ談戯
小劇場B1(東京都)
2024/10/23 (水) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/25 (金) 14:00
3編の短編が最後に結び付くという事前情報を得てから観たがわずかな接点しか見いだせず、エピローグ……というかそれまでの人物が揃う4編目で大いに納得。この巧みな構成に往年の深夜ドラマ「HeartにS(1995年)」を思い出した。
また、劇中音楽(歌&インストゥルメンタル)も元ネタがワカり易くそれを知っていると「似ているが異なる」加減が絶妙で頬が緩む。
いかにもはぶ談戯らしい作品に満足満足♪
おかえり未来の子
D地区
王子小劇場(東京都)
2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
D地区『おかえり未来の子』
高校演劇部出身の皆さんの劇団(大阪府下の高校演劇同地区メンバーが社会人になり再集合)とのことで、なので「D地区」なのだそうだ。
大阪の高校演劇(現在大阪は I地区までの 9地区ある様です)で、D地区は枚方辺りの学校の大会の区割りで、今年だと地区大会に長尾/寝屋川/関西創価/枚方なぎさ/交野/東海大学大阪仰星/北かわち皐が丘が出演。高校演劇ウォッチャーとしては嬉しい劇団ということで、初めてなのに推し劇団(笑)!始まる前と終わってから劇団の方にあれこれ伺えました。
と言うことで、拝見して来ました。ほぼ素舞台、対面式の客席、これは演者にはかなりハードルが高い。当然と言うか、関西弁で始まる。自分が関西出身なのでしっくり来る。
「宗教二世の家族を描いた作品です」と言うことで、展開からあの宗教だなと判る。一般常識として知っていることに、演技が進み宗教の内情が粛々と重ねられる。そう言えば周りにもぽつぽつと、今となってはだけど二世が居たなと思い出す。後で伺ったけどあの曲はそう言うことなんだ。一般常識として知っていたことのイメージが変わった。
王子でここまでしっかりした会話劇を観たことはなかった。
推し劇団として確定。いくつかの言葉の選択や、テンポの配置、繋ぎ方に?って思うところもあったけど、これから大いに期待出来る劇団だと思う。
枯れる実家、遅咲きの恋/ハローグッバイ・オン・ザ・レディオ
はらぺこペンギン!
新宿眼科画廊(東京都)
2024/11/01 (金) ~ 2024/11/05 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
『ハローグッバイ・オン・ザ・レディオ』を観劇。
フツーに「イイ話」なんだと思う。
朝日新聞の「ひととき」みたいに、身近にありそうな話し。
でも「ひととき」みたいな「ほっこり感」はない。
母親はヤク中で、娘はAV女優、親父は娘の親友と逃亡…みたいな、小劇場によくあるブッ飛びシチュエーションじゃないのが、すんごい良かった。
身近にあることをどれだけ掘り下げられるか、広げられるかってのが観客にジワジワと効いてくるんだと思う。
ちなみに朝日新聞の「ひととき」は、橋田壽賀子がスクラップしてたそうです。
村田康二…
やっぱイイ俳優だわ〜。
俳優っぽくない所と誠実さが滲み出ていて、観客を抵抗感なく劇世界へ引き込む。
どのオカズとも合う「ご飯」みたいな俳優だねー。
ファンとしては「ガッツリ村田康二」みたいなもっともっと出番の多い芝居が観たい!
コスモス洋子は、あんだけインパクトあるのに出番が少ないのは勿体ないよ。
コスモスにも「ジョージ相原」語らせなきゃ!
あと10年経っても同じ服着てるのは、さすがに無理があるだろwww
重ねる秋物語
男澤企画
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2024/10/24 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
森田涼花さん出演。初日のC班を観劇。
ステージカフェ下北沢亭。つくりが劇場ではないこともあって客席とステージがとても近いです。なので、とても近くで観劇することができました。客席の椅子は18個用意されていたかな。開始時点で客は9人、途中で2人入って11人でした。
森田さんは去年の「マッチングアプリ:アップルボム」が12年ぶりの朗読劇だったと思います。今は声優さんですものね、どんどん出演されることを期待しています。もちろん舞台も。
今回の朗読劇。森田さんはクライマックスで本当に涙を流されました。2011年と2012年の舞台「女の子ものがたり」で、涙を流した姿を思い出しました。今思えばですが、私が本格的に舞台好きになるきっかけのひとつでしたね。
台本を読むと分かるのですが、はっきりと3章に分かれています。しかしそれは配られたフライヤー(チラシ)には書いてない情報です。
SNSの情報をよく読むと「三つの物語」という情報はあったようですが、気づいておりませんでした。というわけで、物語が3つに分かれているということを知らずに臨みました。私以外も、そういう人多かったのではないでしょうか。