miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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心の中、翼ひろげて

心の中、翼ひろげて

夏色プリズム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/02/27 (木) ~ 2014/03/03 (月)公演終了

無題1016(14-055)
19:30の回(雨)。18:45受付(整理券あり)、19:00開場。舞台前(&全)面に白い布があり様子がわかりませんが、最前列と舞台との間が狭く、隣りともちょっと窮屈、満席の様子。19:28前説(95分)、19:33開演~21:12終演。

異色の作品で、どう感じたらよいのか...拒絶する部分と普通に観劇している部分とが分離したまま終了。前の方のコメントにあるように「普通」の部分はラブストーリーですが、「そうでない部分」はどうでしょうね。そもそもこういった「設定」は架空の物語の中とはいえありえるのでしょうか…ありとして、さてどうみたらよいのやら。

ネタバレBOX

ウィキペディアで「セックスボランティア」という項目をみると、河合香織著「セックスボランティア」、大森みゆき著「私は障害者向けのデリヘル嬢」の2冊が紹介されています。私はどちらも読んでいるのですが(随分前のことで詳細は忘れました)、お芝居を観ながらかなり違和感を感じるのでした。「性産業」の存在を否定するとかではなく、本公演への組み込み方(意図)がよくわかりませんでした。

この施設は「公認(あるいは暗黙)」の性介助施設でもあり、介助行為というのは、両者の合意があれば「何をしてもよい」という設定になっています。この設定を受け入れるかどうか。場所を選ばず...だから盗撮までされる施設…かかってくる無言電話…運営している夫婦はただの善人なのか...

私にはよくわかりませんでした…ボランティアで、結婚後も(夫の了解があれば)この「仕事」を続けることができるし、誰の子かわからずとも産むという意思…

妹がそのために妊娠し激怒したはずの兄も最後は受け入れてしまう。

この枠組みを入れることによって何が見えてくるのでしょう。

「生」と「性」の2本の糸の織り方が違うような気がしてなりませんでしたが、そんなことは承知のうえのことでしょうし、どういう意図で「性介助」というものを採りあげたのか...そこを知りたいと思いました。

子供を産むことができないから…だけでは…このことをもっと深く掘り下げることだってできただろうに。
ダンスっておもしろい!?vol.7

ダンスっておもしろい!?vol.7

子りすの会

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/02/27 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題1015(14-054) 登録内容違っています
※「説明」にある演目は昨年のものですのでご注意ください

19:00の回(晴)。18:00受付(当日券で/整理券あり)、18:30開場。19:01/19:05ブザーが鳴り開演~20:07、休憩、20:16~21:08終演。全13演目。ピアノ演奏+朗読/歌唱、ハーモニカ、ギター(ボリュームペダル/ディレイ)とキーボードのエレクトリックな伴奏、ソロから群舞まで多彩で個性的な演目と力強い踊り。

コロブチカ

コロブチカ

gojunko

atelier SENTIO(東京都)

2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1014(14-053)
19:00の回(晴)。18:23受付、18:40開場。たぶん、ここ「SENTIO」では最後の観劇。※初めて観たのは「aji」の「走れメロス2011/4)」。

左右の壁、丸椅子が各2、奥に小さな木製家具、テーブルが脚をたたまれ立てかけてある、雑誌入れ。18:56前説(水を使うシーンあり、ビニールシートを使うように)、壁に文字が映る…フォークダンスって…(子供達の声が聴こえる)…輪…反吐がでる。

濱地さんは桜美林らしい、イグロさんは「かもめマシーン」、小瀧さんはいろいろ。

ピンクのテープで仕切られた部屋、無職29歳の独身女、訪ねてくる「メシ友」の男、前の会社の後輩でリストカットの女、異母妹、3年2組の同級生(男)、小さな生き物、キャリーケースとハイヒールブーツの女、流れる「ケ・セラ・セラ」、不味い料理、消えてゆくシャボン玉…輪の中心にいたかった男…太もものキズ…中心に向って跳ぶ男…また独り。

集団行動が苦手(or 嫌い?)な自分には面白い内容でした。

〜20:28終演。「女の子」役濱地さんのキャラクターが面白く、妙にツボを押さえたツッコミが冴えていました。でも、どうやって食べ物を仕舞い込んでいるのでしょう。

「あなたのまちまで」「わたしのまちから」【ご来場誠にありがとうございました!】

「あなたのまちまで」「わたしのまちから」【ご来場誠にありがとうございました!】

ラフメーカー

新宿眼科画廊(東京都)

2014/02/18 (火) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1013(14-052) わたしのまちから
13:30の回(やや曇)。「受付開始・開場は開演の30分前、時間になったら案内するので、こちらでお待ちください」の張り紙。時間通りに受付、開場、カーテンをよけて中へ、右側:舞台、左側:客席(椅子が2列)、舞台にはパイプ椅子×4(カバーあり)でひとつのソファ、2組ずつ向かいあっています。ピアノ曲が流れ、程よい暖房(真下だったからかも)でリラックス。

13:31入口のカーテンがひかれ、客席後方の照明が明るくなる。ソファのも照明があたり、マフラーをした女性が入って来る、どうやら駅のホームらしい〜14:47終演。

こちらは3作目になりますが、過去2作はもうひとつあいませんでした。今回、新宿眼科画廊という不思議な力を持つ「箱」でどう演じられるか期待を持って観に来ました。

「上り」と「下り」のお話なのですね。ヘンな相手を遠ざけるしぐさなど、車中のやりとりが結構面白く、暖かさを感じました。実際には、事故などで電車が止まると殺伐とした雰囲気になりがちですが、これからはきっとこの公演のことを思い出すでしょう。

なんとなくですが「その街のこども(劇場版)」、佐藤江梨子、森山 未來、の味わいが思い出され…

すみません、もうひとつの方は観ることができませんでした。

成れの果て

成れの果て

elePHANTMoon

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/02/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1012(14-051)
19:30の回(曇)。18:45受付(整理番号あり、15番から配付はどうしてだろう、会員?)。19:00開場。ちょっと斜めになっている会場。客席右側は見切れる。畳の和室、奥はガラス戸、庭、生垣、ビールケースの上に鉢植え。大きな(木製)テーブル、家具、人形、雑誌、はたき、電話、ティッシュ。左右にも部屋がある設定(下手、手前は玄関へ、奥は押入れ、キッチン。上手は別の部屋へ)。なぜか座布団はなく、いい具合に擦り切れている畳。

19:14(110分という案内)、19:25通路へ客入れ、2階へも、19:36前説(アナウンス)、BGM(かなり長い)、暗転〜21:36終演。

こちらは3作目。山田さん、川村さんが出ていらっしゃるので観に来ました。「成れの果て」…検索すると、落ちぶれはてた姿、腐れ果てて使い物にならなくなったありさま、など時間の経過を伴い…あがきながらも真っ直ぐドン底へ落ちることのようです。10人の登場人物、ひとりとして絵に描いたような幸福など持ち合わせていないのに「ふり」をして生きているようでした。

ネタバレBOX

少し前、性犯罪を扱ったお話を観ましたが、テーマの採り上げ方は全く違います。昨年、キキで前説をやっていた川村さん…パッと見た目は(もちろん)同じですが、壁が崩れるか、柱が折れるか、畳が裏返るか…くらいの過激さ。相手を抉り続ける、稲妻のような詰問。

一方、(姉役)山田さんは最後の最後まで、冷たい深海の底に潜み、一気に噴煙をあげるのでした。「しない」ということが引っかかっていましたが、「そういう」結末でした。

殺虫剤らしきものが見えていたのですが、いきなり襲いかかるとは思っていませんでした。蛍光灯のチラツキが不気味。

隠さなくていい、いつバレるか不安にならなくていい…

ずっと思っていた、なぜ今なのか。同情からなのか…

中心を喪った10人は何処へ行く。
許して欲しいの

許して欲しいの

劇団競泳水着

高田馬場ラビネスト(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1011(14-050)
17:00の回(曇)。16:15受付(整理券あり)、16:30開場。16:45/16:59前説(アナウンス、80分)、当日券のお客さんを入れて17:07開演~18:23終演。糸井さん以外はそれぞれ数回観ていました。なにが驚いたかって「月刊・山之内もも子」の(マンガ)単行本実物が出てきたこと...見間違えではないと思うのですが...。

こざっぱりした部屋、奥側には大きな本棚、マンガ(手塚治虫漫画全集だけわかりました)、映画ポスター(Casablancaと読める)、雑誌、ファイルボックス、中央にテーブルと椅子(3)、上手に作業用のデスク(ワゴン)、椅子、筆記用具、デスクトップPC、他にサボテン、土瓶、ソラニンなど。

2列目のみベンチシート、最前列と舞台との間がほとんどないので、奥へ行くには舞台に上がるしかないようですが、特に養生を施してあるわけでもなく、スタッフがきちんと誘導しないのでお客さんによっては狭いところをやっとのこと通るのでした。

終演後、台本を購入。

ゲンゴロウ

ゲンゴロウ

のーたりん様

pit北/区域(東京都)

2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1010(14-049)
13:00の回(やや曇)。13:35受付、開場、いつものルートで下りようと進むと奥に数名座って談笑…「?」と思いながら、下りて「左側」へ。聴こえるのは「ゴボゴボ」と水中の音。下手に低いベッド(白)、奥のコーナーにはカウンターのようなもの(白)、中央にテーブルと椅子(これも白)、そしてシュノーケルをつけた「何か」が白い薄布をまといあたりを眺めています。カウンターや椅子の下部分が黒く汚れているのは暗示的。

頭上からはずっと元気な話し声が聴こえてくる(内容までは聴きとれず)、なんだろう…と気になるので、入って「右側」のお客さんの反応を見るのですが、特に注意している様子もなく…でもですね、後で考えると、これは表向きの「一家団欒」「仲の良い人たち」を現していたのではないかと思うのでした。12:55前説(90分)、13:06開演〜14:45終演。

日芸の皆さんの公演だそうで、ちょうど、先日@LE DOCOで観た「鮭スペアレ」は日芸のお二人が旗揚げ(2005)。

始まりは「生活図鑑(2013/9:河合さん、手塚さん)」→「白昼夢(2013/10:河合さん、)」→「フジフォー(2013/12:千田さん、手塚さん)」、ずっと遡ると「PAPALUWA(2012/3:佐野さん)」まで。

※「ゲンゴロウ」は肉食性水生生物で呼吸のため水面に上がってくる。

唖太郎。両親と姉弟、曽祖母、伯母、友人、風俗嬢…謎ペット。

みな「何か」を持っていて、抑制する術を知っている者、隠す狡賢さを持ち合わせている者、自己に振り回される者、自己を喪いつつある者、助け支えることを職業とする者、ひとり…超えた者。家族というつながりの息苦しさ、解放されることへの不安がどんどん内側への力となって…崩壊する。

「唖太郎」が「唖」という文字を持っていることと、他の者には存在しない「ゲン(言)ゴロウ」とは表と裏の関係ということなのでしょうか。

言葉を喪う、ということをもう少し現象(ノイズではなく)として観せてくれると「(本人にはわからないらしく)大変なことなのか」「大したことはないのか」がわかると思います。公演タイトルになるほどであれば、救い難い「何か」があっていいのではないかと思いました。底なし度合いはブラックホール並か。

....と書いておきながら、1日経って違うような気がしてきました。家族はみな仲が悪く、お互いを避けていて「口だけ動かし」ていた(実際にこういったシーンあり)けど、これが「家族」、「ただいま」を言うたったひとつの場所、ここで話をしたい...最後の震えるこの叫び...これなんですね(※2/24記)。はっきりとは覚えていないのですがかかっていたのは「Sigur Rós」でしたでしょうか。

河合さんは4作目、千田さんは2作目。

元子は実質的な大黒柱、それが内部(身内)から崩れる様をキャベツを刻み続けながら(トーンを変え)演じ切っていました。


最後に。入口に13:30受付とあるのだから、時間前にはスタッフが状況を説明に上がってくるくらいの気遣いがあってほしいです。そうでなければ、「受付開始・開場は開演の30分前、時間になったら案内するので、こちらでお待ちください」…これは、本日観た劇団の実例です。

1000mile

1000mile

日本女子体育大学ダンスプロデュース研究部

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2014/02/23 (日) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1009(14-048)
18:00の回(やや曇り)。17:00着、この時にはほとんど風がない…が、しばらくすると雲も厚くなり、風も出て冷えてくる(外形からして上部に当たった風が下に流れるように思える)。17:13足下、階段の照明が点く。若干早めの開場、桟敷席の左右に余裕あり、18:00マイクを使っての前説(60分)、よく通る声、ゆっくりと綺麗な発音でとても聴きやすいものでした。18:05開演〜18:56終演。

日本女子体育大学の公演は、「ぴちぴち〜(2013/5@本会場)」、「猛烈浪漫狂詩曲(2013/12@本会場)」、「Capsule/卒業公演(2014/1@府中の森)」、本公演と1年間で4公演。当パンでお名前をみると「猛烈〜」に出ていた方もいらっしゃいました。

「暖色」「寒色」と二つの色彩を使い分けた衣装、照明。あちこちでおきる小さなさざ波、波頭、押し寄せる大きな潮流が混ざり合うような振り付けの妙、これを身体で表現し切る技量、渾身の力を振り絞った舞台でした。

田中美沙子/ダンスパフォーマンス『鳥籠が鳥を探しにいった』(アフォリズム、短編より)

田中美沙子/ダンスパフォーマンス『鳥籠が鳥を探しにいった』(アフォリズム、短編より)

夜想 presents パラボリカ・ビス

parabolica-bis(パラボリカ・ビス)(東京都)

2014/02/21 (金) ~ 2014/02/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1008(14-047)
19:30の回(曇)。18:50、1Fで待っているともう受付をしていると声をかけられ、階段を上がります。右手、ショップで受付。開場まで待つようにとのこと。サイトでは「Open19:00」とありましたが19:20開場でした。会場は1F、外から見て左側のガレージのような、倉庫のような場所で、コンクリートむき出し。入る際、足元に注意と...水が入ったグラス...コップ~花瓶大のものまで...形も大きさもいろいろ、が四角く並べられ、座席はL字型。反対の壁、踏み台があり、少し高いところに椅子とキャンドル。19:43開演、突然現れ、床に「Franz Kafka」と白い文字を書きなぐる、何行も何行も、憑かれたように~20:36終演。

田中さんは仙川で2回「うぶ毛しっぽと白髪まつげ(2012/6)」「闇とルシフェリン(2013/7)」を観ました。本公演、ダークな雰囲気(グラスに張られた水の内側(田中さん)と外側(観客)、漂う冷気、スモーク、無音、BGM...狂気との境を観ているようでした。

ネタバレBOX

仰向けで手足を激しく動かす、座る、立ち上がる。途中、語りが入りますが、カフカの一節だったのでしょう。左手をグラスに突っ込む、跳ねる水、残ったものを飲み、頭からかける、踏み台を使ってやや高いところに上り、椅子に近づく、椅子の上にはラメパウダーのようなものがあり、全身に塗りたくる。床に降り立ち激しく舞う、コップを数個内側引き寄せ円をつくる。胸元から小さなプラスチック容器を取り出すと、中には黒い液体、ポタリポタリ...円に沿って黒い沁みができる。線香花火を口にし...燃え尽きる。
あうろらの君

あうろらの君

ヅカ★ガール

秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)

2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1007(14-046)
19:30の回(曇)。18:55開場時間が19:10に変更、受付、開場、ミニ座椅子席(ひな壇)。19:28前説(100分)、19:30吹雪く音、19:33開演〜21:09終演。劇団リトルスクエア「のばらのばらのばら(上埜さん、佐野さん)」を観たのは2012/7@教室。ことうさん、寿里さんは「ラフレシア(2013/10 白昼夢@明石スタジオ)」で。

「雪の女王」は、アタマーノフのアニメーション(1957)をテレビで観たことがあり、山室静(訳)藤城清治(絵)の角川文庫版を持っています。

「あうろら」とは何かと思ったら「女神アウロラ」(ローマ神話'人々に明かりと希望をもたらす女神')なのですね。はじめは「あうろら君(くん)」と読んでしまい、どこのどいつのことかと訝ったものです。

白い舞台に女王の玉座、周囲は白い布で被われ色合いを変える照明を受け、影のない世界はオーロラのように輝きます。二つの時空が交互に現れ、一つの物語となりました。

大きな仕掛けで、山あり谷ありで、勢いに任せる…物語ではありませんが丁寧に創られた印象。指先の「白」、雪の結晶を模した髪飾り、淡い色使いの「提灯」、カラーコンタクト(グリーン)?…雪解けのせせらぎ、桜色が舞い散る、柔らかい彩りの舞台でした。

当パンによると上埜さん、3月に「楼蘭(@東演パラータ)」。「楼蘭」は「夜にだけ咲く花(2011/2@die pratze)」「短編集 幻獣の書(2013/10@新宿眼科画廊)」を観ていて、都合がつけば観に行きましょう。

眠る羊

眠る羊

十七戦地

LIFT(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1006(14-045)
19:30の回(晴)。ドアのガラスに「受付開始、開場までもう少しお待ちください」、ポストイット。19:00受付、会場は地階。「花と魚(2011/7@バビロン」からで5回目になります。此処は3回目(「獣のための倫理学:2013/2」、「AFTER shock:2013/12」)。

客席は入口側、奥(前列は椅子、後列は木製ベンチ)の対面式、奥側にはエアコンがあるので奥へ、入口側は上演中の出入りあり。左右の壁沿いにテーブル、椅子、錆びた鳥かご…調度品、みな茶系統で此処の備品なのでしょうか、座席後方にも。

19:26前説(柳井さん)、19:32開演〜ひとり入ってくる〜20:52終演。

決して広くはない空間に濃密な空気が満ちてくるようでした。

ネタバレBOX

お話は「説明」にあるとおり。但し、チラシにあるような「いかにも」な世界などどこにもなく、あるのは腐臭を放つ底なし沼。少しずつ剥げ落ちてゆく面の皮、家/一族、政治家としての矜持、裏の裏、表と思っていたその先にあったもの、役者さん10名、それを観客が挟み込む配置、いつの間にか自分も「そこ」にいるように感じていました。これは「獣」の時にも感じました。

もしかして、今回、台本あったのでしょうか…すぐ出てきたので未確認。
燃ゆる

燃ゆる

ノアノオモチャバコ

「劇」小劇場(東京都)

2014/02/15 (土) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

無題1005(14-044)
19:30の回(曇)。受付開始時間は18:45、18:50会場着、受付、ロビー階段横に「タバコシーンあり、但し模造品である」旨の掲示あり。物販コーナー、過去作品DVD,Tシャツ等、19:00開場。こちらは2 作目(2012/5)。

煤けた煉瓦の柱(煙突)、上部では赤い火が燃えている。19:25前説(110分、喫煙シーンあり)、19:30開演〜21:22終演。伝奇もの、伝統(意志/石)と効率(科学/安全)、閉ざされた世界への闖入…面白い素材だと思いました。

松本さんは「巣窟の果て(2013/10@HOPE)」、暁さんは「3.14ch(3作品)」「Please Mr.マーベリック」の作品を観ていました。 当パンの最後、「スペシャルTHANKS!!」にお名前がある望月さん(同姓同名の方でなければ)は、以前、よく劇場でお会いしていました(またどこかで)。

お話を丁寧につなげ、閉鎖的な村の特異性(隠すべきしきたり)、血を受け継ぐ者の使命と苦悩、滅びと再生などをわかりやすく(観客を誘導)配置すればもっと良くなるのではないかと思いました。

ネタバレBOX

「火口岩」から採れる「火」が何をもたらすのか(燃やし続けなければならない理由)、かつてそれが生活の基盤だったことと「フリー」の普及との関係、「火」を「集める者(一族)」と「燃やす者(一族)」の歴史的背景…それは「美味いパイプ」だけでは伝わらないと思います。宿命を背負ってでも守らなければならない「血」とは何なのか。過去、歴史において、その力が働いた事象は何か(富士山の大噴火とか…)。

衰退する地場産業と最新技術を導入した「科学製品(に伴う安全神話)」との対立は経済成長に伴ってどこにでもあったことで、物語にするためには「村(集団)」の存在をもっと深掘りする必要があると思いました。

原子力(ウラン鉱のようにそのものには危険性がないが)かと思ったのですが、そうでもなさそうですし、命を削ってでも絶やしてはならないものとしてのインパクト(説得力)がないように感じました。

また、企業買収する目的が不明瞭。一般的には「設備(規模)」「技術(人材)」「販路(売上)」あたりでしょうが、「フリー」に必要なものは何だったのか…水野の役割(マッドサイエンティスト?)からはよくわかりませんでした。
売春捜査官

売春捜査官

劇団EOE

都内某所(東京都)

2014/02/17 (月) ~ 2014/02/17 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1004(14-043)
19:30の回(晴)。18:50会場着、受付、東(2)西(4)南(1)列だったか、南が正面。19:21ウォーミングアップ(After The War)、19:31開演〜20:59終演。「WAR3(2011/4)」〜「WAR Revolution(2012/11)」、シークレット・ライブとして行われた「幕末純情伝(2012/1)」も観ました。

久しぶりの千本桜です。足が遠のいたのはやはり劇団員の力量に不安定さを感じるようになったからでした。今夜、観にきたのはちょっとした気まぐれだったかかもしれません。どなたが出演されるのかよく確認せずの申し込みにもかかわらず…此処で一人の若い役者さんを見つけることができました。佐々木さん…どんどん大きくなって欲しいと心底思います。

入ってすぐ、平澤さん。随分印象が変わったのは着ているもののせいだけではなさそうです。上/白、下/黒、メイク、ヘアスタイルもシャープ。暖かさと優しさ、冷たい切れ味にすら磨きがかかっています。私の場合も、初めて観た公演から在籍しているのは平澤さんのみ。

伊織さんは、「salty rock」2013/10に@兎亭の公演を観ました。

座席の関係でみえないシーンも多かったのですが堪能しました。



La saison du fruit de la passion  -ラ・セゾン・デュ・フリュイ・ドュ・ラ・パッション-

La saison du fruit de la passion -ラ・セゾン・デュ・フリュイ・ドュ・ラ・パッション-

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/02/15 (土) ~ 2014/02/15 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1003(14-042)
19:30の回(曇)。19:00受付、開場。舞台上に6着の衣装が大の字に。19:32前説(90分、2〜3演目の間に10分の休憩あり)、19:35開演〜20:12、休憩、20:22〜21:10終演。

①「花の詩」は、2013/8にスペース・ゼロで観た演目、今回はファイナルバージョンということでした。②「bridge」丸い月のような照明からスタート、陰影が印象的③「Project D」のHolidaysは、「show window(2011/10)」「しゃべる女(2013/2)」に続いての3作目、コミカルでカラフルなパフォーマンスとおとぼけ寸劇の組み合わせ④「3DK」男性(お一人、すみません、お名前わからず)の方演技が大きく大胆、迫力がありました。

【16日17:00追加公演決定!!】かあいい日本~ごどーちゃんの居る77の風景~

【16日17:00追加公演決定!!】かあいい日本~ごどーちゃんの居る77の風景~

鮭スペアレ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/11 (火) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1002(14-041)
17:00の回(晴)。10時(移動中)追加公演案内のメールをいただきました。もともと14:00の回で終了、都合がつかず2回目は諦めていたのですが予定変更。16:30会場(3階)着、受付、13:56開場(4階)。開場が押しましたが音楽が奏でられるなか座席へ。カメラ撮影あり(前日にはビデオ撮影が行われたそうです)。

以下は思いつくまま。

出入り口が3つ、能舞台はそうなっていて、ここも偶然3つ、客席の左、中央、右。加えて柱もあり、いたるところに音を鳴らす仕掛け、外の世界から切り離された遠い所に来たように感じるのでした。

セリフは少し聴き取れるようになりましたが、素材が「ゴドー」ということもあり、筋道を整える余裕はなく、観て+聴いての17:01〜18:12でした。衣装:演者、語り/白、奏者、木/黒。赤い布・靴は何かの「印」か、「面」を付け素顔を見せないのは…(先日のトークにヒントが?)。

台本があるとありがたいです。

トークのとき「ゴドー」を観た(読んだ)方は一人もいらっしゃいませんでした。お芝居を(どちらかというと)観る人たちにとって「ゴドー」はどう捉えられているのかと気になりました

シタールを生で観た&聴いたのは初めて、意外と小さめの音。

ギター:クラシックギターのカッタウェイ・タイプも初めて。

手拍子、足拍子、拍子木。

黒くて丸くて、平べったい打楽器は電子パーカッションのように見えるのですが、他の楽器がエレクトリックではないので違うのでしょう。

日大関連では、最近:「生活図鑑」「白昼夢」、渡辺美帆子さん。ちょっと前:「劇団エリザベス」「ゲキバカ」…気がつかないだけでもっといらっしゃると思います。ダンス(片さん)では、江古田のホールやセッションハウスでの公演。

この独特の味わいには何か別のコトバが必要ではないかと感じます。過去の作品を観ていないので、本作品の位置づけや特異性などはわかりませんが、まずは次回を観ましょう。

天一坊 ―萌ゆる哀婉―

天一坊 ―萌ゆる哀婉―

弌陣の風

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1001(14-040)
13:00の回(晴)。最寄駅からのJRが運休なのでバス~別路線で移動、12:00川崎着、2F広場で「ファンキー加藤 インストアライブツアー」ミニライブ、周辺は大勢の人、人。12:15会場着、12:30受付、開場。イス席(クッション付)1~4列までフラット、以降がひな壇でこちらから埋まっていきます。13:03前説(130分)、13:09開演~15:30終演。

「天一坊」については覚えていないくらい昔々テレビドラマで観たものの、ほぼ忘れています。滅多に観ない時代物ですが「clubCでした」大石さん、杉田さん、笠井さんが出ていらっしゃるので観に来ました。此処はダンス公演「LAST BLACK FISH」を先月、観に来ました。

3名のダンス...今まで「和服」での舞は観たことがなく(本作は長襦袢??)、とても新鮮でした。BGMは洋楽(Burlesque、映画観ました)。

お芝居は天一坊役の山内さんが感情の変化をとてもうまく演じていて特大好印象。セリフが現代風な箇所に少々違和感を感じましたが、宿命を受け入れざるを得なかったひとりの女性の姿がよく描けていたと思います。

Nuages

Nuages

86B210

Art Space 呼応 co-oh(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/02/15 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1000(14-039)
15:00の回(やや曇り、所々青空)。14:15会場着、路面には雪の山々、14:30受付(ドリンクチケットあり)、開場。桟敷、ベンチシート席。何もない舞台、コンクリートむき出し、上手は黒い壁になっていて、入口横は鏡。15:05開演〜15:50終演。お二人の公演、この会場も初めて。ずいぶん前、チラシを手にし、気になっていた公演。雰囲気は「サイト」にある写真そのもの。白いサラシを巻いたような衣装、舞台奥の床にあるのは白い砂のようなもの…?無音、デジタル音、クラシック、ヴォーカル曲。手に持ったライトが自身の影を形作り、天井にあるミラーボールからはたくさんの星が降ってくる。無機的、未来的な表情と動き。嵐のような音や蝉の声、四ツ谷駅のアナウンス。生命を喪った(今を投影した)、不安に満ちた未来世界を提示しているように見えました。薄暗い照明の中、均整のとれた身体、二人のパフォーマンス。最寄り駅からでは列車運休で移動できないのでキャンセルしようかと思ったのですが、来てよかったです。

【16日17:00追加公演決定!!】かあいい日本~ごどーちゃんの居る77の風景~

【16日17:00追加公演決定!!】かあいい日本~ごどーちゃんの居る77の風景~

鮭スペアレ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/11 (火) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題999(14-038)
20:30の回(雪)。19:20、3階着(3階は初めて)、受付(整理番号券あり)。会場内では写真の展示とDVD映像。19:36プレトークイベント(中込遊里×西尾佳織(鳥公園)×塚田史子)~20:15。4階へ移動。椅子席に座り見回してみます。乱雑ななかに独特の雰囲気が漂っているようで、シタール、太鼓、ギター、アコーデオン、トライアングル、鈴...など音を出すものがいたるところに。天井にはビニール製縄跳び~21:44終演。こちらは初めてで、劇団名は知っていましたが鮭(料理)のスペシャルアレンジという意味かななんて思っていました。トークに来ていらした西尾さんの鳥公園は「女生徒(2011/4@神楽坂フラスコ)」を観ましたがやはり太宰はダメだったのでした(すみません)。

帰宅後、ネットをみると生演奏、俳優のセリフにも音楽の響き、「俳優」・「ウタイ」・「楽団」による構成という説明やYouTubeの映像。

プレトークで「ゴドー」についてのお話がありました。もちろん「ゴドー」は観たことがなくこれからも観ないと思っているのですが、お話にもあったように「ゴドーを待ちながらを待ちながら」(トツゲキ倶楽部(2013/10)で大雑把な内容を知っている程度です。

始まるまでは「生演奏」付の「お芝居」なのかなと思っていましたが、その程度の想像など遥かに超える内容でした。初めてなので、「様式」を咀嚼すること、独特の節回しによるセリフ(発声)をつかむこと、いろいろな音が会場を駆け巡ること、衣装(頭に乗せた松の盆栽。能は「道成寺」を2回@国立能楽堂、みただけです)や化粧のこと、など多くの素材と表現が迫り来るのでした。

「d’UOMO ex machina」の公演も発声が独特で聞き取れるのは半分くらい、即興性のある動きなどこちらの公演と通ずるものがあるのかなと感じました。

ダンサーの片ひとみさんは「ダンス花vol.19(2013/9@セッションハウス)」、The Bambiest「TRACE」で観ていました。

できることなら低空飛行

できることなら低空飛行

ビルヂング

スタジオ空洞(東京都)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題998(14-037)
13:00の回(雪)。12:30受付、開場、靴を脱いで中へ。客席とステージとの間に黄色いテープの仕切りが2本ありますが「KEEP OUT」とは書かれていませんでした。隅の方にぬいぐるみや小さなオモチャ。客席はクッション、ミニ椅子、パイプ椅子。13:06前説(70分)、13:08開演〜14:29終演。

むちゃくちゃ面白い!「ビルヂング」という名前は目にしていたのですが、今回が初めて。歌、コント、目隠し竹輪早食い競争、テープを挟んでのダンス、食パン、手作り感100%の紙吹雪、いろんな仕掛けと息のあったダンスはとても爽快&ホット。

- かさない -

- かさない -

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール5階(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題997(14-036)
15:30の回(曇)。14:50会場(4階踊り場)着、受付(すでにお二人いらしゃいます)、15:13開場。入口で靴を脱ぎ席へ。ミニ椅子2列、その後にベンチシート席。前々作「-しがない-」の時よりふた周りくらい狭くなっていました。いろんなモノが置いてあり、ソファ、テーブル、キッチン(鍋、コンロ、秤、オーブン、冷蔵庫…)、電話台、カメラ。缶詰、TV/DVD、マンガ(ブランコ)に雑誌(FUDGE)。でも食べ残しがないのはどうしてだろう?

「Heart of Darkness(闇の奥)」が背表紙のタイトルを客席に向けて置いてあるのは、何かの暗示でしょうか…ウィキペディアをみるとコッポラによって「翻案」され、『地獄の黙示録』として映画化された、とあります。

15:36、女が一人入ってきて、コートをかけ、留守電を確認、冷蔵庫を開けて水を飲む〜17:13終演。

ある温度以上に上がらない空間。前に観たときと同様、繰り返される日常。玄関を開ければ、多少、外の風が室内をかき回すが、それは一瞬のこと。夢との対話、記憶との対話。

雪合戦…は知りませんでした…「戦争」。

次回、4月に公演予定あるそうなので、日程が合えばまた。

鍋の具材は毎回違うのかな…

こりっちに登録されている公演名、1作を除いて最後が「い(イ)」。これはASIAが初期の頃の「A」に倣っているのかな…「ASIA」〜「AURA」。



ネタバレBOX

繰り返し…日常の、ほぼ無意識の領域での行為だったのか(「しがない」にもこの様式がありました)。

やっぱり、窓から外へ出ました。

上階の住人は、外の世界の脅威を現す、と言ったら考えすぎか…

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