
短篇集『会議家族』【9/20配信&アーカイブあり】
中野劇団
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2020/09/19 (土) ~ 2020/09/22 (火)公演終了
満足度★★★★
安全対策をしっかり行い、かつ配信という手法も加えて公演をされたことに、まず敬意を。
惜しむらくはコメディーという性質上、客席のキャパを半分にしたことから序盤の笑いがやや起きにくくなった印象を受けました。
それでも最後の演目は会場が笑いで一体となっていたのは流石です。内容の明るさもあって役者さんも楽しそうでした。
個人的には人狼を盛り込んだ演目が一番面白かったです。
東京公演もされている劇団なのですから、遠方の客のニーズにも対応可能な配信は今後も続けても良いのでは。

ミュージカル『ローマの休日』
東宝
帝国劇場(東京都)
2020/10/04 (日) ~ 2020/10/28 (水)公演終了
満足度★★★★★
アン王女=朝夏まなと、ジョー・ブラドレー=加藤和樹、アーヴィング=太田基裕の回を観劇。
無名のオードリー・ヘップバーンが一躍トップスターに上り詰めた1953年の映画のミュージカル版。
さすが帝国劇場、席数半分にもかかわらず、たっぷりとお金をかけて次々と豪華なセットを登場させる。大赤字なんじゃないでしょうか。もちろん衣装も作りこんでいるし、スクーターを舞台上で走らせたりもする。ミュージカルとしては音楽が控え目であり、ストーリー重視と言える。そのストーリーは淡い恋愛と成長の物語であってなかなか感動的であった。すべてが高レベルで揃っていて、余裕の星5つ。B席4,500円で観させていただいて申し訳ないくらいだ。
常に外気を取り込んでいるので会場内は男の私でもかなり寒い。コロナには罹らなくても風邪をひいてしまいそうだ。毛布の貸し出しも今はしていないので女性は厚着で行くことをお勧めしたい。

農園ぱらだいす
劇団匂組
駅前劇場(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
実演鑑賞
橋田壽賀子調の物語背景を分担説明しあう会話劇。好きな女優さんが出てたら見入ってられる芝居。
登場人物の妊婦さん、女性たち中心の芝居であのお腹の大きさに意見した人はいなかったのか。
あのお腹に違和感を持つか優しく観れるかがこの芝居を観る分岐点だと思いました。
当日パンフに描かれたイラストの女性は8人、登場女性は9人、料理人の指摘で後からレシピに書き足された人物がいたのか。それとタイトル名、ネギ生産者の青年が一人出てきたが、何が農園パラダイスだったんだろ。
か、か、か。疑問しか残らない悶々ともしない舞台観劇が続く。観終わった後の虚しさというか、あきらめ感というか。いつの間にかコロナ渦に浸ってる自分の心の問題なんだろか。
ネリって発音の名前、10年ぶりくらいに聞いて個人的に懐かしかった。

リチャード二世
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2020/10/02 (金) ~ 2020/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
ここまで笑わせてくれるのは鵜山さん以外に考えられない。岡本さんのエキセントリックの出し方がすごい。浦井さんの熱さと冷酷さの加減が役を越えているよう。どの場面も、人の口から出た言葉、とてもよく理解できて、それに反応する受けの演技も、皆さんさすがです。お一人お一人に拍手です。王冠の持ち主が代わるだけの話で、派手な戦闘シーンもないのに、よくここまで楽しませてくれると感服です。
衣装、舞台、音響、どれもいい仕事してくださって、最後を飾る作品にふさわしいと思いました。
現代の社会も同じことを繰り返しているのですね。

『虔十公園林』 『双子の星』
J-Theater
「劇」小劇場(東京都)
2020/10/17 (土) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
『虔十公園林』 を観劇。西田敏行さんの声と塩田さん演じる虔十でとても癒されました。
他の作品の朗読も聞きやすく心地良い時間でした。

ロックンロール ニッポン 愛のクラクラクラスター
lovepunk
劇場MOMO(東京都)
2020/10/13 (火) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/10/18 (日) 14:00
半年延期になった分の利息がた〜っぷり付いた気迫でロックの初期衝動が舞台に乗っかった作品でした。ストーリーはというと、あったようななかったような感じでしたが、今回はそれよりも、我々(見るほうも含む)の心の中にたまってた半年分の何かマグマのようなものが一気に噴出したステージだったと思います。こういう作品が必要な時がまさに今。とにかく上演できて良かった。
配布されたチラシの中には中止になってしまった4月公演のものもあり、そういう心くばりに涙。

『虔十公園林』 『双子の星』
J-Theater
「劇」小劇場(東京都)
2020/10/17 (土) ~ 2020/10/18 (日)公演終了

トビウオ人間VS形の無い何か
2人乗り芝居
浅草九劇(東京都)
2020/09/30 (水) ~ 2020/09/30 (水)公演終了

ロックンロール ニッポン 愛のクラクラクラスター
lovepunk
劇場MOMO(東京都)
2020/10/13 (火) ~ 2020/10/18 (日)公演終了

ハイドクナイフ
ENG
六行会ホール(東京都)
2020/10/07 (水) ~ 2020/10/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
関谷真由さん出演。
持田千妃来さん出演。
お二人は2017年の「雷ヶ丘に雪が降る」で共演されてますが、ほぼ絡みはありませんでした。今回は刃を交えた殺陣シーンが大量で。持田さんは得意の剣術で、関谷さんは身体の柔らかさを活かして。お二人の迫力ある対決が見られて良かったです。
2時間25分という長い演目ですが、めまぐるしく展開し、目を離せませんでした。内容は、明らかに意図的に謎のままにしてあることが多く、シリーズ化を前提としたシナリオだと思います。
殺陣やダンスシーンはさすがにすごく、ため息が出るほどでした。

農園ぱらだいす
劇団匂組
駅前劇場(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほど、女の園は彼女たちにとってこの上なく心地いい場所で「パラダイス」そのものだ。ただ、パラダイスであるが故、物語に波乱もなく観る者には少々物足りない感もある。逆に互いに惹かれあいながら素直になれない男女の心の機微は、この平凡な日常の中で見事に際立っている。

農園ぱらだいす
劇団匂組
駅前劇場(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
公演は主に観(魅)せる面と登場人物、特に女性たちの揺れる心情、そして力強く生きる面、そんな二面を描いた物語。そして何よりも、今の社会(生活)を映し出すドキュメンタリー的な描き方だと思えた。
舞台は東京近郊にある農村の家…何となく立松和平の小説「遠雷」(映画化もされた)を想像したが、そこまでの土着性はない。どちらかと言えば、副題にある~愛しのアマゾネス~の方がピッタリだ。
ジェンダーと言うには少し大げさかもしれないが、離婚した女性や何となく婚期?のタイミングを逸した女性に対する社会的偏見が垣間見える。
コロナ禍という状況にあって、やはり”生で観劇”できるのは嬉しいし、楽しませたい、そんな思いが伝わる好公演だ。
(上演時間1時間40分)

最終電車極楽橋往
MEHEM
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2020/10/16 (金) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
あっという間の二時間でしたが、場面の切り替えが多く、考えている間に場面が変わり、ついていけないところも…😓ま、私の脳ミソの足りなさにつきますが。

『虔十公園林』 『双子の星』
J-Theater
「劇」小劇場(東京都)
2020/10/17 (土) ~ 2020/10/18 (日)公演終了

『虔十公園林』 『双子の星』
J-Theater
「劇」小劇場(東京都)
2020/10/17 (土) ~ 2020/10/18 (日)公演終了

ロートレック
Yoshiki Yamamoto Solo Musical
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
電子ピアノ、ウッドベース、ドラムの生バンドをバックにした山本芳樹さんの一人ミュージカルである。ロートレックの36年余の一生をナレーション、芝居、歌と八面六臂の大活躍で描いていく。燕尾服にシルクハットをかぶれば貴族であるお父さん、ショールを羽織えばお母さんとなり、テーブルを出して酒場を作り、足を上げればムーランルージュの踊り子となる。それにしても山本さん、一人芝居の悲壮感が全く感じられない。これはおそらくバンドが常に空間と時間を埋めているのでいつでも息抜きができるからではないかと思った。
ロートレックというとユニークなポスターの作者という程度の認識しかなかったが、人生も非常に面白いものだった。
この舞台、小さくまとまっていたと見るか適切なスケールと見るか迷うところだが悪くても星4つ半は固い。私の今年のベスト1だ!
「プヒのかあさん」の観てきたに何かピンと来て雨の中を新井薬師まで出かけて大正解。「プヒのかあさん」に感謝。

農園ぱらだいす
劇団匂組
駅前劇場(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/10/16 (金) 19:00
笑いあり、恋愛要素あり、ドラマあり、急に歌い始めたりと、次に起こる事がすぐには予想できず、面白可笑しかった。
何気ない日常会話の中に、不倫や浮気、急逝、受験問題、通学問題、離婚問題、それにジェンダー論、人生観、少子化問題など、深刻な問題がさり気なく織り込まれていて感心した。
物語の中心的な構成要素となる2人の恋愛も、なかなか素直になれなかったり、鈍感であったりと、もどかしさもありつつ、リアルな恋愛って案外こんなものなのかもなぁと思えた。

私はだれでしょう
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2020/10/09 (金) ~ 2020/10/22 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/10/14 (水) 18:30
井上ひさしによる戦後史の復習的作品。いろいろな制約や圧力のある中での放送人の頑張りという重いテーマをユーモアを交えて描いた傑作。劇中の歌も良かった。

『ぬれぎぬ』『ジョシ』『ウィンドミル・ベイビー』
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
中村早香さんの一人芝居『ウィンドミル・ベイビー』を拝見。何役もの演じ分けで、途中でいま誰なんだっけ?と思うときもあったが、とても力強くて面白い舞台。あと10年、いや5年後にやったら、また変わってくるんだろうなと思わせる期待感があった。

ガラスの部屋のミューズ
文化庁・日本劇団協議会
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/17 (土)
17日17時回(74分)を動画配信で視聴。
特異な設定の下、真栗ルネ(木皿楚和)を巡る、テルホ・スウリ・ルネの叔父の自己擁護の表層が、終盤、一気に剥ぎ取られていくくだりは見応えがあった。