とちの観てきた!クチコミ一覧

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恋するアンチヒーロー

恋するアンチヒーロー

合同会社シザーブリッツ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/05/08 (金) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

戦闘員がヒーローを倒す日
フライヤーの時点では、アイドル、イケメンを揃えた若い人向けの作品なのかなー?
なんて軽い気持ちで観劇したのですが、その完成度の高さに驚きました。

ケチの付け所がないというか、綻びや隙がまったく無かったように感じました。
戦隊ヒーロー物(といっていいのかな?)のシットコムでは今まで観劇した中で一番かもしれない。
物語自体が非常に良く出来ていたと思いますし、
笑いやシリアスの配分や見せ方といった演出も素晴らしかった。

配役がばっちりで、演技も良かったです。
特にレッドが素晴らしかった。
普段の威圧感溢れる演技が抜群に良かったので、コミカルな場面がとても映えていたと思います。

ネタバレBOX

4人で決めポーズを決める中、ちゃっかり入り込むグリーン(真中)の場面がとても好き。





[memo]
秘密結社の戦闘員・真中はカフェ店員の奈々を好きになる。
ガルルンジャーが好きな彼女のために自分がガルグリーンであると嘘を吐く。

カフェにガルルンジャーの4人が現れる。
ガルグリーンは辞めたので(ピンクの膝蹴りで追い出した)、新しいグリーンが配属されることに。
真中は新しいグリーンとして振る舞う。

レッドはカフェ店員の美樹に一目惚れ。
戦闘員の新田、佐々木も気があると勘違いして美樹をかけて王様ゲーム。

真中をフォローしようとしていた怪人、新田、佐々木らが戦闘員とバレる。
レッドは真中に3人を倒すように命令。
3人を倒すことは出来ず、自分も戦闘員であると告白。

レッドは4人に襲いかかる。
戦闘員の一人、新田が実はガルグリーン(存在感がなく気付かれなかった)。
ピンチに陥るがイエローの作った薬(毒薬のはずが間違ってパワーが2倍になる薬)を飲んで復活。
レッドを倒す。

美樹は新田と付き合い始める?
真中と奈々もうまく行きそうな感じ。
大正浪漫探偵譚-少年探偵団THE FIRST-

大正浪漫探偵譚-少年探偵団THE FIRST-

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐ

グラムシュタイン 東新宿(東京都)

2015/05/10 (日) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

両方参加
11時の回、14時の回どちらも参加しましした。
6月に上演される『大正浪漫探偵譚』の役者さんお披露目イベントです。

出演予定の方たちをみて、ある程度は予想はしていましたが
見事に女性のお客さんばかりです。男性客わずか3名!(笑)
とはいえ、黄色い声がこだまするようなノリでは無く、男性でも楽しめる空気でした。

(物理的にも)距離感の近いイベントなので、応援している役者さんがいるなら
楽しめると思います。
稽古が始まったばかりとのことで、作品についての情報は少なめ。

ネタバレBOX

11時の回
 フリートーク
 質問コーナー
 叩いて被ってじゃんけんぽん(トーナメント)
 握手会

14時の回
 人狼ゲーム
 NGワードトーク
 質問コーナー
 チェキ撮影会

人狼ゲームは初めて見ました。
若い役者さんが多いためか、思ったより素直な駆け引きの展開。
もう少し騙し騙されの頭脳ゲーム的な側面が見てみたかったかも。
「Walk oN!」~さあ、新しいキミに会いに行こう~

「Walk oN!」~さあ、新しいキミに会いに行こう~

Doris & Orega Collection

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/19 (火)公演終了

満足度★★★★

前向きになれる作品
温かで、前向きな気持ちになれる作品でした。
満作のパワフルでエネルギッシュなキャラクターにとても元気づけられます。
うまく行き過ぎな感はありますが、たまにはこういうイヤーな展開の一切無い作品も良いなぁと思いました。

そして、妻役の鈴木杏樹さんがすごい良かった!
健気で、可愛くて、優しくて、面白くて。
表情や仕草がとてもチャーミングでした。
彼女がいる場面は、それだけでほんわかとした空気を感じられるほど。
初舞台と聞いて、驚きました。


作品自体はとても良かったのですが・・・
私の観た回は何かと騒々しかったのが残念でした。
開演して15分以上にわたって遅刻した人の足音が響き渡り、
すぐ近くの席の人はじっとしていられないらしくずっとガサゴソ。
もっと落ち着いて観たかったです(T-T)

ネタバレBOX

満作 「正くんは旅に出ます!」
正 「ええっ!」
の掛け合いが凄い好き(笑)

恭子ちゃんの
「信じます。疑う時間がもったいないので」みたいなセリフが好き。





[memo]
遺書も用意し、自殺を考えている正。
道路に倒れこんだ満作を助ける。

正は昔、幼なじみを見捨てたことを後悔していた。
満作に強引に連れていかれ再会、謝罪。わだかまりが解ける。
幼なじみはバンドをやっていた。

満作の娘の交際相手は会社を辞め、
子供の頃の夢だったレスキュー隊を目指す。

満作はかつてリストラした部下たちのために自宅をカフェに改装。
正、幼なじみとバンドメンバーなどが改装を手伝う。

カフェは妻に任せ、
満作と正はジャカルタ?に旅に出る。
モナークス、王を縛る。

モナークス、王を縛る。

電動夏子安置システム

駅前劇場(東京都)

2015/05/01 (金) ~ 2015/05/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

もう一回観たかった!
電夏さんの作品は、毎回どんなギミックが用意されているのだろうかと
ワクワクしながら観に行くのですが、今回も期待通りの面白さでした。
すごい楽しかったです!

今回はいつも以上に仕掛けや伏線のオンパレードで、
二重三重のすれ違いや誤解が複雑に絡まりまくってしっちゃかめっちゃかな状態に。
それが終盤には気持ち良いくらいにするするとほどけていって、とても爽快でした。

私が観た回は、定刻通りに開演。上演予定時間ぴったりに終演。
前説では常に時間を気にされていて、そういう心構えもさすがだなと思いました。

ネタバレBOX

どうしても理解が追いつかなかったのが、
会話が一つずつズレるというもの。もどかしい!(笑)

・ワード毎にシャッフルするモナークは『召シマセ腹ヲ:』
・異文化コミュニケーションは『笑う通訳』
・夢と現実の世界のリンクは『オシラス』
が頭に浮かんだ。
そう考えるとほんと盛りだくさんな内容だったのだなと、その構成力の高さに驚く。





[memo]
夢の中の世界と現実の世界が交互に展開。
研究者全員が同じ夢を見る。
舟が無く、嵐も収まらないので島から出られない。

モナークは主語、目的語、対象、指令?の組み合わせ。
(例:民衆は/未婚の女性を/王に/差し出す)
モナークは未だに影響力があり、現地民はそれに従う。
同様に夢の中の世界にも反映される。

モナークは国のためではなく個人の目的のために使用され始める。

現地民は舟を作って研究者たちに渡すつもりだった。
研究者たちは夢の中の世界で王が舟で逃亡しようとしていたので「舟を捨てる」というモナークを発動。
現実の世界では現地民が舟を破壊してしまった。

王(を諫めた側近)は(王だと勘違いしている)執政官に暗殺されそうになる。
変に助けようとしたために左胸直撃。
「鍵穴さがし」

「鍵穴さがし」

BURST22

高島平ほっぢポッヂ(東京都)

2015/04/22 (水) ~ 2015/04/26 (日)公演終了

満足度★★

設定は好み
上演時間以上に長く感じられました。
起承転結をもう少しはっきりした展開にした方が良かったのではないでしょうか?
枝葉の部分に力を入れすぎていて本筋が疎かになっていたように感じました。

設定とラストのオチは良かったと思います。

ネタバレBOX

負けた人間は殺されるというブラックめな設定なのに、
その設定があまり活かされていなかったのが残念。
途中、武藤が拳銃を使ったところくらいかな。
もう少し緊迫感があるとより楽しめたと思います。





[memo]
鍵穴は二岡のオムツの下、お尻に。
誰が鍵を開けるか?
 →開けたときに何を要求するつもりなのかを言い合う。
 →最終的には多数決で二岡に決定
鍵を開けた後、武藤登場。
 →実は主催者側の人間だった。

鍵穴探しは金持ちのお遊び。
誰が最初に鍵を開けるかを賭けている。
失踪してもだれも気にもとめないような人物だったので
二岡が鍵穴に選ばれた。

鍵を開けた人物以外は殺される。
二岡の望みはみんな生きて帰ること。
谷間にカンパイ!

谷間にカンパイ!

劇団ズッキュン娘

シアター風姿花伝(東京都)

2015/04/22 (水) ~ 2015/04/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

良い!
非常にメッセージ性の強い作品ですね。
しかもオブラートなんかに包まずに裸のまま投げつけられたような感じで、
それがとても心地良い。
印象に残るセリフが多くて、一言一言がとても胸に刺さりました。

演じる役者さんたちも素晴らしかった。
特にミドリ役の藤吉さんの演技がとても印象に残りました。
あと、若葉役の山田さんの悪女っぷりにはゾクゾクしました!

それにしても最初の30分が特に重い!重すぎる!
そこから家族、友人、病室の仲間たちの支えもあって、
モモコが再生していく姿はとても感動的でした。

ネタバレBOX

もうとにかく姉妹愛に涙腺緩みっぱなし。
直接のシーンは無かったのだけど、
切除をせずに済む方法が無いか、病院のリストをしらみつぶしに探しているミドリの姿は想像するだけで涙腺に来ました。
(リストの見せ方がちょっとわざとらしかったのが気になったけど・・・)

要所要所に差し込まれる歌やダンスも
心情や状況がうまく表現されていて非常に良かった。
特に、フォークとナイフを使ったダンスの狂気溢れる感じが非常に印象に残りました。






[memo]
モモコがガンに罹る。乳房の切除が必要。
婚約者ダイチがバイク事故で他界。
一緒に乗っていた後輩の若葉は骨折、同じ病院に。

若葉とダイチのキスがフライデーされる。
写真を撮ったのは助手の西条。ダイチの事が好きだったから咄嗟に。

ミドリは、モモコを傷つけた事を謝らせようと若葉の病室へ。
モモコは若葉を許すと告げる。

モモコはミドリに乳房を切除する前に
ダイチのカメラで写真に撮って欲しいとお願いする。
ピカイチ殺人事件~泡沫のアイドル~

ピカイチ殺人事件~泡沫のアイドル~

teamACT

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2015/04/23 (木) ~ 2015/04/26 (日)公演終了

満足度★★★

楽しい!
事件編が1時間10分、10分のトイレ休憩兼シンキングタイムの間に観客は犯人を予想。ラスト50分で解決編。
正解者にはお菓子か出演者のサインがいただけます。

ミステリーものの作品で犯人当てクイズが楽しめるのは良いですね。
周りでもみんな相談し合ったりして真剣に推理していました。
シリーズ物だそうですが、本作からでも問題無く楽しめます。

ちなみに私は外しました(笑)
変に裏を読んだりひねって考えたりするとダメですね!(>_<)


犯人当てクイズがある関係上詳細は後日追記。

職業「嘘つき」

職業「嘘つき」

Pudding☆Ring

遊空間がざびぃ(東京都)

2015/04/14 (火) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

あったかコメディ
騙し騙され的なお話だと思っていたのですが、
騙すつもりが最終的には人助けになっていて、みんな丸く収まるという
あったかなコメディで観劇後感が良かったです。

伏線や謎解きは最後に無理矢理着地させた感はありますが、
こういう分かりやすい大団円もいいかなと思いました。
エンタメものと見ればアリだと思います。

セットもきちんとしていました。
事務所→カフェへの早替えという演出も良かった。

ネタバレBOX

姉妹の一人二役の演出は意表を突かれました(笑)
理解した瞬間、場内大ウケ。
本来なら泣ける場面なのに爆笑という、面白い状況でした。




[memo]
脅迫状が届いたので自分を殺して欲しいという女性
 → 出したのは娘。自分は必要なのか?と悩んでいた。

AVを偽装発注された女社長
 → 依頼人と激似。実は生き別れになった実の姉だった。

さつきの元彼
 → 結婚詐欺。ピカソの絵を担保にさつきから金を借りる。

昔一緒に遊んだ姉妹とその姉妹を描いた絵画を探している老人
 → 探していた姉妹は依頼人と女社長。
 → 探していた絵画はさつきの元彼が持ってきた絵

バイトの面接に来た大学生
 → 不採用。三ツ矢商事の中傷ビラをばらまく。
悪いやつは大体トモダチ以上恋人未満

悪いやつは大体トモダチ以上恋人未満

劇団献身

シアター711(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★

うーん
ごめんなさい、どうも私にはノリが合いませんでした。
好みのコメディでは無かったです。
ツボにはまればかなり笑えるのかも。
(ただ、私の観た回は周りもそんなにウケている感じには見えませんでした)

物語的には、子供時代のエピソードから繋がるラストシーンはとても良かったと思います。
可動式の衝立?を使って舞台の半分、1/4と見える範囲を場面場面でダイナミックに変える演出は色々な見せ方が出来ていて良かったです。


なんとなくですが、
ごっつ系コントのダウンタウン、オードリー(の春日さん)、ドリフ、陣内智則さん
なんかが頭をチラつきました。
なので、私にはお笑いライブのような印象を受けました。

ネタバレBOX

お見合いで殺造のモノローグに入り込むネタが一番面白かった。

・約束を思い出して花を咲かせる殺造
・誕生日プレゼントに贈ったUSB→アメイジング・グレイス
のくだりはとても印象に残りました。

客弄り+アドリブの場面、うまく行けば面白いのでしょうけど
私が観た回は大やけどしていたように見えました。
(客を舞台に上げようとしていた?けど客側が拒否していたように見えた)
正直、かなり微妙な空気になってました。






[memo]
殺造(ころぞう)はモリカワ(後に星組のヤクザに)に引き取られる。
ぴぃちゃんの両親は事故死。
 →骨を木の下に埋めてから花が咲かなくなった
 →大人になったら殺造が花を咲かせると約束
 →姉はモリカワに借金を返すため身体を売る

ぴぃちゃんはヤクザが嫌い。極道より王道。
殺造が極道の人間だとバレる。
 → カタギになって戻ってくるのを木の下で待ってる。

星組は借金で没落。大喜利組が新宿を支配。
 → 殺造はカタギに。ぴぃちゃの元に向かうがどこにも居ない。
大喜利組はPRX(サイボーグ)とミサイルを手に入れる。
新宿は悪い奴らで溢れる。
殺造は姉と再会。ぴぃちゃんは死亡していた
 →PRXとなったぴぃちゃんと再会
 →ヤフオクで10円?で売られていたのを姉が買った。

大阪に遷都。
大喜利組がミサイルを歌舞伎町に発射、死の灰が降る。
ゴリラは忍者。

約束を思い出した殺造は能力で花を咲かせる。
遅れた郵便物が殺造の元に届く
 → 荷物はUSBメモリ。ぴぃちゃんの背中に刺す(USB端子が背中にある)
 → アメイジング・グレイスが流れる(歌う)
 → 殺造への誕生日プレゼント
ノックスの十悔

ノックスの十悔

映像・舞台企画集団ハルベリー

ワーサルシアター(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

館ものコメディ
十「戒」じゃなくて十「悔」なのね(笑)
ミステリーもののお約束を逆手にとったコメディで、
何かが起こりそうなのに結局何も起こらないという肩すかし感がもどかしくも面白い(笑)

演技はちょっとコント寄りな感じでしょうか。
表情や動き、台詞回しがややオーバー気味に映りましたが、
子供たちには大いにウケていたようです。
(私が観た回は家族連れが多かったです)

最前列で観ていたのもあると思いますが、
ステージとの距離から考えるとちょっと声が大きすぎるかなと感じる事が多かったです。

ネタバレBOX

事件が起こることをワクワクして待っている尼野がツボでした。
起こってもいない事件を勝手に推理したり先の展開を予想している姿が面白い。

セットが良く出来ていたと思います。
時計を動かして時間経過を表現している演出は好き。
絵画(ミュシャ?)にスポットが当たっていることが何度かあったので、伏線なのかと思っていたけど何も無かった(はず)。





[memo]
ラノベ作家 尼野+4名に洋館への謎の招待状。
台風で土砂崩れ、電話も繋がらない。陸の孤島に。

・シチュエーション的に殺人が起こるはずと期待するが何も起こらない。
・幽霊騒動はオーナーはじめ従業員のサプライズ。
・オーナー田口の妻が双子を出産。
・招かざる客 伏見の正体はミステリ作家の「しまいふみこ」

招待状を出したのは尼野の担当、神崎。
ネタに詰まっている尼野ために面白い人を4人招いた。
ハコシキ

ハコシキ

喜劇団 ロックドルーム

荻窪小劇場(東京都)

2015/04/10 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

ひねりの効いた作品
箱を題材にしたショートショート。
色々なタイプのお話があるので、何かしら好みの作品が見つかるのでは無いかと思います。

同音異義語を使った作品は何パターンもあって、
どれもが日本語ならではといった脚本で面白かったです。

すれ違いもの、勘違いものはアンジャッシュのコントを彷彿とさせるような作風でした。
私が観た回では、一番ウケていたのはクイズのお話だったと思います。
ラストが典型的なパラドックスになっていて、上手い!と思わず感嘆。

個人的には箱男が好みでした。
オチへの持って行き方がうまいと感じました。
その後、別のお話ともちょいちょいリンクしているのも良かったです。

よく喋るマダム達は、パクチーより食えない

よく喋るマダム達は、パクチーより食えない

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI(東京都)

2015/04/08 (水) ~ 2015/04/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
脚本の完成度の高さに驚かされました。
それおかしくね?なんで?どうして? みたいに細かい所が結構気になってしまうタチなのですが、
本作はそういった綻びがほとんど無く、ストレスレスで観劇できました。

演出、構成も素晴らしかった。
派手さは無いのだけど、無駄も無理もないから物語がすっと頭に入ってくる。
とても安心して観られる作品だと思います。

ネタバレBOX

節子が思い出の花、夾竹桃を持って君則の家を訪れる場面がとても印象に残っています。
母親から罵倒されてしまうわけだけど、節子の胸の内を思うととても切ない。
百合子と節子の再会のシーンも感動的で泣けました。





[memo]
節子は君則と駆け落ち。娘が生まれる。
君則は過労のため事故を起こして死亡。
娘は夫の実家へ。二度と会わせて貰えなかった。

高倉(父)は娘・瑠衣の結婚にあたって、
節子の死別した前夫との娘 百合子の行方の調査を探偵に依頼。
その調査結果(事故で死亡)が何故か節子に。
→ ショックでブティックを畳もうとした

黒幕は瑠衣の婚約者稲沢。
稲沢はかつての恋人早苗を高倉家のお手伝いとして潜入させ、スパイとして利用。
(稲沢には子供を認知してもらえなかったが生む。母子家庭なのでお金のため)

娘の婚約を渋っていた節子に対する嫌がらせを画策。
探偵を買収して嘘の報告書を節子に見せるように仕向けた。

早苗の携帯の待受が子供の写真
→実家で両親に話を聞くと稲沢との子供であることが発覚
報告書を作成した担当者を問い詰めて稲沢が黒幕であることが発覚(この辺うろ覚え)

百合子は生きていた(報告書が嘘)。節子と再会。
ホテル・ミラクル

ホテル・ミラクル

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/04/03 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

ラブホの悲喜こもごも
歌舞伎町のラブホを舞台にした全6話の短編オムニバス。
ちょいエロあり、グロあり、お馬鹿な話や切ない話ありのバラエティに富んだ内容でした。

会場も良いですね。
会場に辿り着くまでの街の雰囲気がそのまま作品の世界観とリンクしているようで、
作品に入り込めたような感じになれました。

ネタバレBOX

ホンバンの前に
 ドラマ仕立てで上演中の注意事項を説明。
 おきまりの注意事項が無いなぁと思っていたので、うまい!と思った。
 ただ、開演後に携帯関連の注意をされてもちょっと遅いのでは?という気も。

慰めきれない夜の話
 AV女優と勃たたない男優。
 雰囲気作りのためにインタビュー。
  →出てくるエピソードが全部重い
  →不倫相手に見せつけるために応募。
  →子豚を殺して食べた話→豚肉食えねぇ

頭に尻をのせてくれ
 セリフが全部しりとりになっている。
 ラストが冒頭のしりとりにつながるのは◎
 ただ、話がいたって普通だったのが残念。

2014、暁のザッケローニ
 一番好き。
 ヤりたい男とサッカーを見たい彼女のバカバカしい本気バトルが楽しい。
 彼女もサッカーについてはニワカで、ノリで応援してる感が良かった。

さよならを教えて
 思わずギョっとなるような狂気的な場面、空気感が良かった。
 2人の女性が男性をバラバラに解体、箱に詰める。
 解体された部位ごとにそれぞれの思い出を語る。

スーパーアニマル
 好きなのに好きと言えない男性。滑稽でもあり、すれ違いが切なくもある。
 
 援助交際しているJKにアイドルになってみないか勧める。
 私のことが好きなのではなく、アイドルになった私に満足したいからだと指摘。
 これで最後。もう会わない。
翔べ! スペースノイド

翔べ! スペースノイド

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2015/04/02 (木) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった!
久しぶりの新作でしたが、もう鈴木区ワールドみたいな独特な世界観がしっかり確立されてるなぁという印象を受けました。
登場人物みんなが愛おしくなるような優しい世界。
ワイワイわちゃわちゃしたゆるーいコメディで、肩の力を抜いて観られる作品だと思います。
とても楽しかったです!

ネタバレBOX

お気に入りの場面
・サミ役の桐山さんが抜群に面白かった。
 特に「お前マジグッジョブだよ」の場面が大好き。
・ヒマリちゃん可愛い!
・カカズリの職業は「宇宙でハチミツを取る仕事」が一番良かった
・千秋楽のライザップも◎
・ゴミ箱?引き出し?が締まるときの効果音「シュコッ」が好き。芸が細かい。

気になった点いろいろ
・初日、2日目は10分押し。説明無し。
・外周上に演者さんが立つことが多いので、恐らくどこに座っても必ず見えないポイント、場面がある。
 特に最後のサプライズを相談しているシーンは真っ正面のほんの数席しか見えなかったのでは。
・ちょっと詰め込み過ぎかなという気がしました。
・ルートの一人芝居のくだりはいるのかな?この場面だけなんか違和感。
 そもそも反連邦政府の人間である必要はあったのかしら。
・なんで「バーチャル」アイドルなの?
・ガンダムネタ、ビバップネタは分かってる人は楽しめるらしい(私はあまり分からなかった・・・)





[memo]
地球へ向かうブルーレモン号に乗り合わせた4人+従業員2人
宇宙連邦の検問による渋滞で足止め。

検問にやってきたサミはとある人物を探している。
 →長官の愛人騒動を記事にしたカカズリ?息子のトッポ?
長官とサミが乗船。探しているのは若い女性。
 →サミが探しているのはヒマリ。新曲がプロパガンダ

宇宙船の倉庫?に若い女性(ヒマリ)が。エゴサで傷ついて逃げてきた。
本当に探していたのは長官の息子。
ヒマリはプロパガンダに利用されないように保護するつもりだった。

反政府組織の人間が近所に居るので検問再び。→捕まる
ルートがジイヤを人質に→地球には行かず引き返せ。
ルートは反連邦政府の強化人間だった。
コロニー落としをするつもりだったが、みんなを巻き込みたくない。
ジイヤ発作。宇宙放射線病?
サミの母親は医者。薬を調合して貰うためヒマリのポッドで地球へ。
 → 母親はセンナ。ジイヤにラグランジュポイントで待つとの伝言
 → サミはジイヤの娘

検問で三度足止め。→宇宙怪獣出没

30年前の宇宙船事故
ランとルート?が格納庫の兵器を動かしてしまったため。
ジイヤとセンナは生き別れに。
長官、ドベタも乗り合わせていた。
宇宙船のCPUはボロッチに再利用。事故の記録(記憶)も残っている
世界と戦う準備はできてるか?

世界と戦う準備はできてるか?

ぽこぽこクラブ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2015/03/25 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

印象深い作品
虚構では何度か拝見していますが、ぽこぽこクラブとしては初の観劇。
色々チャレンジしてるなーという感じがして非常に楽しい作品でした。

皆さん演技が上手いですね。
そしてそれぞれがハマリ役過ぎて全く違和感なく観られました。
個人的には渡辺さんの演技が凄い良かった。
あのコミカルからシリアスへのシームレスな変化は凄いと思った。

5枚の可動する衝立を使って、様々な表現に用いる演出が面白かった。
こういう見た目に楽しいのは結構好きです。

登場人物の置かれている状況や心情が音響、照明で上手く表現されていて上手いなぁと思った。
音楽のチョイスも絶妙だし、照明がとにかく凄かった!
照明でこんな表現が出来るんだ!と何度も驚かされました。

ネタバレBOX

ノボルのテロ活動、指名手配を報じる新聞を演出で表現している場面がとても好きです。
舞台上から色が消え、モノクロの世界の中、新聞の見出しと共に迫ってくるノボル。
その後、衝立の向こうに消えていくまでの演出は鳥肌モノでした。

いずみ、真央のダンスも良かった。
とても可愛らしい振り付けで、曲ともあっていてその場面が頭から離れません。

登場人物は揃いも揃ってみんな不器用。
不器用なりに自分の答えを見つけて前へ進もうとする姿にはとても前向きな気分になれました。
そう考えると谷だけがちょっと異質なのかな?
ハンディから逃げずにずっと戦っていた訳で、唯一まともな人物だったのかも。





[memo]
兄ノボル、弟タケトの兄妹の両親は海外のテロに巻き込まれ死亡。
タケトは引きこもり。
ノボルは奇抜な格好をして花を植えるプルメリアの会を主宰。


 新聞配達員。歌手を目指していたがある日耳に障害が。
 ライブでタケトに訳して貰ったデスペラードを歌う。
 ライブ中に補聴器?が故障するが歌いきる。
向井
 AV(アートビデオ)の監督。タケトの友だち。
 龍平がオチンチョスを自分で切断するかどうかを撮影しようとする。
 アートなんて本当は分かっていないことに気付く。
うみ(いずみ)
 AV女優。初めて人に必要とされたためAVに出演。
 向井が好き。告白するが振られる。
真央
 いずみの親友。恋をしている時は鳩オジサンの笛が聞こえる?
 周りからは無視されていることを、いずみに打ち明ける。
さくら
 龍平と同棲。浮気を止めない龍平に激怒。
 向井にそそのかされ、龍平がオチンチョスを自分で切るまで帰らないと告げ家を出る。
 最後、自分のためにオチンチョスを切ろうとした龍平を見て、好きなまま別れることを決める。
龍平
 タケトの隣人。さくらのヒモ。浮気性。
 さくらにはまだ未練。実家に帰って働き口を探す。

両親の死に対して、誰を憎めば良いのか。→ テロを憎む。
プルメリアの会は反過激派テロ組織プルメリア戦線に変貌。
アメリカ軍に拘束され日本に移送。タケトと再会する。
紅白旗合戦

紅白旗合戦

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

もどかしい
以前コメフェスで拝見した作品が好みだったので初めて本公演を観劇。
・当日案内のメール
・役者さんの位置を示した図の掲示(座席選びの参考にするため)
・アンケート用紙+クリップボード
など、気配りの行き届いた劇団さんだなぁという印象を受けました。

面白いシチュエーション、面白い流れではあるのですが、
微妙に(私の)笑いのツボを外れている感じでした。
笑いたい、笑えそう、なのに笑えないというなんとももどかしい感じ。。。

そういう意図はないとは言っても、「国旗」「国歌」ってやっぱりセンシティブな題材だと思う。
その辺も影響していたかもしれません。

登場人物では川添先生、淺越の2人が良かった。

ネタバレBOX

序盤の生徒側、教師側の駆け引きは面白かった。
大の大人が牛歩戦術したり決を取らせまいとする姿は滑稽で良かったです。

双方自分たちの案を通すことだけに腐心している姿と
お互いに歩み寄り、落としどころを模索するという本来の意味での「協議」している姿の対比は良かったと思う。
ただ、そこに至る心境の変化?みたいのが何きっかけだったのかが良く分からなかった。




[memo]
卒業式実施案について生徒側、教師側で意見が対立。
国歌、国旗の扱いが争点。
連絡協議会にかける。過半数を取った案に決まる。
赤点や淫行ネタを元にお互い駆け引き。
教師側がやや形勢不利な感じ。
校長が権利を行使して教師案を採択。

納得いかない生徒、教師?が校長室に集まり連絡協議会再開。 ←この辺の流れが良く分からず
お互いの妥協点を探り合い、どちら側も納得できる案に落ち着く。
校歌の2番まで歌うか、3番まで歌うかで、三度連絡協議会が始まる。
100万回生きたねこの野郎【本日千秋楽!!当日券若干枚ございます!】

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東京ジャンクZ

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2015/03/13 (金) ~ 2015/03/17 (火)公演終了

満足度★★★

結構ツボった(笑)
いい意味でバカバカしく、楽しい舞台でした。
頭空っぽにして観られるような作品だと思います。

ドタバタ展開で一騒動、人情展開でしんみりさせて、最後は大団円。
たしかに、ふれこみ通り吉本新喜劇を彷彿とさせるような雰囲気の作品でした。
どこかで見たこと聞いたことのあるようなネタがところどころ出てくるので、
そのネタが分からないとぽかーんとなってしまうかも

ストーリーは色々と突っ込みどころがあるし、演技は危ういなぁと思う場面もあったのだけれど
こういうお祭り騒ぎ的な作品も楽しいなぁと思いました。

ネタバレBOX

・灯台が倒れたり、リザード?で移動したりする演出
・俳優とマネージャーのドイツ語?の会話
・父がアハホテル社員を攻撃、最後ノゾムの妻もビンタ
なんかの場面が特に面白くてお気に入り。
登場人物では「てるきち」がとても良かった。動きも表情も抜群に良かった。





[memo]
ねこ島と呼ばれる離島。
ペンション オーナーの妻・夏鈴の父親がヤフオクで買った招き猫に国家霊媒師?がお祓いをして島の神様(猫)が2人現れる。
猫神様に客を増やして欲しいとお願いしたら、テレビのロケ一行とアハホテル社員を連れてくる。

アハホテルは猫島でリゾート計画を進めようとする。
俳優とマネージャー含め島民で協力して阻止しようとする。
アハホテル社長は夏鈴の実の母親。
俳優やペンションのオーナーが説得して計画を破棄。

国家霊媒師の男は実は猫神様たちの兄。
島民たちを能力を使って、時間停止や身体を操ったりする。
歌の力で打ち破る。

----- アフターイベント
三軒茶屋ミワ(江古田のガールズ)さんの歌謡ショー。
「川の流れのように」 → 放水
「キャンディキャンディ」 → 飴をばらまく
「サライ」 → 桜の花びらをばらまく
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです!
本能寺の変の謎をボクラ団義流に描いた半フィクション。
とてもよく練られたストーリーだったと思います。
こういう歴史ミステリーはワクワクしますね。

とある忍術が強力過ぎるので、あまり現実的なお話ではないのですが
考察ものとしてではなく、半フィクションとして見るととても楽しいです。

ダンスにしろ、プロジェクションマッピング?にしろ演出のセンスがとても良いですね。
観ていてワクワク ゾクゾクします。
個人的には照明が凄いよかった。
地味かもしれないけれど、こういうところがしっかりしているととても演出が映える気がします。

途中休憩をはさんで3時間。でも、長い、という感覚は無かったです。
一回でおおよその内容が把握できるレベルのお話になっていたのは良かった。
(ラストちょっと置いて行かれそうになったけど・・・)

ネタバレBOX

気になった点
・スクリーンを下ろすのに何度か失敗してました
 うち1回は文章が読めず・・・
・殺陣がやや窮屈に見えました(前の方の席だったから目立っただけかも)
・冷静に考えると、死遁の術と??の術(化粧変化の術)が万能過ぎる気がします。
 この2つがあれば何でも出来てしまう。
・兼ね役を弄るネタはコントっぽくなるので個人的にはマイナス
・竹石さんの演技、感情を昂ぶらせている場面でのセリフが聞きづらく感じることが何度かありました。
 逆に感情を殺して市と会話している場面はとても良かった。
・説明台詞がほんのちょっとだけ気になった




[memo]
秀吉は伊賀の忍び末吉。

信長の妹、市は偶然出会った伊賀の忍び小助に想いを寄せる。
浅井に嫁ぐ際、風花を侍女として連れて行く(小助の代わり)
小助の妹、風花は化粧変化で市の代わりに子を3人(茶々、紅、初)生む。

浅井は自害の際、3人が市の子で無いことを知り市を殺害。
風花は化粧変化で市を風花に見せ、自分は市として信長の元に逃げ帰る。

信長を快く思わない3人、家康、光秀、秀吉は裏で手を組み、団蔵の策を入れる。
団蔵は信長を伊賀征伐の際に殺害、入れ替わる。
本能寺の変で討たれる役を演じるため。
(暗殺では歴史は動かない)

信長を討った光秀は天海に。
風花は市として柴田勝家に嫁ぐ。
勝家自害の際、小助が助けに入り2人は脱出。

ストーリーテラーの小助(老人)は実は団蔵。
小助の弟子は茶々の子。風花の血を引くものは幸せに生きて欲しいと子を入れ替えていた。
籠城している茶々を救うため忍びたちは説得に向かう。
本人不在殺人事件

本人不在殺人事件

劇団ピンクメロンパン

山王FOREST 大森theater スタジオ&小劇場(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★

分からなかった・・・
本格推理サスペンスということで謎解きを期待して観に行きました。
上演時間90分にしては展開がのんびりしてるなぁと思っていたら
結局最後まで謎解き要素は無かったように思います(何か伏線を見落としていたのかも・・・?)

刑事たちの日常を描いた部分は面白かったです。

後半の展開はちょっと分からなかったのですが、
通り魔的に殺されてしまった人の無念さは伝わって来ました。

ネタバレBOX

開演直後のブルーシートから飛び出して驚かす演出は必要でしょうか?
心臓に悪いです・・・(^^;)

・3つのMのくだり(日本語じゃねーか!のツッコミは無し?笑)
・彼氏の浮気に逆上、任侠映画に影響されて広島弁で迫るシーン
なんかは面白かった。





[memo]
背中を刺されて死亡した男性。
現金に手を付けた様子は無し。現場からは傘が無くなっていた。怨恨か?

被疑者は弟(金の無心)、彼女(結婚するつもりだった)、職場の上司。
最近退職したこと、包丁を取り扱っている会社に勤めていたこと、相合い傘をしていた可能性
などから彼女を被疑者として捜査を進めようとする。

犯人は近所に住むニート。母親に連れられて自首。
コンビニで傘を被害者に盗まれたと思って逆上して刺した。現場から傘を持ち去った。

被害者は自分の死に意味が欲しいと叫ぶ。
その声が届いたのか、主任は犯人は実行犯で黒幕が居る、捜査は続行と告げる。
死体を埋める集団(黒幕の組織?)
東京22区

東京22区

劇屋いっぷく堂

テアトルBONBON(東京都)

2015/03/03 (火) ~ 2015/03/08 (日)公演終了

満足度★★★

23区民ならより楽しめるかと
23区擬人化+東京都あるある といった感じのお話でした。
各区の代表を擬人化的なキャラにしたため、ファンタジー色が強くなっていたように思います。
(なんで彼らが選ばれたの?どうやって区を消滅させるの?消滅した区の住民は死ぬの?などなど疑問は尽きない・・・)

区同士の仲間意識や対抗意識、“区”ネタ、“区”弄りなどを絡めた心理戦は面白かったです。

ドタバタなノリから一転、ブラックな展開への流れはとても良かった。
個人的にはこのまま「世にも奇妙な~」的な黒い展開で進んでくれた方が好みでした。
議長の不気味さがあまり活かされなかったのはもったいない気がします。

大団円ではあったものの、(序盤が良かったので)なんとなく物足りなさを感じました。
もっとスパッとしたオチが欲しかったです。

ネタバレBOX





[memo]
23区から消滅させる区を一つ選ぶ会議。
新宿、千代田、大田、墨田、中央は欠席。
脳波でどの区を選んだかを集計。22:1となったら決定。
決定するまで外には出られない。

南、東、西におおまかにグループを形成。
裏切り、勧誘など駆け引きが始まる。
世田谷が投票結果を分析、練馬は自分に投票していると指摘。
投票が延々続けば消滅する区が選ばれることが無いから?

杉並、中野は区が消滅するなどありえない、合併に違いないと考える。
元は一つだった練馬と板橋を合併させようとみんなに練馬への投票を呼びかける。
練馬に決定。爆音が鳴り響き練馬が消える。

練馬を復活させるには再投票を行う必要がある。
ただし、今度は2票入った区は全部消滅。
その博打に全部の区が乗る。結果全区が1票で練馬が復活。

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