
料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
思ったよりは不条理ではなかったかな
と感じた全席自由 約80分の作品
状況説明的な演出や台詞を
もーちょい入れて欲しかったかしら
と感想
各座席のお座布団がドーナツ型なのが
珍しかったかしら
とても久しぶりのハコであり
とっても小劇場な雰囲気は好きです

海と日傘
R Plays Company
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/07/09 (水) ~ 2025/07/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/07/11 (金) 19:00
7月11日(金)、12日(土)(2公演)、13日(日)(アフタートークあり)の4公演見てきました。
スゴかったです!!!
まず、舞台会場に入るとステージには畳と机があります。ステージの左右と奥に半透明なカーテンがかかっていて、その向こうが透けて見えます。そこには椅子がたくさん並べられています。
舞台美術は開演前と終演後に撮影可能なので、海と日傘で検索して見てみてください!
音楽もなく、かすかな灯りで灯された舞台に観客はお喋りできる空気じゃなく、会場から開演までの30分間シン…として待っていました。なんだか喋ってはいけない気がするんです!こわいです!(いい意味で)
役者はみんな生声で、マイクなどは使いません。衣装を場面で変えることもなく、小道具も日傘(と椅子)以外登場せず、食器もハチマキもノコギリもパントマイムです。椅子は布団の変わりにもなります。(椅子に腰かけると布団で寝てるんだなと分かります)
この舞台は観客の想像力によって、どこまで面白くなるかが変わる。そう思いました。パントマイムや台詞で分かる動きや時間の流れ、分かりやすい説明はないので、見逃すと理解できません。
どうかこれから観に行かれる方は一瞬たりとも無駄な動作も台詞も無いことを理解した上で、目の前のすべての事象を想像力を駆使しながら理解しようと全力で見届けてください。
そうしてやっとこの物語は完成します。
この作品はとても面白いです。アフタートークありの13日の公演は満席だったそうです!👏👏👏もっとたくさんの人に見てもらいたいなと思って、コメントしました。気になった方は観に行ってください!

はぐらかしたり、もてなしたり
iaku
吹田市文化会館 メイシアター・中ホール(大阪府)
2025/07/12 (土) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
客席は八分の入り。東京公演で評判だった、期待のほろ苦いラブコメディは、どうにもごちゃごちゃした舞台に私には見えた。
人物の背景が次々に明かされるのに、なぜか心に沁みる暇がない。笑いを取るために用意されたキャラクター造形には、面白くても「こんなヤツ、本当にいる?」という、どこか現実感のなさが引っかかる。 人生は、そんなに安直なコメディじゃないはずだ。
自分たちは離婚しても子どもには幸せを、元夫に裏切られても新たな恋には軽やかに進みたい。多くの人が感じる希望だと思う。
けれど、それを舞台でさらりと描かれても、ほっと安心するほどに観客の心は単純ではない。人生のつらさやしんどさは、もっと複雑で繊細なものではなかろうか。
上下に分かれた舞台セットは、そんな人生の紆余曲折を象徴していたのかもしれない。役者の動きにはハラハラさせられたが、動線の変化そのものは楽しく、やや深みに欠ける演出を新鮮に見せていたようでもある。
目に見える工夫と、内面の説得力。 その両輪がそろってこそ、人の心に深く届く、味わい深い舞台になると私は思う。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第六期~
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/06/25 (水) ~ 2025/07/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/07/02 (水) 14:00
吉原の遊郭から大金(と花魁)を盗み出した義賊一味と彼らを追う与力・同心・岡っ引きたちの顛末を描いた娯楽時代ピカレスクロマン。
おそらく講談などで定番であったであろう「それなー!」な人物設定・展開に外来語や現在の事物も交えてポップに仕上げて「楽しませるぜ♪」な心意気を感じる。
さらにオープニングとエンディングの男女の「舞」やエンディングでの核人物の見せ方などもショーアップされて巧み。そりゃあロングランするしリピーターも多いよなぁと納得。

せんがわ劇場×桐朋学園芸術短期大学 自主上演実習公演
桐朋学園芸術短期大学芸術科演劇専攻
調布市せんがわ劇場(東京都)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
今年も依頼により、桐朋学園芸術短期大学専攻科演劇専攻57期の公演を観劇。今年は、3日間のうち1日(3公演)のみ観た。原作よりコンパクトにテキレジしているだろうが、どの作品も充実(テーマを明確に)しており楽しめた。
なお、教員の監修のもと、学生が自ら作品を選び 上演する。学士「芸術学(演劇)」取得の審査対象になり、上演作品の映像を独立行政法人大学改革支援・学位授与機構に提出することになっているため、★評価はしない。
観たのは、次の3作品(上演順)。また「観てきた」コメントは、まとめて記載する。
●「ダウト~疑いをめぐる寓話~」(作:ジョン・パトリック・シャンリー、翻訳:小川絵梨子)
●「この道はいつか来た道」(作:別役実)
●「熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン」(作:つかこうへい)

WIREINSATS -ヴィアインザッツ-
壱劇屋
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2025/07/10 (木) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
東京支部さん、スペースゼロまで来ました。
4年前、萬劇場で独鬼の初日観て、あまりも良くて3回観て。
回によっては本当にガラガラだったんですよね。
千穐楽は評判を呼んで、満席だったけど(当日券で遅刻で飛び込んだら、最後の1席と言われた)。
個人的には、すぐにここはチケット取れなくなるに違いないって思ったので、
とうとうじゃなくて、やっとスペゼロなんですが。
単なる殺陣ショーじゃなくて、演劇愛ある殺陣芝居。
本当に、創意と運動量と熱量たっぷりで、それは劇場が大きくなっても変わらずで。
充分にチケット代以上のものが観られます。
ただ、不思議とセリフあるほうが、ワードレスより、わかりにくいんだよな。
セリフによる情報が渋滞を起こして、わかりにくくなる感じがあって。
尺が長いはずなのに、場面の取捨選択もワードレスの時よりもキレが無いというか。
特に今作は、1年前に上演された『アポカデンツァ』と直に繋がっていて、観てないとラスボスで??になります。
しかも、作品の最大の見どころがそこなんだよね。
アポカデンツァは現状観る手段が無くて、台本買って読んでくれになってるのも厳しい。
アーカイブで手軽に触れられるなら、こういうやり方して、考察を楽しむってのもアリだとは思うんだけど。
アポカデンツァ自体も割と賛否があって、あの作品を何度も繰り返して観て、考察に考察を重ねた人なら、凄い楽しめるんだろうなって思うんだけど、演劇は儚い媒体だ。
次の作品で、一連のシリーズは幕を閉じるらしいし、見届けるつもりです。
最高の形になること願ってます。

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2回目。
初回よりも面白く感じた。前回は金子侑加さんの老女の台詞がさっぱり聴き取れなかったが、かなり改善されていた。
クリント・イーストウッド監督の硫黄島ニ部作『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』。アメリカ側と日本側に視点を分け「硫黄島の戦い」を映画化。アメリカが奪取後、日本本土空襲の発進基地となる重要な拠点だった為、地獄の激戦に。
今作も『金鶏 二番花』『金鶏 一番花』で全体像が完成するように作られている。その為の伏線であろう台詞も多い。
ここは本当に凄い才能が掛け合わさっていく様を体感できる場。居合わせることの幸運。作家(堀越涼氏)の見ている先はもっととんでもない場所だろう。本当に前人未踏の領域へ。

恋するアンチヒーロー
sitcomLab
テアトルBONBON(東京都)
2025/07/08 (火) ~ 2025/07/10 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/07/10 (木) 14:00
何度も上演されている評判の良い作品のようですが、私は今回が初見。
悪の組織の戦闘員も善玉のヒーローたちも、クセのある、人間臭い人ばっかりで、多少哀愁すらただよっていました。暑い中、見に行って良かった。

いてふノ精蟲
劇団活劇工房
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/07/13 (日) 13:00
科学史の裏話。とても勉強になりました。
植物に関する蘊蓄や植物学の歴史から帝大の研究室の人間関係(怪演笑えた)まで、ものすごい量の情報が1時間ちょいの間にぎゅっと詰まってるステージでした。

『お野菜の逆襲』
ウチポケっと.Inc
スペースコラリオン(大阪府)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
一時間のショート演劇だったけど、良かった!
あたらよの客演が主役の、ミュージカル調と今までに無い構成だったのでは…
こんな発想は中々…
あたらよの女優さん歌うめ~
楽しめました!

チャ。ーちゃうかの演劇についてー
劇団ちゃうかちゃわん
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2025/07/12 (土) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

KYOTO
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2025/06/27 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ハードな脚本にも関わらず2時間35分の長丁場。理屈に理屈を重ねて人間という存在を描き出すという手法は、さすがの海外脚本という感じ。環境問題が題材だが、本題は「合意」をめぐる価値観。人はなぜ合意を求めるのか、合意するためには、あるいはさせないためにはどうするのか。政治や社会運動に限らず、サークルの運営でも、バンドや演劇のような表現活動でも、合意を巡る問題はつきないし、見ていて身につまされることが多い。物語の終盤、人々たちの姿は少し滑稽で、でも泣ける。

料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
不条理なので、やはり「?」でしたが、謎めいていて面白かったです。
そして、緊迫感と役者さんの演技に惹き込まれました。
不思議な世界を体感できる舞台でした!

いてふノ精蟲
劇団活劇工房
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/07/13 (日) 13:00
7月13日 13時観劇
数年前、連続テレビ小説『らんまん』という番組がありました。
植物学者の牧野富太郎をテーマにした物語でした。
今回の演劇は、このらんまんの番外編といった感じでした。
東京帝国大学の植物学教室を舞台にしたお話し。
平瀨作五郎さんって、らんまんにも登場してましたね。
富太郎の陰に隠れた存在でしたが、
世界で初めていちょうの精子を発見したなんて、立派ですね。
劇では、富太郎や恩師:池野成一郎も登場し、らんまん好きの私にはたまらない展開でした。
結局池野さんだけでなく、広瀬さんも同時に恩賜賞が与えられたのですね。
よかったよかった。
今回、この難しいテーマに果敢に挑戦し、
みごとに演じきった明治大学のみなさん、すばらしいです。
あっという間の一時間でした。
ありがとうございました。

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

黒塚 雪女 時次ぐる神の花嫁
演者集団 剣舞
麻布区民センター 区民ホール (東京都)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
エピソード盛沢山の時空を超える和風ダークファンタジー、終盤になってようやく全体像がわかる展開でしたが、なかなかに楽しめました。琴の生演奏と大きな生け花のセットがいいですね。

小夏の青春
きむら劇場
高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)
2025/07/09 (水) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千穐楽のオープニング、日下諭さんとのデュエットは「もしかして PARTII」。正直なところ、序盤は今イチに感じたが、やはり後半は盛り上がったしグッときた。

料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
「ダム・ウェイター」とも呼ばれるピンターの本作は二度目なのだが、以前はどこかの商店街の一角にある店を借りた上演で、不条理劇の「判らなさ」と建物の構造を利用した演出が作品にどう噛んだのかの「判らなさ」に放逐された。今回の観劇においてはほぼ参考にならず、真っさらな気持で観始めたのだが、「判らない」不条理劇である事には変わりなく、逆に戯曲への関心がもたげて来た。
実は風邪に見舞われた体で薬を飲んで観劇。軽微に思っていたが薬が効いたのか寝落ちも幾度かに亙ればこの劇では追うのはつらいものがある、ただ以前観た「温室」や「管理人」に通じる「ピンターの不条理劇」の片鱗はあった。別役実と違い、ピンターの説明されない事態は背後に何か明確な対象が想定されている感じがある。それを探り当てるのは難儀だが、それを前提に観るのが正しく、眼前の現象のその向こうにあるものを凝視して行く事で見えて来るものがある・・その予感からすると、寝落ちしながらの観劇では到底辿り着けようもない、という結論である。
喧騒の合間に、全く動かない静寂の時間がある。これを耐えさせる緊迫感は中々であった。二人芝居。

恋するアンチヒーロー
sitcomLab
テアトルBONBON(東京都)
2025/07/08 (火) ~ 2025/07/10 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
(笑えた度)4(今感)3(完成度)4
カフェが舞台のシチュエーションコメディー。再演を重ねている戯曲で、安定の出来。小ネタ満載で飽きさせない。 虎のマスクを被ったヘルタイガーさんがいい味を出している。恋愛ものなので、個人的にはもう一捻り欲しいところ。あとで話を聞いたら、なんと黄色イコールカレーを知らない女子がいたので、パロディーが通用しないこともあることに涙目、、、、プリキュアでやってくれたらわかる、と言われ、ナニいいい、、、、、、、あとは、アクションが満載で、とても良かった。

星の吐息
浪花グランドロマン
ウイングフィールド(大阪府)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
もうずいぶんと追いかけている劇団です。テント公演をする稀有な劇団で、そりゃあ迫力あります。今テント公演をしている劇団と言えば関西で見られるのは劇団唐組ぐらいしょうか。けれど楽しみにしていたテントですが、加齢のためか野外で体育館すわりの2時間が苦痛で、最近はギブアップしています。
あ、そうそう、このグランドロマンはもう数年、テントをしていません。でもその迫力は全く衰えておりません。昨日の公演も、初演からもう21年経過しており(30代だった人が50代にと、浦部さんおっしゃってました)、どうなんだろうと思ってましたが、いやあ、危惧していたものは一瞬に消えて、皆さん、全く怪物たちの集まりでした。あのウイングの小さな舞台、皆さんぶっ飛んでました。
劇は5つの小編を連ねたものですが、それぞれが関係性を持ちなかなかの構成で、うなりました。浦部さん、さすがです。途中、もういなくなっている人たちの面影もチラリと感じるいい舞台でした。
また会いに来ようぜ!