デンジャラス・ドア 公演情報 劇団アンパサンド「デンジャラス・ドア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    劇団アンパサンド『デンジャラス・ドア』を観劇。

     初見の『地上の骨』は大当たり、二回目の『遠巻きに見てる』は外れだったが、今作はどうだろうか?
     再演である。

    あらすじ:
     何かと間が悪いと思い込んでしまっているユウコだが、勤め始めた会社でも感じ始めている。忙しい最中、オフィスのドアが勝手に閉まってしまう事に気づき、周りに伝えども嘲笑されてしまう。だが社員全員が目撃し始めると、「これは辞めた社員・ミツザキさんの念に違いない」と喚き始めるのだが…。

    感想:
     『ゴドーを待ちながら』もどきを引用しながら、複雑な日本語の面白さを駆使する不毛な台詞。それに輪を掛けるような芸達者な俳優たちと、生でしか見れないウソのようなリアリティ。演劇という生の表現媒体を利用した最高な見せ物と言ってもいいだろう。
     作・演出 安藤奎は、あっという間に岸田戯曲賞を取ってしまったが、読み物としても面白いと思える。
    『ドアが勝手に閉まる』という着眼点から、物語を広げる巧さには圧倒されるが、「社会性など全くなく、こんなので良いのか?」なんてすら思わせない、たまらない楽しい時間が存在しているのだ。
    いつ見ても『西出結』が演じるキャラクターは、この作劇には欠かせない。
    お勧め。

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    2025/10/27 10:29

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