最新の観てきた!クチコミ一覧

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蟹工船

蟹工船

劇団俳優難民組合

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしかったです。まず舞台装置がすばらしかったです。劇場内に蟹工船をつくってしまうあたり「すごい!」です。あと、最前列の観客の眼の前で演技が繰り広げられたのには「そうきたか!」でした。ちなみに食事のシーンではみんなちゃんとご飯食べてましたね^^ 脚本ですが、小林多喜二をリスペクトされているのか大きな脚色もなく原作にすごく忠実で観ていてすごく安心感がありました。ただ、役者さんのセリフが聞き取りにくいところが多々あったかな…と。もしかしたら劇場の問題なのかもしれませんが原作を知らない人には話のストーリーが追いづらかったかな…と。

ワイルド蛍をつかまえろ/寿司の女

ワイルド蛍をつかまえろ/寿司の女

岡本セキユ☆シングル芝居

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

今年のチラシでようやく気づいた。

ネタバレBOX

そうか「ねじ式」か。
そうだ、あの概念だ。
32軍壕へ メンソーレ

32軍壕へ メンソーレ

沖縄俳優部

劇場MOMO(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 8月6日に拝見。未だ、残席のある日もあるとか、観るべし!
 今作は2026年に一部公開を目指し、首里城再建と共に作業が続く首里城地下に眠る32軍壕が2028年8月15日に遂に公開されたとの設定で紡がれる。沖縄戦を巡る地縛霊たちと、この32軍壕の平和ガイド1号、ハーフの大城メリサとの交感の物語である。(追記後送)

ネタバレBOX


 一応、第32軍司令部壕の史的事実に関して以下に記しておく。(この段落の記述は、会場で頂いたリーフレットに記述された文章に筆者が独自の解釈と手を加え書き記している。従って文責は総て筆者にある。)
 第32軍は1944年3月に編成、参謀長・長 勇少将、7月には牛島 満中将が就任。首里城地下に壕を建設し沖縄を最前線にした。米軍の本土攻略を遅らせる為だったことは、歴史の明かす処である。だが、壕が米軍の攻撃を受け壊滅的打撃を被ると参謀長、司令官共々責任を果たさず住民が避難していた南部へ逃走。住民が捕虜になることも許さなかった為、多くの沖縄島民が無くさなくても良かった命を、無念の念(おもい)を抱えて亡くなった。
 脚本、演出で上手いのは、いきなりメリサが苛めに遭うシーンから始められている点だ。
水星とレトログラード

水星とレトログラード

劇団道学先生

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/02 (土) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

水星とレトログラード 中日 観てきました🎊

タイムリープしているおばあちゃん と
取り巻く 家族 友だちetc.との物語🧓
SFっぽさもあるけど…
どの世代の方が見ても
“自身”と どこか重なる部分を
感じそうな 家族劇🕊️
夏休み お盆間近な この季節…
めちゃ お勧めですっ🤗

記憶の欠片達

記憶の欠片達

株式会社GROW

シアター・アルファ東京(東京都)

2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

遅くなったが感じたことをいくつか書き記す。前半は医師と認知症患者及びその家族の会話のシーンなどはいいセリフがあったりして、自分が患者やその家族の立場になったらどうするだろうと想像することができ素直で入っていきやすい芝居だなという印象だった。

だが中盤以降は疑問符がつく場面が多く、脚本の粗さが目立った。以下、簡潔に記す。まず台詞で状況を説明する場面がいくつかあった。こんな時は往々にして唐突感なり違和感を抱くものだ。また必要性を感じられない場面もあった。これは冗長感につながる。また、結論ありきでそれ以前の筋立てが行われているように感じる場面もあった。

これでは物語を丁寧に紡いでいるとは到底思えない。安易に感動をつくり出そうとしても安っぽい作品にしかならないと思わずにいられない。

シブヤデマチマショウ

シブヤデマチマショウ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2025/08/01 (金) 18:00

座席1階G列7番

価格4,000円

きっと色々苦労したのだろうなと想像するが、舞台の上では楽しそうに演じられていた

ネタバレBOX

下ネタが少々きつい
ロマンティック・ラブ・イデオロギー vol.2

ロマンティック・ラブ・イデオロギー vol.2

となりのパンダ s

溝ノ口劇場(神奈川県)

2025/07/29 (火) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2025/07/30 (水) 19:00

価格4,500円

要するに笑の大学だが、今の恋愛観が随分古いという主張は興味深い

ネタバレBOX

コメディって難しい
32軍壕へ メンソーレ

32軍壕へ メンソーレ

沖縄俳優部

劇場MOMO(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

沖縄への郷土愛と反戦を綴った鎮魂劇。物語は、タイトルにある「32軍壕」への思いが肝。自分も知らなかったが、「32軍壕」の役割とそこでの悲惨な出来事、それを風化させないための取り組みだ。

首里城地下にある日本軍第32軍司令部壕跡、それが2028年8月15日に公開になるという設定で、32軍壕 平和ガイド一号の大城メリサが案内リハーサルをしているが…。この公演は壕に潜む地縛霊の声を聞くこと、それは記憶を語り継ぎ 恒久平和を願うもの。同時に少なくなる語り部、曖昧になる記憶、その危惧への取り組みのよう。
(上演時間1時間40分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は 全体を黒系の幕(岩)で囲い、その内側に茶系の幕(土)の二層で 地下にある第32軍壕のイメージ。真ん中に箱馬が2つ。
キャストは6人、全員が沖縄県出身だという。

物語は 暗転中、台詞だけで メリサが子供の頃、日本人離れした容姿を揶揄われる、そんな(人種)差別的な場面から始まる。月日は流れ、メリサが 32軍壕平和ガイド第一号として その予行練習をしている。本来なら まだ立ち入り禁止だが、そこに兵士や武士の恰好をした男などが現れ、沖縄愛を語り戦時中の出来事を話す。この男たちは首里城地下にいる地縛霊、それが何故かメリサには見える。

32軍壕には5つの抗口があり、将校たちのいる第1抗口などに比べ 島民たちがいた第5抗口の環境は劣悪。そして米軍の攻撃、日本軍の抗戦により それぞれ多くの死傷者を出した。それを地縛霊がそれぞれの立場(国)から説明する、それは「人間が人間でなくなる」という怨嗟であり最悪の不条理。公演は、思いや主張を展開するだけではなく、壕は「負の遺産」であり、太平洋戦争ー特に沖縄戦における実相を後世に伝えたい との思いで描かれている。だからという訳ではなかろうが、平和を願いつつ芝居の力を借りて、楽しく解き明かす と。

第32軍司令部の地縛霊は、沖縄戦を決して忘れてはならない、風化させない思いの象徴(亡霊)。武士の格好は組踊の衣裳。亡霊の存在をコミカルに描くことで、今ある平和・平穏な暮らしの ありがたさを表し、戦後の荒んだ心を前向きにする。その喜びの表現として、沖縄らしい組踊を音楽に合わせて出演者全員で踊り、物語としては大団円。
次回公演も楽しみにしております。
パチパチ

パチパチ

シリコン

「劇」小劇場(東京都)

2025/07/29 (火) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

懐かしクロムモリブで目にした俳優名だけを頼りに、フラッと観に行った。
パチンコ屋のバックヤードでの会話、人物の絡み方、展開に目が離せず中盤まではマナコ爛々わくわくと高まっていたが、惜しかったな。人間のサンプルを取り揃えたような状況が、場所がパチンコ屋だと「普通」に見える不思議=リアルを小気味よく眺めていた所、人間の病的特徴、行動を担わせるべき人物の選択をミスってるような?
描きたいのは群像であり、長く勤めた「今日で退職する」女性スタッフの目に、最後にはそこで過ごした時間が蘇る。都会の掃き溜めのような吹けば飛んでしまう存在たちへの作者なりの温かな眼差しが作品の背景にあるのは確かなのだが。。
パチンコ屋の事情を知らなければ書けないディテイルとその狭間に発火するドラマが、真正面から描いているタッチを、あと半寸ズラして「何ちゃって」感を込めても良かったかも(適切な距離感が保てたかも)・・と。

ZAION-ザイオン-

ZAION-ザイオン-

劇団☆龍(Dragon)童子

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2025/07/31 (木) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/08/01 (金) 13:00

タイトルの『ZAION-ザイオン-』からして
十分、映画『マトリックス』を意識しての作品だと思われますが
他の映画の要素もテンコ盛り、あちこち散りばめられておりました。
まあ、あれもあれでよくわからない映画ではあったけれど
こちらも負けず劣らず輪をかけたようなよくわからない作品。
せめて現実世界の人物と仮想空間の自分のアバターを別人物が演じ分けるとか
違った服装で現れてくれればもっとわかりやすかったのだろうけれど
あえてそうはせず、あくまで混沌の中に観客を引きずり込もうという戦略。
アバターに加え、バグやらゲノムやらゾンビ、宇宙からの侵略者までを唐突に出現させ、
舞台狭しと観客席まで乱入しての大立ち回りはまさに圧巻!!
さらには時空まで超越してしまうという壮大なストーリー展開!!
主人公がゲームの中の話だと思っていたことが、実は、●●の世界だった!?
いや、面白かったですよ。
何が何やら訳わかんなかったけれどとにかく面白かった!!
一応、最後言わんとするところもなんとなく理解できましたし・・・?
この夏、元気をもらいに行きたいと思ったらこの作品!!
見応えありの一作でした!!

『残響』

『残響』

白狐舎、下北澤姉妹社、演劇実験室∴紅王国

シアター711(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高!すばらしかったです。まさか、あの山上哲也被告にスポットライトを当てた舞台だったとは… 安倍元総理大臣が銃撃されたあのシーン、ミニマリストな演出ですがすごいリアルでした。当時の音声にギターのハウリングの音なんかをサンプリングしていると思うのですが、音効さんいい仕事してるなと思いました。なにはともあれ力作ですね。ほんとすばらしかったです。

women2.0

women2.0

2655

ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/06 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

昨日よりましか程度かな〜
最初の展開は中々良く引き込まれたものの、中盤の中だるみからの、最後のダンスは何?で結局男性はみつかり戦争に?広場の原爆投下日にどうか?とも思ったリと、複雑モヤモヤで終演に
昨日の作品もそうだが、ピッコロらしさがほぼ無しは残念

残響に沈んでゆく

残響に沈んでゆく

演劇プロデュース『螺旋階段』

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2025/07/18 (金) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

小田原と横浜で公演を続ける螺旋階段の新作。老舗のうどん屋を舞台に舞い戻った長女を巡る130分。7月21日まで、神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI。

水星とレトログラード

水星とレトログラード

劇団道学先生

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/02 (土) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

かんのひとみさん恐るべし。そのまんまの存在で見事に作品を成立させる不思議。知ってる婆ちゃん家に寄って2時間弱ごろごろ時間潰してきたような気楽さ。だがとてつもなく面白い。とある老女の等身大の生活とSFとが鮮やかに融合。どんな作品に出ても正解を叩き出す化け物女優。今回はホームの劇団において悠然と決めてみせた。

お向かいさん・田中真弓さんは声は死ぬ程聴いてきたが役者としては初めて観た。何かプレミアム。パンクブーブーの黒瀬純風味。

良い役者ばっか揃えてる。駄目息子・青山勝氏はイジリー岡田テイスト。真面目な娘・みょんふぁさんも素敵。孫娘のリケジョ・中野亜美さんはスタイル抜群。
娘婿の保険屋・宮地大介氏、お向かいさんの旦那・藤崎卓也氏はキャスティングするだけで作品密度が上がる。

売れない漫画家・川合耀祐氏はかなり腕があると思う。

中野亜美さんの親友リケジョ・鎌宮彩羽さんに見覚えがあって何だったかずっと考えていたが、3月にやった劇団員自主企画公演の『ぶた草の庭』だった。覚えてるもんだ。

祖父(藤原啓児氏)の一周忌も近く、一人暮らしの祖母(かんのひとみさん)の様子を心配する娘夫婦(みょんふぁさんと宮地大介氏)。小説家志望のニートの孫(前田隆成氏)を送り込む。孫にある相談をする祖母。「実は私、同じ一週間をずっと繰り返しているの。どうにか脱け出す方法を見付けて頂戴。」

ずば抜けて面白いSFコメディ。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

テイ・トウワが1996年にプロデュースしたKOJI1200(a.k.a今田耕司)「ブロウ ヤ マインド〜アメリカ大好き(Blow Ya Mind - I LOVE AMERICA)」。これをサンプリングした楽曲を2011年、tofubeats feat.オノマトペ大臣が『水星』として発表。多数のアーティストがカバーし、2010年代のアンセム(象徴)に。
「めくるめくミラーボール乗って水星にでも旅に出ようか」

レトログラードとはフランス語で「逆行」。通常の時計は針が円状に回転するが、これは針が扇状の目盛りの終点まで行くとバネにより始点に一瞬で飛ばされる機構。視覚的な面白さから生み出された。

保坂萌さんの作品は二作観て合わなかった。多分居心地がいいと思う感覚の違い。だが演出が有馬自由氏だからなのか今作ははなっから面白かった。押井守の藤子・F・不二雄寄りというか。大林宣彦の『ねらわれた学園』テイストも許せてしまえる優しさ。『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』の感覚。根源的なものに突き動かされるみょんふぁさんにやられた。かんのひとみさんの台詞、「子供に泣きつかれちゃしょうがないわね」。

二つマジで笑えた台詞。かんのひとみさんがタイムリープの謎を解く為、Netflixでその手の作品を観まくる。だが気付くと韓国ドラマを観てしまう。「どうしても観ちゃうのよね。」
邪魔にはならないが役にも立たない、いてもいなくても変わらないような、と酷い言われ方をする娘の旦那(宮地大介氏)。ふと手に持つ鞄をじっと見て「この鞄、俺のじゃない」と呟く。
SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

LIVE FORWARD

IMM THEATER(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

神野美伽さんの悲願の再演作。予習にと笠置シヅ子のカバーアルバムを聴き込んでの観劇。ライブ感満載のステージで、グッときましたね。

ワイルド蛍をつかまえろ

ワイルド蛍をつかまえろ

岡本セキユ☆シングル芝居

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 楽を拝見。面白い。

ネタバレBOX

 板上はフラット。ホリゾント奥に黒い幕、手前下手に奥の幕との距離をとって半分ほどの幅の幕。この空僚が袖、出捌けの機能を果たす。
 何代も続くハナラビ産業の社長一家は突然のハナラビ産業譲渡を宣告するとロケットで火星かハワイへ親族もろとも飛び去っていった。残された社員達は唯々訳も分からず、天井からでも降ってくるような指示に翻弄されるばかりである。何でも新中枢となった親企業は猛烈な勢いで新社屋を増築しており、かつての本社を形だけ残して一種のモニュメントとして活用しようと企んでいるらしい。社員達からは絞れるだけ絞ってデモデとなれば直ぐ廃嫡すると思われる。旧体制からの移行組の間からは侵略者に支配されているとの不安の声も上がっており、社長一族の慌ただしい脱出の様子からも、満更嘘とは言い難い。これが生え抜き社員の本音であろうことは少なくとも心情的に納得できる。
天井から降ってくるようなイキナリで突拍子もない指示、決まっていたハズの予定も、何も無かったかの如く一切の顧慮も無しに無茶苦茶に破壊され、まるで関係の無い指示が下され、強制されるのである。そこにどこから響いてくるのかも分からぬ「侵略者がやってきます」の声、蛍の飛び交うVR、直ぐ傍には実在する捕虫網。それを手に大量の蛍を捕って勝利者の如き主人公、虹田。彼は迷子になった社の同僚を探して廊下を彷徨ううちに“迷子センター”を発見するが、センターの係の女性からは虹田自身が迷子として扱われる。それは恰も電子が同時に多地点で別の位置を占めているかの如き現象である。日本の企業で働く殆ど総ての被雇用者が日々実感させられている新自由主義的強制支配の様々な実践が生み出してきた底知れぬ不信感と日本の保守政治層のアメリカ隷属の姿勢が生み出し機能させている収奪構造の茶番に抗し得ない愚衆的反発の無効性に対する苛立ちや突破口発見の努力も、その為の諸実践の無さに対する絶望も、有効な算段も組めずに居る自他の面々に対する効果的対応をも発見できずに、自省に陥り、遠慮しいしい不信感ばかりを募らせる意識の在り様を現代最新の量子論や素粒子論の古典物理に対する展開の分かり難さを援用しつつ人文学的に構築した作品と観ることができそうだ。その意味で極めて面白い作品である。独り芝居でこれだけ難物と格闘する姿は、若者にしか実現し得ない熱量とパッションを持ち実に気持ちの良い公演であった。
みんないっしょ

みんないっしょ

職人集団バシコエンタープライズ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2025/07/23 (水) ~ 2025/07/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/07/24 (木) 14:00

小学生時代に「あること」をした担任教師に報復を企てた6人の若者の顛末。カラフルなチラシとは裏腹な過激かつハードな内容は横行するある犯罪とそれに対する刑罰の甘さに対する小板橋主宰の激しい怒りの顕れか? その怒りは激情にかられて箪笥を投げつけるレベル?(笑)
そして「精神世界内」的な表現やジャック・ニコルソンを想起させるキャラクターなどにニヤリ。そんなこんなで「面白かった」。
ちなみに観ながら脳裏をよぎった言葉は「罪」「罰」「私刑」「人を呪わば穴二つ」など。
あと、あの悲観的な終わり方も印象的(ヤだなぁ)。主宰の怒りはいかばかりか?

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

LIVE FORWARD

IMM THEATER(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

コンサートとして充分通用するくらい生バンドをバックにした歌唱があるのが嬉しい。
自分が知っていた曲は超有名な3曲
それ以外は初めて聴く曲になるのですが、歌詞やアレンジの面白味、これが日本人のDNAなのか心浮き立ちノリノリで楽しい
楽しいだけじゃなく厳しい時期の曲には心が震えました

主演の神野美伽さんは本来演歌歌手なのですね、めっちゃ芸達者。
うまそうに関西弁でしゃべくり、舞台をまわしていくのですが、重要な固定の役どころの他に何役もこなされる役者さんもいて、結構近い位置で拝見していたにも関わらず、後になってようやく気付くくらいにホント別人
とても5人の役者さんで演じられていたとは思えないくらいの拡がりある舞台でした

ドラマが歌を盛り上げ、歌がドラマを盛り上げる見事な相乗効果
もう充分すぎるくらい満足な舞台だったのですが、この日のアフタートークで登場したゲストがまた豪華
これはもう満足すぎる!

水星とレトログラード

水星とレトログラード

劇団道学先生

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/02 (土) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2回観ました。
1回目は展開の面白さに満足しつつ、家族の情にもほろりとした感じで。
2回目は、物語の前向きさに元気もらえたような感じになり。
そこから一日たった今、このお話は、現実の痛みを緩和するためのファンタジーだったのかな、とか想像してます。
いや、まあ、自分は家族の介護経験や死を見取った経験がまだ無いので、ほんと想像ですが。

最初観た時よりも、だんだん評価が上がってる感じ。

実態劇「Macbeth -マクベス」

実態劇「Macbeth -マクベス」

OuBaiTo-Ri

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2025/07/17 (木) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

客席まで含めても大概の小さいステージより狭いスタジオ空間で、ダイジェストや翻案じゃないマクベスをやる。
アクティングエリアは、客席を斜め横断する通路がメイン。通路両端だけ、やや広めに空間を作っている。
あとは、客席の外側を周回する形で通路もあり、パネルで隠されてる部分が舞台袖になります。
役者は10人。マクベス役を除いて複数の役を兼ねる。

このチャレンジは成功しまして、結果、マクベスの舞台の中に入り込んで観劇するような臨場感。
没入型、体験型のマクベスが出現してました。
この厳しい空間でダンスや殺陣もありました。着替えも血糊も。

アイデアだけじゃなく芝居の熱も良くて、ほんと面白い観劇でした。

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