<日本キャスト版>ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season1
TBS
IHIステージアラウンド東京(東京都)
2019/11/06 (水) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
満足度★★★★
ウエストサイドを観たのは昔の英語版も含め3回目くらいですが、一番良かったです。歌詞も日本語なので英語版より心に伝わりやすいし、群舞ダンスもきれいに揃ってました。
宮野真守の「マリア」は鳥肌が立ちましたし、北乃きいがこんなに本格的な歌手だと知りませんでした。とても美しいビブラートで声量も十分。
ここ10年くらいで日本のミュージカルのレベルがかなりアップしたと感じます。
昔は歌やダンスが今一つの役者でもミュージカルに出ていたりしたのですが、この舞台は端役まで皆歌とダンスが高レベルでした。
オールスタンディングオベーションでしたが、たしかにそのレベルかと。
座席が360度回転する不思議な会場なので、アトラクション感があって賛否両論かと思いますが、その分装置が見応えありました。
ロミオとジュリエットをもとにした不良少年の話ですが、日本で言うと、仁義なき戦いとか極妻っぽい?
サメと泳ぐ
関西テレビ放送
世田谷パブリックシアター(東京都)
2018/09/01 (土) ~ 2018/09/09 (日)公演終了
満足度★★★
原作は94年というから、パワハラセクハラが普通にまかり通った時代の話。
とくに映画ギョーカイのように希望者が多い業界は、若手の扱いは奴隷並み。
こんなブラック上司の会社は昔はよくあったのですが、隣で観ていた若い女性は、パワハラ上司役のことをクズと言って、結構引いてました。
ラストは、わーそんな展開っていう感じでしたが、出演者がみんなあまりに性格悪くて私もちょっと引くものがありました。
誰も信じることができない、やるかやられるかのギョーカイの話。ブラックジョークとも言えますがえげつない話です。
田中哲司はバリバリ悪役でしたが、田中圭は、どうしてもいい人に見えてしまって、すごんでも悪役にはなりきれないですね。
いい人役で活躍していってほしい。
二都物語
東宝
帝国劇場(東京都)
2013/07/18 (木) ~ 2013/08/26 (月)公演終了
満足度★★★★
満員御礼
さすが、井上・浦井コンビの二都物語とあって、大入り満員で、最後はスタンディングオベーション。
実力派でそろえたキャスティングなので、歌が危なっかしい人がいなくて、脇役まで含めてうっとり聞き入りました。
ストーリーも予習無しで十分理解できました。
すみれさんも含め、主人公たちが見栄えも良く歌もうまいので初心者でも楽しめる内容になっています。
三大ミュージカルプリンスコンサート StarS
アトリエ・ダンカン
東急シアターオーブ(東京都)
2013/05/08 (水) ~ 2013/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
歌、踊り、トークも満喫
ミュージカルだと思ってましたが、普通に歌が中心のコンサートでした。
歌と踊りは安心して見られるのでもちろん最高でしたが、それ以外に、結構おもしろトークがあるので3人のキャラがよくわかってすごく楽しめました。
この3人が集まるのもすごいので、行ってよかったです。
雰囲気はペンライト?振ってる人が多くて、99%が女性って感じでしたので、アイドルコンサートっぽかったです。
ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ
劇団☆新感線
東急シアターオーブ(東京都)
2012/12/19 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★
とにかく長い!
休憩を含めて4時間近くで、お尻が痛かったです。
大勢の役者を出したいみたいけど、いらない場面もありました。
ストーリーは謎解きですが、ここまで長いとどうでも良くなってきて、ちょいちょいアドリブらしきものが出るのを楽しむ程度の内容でした。
三浦春馬は、歌も踊りもミュージカル俳優として申し分ないです。いい声で、キレのある踊りでした。今後もっと高度なダンスにもチャレンジしてほしい。
古田新太は、若手俳優達に比べるとちょっと力抜きすぎかも。決めぜりふもさらっと流してて、歌も踊りもそれほどの見せ場はありませんでした。
照明をうまく使った舞台が素晴らしかったです。
照明で、後ろの壁がふすまになったり、土壁になったり、いろいろ変わり、奥行きのある装置も良かったです。
星めぐりのうた
ネルケプランニング
天王洲 銀河劇場(東京都)
2012/10/17 (水) ~ 2012/10/21 (日)公演終了
満足度★★★
山崎育三郎の声がすごい
ミュージカル界を担う2人の競演ということで、歌を期待して行きました。
やっぱりミュージカル歌手としては山崎育三郎の声質と響きは天性のものだと思いました。
中川晃教も繊細な表現はたけてますが、育三郎さんの歌の方が鳥肌がたちました。やっぱり声楽科仕込みは違うな、という感じ。
ストーリーはそもそもつまらない話なのであまり期待してませんでした。
銀河鉄道に乗るのは、死んだ、もしくは死にゆく人々なのだと知った上で見ないとよく分からないかもしれません。
セットはほぼ無しで、映像を壁紙に映して場所を表現してるのですが、人工的であまり好きになれません。
せめて古ぼけた電車の椅子くらい作ってほしかった。
ラ・マンチャの男
東宝
帝国劇場(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/25 (土)公演終了
満足度★★★
たまたま1200回記念と松本幸四郎の誕生日
お芝居より、1200回を迎えた幸四郎の涙ながらの挨拶が良かったです。
松たか子、染五郎とか家族勢揃いで、小泉元首相も来てました。
芝居は~、幸四郎さん、いつも棒読みで、単語の途中で息継ぎが入ってしまうので、あれは誰か注意しないのだろうかと思ってしまいました。
歌はうまいと思います。
松たか子はあばずれの役で、お父さんの前でよく胸の谷間見せてあんな演技できるなあ、という妙な関心をひきます。
切なくていい話なのですが、台本に問題ありかも。
裁判のシーンと、ドンキホーテの冒険とが入れ代わり立ち代わり場面展開するので、入り込みにくいです。
TVとかにありがちな回想シーンが繰り返し挿入される構成です。
これは幸四郎親子を見る事に価値がある感じ。
休憩はなしです。
海賊
Kバレエカンパニー
東京文化会館 大ホール(東京都)
2012/06/14 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
くまてつも踊るし、全体的レベル高い
くまてつもかなりの出演時間があり、今まで見たKバレエの中でもっとも本いきの踊りが見られて満足な内容でした。
くまてつ独特の、ふわりと浮くような跳躍があるのですが、空中に静止するようなその技術は他の男性ダンサーにも受け継がれてるなと感じました。
皆ジャンプが高いですし、ドタバタと音がしません。
後半、いろんなダンサーのソロが圧巻で、ストーリーより技術面で満喫できます。
一部、3人の女性ダンサーのソロが続いたのですが、かたくてちょっとソロにはまだ厳しいんじゃないかと思われ、3人で踊ったほうが映えました。
そこだけはKバレエの発表会的な部分が感じられ、観客からも拍手に困った、というような意見が聞かれました。
黒蜥蜴
明治座
明治座(東京都)
2012/06/01 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★
2時間ドラマの舞台化
出演者も衣装も装置も豪華だが、2時間ドラマを劇場版にしただけ、としか言いようがない。
途中に2回、30分休憩があるので、お年寄りの余暇にはもってこい。
お弁当を食べたり、かなりのひまつぶしにはなる。
これが奥様向けの明治座なんだな、という感じ。
空席が目立ちました。
演劇に目が肥えてる人には向かないかも。
サロメ
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2012/05/31 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★
演出がインパクトあっていい
宮本亜門の演出は素人にも比較的分かりやすくて好きです。
真っ赤な血を舞台一面に広げることでサロメの狂気を表したり、インパクトのある演出でした。
あれがなくてシンプルな舞台上でやられたら印象に残りにくい理解不能な世界で終わってしまいそうなストーリーです。
ガラスの動物園
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/03/10 (土) ~ 2012/04/03 (火)公演終了
満足度★★★★
残酷物語
夫に逃げられた母、足とコミュニケーションに障害を抱える姉、家族を支えるために嫌な仕事を続ける弟(主人公)、あまりに過酷な人生を描いていて、しかも途中で夢見させた上で地獄へ突き落とすような話なので見ててきつかったです。
深津絵里の過呼吸気味な演技は秀逸でしたし、母役も機嫌にむらがある感じがうまくて最高でした。
瑛太はあまり台詞がないように感じました。芸達者な役者たちの中では普通かな。まだ舞台役者らしい身振り手振りや大げさな言い回しが足りません。
ジキル&ハイド
東宝
日生劇場(東京都)
2012/03/06 (火) ~ 2012/03/28 (水)公演終了
満足度★★★
歌はうまい
ミュージカル界屈指の歌唱力を誇る3人、とのふれこみ。
たしかに歌はうまかったです。石丸さんは声が割れたりして、ちょっと調子悪かったみたい。
ハイドの下品さを際立たせるには、ジキルをもっと高音の弱弱しい男として演じるべきだったかもしれません。
二人の差をもっと出して欲しかったです。
なんていうか、無難です。豪華なのですが、あまり印象に残らないのです。
ルーシーの歌唱力だけが印象深いです。
前半をゆったり描き、殺人事件などは簡単に終わってしまうので、もっとハイドが登場した後に時間をとれば面白かったんじゃないか、と思います。
2階席は半分くらい空席でした。
海盗セブン
地球ゴージャス
赤坂ACTシアター(東京都)
2012/03/08 (木) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★
まとまりはないけど面白い
小笑いがちりばめられてて、そこそこ笑えるし、歌やダンスはレベルが高い人を集めている。
特に三浦春馬の切れのあるダンスと歌唱力、アクロバットには驚き。断トツのプロダンサーレベルで、見せ場も一番多かったと思います。
発声は森公美子が一番なんだけど、ほとんど歌の見せ場がなくて残念でした。
全体的なまとまりはないです。悲しみを盗め、という指令の答えもちょっとハッキリしなかったし、いきなり在日韓国人の悲哀とか、話が飛びすぎ。
とにかく出演者に興味があって面白ければいい、と言う方にはオススメ。
金閣寺 The Temple of the Golden Pavilion
パルコ・プロデュース
赤坂ACTシアター(東京都)
2012/01/27 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了
満足度★★★
暗いけど後味はいい
最初は寝そうになりましたが、役者の演技と、装置、照明が良くて目が覚めました。
とくに電車のシーンは電車の一部と流れる景色だけで移動を表していて素敵な装置だと思いました。
森田剛が思いの外すごくうまくて、おどおど感がよく出てました。
でも一番存在感があったのは高岡蒼甫で、よく響く声で台詞回しもうまく、足の不自由な様子も完璧でした。
内容は暗くて屈折した人ばかり出てきますが、ラストを前向きな解釈で終わらせたので後味はいいです。
モンティ・パイソンのスパマロット
avex live creative
赤坂ACTシアター(東京都)
2012/01/09 (月) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
爆笑コント
どこまでがアドリブかわからない爆笑コントみたいなので大笑いしました。
ユースケサンタマリアはじめ、みんな歌がうまくて芸達者で安心して見られました。
原作がどんなもんなのか分かってないのですが、わりと日本にしか通用しないジョークも多かったので、あくまでも日本版としてつくり上げた感じで、忠実な翻訳版ではない、という前提で楽しめました。
終わった後、温かい気持ちになるミュージカルです。
AMADEUS
松竹
ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)
2011/11/05 (土) ~ 2011/11/25 (金)公演終了
満足度★★★★
もう少し脚本にゆとりがほしかった
豪華な衣装と装置で、正統派なアマデウスで良かったです。
松本幸四郎が年老いた頃と若い頃のサリエリをはっきり演じ分けてましたし、武田真二のモーツァルトもぴったりだったと思います。
ただ、サリエリはほぼ出ずっぱりなのに、一人芝居も多くて、あまりの長台詞にこっちが息苦しいほど。
松本幸四郎も、長台詞に追われて平坦な言い回しが多かったように思います。もう少し脚本にゆとりがほしかったかも。
ピアフ
東宝
シアタークリエ(東京都)
2011/10/13 (木) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★
主役は歌唱力がほしい
ストーリー自体はそこそこ泣けたんですが、ピアフ役には文句無しの歌手をもってきてほしかった。
大竹しのぶは、残念ながらミュージカル歌手レベルの歌唱力ではない。
個性はあるものの、終始怒鳴り気味で、どんな役をやっても同じ。なぜか下品な役が似合う。
周りの男優が歌唱力を披露したが、それによってピアフの歌の下手さがよけい目立ってしまった。
あと、ピアフの愛する夫が死んだ部分がハッキリ描かれなかったのが不思議。
その哀しい人生を背負って、死んだ夫へささげたのが「愛の讃歌」なのに。
もうちょっと夫の死を詳しく描けば、あと10倍は泣けたと思う。
朱雀家の滅亡
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2011/09/20 (火) ~ 2011/10/10 (月)公演終了
満足度★★★
意外とディープ
侯爵家が戦争とともに没落し、家族はののしりあいながら死に、華族としてのプライドがなんなのか分からなくなってくる厳格な父。
息子が志願して戦死した理由とかディープで泣けます。
役者陣が芸達者でしたが、ちょっと口が回りきってないところもありました。
舞台転換なしで、5人だけの出演だったわりに良いもの見た感があり、本で改めて読みたくなりました。
ロミオ&ジュリエット
TBS
赤坂ACTシアター(東京都)
2011/09/07 (水) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
ウエストサイドストーリー+携帯
ストーリーは忠実ですが、時代設定が近代的で、完全にウエストサイドストーリーです。
しかも、変に現代まで入れたがって、携帯やらFacebookが出てきたのにはシラケました。
ただ役者陣が皆、安定感があり、危なっかしい歌唱力の人がいなかったのが救いです。
ロミジュリの初対面での歌、あれはわざとなんでしょうが、低めに音がはずれてるようにしか聴こえず、ちょっとガックシでした。
城田優は、育三郎さまには及ばないまでも、踊りも歌もかなり良いレベルです。
これからさらにミュージカル俳優として伸びていきそうで楽しみ!
秘祭
ダモアエムシープロモーション
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2011/08/30 (火) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
ひねりがない
途中からラストがよめちゃう内容で、大したどんでん返しもなかったのはちょっと残念。
原作者の石原慎太郎がちょうど観に来てました。
堤大二郎が太った校長先生役になっていたのがビックリ。
キスシーンすらなかったので、もうちょっとエロティシズムを入れるとかしないと、恋愛感情の描き方が非常に浅い。
川島なおみの演技も予想通りのレベルだし…
見所は、山口馬木也が色男なのと、村長がゴルゴ13に似てたくらい。