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第二回目「よにん」

第二回目「よにん」

嶋谷佳恵(劇団肋骨蜜柑同好会)×髙橋紗綾企画ふたり

rusu(ルス)(東京都)

2020/03/03 (火) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/03/07 (土)

7日17時開演回(90分弱)を拝見。

ネタバレBOX

明日8日(日)までの公演なので詳細は伏せるが、一応、主人公らしい「お客さん」の頭の中での出来事なのか、はたまた主人公が逢魔が時に入り込んでしまったのか?…おそらく延々続くのであろう、目の前での出来事を、客席という定点から観「測」しているはずの自分の立ち位置が、舞台の進行につれて、いつしか見失われてしまうような90分だった。

それから蛇足の感想だが、屋代秀樹さん脚本独特の「唐突なエンディング」、演出が他の方(奥村拓さん)に変わると、それほど唐突にも感じられなかったのが、ちょっと面白かった。

【配役】
妹(らしき人物?)
…嶋谷佳恵(しまや・よしえ)さん(劇団肋骨蜜柑同好会所属の前から舞台を拝見させて頂いている方)
一軒家の主(老人)の娘
…髙橋紗綾さん(どこかの舞台で、妹さんとご一緒に出演されていたような記憶が…)
裸足でパジャマ姿の「お客さん」
…五十里直子さん(この座組、唯一のお初の方。熱演)
姉(らしき人物?)
…森口美香さん(『狂犬百景(2016)』以前にも舞台を拝見したような気が…)
対岸の絢爛

対岸の絢爛

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

利権に群がる構造、国民の立場からよくよく考えなければならないと改めて考えさせられました。

ネタバレBOX

横浜市のカジノ誘致問題に関して、推進派の商工会議所に勤務することで賛成派に回った兄と、父親が賭博中毒だったことから純粋に反対する弟らの対立を中心に、第二次世界大戦中の九州、1980年代の福山、そして2020年現在の横浜と、三代に亘る彼ら家族が、公費を背景とした利権に群がる軍属、土建屋たちと闘ってきたファミリーヒストリーを描いた話。

福山市の鞆の浦埋立て架橋計画問題などを見ても、いつの世も利権に群がるゾンビたちはつぶされてもつぶされてもその都度その都度もっともらしい理屈をこねて立ち上がって来ることが良く分かりました。

東京オリンピックにしても、新型コロナウイルスで中止になっても公費で賄う以上ゼネコンは損しないでしょうからね。被害者は国民です。

ところで、漁師の妻と旅館の女将が早替わりかと思うくらい似ていました。違った個性の役者さんを使ってほしいと思います。
THE STORIES

THE STORIES

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/03/07 (土)

6つの物語を朗読劇で。お見事でした。私の大好きな東京ストーリーテラー 2020年春公演 「役者の話芸3 朗読劇 ザ・ストーリーズ」風CAST と 光CAST を池袋のシアターKASSAIで観劇。「役者の話芸」朗読劇シリーズは3回目。過去の「三編の意外な結末」(2013)と「三編の様々な結末」(2017)も観劇していまして、役者さん達が朗読のみで聴かせ魅せるこのシリーズは密かに好きです。今回の「ザ・ストーリーズ」では新作2作+再演4作の計6作が披露されました。6作それぞれに味があってやはりよかったです。その中でも今回「杉山さん」「ジイジお願い」「システム」が特に心に残りました。

グロリア

グロリア

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2020/02/27 (木) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

よく「これは事実に基づいたフィクションです」と言う舞台やらドラマやらありますが、見るたびに「どこまでが真実なんだよ!」と言いたくなります。真実はひとつなのかもしれませんが、見方、感じ方、どう言う立場にいたかなどで色々違ってくるんだろうな・・・と今回の舞台を見て思いました。
今回は2回目でしたが、座席の位置によって見え方が違うことも実感しました。舞台に近いとより感情移入してしまうようです。
ラストシーンのローリーの表情もよく分かりました。

ネタバレBOX

朝日新聞(3月5日夕刊)の評に「黒人役の顔や手を黒塗りする演出には再考を望む。黒人以外の属性が戯曲に描きこまれており、そのまま演じても話は成立する」と言うのがありましたが、黒人であると言うのも大事な要素になっていると思うので、黒人の役者さんがいないのであれば黒塗りする必要があるのでは?一部の人たちが金髪にするのと同じと思います。
胎内

胎内

京葉演劇研究會

まるた石井園梨直売所(千葉県)

2020/03/07 (土) ~ 2020/03/14 (土)公演終了

満足度★★★★

透明な立方体の牢獄(虫籠)のセットを洞窟に模してそこに山椒魚とカエルの如く閉じ込められた男2人女1人の相克を描く休憩無し約60分、濃厚で過剰なセリフを満喫(以下ネタバレにて)。

ネタバレBOX

トルソーを人に模したり、録音したセリフを使用したり、時にト書きも含めた朗読スタイルになったりと独特な演出、肉と肉のぶつかり合いを期待していたのでやや肩すかし感あり。
RAISE a

RAISE a

ちゆといろ

アカルスタジオ(大阪府)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

フライヤーは今一に思えたが、内容は感動的。私は育休を取って子供👧の幼いころのめんどうを観たが、気持ちが良く分かる❗次回も期待しています。

なにわ ひさ石 本店

なにわ ひさ石 本店

工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10

ウイングフィールド(大阪府)

2020/03/05 (木) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

あー楽しかった。世の中、コロナ、コロナですが、この演劇は鑑賞できてよかったです。もし、日々に疲れ、優しい気持ちを取り戻したかったら、是非観劇すべきです。
ちなみにコロナ対策はバッチリの公演ですよ。

That's Life

That's Life

演劇企画アクタージュ

ワーサルシアター(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなか面白い見せ方してて楽しめた
1時間40分の作品

ネタバレBOX

理想の国家と思わせてた舞台となる国(北・・)が
いろいろと制約の多い監視・管理国家であり
徐々に その怖さを醸し出して
最後には ましな国である日本へと脱出しようとする話です だ
なにわ ひさ石 本店

なにわ ひさ石 本店

工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10

ウイングフィールド(大阪府)

2020/03/05 (木) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/02/16 (日)

面白かった~♪何と言っても全編通して漂う【上品】さが良い♪喜劇なんだけどバイキング料理でお腹一杯になる笑いというより懐石料理を腹八分頂いて満腹感を感じるような高級感と上品さが味わえました☆重鎮男優陣に負けない仲居役の松浦さん、古谷さんの存在感も素晴らしかったです☆モチロン久野麻子さんも!!

赤すぎて、黒

赤すぎて、黒

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

最早、時間制作と言えばセットというぐらい、お馴染みの豪華なセット
でも、その豪華なセットの住人達は…
愛とか優しさとか思いやりとか何気なく使ってるけど、そう単純な話ではないよなぁ
毎回毎回人間の業っていうか、弱さや醜さをこれでもかと見せつけてくれる。
本当打ちのめされる。でも最後ちゃんと救いがある。時間制作さんの作品そゆとこが大好き

蝋老楼

蝋老楼

モジリ兄とヘミング

テアトルBONBON(東京都)

2020/02/29 (土) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

巧い! 笑えて泣けて、いいもの観た~

バロック

バロック

鵺的(ぬえてき)

ザ・スズナリ(東京都)

2020/03/07 (土) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

怖い!怖い!怖い!怖い!こわいいいいい!
でも、すごい舞台!!

マリカさんの迫力、
風花さんの声の量と訴えるちから、
舞台で際立って怖さと悲しみが!!!
心かき回す!!引き込まれた!!
次も観る!!

京河原町四条上ル近江屋二階 ー夢、幕末青年の。

京河原町四条上ル近江屋二階 ー夢、幕末青年の。

Pカンパニー

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

昨年名前の頻出した福田善之(サルメCとの『オッペケペ』/新人会『新・ワーグナー家の女』/Pカンパニー『一人芝居「壁の中の妖精」』)いずれも旧作だったが、今回は齢八十九にして新作を作・演出。混迷の幕末を切り開いた(らしい)志士の一人坂本龍馬と盟友中岡慎太郎の暗殺(近江屋事件というらしい)に照準したお話。取材記者とその上司風の現代男女二人の語り手は物語の「現場」に近接し、「今」にこの事件を再構築しようとのコンセプトが冒頭から小気味よく展開していた。
フォーカスは中岡慎太郎の方だが、しっかり登場する龍馬を演じた客演者は身の置きどころ(演じ方)を得ず、妙にヒロイックに振る舞うなど迷走していた様子。前半気になって仕方なかったが気を取り直して後半(休憩有)。
舞台は疾走感の中、語られる言葉を吟味する間もなく進む。時代と併走しながら人は物を考え、身の振り方を定め、事を為す他ない事実を近江屋事件の「時間」を再現して味わおうという趣向か。彼らにとっての悲劇が如何なる意味で悲劇か、そうでもないか、作者なりの眼差しを汲み取ろうとしたが、手垢のついた評を避けたのか。しかしある種の気迫のようなものは舞台に流れ(こちらも想像を逞しくし)、正体のよく判らない塊そのままを受け止め、帰路についた。

時代モノだがエレキベースとギター、ドラム3名の生演奏(監修:日高哲英)が効果的。プロテクトソング(ダンス?)としての「えじゃないか」(えやないか)が変奏されるフィナーレでは、重奏で聞き取れない歌詞は残念であり、この掛け声が二人の志士の生き様ともう少し響き合わせたかったが。。

出だし以降小気味よい自由な台詞運びは、前衛というより自然体に書きつけられたこの雰囲気、思い出せば別役実の最新作(下北B1でやった、昨年だったか)を思いだ出させた。

アリス・イン・スランバーランド

アリス・イン・スランバーランド

演劇ユニット衝空観

in →dependent theatre 1st (大阪府)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

キャストが凄い。内容も良かったが、アフターイベントも楽しめました。

グロリア

グロリア

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2020/02/27 (木) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

数回に一度観たくなるワンツーワークス。今作は初演で海外戯曲(メルマガでも俳優諸氏の「戯曲がヤバい」とのコメント)、オーディションとは言え客演で固めた布陣に古城氏の意気込みが・・という事で今回は迷いなく「買い」。中日を観た。
脚本がやはり面白い。翻訳の限界、英語文化圏の身体と発語に迫る難しさは感じるものの引き込むものあり、終演まで持って行かれた。秀逸は前段で悲劇が確定し、覆水盆に返らず努力は報われない事態から、「その先」が描かれる所。現在進行形で力強く物語は続くが・・。

ワンツー観劇7本程度?の中で一番面白く観た芝居だが、これが通常公演では団員さんも中々...とは余計な心配か。

対岸の絢爛

対岸の絢爛

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/03/06 (金) 19:00

 トラッシュマスターズ20年目の新作は見事な構成の作品になっていた。観るべし!IRを扱った物語、ということはチラシで知っていたが、現代の横浜,194X年の大分県・保戸島,198X年の広島県・鞆の浦という、三つの時代と場所を、家族の物語として繋ぐ脚本がまず凄い。まず現代の横浜にIRを作ろうとする動きに反対する家族が、父親がギャンブル依存症だったことを窺わせ、戦時中の保戸島でその父親の子ども時代を周囲の動きで見せ、8X年代の靹の浦でその父を登場させる、という構成が巧い。その家族が3つの時代と3つの場所でどう動いたのかで物語は進むが、全部で21人ほどの登場人物を、トラッシュ得意の1人2役どころか1人3役を使って7人で演じる、役者陣も凄い。社会派と言われるトラッシュだが、最終的には個人の感情のレベルに落とし込んでいるところが私のテイストに合う。2時間40分が長く感じない。
 時節柄か客席が空いているが、是非観てほしい芝居の一つだと思う。

優しい顔ぶれ

優しい顔ぶれ

らまのだ

OFF OFFシアター(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/11 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/03/06 (金) 19:30

140分。休憩なし。

That's Life

That's Life

演劇企画アクタージュ

ワーサルシアター(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

 深読みすると実に面白い。(追記後送)

ネタバレBOX

 日本人の最も苦手とするのは、自分の頭を使って考えるということなのだが、その点を砂糖で包みながらアイロニーにはならないように描いている。この方が万人受けするのは確かだろう。架空の国は、万人の幸せを実現する為、少子化対策として国を挙げて最大多数の最大幸福を追求しているが、ズルをする者が出ないように監視体制もかなりキツイのが実情だ。秘密警察のスパイもいそうだ。ジョージ・オーウェルの傑作・1984年を彷彿とさせるようなシーンも多用され監視国家であることは明らかである。無論、随分デフォルメされているが、イメージされている国は明らかだ。上演の都合上総て日本語の台詞になっているが、奇天烈な発音でこの監視国家の民衆を表している点も興味深い。殊に都会と名指されているのは、隣国を指すだろうし今では遥かにソフィストケイトされている都市(=隣国)との間に有るのは無論、表層でのイデオロギーの差ではない。分断の苦い苦しみと取り返しのつかない大切な人々の死である、
優しい顔ぶれ

優しい顔ぶれ

らまのだ

OFF OFFシアター(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/11 (水)公演終了

現代口語劇3本オムニバス。約2時間15分休憩なし。アルコール消毒液ありマスク必須で間引き客席&役者面会なし。ウイルス対応を徹底。「CoRich舞台芸術まつり!2020春」への応募に感謝。

ネタバレBOX

男性登場人物が超ダメ人間ばかり。男性が女性に頼りっきりで女性もそれを受け入れているのが不思議だった。

個人的にカーテンコールも観客と作り手のコミュニケーションだと思っている。観客の反応が特にくっきりする時間。今作のようなお芝居ではカーテンコールはあった方がよかったんじゃないかなと思った。ポツドールのような作風ではないのだし。
ゆうめいの座標軸

ゆうめいの座標軸

ゆうめい

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

『弟兄』を観劇。
学生時代に受けたいじめの一連はほぼ実話なのでしょうが、ちょっとすっとぼけた感じの作者(主人公)の主観性と他者への客観性のバランス配分のおかげで、とても観やすい自分史エンターテインメントに。

いじめの筆頭は何だか学生時代より現在の方が忌々しく映ったのだけれど、対峙する作者が(なかなか癒えない傷を負いながらも)大人になって精神的な武器もいろいろ身につけているので、そこが何とも小気味良い。
「親友」ではなく「弟兄」か・・・
転んでもタダでは起きない感じが好きかも。

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