+GOLD FISH
株式会社エンタテインメントプラス
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2013/02/07 (木) ~ 2013/02/16 (土)公演終了
満足度★★★★
2つの謎
後で考えるとやや筋にあらがあると感じるかもしれないが、
2つの謎が筋を引っ張っていく。
舞台装置も豪華、一見の価値は有り。
チケット代ちょっと高いですが。
恋するロビンソン
Theatre劇団子
あうるすぽっと(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★
素材は良いのだが・・・
アップが遅れましたが、皆様の評価も割れていますね。
私もイマイチ感が強かったのですが、それでも、興味深い箇所もありました。
取り上げた素材は良いと思います。
ただ、色んなことに目が向き過ぎて、
どれも印象薄くなってしまったのが残念。
しかも、ここの舞台の広さも、筋の緩さをより際立たせた気がしました。
色んなものを取り入れて、筋を繋ぎ合わせて行くのでなく、
「見せ場」を意識して、ポイントを絞ると、ずっと良くなったのではないか、
そんな気がします。
思案と知らん
Grass919
小劇場 楽園(東京都)
2012/08/21 (火) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かった!
チラシ等を見ると2本立て上演のように思えるし、
それは間違ってはいないのだが、
事実上、一作品のように上演され、
そういう知識がなければ、一作品と思ってしまうだろう。
芝居がかった、でも面白い前説から、
そのまま公演に・・・。
戦前の伝統的な日本の庶民の家という舞台装置&衣装。
ベタな芝居なのか、と思ったが、どうしてどうして、
現代にも通じる問題意識・・・さすが岸田作品、ということか?
「哲学上の大問題(?)」から「恋愛」「彗星(?)」「危機管理」など、
もり沢山の要素が、有機的に絡み合い、進行して行くあたりもさすが。
笑いあり、人情あり、そして人生を深く考えさせられる
素晴らしい作品だった。
まあ、強いて言えば、途中の「あの世の入り口」あたりは
ちょっと冗長だったかも?
でも、逆にいえば、それ以外の箇所の緊密感が素晴らしかったから、
そう感じた、とも言える。
余談だが、今回の上演、この日しか行けそうな日が無いので、
当日昼過ぎにメールも入れ、しかし返信が無いので、
3回ほど電話もしたのだがつながらず。
それで、「まあ満席で入れないことは無いだろう」と思って
行っちゃったのだが、やはりメールは見ていなかったよう。
そして15分前に開場し、ご丁寧に1人ずつ番号を呼び上げたりしていた。
もうちょっと、「制作」さんがしっかり運営して欲しいと思った。
シュガー×ペッパー
ハグハグ共和国
劇場MOMO(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★
アドリブ的面白さ・・・でも筋は???
この作品も評価が分かれると思う。
標記タイトルに書いた通りで、
一応、筋もあるにはあるのだが、
その存在感は薄い。
場面場面を繋ぐ構成が弱い。
場面転換時の、「蝉の声」もなんか場違いで・・・。
一方、各場面ごとで、道化役を演じることとなる役者が、
妄想をふくらますような台詞を延々と行って行くのだが、
こちらは結構面白く、会場でも笑いを取っていた。
逆にいえば、この要素が大き過ぎたため、
構成感を弱めていたとも言えるが・・・。
そんなわけで、結局、「笑い」の要素を面白く思えた人は高評価、
構成の弱さが気になった人は低評価・・・になるのでは?
劇団ハタンセ『タイタス・アンドロニカス』
こまばアゴラ劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★
字幕無し韓国語上演にチャレンジ!?
シェイクスピアとはいえ、あまり上演されない作品、
しかも字幕のない全編韓国語上演ということで、
付いていけるのか心配でしたが、面白い体験ができた。
サイトにもあらすじは出ているし、当日も同じものが配布されるので、
私としては事前に読まれて、
あとは必要に応じて観劇しながら参照するのも良いと思う。
まあ、なにしろ、殺人や強姦がメインとも言える話で、
ドロドロものになるのだろうと、覚悟する。
正義の人びと ~神の裁きと訣別するための残酷劇~
オフィス再生
APOCシアター(東京都)
2012/08/16 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
抽象劇としても思想劇としても素晴らしい内容
初日に観劇。
初見の劇団で、この会場も初めて(しかも結構遠い)のところで、
何が見られるのか?と思いながら向かったが、とても素晴らしい舞台でした。
朗読劇「この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ」
地人会新社
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/08/18 (土) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
何度聴いてもつらい原爆の話・・・
・・・に今回もなると思っていましたが、やっぱり予想通りでした。
ただ、キャストが有名どころ揃いなもので、
ソワレに行ってみる気になりました。
(以下ネタバレ)
「ボイルド・シュリンプ&クラブ」(8月)
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★
「イタリアンの罠」こちらも好演でしたが・・・
前半の「半蔵門・・・」が1時間で終わってしまい、「あれ?」と思ったら、
こちらが始まりました。
2本立てだったのですね。
こちらも、頻繁な場面転換を多用する手法は同じ。
厨房のシーンでは、(レストランの客席との境の)壁も用意してあって、
そこに調理用器具まで多数吊ってあるのは、
凝っているというか、笑ってしまった。
なお、こちらも、これから観る方はネタバレを読まない方が良いですよ。
「ボイルド・シュリンプ&クラブ」(8月)
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
「地下鉄半蔵門線乗っ取り事件」笑える推理サスペンス
推理物なので、ネタバレ(控え目にしますが)を読むとつまらなくなります。
これから観劇される方は御注意を。
頻繁な場面転換があり、舞台装置の移動もはげしい。
その転換を役者も手伝っているあたりも、何か面白い。
本筋ではないが「痴漢冤罪」の話も出てくるのが当世風?
緑の指
世田谷シルク
シアター711(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★
不思議な話
好みにより評価は分かれると思います。
公演詳細欄の「あらすじ」は実は冒頭部分で、
そこから話が進展していきます。
しかし、話は簡単ではありません。
各場面場面は、「抽象」とまでは言えず、意味を取ることはできますが、
場面ごとのつながりは筋が通っているわけではありません。
つまり、場面のつながりについては「抽象的」ですね。
鈴木ごっこ
ニコルソンズ
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2012/06/27 (水) ~ 2012/06/30 (土)公演終了
満足度★★★★
【バイオレンス編】笑えた!
私が観たのは、標記の「バイオレンス編」だが、
毎回、演出が異なるようで、
アフタートークでは、他のバージョンの紹介もされていて、
話を聴くだけでも面白かった。
prayer/s
RAWWORKS
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/07/07 (土) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★
前衛作品・・・しっくり来なくて
う~ん、こういう作品は、当然、理屈で理解しようとしても無理で、
あとは理屈抜きで「ストン」と自分の中に落ちるかどうか?
ですね。
私個人としては、ストンと落ちるものが無いまま、
終わってしまった感じです。
演じている方は大変と思いますが・・・。
THE TUNNEL
ユニークポイント
座・高円寺1(東京都)
2012/08/10 (金) ~ 2012/08/14 (火)公演終了
荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】
鵺的(ぬえてき)
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ほとんど朗読劇のような作りの、重~い話
7人兄弟ながら、ある事件のためにそれぞれ別家庭に育てられ、
そして、とある機会に、全員が再会することになった、という話。
モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~
少年社中
吉祥寺シアター(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/12 (日)公演終了
満足度★★★
私には今一つに感じられて……
高評価のレビューが多い中で、少々書きにくいのだが……。
SF風、宇宙ロマン風の素敵な作品が観られる、
と期待していたのだが、私としては少々期待外れだった。
主人公に限らず、登場人物はそれぞれ、
それまでの過去に何かを背負っているのだが、
それらの扱いが浅いように感じられた。
何だか、淡々とストーリーが進んで行く感じがして、
もうちょっと、各場面場面に感銘の残るものがあっても良いだろう、
そんな気がした。
この台本、どこまでが毛利さんの原作に則っていて、
そしてどこまでが自由に脚色した部分か、私には分からないのだが、
もっとロマン性、子供らしい空想、神秘なるものへの憧れ、
そんなものを、本当はもっともっと湛えているのではないか?
それから、幼い子供が、ロケットを作り上げてしまう、
というのも、少々考えにくくて、
頭の固い私にはちょっと付いていけなかった。
以下は余談だが、宇宙に行くというのは、
極めて科学の先端部分の話であるのはもちろんだが、
一方で、不思議なもの、神秘なものへの憧憬という要素もある。
この両者の関係について、全くの個人的見解を一言。
「神秘」の要素が昂じた(?)場合について、
古い本だが、立花隆さんの著作『宇宙からの帰還』(中公文庫)という、
宇宙飛行士を取り上げたものがあって、
それによると、宇宙飛行士の中には、
宇宙から見える地球や星々が、あまりに神秘的であるのに心を打たれて、
帰還後に聖職者になってしまう人も案外多いそうだ。
もちろん、宇宙に行ったことのない私ではあるが、
地上からの風景でも、強く心を打たれることもあって、
何となく理解できるような気もする。
で、私は、かつてFM番組で、毛利さんが宇宙の話をされているのを
たまたま聴いたことがあって、そこでは立花さんの著作のような、
極めて神秘主義的な話は無論なかったのだが、
それでも、「科学者の話」というよりは「芸術的・精神的な話」であったことが印象に残っている。
多分、毛利さんも、程度は別として、
神秘なるものを直観したのではないかなあ……FM放送を聴いていて、
勝手にそんなことを思ったことを思い出した。
そして、この作品も、本当はもっと、
そういう要素を含んでいるのではないか?
やはり勝手に、そんなことを思っている次第である。
人間なんてラララのラ
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2012/08/01 (水) ~ 2012/08/10 (金)公演終了
満足度★★★★★
多様な要素が融合した素晴らしい公演!
作品名から、ちょっと軽い感じの作品かな、と思っていましたが・・・。
冒頭、(前説からつながって)舞台の紹介から始まり、
白が基調のやや抽象的な雰囲気であって、
今回はどんな芝居になるのかな?と思わせる。
そして、芝居も舞踊を交えたやや抽象性を帯びていて、
今度は、だるまさんにしてはかなり毛色の異なった作品を
見せてくれるのか?と思っていたら・・・
(以下ネタバレへ)
金の卵1960~あすなろう~
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/06/27 (水)公演終了
満足度★★★★
予想外の展開が面白い
かなり遅くなりましたので、なるべく簡単に。
この劇団、色んなジャンルをやられるので、
今回はどうなるのかな、と思ってました。
はじめは集団就職の場面で、
こんな感じでホンワカした感じで話が進んでいくのかと思ったが・・・。
しかし、そうではなかった。
この時代特有かもしれないが、色々裏街道(?)の人が出てきたりして。
こういう、話がどこへ行くか分からない、というのが面白い。
もちろん、役者陣の演技力がそれを支えているのだが。
(多少難があった方もいましたが、
なんかそれも役の個性に感じられたりして)
『熱海殺人事件』(作・つかこうへい)
モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
熱い演劇!
ソワレ鑑賞。
会場内の気温が暑いというのではなく、
演技が、良くも悪くも(?)熱っ苦しいかな?
好みは分かれるかもしれません。
また、私自身も、好みとしては、
怒鳴り合いはあまり好きではないし、
また1人の例外を除いて、(前説から)パンツ一丁の男ばかり(女性役も)で、
男の裸はあまり見たくないし、これも熱っ苦しいですわ。
(そう言えば、前にここのゴールデン劇場で見た芝居は、
女性が下着姿で登場したことも思い出してしまった…まあ、これは嬉しい?!
でも、この劇場って・・・)
でも、この芝居に限っては、怒鳴り合いも、パンツ一丁も「あり」かな、と思った。
この作品は、もう古典と言ってもいいくらいで、
私も他の劇団での別演出を何度か見てますが、
これほどアクの強いのは初めて。
でも、良かったと思いました。
蒼い妖精とピノッキオ
劇団ひまわり
あうるすぽっと(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
それなりに楽しかったが・・・
童話的な仕立てで、子供心に帰るには良い作品。
それなりに楽しく観ましたし、
蒼い妖精の話も良かったのだが、
ちょっと大味というか、盛り上がるべきところでもさほど盛り上がらずに、
進んで行ってしまう感じ。
筋にメリハリがもっとあると良いかな?
ファミリー・ウォーズ
天才劇団バカバッカ
ザ・ポケット(東京都)
2012/08/01 (水) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★
長所も短所も・・・
これと言って、話の筋が優れているわけではない。
ただ、この芝居の柱である「2つの家の争い」の他にも、
様々な、脇道脱線、エピソードが盛り込まれ、登場人物も多くて、
いわば、サービス精神旺盛である。
もしかしたら中劇場でのキャパシティかもしれない。
ただ、途中10分の休憩があるとはいえ、
上演時間2時間40分(休憩込みだが)は長過ぎだろう。
しかも、上記の「サービス精神旺盛」のため
これほど長くなってしまったのだから。
正直、見ている方も疲れてくるしね。
こういう「お笑い」的要素の強い作品は、1時間半~2時間以内に収めた方が良いのではないか。