住み込みの女の観てきた!クチコミ一覧

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夢!サイケデリック!!

夢!サイケデリック!!

範宙遊泳

アトリエ春風舎(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

夢かぁ?
劇団・範宙遊泳の【夢サイケデッリック】を観劇。
期待の20代の劇団で、以前に短編を見て以来。長編は初観劇。

夢のまた夢の世界を描いていて、何かスタンリー・キューブリック​を思わせるようなSF感が漂っている。やや哲学的な描き方もすれ​ば、お遊戯的な描き方もしていて、時折ハッとさせるような表現に​は何度なく驚かせる。その辺りが世間のこの劇団の期待値の高さか​?更にバックに流れる音楽がワルツやオペラなので、夢の世界には​持ってこいの表現方法だ。ただ長編という枠の中では、90分が持​たないというのが正直なところだ。一応物語があるのだが、その物​語をお座なりにしているようで、途中に何度なく飽きてしまう。そ​こをもう少ししっかり取り組んでいけば、劇団・大人計画辺りは簡​単に越えてしまうのだが・・・・。

自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

代表作なので観劇した事は自慢出来るが・・・・。
ネタばれあり

ネタバレBOX

劇団・サンプルの【自慢の息子】を観劇。
今作は岸田戯曲賞を取った作品である。前々作の【ゲヘナにて】はとても観るに耐えられない芝居だったのだが、今作は劇団の代表作でもあるので再度挑戦をしてみた。

母親の自慢の息子・正はとある場所に王国を作っている。その王国では正の信奉者達で共同生活を行っている。正は神憑り的な存在なのか?その王国はジャングルの奥地か?カーツ大佐かアギーレか?などと勘ぐってしまうのだが、実はそこは単なるアパートで、正は引きこもっている中年オヤジである。その共同生活の風景を正の役を扮する・古館寛治を中心に描かれている。

前々作での耐えられない芝居も今作ではそれほどでもなかったのだが、やや同じ様な体感をした事は確かだ。今作はラストに向かって行くに従って、このような王国を作ってしまった?作ってしまう?に陥った理由のような物が観客にボンヤリと見えてきた点だ。ただそのような物語やテーマを疑問視して追求していく鑑賞法は間違いのようで、ただただ観客は舞台で行われている出来事を漠然と眺めていれば良いのかもしれない。観客に一切寄り添わない、近づかせない見せ方にこの劇団の面白さと魅力があるのかもしれない。明らかに小劇場ブームの頃の熱い演劇とは正反対だ。今の時代を語るにはこのような表現方法が一番正しいような気がする。でも自分自身が次回作を観るかは非常に疑問ではあるが・・・・。

時代劇「椿版・どん底」

時代劇「椿版・どん底」

椿組

ザ・スズナリ(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

初見
どん底を描くには演出家が如何に役者の熱量を引き出せるかにかかっているが、その辺りは今作は見事。
加藤ちかの美術には毎回惹かれるものがある。

まほろば

まほろば

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/04/02 (月) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

三田和代の怪演
ネタばれあり

ネタバレBOX

新国立劇場にて蓬莱竜太の【まほろば】を観劇。
今作は劇団・モダンスイマーズとしてではなく、蓬莱竜太が戯曲の​み提供した作品。

人生に追い込まれた男性達を描くのを得意とする蓬莱竜太が、女性​だけのドラマを描くとどのようになるかのか?
以前に劇団・モダンスイマーズで観劇した【夜行ホテル】というの​が、過ちを犯して逃げてきた男性達が、狭いホテルで、もがき、苦​しみながら人生をどのようにして立て直していくのか?という芝居​だったが、今作も同じ様な閉じ込められた設定である。

とある田舎町の祭りの最中で男性達が出払っている家では、本家を​必死に守ろうとする母と大母様、突然東京から帰省した長女、それ​にバツイチの次女とその娘、そして次女の今の彼氏の娘の6人の女​性だけで展開するドラマ。 閉じ込められてという設定ではないにしても、祭りで出払っている​男性達が帰ってくる間を家で待っている女性達=閉じ込められてい​る?とやや設定が似ている点が面白い。今作は女性のみのドラマであり、彼女達に降りかかった危機という​のが、血脈、結婚、不倫、閉経、生理と過ちは犯していなくとも人​生に降りかかった危機をどのように乗り切るか?男性ならそんな状​況でもロマンの一つでも語ろうとするが、女性は決してロマンなど​を語ろうとせず、現実のみを見据えてその場を乗り切ろうとするの​である。男性が見たら非常に息苦しく、女性が見たら自身の現在を​踏まえて観てしまう辺りがこの舞台の面白い処である。男性作家な​ので男性視点が多少あるだろうなぁ?と思っていたが、そのような​事は一切なく、女性の視点のみで展開している。この設定の代表格​である長女役の秋山菜津子は、小劇場出身ながら風格があり、商業​でもこなせる女優だ。演劇界では大竹しのぶの次の位置にいる事は​間違いない。そして三田和代というベテラン女優は、怪演という言​葉がピッタリと当てはまってしまうほどの俳優になっていたのは驚​いた。

今作の戯曲は岸田戯曲賞を取っただけに、見応えのある芝居であり​、脱ドラマが叫ばれている若手の演劇人には到底書く事の出来ない​傑作戯曲である
Kon-Kon、昔話

Kon-Kon、昔話

世田谷シルク

pit北/区域(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

堀川炎の名前と顔が気になってしょうがいない
初見の劇団・世田谷シルク【kon-kon,昔話】を観劇。
最近ではシアタートラムに進出して、注目され始めている劇団。

食べる物に困っていた狐を人間が餌を与えた事によって、恩返しに​狐が遊女になり人間を助け続ける話し。(原案は狐遊女)今作は福​岡公演がメインで、東京公演はない予定が急遽公演するようになっ​たようだ。
踊り、芝居、内容と全体のバランスが取れていて、非常に小劇場ら​しい面白さを体感させてくれた。若手劇団にありがちな得意な物だ​けに偏らず、あくまでも戯曲に沿って表現している事が完成度を高​くしている。演劇においてのバランスの良さというのが非常に難し​く、それが出来ない劇団は毎回完成度には難があり、集客がまちま​ちだのようだ。自分中での面白いと思える演劇指数にピッタリと当​てはまる劇団を見つけてしまったようだ。

野田秀樹はよく人間スローモーションを行うが、世田谷シルクは人​間早送りをやっていた。

写真に写っているのが、作・演出の掘川炎のようだが、名前と顔の​個性が強すぎ。

春風

春風

年年有魚

駅前劇場(東京都)

2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

初見の劇団
劇団・年年有魚の【春風】を観劇。

市井の人々をゆっくりと丁寧に描く事をモットーとしている劇団の​ようだが、肝心の戯曲に難があったようで、出来はイマイチ。

でもチラシは良いのだがなぁ~。

さまよえるオランダ人

さまよえるオランダ人

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★

痺れ過ぎた!
新国立劇場にてワグナーの【さまよえるオランダ人】を観劇。
何十年前に指揮・小沢征爾、演出・蜷川幸雄を観て以来。

悪魔の呪いを受けて永遠に海をさまようオランダ人船長。7年に一度しか上陸を許可されず、永遠の愛を捧げる乙女と出会った時に呪いが解かれるオランダ人船長の物語。

愛による救済がテーマで、とんでもない物語と陶酔するアリアの連続で僕を異次元に運んで痺れさせてくれたオペラであった。まさしく見応えは十分。

チケット代金は高額だが、ワグナー初心者には何気にお勧め!

衣装は、ひびのこずえさん。

【耳のトンネル】満員御礼!ありがとうございました。

【耳のトンネル】満員御礼!ありがとうございました。

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/19 (月)公演終了

満足度★★★★

この劇団こそ観ないと始まらないかも?
チラシのデザインと世間の評判で初見の劇団を選択。
果たして良い出会いがあったのか?

劇団・FUKAIPRODUCE羽衣の【耳のトンネル】を観劇。
かなり荒っぽく大雑把という噂の劇団ではあったが、何かしらの衝撃を与えてくれると聞いていた劇団。
内容は大人になった主人公が、少年時代の思い出を振り返る話をミュージカル仕立ての様な?展開で進んでいく。とてもミュージカルとは言い切れないくらい歌も踊りも下手なのだが、それが観客に迫ってくるほど攻撃的で、なおかつオリジナリティー溢れているのである。俳優さんも美男、美女不在であるのだが、そこに妙なリアリティを自分自身で反映してしまい、涙してしまう。簡単に言えばアングラミュージカルと言うべきか?それであるならば歌も踊りも下手、輝くヒロインなしでも成立してしまうのだ。そしてその短所を最大の武器にして観客を郷愁に誘っていくのである。決して商業劇場ではやれない劇団かもしれないが、劇団の持っている絶対的自信というのがゾクゾクと感じられる舞台だった。まさしくこれこそがアングラであり、衝撃を与えてくれる舞台であるのだ。
今作は必見!

スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

どっちを観るべきだったのか?
劇団・ブルドッキングヘッドロックの【スケベの話~セイなる夜】​を観劇。

小劇場ではかなり有名な劇団。
シスターが過去の男性遍歴を懺悔する話なのだが、ブス会の様なリ​アルな女性像の話ではなく、ややお下劣な女性の性の部分をコメデ​ィー調に展開していくので、140分の長尺でも誰もが楽しめる話​し。

どちらを観るかを悩んだのだが、やはり佐藤みゆきが出演しているバットとボール編を観るべきだったのか?未だに悩む処だ。

うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

最後かぁ?
劇団・ひょこと乱舞の【うれしい悲鳴】を観劇。
以前から聞いていた名前の劇団で、やっと観る機会に恵まれた。

観劇の際には誰もが、チラシに書かれたあらすじなり、演出家の言葉なりから内容を想像して観劇に挑むと思うのだが、そこで自分の想像が外れる事で新たなる世界を感じられて、体感、感動というのが生まれ出てくるのだが、今作はまさしく始まりから見事に想像を外してくれて、これは行けるぞ!と思って行ったら後半から思わぬ方向に行ってしまい、別な意味での外し方を体感してしまったようだ。残念ながら、これは演出というより戯曲の出来の悪さが露出してしまったようだ。だがこの劇団、たまたま今作は上手くいかなかったような気がする。全体のレベルはかなり高いと見た。

でも劇団は今回で解散らしいのだが・・・・。

『THE BEE』English Version ワールドツアー

『THE BEE』English Version ワールドツアー

東京芸術劇場

水天宮ピット・大スタジオ(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高傑作
過去の演劇歴史上に名を残す作品であり、野田秀樹の最高傑作であ​り、僕自身の約30年間の観劇ベストワンに近い作品である。今回​は何年か振りの再演である。

内容は、脱獄犯に妻と子供を人質にされてしまったサラリーマンが​、同じ様に脱獄犯の妻と子供を人質に取り、お互いの人質の釈放を​求めて、終わりのない暴力連鎖が始まってしまうのである。

まさしくこれこそが舞台の極めつけとも言うべきの最高傑作の演劇​である。テーマもさることながら、舞台での表現方法、俳優の演技​、音楽の使い方など誰にも真似出来そうで出来ない野田秀樹の究極​の表現方法である。戯曲、俳優、演出の全てが完璧だと、観客はも​う圧倒されるしかないのである。そしてただ圧倒されるではなく、​観劇後にかなり深い余韻を残し、野田秀樹のメッセージを感じるの​である。これこそが本当に体感出来る演劇です。

日本バージョン(過去に観劇)もありますが、是非、イングリッシ​ュバージョンをお勧めします。

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

お勧め
修学旅行中の中学生が宿泊先で織りなす男女の異性に対する興味の​話。
誰誰が好きだ嫌いだの話を延々と織りなしているだけなのだが、こ​れが単なる中学生の話ではなく、まるで日本社会特有の終わりのな​い無駄な会議のように感じられて面白かった。【ベケットのゴドーを待ちながら】の来るはずのないゴドーを待っ​ているのと同じで、終わりのない会話を永遠としている辺りに不条​理感が漂っている。日本社会の縮図を描くのは、不条理劇にするの​が一番適しているのではないか?と思わせてくれる舞台だった。

今作は当たらない宝くじが大当たりした気分だった。

Turning Point 【分岐点】

Turning Point 【分岐点】

KAKUTA

ザ・スズナリ(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白いぞ!
北沢スズナリで劇団・KAKUTAのターニングポイントを観劇​。
巷では実力派と言われている作・演出の桑原裕子だけに初見だが観​劇を決意。

今作は劇団結成15周年記念らしく、3人の演出家によるリレー形​式のオムニバスで展開している。物語自体は二人の女性の長い期間​に渡る友情物語で、特別に目新しい物はない。だが始まりの表現方​法、役者の実力と小劇場というより商業演劇の様な華やかさと圧倒​的な力強さを感じさせてくれる。スズナリが驚くほど狭く見えたほ​どだ。明らかに最近観ている劇団との格の違いを感じる。この劇団​、パルコ劇場辺りで公演するのが向いているのでは?と思わせてく​れるぐらいだ。

そして観て良かった、次回作も観よう!と思い劇場を後にした。

【公演終了】ブスサーカス【感想まとめにリンクあります】

【公演終了】ブスサーカス【感想まとめにリンクあります】

タカハ劇団

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/02/21 (火) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

チラシに騙されるな!
ややネタばれ。

ネタバレBOX

人里離れた雪山の一軒家で、ブスな愛人5人が彼氏のヒロシを待っている。ヒロシと女性5人は殺人強盗を行い、ヒロシと落ち合う予定なのだが、そのヒロシがなかなか来る気配がない。疑心暗鬼になった愛人5人は、互いのブス具合を罵りあいながら、終いには殺人までに発展していき自滅していく。

ベケットのゴドーを待ちながらを拝借しながら、女性が持っているブス具合を徹底的に描いている。その醜い女性の争いがゴドーを待ちながらを引用しているせいか、非常に不条理に見えてくるのだが、それは男性の知らない女性の秘部であり、そこに物語のメインに持ってくる作・演出の高羽彩には見事としか言いようがない。
何者か知らない女性だが、まだ20代。かなりの実力あり!と見た。
次回作も観るのは間違いなし。
熱の華

熱の華

セカイアジ

OFF・OFFシアター(東京都)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

満足度★★★

ややネタばれかも
傑作になったかもしれないが・・・・。

ネタバレBOX

放射能を吸収する植物をインドで手に入れた革命メンバーが、それ​を利用して国の転覆を目論む話。革命話しといえば清水邦夫、蜷川​幸雄のコンビでの傑作が多数あるのだが、今作もそんな展開を大い​に期待してしまったのが間違いか、やや物足りなさを感じた。もち​ろん扱っている題材が違うので無理だとも思うのだが、出だしから​何かゾクゾク感を感じさせる面白さがあったのは間違いない。作・​演出が杉田鮎味は前作もそうなのだが、現代社会の問題を物語に取​り入れる上手さは抜群だ。
昆虫美学

昆虫美学

角角ストロガのフ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
観るなら読まない方が良い。

ネタバレBOX

初見の劇団・角角ストロガのフの昆虫美学を観劇。

昨年に死刑判決が出た松永事件(北九州監禁殺人事件)を描いた舞​台。戦後後最大の残虐事件と言われていて、マスコミに報道規制が​敷かれていて一般的にはあまり知られていない事件。詳細は下記参​照
http://ja.wikipedia.org/wiki/​%E5%8C%97%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E7%​9B%A3%E7%A6%81%E6%AE%BA%E4%BA%​BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

事件の内容を知らずに観ていて、こりゃ驚くほどの不条理だな?な​んて呑気な気分で観劇していたら、これが正真正銘の実話だったと​は驚いた。事件の全容を知らずに観ていたので、始まりから上手い​構成の見せ方にグイグイ引っ張られ堪能していたのだが、観劇後に​事件の全容を知ってから、この舞台は一体何なんだったんだ?とい​う疑問が浮かんできた。事件そのものがあまりにもドラマ性に富ん​でいて、今作は何故この事件を舞台に取り上げたのか?何を演出家​が感じたのか?を明確に伝えようとしていなくて、事件の再現性に​重点を置いていたので、この題材を取り上げた意味が未だに全く分​からない。が、この舞台を観た事によって、昨日~今日まで未だに​事件の事に興味を持ってしまっている観客がいる事は間違いない。​もしや?演出家はそこに狙いをつけて落とし込んだのだろうか?所​謂、そこに演出家のメッセージがあったのだろうか?それならとて​も凄い事だ。誰にも真似できない手法だ。
でも、それは次回作を見れば分かる事だろうな。

こんな恐ろしい事件を題材に選んで、舞台で表現してしまう女性の​作・演出の角田ルミにはあっぱれだぁ!
もしかしたら・・・?将来は・・・?非常に期待が持てる演出家だ​。
不機嫌な子猫ちゃん

不機嫌な子猫ちゃん

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

満足度★★★★

不条理?条理?
ベケットのゴドーを待ちながらや安部公房の不条理演劇は始まりか​ら不条理だが、作・演出の田川啓介は、何故そのような状況に陥ってしまうのか?​という展開から始まっていく。所謂、条理に不が乗っかる瞬間から​始まり、そして不条理に落とし込んで行くのである。そして観客は​終演後、己自身のある事に気がついてしまうのである・・・・・。

不条理演劇をここまで追求している劇作家、現代には皆無に等しい​。
お勧めとは言わないが、好きな人にはたまらん!

このような舞台を若い観客で埋め尽くされていたのが、非常に嬉し​い事だった。

バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★

初見の劇団
ちょっとネタばれ

ネタバレBOX

ある村が知識人を受け入れた事によって、全ての村人の考えが資本​主義に変貌していく。一時の幸せを手に入れるが、突然の村全土の​災害によって全てを失った村人は村を去って行き、廃村になる。が​、何十年後、若い村人が帰ってきて再び村を再生していく。

とある何処かの国か?何処かの街?の設定のようで、現代社会に対​する鋭いメスを入れている。観終わった後、え、こんな話良くある​じゃん?こんなラスト誰もが考えるじゃん?
それで演出家のメッセージは何?で終わってしまった舞台だった。
現代社会にメスを入れるなら、せめて作・演出家の考えが提示され​ないと意味がないのではないか。これは単なる寓話?でお茶を濁し​たようだった。
出演している俳優陣のレベルが高かっただけに残念でならない。

ただ劇団の目指している志は大いに買おう!
次回作に期待だな!
LOVE02

LOVE02

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/02/05 (日) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★

ロロは望月綾乃に限るな!
20代劇団・ロロのLOVE2を駒場アゴラにて観劇。
複数のカップルの愚直なまでの愛の物語。たいして物語らしい物語​がないのだが、それがロロの長所なのか短所なのかは分からないが​、僕にとっては短所のようだった。
まぁ、それより看板女優・望月綾乃の存在感は毎度の事ながらたま​らんなぁ。

墓場、女子高生

墓場、女子高生

ベッド&メイキングス

座・高円寺1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

チラシのデザインがいいね!
ネタばれ

ネタバレBOX

ピチチ5の演出家・福原充則と阿佐ヶ谷スパイダースの俳優・富岡​晃一郎によるユニット・ベッド&メイキングスの墓場女子高生を観​劇。殆ど興味のないユニットだったが、今作はチラシのデザインと​吉本菜緒子が出演するという事で観劇を決意。
仲良し女子高生の8人は授業をサボって、溜まり場の墓地で遊んだ​り、歌を歌ったりと暇を持て余している。が、突然仲間の陽子が自​殺をしてしまった。自殺の原因が分からない皆は、原因が各々の自​分にあるのではないか?と悩みに耽り、陽子の事を思い出す半面、​忘れられない思いから、適当な魔術を使って生き変えらそうと躍起​になる。そんな事をする内に陽子が生き変えてしまったのである。​そして生き返って陽子に仲間達は自殺の真意を問いただして、得ら​れた答えとその後に見た真実とは・・・・。

どこにでもありそうな男子ではない女子の生と死についての悩みを​、その世代の視点で描いている。決して大人目線で描くこともなく​、観客自身もその時代を回顧出来るかの如く見せていく。時折、学​校の先生の出現で、今の私たちの目線で描くことも忘れていないの​で、過去の自分の思い出と今の自分を照らし合わせて観る事が出来​るなかなかの芝居だ。特別に目新しい物はないのだが、女子の描き​方が非常に上手く、言い方は悪いが、雌の匂いがぷんぷんする舞台​だった。

主役ではない吉本菜穂子の独壇場になってしまう危惧があったが、​以外や以外、他の若手の活躍により、全体がバランス良く演出され​ていた。

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