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「春さんの お~い、紙芝居屋さんだよ!」

「春さんの お~い、紙芝居屋さんだよ!」

辻シアター

川崎市多摩市民館(神奈川県)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/09 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

ちょいハコが大き過ぎたかしらね
と感じた芝居でした
場面とかの転換も
工夫は凝らしていたが
いろいろと
今ひとつだったかなぁと思えた
約80分の作品

弾倉に薔薇を込めて

弾倉に薔薇を込めて

K-FARCE

萬劇場(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/10 (日) 12:00

あらすじから、「ルパン三世かゴルゴ13のような怪盗もののサスペンス系の内容か?」と、一見思わせておいて、いざ見てみたら、「とあるビルの屋上を舞台にした、曲者同士のお笑いギャグコメディ」というオチの内容で、ボケ・ツッコミの類が豊富な印象…。

ネタバレBOX

前説から、「NO MORE 演劇泥棒」との台詞が出てきたり、Vtuberの海帝輝(みかどてる)さんが、人間体を現して怪盗スパンコール役を顔出しで演じたり…と、カオス度の高さが目立ち、
極め付けは、針谷早織さんの演ずる、自称「変態強盗」こと香呂が、劇中、突然にタコ踊りで笑わせる場面もあり、ギャグコメディとしては、なかなかの出来。
クチナシと翁

クチナシと翁

ホエイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇場の有終の美を飾るべく皆が思いを籠めて芝居を創り上げているかのような「夢想」をしてしまうのは已むを得ぬこととして・・、津軽弁炸裂の完成度高い「現代口語演劇」である。心地が良く、ドラマも情緒も詰まっており、魅力的な役者が粒ぞろいでもあり、幸せな時間であった。

ご長寿ねばねばランド

ご長寿ねばねばランド

劇団扉座

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/02/29 (木) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「リボンの騎士」など一度観てみたい演目を結構やってる若手のサテライトは未だまみえず、今回「大人サテライト」第一回を恐る恐る観に行った。演目は十数年前に初演して以来、この座組にて二度目の上演との事。Bチームを観る。年寄りばかり、とよく見れば、老けメイクをやってたり「そのまま」だったり。前説そして開幕から中々の「実力」を見せつけられ(いや皮肉、失敬)、この先2時間大変だと思いつつも、程よく情報が提供され、散らされ、あの人とあの人がああで、こう関係して、、と横内戯曲の淡々と話を進める手際に乗せられつつ、具象たちはぎっこんばったんとやっているので半分耳だけ貸して言葉を脳内解析していく塩梅で観劇時間が進む。おやおや、と関心し始める。こりゃ無理があるなと頭の中で呟きながらも、役者の演技も苦より楽しさが勝って来る。飾らずさらけ出された身体の強さが、フィクションの中に次第に座を占めて来る。ふと漏れた言葉に、胸がざわつく。慌てて押えたものの間に合わず、涙が溢れている。
終盤近くでいきなりファンタジーが混じる。80代から100歳代までという登場人物の年齢設定もおかしいが、実際にそういう光景は無いとも言えない時代でもある。荒唐無稽も交えた話の中、老いの孤独、無念で無残な人生の境地が、ファンタジーの垣根の向こうに微かに覗く。孤独が年齢を限定しない人生の問題だと気づく。
先日観た同作者の「ジプシー」にもあった人生そして少しだけ社会・世界に触れる素朴なテーマが、今作にも流れていた。手作り感満載なセットと、俳優たちの「元気さ」が妙味。

アンドーラ

アンドーラ

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2024/03/11 (月) ~ 2024/03/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久々に人間の怖さと愚劣さを突き付ける、社会派ポリティカルドラマを見た。一種の寓話なのに、ひりひりするようなアクチュアリティーがある。「永世中立」を標榜して、ナチスドイツのホロコーストを黙認した祖国スイスに対する、峻厳たる告発状である。
架空の小国アンドーラの市民たちのユダヤ嫌い・偏見から始まるが、ユダヤ人が身近でない日本人として最初はピンと来ない感じもある(朝鮮人に置き換えると、面白い翻案劇になりそうだ)。息子アンドリ(小石川桃子=臆病な自尊心を好演)は実はユダヤ人ではなく、父(沢田冬樹)の不倫で生まれた隠し子だった。その事実は早くからほのめかされるのに、父は煮え切らず、なかなか本人に伝えない。このじらしには、じれったいとともに感情がざわざわしてくる。
しかも、ユダヤ人迫害を避けるため、事実を周りが一生懸命説得するようになっても、アンドリは「僕はユダヤ人だ。今度はあなたたちの番だ…ユダヤ人をを受け入れる」とはねつける。「第二の性」ではないが、人はユダヤ人に生まれるのではなく、ユダヤ人に作り上げられるのだ。自分をユダヤ人にこしらえあげた人間にとって、それはもはや血の問題ではない。人間のアイデンティティとは、共同幻想であることを突き付けてくる。
「黒い国」は「黒い森」が広がるドイツを示唆しているし、「白い壁」はスイスのアルプスの山々を連想させる。
アンドリをユダヤ人と決めつけ、石を投げた容疑をかぶせた男が、戦後は「私のせいじゃない。残虐な行為には反対です」と、すべてを忘れたかのように言う。
冒頭で壁を白く塗っていた妹バブリーン(渡邊真砂珠=狂乱を好演)が、再び「白く塗る」意味は、かつての罪を隠蔽する卑屈な市民に対する皮肉であり、告発である。

アカデミー賞国際長編賞を受賞した「関心領域」は、アウシュビッツ収容所の隣で暮らすドイツ人たちの楽しく平穏な日常を描いて、現代の私たちの「無作為」「無関心」の罪をついた。「アンドーラ」も同じである。

メディア/イアソン

メディア/イアソン

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2024/03/12 (火) ~ 2024/03/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「オイディプス」などより知名度は劣る話だが、常軌を逸した怨念と血まみれの復讐で、ギリシア悲劇のすさまじさを堪能した。前半のギリシアのイアソンが「金羊皮」を獲るために東の最果ての国で冒険し、王女メディアと恋する話は、どうってことはない。獰猛な牡牛を手名付け、巨人を倒し、金羊皮を守る大蛇をメディアが子守唄で眠らせというあたりは獅子舞のような牡牛や、長崎くんちのような大蛇など見て楽しめる。

逃げる二人が、父王の追っ手をかわすために、メディアが自分の弟を切り刻んで海にまく。彼女の尋常ならざる性格が垣間見え、これが後半の「悲劇」の予告となる。

後半、新しい女を作ったイアソンに対するメディアの怒りと復讐のすさまじさ。奸計に落とすための偽りの和解の演技も含め、まさに鬼気せまる迫力で、圧倒された。こんな南沢奈央は見たことがない。女優として大きな飛躍を遂げたと思う。その点では、井上芳雄も食われそうだった。しかし、井上も負けてはおらず、いつもの甘い歌声とは別人の、野太い声で南沢と渡り合う。

とにかく後半は圧巻の舞台。さかまく波の山と谷を、いくつも超えていく長旅のような話なのに、終わってみれば2時間ぴったりと、濃縮した時間だった。

芸術家ノア=ミ・ザによるいくつかの思考実験

芸術家ノア=ミ・ザによるいくつかの思考実験

るるいえのはこにわ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/03/12 (火) ~ 2024/03/12 (火)公演終了

満足度★★★

仕方がないけど…😓ちょっとひどかった 内容はそれなりだったけど、セリフが…以外と止めた方が良かったかも タダできないよね

音楽劇 『母さん』

音楽劇 『母さん』

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『この世界の片隅に』のオープニングテーマ曲『悲しくてやりきれない』。コトリンゴの囁くような呟くような声が世界の心象風景の彩りとして流れる。涙が出る程悲しくて美しい世界。この曲を作ったのは当時ザ・フォーク・クルセダーズだった加藤和彦。2枚目のシングル、『イムジン河』が朝鮮総連の抗議によって発売日直前に中止、回収となる。ニッポン放送の重役・石田達郎に呼び出された加藤(当時二十歳)はそのまま社長室に監禁されて3時間で新曲を作らされた。3時間後、タクシーで石田とサトウハチローの自宅に向かう。(行ったのは高崎一郎説もある)。特に打ち合わせもなく、簡単な挨拶だけでその場は終わる。一週間後、サトウハチローの歌詞が上がってくる。期待した割には何かパッとしない詞で皆違和感を感じたという。だがレコーディングが始まるとハッとする。ぼんやりとした情景と独り言のような呟きだけで、後は全て曲に語らせている。メロディーが連想させる無限の世界への誘い水に徹しているような言葉の連なり。まさに天才の仕事。

今作はその国民詩人、サトウハチローを次女が追憶する流れ。
サトウハチロー役は阿部裕(ゆたか)氏。どことなく鴈龍太郎を思わせる。口髭と顎髭を輪ゴム付きのメイクで装着。珍しい方法。
次女と母親役を兼ねるのは土居裕子さん。左幸子と高橋真麻を足したような魅力。文学性と大衆的明るさ。
息子役と若きサトウハチロー役を兼ねる町屋圭祐氏も凄腕。42歳とは!?ちょっと出だしは子役かと思った程。

父親である佐藤紅緑(こうろく)役は福沢良一氏。
佐藤紅緑は雑誌『少年倶楽部』を絶頂期に導いた『あゝ玉杯に花うけて』の作者。それは昭和初期の子供達に多大な影響を与えたスポーツ文学の始祖的な作品だった。後に『週刊少年マガジン』の編集長・内田勝は梶原一騎にこう頼む。「梶原さん、『マガジン』の佐藤紅緑になって下さい!」小説家志望で漫画原作者を続けることに気乗りのしなかった梶原一騎の目の色が変わる。「内田さん、分かった。自分が秘かに敬愛していた紅緑にあやかり、漫画を男一生の晴れの舞台と心得て根の続く限りやらせて貰います。」そこで書き始めたのが『巨人の星』。梶原一騎はサトウハチローにライバル心を抱いていたのでは?、と自分は思っている。

佐藤紅緑の弟子である詩人・福士幸次郎役は浅野雅博氏。
1918年、小笠原の父島にある感化院(非行少年を教育する福祉施設)に送られることとなった不良少年サトウハチロー、15歳。それを不憫に思った福士幸次郎が島の一軒家を借りて二人で暮らすこととなる。
サトウハチローの姉役は仲本詩菜(しいな)さん。結核で吐血、若くして亡くなる。その鮮烈な真っ赤な血こそが後の『リンゴの唄』となる。『うれしいひなまつり』も彼女への歌。
弟の節(たかし)役は佐藤礼菜さん。広島の原爆で亡くなった。サトウハチローは被災地で弟の痕跡を探す。探しても探しても遺体どころか遺品一つ見付けることは出来なかった。何一つ見付けることは出来なかった。この体験が『長崎の鐘』となる。
女中のヨネ役は小暮智美さん。「俺の初めての女」とサトウハチローは嘯く。

作曲家新垣雄(あらかきかつし)氏の奏でるピアノの旋律と植村薫さんの震わせるヴァイオリンの音色が美しい。オリジナルでサトウハチローの詩に曲を付けコロスの合唱が始まる。凄く楽曲が良い。新垣雄氏は気になる。歌唱力で選んだのであろう、配役も素晴らしい。『雪女』が凄く好き。

土居裕子さんは凄い。ずっと観ていたい。
スタンディング・オベーションも納得。母親への想いを愛憎アンビヴァレンツに奏でる。それが本当なのだろう。愛と憎しみは編まれた組紐、同じ場所にある。

ネタバレBOX

1921年、サトウハチローは浅草・根岸興業部に雇われ、浅草オペラの隆盛を体感。このシーンが狂っている。
『デルタは踊る−礼儀正しくするなかれ より−』を踊り子の仲本詩菜さん、佐藤礼菜さん、小暮智美さんがエロティックにたっぷり踊る。そして支配人の福沢良一氏も。余りにも力を入れているシーンなので観客も動揺。驚いた。

1924年、母はるは亡くなる。

凄く練られている構成。父の正体が詩人を演じる俗物であることを糾弾する息子。「何が母の愛だ、酔っ払って葬式の場もメチャクチャにしやがったくせに、世間への人気取りで嘘ばかり並べ立てやがって。」
その息子の言葉が本当であると認めるサトウハチロー。「俺は嘘ばかり並べ立てる、上辺だけの商売人だ。人の心のない売文家、恥知らずの似非文化人だ。母のことも禄に愛してはいなかった。」
だが今までこの舞台(サトウハチローの心象風景)を彩った登場人物達が総出で「それは違う」と反論する。自分の心の中の葛藤を見事に表現。断罪する自分と否定する自分。

『山の墓場』はAメロがオフコースの『言葉にできない』っぽい。
クチナシと翁

クチナシと翁

ホエイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/11 (月) 19:00

ベテラン劇団だが個人的には3作目。津軽弁炸裂の人間劇。(2分押し)92分。
 高齢化が進む津軽の町。同じ名字の人々が行き交う中での、これといった鮮烈な出来事は起こらないけど(葬式とかはあるが)、日常を丁寧に紡いで、独特の感情が起こる。それぞれの立場でそれぞれの生き方をしている人々を秀逸に描く。冒頭から津軽弁満載だが、それにも意味があるのがスゴイ。演じる役者陣もなかなかに見事。

千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し

東宝

帝国劇場(東京都)

2024/03/11 (月) ~ 2024/03/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2年ぶり2度目の観劇。宮崎駿のちょっと変な映画を、人力とパペットで徹底的に舞台に再現する(映像の使用は冒頭の森と、銭婆のもとへいく電車が通る海のみ)、その正攻法はやはり称賛されるべきだろう。元が映画なので、セリフでの表現が少ない分、音楽が感情や状況を示すために大きな役割を果たす。全編に音楽が鳴っていると言っていい。すべて生のオーケストラの演奏。カーテンコールでオーケストラが舞台背後にいるとわかって、ぜいたくなつくりにびっくりした。

豚になった両親の話は、映画では途中で振り返らないと思ったが、舞台では2度、豚舎へ行く場面と、夢とで出てくる。そこが大きな違いのように思うが、映画もあったかもしれない。
千尋とハクが手をつないで、名前を取り戻す場面は、映画そのものだのだが、舞台で見てもよかった。
テーマパークのような、おもちゃ箱をひっくり返したような舞台なので、俳優の演技がどうこうということはあまりないのだが、そのなかで朴路美の湯婆婆の迫力あるドスのきいた声と、坊を猫かわいがりする甘えた声は素晴らしかった。

3月11日の初日は、くしくも宮崎駿が「君たちはどう生きるか」でアカデミー賞を受賞した日と重なった。

ネタバレBOX

ロンドンの大劇場で、日本キャストで(つまり日本語で)1ヶ月も講演するというのは、日本演劇史上初めてではないだろうか。宮崎アニメの海外での人気があったればこその快挙である。少女の成長物語、ボーイ・ミーツ・ガールというベースがあり、無秩序な開発、河川の汚染への批判、拝金主義への批判が土台を支えている。そのうえで、異形の神様や竜や魔女やを、見て楽しめるエンターテインメント。世界に通用する日本発のコンテンツとして、今後各国に持っていくまでに成功してほしい。
アンドーラ

アンドーラ

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2024/03/11 (月) ~ 2024/03/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

よくこんなすごい作品を見つけてきたものだ。ずいぶん前に書かれた作品のようだが、緊張が張り詰めた重く悲劇的な物語であるとともに普遍的な内容で、今の日本や私たち自身を見せられている気分になる。自分は何なのかのアイデンティティーがどのように形成されるかの問題や「白く塗る」「世界から愛される平和な国の人々」など興味深いメタファーも盛り込まれ、内容が濃い。主役の若者を女優が演じているのも見事に当てはまっている。

スネーク・オイル

スネーク・オイル

不条理コントユニットMELT

王子小劇場(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/10 (日) 17:00

初見のユニット。大笑いと言うより苦笑の連続。117分。
 魂の存在が科学的に確認され、刻まれている前世を調べることが可能になった近未来が舞台。とある王様ゲームから始まって…、という展開。とても面白い発想で、仏教系の輪廻転生を前提とした世界観がとにかく興味深い。コントユニットということだが、笑いを含みつつ哲学的な題材も扱って、爆笑でなく苦笑という印象が強い。

夜は昼の母

夜は昼の母

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2024/02/02 (金) ~ 2024/02/29 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/24 (土) 14:00

価格7,400円

濃い時間だった。

16歳の誕生日を迎えた若者と兄、その父と母。小さなホテルを切盛りする一家のとある1日。

冒頭から感じられる危うさは揺らぎつつ形を変え、観る者の不安をあおる。100席に満たない小さな劇場で、固唾を呑んで彼らを見守る贅沢な3時間20分を堪能した。

ファンタスティックベイビーズ

ファンタスティックベイビーズ

guizillen

王子小劇場(東京都)

2024/02/21 (水) ~ 2024/02/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/21 (水) 19:30

価格4,000円

テンション高めに始まった舞台でシームレスに描かれるのは、ヒリヒリと痛む傷を抱えて生きる人々。

絶望ばかりの世界でも、出会えてよかったと思える瞬間はあったはず。

面白かったと言ってしまうにはまだ咀嚼しきれないあれこれを反芻しつつ、帰路についた。

ノーザンライツvsメキシカンギャング

ノーザンライツvsメキシカンギャング

大統領師匠

「劇」小劇場(東京都)

2024/02/17 (土) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/17 (土) 19:00

価格4,500円

面白かった!ホント面白かった‼️(←大事なことなので2回言いました)

笑いやゆるさも散りばめつつ、予想以上に骨太なSF。いやSFとかめんどくさいと思うタイプの方でもしっかり引き込まれそうな魅力的な登場人物と展開で、ラストまで目が離せない。

基本的に自分が満足すればいいと思っているので、人に「ぜひ観て!」とかあまり言わないんだけど、大統領師匠『ノーザンライツvsメキシカンギャング』がツボにハマり過ぎていろんな人に観てもらい気持ちになった。

ご長寿ねばねばランド

ご長寿ねばねばランド

劇団扉座

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/02/29 (木) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/09 (土) 18:00

価格4,000円

80歳を超えた老人ばかりが住む島の物語を50代から80代のメンバーで演じる。出自も経験もさまざまであろうキャスト陣の味わいが戯曲の持つユーモアやペーソスによく馴染んだ。タップや歌も交えた2時間10分の熱演に心からの拍手を。

クチナシと翁

クチナシと翁

ホエイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/09 (土) 14:00

価格4,000円

(ああ、人間がいるなぁ……)と思った。

ロマンスもアクションも音楽もなく、ただ人と人が言葉を交わす、それがこんなに面白い。

観ているうちに、言葉にならない思いがじんわりと胸を満たす。芝居の醍醐味とはこういうものかもしれない。

拝見できて本当によかった。

OH!マイママ

OH!マイママ

劇団NLT

シアターサンモール(東京都)

2024/03/07 (木) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽を観劇
「この秘密だけは決して人には喋らないでください!」
国会議員の家庭の話なのでもっと政治的な秘密かと思っていたら陸軍大佐が持ってきた「とんでもない秘密」は本当にとんでもない秘密で思いっきり(笑)
陸軍大佐が秘密の核心を突く5秒前くらいに「あれっひょっとして!」と思いついたのだけれど、本当にそれを口にしたので、もう会場中が大爆笑
この秘密が物語の肝(きも)とすれば、その後の展開は面白いこと間違いなし と確信できたものの、やっぱり役者さんの手腕で笑いの幅はいくらでも広がっていくものなのだなぁと実感

第1幕のかなり早い段階で笑いに火を付けたままガンガン盛り上がっていくので(残り時間まだたっぷりあるのに)こんなにとばして大丈夫?と思いだした第1幕のラスト
とんでもない勘違い発言が飛び出して思いっきり(笑)
彼がどんな勘違いをしているのか彼の口から飛び出す5秒前くらいに「あれっひょっとして!」と思いついたのだけれど、本当にそれを口にしたので、もう会場中が大爆笑
(この5秒前システムは絶対に戦略でしたね)

混沌の第2幕、巧みに流れを変え笑いは更に加速しまくって最後まで笑いは絶えることはなかったという
海外コメディーは劇団NLTさんの得意とするジャンルだとは思いますが、それにしても脚本の面白さを最大に活かしまくった演技と演出
舞台美術も隅々まで繊細に出来ているので物語の世界観に入りやすかった
あ~会場中の皆で笑い倒せる舞台はやっぱり気持ちがいい!

弾倉に薔薇を込めて

弾倉に薔薇を込めて

K-FARCE

萬劇場(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

後藤郁さん出演。

K-FARCEさん舞台の出演は3度めですね。前回の「星降る学校」では感動して涙しました。
今回は一転して強めのコメディ。となるとteam-odacさん「浦安鉄筋家族」でのオカン役を思い浮かべますが、今回はどのような役かな、と。

いつものことですが出演者をあまり把握せずに臨みました。

菅野英樹さんが登場されたときは笑ってしまいました。「オモシロ曲者」のひとりですね。
2021年の舞台「菅生ゼミ休講のお知らせ3期」で拝見しましたが、ほんとに面白い役が似合いますね。今回はこうきたか、と。
「かんの祭り」というイベントでも拝見しました。そこでも面白い方だと思っていましたが、舞台の演技もやっぱり面白いです。

針谷早織さんがいかにも針谷さんという衣装で出てこられたのでこちらも笑ってしまいました。
「月に吠えろ、夜ヲ焦ガセ君ヨ」「時計塔のレイラ」などで拝見していますが、なんといっても「失創セブンスプレイ」でメインのひとり、主演級の演技をされたことが印象的でした。

ネタバレBOX

後藤ちゃんはギャグを受ける側でした。ツッコミというのかな。菅野さんのような与える側ではなく、という意味で。
セリフでは自分のことを「OL」と。その言葉、今時の会社では避ける用語なので演劇でも使わないほうがいいかな、と思います。聞くとひっかかってしまうので。

SNSで演者のみなさんもさかんに書かれてたとおり、一貫してコメディです。受けたりスベったりですが、見事にやり切ったと思います。

終演後にチェキ会がありました。後藤ちゃんは不参加とのことでした。

物販の方に過去公演のDVDありませんかとうかがいましたが、置いてないとのことでした。これはどの団体さんにも言えることですが、こういった現場で売ってほしいものです。
エアスイミング

エアスイミング

カリンカ

小劇場 楽園(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とてもよかった!
二人の芝居に惹きつけられ、あっという間に時が過ぎた

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