miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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Parallel /パラレル

Parallel /パラレル

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題887(13-326)
19:00の回(曇、強風)。18:20会場着、受付(整理番号あり)18:29開場。すでにみなさんのコメントにあるように鏡像対象の舞台(なので真ん中に座ります)、ある意味日常でも目にするもの。(上手:青。下手:赤)…信号、リング、色の心理作用、朝(夕)焼けと青空、静脈と動脈(イラストで描かれる色)、それこそ'いろいろ'イメージしてみました(ミニゴールの輪は両方赤)、物の配置、後方の書類の順、腕時計、鞄、ヘアスタイル、電話、差し出す腕、手の組み方…みんな、対象。ダンスにもシンメトリー形式があり、芝居でみることができるとは思っていませんでした。19:02前説。この時点でもどんどん追加席、通路を埋め、最前列前を埋め、19:07開演〜20:55終演。「ゴールテープ」からで4作目になります。

岡見さんは「朝日一家の挑戦状(2013/1)」山田さんは「大きなトランクの中の箱(2013/4)」どちらも2回ずつ。

ネタバレBOX

SF映画に「Doppelganger(英)」、「Journey To The Far Side of The Sun(米)」…邦題「決死圏SOS宇宙船」というのがあり、描かれているのは、すべてが「左右逆(確か心臓も)」になっている世界(太陽の向こう側にある)…それを思い出しました。

視て、聞いて、また聴いて…よく考えたものです。2つの世界を対比させる作品(ゴールテープも)、もしもあの時と思わせる世界、セリフも合唱も巧い。
森の別の場所

森の別の場所

時間堂

シアター風姿花伝(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

無題886(13-325)
18:00の回(曇)。17:15受付、17:30開場、T字型の舞台(最近、多い)、濃いグリーンの床、入口に向かう階段部分もグリーン、木製のテーブルと椅子、天井から6つの電球、シンプルな設定。17:55前説(黒澤さん)、18:00階段部分のシートを撤去、18:03チューニング音、暗転〜18:51、休憩、19:02〜21:02終演。予想通り、外国のお話しはダメでしたが、お芝居はとびきり面白かったです。

小説(自分のペースで読み進めることができる)や映画(いろんな手を使って面白くしている)とは違って、日本人が外国の登場人物を演じることに違和感を持ってしまうのではないかと思っています。先日みた英語劇はみなさん外国の方で、これは大丈夫でした。

骨肉のあらそい、これを「家族」と呼んでいいのかと思うものの、どこにでもこんな関係はあったのでしょう。いい大人が大人の争いに終始するお話。

今年、時間堂は「テヘランで〜」、「劇作家女子会!」。このほかに、ヒザイさんは「癒し刑(2013/8)」、菅野さんは「カルデッド(2013/7)」、長瀬さんは「猪突タッチアップ(2013/4)」「はじめまして 誰か。(2013/7)」、阿波屋さんは「消失・from メガロポリ子(2013/3)」。どの作品もよかったです。

マジシャンの憂鬱

マジシャンの憂鬱

お茶の水女子大学ミュージカルカンパニーMMG

お茶の水女子大学徽音堂(東京都)

2013/11/09 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

無題885(13-324)
16:00の回(曇)。15:35会場着(当日朝まで「御茶の水」と思っていました…)、ちょっと周りを眺めて(第64回徽音祭)、講堂へ入ると結構な列(入口右横、手前<左右>)当パンをいただきます。15:45開場、15:56前説(アナウンス)、16:03開演〜18:00終演。大学のミュージカルは玉川大学(「Oh,My Girl!」2013/2)を、こちらの大学では「第40回記念創作舞踏公演(2013/4@なかのZERO)」をみました。ミュージカルはみない(ずっと昔はみていました)のですが、玉川はその前にダンス公演をみに行っていてダンスがよければミュージカルもと思ったのでした。

で、本作は…ちょうどこの時間帯が空いたことと、娘が宝塚好き(SKY STAGEには入っているし、宝塚GRAPHは毎号買わされるし、ベツばらプリンも注文したし)なので。私も1度だけですがみたことがあります(雪組:平みちさん)。帰ってから本作を知っているか訊くと「知ってる…組の…さん」と言ってましたが、もちろん知らない方です…

フラットな客席、幅広、高い舞台、緞帳(公演タイトル)、懐かしい「講堂の」雰囲気。

ワイヤレスマイク(ヘッドセット)で声をとらえているのに役者さんによっては生の声のよう(?)、また、音楽とセリフとで音のクリアさに随分差があるように聴こえました(セリフ、音質が劣る。機材の関係でそうなっていたのでしょうか)、劇中、映像が乱れたのはオペレーションミス?

と、いろいろありましたが、華があって、とてもよく(堂々たる演技)できていて感心しました。

アンケートに代えて。

G-CIRQUE(ジー・シルク)

G-CIRQUE(ジー・シルク)

G-Rockets

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題884(13-323)
13:00の回(曇)。12:25会場着、受付(指定席)、ロビー開場、12:29開場。T字型の舞台、座席は3つのブロック、(Tの)左右の客席(左:1〜9)、出入口より後方の席。舞台奥は暗幕でみえませんが、天井近くに「輪」。12:50前説、13:05開演〜15:00終演(途中休憩13:57〜14:13)。女性ダンサー19名、男性ゲスト3名(中村ジャパンは「キーマン」をみたことがあります、2011/7)、高さは4メートル弱でしょうか、前方の席にしたので頭上高く、ダンサーが舞います、きらびやかな衣装、ビートをきかせた音楽、割れた腹筋、盛り上がる背中の筋肉、スピード、回転…力強く優雅で驚きに満ちた一級の「ショー」でした。

振り子時計物語

振り子時計物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

無題883(13-322)
19:00の回(曇)、18:26会場着、受付、階段に並び18:30開場。パイプ椅子に座布団、1〜3列目までフラット、針が止まった大きな振り子時計が中央やや左に。フェリーで行き来する「遠ノ島」の旅館、ロビーが舞台。上手が入口、フロントがあり、下手にテーブルと椅子、 2階が客室。玄関には「虚実分明」と書かれたものが。20年といえば、幼い子は成年になり、青年は壮年に、そして老いてゆく、時計の振り子が一振りする毎に、時は流れる。母、母の母、母の娘、三代。1993年8月、2013年11月、何のため時を遡るのか、自分を救うとはそういうことなのか。こちらは初めてで、多分、役者さんたちも初めて。18:45/55前説(アナウンス、はらみかさん)、19:02開演〜20:55終演。

ネタバレBOX

カレンダー、電話機、玄関の花などで「20年」を表し、役者さんは若返ってでてくる。観光客が来なくなってしまった旅館(母の実家)、20年間会わずにいた母、自分を捨てた母、そして幼い自分。

タイムトラベルで過去に還り、自分を救う…パラドックスが気になりますが、そこはさらっと流して、未来(借金)と過去(借金)とをダブらせながらお話は安らぎへとたどり着くのでした。

「暴創」…演技にかなり過剰に感ずるところがあり、すんなりと乗りきれないところがありました。廃業とまではいかないにしても、観光客が来なくなったのはなぜだろう、母が亡くなったのに郵便が1通届かなかったからといってそれっきりにするだろうか、金を借りにきたのに会わずにすぐ帰ろうというのでは、お話としてちょっと厳しい…
Butterflies in my stomach

Butterflies in my stomach

ENBUゼミナール

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/07 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題882(13-321)
19:30の回(曇)。18:59受付(おはじきがチケット)、開場、Tの字型の舞台にコの字型の客席(@サラヴァ東京と同じ)、正面、1列目は座椅子、2列目からベンチシート(ここから埋まる)。入って奥、右側の席に座ります(前回と同じ)。

2013/3にみた吉田さんの作品、ENBU版ですね。

今年のENBUゼミ関連作品:「The funeral Partu(10月)葛木クラス」、「遺作(芥川龍之介編(8月)」、「昼下りの岸田(7月)中屋敷クラス」→ここのメンバーによる「田中幸子の秘密(9月)」、「さくら(土屋クラス2011/3」でみた川田さんも数作みました。

吉田さんの作品だからみに来たのか、ENBUの公演だからみに来たのか...。

椅子とキャンドルの灯り、照明が情景に色を添え、白色系の衣装を着た役者さん(女性5+男性2)がお互いの温もりを感じる近さで語る。

19:04ひとり登場...1924前説(吉田さん、70分)、19:29二人目の男性、開演~
20:34終演、アフタートーク(吉田さん、演出助手の久間さん)20:41~21:05。

飾り気のない舞台、でも手作り感、素朴さを感じる私好みの舞台でした。

自然な幼さを備えた年頃のメンバー、もしかしたら今だからできるお芝居だったのでしょうか。巧い芸だけでは出せないものをみたような気がしました。卒業公演、日程があえば行くようにします。

Mr. Fujino

Mr. Fujino

世田谷シルク

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題881(13-320)
18:00の回(曇、なんとか雨はあがる)。17:11会場着、受付(整理番号付)、17:32開場(10番ずつ)、中の階段から会場へ、桟敷と3-4列目はベンチシート、2列目(段差あり)はパイプ椅子。天井から「竹」が数本ぶら下がっている。舞台には木製の簡素なテープル(3)と椅子(6)、左右には大きな(薄手の)布、劇中、役者さんはここに控えている。18:06前説、18:09開演~19:28終演。上が白で、下は赤の衣装、履物は黒。女性は真赤な唇。こちらは3作目、やないさん(白米少女)がでていらっしゃるのでみに来ました。昨日、型破りな英語劇をみているので、本作、興味深くみることができました。

ネタバレBOX

天地が逆転したような造形、竹、天井までの白い布で仕切られた俗世界、そこを出入りするための(機械的な)所作、そこで語られるさらに異国のコトバ、漏れ続ける雨水、得体のしれない建物、疑い、1本だけ弦が残っているハープ(希望)から何かを聴くことはできるのでしょうか。

やないさんの芝居(白米少女、客演)はほとんどみているはずですが、本作が一番運動量が多かったように思います(よく腿が上がっていました)。

前日に英語劇をみているので、観劇中は普通にみていましたが(もちろん、英語、できません)、何で英語だったんでしょう。
フェードラズ ラブ

フェードラズ ラブ

Doubtful Sound

タイニイアリス(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題880(13-319)
19:30の回(曇)。何時から受付なのかわからず19:15中を覗くと受付してました。前方は桟敷(クッション)、後方は座椅子。舞台は三角形(客席側が底辺)、下手に白いカーテン(影が映ります)、上手は字幕用のスクリーン(奥からプロジェクターで投影)。下手にパイプ椅子があり、ここでギター演奏(いい声、曲)。客席右方ではドリンクを販売(劇中飲食可らしい)。客席の会話は英語、日本語はほとんど聞こえない。

サラ・ケインの「4時48分、サイコシス」は2回みていて(別の劇団)、イェリネクの『雲。家。』(こちらも2回)とともに、よくわからないけど強烈に惹かれるものを感じる作品です。そのサラの作品が上演されることを直前に知り予約しました。

「一部暴力的/性的描写、言葉遣い、日本語字幕つきの英語での上演」、前者は問題ないものの、後者はいまさらどうしようもない…映画は字幕しかみないのでそれでもいいか…実際のところ、長ゼリフばかりではなく、1〜2語のよく耳にするセリフもありおおむね大丈夫でした。

場内は妖しい小屋の風情、奥に大きいだけの椅子が一つ、ソックス(用途は◯△※)が散乱。不在の王の息子、後妻の母親、その娘、3人がドロドロに(性的な関係でも)絡み合うのでした。

脚本を読みたい。

つかまえてごらんなさい、箸で

つかまえてごらんなさい、箸で

GORE GORE GIRLS

王子小劇場(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

無題879(13-318)
13:00の回(曇、小雨)。12:30受付、開場。歩道に面して「王子小劇場」と書かれた木製のベンチが3つ、横の店舗前の2つ(禁煙マークあり)には自転車が横付け…。入口手前、赤いベルトのガイドポールがあり、これはこれでわかりやすい(受付開始まで外で待て)。舞台はテーブルと椅子が4脚(白、薄緑)。パイプ椅子席(1〜3列はひな壇、4〜5列はフラット)、BGMは古い洋楽、My Genaration('65)しか知らないけどみなこの年代風、12:54最前列にミニ椅子が出て、開演後、お客さんが座りました、12:56前説(ちゃんとBGMの音量を下げていました、80分)、13:01〜14:21終演、こちらは初めて、(お話)筋が通っているようでいつまでも平行線を辿りつつ、突然、法則は歪み、対称性は破れ、交差したようにみえました。森山さんは「サミシガリヤ(ノミの心臓)2013/5」をみていました。

ネタバレBOX

なかなかテンポに馴染めず苦労しました…結束(&血束)は当事者たちにメリットがあるから成立するように思うので理由など(独身)はそれでもいいのだけれど、その「先」が妖精というのでは、突然、霧の向こうに消えて行ってしまったような印象を受けました。一方、残った二人はいかにも俗っぽくて好き。


大がかりなものはなく、緩やかに進展、個別にみると癖のある設定なのに、全体でみると普通のようにみえるから不思議。

「説明」は本編とほとんど関係ないのはなぜだろう。

『赤と白』 ―なかなか救われない人を救いたい寓話集とダンス―

『赤と白』 ―なかなか救われない人を救いたい寓話集とダンス―

かもねぎショット

神楽坂セッションハウス(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

無題878(13-317)
13:00の回(曇)。12:00受付、12:30開場。客席右側を少し空け、やや円弧を描いた客席配置、役者、ダンサーは4箇所から出入り、1〜2列目桟敷(なかなか埋まりませんが、開演時には満席)、3列目〜椅子席。BGMはサントラ他、13:03前説(アナウンス、105分)、13:05開演〜14:52終演。劇中、地震発生(14:25)公演はそのまま続行。「Drama」「Dance」が重なり合いながら場転する不思議な舞台。外の神楽坂では「神楽坂まち飛びフェスタ2013」、坂の上から下まで「坂にお絵描き」真っ最中でした。

「11月のモスラ」は「8月の鯨」からきているそうですが未見、中川さんは「キングギドラ」をみました。「気球」「博士と助手」「赤ずきん」「3匹の子ぶた」「るり子と蝶子」のDrama…気の利いたショートショートのような味わい…を挟むようにダンスパフォーマンス。

オーディション

オーディション

劇団SwanLake

池袋GEKIBA(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

無題877(13-316)
13:00の回(曇)。12:40着、受付(指定席、チケット裏に座席番号)、A〜Bベンチシート、C椅子(ここまでフラット)、D〜F椅子(ひな壇)。舞台はダンス教室の稽古場、上手にレッスンバー、壁にカレンダー、写真。撮影用カメラが客席右に。12:50前説(とても元気な方、宇佐美さん、80分)、13:05「おはようございます」役者登場、前説でした、13:10開演〜14:28終演。ダンスでもバレエ作品はみないのでので気に留めていませんでしたが、偶然、梅田泉さん(本公演で4作目)のお名前を目にしたのでみにきました、此処は1月、「STRAYDOG」のLIVEにきて以来。

ネタバレBOX

「スタンフォード監獄実験」(「es」は未見)を模し、過去に起こった事件の真相が明らかになってゆく有様を素直な展開で描いた作品。小さい頃みていたアニメ、読んでいた漫画のように、いかにもな嫌われ役(ここがホントにいやらしくできるかがポイント)、意外な人物の過去、思っていた事実の底にあった真実、始まりはポツンと降ってきた一雫の雨、積みあがれば押し潰される。一度壊れた壁は決して元には戻らないが、戻ったように振る舞うしかない。

お話的には、なぜオーディションで「監獄実験」をするのか(動機)、オーディションで採点をするのであれば、24時間「監視」する必要(どうやって採点したんだろう)があるだろうし、途中で(暴力禁止)ルールを変えた時点でオーディションという衣(手段)は破れているように思えました。

「社会問題」という視点は興味深い、次作がどうなるのか。

余談:当パン裏、安田さんの「無責任館長」は(アニメのことならば)「艦長」ではないかと…「館長」でも面白いと思うけど。
巣窟の果て

巣窟の果て

643ノゲッツー

劇場HOPE(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

無題876(13-315)
19:30の回(曇、ちょっと雨)。18:55会場着、受付、19:01開場。舞台真ん中、縦に白いライン、そこに続く奥にも白(上に行くほど広がってゆく)、左右(ほぼ)対象のレイアウト、幾何学模様。下手に丸テーブルと椅子、上手にベンチ。19:26前説(アンウンス)、19:31開演~踏切の音、救急車のサイレン~21:05終演。5作目になります。

ある場所にこだわる者たち、15年前、占い、極端な性格設定、破壊、再生、絶望と希望。なにがどうなっているかわからないまま終盤へ...意外とこじんまりとした(お話の)結末でしたが、お芝居は面白かったです。

ネタバレBOX

壁に見えたのは薄手の布で、「その向こう」でも演技、上の方、左右でも(顔だけですが)芝居は続く。

お話の各パーツが普通のものなのはいいとして、ひとつにまとまったとき(ラスト)の力が弱いかなと感じました。

履物…おひとり、室内用のスリッパかな?

全員、暴力的なものを持っていたのかな…そうでなければならなかったのかな。

15年間、ずっと保ち持ち続けるには相当の意志と驚くべき「目的」があるはず…でも、あまりそうはみえなかった。

状況が曖昧なお芝居の場合、食い込んで行くか/取り残されるか、のどちらか、今回は前者。

The Absence of the City

The Absence of the City

冨士山アネット

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/10/29 (火) ~ 2013/10/30 (水)公演終了

無題875(13-314)
19:30の回(曇)。地階へ下り18:31受付(整理番号 あり/なし、があるようです)、当初は19:00開場予定のところ19:15に変更、19:02ロビー開場となり、結局、開場は19:25(整理番号なし→あり、の順に中へ、19:32前説(アナウンス)に続いて開演~21:01終演、アフタートーク21:07~21:23。正面奥に大きなスクリーン、やや上手に「ドア」、床には大小の雑貨...自転車、ポリバケツ、ヘルメット、キャリーケース、ペットボトル、大きなじょうろ、ぬいぐるみ、扇風機、PC...その周辺を四角く照明が囲んで、上には電球。

富士山アネットは3作目、家族の証明(2011/5)、八(2012/1)。かなり繰り返しが多く、そこはちょっと苦手。ダンスを探す..ということでしたが、なかなかイメージしにくかったです。

秋のソナタ

秋のソナタ

ぴあ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題874(13-313)
19:00の回(曇)。18:35会場着(全席指定)。指定席+高い、ものはまずみないのですが、「満島ひかり」という名前をみて予約をしました。満島さんは2010/5に「カケラ」「川の底からこんにちは」をみて(どちらも映画)、その後、お芝居に出ていらっしゃるのは知っていても敷居(も値段も)が高く、ようやく今夜「ステージサイド席」でみました。文字通り「舞台横」からみるのですが、満島さんは横顔が綺麗、また、正面からはみえないアングル、なんといっても舞台に近い、などとても臨場感ある位置(舞台、左)でした。

(肝心のお話)外国ものはやはりダメでしたが、蝋燭の灯り、テーブルの使い方など新鮮でした。評価は、役者さんおふたりに。

ネタバレBOX

横からみていると照明の加減、顔の陰影、背中など普段気にしない部分が新鮮に感じられました。四方を囲ったもの、コの字、対面…いろいろありますが、広い客席の間で演技する場面もみえるし、エヴァが車椅子に座ってシャルロッテの本音をうんざりした様子で眺めているのもよくみえました(反対側の席からはみえないかも)。

人が二人いたら諍いが生まれるし、抑えきれない感情も沸き上がる。取り返しのつかないこと、取り戻すことができないもの、喪った記憶だけが硬く、凝固に、ゆっくりと重みを増してゆく。

最後のシーン、テーブル後方にある(吊られた)ガラス窓、客席側からエヴァ、向こう側からシャルロッテ…、手を伸ばしゆっくりと近づく…シャルロッテの後方にエヴァの姿が映り込み…二人のエヴァに挟まれたシャルロッテ。正面からみたらこうはみえないのでしょうが、ぞくっとしました。
Constellation

Constellation

㈱NEGA

原美術館(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題873(13-312)
19:00の回(晴、少し風)。2年前、相当前から並んでいたので1時間前に、と思っていたら17:30からに変更(当初予定では整理券配布は18:00)となっていました、17:15で10人ほど、周囲はずいぶん暗くなってきました。17:30、受付、整理券発行、18:30にピンクの展示室(ギャラリーⅡ)に集合という指示、17:21廊下(前回は外の駐車場)に整列、招待+一般(1〜10番、以後、10人単位)の順の順に中庭へ。今回は縦、美術館を左にみて、北向きの設定。中央に横長のボード(壁)「Constellation…(あとで気がつきました、「SEIZA(黒田さん)」からきているのですね)」美術館裏、ボードの先、隣の建物の壁に「流れる白い雲」が映っています。桟敷2列(クッション2枚、ブランケット1、オンパックス1)、その後ろに椅子席、客席右手にギター奏者、少し風がありますが、天気は良好。前回は壁一面に投影されとにかくビックリ。今回は、中央のボードと、やや距離をおいた壁、そして地面、木々にも。情緒あるれるダンスと、深い響きを聴かせるギター、星が降ってきたかのような光たち、月へ還る者たち、その月は、手が届きそうなところまで降りてきて観客を圧倒するのでした。雲、星々、幾千のつながりが晴れた夜空の下で展開され、とても神秘的。お伽話をみているようでした。

月刊小玉久仁子10月号「女心と秋の空」

月刊小玉久仁子10月号「女心と秋の空」

ホチキス

スタジオ空洞(東京都)

2013/10/22 (火) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

無題872(13-311)
13:00の回(雨)1219受付、12:開場。入って右側が客席(3列)。上手、ちょうど柱の位置にパーティション、白っぽい布で覆われています。床には青い円、と半円。最前列のすぐ前に黒いテープ(ここから足を出さないようにということなのかな)。13:04白菜登場~14:20終演。「空を読む女」「水辺の家」「スーパーお母さん」等、白い布はスクリーンになり映像と幕間のコミュニケーション。ホチキスは「ボーナストーク」「看板娘」..「月刊」は初めてです。

ネタバレBOX

ボツねたの積み重ねがあってのこの「笑」。久しぶりの村上さん。夏休みの宿題...工作のような自由の女神、笑わずにいられましょうか。
The funeral party

The funeral party

ENBUゼミナール

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/10/26 (土) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題871(13-310)
19:30の回(曇)。18:56スタッフの方から開場(=受付)5分おしとの説明、19:04受付(チケットレス)、最前列はミニ椅子、2列目に座ります。中央に大きなテーブル、黒い布。上手におおきなボード、黒い布、足の部分、前と後ろが白黒。手前にあるのは白い木製の椅子。正面奥、小さな紙片をつなげた(ストリング風)カーテン...空調に揺れています。19:30前説(55分)、19:35開演~20:27終演。イベント企画会社、顧客、同僚、葬式に集まったひとたち(funeral party)。

7月に中屋敷さんのクラス「昼下りの岸田」をみました。11月の吉田さんクラスにも行きたいなと思っています。当パン、葛木さんのコメントを読み、感じ入る。本作は中間公演らしい...このメンバーでの卒業公演は3月のようですね、またみに来たいものです。すでに他の公演への客演でお名前が載っている方もいらっしゃいます。

ネタバレBOX

ラストの捻りには思い至りませんでした。このまま「嘘」であることがバレてお終いなのかと思っていたのに、そうきましたか...。

ただ、偽の葬式を企画、実行するという点だけ「?」でした。いくら自分の(枯渇寸前の)想像力を駆使しても、この設定に無理があるように、嘘も方便の域を超えすぎているように思えてなりませんでした。

役者さんたちはみなさんいい感じでした。もしこれから観劇を続けることができたとして、1年先、2年先、ENBUの公演でみましたよ、と声をかけることができる役者さんがでてきてほしいと思っています。
パフォーマンス「目に殴られた」

パフォーマンス「目に殴られた」

二十二会

長島ビル6階お風呂場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題870(13-309)
16:00の回(曇)。雑居ビルというより賃貸アパート風、16:01階段を上がると途中で受付、そのまま案内に従ってさらに上がる、狭く急なその先は風呂場(!!)でした。ヘッドホンを使用するので着装、入り口にカーテン、ここで靴を脱ぎ、一歩中へ、スリッパを履き、(床の)足形の位置に立つ。白い空間、奥の浴室、正面の壁、丁度視線の先に赤いモノがくっついている。ヘッドホンから人の声(70%)+デジタル音声風(30%)、赤い点を見続け、決してずらすことがないように。「一歩前へ」、「一歩前へ」、三歩目で浴室へ入る、指示に従うのがルール、視野の端に浴槽、何かいる…。7月、BankARTで行われた作品の再演(こちらは未見)、実際の風呂場というのがシュール。一人×一人、は「かもめマシーン」で経験ありますが、本作では視界を制限されるので、かなり違いました。ビルを出ると16:23。神田の古本屋に行ってみる、映画「森崎書店の日々(菊池亜希子、2010)」を見て、ロケで使われたお店を訪ねて以来かも。

ネタバレBOX

誰かいる…遠藤さんしかいるはずないのに「目を逸らしてはイケナイ」、抑制された視界の反動で自身の反応に気持ちが向かう。いろいろ状況を分析するには、赤い点、白い壁では情報不足、ますます神経が張り詰める。浴槽内で白いモノがゴソゴソ動き、ピンクに変化する。シャワーノズルを掴む手、写真を撮る、何か持たされる…灯りが消え、闇。赤い光のポイントが現れ、目で追うようにと。持たされたのは風呂用の椅子、腰掛け、光を追う。しばらくして手の甲に何か貼られる、灯りが点き…終演、振り向くと誰もいない、SF小説だとこのビルは異次元だったとかだろうか。

実際は、外の階段に全身ピンクの遠藤さんがいるのでした。二十二会は2作目、先月「これが100である」久しぶりの渡辺さん、そこで演じていたのが遠藤さん。

ホンの短い時間、野生の感性に触れたような、神経のマッサージを受けたような、邪念が渦巻く自分に向き合わされた気分。
『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

無題869(13-308)
19:30の回(雨)。「太陽とサヨナラ」。19:08会場着、受付(全席指定)。上手に螺旋階段、陸橋のようなものにつながってキャットウォークに接続。下手に床下から天井までの赤く細い柱、床には四角い穴。客席はB列から19:16/28前説、誘導灯が消え、19:33開演~21:33終演。

ネタバレBOX

「フリル」がだめで、@空洞の2作(6月&7月)がとてもよくて、本作は...ちょっとだめでした。ダンス、パフォーマンスはまだいいのですが、お芝居がわかりませんでした。お隣の女性方はたくさん笑っていたので、もう感覚だけなのでしょう。

物語そのものに惹かれるものがなく、登場人物たちがそこにいなければならない意味、そのセリフでなければ伝わらないものをとらえることができないまま終わってしまいました。

太陽というなら核融合していて、それが砂漠化の原因なのだろうか。それだったら水(飲み物)は大変貴重なものだろうし...それがダチョウ...か、とか余計なことを考えてしまいました。

セッションハウス(@神楽坂)の予定を確認していたら「CHAiroiPLIN vol.5
『THE BELL』」に田中美甫さんのお名前...みにいきましょう。
支線ガード下・始発

支線ガード下・始発

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題868(13-307)
19:15の回(曇)。(18:15受付開始)18:35会場着、受付(整理番号付)、18:45開場、黄色い整理番号札を受け取っている方(?)優先、その後、整理番号順10人ずつ。ガード下、飲食店の裏、小さな広場。BGM、車、バイク、列車。薄汚れた壁、昼なお暗そうな街の片隅、風雨にさらされた家と家、フェンス、ポリバケツ、赤いコーン。18:55ライヴ〜19:15開演〜21:16終演。いつもの生活に挟まれた「特別な一日」をめぐるドタバタでひたむきで、懸命で、何より信じ、支え合う者たちの物語でした。

ネタバレBOX

増田恵美さんのドレス姿…よかった。たくさんの花が咲いたようなシーンでした。

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