アンナ・カレーニナ
東宝
シアタークリエ(東京都)
2010/12/25 (土) ~ 2011/02/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑えて泣ける
悲劇なのに意外にコミカルな演技が多く、変わってるなと思って前半見てましたが、かえって飽きずに見られて良かったです。
瀬名さんの熱演も素晴らしかったですが、それぞれキャストの演技も光って、最後は会場内にすすり泣きの声が…
キティ役の女優さんが1番演技も歌も良かったと思います。
あと、アンナの冷たい夫が印象的でした。
両親の愛を知らずに育ったために愛情表現が不器用すぎるんだけど、実はアンナも子供も愛してたんだろうな、というのがわかり、悲哀感が涙を誘いました。
初心者にもOKな内容で、久々に満足しました。カーテンコールがしばらく鳴りやみませんでした。
人形の家
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2008/09/05 (金) ~ 2008/09/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
宮沢りえ さすがだ
ストーリーや舞台作りは変なアレンジをせずにわりと正統派の「人形の家」で大変良かったです。
宮沢りえはやはりうまい。ちょっとふっくらしてきて昔のかわいらしさも戻ってきたし。
堤真一に期待していたのだけど、ちょっと役づくりが定まっていなかった様子。持ち前のコミカルな部分がちょろちょろ出てしまってました。もっと厳格な感じで通して欲しかった気が。
夫に従順だった女性が自立するところはカッコ良かったです。
円形劇場のような作りなので、宮沢りえが客席の間を通ります。
異人たちとの夏
東宝
シアタークリエ(東京都)
2009/07/04 (土) ~ 2009/07/25 (土)公演終了
満足度★★★★★
泣いた~
ストーリーは知ってたけど、キャスティングが全員しっくり来ててすごく感動しました。
客席をキャストが通る演出も良かったと思う。
最初からしんみりする話なんですが、「すき焼き」の頃には、観客みんな号泣。
でもなんか気持ちのいい涙なので清々しくなりました。
親を亡くすような年になってこれを観ると、ことさら号泣です。
主人公の気持ちが痛いほど分かります。
この森で、天使はバスを降りた
東宝
シアタークリエ(東京都)
2009/05/05 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
歌のレベルが高くて久々に感動した
超有名な役者がでてるわけではないが、逆に歌のレベルが高い俳優を配しているので、歌だけでも聞きごたえがあった。
ストーリーはかなり泣けます。観客は男女ともすすり泣いてました。
ミュージカルにはあまり感動しない方でしたが、これは歌がうまいので、久々に感動した1作でした。
個人的には保安官役の藤岡正明の声がよく通って好きです。
嵐が丘
アトリエ・ダンカン
赤坂ACTシアター(東京都)
2011/07/11 (月) ~ 2011/07/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
総立ちのスタンディングオベーション
キャサリン平野綾で見ました。
主役4人が歌唱力があって、安心して見られる舞台でした。
とくにエドガー山崎育三郎の情感こもった歌は鳥肌立ちました。
河村隆一はまた違うまっすぐに伸びる声で、役に合っていたと思います。
4人の大合唱が最高でした。
総立ちのスタンディングオベーションも納得。
トークショーなどもやっていますが、まだ席が余ってるみたいでした。
本当に最近、舞台はチケットを売るのが難しいみたいですね。
オペラ座の怪人
劇団四季
電通四季劇場[海](東京都)
2006/12/01 (金) ~ 2007/01/17 (水)公演終了
満足度★★★★★
金かかっててスゴイ
お金がかかってて、色々仕掛けがあり、豪華さはよく出ています。
怪人の奇怪さと悲哀も非常に良かったです。
劇団四季の中では私はこれが一番だと思っています。
高いお金出してもいい席で見るといいでしょう。
現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2011/08/19 (金) ~ 2011/09/01 (木)公演終了
満足度★★★★★
コミカルだけど切ない
夏の怪談めいたお話で、映画「異人たちとの夏」をほうふつさせる。
すごく笑えるけど切ない内容。
とにかく脚本と演出がうまい。
同じ役者でもどんどん役が変わって、舞台装置の転換もなく、突然、時間も場所も変わっていくのだが、不思議とついていける分かりやすさ。
その緻密な脚本は、ちょっとしたカンドーでした。
芸達者な役者さんが多くて、どこまでがアドリブか分からない自然な演技で、ものすごく引き込まれました。
今後シリーズがあるならもっと観たい。
モンティ・パイソンのスパマロット
avex live creative
赤坂ACTシアター(東京都)
2012/01/09 (月) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
爆笑コント
どこまでがアドリブかわからない爆笑コントみたいなので大笑いしました。
ユースケサンタマリアはじめ、みんな歌がうまくて芸達者で安心して見られました。
原作がどんなもんなのか分かってないのですが、わりと日本にしか通用しないジョークも多かったので、あくまでも日本版としてつくり上げた感じで、忠実な翻訳版ではない、という前提で楽しめました。
終わった後、温かい気持ちになるミュージカルです。
ブラッド・ブラザーズ
東宝
シアタークリエ(東京都)
2009/08/07 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょっと泣けるいい話でした
金×藤岡×田代の回。
ナレーターと産みの母の歌が多い。ナレーター役はいい声で濃い存在感があってとても良かったです。元劇団四季の方なんですね。産みの母もうまいです。
藤岡正明の美声を聴きたかったのに、彼のソロは数えるほどしかなく、ちと残念。演技はすごくうまかったけど。
鈴木亜美は歌もほとんどないので、残念ながら影が薄いかな...すごくかわいいけど華奢で子どもっぽい感じでした。子ども役をやってる時、本当に子どもかと思うくらい。
ストーリーは納得感のある展開で面白かったです。
屋根の上のヴァイオリン弾き
東宝
日生劇場(東京都)
2009/10/05 (月) ~ 2009/10/29 (木)公演終了
満足度★★★★
長いな…
ユダヤ人一族の泣き笑いの人生を描いていますが、序盤あまり展開がなくて眠いです。
寝ちゃっても話は進んでませんでした。
ダンスなどはロシア風なので全般にロシアの話っぽいです。
いい話だとは思うんですが、休憩をはさんで4時間くらい。さすがに長すぎると思う。
市村氏はコミカルで面白いので、それでなんとか最後まで見られました。
ただ、彼のコミカルさの原点は志村けんのような気がするww
怪談 牡丹燈籠【演出 いのうえひでのり】
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/31 (月)公演終了
満足度★★★★
怨念~。
終わり方が良かったです。怨念のねちっこさが出てたと思います。
ただ、瑛太が出なくなった中盤、伊藤蘭たちの夫婦ゲンカはちと長すぎたと思う。そのせいで中だるみ。
瑛太は前半は少なくとも主役級の出ずっぱりです。
初々しくて重みはないけど、それが役に合っていたと思います。
ガラスの動物園
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/03/10 (土) ~ 2012/04/03 (火)公演終了
満足度★★★★
残酷物語
夫に逃げられた母、足とコミュニケーションに障害を抱える姉、家族を支えるために嫌な仕事を続ける弟(主人公)、あまりに過酷な人生を描いていて、しかも途中で夢見させた上で地獄へ突き落とすような話なので見ててきつかったです。
深津絵里の過呼吸気味な演技は秀逸でしたし、母役も機嫌にむらがある感じがうまくて最高でした。
瑛太はあまり台詞がないように感じました。芸達者な役者たちの中では普通かな。まだ舞台役者らしい身振り手振りや大げさな言い回しが足りません。
ミス・サイゴン
東宝
帝国劇場(東京都)
2008/07/14 (月) ~ 2008/10/23 (木)公演終了
満足度★★★★
すごくリアルな話です
藤岡正明の澄んだ声が好きなので、彼の日を選んで行ってきました。
戦争も大変だけど、その裏で従軍兵と恋に落ちて泣かされた女性もたくさんいたのだろうな、と切ない気持ちになりました。
ジェーン・エア
松竹
日生劇場(東京都)
2009/09/02 (水) ~ 2009/09/29 (火)公演終了
満足度★★★★
普通に良かった
ストーリーは名作なので、人生哲学ありの悲劇で良かったです。
俳優さんたちも無難にいいです。松たか子の歌唱力も普通に良い…。
つまりは若干無難です。
ずばぬけてる俳優もいないし、あっと言わせる演出もない。
名作のストーリーを追うにはいいかな、と。
難点は、ステージ上になぜか客席を入れちゃってるので、どうしてもマスクしてるお客さんとか見えちゃってシラケるww
3方向に客がいるため、キャストもあちこち見なくちゃいけなくて、主たる客席のほうにお尻を向けてる時間が長い。
なんか変な感じでした。
エリザベート
東宝
帝国劇場(東京都)
2010/08/09 (月) ~ 2010/10/30 (土)公演終了
満足度★★★★
死神が主役?のけっこう暗い話
エリザベートが主演ではありますが、死の帝王トートの存在感が大き過ぎて舞台のメインテーマが「死」とのせめぎ合いになってます。
言い換えれば、自殺志願のあるエリザベートが死神トートの誘惑をはねのけ続ける、という暗い内容です。
舞台のライトもどんよりしがち。脚本家に何があったのだろうと思ってしまいました。
トート役城田優は、意外にも歌唱力があって、よく響く声です。
高音が好青年すぎるので、死神役としてはちょっとまだ若いのかな、という気がしましたが、演技も○で、役者として今後がとても楽しみです。
高嶋兄は、役者として安定感があって安心して見られましたが、意外とエリザベート朝海ひかるの歌唱力が前半とくに不調でした。高音と低音はいいのですが、中間がちょっと不安定。
日本には主演をはれるルックスと抜群の歌唱力を供えた人があまりいないように感じます。だから無難に宝塚頼みにならざるを得ないのかな。
ストーリーはぼんやり見ててもわかりやすいので、初心者もOK。
舞台装置は豪華です。さすが帝劇。
THE 39 STEPS
東宝
シアタークリエ(東京都)
2010/02/06 (土) ~ 2010/03/04 (木)公演終了
満足度★★★★
バタバタ感と芸達者◎
4人のキャストが、装置の移動も自分たちでやりながら澄ましてたくさんの役を演じていく、というバタバタ感がくすくす笑えます。
あととにかく芸達者な4人を集めた、という感じ。男が女役もやったり、右向きと左向きで別人になってみたり。
高岡早紀も彼女だと気づかなかったくらい、自然な演技で存在感ありました。
ただ、ストーリーだけをあげると、逃亡劇だけどそれほどハラハラするような展開ではなかったです。
キャスターつきのソファに座ったまますべり出てきて、何もなかったようにせりふを話し出す所なんかがとにかく笑えたww
ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』
TBS
赤坂ACTシアター(東京都)
2008/10/08 (水) ~ 2008/11/02 (日)公演終了
満足度★★★★
あらすじは押さえてから行きましょう
舞台上にオーケストラがどーんと入ってしまい、装置がほとんどなし。普通にオーケストラの人が座ってる様子はちょっとシラケさせるものがありました。
衣装は皆黒ずくめで、衣装替えもなく色んな人が色んな役をやるので、その場の状況は、想像力で補うしかないです。
行く前にあらすじを押さえてから行きましょう。
和央ようかは、長身と手足の長さ、歌唱力とダンスでさすがの存在感です。
彼女が主役と思えます。
米倉涼子も頑張ってはいましたが、歌はプロレベルとは言いにくい。舞台のプロ和央ようかと並ばせられるのはちょっとキビシかったかも。
何げに河村隆一の歌が一番鳥肌立ちました。あの1本にキレイにでる声は天性のものですね。
アニー
日本テレビ
青山劇場(東京都)
2010/04/24 (土) ~ 2010/05/09 (日)公演終了
満足度★★★★
キャストと装置がすばらしい
ロングランだけあって、とにかく装置が豪華ですばらしい。
キャストの歌唱力、ダンスも高レベルな人を選りすぐってる感があります。
わりと有名な人が出てますし。
ストーリー的にはわかりやすい話ですが、大人が見た方がアニーの明るさに癒されて泣ける感じです。
観客の子供たちはちょっと退屈してるようでした。
またしばらくしたら見に行っちゃうかも。
海賊
Kバレエカンパニー
東京文化会館 大ホール(東京都)
2012/06/14 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
くまてつも踊るし、全体的レベル高い
くまてつもかなりの出演時間があり、今まで見たKバレエの中でもっとも本いきの踊りが見られて満足な内容でした。
くまてつ独特の、ふわりと浮くような跳躍があるのですが、空中に静止するようなその技術は他の男性ダンサーにも受け継がれてるなと感じました。
皆ジャンプが高いですし、ドタバタと音がしません。
後半、いろんなダンサーのソロが圧巻で、ストーリーより技術面で満喫できます。
一部、3人の女性ダンサーのソロが続いたのですが、かたくてちょっとソロにはまだ厳しいんじゃないかと思われ、3人で踊ったほうが映えました。
そこだけはKバレエの発表会的な部分が感じられ、観客からも拍手に困った、というような意見が聞かれました。
身毒丸 復活
ホリプロ
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2008/03/07 (金) ~ 2008/04/10 (木)公演終了
満足度★★★★
ストーリーは理解できる
寺山修司、蜷川幸雄はアングラっぽくて苦手ですが、これは象徴的な役やシーンが多い割に、ストーリーは理解できる分かりやすい感じで良かったです。
白石加代子と、藤原竜也のからみがなんかエロティシズムがあって見どころです。