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略式:ハワイ

略式:ハワイ

劇団スポーツ

OFF OFFシアター(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/05/19 (日) 13:00

座席1階

パンフレットによると、元は「劇団スポーツ」がまだ学生劇団だったころの2017年に、本公演で発表した3人芝居だったという。今作はそのタイトルを借りて新たに創った舞台。ハワイというのは修学旅行の行き先だが、今作のメーンではない。舞台の中身は、パワハラ顧問教師の暴力から逃げたいと剣道部からの退部を決意した男子高校生とその同級生たちの物語。

まず、秀逸なのは舞台の小道具だ。開幕前からしっかり公開してあるが、黒板を横に切った板にチョークでさまざまなことが書いてある。例えば上演時間とか、携帯の電源はオフに、とかなのだが、舞台が始まるとこれらが重要な役割を果たすようになる。黒板というのが高校生らしくていい。
しつらえた舞台セットは運動部の部室で、部室によくあるアイテムが棚に並んでいるのが楽しい。その中でも一番下にお汁粉缶がたくさん並んでいて変わってるなと思ったら、これも劇の中で重要アイテムとして脚光を浴びる。同じようなことはウクレレも。タイトルがハワイなのだから置いてあるかと思いきや。。。
さて、物語の構成は、少し前の人気ドラマ「ブラッシュアップライフ」を彷彿とさせる。つまり、あの時はこういうふうな状況を選んで失敗して後悔したから、それを回避するためにこっちの状況を選んでやり直そう、という展開だ。これが果てしなく繰り返されてきて見ている方は最後、何が何だか分からなくなるのだが。
とにかく笑いのポイントはしっかり埋め込んであって、結構大声で笑っている客席のおじさんもいた。「後悔してやり直す」ことができないのが青春、学校生活なのだが、やり直しを何回も成し遂げてしまっているというところはもはや、妄想だ。そしてこの妄想の展開が爆笑の連続という寄せては返す波のように客席を沸かす。そう、波である。なんてったってハワイなのだから。

湯を沸かすほどの熱い愛

湯を沸かすほどの熱い愛

ナッポス・ユナイテッド

サンシャイン劇場(東京都)

2024/05/18 (土) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

ステージ上でキャラメルボックスの岡内美喜子さんを観るのはいつ以来だろう…と考えていました。数年振りに観る岡内さんは以前と変わらぬ存在感で観客を魅了します。この物語は、主人公・幸野双葉の奮闘ぶりが見所のひとつであり、双葉役の岡内さんには相応の重責がかかる訳ですが、それを見事に全うしているように見えました。また、双葉の娘役・瀧野由美子さんも、物語の鍵となる重要な役柄をしっかり務めあげていました。

ネタバレBOX

ストーリーは原作映画に準じています。主人公・双葉が「二ヶ月」の余命宣告を受け、娘や夫との生活を立て直し、人生の心残りと向き合うべく奮闘する。自分のことは二の次で、大切な人たちの為に残りの時間を捧げる…。そんな双葉の「熱い愛」を、生の表現である演劇でどこまで放射できるか!? という挑戦だと感じました。
BLACK SMITH -ブラックスミス-

BLACK SMITH -ブラックスミス-

壱劇屋

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

毎度のことながら最高でした。

ネタバレBOX

壱劇屋さんは毎回キャラクターが素晴らしい。
今回は全員推せますが特に大工廻、多々良、ムラキ、色雀、エル、オーブがお気に入りです。

個人的にはワードレスよりも今回のような普通のセリフありが見やすくて好きです。
飲める醤油

飲める醤油

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2024/05/16 (木) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

たまたま開演前に劇場前を通ったので当日券で鑑賞。
ずっとギャグが続くのがすごい。しかも前説のフォローでずっとリラックスして見られました。初見だったのですが、次公演も見てみたい。

ネタバレBOX

実は一番受けたのは前説で「お子さんもきてください、としてかなりお子さんが来られています。大人の方々に言います。我々は彼らが払う年金で生活することになります。彼らに生かしてもらえるのです。暴れても気にしないで!トイレ!となったら抱えてはこんでください。」
まったくその通りですね。
リンカク

リンカク

下北澤姉妹社

ザ・スズナリ(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

皆さんも言っているようにセットと客席の位置がよく考えられているなぁと。
真横を演者さんが移動するのがライブ感ありでよかったです。

親の顔が見たい

親の顔が見たい

diamond-Z

日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)

2024/05/16 (木) ~ 2024/05/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何度か見たことがある作品だが、話が進むにつれどんどん感情移入しモヤモヤしてしまった。
自分の身だったらなどと考えさせられる舞台でした。

LALL HOSTEL

LALL HOSTEL

おぶちゃ

MsmileBOX 渋谷(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

後悔先に立たず といった句があるが、恋愛に関してお互い素直になれないために別れてしまうことがある。そんなカップルを何とか手助けして、恋を成就させたいと奮闘するゲストハウス・LALL HOSTELのオーナー筑紫健司と周りの人々。その心温まる物語だが…。
物語の展開は分かり易いが、結末が早い段階でわかってしまうので 物足りない(予定調和か)。

登場するカップルは、数年前に交際していた恋人・水瀬ひまり と 綿貫勇人。この二人が初めて旅行した思い出の宿での すれ違いや勘違いを面白可笑しく描いた青春純情物語。一方 恋愛教訓として、オーナーが別れた女性と再会した時の話がリアルでグッとくる。少しお節介のような人々、しかしコロナ禍を経て不寛容になった今、こうした人間味・人情味ある物語は好感度が高いと思う。

少しネタバレするが、物語は説明にある「同宿していた ある職業の宿泊客」の素性が肝。登場人物たちの憎めない滑稽な振る舞いや、自分に都合の良い思い込みが騒動を大きくしていく。それが観客の笑顔を誘い、いつの間にか会場全体が大きな笑いの渦に巻き込まれて、優しく温かい気持になっていく。
なお、本公演は おぶちゃ の全国行脚第一弾!すでに福岡公演が決まっているらしい。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、上手にLALL HOSTELの受付カウンター、中央に雑貨・小物が収納された棚、下手にソファとローテーブル、そして玄関。会場の構造を相まって、全体的にアットホームな感じ。

物語は、以前 宿泊したカップルのプロポーズ・結婚を心待ちにしているオーナー。しかし何故か別れてしまったとの報告が…。その原因が、両家(親)の顔合わせの時に勇人が来られなかったこと。その理由が曖昧で ひまり は承服していない。何とか仲直りさせたいオーナー達。そんな時、偶然にも結婚コーディネーターを名乗る男 坂間誠一が宿泊しようとするが、どうも怪しい素振り。この男の正体とカップルが仲直りするか否かが見所。

今時こんな優しいオーナーがいるのか?コロナ禍によって 人との距離を隔てざるを得なくなったが、それは物理的なことだけではないような。不自由な暮らしや不寛容な気持が、人の優しさを奪ったような。物語の中で カップルがお互いの良い面をフリップに書くが、<真面目>とか<優しい>といった有り触れた言葉。少し こそばゆいがホッとする。

自称 結婚コーディネーターのウンチク・アドバイスを受けながら、上手く仲直りできそうな雰囲気だが、最後まで勇人が真実を打ち明けない。この理由が、物語を最後まで引っ張る肝。早い段階で明かされる「母が救急車で運ばれた」が、それは何故?他愛もない笑い話のようだが、それによってカップル解消、別れてしまうという本末転倒。

オーナーが付き合っていた彼女に再会したが、既に結婚し子供も生まれていた。その時、改めて別れたことを後悔したと。好きだったことを認識するのは、その人が居なくなって実感するのだと力説する。このシーンが結構リアルで、多くの人に共感と納得が得られるのではないだろうか。

主役のカップルの恋愛に並行して、他の人物の恋バナが面白可笑しく描かれる。勘違い思い込みといった独りよがりの恋、当人にとっては真剣そのものだが、傍目には滑稽な喜劇。それをキャストが実に面白 楽しく演じている。冒頭とラストに出てくるマスコットが愛らしく印象的だ。
次回公演も楽しみにしております。
除け者(ノケモノ)は世の毒を噛み込む。

除け者(ノケモノ)は世の毒を噛み込む。

キ上の空論

新宿シアタートップス(東京都)

2024/05/09 (木) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

人生は綱渡り。常に転落の危うさを孕んでいる。その危うさの甘美なセカイを一口でも舐めてしまうと、もう戻れない。知ってしまったことを知らないことにはできない。後戻りできない人生。戻れないのだから、新たな魅力を探して、見つけた道へ、見つけられそうな方向へ向かうしかない。好転するのか、更なる転落が待っているのかはわからない。ただ、とどまることは出来ない。
それが性癖であると、日の当たる場所に晒すモノではないから、なかなかに理解されにくい。けれど、性癖に限らず、きっと誰にも多かれ少なかれ拘りみたいなものはあって、そこに生きづらさがあるのは誰もが感じているのではなかろうか。
自己肯定感が低い人間には、その闇からなかなか抜け出せない。我が子という存在には無限の愛を注ぐことができ、誰からも咎められることはない。そこに歪んだ性欲が含まれなければ。
彼が自分の分身となる子どもの誕生に感情が動かされることは理解できる。同時に反対側にいる立場の恐怖も。
改めて、何が彼の転落のスイッチを押したのかを考えている。なぜアレを跳ね除けられなかったのか、その力がありそうだった彼からそれを奪ったのは何なのかを考えている。落書きの主が誰なのかも。
一つ言えるのは、伝聞の恐ろしさ。その情報の信憑性が高くなかったとしても、その小さな棘は体内に入り込んで、心臓へと着実に上っていく。SNSはその最たる棘。

藍澤慶子さんは今作でも素敵だった。

悪魔の手毬唄

悪魔の手毬唄

劇団ヘロヘロQカムパニー

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2024/05/04 (土) ~ 2024/05/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/05/10 (金) 12:30

1977年の市川崑監督による映画以降、テレビドラマも連続(古谷金田一)・単独(古谷/片岡/稲垣/加藤金田一)合わせて5本観ていたが、今回改めて気付いたことが2つ。1つ目は「悲劇性」が前面に押し出されていること。
所謂「推理もの」は一般的に私利私欲や怨恨などが前面に出ており、本作ももちろんその要素もあるがそれよりも「不幸な偶然」「避けられない運命」的なものが強調され沙翁の四大悲劇やギリシア悲劇などと通ずる気がした。
2つめは本作の陰の主役……と言うより真の主役は磯川警部ではないか?ということ。ラストの金田一の「あの台詞」で露わになることを秘めての行動、イイよなぁ。この2点、今回の脚本・演出で改めて気付いたかも?
あと、今回観に行くキッカケの1つだった「あの場面は舞台でどう表現するのだろう?」な興味も「あぁ、そうしたのか!(得心)」だったしそれ以外も過去の再現場面の見せ方を筆頭に3つも盆を使う(なんと豪勢な!)など生の舞台での見せ方の見本市のようで大いに満足。

象

9PROJECT

上野ストアハウス(東京都)

2024/05/16 (木) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前説によると、つかこうへいが別役実を尊敬していてこの「象」からもたくさんパクっているという。この舞台はそれを強調してつかこうへい風の演出になっている。もっとも普通に演出した「象」を観たことがないのでどこがオリジナルでどこが「つか」風なのか正確にはわからないのだが、異常なテンションの高さ、ここぞと入るBGMはこの舞台特有なのだろう。

さすがに60年前の作品なのでリヤカーに乗ってムシロに座り背中のケロイドを見せてお金をもらうということのリアリティは失われている。若い人はケロイド以前にリヤカーもムシロも見たことがないだろう。題名の「象」はサーカスや動物園の見世物としての象なのだろうか「群盲象をなでる」の象なのだろうか。前者ならストレートに過ぎるし後者なら格好つけすぎだ。

そしてまたこの舞台は前述の通り「象」の中のつか的要素の研究なのだから反核や被爆者差別といったテーマに重きは置かれていない。そして別役作品と言っても初期のもので不条理劇ではなく電信柱も登場しない。兄が行こうとしている「あの町」がどこなのかが謎ではあるがとりあえず場所ではなく「見世物として輝いていた昔」だと解釈した。

観る人を選ぶ舞台で私は選ばれていないなあ。

世界ギュルルン滞在記

世界ギュルルン滞在記

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

コメント遅くなりました。何回かこう来たかというところがあって面白かったです。本団体さんは何度か拝見していますが、お笑いのセンスも私は好きで楽しかったです。アフタートークもよかったですね。また次回も楽しみです。

社交場

社交場

演劇集団エスキス

イカロスの森(兵庫県)

2023/12/23 (土) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりの会場やったのもあって楽しめました☆出演者の皆さんの熱演は感動的でもあり、チケット代もお手軽でお得感満載の素敵な時間でした\(^o^)/

ハムレットQ1

ハムレットQ1

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2024/05/11 (土) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/05/18 (土) 18:30

有名な「ハムレット」を吉田羊がやるというので観に行った。面白い。71分(20分休み)87分。
 Q1というのは最初期のバージョンということらしく、短いらしいのだが、そもそも「標準的な」ハムレットというのもよく分からないので、比較はできない。それよりも、シェイクスピアの時代には男優だけでやっていた舞台に女優を使うというところが特徴なのかとも思う。吉田羊はすぐ気が変わるハムレットを熱演、その他の役者陣も見事に演じて、熱の入った舞台になっていた。特に何か、というのではなく、普通に楽しめる舞台だった。なお、結婚報道直後の飯豊まりえだが、オフィーリアを普通に演じつつ、狂気のオフィーリアに観るべきところがあったように思う。

親の顔が見たい

親の顔が見たい

diamond-Z

日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)

2024/05/16 (木) ~ 2024/05/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

熟練の芝居に非常な臨場感を感じました。観る方にも覚悟がいるぞ、と。普遍的なストーリーでありながらこの舞台が新鮮だったのは、真実を炙り出す過程に技術があったからだと思います。

親の顔が見たい

親の顔が見たい

diamond-Z

日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)

2024/05/16 (木) ~ 2024/05/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

何度か観た芝居ではあるが,やはりこの舞台も凄かった。役者さんの中にはもう少し…と思うところも無いではなかったが,脚本の力であろう,それを補う迫力を舞台から感じることが出来た。ついつい感情移入してしまったところ。総じて充実した観劇時間。見応えありのおススメの舞台でした。

朗読劇「Unknown」

朗読劇「Unknown」

劇団ナンバーエイト

浅草九劇(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

持田千妃来さん出演のAチームを観劇。
動きのある朗読劇ということはうかがっておりましたが、これほどまでとは思ってませんでした。台本を持たない場面も多く、演劇の舞台に近いものだったと思います。

公演は4回ありますがメイン3名の演者さんは毎回変わるので、たったの1回です。お三方はその1回にすべてを出し切ったと感じました。

持田さんは台本を持たないシーンも多く、朗読劇と思ってたのが良い意味で裏切られました。たまたまですが私の正面に来ることが多く、細かい視線の演技までよく見えてよかったです。

ストーリーには引き込まれました。伏線を回収する流れが見事だったと思いますが、それに加えて演者さん7人の強い思いも大きかったと思います。

ネタバレBOX

持田千妃来:近藤椿。「思考手術」の研究・実行者
松井拓己:2役 春本一澄・小出千春。元教師で椿のアシスタント・椿の死んだ恋人
辻美優:加瀬伊吹。反逆で罪に問われた春本の、弁護士

チラシには「SFメルヘン。再び。」と。上演前の案内放送によると、過去に舞台としても上演されたそうです。

以下は私の解釈です。記憶に頼っているところがあるので間違いあったらすみません。

PM2.5などで地上の汚染が激しく、人々は地下で生活するようになった、2040年の世界。
椿の耳にある半導体チップには14,000人もの思考データが入っている。
春本が来るまではひとりで研究室におり、その思考と共存していた。
犯罪者の思考を強制的に書き換える。それを椿ひとりでやっていた。犯罪者の再犯率はわずか1%。
その職を離れることはできるが、契約で記憶を消されることになっていた。椿は千春の記憶を消されたくないので、続けていた。
昔。椿が大学1年、千春が3年。千春たちゼミのみんなで「思考」の研究。それが原因で千春たちゼミの皆は死んだ。「思考」を椿が引き継いだ。
椿が時折腕を伸ばして「ダー!」とする、照れるときに額を抑える、といったことは千春のそれ。

花の「サイネリア」は本来「シネラリア」で、日本語的に縁起が悪いので通称ができたと。勉強になりました。
爪かわいい

爪かわいい

絶望プリンアラモード

北池袋 新生館シアター(東京都)

2024/05/18 (土) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ピンクに染まるネイルサロンの一室に集う女性たち、その生き方が交差しやがて思わぬ方向に転がってゆく休憩無し約1時間50分、キーワードは「爪は死体」。

達磨さんは転ばない

達磨さんは転ばない

劇団龍門

シアターシャイン(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/05/15 (水) 19:00

初日を鑑賞したが、やはり村手龍太の描く舞台世界は(いい意味で)一癖も二癖も、と、そう思わせる作品だった。

(以下、ネタバレBOXにて…)

ネタバレBOX

映画監督の金本達磨(女性)が5年ぶりの新作制作にあたり、スタッフやスポンサー等には相談もせず、独断でキャスト募集オーディションをSNSで告知した。スポンサーはこれでは金を出せないと騒ぐし、マスコミも密かに探りを入れている様子にプロデューサーや助監督は対応に走り回る。
一方、選考されオーディションに集まったのは演技経験もなく、心に闇を抱えた8人の男女。そこで達磨は参加者たち応募書類に書かれていた彼らの経歴をほのめかしながら、それぞれが己を曝け出すことを要求する。刑事だという男も顔をみせ、達磨と思わせぶりにやりとりしている。

劇中でも事実と真実の違いについて説明がなされるが、まさにどこまでが事実で、どこからが虚構かはっきりさせない展開が続く。そしてラストでのどんでん返しで、またさらにどこまでが事実なのか観客を煙に巻く。

達磨役の上田愛がこのトンデモキャラクターを存在感たっぷりに演じている。
刑事と思しき村手龍太やプロデューサー役として久々の舞台出演となった中村公隆は勿論のこと、ムショ帰りの男を演じた朝廣亮二(この役を以前龍門に客演した役者に演らせるとしたら和興あたりか…)など、年配の男優の演技は厚みが違う。若手役者もこうした演技を観ながら成長していくんだなあと実感した。
PLAY ULTRA vol.4  合戦-3on3-

PLAY ULTRA vol.4 合戦-3on3-

PLAYULTRA

神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)

2024/05/18 (土) ~ 2024/05/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

壱劇屋の6人の悩める観客や病的船団に出ていた赤鬼二代目座長の行澤孝さんがオーガナイザーをされているイベント!
去年、ハラマサさんが出ていたヤツのチーム対抗戦。
中尾周統参戦につき、遊びに行ってみる。
優勝:超絶FANTASTIC(中尾周統・三原悠里・浄弘卓磨)
MVP:中尾周統
ちかちゃんはやっぱり凄かった!

ちかちゃんはやっぱり、きのこりん?を出してきた…

達磨さんは転ばない

達磨さんは転ばない

劇団龍門

シアターシャイン(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

達磨さんが転ばないどころか、輝いていました。

ネタバレBOX

重たい過去を抱えた人たちのオーディション、映画製作、詐欺事件、どこからが映画製作なのか、その意表を突く展開に圧巻されました。最初から最後まで役者の熱気か熱量が高く感じ、集中力が高まりました。それぞれの登場人物の暗い過去が少しずつあらわになる展開は絶妙です。心打たれる場面があるところに、笑いの瞬間がいいところでスパイスのように効くのが、とてもいいですね。

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