スロウハイツの神様 公演情報 演劇集団キャラメルボックス「スロウハイツの神様」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    130分。

    ネタバレBOX

    環(原田樹里)…脚本家。スロウハイツの管理人。父は女作って失踪し母は詐欺で逮捕され妹と離ればなれの生活を送り、公輝の作品を糧に生きてきた。公輝への想いは秘めたまま渡米する。
    公輝(大内厚雄)…高校でデビューし、中高生に人気の小説家。小説以外のことは朴訥とした感じ。
    10年前の集団自殺の件で絶望した際に、あるファンからの投書で生きるチカラを取り戻す。
    狩野(玉置玲央)…漫画家。いい人しか作品で描かないことで伸び悩むが。
    長野(松村泰一郎)…映画監督志望。すみれと破局する。
    黒木(森山栄治)…公輝の編集者。公輝の作品が売れるためなら何でもすると、公輝の元に加々美を送りこむ。
    加々美(木村玲衣)…スロウハイツに途中参加した女の子。公輝のファンとみせかけ、公輝の案を盗んだり公輝の好意をひきつけたりする。環に追い出される際、環に土下座させた。
    すみれ(小林春世)…画家。自身の絵に自信がなく男に流れていたが、環の脚本を読んで創作に復帰する。
    桃花(石森美咲)…環の妹。狩野と密に付き合うが環にはバレていた。
    滋子(石川寛美)…環の祖母。環らを引き取り暖かく育てが死亡。環らを見守る。
    永久子(岡田さつき)…環の母。詐欺を二度働き刑罰を受け、出獄後死亡。
    五十嵐(島野知也)…すみれの新彼氏。スロウハイツを出たすみれと同居するも破局。

    序盤から中盤は、ストーリー的にも山場が少なく、コメディ部分もドカンと来るでもなく、やや退屈のキライがある。伏線的な部分も多々あるが、あんまり気に留めないでもいいか位に感じてしまうくらいのテンションかな。
    その分と言うと変だが、終盤の公輝が環の「神様」とわかるとこからは、まさに人が人を思いやるという感じで突き進む舞台にグッときた。公輝のストーカー的で世間知らずな感じがコミカルだしいじらしくもあり、なんかかわいい。作品のキーアイテムを環からとって指輪にするというくだりは、やはり泣ける。

    お互いが支え合い、でも密接にならず、けど握手するようにガッチリとした(精神的な)関係を続けられるという奇跡を観られて満足。海外での仕事を機に、もっと密接になってもOKだが。

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    2019/03/30 23:17

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