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黄色い叫び

黄色い叫び

TRASHMASTERS

サンモールスタジオ(東京都)

2021/06/23 (水) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/06/27 (日) 13:00

今回は2時間ちょいで終わったというのがびっくり(いつもはもっと長丁場)。いつも通り、いろんな点で刺激の多い社会派ステージ。いつものメンバーであっても、この人はこういう性格の役柄という固定があまりない劇団のようで、前回あんな役だった人が今回はこうなの!という面白い驚きも多発。

ネタバレBOX

小さな劇場のステージに、日本の歪みを濃縮したような地方の町の公民館会議室が出現し、客電が明るいままさりげなく上演がはじまってたり停電の瞬間が結構リアルだったりと、臨場感半端なし。
 乱歩の嘘

乱歩の嘘

G-フォレスタ

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

再演ですが、良くできていたと思います。一回目はぼんやりしていたところも、明快でした。(私が頭悪いだけかも…)私も今の生活から逃れて、自由気ままにしたいけど、先立つものがない…😢明日から仕事という現実が…😓

廻る座椅子で夢を見る

廻る座椅子で夢を見る

演劇プロデュース『螺旋階段』

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

とても良い舞台だったと思います。

外の道

外の道

イキウメ

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何気ない会話からしっかりと物語が膨らむ。
ただし、コロナ禍を引きずってか、解決しない物語のように感じられた。

劇場(客席)が明るいうちから、歪んだ扉から一人ずつ登場する人物たちが終劇までずっと舞台上にいる。
心象風景の表現だったり、同調圧力だったり、さまざまに変化する俳優たちの演技と演出を楽しんだ。

ネタバレに相当すると思うが、、
劇中で2回、劇場が真っ暗になる。
そのときの静寂、客席の集中、孤独感、台詞を聞きながら自分の身にふりかかったらと想像して感じる恐怖。
これは劇場の客席で感じるからこその醍醐味だと感じた。この部分は配信してしまうと格段に薄れてしまう。
そういう意味でも貴重な観劇経験だった。

ネタバレBOX

人間の内的世界、精神疾患、脳と人格、そういったところに立ち入って、そのまま解決せずに終劇を迎え希望をあまり感じられなかったなという印象。
ただし、登場人物たちのセリフひとつひとつに納得感はあり、後味が悪いということはない。
相変わらず俳優さんたちのレベルが高いと感じる。

観劇しながら「外の道」というタイトルのことを考えてしまった。
空腹の獣が鳴らすノドの音のような唸り、タイトルや作中の固有名詞に「獣」とは入れられなかったのだろうと思うがどうしたって「獣」を連想した。
二回目に「無」に飲み込まれるところ、怖かったなあ。お見事でした。
キネマの天地

キネマの天地

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2021/06/05 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

20日、久しぶりに新国立劇場小劇場で上演された舞台を観た。演目は、井上ひさし作『キネマの天地』である。演劇好きの間では有名な井上ひさしの代表作の一つ。

出演者の紹介を兼ね、粗筋お書いておこう。舞台は、松竹キネマ蒲田撮影所の某スタジオ。ここに、超大作『諏訪峠』出演の打ち合わせと称して、監督の小倉虎吉郎(千葉哲也)が4人の人気女優を呼び出す。それは、大幹部の立花かず子(高橋惠子)、お母さんもので有名な大幹部待遇の徳川駒子(那須佐代子)、ヴァンプ役で人気の幹部女優滝沢菊江(鈴木杏)、そして娘役で人気の準幹部の田中小春(趣里)。しかし、この4人を呼んだ本当の目的は、舞台上演中に突然死した小倉の妻であった人気女優・松井チエ子を殺した真犯人捜し。刑事役に下積み役者・尾上竹之助(佐藤誓)を刑事役に仕立てて4人の女優達を責め立てていく。しかし4人には確たる殺人の証拠は亡く、それどころか実は真犯人は肝心の刑事役だった尾上である事が発覚。この過程で、それまでギスギスしていた4人の女優達の連帯感は高まり、最後には揃って銀座に繰り出していく。
実は小倉監督の目論見は、映画撮影前に4人の女優の融和をはかることであって、妻の殺人の犯人捜しは監督の策した細工で、尾上も実は真犯人では亡く監督の指示の元に刑事役や犯人役をこなしていたのであった。

と言う訳で、「松井チエ子殺害の真犯人糾明の集まり」という探偵撃破、実は探偵劇では無かったという訳だ。

舞台成功の鍵は、4人の女優たちがそれぞれの個性をどう描ききれるかと、尾上役の佐藤がどれだけ真に迫った演技ができるかにかかっていたが、さすがベテランというか実力者ばかりの出演者の演技は優れもの。演出も冴えていて、大変見応えがあった。
さすが、新国立劇場の舞台。充実した2時間を過ごさせてもらった。
ちなみに、個人的には高橋惠子と佐藤誓の演技が気に入った。また、那須佐和子がシアター風姿花伝の支配人である事を知ることが出来たのは意外な収穫。

マトリョーシカ

マトリョーシカ

Uzume

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/06/25 (金) ~ 2021/06/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/06/27 (日) 13:00

色々と思いを考えるストーリーで良かった。
生での音楽が演劇によりインパクトを与えている気がした。
あと、照明が印象に残っている。

別役実短篇集  わたしはあなたを待っていました

別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2021/06/25 (金) ~ 2021/07/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

全4作品通し上演
①『いかけしごむ』
②『眠っちゃいけない子守歌』
③『舞え舞えかたつむり』
④『この道はいつか来た道』

午後1時開演午後5時終演。(休憩15分)。
別役実不条理会話劇の4時間コース、①の上演の時は冬の雪山のように、ばたばたと意識を失って眠りに就く観客達で壮観な光景。客の快楽原則に直接的に訴えないと皆只々寝てしまう現実。二人の不条理会話劇だと殆ど笑いにするかホラーにするかの二択になってしまう。難易度の高い縛りである。

①女占い師(?)のリアリズム〈これこそが現実だと信じる根拠〉とゴミ袋をぶら下げるサラリーマンのリアリズムの戦い。たった一つの真実などはなく、あるのは人の数だけの自意識の物語でしかない。
②孤独な老人の話し相手に雇われた福祉の男。筒井康隆的な全く噛み合わない遣り取りが痛快で客席が笑いで高揚。さとうこうじ氏はプロ。観客の沈滞ムードを逆手に取って沸きに沸かせてみせた。甲高い声が良い。対する大西孝洋氏も負けてはいない。見せ場たっぷりの演技対決。二人の空間に詩情の紙吹雪が加わり何とも言えない余韻のラスト。
③これが必見の傑作。雛祭りの雛人形4体が主人公(鴨川てんし氏)の心象風景と一体化して凄まじい効果。警官のバラバラ殺人事件の捜査の顛末なのだが、被害者の妻である鴨川てんし氏(73歳!)がノーマン・ベイツを彷彿とさせるトラウマ芝居。今作だけでも観る価値はあった。風鈴の音、根拠のない憎悪。
④ホームレス老女と老人のささやかなロマンス。記憶が混同して、何度も同じ場面を巡る二人。

ネタバレBOX

③と②はかなりお勧め。①と④はちょっと演出が足りないかも。
イエロースプリングス

イエロースプリングス

劇団太陽族

ウイングフィールド(大阪府)

2021/06/25 (金) ~ 2021/06/29 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

忠誠とは何か、他の地で生きて行くには?
コロナ禍の現在と似ているようなにおいがした。
ありがとう。

海のホタル

海のホタル

カラ/フル

T-6(テ・シス)(大阪府)

2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

自由と居場所を求めましたが、手に入れられませんでした。
1人の人間が一生懸命生きぬいて行く激情はシッカリと感じました。
観に行けて良かったです。
ありがとう♪♪♪

「シャケと軍手」〜秋田児童連続殺害事件〜

「シャケと軍手」〜秋田児童連続殺害事件〜

椿組

ザ・スズナリ(東京都)

2021/03/17 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

当時センセーショナルだった秋田の児童連続殺害事件を元にしているとのことでとても興味があった。畠山被告の荒んだ顔やニュースで流れていた周囲の人間たちの歪さを、楽しむ、悲しむというよりも、作品を見ることで思い出したりしました。テーマが重すぎるのもあるからか、関係なかったりコミカルなシーンもあり、舞踊など総合ではアングラになるのかな。

ネタバレBOX

地方から秋田に引っ越してきて自殺した男性はオリジナルでしょうか。キャラとしては面白かったけど、史実と結構違う要素も感じたり。
本作もコロナ禍で若干の規制があった時期だと思いますが、席がいっぱいで隣の人と密着に近い状態での感激でした。
満席は劇団やファンにも嬉しいこと。ただニューノーマルと言われているように色々なところで変わってきているし、一席ちゃんと開けている劇団もいる。体感的には息苦しかったです。
てにあまる

てにあまる

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2020/12/19 (土) ~ 2021/01/09 (土)公演終了

実演鑑賞

年末にチケットが取れたので観に行ってきた。
美術のセットから転換、キャストの芝居、熱量など流石でした。
舞台装置と相まって、最後になるにつれ人の心の闇は中々に深いと感じた。
著名人のチケットは高い意味でも手に余る。

ネタバレBOX

舞台セットは最初のアパートが特に好き。藤原竜也氏の泥酔の芝居は本当に飲んでいるのか。映画の人間失格でもあるが、映像ならそのシーンのみでも可能。舞台だと終幕まで一貫だがやる人はやりそう。あと自分が見た回は若干トチリも見受けれました。
JACROW#29「闇の将軍」シリーズ第3弾

JACROW#29「闇の将軍」シリーズ第3弾

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2020/10/22 (木) ~ 2020/11/08 (日)公演終了

実演鑑賞

時期的に三部しか見れなかったが、内容が濃くて面白かった。神楽坂や関越トンネルの話、ロッキード事件など。

ネタバレBOX

当人に似ている、似ていないは役によってどうしても分かれたり、芝居とモノマネの難しさのようなものもある気がするけれど、田中角栄から田中真紀子まで引き継がれる晩年など良かったです。
コロナ禍で席が詰まっていたので作品と別の意味で息苦しかったのはある。
トランス 【劇団 遺ハク月】

トランス 【劇団 遺ハク月】

劇団 遺ハク月

アトリエS-pace(大阪府)

2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

久しぶりの観劇でしたが、かなり見応えがある作品でした。
小さな空間で演じる3人の舞台。
2時間の会話中心のお芝居でしたが役者さんの熱量が伝わってきて、最後まで楽しませて頂きました。
ストーリーも面白く素敵な舞台でした。

『無表情な日常、感情的な毎秒』6月公演

『無表情な日常、感情的な毎秒』6月公演

エンニュイ

北千住BUoY(東京都)

2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/06/26 (土)

価格2,800円

26日19時開演回を拝見(100分)。

エンニュイという「現場」が、物理的な場所とヒトを入れ替えながら、今年の2月から12ヶ月かけて、「演劇」という仕組みをノリで鍛え、作り変えていく…
といった試みとのことだが、当方、ポーンと"6月の駅"から途中乗車した行きずりの客として、感想を述べる。

開演直後の、ロールプレイの役割説明みたいな時間帯は、まるで演劇の実演授業か実験に、無理矢理付き合わされているような、何処かあざとささえ感じられ、率直に言うと、席を立ちたくなった…が、我儘?OLあたりからか、シチュエーションや噛み合わないセリフのやり取りに面白みを感じ始めた。結果、ラストの、誰に向けて放たれているのかも不明なセリフが交錯するカオスな大団円⁉︎まで、席を蹴って出口に向かうことなく、ずっと舞台に惹きつけられる羽目にw

でっ、この試みの意図や意味合いについて、決して理解が届いていないという自覚はあるので、今回は、自分の感性にどれだけ波紋が広がったか、という観点から星をつけることにする。

山姥の息子

山姥の息子

水中散歩

シアター風姿花伝(東京都)

2021/06/23 (水) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

コロナ前、VUoYでユニークな対バンの企画の一つとして鑑賞したユニット。今回も新作であるが前回のとまるで違うタッチ(チラシから推察)から美崎女史の演劇世界観の確立の程を確かめに行った感。「山姥」のタイトルと解説からファンタジーと判り、逆にイメージの狭まりに傾きかけるも前作の面白さからの期待で観劇に至る。人ならぬ者の登場では(SFもそうだが)設定が問題になる。今作に登場する「人ならぬ存在」は3体だがうまく登場させ、ドラマの勘所が徐々に背景地図が現れるに従い見えてくる。抉って来る台詞がある。「コロナ」に一言も言及しないが生命平等主義にそっと触れる部分がある。人は生きて、死んで、腐って土に還る。コロナに右往左往する社会をわんやり揶揄し、命への洞察をじんわりと伝えて来る。

ぱらいそ

ぱらいそ

元素G

調布市せんがわ劇場(東京都)

2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

想像したよりダークさは感じられなかったが
結構な重さと深さはあったなぁ~と感じた2時間の作品

ネタバレBOX

「キノの旅」かなーと思ってたが
「魔女の旅々」が近い感じ=ダークな時の~(^ー^;)

姉妹が旅先で会う方々が
ハンプティダンプティみたいんではなく
いろいろと示唆を与える者たちになってる感じで
歌とか伏線を巧妙に織り交ぜてて楽しめました~♪

無垢で純粋な役の妹ちゃん=タイムマシン博士の時に
ベルダンディーぼけをしてみて欲しかった・・・
Ex: Dr「タイムマシンの研究だ!」
  妹ちゃん「タイマムシン・・?」とか(^ー^)

踊りは羨ましい体型なお姉さま達が
柔らかな関節を見せつけてくれてました~
よーけ足があんなんに上がるもんだでー見事だなや と
素直な感想
夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

「夜は短し歩けよ乙女」製作委員会

COOL JAPAN PARK OSAKA・WWホール(大阪府)

2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/06/26 (土) 17:00

小説の完全再現。お見事であった。
黒髪の乙女をやった久保史緒里ちゃんが可愛すぎてたまらなかった。
原作を読んで行ったので3時間はそう長くは感じなかった。
転換の多様さが舞台に深みを与えたと思う。

インク

インク

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2021/06/11 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ひものカーテンみたいな演出が効果的。ストーリーの内容自体は、ネット時代の現在の視点で見てしまうといささか陳腐というか、外国の時代劇を観ている感覚がある。そう言えば、日本の新聞も、すっかりオワコンというか、読むのは高齢者ぐらいしかいなくなってしまったような・・・。

マタ・ハリ【7月19日~7月20日公演中止】

マタ・ハリ【7月19日~7月20日公演中止】

梅田芸術劇場

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2021/06/15 (火) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

映像鑑賞

映像なのでキャストの表情はよく見て取れますが、やはり劇場で観るのとは違い感動が伝わりにくいです。ちょっと自宅でくつろぎすぎましたかね。(笑)
(マタ・ハリ:柚希礼音、ラドゥー:加藤和樹、アルマン:三浦涼介 の映像配信)

ネタバレBOX

初演の時も思ったのですが、柚希礼音さんは声が太くて体が大きいので、アルマン役の三浦涼介さんがやせているだけに、個人的には、恋愛シーンがもったいなく感じました。
ただ、マタ・ハリの写真から、柚希礼音さんだったのかなあではあります。
マトリョーシカ

マトリョーシカ

Uzume

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/06/25 (金) ~ 2021/06/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

マトリョーシカ人形とは入れ子構造の民芸品で、人形の中に一回り小さい人形があり、その中に更に一回り小さい人形が、更にその中に・・・、と多重に構成されたもの。
ステージには真っ赤なジャングルジム、複数の紅い縄が天井から括り付けられている。更に赤色の照明が焚かれめらめらと業火に焼かれているようにすら見える。
演出の雰囲気がほっぢポッヂとかでやっていた頃の『た組。』っぽく期待感が高まる。両サイドに椅子を並べ、出番のない役者はそこに座り舞台の進展を見守る。
セーラー服姿の小林亜実さんや岡本尚子さんが可憐で流石の元トップ・アイドル。小沼将太氏や秋沢健太朗氏のイケメン勢も演技派の腕を奮う。特に秋沢氏は助演として作品の本質を理解している内助の功的MVP。
暗くシリアスな物語を今ここで真摯に語ろうとする作者に好感。
amazarashi風味のギター奏者、シノノメ氏が生演奏。かなりカッコイイ。

ネタバレBOX

自習の時間、殆ど話したこともない同級生の美少女(小林亜実)に「屋上に行かない?」と誘われる主人公(小沼将太)。つい何とはなしに了承して付いて行く。その娘に気のあるクラスの男子(秋沢健太朗)も話に加わり一緒に上がる。「生まれ変わりってあると思う?」と質問され「俺は信じない」と答えると、彼女はそのまま飛び降りてしまう。愕然とする二人。彼女の謎の死を受け止め切れず、主人公は苦しみ抜く。
16年後、建設現場でバイトする主人公の前に彼女と瓜二つの少女が現れる。「生まれ変わったのか?」と問い詰める主人公だったが・・・。

テーマは輪廻転生。(リンネテンセイではなく、リンネテンショウ)。
禁断の愛に苛まれた兄と妹が、来世で再び巡り逢おうと自害。何度も生まれ変わり妹は兄を捜し続けたが、到頭巡り逢えた兄は前世の記憶を失くしていた。

三島由紀夫の『豊饒の海』を彷彿とさせる凄く面白いテーマだが、考えの浅さも露呈する。輪廻とは容姿のことなのか?
全てを言葉で説明しようとすればする程、どんどん本質から逸れていく。前世の記憶としか思えない程の衝動、記憶を超えたものを表現して欲しかった。
これで纏めてしまうには勿体無い話。

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