unicornの観てきた!クチコミ一覧

1-20件 / 1402件中
墓場、女子高生

墓場、女子高生

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2019/10/09 (水) ~ 2019/10/22 (火)公演終了

満足度★★★★

125分。

ネタバレBOX

高円寺での再演から観て三回目かな。面白かった。
丸みを帯びた感のある演出で、肌触りはやさしめ。なんだけど、乾燥したような寂しさも感じられる舞台だった。

二度目の自殺の前の死を定義しなおしての表面的なウォーミングさと内にある空虚な感じがよい。
未来が過去を決めるという(別の福原作品でのセリフ)、腐った世の中を生きていくヒントを提示してもらったような気がしてくる。日野は死を改めて選んだけど多分合唱部の面々の未来は変わっていくだろうし。

西川を演じた藤松祥子がいい味出してた。役的にも(多分)日野と仲良くてってポジションでいて(日野から見れば他と同じくらいかもしれないけど)。ラストのビンゼとジモ?の会話で幕だけど、西川の未来がどう変わったのかが一番気になる。腐った世の中をどう生きていくのか。
あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

110分。

ネタバレBOX

千夏(辻凪子)…大学1年。一応小説家志望。光輝のことが好き。透子を姉のように慕っている。乳がんが発覚して、乳房切除と母と失恋のことで苦悩する。
昭子(枝元萌)…千夏の母。千夏出産後離婚し、シンママとしてパート勤めし千夏を育て上げる。木村に恋するが失恋。千夏の乳がんのことで困惑するも、千夏に寄り添い生きていく。
光輝(田中亨)…千夏の幼馴染。千夏と同じ美大に入り演劇の勉強をする。イケメン。一回り年上で初対面の透子に恋してその日の内にベッドインするテクを持つ。
透子(橋爪未萠里)…昭子の同僚。30歳独身。アートに理解のあるお姉さんで、武藤親子の相談役であり理解者。光輝と一夜を過ごすが千夏の恋心を知り光輝の前から姿を消す。
木村(瓜生和成)…昭子らの会社に転職してきた独身。東京(千葉)でのAEDセクハラ事件に疲れ社長に拾われた。昭子の恋心に気づかず傷つける。

序盤から中盤はひたすら笑えて、乳がん発覚くらいから不穏な空気が満ち始め、千夏と昭子のストレスと悲しみが張りつめ、親子の愛情で優しく包まれる舞台。

学業(小説)も恋愛もうまくいかず、ガンに罹患しイラだつ千夏の姿に心を掴まれる感覚になる(まあ、ちょっと引いて見れば登場人物全員なんだかんだ上手くいってないんだけど)。本作が恋愛ってファクターに比重が置かれていてわかりやすいからか、よりすぐそばにある悲しさを感じているのかもしれない。
けどきっと、コンプレックスとかネガティブな状況に押し潰されそうでいて、けど耐えている千夏の姿に「生きてく理想な」姿を見出しているから感動するのかなって思った。
シュカシュカ

シュカシュカ

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2019/09/12 (木) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

80分。

ネタバレBOX

40手前位の社会人女性3名を主軸にした、中年青春話。

同じ会社の同僚3人のオバサンバンド(石澤美和、松木美路子、篠本美帆)で、篠本が会社を辞めて同時にバンドにも来なくなるが…。
中年の青春=朱夏(シュカ)というのがタイトルネタ。会社辞めてちょっと夏休みする篠本のふわっとした感もいいし、篠本を待ち普通に受け入れる二人という構図もいい。ラストベンチで花火を観る三人で〆るのも。
あひるなんちゃらの世界観的に苦悩とかは描かれないけど、現実での苦々しい心をちょっと軽くしてくれる舞台だった。

メイン3人の女性の会話が単純に面白くて、ほかの登場人物の妙なキャラクター性が心地よいユルさで、ストーリーが心に沁みるという、いい作品だった。こんないい夏休み過ごしたいと思わせるね。

石澤美和のツッコミがひたすら愉快だった。名前が定かでないけど、会社同僚のマジメな感じの女優も好き。野々村梨々子の役の篠本に戻ってと伝えにきて100円置いてくトコがかわいい。妙なニックネームでバンドしてる3人のネタは、どれも笑えた。本筋にもちょい絡んでたし、作品にいい味付けしてた。
そんなの俺の朝じゃない!~再び~

そんなの俺の朝じゃない!~再び~

ライオン・パーマ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/05/15 (水) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

120分。

喫茶ティファニー

喫茶ティファニー

ホエイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/04/11 (木) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

105分。

ネタバレBOX

メイコ(森谷ふみ)…日本人。祖母はアイヌ。常連客で貞子に編み物を教える。奥の裏カジノで大金稼ぐ。貞子の兄の子を身ごもるが苦悩の末流産、その影響で政美の妊娠に気をもむ。
貞子(山村祟子)…在日朝鮮人。政美の母。在日差別に諦観し、帰化しても同じだという。
政美(中村真沙海)…在日朝鮮人。日本人の彼を子を身ごもるが、カミングアウトが遅れ、婚約破棄され子を引き取らせろと通告される。内定破棄される等の差別もあり金のためネットワークビジネスに手を出す。
近藤(斎藤祐一)…ネットワークビジネスの人。政美に気があるけど在日と知り動揺する。
シンちゃん…在日朝鮮人。韓国旅行でも差別され日本で生きていくが、底辺な毎日から抜け出そうと政美のネットワークビジネスに賛同するが、親友のロイを売ってしまう。政美の元彼。
ロイ(吉田庸)…フィリピンとのダブル。母はフィリピンパブで父は客だった。日本でイジメられフィリピンでもイジメられ底辺な毎日をおくるが明るく楽天的に生きている。シンちゃんに母をビジネスに入れろと言われキレる。
兄(山田百次)…政美の元婚約者の兄。政美に子のひきとりを告げに来た。
男(河村竜也)…日本人。常連。裏カジノの用心棒。
女(赤バネ千久子)…日本人。客。近藤のネットワークビジネスを詐欺だと喚き、逆に追い立てられる。

渋谷から電車で40分位の町にある雑居ビル二階の喫茶ティファニー。
店主や常連客がいる中、ネットワークビジネスのコメディ的な話が中心で進んだところで、在日等の人種によるマイノリティ話に急展開していく。

過去も現在も未来も続くであろう人種というか血による差別をテーマに描いた秀作。やや一方通行な感じも受けるが面白い。血で人生低空飛行させられている人々の頑張りとか苦悩とかを、程よいキャラ付けされた面々が描かくことで引き込まれた。圧迫された環境で踏ん張り続け這い上がろうとするサマは、弱弱しくもパワフルさが根底にあって、それが舞台の吸引力になっているのかなと。
(裏カジノが)バレなきゃいい、というセリフがあったが、自分の出自がバレるとマズイという感覚は、日本で日本人として生きてきた自分としては、想像を超えた感覚のように思う。昨今のマイノリティ事情もあってタイムリーでもあり、通念的な作品でもあった。
息つぎがうまくできない。

息つぎがうまくできない。

劇団鋼鉄村松

テアトルBONBON(東京都)

2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

100分。

ネタバレBOX

タツオ(草野峻平)…29歳のハゲ。ファミレス副店長。大学の時の失恋で恋しないと誓ったがハルカに恋した。
トラオ(グレートニュームラマツ)…タツオの弟。タツオの恋を応援する。
マユコ(遠藤ちえ)…ファミレス店長。
課長(ボス村松)…本社?の課長。ハルカ推しの妻子持ち。ハゲ。
店長(浅賀誠大)…キャバクラ店長。キャストも客も笑顔な店を目指す。危ない過去あり。
ハルカ(高橋里帆)…人気キャバ嬢。シュウの高校の後輩でシュウを追って上京した。
エリコ(甘莉花奈子)…キャバ嬢。
レイ(ロサリオ香蓮)…キャバ嬢。実はハルカの妹だが、シュウとも2回寝た。
リョウタ(サラリーマン村松)…ファミレスと近くの飲食店で働く友人。色々頼られるが本人は冷静。
シュウ(依乃王里)…ハルカのヒモ。バンドマン目指して上京するも挫折しハルカの期待に応えることもできず自暴になり、パチスロ等で無為な人生を送る。

若年ハゲで息苦しい人生を送るタツオが初キャバクラで会ったハルカに恋するも、ハルカはDVヒモ彼氏を支えたいとタツオの元を離れようとする。タツオは周りの協力を得て、またシュウから本音を聞き、初めてズルさを使ってハルカへ求愛するが…。
ストレートな作品で笑えるしテンポ良くクドくなく、という感じ。終盤のシュウとの会話後のタツオの独白のシーンとかややライトな感じもするがサッパリしてるくらいでよいのかも。
役者はそれぞれいい味だしてた。トラオとかの空回り感は好きだし、ボス村松のキャバクラにいそうな客感は流石。よいわき役に徹してた。ハルカも長身細見で見栄えする容姿で、シュウに入れ込みダメンズ好き(というか過去の映像が離れないだけかもだが)さが上手いと思う。

人魚姫は人魚でも姫でもなかったけど、一皮むけたタツオがそれを包み込むことで一件落着という、たしかにただのラブストーリーだった。
1つの部屋のいくつかの生活

1つの部屋のいくつかの生活

オフィス上の空

吉祥寺シアター(東京都)

2019/04/06 (土) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

青。125分(休10込み)。

ネタバレBOX

鵺的「修羅」
川添美和…長女。次女の夫と寝た。
奥野亮子…次女。色々我慢してた女。4姉妹で一番穏やか。
堤千穂…三女。床の間マングース所属の女優。劇団関係者と寝た。
小崎愛美理…四女。上司と寝た。
赤猫座ちこ…4姉妹とハラ違いの娘。4姉妹への嫌がらせで長女以外の夫と寝た。姉に殺された。
ハマカワフミエ…ちこの姉。4姉妹ともちことも距離を置くが、ちこを殺した。
序盤の夫の身勝手な浮気話で笑いととりつつ、次第に黒黒していく4姉妹や腹違いの姉妹を描く。(かつては)裕福な「家」を畳もうとする4姉妹と、その「家」や「血」に復讐する腹違いの妹という女を越えた戦いの様相だが、やはり女だからこそのおどろおどろしさが魅力なのかな。女がメインなフウだけど、夫連中もいい味出してた。


かわいいコンビニ店員飯田さん「我がために夜は明けぬ」
とある旅館の一室というテイで始まり、次第に宇宙船の中とわかる進行。結局、宇宙船の機器故障等で酸素が亡くなり、独りだけ生き残る…という話。生き残ったのは宇宙人という感じか。つまらなくないけど、ガッと掴まれる感もなくというところ。
水平線の歩き方

水平線の歩き方

劇団××(脳内)戦争

萬劇場(東京都)

2019/04/01 (月) ~ 2019/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

75分。sun。

ネタバレBOX

幸一(槌谷和己)…社会人ラグビー選手だったが、再度のヒザの怪我から自暴自棄になり交通事故で瀕死となる。アサミとは母子家庭だった。
アサミ(青山ひかる)…幸一の母。幸一が中学生?の時に心不全で死亡。気づいたら幸一の部屋で寝てた。
阿部(彼方美紅)…腕のいい外科医。幸一の手術をする。選手としても彼女としても幸一を応援する。
豊川(岡本和樹)…幸一と同期のラグビー選手。選手としては開花せず別会社を立ち上げようとするも幸一の怪我で頓挫する。
一宮(滝沢志帆)…幸一らの会社の先輩。二人が入社した際インタビューにくる。後日豊川と結婚。
勇治(ちむらゆーり)…アサミの弟。天涯孤独となった幸一を引き取る。水平線までの距離は4.4kmと幸一に教える。
奈穂子(葛原幸乃)…勇治の妻。勇治同様、幸一をわが子のように接する。
進太郎(古都勇斗)…勇治と奈穂子の子。幸一にもなついている。

アサミにアサミ死後の人生を語る感じで回想していくが、アサミは幸一が酒をやめていないと気づき問い詰める。幸一は再度の怪我で自身を傷つけ周りの人間も傷つけたとヤケになり飲酒運転し事故り、半死となっていると気づく。もうラグビーもできないからと諦める幸一をアサミは叱咤し幸一は生きていくことを決意する…。
アサミとの会話中の聞き取れない電話が、半死の幸一に呼びかける阿部の声とわかり、終盤で家族や友人からの声援に涙する幸一の演出はベタなようでも泣ける。短時間の作品で、グッと盛り上げてくれるいい作品。
水平線の向こうに死者がいるというケルト神話と、水平線まで4.4kmしかないという数字の話があるけど、死んだ母は息子のピンチを救ってくれる近しい存在なんだなと、
というかそうあってほしいなっていう願望かな。孤独を味わい孤独を恐れる幸一が、他人の暖かさを感じられるようになる再生の話だった。

幸一役の槌谷が惚れた作品ということで、本人の演技は上々。交通事故にあったとわかるシーンの表情も良かった。本家verは見ていないけど、本家よりの演出だったのではと推測する。アサミ役の青山ひかるは、愛くるしさが十分だが、幸一を叱咤し幸一の命は第一に考える母っぽさは少々控えめかな。悪くはないけど。何気にみな演技は良かったように見えた。
ハイライト

ハイライト

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/04/03 (水) ~ 2019/04/08 (月)公演終了

満足度★★★★

70分。

ネタバレBOX

黒沢(芝博文)…義足の交通誘導員。オリンピック時交通事故にあった。女となんちゃってデートしてフラれる。パラリンピック目指してマラソン再開する。
女(菊池佳南)…仙台出身。寂しさから安全太郎に恋する。仙台にUターンした。
島崎(小瀧万梨子)…黒沢の同僚。高瀬の結婚祝いを変更し、女と太郎の結婚式(サプライズで黒沢との結婚)を計画する。
高瀬(亀山浩史)…黒沢の同僚。なんでもNETで調べてくれる博識。新婚妻とケンカした。
金澤(金澤昭)…アゴラ劇場の制作。女の結婚式に協力する。

東京オリンピックでテロな事件が起こり人が死に東京が衰退していく中で、出会っては別れる面々を描く。
寂しさが根底にあって、けどみんなつながりを求めていてって作品。東京から本拠地を移すといううさぎストライプを重ねたような感じか。結婚シーンとかの祝福感もあるし、前向きなラストでもあるけど、なんだろうね、ポッカリとした空虚さが感じられて。
冒頭の前説から始まるちょこちょことした笑い部分は好き。ユーモラスな感じは相変わらず。ラストの交通誘導の赤灯をふる黒沢と高速バスから手を振る女のシーンが暖かめでうれしい。その際の菊池の表情も非常によい。
地球ブルース

地球ブルース

不思議少年

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/03/14 (木) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

90分。

岸田國士戯曲百景

岸田國士戯曲百景

百景社

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

80分。①驟雨・葉桜

ネタバレBOX

驟雨
とある夫婦(鬼頭愛、仲谷智邦)に元に、新婚旅行にいったばかりの妹(山本晃子)やってきて、離婚すると言い出す…。
記念写真の演出含め良い舞台だった。終盤の桜舞うシーンはとても好き。

葉桜
母(山本晃子)がウェディングな娘(小川敦子)やフィアンセの舞台をひっくり返そうとする演出等、視覚的な面白さはあったが、好みとは違うかな。
伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

吉祥寺シアター(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/25 (月)公演終了

満足度★★★

170分(休憩10分込)。

ネタバレBOX

初演と大きく変わったワケではないように見えたが、色々追加されてたみたい。役者一人一役にしたとか、贅沢な作りではあるかな。舞台も広くなったワケだし。
とはいえ、長い公演時間で全編にわたって楽しめたとは言えないかな。ブルボンとかUHA編は楽しめたが。クスっとできる笑い部分もちょい薄まった感があるし、ラストのコリス編含め今までの人間が登場するシーンでの湧き上がってくる感もそこまでという感覚。

ヤル気のないメイドのリスカ(永田佑衣)や楽しく生きればいいじゃん的で愛情深いUHA(金城まな)は好き。金城はモデルらしく顔小さかった。
ドレス

ドレス

財団、江本純子

ギャラリーLE DECO(東京都)

2019/03/27 (水) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

130分。

ネタバレBOX

内山田萌都子(内田慈)と友矢萬寿(遠藤留奈)という、売れたり売れなかったりな女同士のイザコザとかを、矢場耳(笹野鈴々音)や口子(江本純子)らが脇から際立たせてたりツッこんだりする作品。

遠藤留奈のキテレツなテンションとキャラがひと際目を惹く快作。なんかいじらしくかわいい。芸能世界に生きる女性のイライラを結構マイルドにぶっちゃけるという感じかな。たまに論述なシーンも挿入され、二時間超でも飽きさせない。

内田慈のか・え・すネタもウケたし、江本純子の末席カルテットもウケたし、笹野の定点で冷ややかに見つめる目線も好き。遠藤留奈の下着姿は、キャラ補正というか演技の影響でエロさは控えめ、びっくりするくらい細い。
スロウハイツの神様

スロウハイツの神様

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2019/03/22 (金) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

130分。

ネタバレBOX

環(原田樹里)…脚本家。スロウハイツの管理人。父は女作って失踪し母は詐欺で逮捕され妹と離ればなれの生活を送り、公輝の作品を糧に生きてきた。公輝への想いは秘めたまま渡米する。
公輝(大内厚雄)…高校でデビューし、中高生に人気の小説家。小説以外のことは朴訥とした感じ。
10年前の集団自殺の件で絶望した際に、あるファンからの投書で生きるチカラを取り戻す。
狩野(玉置玲央)…漫画家。いい人しか作品で描かないことで伸び悩むが。
長野(松村泰一郎)…映画監督志望。すみれと破局する。
黒木(森山栄治)…公輝の編集者。公輝の作品が売れるためなら何でもすると、公輝の元に加々美を送りこむ。
加々美(木村玲衣)…スロウハイツに途中参加した女の子。公輝のファンとみせかけ、公輝の案を盗んだり公輝の好意をひきつけたりする。環に追い出される際、環に土下座させた。
すみれ(小林春世)…画家。自身の絵に自信がなく男に流れていたが、環の脚本を読んで創作に復帰する。
桃花(石森美咲)…環の妹。狩野と密に付き合うが環にはバレていた。
滋子(石川寛美)…環の祖母。環らを引き取り暖かく育てが死亡。環らを見守る。
永久子(岡田さつき)…環の母。詐欺を二度働き刑罰を受け、出獄後死亡。
五十嵐(島野知也)…すみれの新彼氏。スロウハイツを出たすみれと同居するも破局。

序盤から中盤は、ストーリー的にも山場が少なく、コメディ部分もドカンと来るでもなく、やや退屈のキライがある。伏線的な部分も多々あるが、あんまり気に留めないでもいいか位に感じてしまうくらいのテンションかな。
その分と言うと変だが、終盤の公輝が環の「神様」とわかるとこからは、まさに人が人を思いやるという感じで突き進む舞台にグッときた。公輝のストーカー的で世間知らずな感じがコミカルだしいじらしくもあり、なんかかわいい。作品のキーアイテムを環からとって指輪にするというくだりは、やはり泣ける。

お互いが支え合い、でも密接にならず、けど握手するようにガッチリとした(精神的な)関係を続けられるという奇跡を観られて満足。海外での仕事を機に、もっと密接になってもOKだが。
こそぎ落としの明け暮れ

こそぎ落としの明け暮れ

ベッド&メイキングス

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/03/15 (金) ~ 2019/03/27 (水)公演終了

満足度★★★

130分。

ネタバレBOX

姉のなんでも受け入れる態度が気に入らない真理子(安藤聖)と姉和子(町田マリー)、真理子の夫で浮気症な昭一(富岡晃一郎)、昭一と浮気してた吉村(野口かおる)や浮気を始めた勝呂(佐久間麻由)、虫を見たことないけど好きな害虫駆除の片桐(吉本菜穂子)らの群像劇。

笑えるしグっとひきつけるセリフも多いが、テンポの問題か肌触りが良くないのか、飲み込みにくい感じ。
島田桃依の演じる嫌なキャラ性は上手いと思うし、吉本菜穂子のヘンテコでどこかキュートなキャラは好き。安藤聖の笑顔と怒った顔は魅力的だが。
安藤聖と町田マリーのラストの羽交い絞めとかもいいけど、パワフルさは感じなかったかな。
ハルサメ

ハルサメ

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2019/03/14 (木) ~ 2019/03/18 (月)公演終了

満足度★★★

80分。

ネタバレBOX

亀のハルサメを飼う独身独り暮らしの一馬(園田裕樹)の誕生日を祝う、同僚だったり友人だったり赤の他人らの会話と、一馬がハルサメのため渡カナダを決心し、その送別会に出る面々との会話。

調子はいつも通りだけどテンポがややタルいかな。ゆっくりでなくモタモタしている感じ。
同僚の吉野(松木美路子)、長峰(澤唯)、伊東(野村梨々子)のシーンが一番ウケたかな。三人ともかみ合ってる感があった。
あと、二美(石澤美和)と三武(堀靖明)の見た目も安定感ある二人は、演技も安定してた。
ハルサメの名前をどっちか選んでと迫る間宮(宮本奈津美)に、ハルサメだと答える一馬。その答えにウケる的な笑みを見せる間宮で暗転するラストは好き。
小松台東“east”公演『仮面』

小松台東“east”公演『仮面』

小松台東

新宿眼科画廊(東京都)

2019/03/08 (金) ~ 2019/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

75分。

ネタバレBOX

瓜生和成…サラリーマン風。妻と子2人。小園と廣川のケツをそこそこ豪快に痴漢する。
今村裕次郎…元俳優で小園のため辞めたがそのストレスで食い逃げの常習?犯になる。
小園茉奈…今村の妻。今村が喫煙所にいないと取り乱す。わがままな今村に甲斐甲斐しく付き従う。
廣川真菜美…元グラビアアイドル。結婚詐欺と同僚への傷害でワイドショーネタになった経歴あり。小園とは同じ学校の同級生。
松本哲也…特に罪を犯してないが恩赦説明会に参加。粗野。一橋大卒だが議員の親との関係や教育の結果、今は現場仕事に身を置いている。


改元を前に予定されている恩赦の申請セミナー会。講師の弁護士はまだ到着しない中、スネに傷持ちな面々がわちゃわちゃドタバタする会話劇。
小園に厳しくあたる今村が「ドラえもん」を聴いている冒頭からガッチリ掴んでくる快作。ちょこちょこ笑わせながら、背筋寒くなるような不穏な空気を作っていく手腕が上手い。傷を負った人々同士の絡まりあいからヒトの弱弱しさとパワフルさが炸裂するサマに、人間の不思議さとか生命力とかを感じた。
革命日記

革命日記

映画美学校

アトリエ春風舎(東京都)

2019/03/06 (水) ~ 2019/03/11 (月)公演終了

満足度★★★

95分。

ネタバレBOX

なんとなくアクがない気もするけど、これぐらいがちょうどいいのか。後半の方が、話的にも熱量アップして楽しめる。
増田典子(アジトの妻)役の青柳美希がいい感じ。(多分)千葉(浅田麻衣)に武雄(柴山晃廣)をとられないよう子を出産しただろうけど、やはり活動にはマイナスで子を妹夫妻に預け、(今は)組織を優先しているという、バックグラウンドが利いてて。
だからこそ立花(日向子)の想いが、ジンとくるのかも。
平田オリザ・演劇展vol.6

平田オリザ・演劇展vol.6

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/02/15 (金) ~ 2019/03/11 (月)公演終了

満足度★★★

思い出せない夢のいくつか。70分。

ネタバレBOX

とある落ち目なベテラン歌手・由子(兵藤公美)がドサ周りのため、マネの安井(大竹直)と付き人の貴和子(藤松祥子)を連れて夜の列車に揺られている…。
銀河鉄道の夜的な雰囲気を持たせつつ(オマージュ?というのか)現実的な部分を地に置いた作品。貴和子が寝ている二人にリンゴを渡すシーンを見せて、由子に「死んだと思った」と言わせるトコはニヤっとした。
窓の外に広がる星々に想いを馳せるような空気を纏った作品で、静かで淡々としている。舞台セットと照明具合は好きだが。
平田オリザ・演劇展vol.6

平田オリザ・演劇展vol.6

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/02/15 (金) ~ 2019/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

忠臣蔵OL編。B。55分。

ネタバレBOX

前回観た時よりなんかスッ入ってくる感じ。二回目だからかな。
黒木絵美花や永山由里恵、岩井由紀子ら若手がOL感だしてていいアクセント。お姉様勢はパワフルでアクが強め。いいバランスだった。

このページのQRコードです。

拡大