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寡黙と饒舌

寡黙と饒舌

ヨルノハテの劇場

シアター711(東京都)

2022/02/08 (火) ~ 2022/02/11 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/02/08 (火) 19:00

元がーまるちょばのケッチによるパントマイム(寡黙)と清水宏によるスタンダップコメディ(饒舌)のコラボ。面白い。休憩10分込み115分。
 清水は語りが決め手だが体もしっかり使い、やはりボディランゲージは大事だと改めて感じる。特に、後半で久々に見せたシンバル漫談を最近しない理由で、それがさらに分かる。ケッチのパントマイムは定番的なものや、ちょっとすぐネタがバレルものも含めて笑いを取るが、さすがと感心させるものもある。最後は2人がそれぞれ客席から出た3つのお題で演じる「三題噺」を見せ、これもさすがな感触。

レストラン「ドイツ亭」

レストラン「ドイツ亭」

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/02/03 (木) ~ 2022/02/12 (土)公演終了

実演鑑賞

ドイツのベストセラー小説の日本での劇化。脚本は長田育恵。長田主宰のてがみ座と民藝の
合同公演。演出は民藝の丹野郁弓。
この小説がいつ書かれたのか知らないが、舞台はほぼ、六十年前、ようやくドイツ国内でホロコーストが裁かれるようになった時代である。その裁判のポーランド語訳者として法廷に出ることになった「ドイツ亭」の娘(賀来梨夏子)の視点からのアウシュビッツものである。十五分の休憩を入れて二時間半足らずだから長い芝居ではないが、登場人物も三十人近く多い上に、小説の脚色にありがちの人物設定、説明も多くかなりもたれる。
ドイツと日本は同じ敗戦国でありながら、一応前世紀の間にその位置を回復した。六十年前には、負の遺産の清算ではさまざまな場面で国民も生傷を負った。戦前生まれの私にはそれはよくわかる。それを忘れないでおこうという事も大事だが、それならもっと、今の若い人たちが共感できるような作りがあったのではないだろうか。このドラマを作った人々はほとんどその時代を生きてない。無理にその時代に戻るよりも、現今の民族国家の問題点を生きたドラマにすることの方がよほど訴求力があると思う。運悪く私は長田育恵の評判の良かった作品を見逃しているが、見た作品からでも今注目されているア・ラ・フォーティの女性劇作家の実力者の一人だという事は知っている。海外を舞台にすることも、時代を超えて設定することも、ドラマには便利かもしれないが、そこは、無理にでも祖国のドラマを祖国の人間と文化の中で描いてほしい。日本固有の歌人を素材にちゃんといいホンが書けているではないか。


ネタバレBOX

ベストセラーと言うだけあって、昔の婦人雑誌の連載小説風の波乱の筋書きが繰り広げられるが一向に観客に届かない。客席は例によって、白髪の老人ばかり若者はほとんどいない。実際を知っている老人に表面だけ取り繕ったドラマを見せてもらっても仕方がない。と言うのが本音だろう。
コオロギからの手紙

コオロギからの手紙

映像劇団テンアンツ

ABCホール (大阪府)

2022/02/07 (月) ~ 2022/02/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2022年2月8日 13時からの公演を観に行きました。
初めての観劇でしたが、どんどん舞台に引き込まれ、気付くとエンディング・・・
笑いあり、感動あり、何よりも主人公の人間味に引き込まれます。
とても良い時間を過ごすことができ、テンアンツのファンになりました。
素敵な時間を過ごさせていただき有難うございます。
コロナで何事にも制限がある世の中ですが、無事に千秋楽を迎えられることを祈っています。

『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』

『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2022/01/04 (火) ~ 2022/01/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

■武士編鑑賞/55分弱■
かなり騒々しく演出されている。奇声や変な動きで笑かそうとしたり、飛び道具的なギャグが多く、いたずらにふざけすぎていて、OL編より、また、以前観た時より、議論の流れが追いにくくなっている。
議論の概要がホワイトボードに整理されたりと、OL編のほうが議論劇としては観やすかったし、取っつきやすかった。

『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』

『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2022/01/04 (火) ~ 2022/01/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

■OL編鑑賞/50分強■
日本人の意志決定の在り方を描いた作品ということで、日本人の話し合いはこうなりがちという典型例を示すことに力点が置かれ、そもそも議論の面白さは志向されていないため、★★★がせいぜい。
山中志歩、西風生子ら新人が加わって新風が吹き込まれるかと期待もしたが、いかんせん作品が強すぎて、以前観た時と印象は変わらなかった。

女歌舞伎 さんせう太夫~母恋い地獄めぐり~

女歌舞伎 さんせう太夫~母恋い地獄めぐり~

Project Nyx

ザ・スズナリ(東京都)

2022/02/06 (日) ~ 2022/02/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/02/07 (月) 19:00

145分。休憩なし。

コオロギからの手紙

コオロギからの手紙

映像劇団テンアンツ

ABCホール (大阪府)

2022/02/07 (月) ~ 2022/02/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めて舞台観戦させていただきました。
笑い!わらい!!ワライ!!!(笑)→感動へ( *´艸`)
いっぱい笑顔をいただきました。
初めて見たのがこの舞台で良かったです♪
また行きたいでーす。

チェーホフも鳥の名前

チェーホフも鳥の名前

ニットキャップシアター

座・高円寺1(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/01/29 (土) 18:00

 全体を通して、そして、明治時代にサハリン島/樺太に刑務所長とポチョムキンの娘ナターシャの結婚披露宴に招待されてやってきたチェーホフ、大正時代に塩川家にやってくる宮沢賢治など、小さな誇るべき事柄も加わりつつ、昭和初期から第二次世界大戦に日本が突入していく過程、そして戦後から昭和の後期までを、一つの家族とそれに関わる人たち、そこから派生した家族や子孫を中心に、サハリン島/樺太におけるロシアと日本の交流や歴史を描いていて面白く、且つ、最後には感動していた。
 日本とロシアのサハリン島/樺太における交流や、サハリン島/樺太の明治以降の全体的な歴史の流れはしっかりと描けていたし、時々スライドも使うことで、リアル味を補強もしていた。また、戦争の悲惨さも描ききっていて、共感や悲痛を感じれた。
 登場人物が異常なほど多いのは良かったが、それを何人かの俳優で何役も演じていて、何人かの俳優を除いて、ほとんどの俳優が何役やってもおんなじような縁起をして見えたので、それはどうかと思う。確かにこの劇は、サハリン島/樺太における、ロシア人と日本人との交流や歴史を伝えることがメインなのはわかる。しかし、登場人物一人ひとりの印象が薄い完全なドキュメンタリー劇なら、何も劇じゃなくても、映画やドキュメンタリーTVドラマ、または、新聞の特集記事や、雑誌の記事、もしくはノンフィクション本にでもすればよいのであって、劇という表現媒体にこだわる必要はないんじゃないかと思った。劇として面白くするためには、魅力的な登場人物や個性的な登場人物が今回の劇では少なかったので、そこらへんを演る役者も含めてもっと深く検討すべきだと思う。
 途中度中、コミカルな笑いや、ドタバタな笑いがあって、時々緊張を解きほぐせて良かった。

ロング・タイム・ノー・シー

ロング・タイム・ノー・シー

ナイーブスカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/02/02 (水) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

髙橋広大さん水野奈月さんの回を観劇しました。リーディングを感じさせない感情の寄り添いとぶつかり合いが刺激的でした。

APOFES2022

APOFES2022

APOCシアター

APOCシアター(東京都)

2022/01/15 (土) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/02/06 (日) 16:00

石澤希代子×平井隆也『震える私の心の音』を観た。面白い。45分。
 バレエをやっていた石澤の特性を活かした脚本はなかなか見事なもので、それをしっかり演じる石澤の演技も一種「神がかった」ような凄さを感じた。オープニングとエンディングで繰り返される「こんなことで泣きたくない」というセリフがすごくいい。一人芝居のフェスティバルだが、このコロナ禍の影響か、1組の公演数が少なくなって来ている気がする。

見舞う男

見舞う男

ジェットラグ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2022/02/03 (木) ~ 2022/02/07 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/02/05 (土) 17:00

中津留章仁の作・演出で、ある家族の物語を描く。面白い。115分。
 交通事故で一時的に記憶を亡くしたらしい女性(平体まひろ)の病室に、同じ会社に勤め事故の加害者になってしまった男(冨岡健翔)が見舞いに(だから『見舞う男』)来る。当初は女性の兄(星野卓誠)と姉(十碧れいや)には胡散くさがられるが、次第に受け入れられ…、な物語。社会派と言われる中津留だが、こういう一種の「ホームドラマ」も書ける、というのは知ってはいたが、本当に久々だなぁという感じ。それぞれが少し変な部分を持つ家族に、不思議な提案をする男、という4人を軸に物語は展開される。元宝塚男役の十碧のヴィジュアルを活かした役作りや、芝居に慣れてる富岡の使い方などは巧いが、昨年の『東京原子核クラブ』から注目した平体が記憶喪失の女という難しい役を演じ、エンディングもしっかり担っていたのは良かった。

君が忘れたダンスフェス

君が忘れたダンスフェス

シーユーインヘル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/09/11 (土) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

■「さよならをするためのプログラム」鑑賞/100分強(途中休憩込)■
詳細はネタバレにて。

ネタバレBOX

●IKKKKKI×Daoud bkdn
男の爪弾くギターに合わせて別の男がダンス。ダンスは少しマッチョ的。ダンサーの男が腰の低い好青年で、人間的魅力大。

●女屋理音×清太郎
男の奏するパーカッションに合わせて女性がダンス。ダンサーは小柄で可愛い感じの人。パーカッションにはエフェクトが掛けられ、美しい音色が場内を包み込んだ。

●大江麻美子×岡田玲奈『ロマン』
女性ダンサー2人、大江麻美子さんと岡田玲奈さんが共演。1人が1人の後ろに身を隠したり現れたりする趣向もあり、コンビであることを生かしたダンスで魅せる。同じ動きをするくだりはかなり動きが揃っている。
2人とも終始ポーカーフェイスで、無表情のまま激しく踊るのが時々クスクス笑いを誘う。
より無表情なほうが靴下についたゴミを場内をグルグル歩き回りながら取り去って捨てるくだりが、意図しない笑いを生んでいた。

●上村なおか『うたうたうたう』
長い黒髪が美しい、ほどほどに背の高い女らしい女性による優雅な印象のソロダンス。無音の場面も多いのに、堂々と力強く、それでいてたおやかに演じていた。
今プログラムにおける個人的ベスト!

●酩酊真東
女性ボーカルのバンド。どの曲も似たり寄ったりで食傷した。

君が忘れたダンスフェス

君が忘れたダンスフェス

シーユーインヘル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/09/11 (土) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

■Cプログラム鑑賞/約120分(2度の途中休憩込み)■
詳細はネタバレにて。

ネタバレBOX

●小林勇輝×吉田拓『Wooden Connection』

男2人。2人で木片を立てていき円状に並べるオープニングからラストまで、薪をフィーチュア。薪をまとめてロープで括って吊り上げたり、薪づくしな割には、その素材をパフォーマンスに生かしきれていない印象は否めず、1人が走りながらつんのめっていきドタンと倒れ、それに合わせてもう1人が台上の薪を倒しても、それが薪である必然性はそこにはない。終演後、客が戸惑いながら控えめな拍手を送っていたのは無理からぬこと。

●W/ union〈ウィズ ユニオン〉『向こう宙シーン』

山ガールのいでたちで揃えた若き女子4人が、継ぎ足して作った大きな布をみんなでかぶり、馬(?)もどきの動物という体で(1匹の馬になりきって)踊ったり、おふざけをふんだんにちりばめながらパフォーマンス。
それっぽい状況になったのにだるまさんが転んだを結局やらなかったり、煮え切らないおふざけ(お戯れ)の連打にフラストレーションが募りはするも、動きの揃ったキレのあるダンスを、4人が4人、笑顔でハツラツと心底楽しそうに踊っている姿は客席にまで楽しさを運んで、気がついたら頬が緩んでいた。

●KENTARO!!『さよならをするためのプログレス』

急遽の代演だったのに、しっかりと作り込んでパフォーマンス。自身の声を吹き込んだ録音素材に合わせての寸劇で笑わせ、一転、キレキレなダンスで魅了する。
無気力、後ろ向きを気取る割に、創作においては妥協のない人。

君が忘れたダンスフェス

君が忘れたダンスフェス

シーユーインヘル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/09/11 (土) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

■Bプログラム鑑賞/約80分■
詳細はネタバレにて。

ネタバレBOX

●水越朋×宮崎あかね×小茂田梨乃『めいめい』

女の子3人。みんな構えを低くして踊って四つ足生物(昆虫か動物)のよう。そういえばバックには虫の声。秋を感じさせる静謐な作品。
踊りも激しくなく基本スローモー、まるでモゾモゾと昆虫のように動くくだりが多々あって、不安定な態勢で動きを止めるストップモーションの多用ともども、目を引いた。
背中がV字に大きく開いたノースリーブ(だったような)の服にテラテラ素材の半ズボンという女の子らしい格好(3人そろい)が静謐でかわいくてコミカル(虫っぽい動きなど)な作品内容と合っていて、魅せる。
途中から虫の声は途絶え、電子レンジのチン音のような音からなる音響、静かな音楽などが流れるが、ひそやかでかわいらしい印象が全体を貫いており、一貫性があって好感。
体が触れ合うことがおそらく一度もなかったところにコロナ禍の今を感じた。

●yuki byeol『underwater…』

グラマラスで華やかな印象の女性がサテン地のパジャマのようないでたちで、カクカク、クネクネとしてスタッカートの効いたマイム様の動きでピンスポの差すなか(といっても最初だけ)華々しく激しく、威風堂々と踊るパフォーマンス。ワンマンショーのような印象で目はひくが、音楽ありきでそれに合わせて踊ってるだけという印象は拭えず、それを超える何かが欲しかった。

●MWMW×Von・noズ『ROBIN』

女の子2人に別の女の子2人(うち1人は高橋萌登)が加わり、時に2vs2で対立したりしながら、声を発しての寸劇など色んなおふざけをちりばめたパフォーマンスを展開。高橋萌登がシャリに見立てた別の子の背中にネタという体で乗っかって「寿司一丁!」とふざけ、また別の子が「へい、お待ち!」と応じたり、長い黒髪の子が舞台から急にはけたと思いきや、ほどなくお姫様みたいなきらびやかないでたちで2階に現れ「上手の人ー、見切れてるかもしれないけど」と呼び掛けながら客席に手を振ったり。
ただし、思いつきを脈絡なくちりばめただけで、それらが繋がって線を成す(点から線になる)ことがなく、散漫な印象は否めず。
格好は全員(だったか?)ズボンに裾出し長袖Yシャツという普段着。
おふざけを強く打ち出し過ぎてダンスが立っておらず、また、ダンスに統一性がなく、ダンス作品としてはあまり芳しくない出来映えだった。
ダンスは高橋萌登が得意とする、クネクネ系の踊りが多かったような。1組めと違い、密着、密接が多いのも特徴。
しかし、仮にタイトルをつけるとして、どんなタイトルをつけるのか?(『ROBIN』というタイトルがついていた…) それぐらい、とりとめのない一作。
時間長め。

君が忘れたダンスフェス

君が忘れたダンスフェス

シーユーインヘル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/09/11 (土) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

■Aプログラム鑑賞/75分強(途中休憩込み)■
詳細はネタバレにて。

ネタバレBOX

全体的に硬め。ユーモラスなのが一つは欲しかったな。

●横山彰乃×34423『 / 』

女性DJと横山彰乃のコラボ。クネクネとカクカクが綯い交ぜのストリートダンスっぼいエレクトロックステアーズ的ダンスが基調も、背中を軸にして床の上をクルクル回る典型的ヒップホップダンスの反復が終わると、遠心力フル稼働でクルクルと激しく乱舞して狂乱状態に。が、せっかくそこまでいったのに、突き抜けきれないまま終わってしまった印象。フィニッシュ目前で寸止めを食わされたようなもどかしさが残った。
赤いズボンに青い半袖(だったような)シャツという、いかにもストリートダンサーないでたちでパフォーマンス。
冒頭、薄闇の中うずくまっていたシルエットだけの横山がプッチンされたてのプリンのようにプルプル震え出したすえ踊り出す演出は、得体の知れない生き物が命を吹き込まれた瞬間に立ち会ったような不気味さがあって、見入ってしまった。

●伊藤まこと『名前の家』

小柄で中性的な女の子のソロパフォーマンス。ボディコンシャスな黒ズボンに黒ビスチェというヘソ出しのセクシーないでたちで、ハツラツとした笑顔を振りまきながら、股割り、足あげなどが頻出する、柔軟な身体を生かした、移動域の広い華々しいダンスを披露。ただし、音楽に合わせて元気に踊ってるだけとも言え、凡庸な印象は否めず。
冒頭では薄闇の中、反復横跳びをアレンジしたようなダンスを披露。
その冒頭から舞台上にある2つの蝋燭を恭しく供え、祈るように踊る最後のダンスが意味不明。蛇足?

●池ヶ谷奏×鳥羽絢美×西澤真耶×林田海里『aim…』

女3、男1という特異な編成で、叙情的な音楽をバックに、裾出し白Yシャツにキャメル色ズボンという、全員揃いのいでたちで群舞。
突然の落下物に身を躱して上を見上げる日常的所作を発展させたダンス、激しい抱擁を変奏していくダンスなど、とっつきやすいものから始めていく構成が客を掴む。
あとは、思いのままに動こうとする女を3人で寄って集って制し、違う動きを強制したり、マンツーマンで一方が一方をお姫様抱っこして運んだり、そのあたり、「自由意志」の阻害がテーマなのかと思ったりも。
上記のように、コロナ禍もどこ吹く風の、密着、密接しまくりのダンスが目立つ一作。
全員の動きが揃うことはほぼなく、たとえば3人は同じで1人は別の動きをしていたり。3人でも全員でも、動きが綺麗に揃っていることはなく、その詰めの甘さが惹き付けられかけていた心を萎えさせる。
それっぽい音楽や照明の効果も手伝い、全体に荘厳、神聖、崇高な印象。このパフォーマンス全体が、神への祈り、捧げ物のようにも見える。
足上げの多用が全体に統一感を与えている。


APOFES2022

APOFES2022

APOCシアター

APOCシアター(東京都)

2022/01/15 (土) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/02/06 (日)

価格1,000円

6日16時開演回、石澤希代子さんの「震える私の心の音」(41分)を動画配信で視聴。

2013年10月、今は無き新宿ゴールデン街劇場での「中野の処女がイクッ」から存じ上げている、石澤希代子という役者さんの集大成というか、一世一代の演技を”魅”せて頂き、感無量…。
嗚呼、それにしても、直に舞台に立ち会えなかったことを百万遍後悔!

朗読劇 「天切り松 闇がたり ~闇の花道~」

朗読劇 「天切り松 闇がたり ~闇の花道~」

ケイファクトリー

PARCO劇場(東京都)

2022/02/06 (日) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/02/06 (日) 16:00

朗読劇の域を超える圧巻の熱量と台詞回し。
盗人噺にボロ泣きしつつ爽快感に浸る、この久しぶりの幸福。
原作の魅力のひとつにキャラの立った登場人物があり、それが歌舞伎のケレン味と相性抜群。
演者の気持よさそうな江戸弁に、聴いている方も酔いが回るように引き込まれる。
控えめながら差し込まれる映像と効果音も効果的。
あー、あの台詞、また聴きたい、ずっと聴いていたい!

ネタバレBOX

客席に向かってロビーを歩いているとき、聴こえて来た曲にまずやられてしまった。
トム・ウェイツの、大好きな、泣ける一曲。
― ひと弱さを認め、それを愛し、それを守る強さを粋と言う ー
かどうかわからないが、登場人物の熱いキャラに呼応するような選曲だと
勝手に感動してしまった。

さて、もはや獄中の名物となった「天切り松」の闇語りである。
近頃の若え囚人だけでなく、看守も居並ぶ中で、松蔵爺さんが語るのは
酒とばくちに溺れて娘を女郎屋に売り飛ばし、今また息子を
スリの大親分「仕立屋銀次」に預けに来たどうしようもない父親のこと。
その父親に「二度と息子に会わせない」と言い放ち金をやって帰らせる。
銀次から言いつかった安吉親分は、”これから仕立屋一家から金がもらえる”と踏む
小ズルい父親を完全に排除するのだ。

この一家を成す面々が実に魅力的でほれぼれする。
松蔵に天切りを仕込む黄不動の栄治、スリで絶世の美女振袖おこん、
松蔵の姉を苦界から救い出そうと手を尽くす漢気溢れる寅弥、
安吉一家の金庫番で頭脳明晰な詐欺師、書生常、
犯罪者である彼らが、松蔵を育て成長させていくそのプロセスに
珠玉のエピソードが散りばめられている。

ピカレスク文学に洗練と漢気が加われば最強だろう。
あとはもう私の好きな “ころんころん回る江戸弁”だ。
お願いだから噛んでくれるな、このカッコいい台詞を!
という私の祈りなど全くもって不要だった。
これ、シリーズ化してくれないかなあ。
芝居でも朗読劇でもいい。
この「台詞と侠気」に耐えうる役者をそろえて欲しい。
必ず駆けつけます。

客席中央に作者の浅田次郎氏が来ていた。
アフタートークで紹介されて、立ち上がりちょっと会釈した氏に
「この人からあのキャラが生まれたのか」と感謝の念でいっぱいになった。

帰り道、ボロ泣きしながら肩で風を切って歩きたい気分になった。
これが私の演劇体験最高の〆である。
                                                     
ロング・タイム・ノー・シー

ロング・タイム・ノー・シー

ナイーブスカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/02/02 (水) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ちょっと変わった劇だった。ひとつひとつの言葉が心に残りました。

マーキュリー・ファー Mercury Fur

マーキュリー・ファー Mercury Fur

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2022/01/28 (金) ~ 2022/02/16 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

暴力と絶望とクスリが蔓延する近未来?のロンドンのサバイバーたちの物語。それぞれが妹、母を目の前で殺され、子供を殺され、自分だけが生き延びた負い目を負っている。シェークスピアよろしく、悲惨な過去を再現する語りの力が圧巻だった。
吉沢亮の出ずっぱりの苛立ちとテンションの持続、この世ならぬ半狂乱を演じる大空ゆうひ、ゲームを仕切る加治将樹の迫力、俳優たちの熱演がすごい。しかもかなり精神的にきつい物語。映画ならわかるが、舞台でこれを毎日(時に1日二回)繰り返すとは。俳優の仕事の厳しさを考えさせられた。

作者はイラク戦争に参戦した母国イギリスへの批判として、イギリスが理不尽な戦争の戦場になった情景を描いたという。

ネタバレBOX

この舞台は、ある日の午後から夕方の2時間を切り取ったもの。途中時間の飛躍も、暗転もない。時々の出来事への反応として人物たちはひっしに選択する。その場としては理解できる。しかし、舞台外も含む少し長いスパンで見ると、一貫性に欠ける。殺人ゲームに何度も加担してきた人物が、急に生贄を助けたり、生き抜くためにリードしてきた人物が急に絶望して自殺しようとしたり。

ロンドンではリアルでも、東京ではSFに近い話の気がした。
通る夜・2022

通る夜・2022

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2022/02/02 (水) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前回観た時には再起さん杖をついていて大丈夫なのかなと思っていたのだが・・・今回はそんな事を吹き飛ばす様に最初から出ずっぱりでビックリと同時に安心しました♪
コロナ禍をパワーに変えてしまったのでしょうか・・・?
次回は40回・・・めっちゃ楽しみにしています♪

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