『いつかへ』
アンティークス
「劇」小劇場(東京都)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
フライヤーなどに「意識」と「記憶」と「時」の物語とありましたが、繋がりを感じる舞台でした。
以下、公演中なのでネタバレで。
ネタバレBOX
1945年の横浜大空襲、1985年、そして2021〜2025年を生きる人々が登場し、それぞれの時代の家族のつながりや、命が受け継がれていく感覚が丁寧に描かれていたと思います。時代が交互に入れ替わり、少し戸惑う瞬間もありましたが(私の理解力の問題かもしれません…)、劇中で年代を示す台詞などもあり、物語の流れには徐々に慣れていきました。
各年代には胸が締めつけられる場面もありましたが、最終的には前向きな光が差すような終わり方で、観終わったあとにそっと救われる気持ちになりました。
一部にファンタジー的な表現が取り入れられていたり、私にはつながりをつかみきれないエピソードもあったりして、ところどころで少し長く感じる場面もありました。それでも、三つの時代を行き来する物語の流れは魅力的で、最後にはしっかりと心に残る舞台でした。
くちづけ
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
冒頭、ワイドショーでのニュース映像が流れる。宮根誠司氏がキャスター。漫画家、愛情いっぽんさんの娘が遺体で発見。警察は自殺と事故の両面で捜査中。
埼玉県本庄市、開業医の浜谷健司氏は自腹で知的障害者自立支援の為のグループホーム「ひまわり荘」を運営している。妻の鈴木紗理奈さん、娘の宮城弥生さんは家族ぐるみで協力。世話人(家政婦)として働く小川菜摘さん。新たに住み込みのボランティアとして金田明夫氏がやって来る。障害のある娘のマコ=石田亜佑美さんを連れて。金田明夫氏は30年前、愛情いっぽんという名で売れっ子漫画家。ヒット作「長万部くん」は未だに根強い人気。「ひまわり荘」で暮らすうーやん=宅間孝行氏、下川恭平氏、久井正樹氏、町田萌香さん(軽度の知的障害がある181cmの長身モデル。今作はオーディションに訪れた彼女との出会いに運命を感じ、役を新たに作ったそうだ)。
うーやんと人見知りだったマコは次第に妙に打ち解けて仲良くなる。いつしか結婚の約束まで。
うーやん役の宅間孝行氏はつぶやきシローとチョコプラ松尾を足したみたい。「〜なんですか?」が口癖。
うーやんの妹、智ちゃんは加藤里保菜さん。可愛い。
金田明夫氏は原口あきまさとヨネスケを足したような感じ。
石田亜佑美さんは元モー娘。。
ギャルの神月(こうづき)柚莉愛さんは憎まれ役を一手に担う大変な役回り。
タウン誌の編集者は松本幸大氏。
優しい警察官は上田堪大(かんだい)氏。見せ場あり。
映画化もされた宅間孝行氏の代表作。金田明夫氏&宅間孝行氏オリジナル・キャストでやるのは今回が最後とのこと。
是非観に行って頂きたい。
ネタバレBOX
開演前の客いじり。会場の小学生の子にインタビューをする。「タクフェス何回目?」「出演者の中に好きな役者はいる?」一人の子供が「梅沢富美男」と答えどっと受ける。ハマカーンの浜谷健司氏が「いやあ、今日は出ない日なんだ」と弄る。子供が出演者でもない、しかも高齢の渋いタレントの名前を挙げる面白さ。
本編、突如アドリブで浜谷健司氏が梅沢富美男のモノマネをぶっ込む。その唐突さに面食らう役者陣。浜谷健司氏は会場の一人の小学生の為に無理矢理やり通した。
カーテンコール、「好き放題やりやがって」と突っ込む宅間孝行氏。申し訳なさそうに小川菜摘さんが口を挟む。「実は梅沢富美男さんとは何度も共演して親しくさせて頂いていて、今日奥様来られています。」騒然とする壇上と会場。慌てふためく浜谷健司氏。梅沢富美男の奥さんは「似てました。面白かったです。」とコメント。大盛り上がり。
小川菜摘さんは「結果発表〜!!」からの浜田雅功ネタを出し惜しみなく炸裂。ゴリラの縫いぐるみを持って来てゴリラの好きな所を聞かれると「たまにサッポロ一番とか作ってくれるの」とのろける。
終演後、日本語ペラペラの外人集団が大興奮。「ナマ菜摘だよ!」知らない友人に彼女の旦那がダウンタウンの浜田雅功で日本で如何に凄い人なのかをスマホを駆使し熱弁を振るって説明。余りにも感覚が日本人なので驚いた。
正直、知的障害者の描き方が余り好きなものでなく、距離を置いて観ていた。幼い子供達みたいな描き方が好きじゃない。だがその裏に隠された余りにもシリアスなテーマには驚く。「京都認知症母殺害心中未遂事件」等と同じ今では珍しくない介護疲れと生活苦による尊属殺人。自分の死期が迫り、障害のある子供を残していけず無理心中的に殺してしまう。超高齢社会と社会経済的不安により、今後似たような事案はもっと増えていくことだろう。弱者は生まれて来ない方が良かったのか?この問い掛けは永遠に続く人間のテーマ。会場は涙を拭う人が多く、自分が守ってやるべき人間を力不足で守ってやれない哀しみが充満。自分にもっと力があったなら。もっと財力があったなら。もっと強い心があったなら。大好きな人間を死なせたりしないのに。見捨てたりしないのに。だが力がない。自分自身さえ守れない。自分の弱さを憎みぐっと手を伸ばす。自分自身を殺すようにぐっと。
Marble
Sans Limite
小劇場 楽園(東京都)
2025/12/04 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
劇団 tea for two の西尾早智子が出るので行ったのだが、「少しずつ分かる」作りと哲学的な内容の未来の物語。とても見応えある舞台だった。(2分押し)86分。
劇団「ここ風」の天野弘愛のプロデュース公演で、天野の作・演出。謎の場所に現われた男女2人がその場所を担当する男と話す内に、未来の物語だと分かるが良く分からないところがいっぱいあり、不思議なエピソードが次々に出て来る内に、徐々になんとなく分かってくる。丁寧に作り込まれた物語をベテランの役者陣が演じて、生と死を考えさせられる芝居だった。西尾と一緒に劇団 tea for two の主宰の大根健一が出ているのだが、久々の役者としての大根がとってもいい仕事をしている。小劇場楽園の欠点とも言える中央の柱を、大木の幹にするという美術は見事。
劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
苦手なタイプのお芝居かと思いきや、面白ろかったです。評価が高いのも頷けます。
青少年版 フランケンシュタイン 青田の影
芝居処 華ヨタ
劇場MOMO(東京都)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
物語は説明通りで
舞台セットは高低差や見た目がユニークな
作品世界感を十二分に表した
見応えのあるものでした
バイクの免許とバイクの購入資金欲しさに
叔父の居る田舎でバイトをしにきた主人公が
「時を戻そう」みたいなビジュアルの
フランケンシュタインモンスターの息子と
巡る作品世界をなぞる物語でした
111分 全席自由
ただ最前列の方がスマホの着信音鳴らして
直ぐに切らないわ 電源切れやボケ!
ガラケーをひたすら数分単位で何度も弄るわ
観劇マナーが欠けまくってたのには
閉口しきりだったわ
ネタバレBOX
色々と詰め込んでて とても楽しめた♪
原作の説明やツッコミに愛も感じたし
フランケンシュタインズ
ホントに複数形で合ってるんだよ
モンスターさんは楽しめたし
リアルに飲み食いしながら田舎生活を
らしく表現してて作品世界を良く表現してた
ラストはフランケンシュタインの息子さん
風船持って浮き上がりましたしー
仕込む仕込む('-')
劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
【abnormal】 (アブノーマルズ)
「銀河鉄道の朝」を観劇
とても とっても ハイテンションでした~♪
丸尾丸一郎、書き下ろし新作、
演出の完全新作作品。
「銀河鉄道の夜」の世界観を
過去も未来も現実も狂気も、
自在に行き来する、
アグレッシブにしてフリーダム、
演劇への遊び心満載の新企画。
エディンバラで得たインスピレーションと
パワーアップして待ち構えるメンバーとの
タッグをお楽しみに。の説明通りでしたわ〜。
開場してから舞台上ではお祭り騒ぎで
クラブと言うかディスコのダンス会場でした
ハロウィンな感じのデスかね
その世界観に引き込まれたままでの
60分の作品だが
まぁ開場時からも作品時間だと思えたから
90分としても いいんじゃなかろうか
と思ったです 全席自由
ネタバレBOX
カンパネルラが川で溺れ死んで5年
今まで自粛してたらしい星祭りが開催され
人々がハイテンションで踊りまくります
そしてカンパネルラの死因を
それぞれが述べるのですが正解が無く
?となった処でカンパネルラが現れるのだが
彼は実はブルカニロ博士であると言い出し
この世界の事象は博士の見せた幻であり
カンパネルラは川で亡くなっていると
現実を皆に知らせて幕となるのでした
90分もハイテンションでいたのに
幕となりカーテンコール時に
スンっ! て感じで急に皆 静かに
整列するのが 物凄い違和感で
ギャップが楽しかった♪
客イジリも面白く劇場の一体感も増してた
コレがエジンバラ風味を加えた
最新の鹿殺しなんだねぇと
感心しきりであります
因みにブルカニロ博士
ロングコートが似合う長身で
とってもスタイルが羨ましかったデス
劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
洗練された舞台に感動しました!
籠鳥ーCAGOTORIー
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
音楽を楽しめる舞台です!
籠鳥ーCAGOTORIー
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
生バンドでミュージカル おもしろかったー!良い時間をありがとうございました。
ばばんばばんばんばん
Team Jackal Feast
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2025/12/04 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
セットが素晴らしかった
のりちゃんが良かった 楽しかった
終演後のライブも良かった
籠鳥ーCAGOTORIー
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
すばらしかったです。ちょっと早いですけど年忘れに最高のミュージカルでした。小劇場で観るミュージカルはいいですね。お年頃の女性たちの悶々とした気持ちが踊りと歌によく表れていました。劇伴という伴奏も生演奏で最奥でした。女優さんみんなキラキラしていて最高でした。
第二回蒸気展覧会
蒸気倶楽部
新宿眼科画廊(東京都)
2025/11/22 (土) ~ 2025/11/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
日本のラジオ的なシリアスなトーン/演技で素っ頓狂な会話を交わす「失バランス感」の可笑しさよ。
その一方、「立候補受付」でのシニカルさもあるなど、人によって笑う部分が異なるであろう「広角マルチコント」、他に類を見ないのではないか? 第三回はどうなる?
一九一四大非常
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/11/25 (火) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
凄まじかったの一言
超お薦め
青少年版 フランケンシュタイン 青田の影
芝居処 華ヨタ
劇場MOMO(東京都)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。東京に来て2回目の公演らしいが、今後 注目していきたい団体。
物語の設定というか 構成は少し複雑で なかなか全体像が掴めないが、それでも観(魅)せる 力 はある。タイトルにある「青少年版 フランケンシュタイン」は、人の生と死の比喩であり、「青田の影」はそれを意識し始めた主人公 健一と彼の心に忍び寄る得体の知れないモノに思えるが…。心にある生と死に関わる複雑な思い、それを色々な角度から捉え <芝居処 華ヨタ>らしい独特な世界観を構築しようとしている。当日パンフに演出の内田達也氏が「面白い演劇を全部詰め込みまして」とあるが、これ以上盛り込んだら物語が破綻するのでは というギリギリのところまで攻めた公演のよう。
少しネタバレするが、物語は小説「フランケンシュタイン」の概観(手紙という形式<枠物語>)に準え、過去と現在の情況、生者と死者の(魂の)共鳴といった異なる世界観を錯綜させ展開していく。そのため役者陣は皆 複数役を担っている。勿論 演技で違う人物像を立ち上げるが、衣裳替えや小物(例えば帽子など)も活用する。また魅せ聞かせる 女優2人による歌と振付も楽しめた。そして何より舞台装置とそれを活かした情景描写の演出が巧い。
(上演時間1時間50分 休憩なし)
ネタバレBOX
舞台美術は段差を設え、上部に街(ビル)の風景 高架送電線に雑草、天井部には豆電球による星々。遠景を表現するかのようなミニチュア造作。中央に電柱/街灯、上手/下手には変形の障子戸があり、特に下手にはウッドデッキのようなスペースが張り出している。そこで食事の光景や自動車内を表す。全体的に古材を使用した古民家のよう。
健一は、夏休みに オートバイの購入と免許取得の資金稼ぎのため 叔父の家でアルバイトを始めた。3時起きの農作業、田舎ゆえ早く閉まる店(カラオケ)。眠れぬ夜とゼミ課題の「フランケンシュタイン」の読了と研究。小説を準えるように 博士によって創造された怪物は、醜い容姿によって迫害を受ける。孤独感から怪物は伴侶となる異性の怪物をもう1体創ってほしいと頼むが先送りし…。
冒頭 健一と話している姉がいつの間にか母になり、しかも既に亡くなっていると。物語を繋ぐ 世界と世界の境界が曖昧となり、健一の現況が浮き彫りになる。健一とフランケンシュタインの息子が重なり、孤独を抱えている。一方、従兄弟とカラオケに興じるが 22時が閉店という田舎の地域性、舞台美術と相まってノスタルジアが感じられる。カラオケによる女優2人(畑中咲菜サンと森岡朋奈サン)の歌と振付が楽しい。従兄弟 拓哉との会話は現実、しかし 健一の心は 虚実の裂け目を彷徨っている という奇怪さ。
物語の世界観はそんなに暗澹・憂鬱ではなく、坦々としている。むしろ演出の過度な盛り込みが気になった。<影:柴野航輝サン>が デーモン閣下のような怒髪と異様なメイク、<影の影:北中僚介サン>が スティルトに乗って不安定に歩く、唐突な歌謡シーンや 上手/下手から扇風機を使った紙吹雪など、その見た目の派手さが印象的。また至近距離で そうめん を実食するなど、諸々の試行を共振させるかのような。表面的な演出は目立っているが、肝心な物語の世界観に入り込めないのが惜しい。
次回公演も楽しみにしております。
籠鳥ーCAGOTORIー
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。初日観劇、その特典として 劇中に登場する曲すべての歌詞が載っている『ブックレット』がプレゼント。
全10曲が載っているが、物語はその曲にある情況を紡いでいく、逆にその物語用に曲を作詞/作曲したかのような相乗効果を発揮している。謳い文句にある「小劇場ではありえない!生バンドでのミュージカル!」は誇張ではなく、歌って踊り そして観客を楽しませるエンターテイメント。表層的な面白さだけではなく、物語の奥に「古くて新しい問題 というか意識」を潜ませ、悩ませ 考えさせるといった深味のある公演。現代のジェンダー問題にも繋がるような話。
説明の 「鳥籠の中で12人の女たちが、3人の男をめぐり、歌い!叫び!弾けて!求婚! 恋愛サバイバル」であり恋愛は命がけ。まさに3人の男にとっては 生き残りをかけた崖っぷちである。少しネタバレするが、12人の女のうち、適齢期と言われる女5人と男3人が昔 TVで流行った「パンチDEデート」「プロポーズ大作戦」等のような、恋を成就させる物語だが…。今でもあるのか「結婚適齢期」という言葉、たとえ死語だとしても その意識はあるのだろう。物語が面白いのは 男女の恋の駆け引きだけではなく、人の心にある思いそのものを描いているところ。そして1人ひとりが思い描いている<恋>とは を突き詰めていく。それを体現する役者陣のコミカルな演技が面白い。生演奏もすばらしいが 演奏者3人も劇中に入り込んで笑わせる。
(上演時間1時間55分 休憩なし)
ネタバレBOX
舞台美術は2か所にベンチ状の長椅子。その近くにスタンドマイク2本。壁には格子状のオブジェ、そして舞台を囲うように天井から等間隔に半パイプが吊るされている。舞台上はグリーンで統一、まさに鳥籠の中。この劇場は2面(L字)客席だが、その一部を演奏スペース。女優陣は ヘッドセットマイク使用。
ある日、12人の女の中から適齢期と言われる女5人を選び、男3人と恋の成就を目指す物語。ルールは、女から好みの男を選ぶことは出来るが、男が女を選ぶことが出来ない(好きと言えない)。男が出来るのは女からのアプローチを断るだけ。そして男は恋の成就が出来なければ処分される という まさに命がけ。
恋愛につきもの、女は自分の好みと相手に求める条件をいう。曲でいえば「M3 プロフィール 私は何者?」を歌い 「まずは年齢 そして職業、学歴あるいは出身、星座に血液型 だけど見た目 結局顔にスタイル 単純に好き好きが優先」といった外観重視。そして男は「M4 ONE WISH」で「僕の望みは一つだけ 僕だけを見て 僕だけを愛して」と。しかし男は自分の声で歌えない。自分に自信が持てないといった心象表現。女らしさ、男らしさ という曖昧な「らしさ」という意識に自縄自縛されている。例えば 女は「僕」という言葉に嫌悪感を抱き、「俺」と言えと強要する。
またコロラルド効果を用い、恋愛において周囲からの反対や障害があると、かえって恋愛感情が高まり燃え上がるという心理状態を歌う。一方、愛に慎重になる、そして愛は危険だと自分に暗示をかける。自分勝手に 片思いを決め込む、そんな自己逃避がいじらしい。カラフルな衣裳を着た女たちが(複雑な女心を)切々と歌い上げる。全体的に明るくポップな印象であるが、それぞれを見れば皆 個性的だ。
次回公演も楽しみにしております。
密夜譚
feblaboプロデュース
RAFT(東京都)
2025/11/19 (水) ~ 2025/11/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
個人的にはめちゃんこ久しぶりなfeblaboさん。短編三作のうちの「金の惑星」を観劇しました。極端な状況下で話し合われる命の値打ち。ちょっと・・・極論が過ぎて。実験的な作品だなと感じました。火星の皇族の方のお話などは、自身の病気の治療費の為に国民から血税を巻き上げ続けていたのだから自分は生き残らなくてはいけないという主張だったけども、そもそも国民の命を搾り取っていること自体は罪には思わないんだ?と思ったり。銀河鉄道が出てくる辺りには宮沢賢治と演劇の親和性がまたここに。
ファントムナイトバラード
劇団Little★Star
堺市立西文化会館・ウェスティホール(大阪府)
2025/11/24 (月) ~ 2025/11/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ほぼ毎年観に行かせて頂いていて、未来輝く若者達の輝く姿に元気をもらっているのですが。いや〜もうねぇもはや鍛え上げられた成果の発表の場ではないね、しっかり大人と変わらない劇団公演。総員底力の上がり方が凄い。みんな凄い。年ごとにメンバーの入れ替わりはあるだろうに、あった上で尚且つ。
もう原石じゃない、とっくにキラッキラに輝いてる。クライマックス観てて思いました、剛さんが信頼してバトン渡したんやな〜って。だいじょうぶって。応えてた、素晴らしかったです。芝居も歌もダンスも。
舞台がお城を利用した学校だったのですが。お城の学校って…えぇなぁ。素敵やなぁ。そんなん本当に通えたら絶対探検するよね。絶対撮影とかするよね。えぇなぁ。今回さ、謎解きあったんですよ。わたしが過去に解答が分かったためしのない謎解きのある演劇。間に休憩挟んで解答提出するタイン挟んでからの解決編。ふっ、もちろん分からんさ…。休憩時間にさ、剛さん壇上に出てきて当パンの中にあるヒントを教えてくれるわけやけどさ…ほら分かりますよねっておっしゃるんやけどさ…分かる・・・?何故それで分かるのデスカってさ…ふっ。。。謎解きは分からないまでがワンセット(個人の所感)
INDEPENDENT:25
INDEPENDENT
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2025/11/20 (木) ~ 2025/11/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
木金通し券にて観劇。
トライアル枠は開演時間に間に合わないので、ロビーにてモニタ観劇でした。
感想は二日分まとめてネタバレBOXへ、観劇直後にSNSに投稿したものをほぼそのまま転記しました。
追記したくもなるのですが沼に入りそうなので(笑)あえてそのままのライブ感で。
ネタバレBOX
[t1]今年はねトライアル公開審査行ってないんです。だから全くの初見で。だから例年ならどうボリュームアップしたのかを観るのだけれど、逆にどこがボリュームアップしたところなのか推察するという、逆輸入。
そんな個人的にはちょっと長年の例年とは違うトライアル枠。いつものように開演には間に合わずのロビーでのモニター観劇でしたが、いんや〜面白かった!これは面白い!仕掛けとしての面白さもありつつ、羽ばたく想像力が、そうだよそれでいいんだよって、熱くなっちゃった。
[a]推し活は沼ですねぇ。節制なく心のままに邁進していれば底なし沼。我に帰れるタイミングはあるのか、はたまたたとえ身を滅ぼそうとも我に帰ることなく心中するのも幸せというものなのか。ちょっと宗教にも似てる、推し活。スポーツ観戦全く興味なくて、それでもニュース映像で目にすることはある。だから…たった一人ぼっちのサポーターの勇気、偉大さは想像に容易く。そりゃあバズるわよwだからやっぱりさ、継続はチカラなり、ここでも。諦めたらそこで試合終了ですよね。その先に開ける希望がある、かもしれない。
[b]ずっと真っ暗。あるのはひっそりした灯火のみ。観せるという概念からは逸脱していて朗読の域。でもそこには映像では成し得ない、生の舞台でしか成し得ないもの、役者の息遣い、火の燃える匂い、静かに響く物音があって。一年間、映像の一人芝居ライブ配信に挑み続けて得た財産の結晶がそこにありました。その一年を経たからこその石畑くんの今を観る。さらにはここが終着ではなく、続いていく先々を予感させてくれるような面持ちがして。継続はチカラなりを体現。
[c]弁護士が事件のあらましを語る法廷もの、マイノリティだけど実はキレ者であるやり手の弁護士、ダイゴさんの好きが詰まった作品になってました。ウクライナ侵攻を題材にしたのは…まだ生々しさがあって私には思考的ノイズになったかなぁ。そのスケールの拡大は連続ドラマの劇場版のようで、それはそれでそれもダイゴさん好きそうやなぁというポイントではありましたが。ほんといい加減終わらんかなぁ、あの戦争。どうすれば終わるんやろね。こんな風に現実でも世界のどこかで終わらせようと格闘してる人々が、きっと。
[d]不倫関係で満足しちゃう女性の気持ちってわっかんないんですよねぇ。いつもどうして?って思います。この女性に至ってはけして相手の事が好きではないんやろなぁって。依存してるだけの関係。恋愛の楽しさ充足感に溺れて手放せなくて。不毛。でもなんかしら、披露されるあれやこれやの手練手管にほぉなるほどそうか〜って素朴に感心しちゃったり(笑)おぐりさんの怪演に満足!
[e]透析が必要な域の腎臓病、コミュニケーションがすんなりではない認知症、ちょっとセンシティブで重苦しい気持ちを刺激しかねないものを扱ってはいるんです。でもね。描かれてるのはそこに向き合ってる作業療法士さんで。ずっとポジティブで閉じてなくて開いてて。
コミカルな演出もあって。一期一会、人と人とのご縁の輪廻もあって。物事の側面なんて多面で。捉えかた次第で。悪く悪く思っていたらどこまでも悪いままだし、その逆もまた然り。人の生き方というものがありました。
[f]凄かった。凄い30分でした。本戦全日程のトップバッターから観るにはあまりにいきなりガツンとしてて。普段あまりみない谷屋さん。ホームでこんな人物いたら異分子が過ぎる(笑)谷屋さんの七色な引き出しを惜しげもなく振る舞われた気持ち。
わたしには黒いゴミ袋から出てきた包みが生首に見えて。この男はこの四畳半の部屋で一体何人殺めたのだろうかと戦慄したのですが。コンビニの彼女が妄想だったことで、様子が違ってきて。そこからグルグルグルと思考が巻き戻りました。ひとつひとつ積み上がった布石が一気に初期化される感覚。
ちょっと待て、あなたは一体何者なんだと。観た光景、聞いた言葉、30分間を何度も何度も旅をする。それはまるであの四畳半から抜け出せないあの男の一部にでもなったかのようで。もうずっとずっと終着できない。
意識を惹きつけられる独特な響きのあるロボット音声のような声、夕日が作り出す床の線路、改めて考えると怖いビジュアルなトーマス、もう二度と会えない人の永遠に分かることのできない思い、あの男の思い、グルグル、グルグル。また観たい。まだ観たい。わたしの今年のナンバーワンでした。
[g]なるほど、昨日もそうだったけど、トップバッターにどえらいの据えてくるなぁって思ったらReconstructionという新たな試みを木金ともにここに配置してたのねと二日目観てて気がつきました。
わたしは初見。ゾックゾクしました。年々とエンタメ色強めな作品の割合が減っていってるようには思うんです。頭使う系の思考で観る作品の割合が増えてるような。久々な感覚。ゾクゾクとワクワクとしました。血肉湧き踊るよな。考えることなく心で攫われたくなるよな。
[h]可愛いが溢れてた。どんなに悪態ついてても可愛い。成瀬さんの魅力をめいっぱい引き出して引き立てた作品だったなぁって。衣装チェンジの回数も30分間の中でなかなかの数。福眼。
[i]トライアルからの本戦進出組。福谷くんらしいちょっぴりの毒っけのあるユーモアある台詞が面白い。浮気ってなんだろね。本気の相手に後から出会ってしまうこともあるのだと思う。でもさこの作品の男は完全に雑食やん。結婚とかする前に分かって良かったんやない?とこの手の話見ると思う。
[j]観劇後わたしに芋煮を食べさせた作品。大学生ってさ〜こうありたいよなぁって思う。人生最後の学生時代じゃない。だらだら過ごすのも就活の為になる事で終えるのも勿体無い。人からはくだらないと言われるようなことでも燃焼しちゃおうぜ、今しかそれは出来ないもしくは難しいのだから。
でもさ思ったよね〜。だから留年すんだよって(笑)まぁ…いいさ!それが許される家庭環境ならば、今しか出来ないこと悔いなくさ。一度しかない人生だもの。でも芋煮って謎。鍋なの?スープなの?煮物なの?里芋好き。きっと芋煮好き。あとさルンバって動き可愛いよね。名前付ける人いるのわかる。
幕間のDJタイム。一日目はBGYさん。なによ、その選曲(笑)幕間で観た芝居の記憶に潜り込んでたわたしの意識をぐわしとしてきたんですけど!?楽しそうにノリノリでいらっしゃるわ!わたしもノリノリなっちゃうよ!
二日目はアイウチさん。あれ?そういや〜今日のDJどなたやっけ?と思って見上げたら虚無の顔してるよく存じたお顔がありました(笑)思わず吹き出す。。。お疲れ様です。。。
はざまっこ
無名劇団
神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)
2025/10/10 (金) ~ 2025/10/14 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
あらすじなど前情報を入れずに観劇
泉さんの代わりに末っ子を演じた夏海さん
最初から本役だったかのように違和感なし
尾形さんとの掛け合いも良かった
でも泉さんでも観たかった
籠鳥ーCAGOTORIー
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
いま人生がうまくいっていない人に、ぜひおすすめの舞台です。メロディアスな曲の数々、舞台を温かく見守りながらの生演奏が印象的。終わりつつある青春に戸惑いつつ、なおも謳歌するキャラクターたちの元気さに勇気づけられました。