
みすゞかる
劇団匂組
劇場MOMO(東京都)
2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

「あの怪物の名は太陽の塔」
The Stone Age ブライアント
サンモールスタジオ(東京都)
2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
本日拝見してきました。難しいテーマにもかかわらず、ところどころに笑いの要素も交えて、暗くなりすぎず、それなのに内容はとても深く、考えさせる素晴らしい内容、演出でした。演者の皆さんの演技もほんと素晴らしく。最近見たお芝居では私の中で間違いなく上位です。今後も期待です。

音楽劇 百夜車
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/10/30 (土)
価格4,500円
音楽劇『百夜車(ももよぐるま)』30日18時開演予定のところ、機材トラブルにて10分遅れ。途中休憩10分込み157分。
開場時、天井近くまで積み上げられたセットに圧倒され
開演後、役者達が発する歌唱に心が震えた(歌唱のレベルは千差万別?だったが、全員が唄う場面は「ココは帝国劇場かぁ~!」と錯覚する?!程、痺れた。なお、溝口悟光さん、内田靖子さんの独唱は群を抜いていたと感心)。
まだ公演中につき、詳細は伏せるが、あるいは?と案じていた主要人物それぞれの"決着"に涙。
これまで観て来た、あやめ十八番さんの作品の中で、マイ・フェイバリットな舞台だった。

白鳥の湖<新制作>
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2021/10/23 (土) ~ 2021/11/03 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
古典バレエを初めて生で見た。チャイコフスキーの音楽はもちろん、ダンサー、衣装、美術などあいまって見事なダンスパフォーマンスであった。ワルツ、ソロ、デュエットetc、なんといってもバレエの多彩なダンス表現を堪能。言葉を使わない、セリフを遠くまで聞かせる必要がないので、マイクのない時代の大劇場でも、これなら楽しめたとわかる。
物語は別にすじを教えてもらわないと、舞台を見ただけではわからない。それは仕方のないところ。大きな枠組みがわかった上で、場面場面のダンスを楽しむのが良いのだろう。
前に男だけによるマシュー・ボーン版「白鳥の湖」を見たが、物語は大分違っていた。あちらは魔法使いの娘がオデット姫に姿を変えて現れるなどなく、舞台も現代。拝金主義や通俗的享楽への批判があった。

いのち知らず
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2021/10/22 (金) ~ 2021/11/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
いわく言い難い芝居で、見ながら終始スッキリしないもやもや感がつのった。中学からの親友で一緒にガソリンスタンドを経営する夢を持つロク(勝地涼)とシド(仲野太賀)。ある施設の門番をしているが、先輩門番モウリ(光石研)から、「この施設では死者を生き返らせる研究をしている」といわれ、戸惑う。モウリの話だけで、観客もそんなことは信じられない。当然、アリもしない話をもとに、ああだこうだともめる舞台をうさんくさい思いで見ることになる。
すると見えてくるのは男たちのマウンティング合戦。モウリとロク、ロクとシド、シドとモウリ、という二人組の会話を軸に(「二度目の夏」と同じ)腹のさぐりあい、非難のぶつけ合い、優位の競い合いになる。ここらへんは話の不条理性といいピンターのよう。不条理といえば、来るかどうかわからない何かを待っている「ゴドー」のようでもある。
「しょせん言葉じゃないか」が口癖の高校時代の共通の友人は、言葉の裏など探らない、ストレートな言葉の使い手だった話。学ランを木に引っ掛けて、これからの夢を、過去にあったことのように語り合い、みんな死んでしまったあとのフリをする「学ランごっこ」の思い出。ロクとシドがそれぞれに相手には隠している問題。施設で療養していた双子の兄を探しに来たトンビはどうなったのか。などなど、互いに関係ないようなこれらが、最後にパッと結びつく。

15(Fifteen)
円盤ライダー
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2021/10/25 (月) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
円盤ライダーさんを初めて劇場で観るわけですが、そこは円盤ライダーさん。え、劇場もそう使う?普通開演時には客電が消えて暗くなるのに・・・。
最近にはないくらい笑いました。劇シーンの渡部さん登場には思わず悲鳴(笑)。
サムさんも最高!!予定になかったのに思わずDVD予約してしまいました。

エレモア・ムーブ
バンタムクラスステージ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/10/22 (金) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
特に主人公役が素晴らしいと思う。魅力たっぷりにエレモア・ノートンという人物を表現していた。ストーリーもテンポ良く展開し、楽しめる舞台。

音楽劇 百夜車
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/10/30 (土) 13:00
お芝居も歌も音楽演奏それぞれが融合して、とても楽しめました。
あと、照明が綺麗で印象に残った。
ストーリー展開も現代に当てはまっていて面白かったです。

ぽに
劇団た組
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2021/10/28 (木) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
現代の市井で使われている言葉が、劇的言語として舞台に登場した。
KAATの大スタジオに円形舞台に組んでいて、中央に砂場のような丸い囲みがあり、向かって上手から太い綱で編んだ粗目の網が天井に向かって伸びている。囲みの中が室内、出口は、網で、外へ出ようとすると網を上下するのに四苦八苦する。現代の独特の内向的なところがこういう風に舞台化されているのもうまい。幕開きで、小道具操作が囲みの中の二つの箱から児童向けのプラスティック玩具をぶちまけて芝居が始まる。
二十代後半、松本穂香と藤原季節の通い同棲中のカップルが、うじうじと日を過ごしている。穂香は育児シッターのアルバイトをしていて小生意気な五歳児を預かっている。二人の話題は海外留学で英語を覚えたいという他愛ない話なのだが、やがてそのとりとめなさがテーマだとわかってくる。今風の会話がちゃんと舞台のセリフになっている。
若者の現代風俗を素材にした舞台ではもうだいぶ前に岡田利規の「三月の五日間」という秀作があったが、こちらはセリフを軸に松本穂香と藤原季節の二人が生き生きと動く。言葉は舞台を制する。ことに松本穂香はテレビでも活躍していると聞くが、舞台でこその魅力がある。
だが、そんな二人は自分が生きることにも、他人へのかかわりにもまるでモラルがない。男女の関係はあるが、人間愛はない。あずけられる子供、預けて良しとする両親、託児サービスの所長、と周囲は広がっていくが、どこも張り付けたような笑顔の裏はモラル欠陥社会である。そこをこの若い作者は実に巧みに展開する。本作の見どころでもある。
そこへ、大地震が起きる。
混乱の中で、預けられた子が行方不明になる。その責任はどうなる。男女がお互いに無責任であったことも、周囲が全く頼れないこともあきらかになってくる。そこへ、行方不明の子どもが帰ってくる。43歳になって、手足は既に黒ずんでいる。これは「ぽに」だ。
突然舞台はファンタジーのような展開になる。育児時間の延長の事務処理というリアルなエピソードからファンタジーへと飛躍するが、テーマは外さない。
とにかく、見せ切ってしまう力量は大したもので、肝心の「ぽに」は結局よくわからないままに大団円になる。なんだか初期の野田秀樹の芝居のようだが全体の印象は全く今の空気だ。それが、コロナの終息が見えてきた今という瞬間と連動しているところがすごい、休憩なしの二時間。
新しい才能が確実な一歩を踏み出している。
苦言を言えば、円形舞台を使うのには今少し細心の注意が必要だ。私の席は左側だったが、俳優を丸く動かすのはうまいのだが背中を向けると折角のセリフに随分聞こえないところがあった。今は場内拡声の技術も進歩しているからマイクやスピーカーを仕込むことはそれほど難しいことではないだろう

音楽劇 百夜車
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初の劇団さん びっくりするくらい本格派ミュージカル!歌もダンスも良かった〜!ストーリーももちろん!舞台美術もビックリ CATSを思い出した〜 みなさんも絶対観るべきです!

ラブピー
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

黒羽根シリーズ 『謝肉祭殺人事件(マーダー・カーニバル)』
劇団P・T企画
世界館(大阪府)
2021/10/29 (金) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

音楽劇 百夜車
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2時間サスペンスのようなストーリー、歌、ダンスと盛り沢山で観応えがありました。役者さん達は演技力が高く、とても良かったです。ぞくぞくしました。
あくまでも個人的な感想ですが、歌が多いのは良いのですが、ここは歌じゃない方が分かり易いような・・という部分が多々ありました。
ですが、サスペンス大好きなので、とても面白かったし、独特な雰囲気にも惹き込まれたし、歌もダンスも楽しめる贅沢な舞台でした!

ちーちゃな世界
青春事情
駅前劇場(東京都)
2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

エレモア・ムーブ
バンタムクラスステージ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/10/22 (金) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2021/10/29(金)14時に、王子小劇場で観た、バンタムクラスステージ、
「エレモアムーブ」の感想です。
劇場に着くと開演前に、映画館のような予告編が流れる。劇中の主人公が過去に主演した映画だ。面白い。続きが見たい。予告編だけでは勿体ない。
本編。主人公エレモアは映画俳優。彼の身近に居る人や、作品に影響を受けた人々の思惑が交差し、やがて大きなムーブメントに成っていく。
エレモア自身の、心のムーブが揺れ動きすぎる。コミカルに、時にシリアスに。
周囲が放っておけず、思わぬ展開に広がって行く様が、小気味よい。
役者は皆さん手練れ。「皆さんが全て手練れ」という作品は、実はなかなか無い。その所作、声に、細かい配慮が、随所に見て取れる。今回のエレモアムーブに出演してる皆さんは、本当に全員手練れ。素晴らしい。
とても難しいセリフ流れの脚本が、実に気持ち良く観客の耳に入ってくる。
自然にクスッと笑え、シリアスな心情にも、寄り添える。
舞台美術、照明、音響、衣装等に至るまで、シンプルな様に見えるが、
実に良く計算、熟考された上での、シンプル。良き。
最後のシーンは、バンタムという団体の背景を知っていると、より胸にくるものが有る。
そして、観客が安全でスムーズに観劇出来るよう、様々な部分で制作スタッフの方々が、心配りしてくださっているのが、よくわかりました。
ありがとうございます。
久方ぶりの、劇場での観劇。
やはり目の前で、人が話し、動き、笑い、泣き、それを直接感じる事が出来るのは、何物にもまさるよろこび。
バンタムクラスステージ
「エレモアムーブ」
王子小劇場 王子駅徒歩5分
2021/10/22金から31日まで。
ツイキャスでの配信もあり。定点とスイッチングの2種類。アーカイブは2週間。
以下、私感。
いつ以来だろう。久し振りに、劇場へ向かう。
家で観に行く準備中や、電車に乗っている時、
「ああ、そうだ。観に行く時は、こんな風に時間が流れ、景色が動き、気持ちが高鳴り、向かっていたんだった。」と思い出す。
全てが以前と同じという訳ではないが、
演劇を劇場で、生で観る事が出来る状況が、戻ってきた事を実感する。
今回、希望日の座席が、事前に売り止めになり、観劇を諦めていたが、
前日夜に急遽増席され、予約可能になり、観に行く事が出来た。感謝致します。
帰り際、作演出家の方に、エレモアムーブ本編の感想を伝え、
映像化・DVD化希望と共に、予告編の方の作品化もお願いしてみた。
以前、劇団6番シードさんが、映像チームのプロジェクトヤマケンさんと、劇団PVを作り、評判となり、
その後数年に渡り、制作実務や資金面で、ファンと協力しながら、映画館での公開に至った。
という事例もある。
クラウドファンディングの活用等も。
舞台作品と映像作品で、準備期間や作成方法は異なるが、
エレモアムーブ本編・予告編ともに、
作品自体にチカラがあり、何度でも見たいと思うので、ぜひご一考を。
コロナ禍以降、
実際に劇場や映画館に行く、生配信や、アーカイブ映像で残すなど、
作品を楽しめる時間・選択肢が広がった事は、良い。
2021/10/30(土)
トランクウィル 記する。

音楽劇 百夜車
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
まず驚かされるのが舞台美術。この作りの意図するところは と考えを巡らせたが、観終わって そういう解釈なのかと…。冒頭は、説明にある小野小町の伝説「百夜通い」を、あやめ十八番らしい能楽のような様式美で観せているが、内容的には現代の或る事件の顛末を連想させる。だだ、前作「江戸系宵蛍」に比べると、そのパフォーマンスの意味(表したい内容は理解)するところが弱いようだ。二部構成、休憩をはさんで160分の上演時間。一部は三人称、二部は一人称のように視点を変え、物語というか人の心の深淵を覗くようだ。理屈では言い表せない人の心の複雑さ、そこに舞台美術の雑然とし整理できていない様を観る。
全体的には音楽や中世古典文学といった魅力ある演出で観(魅)せているが、自分的には、物語のベースになっているであろう事件が禍々しく、そこに現代社会(マスコミ等)の毒々しさを絡ませたため、演劇という虚構を超えて現実(想像)が勝ってしまった。リアルな重しに対し音楽や中世古典文学といった情緒的な演出、事件(現実)と演劇(虚構)の ある程度の融合は観て取れたが...。とは言え、ミュージカルとは違う音楽劇の魅力、その劇に観入らせる力は見事!
2021.10.31追記

後の祭りになる前に
HitoYasuMi
下北沢 スターダスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
1時間ほどの中篇。開演前から芝居が始まっているので、早めに入るのがお薦め。ご贔屓のユニットの久々の公演ということもあり、終演後はついフォトブックを購入。

音楽劇 百夜車
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/10/30 (土)
観てきました☆ セット含めてゴチャゴチャし過ぎに感じた。
もっとシンプルが良かった。

音楽劇 百夜車
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
あやめ十八番初観劇。18時開演だから、ある程度長尺になるとは分かっていても、開演前のアナウンスで休憩10分を挟んで2時間40分と聞かされたときは、少々不安があったのだが杞憂に終わった。

音楽劇 百夜車
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
小野小町と深草の少将の百夜通いについては三島が「卒塔婆小町」で描いているし上演回数もそれなりに多いので舞台を観ている方も多かろう。今作も下敷きにしているのは、この百夜通いに纏わる夢幻能なので当然のことながらシテ(実方)、ワキ(謡子)、ツレ(黒塚・僧侶)として設定されており、二部構成になっているのも単に尺が休憩を入れて160分という長尺だからというだけでは無く能の前場、後場に対応していることに留意すべきだろう。あやめ十八番の作品は日本の古典文学の素養を基礎にした作品が多いこと、今作でも和歌等が多用されていることでもこの事情は納得できよう。(ベシミル 華5つ☆ 追記後送)