
みんな友だち
こわっぱちゃん家
上野ストアハウス(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

『田瓶奇譚集』
劇団肋骨蜜柑同好会
駅前劇場(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/21 (水) 15:00
チーム【怪】
劇団肋骨蜜柑同好会「腸詰と極楽」
ある意味スプラッタ系の場面もありつつ漠然と「奇妙な味の短編」を得意とする小説家の作風を連想。しかし具体的な「痛み」を感じさせるの、イヤだなぁ。
たすいち「隣は猫をする人ぞ」
猫がモチーフということもあり、古典的な某有名恐怖小説を漠然と思い浮かべていたら終盤で「あぁ、やっぱり!」。「腸詰と極楽」と共に連想したものとの相乗効果があったような。
日本のラジオ「くるくるさん」
状況設定あるいは舞台設定に「あ、そういうのもアリか♪」と目から鱗。アレをそういう風に使うとは……的な。その意味で「コロンブスの卵」的と言えるか?(笑)
あと、某オムニバスドラマのようにストーリーテラーを起用して三編を繋ぐ型式や各編にチラリとリンクがあったりするのも巧い。これ、事前にHPのあらすじを読んでいなかったら気付かなかったかも?

やっちゃん!?
橋田ゆういちろうのカンパニー
ACT cafe(大阪府)
2022/09/26 (月) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

桜か雪の散るか降る
劇団身体ゲンゴロウ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/09/29 (木) 14:00
初見のユニット。平家滅亡期の人物名を使っての壮大なフィクション。若い。132分。
平敦盛が生き延びて平泉の藤原家に身を寄せ、源義経として生きるが、…という物語。後半の戦闘シーンなど時代考証をブッ飛ばした荒唐無稽な物語で、筋もしっかり通ってるワケではないが、若さで見せてくれてるとは思う。東京藝術大と東京経済大の学生を中心として結成されたそうで、若い役者陣が揃う、と言うか、若い役者しかいない。オープニングはなかなか独特だし、舞台美術も工夫があり面白いが、若干の不手際がありピタリ揃わないところは惜しいと思う。同じ役者が衣装だけ変えて様々な役を演じるので、ちょっと区別が付かないことがある。役者にも今一つの人がいるが、次回に期待は持てる。北条政子役ほかを演じた柳町明里が抜群に巧い。残念ながらタイトルは活きていない。劇団名は東京藝大の講義の「身体言語論」からだそうだ。

かもめ
ハツビロコウ
小劇場B1(東京都)
2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

みんな友だち
こわっぱちゃん家
上野ストアハウス(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/09/29 (木) 14:00
こわっぱちゃん家はいつでもストレートで熱いけど、今回はいっそう力が入っていたような気がしました。
誰もが経験する「別れ」を、ポジティブに昇華させるすてきな舞台、思わず声が漏れました。

ガラスの動物園
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
演劇は、演じる側も見る側も上演される国(場所)を逃れられないものだと思う。
フランスの代表的な劇団がアメリカの戯曲(それも80年も前の)を母国上演のまま日本でも演じるという。劇団招聘公演と言う興行だけでは絶対に引き合わない形で、したがって国立の劇場の税金公演である。
その疑問はあとで書くが、まず、芝居そのものについて。
「ガラスの動物園」は室内劇で、半円形の新国立のオープンな舞台では俳優たちもやりにくそうで、最初しばらくは、何か身振りも不自然に大きくて、違和感があったが、そこは次第に収まって、後半のローラ(ジュスティーヌ・パジュレ)とジム(シリル・ゲイユ)の場面などはなかなかいい。ジムが黒人俳優と言うのはアメリカなら今のご時世ならやりそうなことだが、この舞台ではまったく自然で、フランスらしい(最近のヨーロッパ映画でもよく見る)。追憶の劇ともいわれている過去にとらわれている人たちの物語でもあるわけだが、このジムは未来も既に過去に取り込まれているような風情であった。
映画で見る女優のイザベル・ユベール(アマンダ)は舞台でも実績のある人ということだが、その真価を見るには、やはり千人以下のプロセニアム舞台で見たかった。冒頭のトム(アントワーヌ・レナール)の語り手として観客に語り掛ける場面も、手品で、これだけの観客を掴もうというのは無理だ。
舞台は、刷毛で茶色の汚しを賭けたようなモルタル壁で囲まれた一室。半具象の難しいセットだ、バルコニーの場は舞台の前面で演じられる。4人だけの芝居で幕間なし、黒スクリーンを下ろしながらの場面転換で二時間。音楽も音響効果も控えめだが、あまり「アメリカ」を意識してはいない。日本で上演される「ガラスの動物園」は日本人好みの小市民家族人情劇でまとめて人気があるが、このフランスの劇団の公園とはタッチが違う。演出者(イヴォ・ヴァン・ホーヴェ)はアメリカに特有な小さな人間関係の中でも独立を求めるところに注目したと言っているが、そのこと一つでも、日本とフランスでは解釈が違い、日本ではおセンチ、フランスでは孤独を厭わない、ということになるのだろう。そういう他国の有名戯曲に対する違いは実際に公演を見て見ないと分らない。そいう機会は留学でもしないとなかなか得られないが、この公演は、そういう違いが分かって面白かった。
翻訳字幕は舞台中央の一文字の上の黒幕に出す。日英で出るのだが、丁寧なのはいいが、演者と距離があるので目が忙しい。同時イヤホーン音声も選択できるようにした方がよかったと思う、どうせ、舞台も第一原語でやっているわけではないのだから。
舞台は、なるほど、という出来ではあったが、なぜ、フランスの国立劇団を招聘しておきながら、フランスの芝居をやらなかったのかは疑問が残る。フランスはアメリカよりも古い演劇の伝統もあり、古典も不条理劇も、さらに現代劇も皆フランスに名作がある。一度、「ゴドー」をフランスで見てみたいと思っている観客は多いと思う。欧米では歌舞伎のような継承はないから、時代によって演劇作品はどんどん変わる。今のパリの劇場はどんな風にやっていて、それをどう観客が見ているかは演劇ファンは関心がある。この「ガラスの動物園」はコロナでろくろくパリでもやっていないという。なんだか長年の政府間取り決めを誓文払いしたような印象である。
有名女優と、有名戯曲を出しておけば客は集まるだろう、それで言いわけは立つ、という下心が見え見えで、国立劇場の所業としては寂しい。事実、客は一階は埋まっていた。しかし、戦後最初にバローが来た時も、つい十数年前にムヌーシキンが太陽劇団を引き連れてやってきたときも、演目はいかにもフランスらしい一筋縄ではいかないもので、それを機会に学んだことも多い。だが、今は、海外の劇団の上演をというのなら、大きなカンパニーは無理でも、ちょっと気をつけていれば東京ではいくらでも見られる。(ミュージカルならほとんど日本ツアーをやる)今の時代の招聘公演の在り方は少し真面目に考えてほしい。
最期によかったのは高いパンフレットは売らないで、欧米の劇場のようにタダで観劇要覧のような小冊子を配ったことでここは国立劇場らしいおおらかさだった。

「五月、忘れ去られた庭の片隅に花が咲く」
北海道演劇財団
浅草九劇(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/09/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
登場人物のやるせなさと恨み、悲しみが舞台を覆いつくすような、激しい感情を喚起する芝居だった。ここまで激しく濃密なドラマは久々に見た(思い出すところでは「ザ・ウェルキン」のラストに近い、か)。
主人公で次兄(斎藤歩)と、弟の妻だが主人公と密通した彼女(智順)の、まさに愛憎入り混じった口喧嘩、いがみ合いは騒々しい。30年前のばめんと現在が行き来するが、現在では彼女の息子(犬飼淳治)がホモのパートナー(津村知与支)とくらしており、帰ってきた次兄を忌み嫌う。津村のおねえ言葉や、舞台をかき回す無邪気なトリックスターぶりが最高に面白い。単に言葉だけでなく、くんずほぐれつ、投げ飛ばしたり、ごろごろ転がったりの、体を張った演技も見ごたえあった。
死んだ弟がホモだったことも示唆されている。鄭義信が同性愛を扱ったのは珍しい。「泣くロミオと怒るジュリエット」では、ロミオの親友が同性愛者だったが。今回は「(男同士の情事を)想像したでしょ、想像したでしょ」などと、きわどいセリフもある。ホモをユーモアにくるんで大いに笑いをとっていた。

燐光のイルカたち
劇団青年座
ザ・ポケット(東京都)
2022/09/23 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
壁と軍隊によって閉じ込められた人々の、鬱屈が丹念に描かれていく。それは夫婦げんかやシナリオ作家の夢など、どこにでもあるような暮らしなのだが、鬱屈を抑えきれなくなったとき、思いもかけない事態が起こる。その事後を生きる男の目から、過去が振り返られていく。関西弁のノリと明るさと、壁が醸す不穏な空気、今はなぜ弟も父母もいないのかという謎がないまざって、目の離せない緊張感のある舞台だった。ラストの展開の落差は、一つのカタルシスを生んだ。
真守(まもる、松田周)と妻の一恵(三枝玲奈)と、北から越境してきた凛(古谷陸)の現在に、真守の過去がフラッシュバックしていく。過去から現在への転換には、機銃掃射とハードロックの大音響に、3人の北軍兵士が店を襲うシーンが挿入される。過去はまだ真守の父母と弟との4人暮らし。弟のひかる(君澤透)は映画が好きでシナリオ作家志望。父健人(松川真也)は大工なのに、穴掘りのような仕事しかさせてもらえず、いつも不機嫌。母京子(野々村のん)は畑でキャベツを育ている。店の窓からは、立ちふさがるように灰色の壁が建っているのが見える。
家族を時折訪れる、父の友人の丈二(横堀悦夫)。「追悼デモ」の記録映像をとっているが、南のテロリストとも関係があることがわかってくる。
あの壁は何を象徴しているのか。ベルリンの壁か、南北朝鮮か。向こう側の北軍の兵士が南側をも監視しているところを見ると、イスラエルとパレスチナの関係が一番近いようだ。そう思っていると、あの事件を思させる展開になる。

八月のモンスター
甲斐ファクトリー
オメガ東京(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
すごい!凄い!
以前、池袋で観た初演を大幅に改訂した内容は、その凄さをパワーアップして眼前に突き付けられた。
とにかく脚本が面白すぎる!縦横に張られた伏線が後半、次々と「えっ、そうきたか」と心を震わせながら気が付いたら泣いていた。
いつもそうだが、この劇団の役者は熱演で、好感が持てる。
悲しい話を美しく仕上げていく演出も良い。
ネタバレになるので、これ以上は書けないがリピート券があるそうなので、もう一度観に行こうと思う。
久しぶりに観た傑作!!

クロミネンス・クロニクル2
桜餅総本舗
キーノートシアター(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

賊義賊 -Zokugizoku-
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/09/27 (火) 16:00
価格6円
セリフがないことへの不安感があったが、そんな感情はあっという間に消え去る舞台だった。
役者さんの表情や動きで感情が伝わる、今まで見た事のない作品で感動した。言葉の通じない場所でも通用すると思う。想像力もフル活用し、笑って泣いて、楽しめる。大団円で収まらず因果応報という所も描かれてる。本当に面白かった。
色んな所に胸を躍らせるシーンを詰め込んでくる壱劇屋さん。一度見たらファンになる。

世界が朝を知ろうとも
劇団papercraft
すみだパークギャラリーささや(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
Aチーム
存在意義を喪失すると、その人は“虫”になってしまう世界。カフカの『変身』なんかを連想し、頭の中にはスターリンの『虫』なんかが流れてくる。
「虫になったらよろしく」
A 葛堂(かどう)里奈さんの独り芝居。小4の時、保健室で先生が気付くと虫(コオロギ)になっていた。パニックで踏み潰してしまったトラウマ。「虫になんかなってたまるか」と生きてきたつもりだったが・・・。篠原涼子に小雪を混ぜて不幸にした感じの雰囲気、熟練した技術。彼女はラブホに向かっている。
B 女子大生2人がラブホで秘密の作業。お互い四年で進路もちらつく。井上向日葵さんと清田みくりさん。
C 久々に訪れたラブホで深刻な痴話喧嘩。前田悠雅さんと緒形りょう氏。前田悠雅さんはハーフっぽい。木の実ナナの若い頃を感じさせる。
ギターをぶら下げて突然登場する紫野さんがカッコイイ。これならもうずっと部屋の片隅でギターを弄っていた方が良い。
ちなみに『前田悠雅バースデーイベント2022』会場・渋谷DESEO mini 2022/10/23(日)のチケットは絶賛発売中。

12人の淋しい親たち
劇団時間制作
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
台本にもっとリアリティが欲しいと感じてしまうのだが・・・。
陪審員物は、あんなふうに過剰にバカっぽいキャラクターをたくさん出してごちゃごちゃな動物園状態にしないとドラマになりにくいのだろうか。一生に一度あるかないかの、誰もが重圧と緊張を感じるであろう裁判陪審(しかも親による幼児殺害という深刻な事件)という公の場なのに、まるでピクニックのように楽しげな雑談で盛り上がったりとか、人前で臆面もなく偏見アクセル全開で暴走したりとか、有り得なさすぎるように思う。あれではバカの見本市状態。
それとも、有名な映画を含め過去の陪審員物作品ですでにやれることはやり尽くされていて、もう相当無理な設定をしないと新しいことをやるのが難しいのかも。

フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~
ホリプロ
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2022/09/25 (日) ~ 2022/09/30 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』
超面白かった!イロモノかと思いきや予想外の傑作!
山﨑玲奈リンが最後の真実歌いながら村人と悪党に立ち向かう辺りでレミゼ超え!
平原綾香ユリアの歌コンサートかよ!
伊礼彼方ジュウザ持って行き過ぎ!
福井晶一ラオウの昇天で拍手喝采!😆

八月のモンスター
甲斐ファクトリー
オメガ東京(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

『やってきたゴドー』『ああ、それなのに、それなのに』『病気』
名取事務所
吉祥寺シアター(東京都)
2022/09/23 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『病気』
特に何もしていないサラリーマンが周りの屁理屈、珍理屈、謎理屈によってどんどん窮地に陥って行く不条理劇。まあでも、ただのコントであって久し振りに大いに笑ってしまった。満足度星5つ。
『ああ、それなのに、それなのに』
いやあもう全然分からない。本を1ページ飛ばしで読んでいるかのようだ。まあでも、そういう正統な不条理劇であって、ただ暴れているだけで演劇かどうかもよく分からないという不条理さではないのが救い(?)ではある。こちらは満足度判定不能。

コマギレ
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

燐光のイルカたち
劇団青年座
ザ・ポケット(東京都)
2022/09/23 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2022/09/27 (火)
まったくわからなかった。なんかかっこいいステージ!!とは感じたのですが。爆音と銃撃音でちょっと・・・と思う方がいると思います。
私が分からないのはそこじゃなく、それぞれの関係性と、映画という虚構そして現実。この狭間の中を行ったり来たりなのだろうけど、わからない。でもね、銃撃シーンとか、ラストのイルカ、モノローグはカッコ良い!!って思いましたよ。
これって脚本を読むともっとわかるのかしら?でも、読まずに伝わらなきゃだめよねぇ。

ペレアスとメリザンド<新制作>
東京文化会館 / 新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2022/07/02 (土) ~ 2022/07/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初めて見たドビュッシーのオペラ。プールサイドでの義弟との逢瀬など、寒々しくももだえるように官能的だった。家族そろった食卓のシーンも互いの孤独とすれ違いを黙劇のように見せた。前面の壁を開閉するたびに、箱の中のセットが変わる演出は、物語の流れを途絶えさせずに、リアルな場面を作り出していた。意外な掘り出し物