
「タクボク~雲は旅のミチヅレ~」
江戸糸あやつり人形 結城座
ザムザ阿佐谷(東京都)
2025/09/18 (木) ~ 2025/09/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
石川啄木の未完の小説、『雲は天才である』をモチーフにおきあんご氏作、加藤直氏演出の『笑うタクボク〜雲は天才である〜』を2012年に上演。2020年、加藤直氏が書き下ろして『明日またタクボク〜雲と劇場〜』を。そして更に今回、加藤直氏が書き足し新作として上演。
結城座の面々が町から町へと劇場に向かって旅をしている。都会の雑踏、袋小路に嵌り、踵を返そうとしたがよく見ると行き止まりには大きな穴が空いていた。思わずその穴を降りてみる。そこは古い廃校の教室のよう。落ちている一冊のノート。石川一(石川啄木の本名)の日記のようだ。母校岩手の尋常高等小学校(現在の小中一貫校)の代用教員を20歳から一年間務めた頃。何故か青空が地下に落ちている。
可動式のスクリーンに投映される映像を見事に活用。下手花道で生演奏は紫竹芳之氏。尺八、能管、篠笛···。茸の傘のような楽器、ハンドパンの音色が強烈。
ハジメ先生(結城孫三郎氏)が生徒達(安藤光さん)に自作の歌を歌わせたことで揉めている。擁護するマドンナ先生(湯本アキさん)。叱責する校長(小貫泰明氏)、その妻(大浦恵実さん)、教頭(結城育子さん)。
結城座の人形遣いの面々は声優のような声色が武器。人形のスムーズな動きと声とで観客を作品内にいざなっていく。人形遣いの世界と人形の世界が多重構造に連なり、この謎めいた劇空間を観客は解き明かしていかないといけない。
大浦恵実さんが戦後日本女優の佇まいで印象的。
超満員に詰め掛けた観客、ギチギチの客席。熱気が凄い。作品はとても面白い。
風に吹かれた雲のように次々に形を変えては飄々と時代を越えてゆく旗揚げ390周年を迎えた劇団。
是非観に行って頂きたい。

十二人の怒れる男
ハツビロコウ
小劇場B1(東京都)
2025/09/18 (木) ~ 2025/09/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
舞台版としては、この作品の設定を模した別作品を何度か観たことがあるが、オリジナルは初めて観た。ヘンリーフォンダ主演の映画も良いが、観客が視点を自由に選んで見たいキャラクターを見ることができる点で映画より演劇のほうが向いている作品と思う。B1独特の客席配置は、座席位置による見る角度の違いによる異なる印象を観客にもたらすだろうと思われ、この点も演劇の面白さと言える。原作についての知識がなく映画しか見たことがないが、本公演は奇を衒わないオーソドックスな台本と演出と思われる。幕切れのしかたは映画版よりこのハツビロコウ版のほうが明らかに良い。客演の桟敷童子の俳優さんは所属劇団でも性格俳優的というかあのような特徴的な役を演じられることが多い気がするが、本作でも重要な役に見事に塡まっている。

ほしのひと
演劇企画アクタージュ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/09/18 (木) ~ 2025/09/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/09/18 (木) 19:30
価格4,000円
2年ぶりにアクタージュの舞台を観劇しました。
当時から比べるとキャストの数も増えていて、前説では新メンバーの紹介もありました!
近年は長く続けられる劇団が減っている印象なので頑張って欲しいです♪
本作は「池袋演劇祭2025」参加作品となっております。
前作「ホシノヒト」は観てませんので、比較はできませんが本公演を忌憚なく書かせて頂きます。

『天守物語 〜夢の浮橋〜』
虹色ぱんだ
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2025/09/18 (木) ~ 2025/09/21 (日)公演終了

ラルスコット・ギグの動物園
おぼんろ
Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)
2025/09/11 (木) ~ 2025/09/20 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
いつにもまして ファンタジー色が濃い寓話劇。
前作は、舞台と客席の境がない おぼんろ らしい公演だったが、本作は客席から観る一般的なものへ それが少し残念。
物語は時代設定を曖昧にし、時代に囚われず大切にしなければならないコトを訴える。それを動物の視点から描くことによって、生きているのは人間だけではないことを強調する。そこに おぼんろ らしい人間社会への皮肉や批判が浮き上がる。今回は生命や平和といった 言葉では明確だが それを表現することは難しい。その本質的なところを突いている。
また 照明や音響/音楽といった舞台技術が、いつにもまして効果的。そう思わせるのは、情景に応じて中央の舞台装置が回転し、同じ造作にも関わらず多方面からの照明によって違う印象をもたらすため。
(上演時間2時間 休憩なし)

柿喰う客新作本公演2025『超音波』
柿喰う客
かなっくホール(神奈川県)
2025/09/12 (金) ~ 2025/09/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ホール公演だし、ポスターからもなんとなく王道的なテイスト期待しちゃったのですが。
まあ、そういう団体じゃないんだろうな。
音楽に向ける情熱よりも、いびつな人間模様が見どころかしら。
基本は6人による濃厚な演劇なんですが、その意味じゃスズナリのほうがハマりそうな印象。
ただ、より広い空間にある余白をダンスアンサンブルって形で埋めていていて、それはそれで豪華で見ごたえありました。
コンパクトな空間で良いもの作れるのに、空間が広がるとあれ?持て余してるなって思う団体も多いんですが、流石だと思いました。
アフターイベント回を観たのですが、とても温かい発表会でした。

たとへば君
アーティストジャパン
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2025/09/17 (水) ~ 2025/09/20 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ベテランお二人による朗読劇、実に見事でした。乳癌のエピソードが出たあたりから、自分の体験と相まって、感情が揺さぶられましたね。

nitehi:kedo
こわっぱちゃん家
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/09/13 (土) 13:30
別離とAIの話。
めっちゃ泣きました。自分自身が経験した別離からまだ時間が経っていないこともあって、最初の方から最後の方までほぼずっと、色々な方向に感情を揺さぶられて泣いていました。
昨今よくも悪くも話題になっているAIですが、作中での扱いが珍しいほどに現実的で、けれど優しく夢があってとても好ましかったです。
物語自体ももちろん素敵でしたが、何より感心したのは、別離に向き合う上で参考になりそうな情報がたくさん詰まっていたこと。初めて知る概念もありましたし、考え方や関わり方などで気付きもあり、個人的にとても勉強になりました。
別離は辛く悲しいことですが、いつかは、誰もが必ず直面することになります。だからこそ、多くの人に観て欲しいと思った、素敵な作品でした。

nitehi:kedo
こわっぱちゃん家
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/09/14 (日) 17:30
好きな俳優さんが出演してらっしゃるから観に行こうと思い、行ってみたら、途中からそんなこと頭から吹っ飛ぶほど物語に引き込まれました。
総合的なレベルが高く、久しぶりの舞台鑑賞がニテヒケドで良かったと心の底から思うくらいで
ただいま絶賛ロス中です。
公演後アンケートも、退場を促されるまでずっと書いてしまいました。
是非たくさんの方に観てもらいたい
本当に素敵な作品です。
きっといつまでも心の中に残り続けます。

vol.41 「廃墟」、vol.42 「そぞろの民」
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2025/07/25 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

KAGO
劇団美辞女
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2025/09/11 (木) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

Once
東宝
日生劇場(東京都)
2025/09/09 (火) ~ 2025/09/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
アイルランド映画をミュージカルにした作品でしたが、とても良かったです。
ストレートプレイ+音楽という印象で、音色が心地良く、心に沁みました。
観劇後は、ずっと音楽が頭を流れていました。
主演の京本さんのギターの弾き語り、素敵でした。
音楽の力と、それぞれの人生について考えさせられる余韻の残る舞台でした。

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

ザ・ポルターガイスト
石井光三オフィス
本多劇場(東京都)
2025/09/14 (日) ~ 2025/09/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
フィリップ・リドリー作品との出逢いは「ピッチフォーク・ディズニー」
そして「宇宙でいちばん速い時計」「ガラスの葉」といずれも過去の観劇歴においてはトップクラス、超名作揃い
当時は震えるほどの感動がクセになって何度も劇場に足を運んだっけ
それから10年以上の年月を経ての本作「ザ・ポルターガイスト」
かつての染み入ってくる様なゾクゾク感は軽減した印象
一人芝居という事で過去に観た公演とは勝手が違ったものの
主人公のイタい感じが可笑し味に繋がっていくのと同時に本当の痛みが観ている側の感情と共鳴してくるのは、どこか共通したところ
役者のスキルを総動員した全身全霊の演技、村井良大さんファンにとってはもう最高の舞台なのでは
主人公を中心に10人以上の人物が登場し、掛け合いもするわけだけれど、ひたすら村井さん一人を注視していれば良いというのが凄い!

第14回名古屋学生演劇祭
第14回名古屋学生演劇祭
うりんこ劇場(愛知県)
2025/09/06 (土) ~ 2025/09/08 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/09/08 (月) 15:00
遅れて行ってすみません。
都合、3作品しか見れませんでしたが
どの作品も意気込みが感じられてよかったです。
自分的には、やっぱり
萌Co.さんの「大草原不可避」が特に面白かったかな?
遊びの要素がいっぱい取り込まれていて楽しかったです。
若い人たちのますますのご活躍これからも期待しています。

nitehi:kedo
こわっぱちゃん家
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
AIと人との関わり、これから無限ループするテーマに果敢にチャレンジした「こわっぱちゃん家」昨年に初演したのはかなり先見の明があると思います。
「人が人に寄り添う気持ち」にAIがどこまで応えることができるのか、かなり興味深いテーマです。

かこちゃんの後悔
なかないで、毒きのこちゃん
ザ・スズナリ(東京都)
2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/09/04 (木) 14:00
レンタルビデオ店でアルバイトをしながら劇団公演に臨むかこちゃんの部屋に突然見知らぬ女性がいて……な物語。
そんなかこちゃんの日常はタイトルで暗示されているようにほろ苦いものとなってしまうが「謎の女(実は未来から来た○○)」の言葉に救われる。これ、困難があってもたり挫折したりしても楽しんだモン勝ちじゃね?というポジティブなエールだよね。
そしてそれが2年前にコロナ禍で公演中止になりながら今回の公演にこぎつけた事実と重なってホロリ。
あと、本編との関係が見当たらないまま進行する場面が25年の時を隔てた一大浪漫に繋がろうとは! ここにもヤラレタ。

柿喰う客新作本公演2025『超音波』
柿喰う客
かなっくホール(神奈川県)
2025/09/12 (金) ~ 2025/09/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
新しい柿喰う客を観た気がする
神奈川公演のみの音波あっての迫力も相まり見応えたっぷり
演者の実力が発揮されていて凄いの一言
だた、出だしのシーンが何を言っているのかさっぱり聞き取れず残念

守りたい いろいろ
劇団桃唄309
RAFT(東京都)
2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
短編を組みあわせて上演する桃唄309の企画公演のうち、桃唄309の演目だけを上演する「おはぎの会」。四回目とのことですが、ワタシは初めてです。9月7日までRAFT。105分。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/09/post-987317.html

nitehi:kedo
こわっぱちゃん家
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
誠実で思わず応援したくなるような人物がたくさんいました。それぞれの困難と向き合ってく姿は眩しく、心のお守りになるような温かいお話でした。