miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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硝子の方舟

硝子の方舟

形態ZERO

サブテレニアン(東京都)

2014/03/28 (金) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

無題1055(14-094)
19:00の回(晴)。18:37受付、開場。中央より手前がよいとの案内がありました。右側に座席(3段)、上手の角にカーテンで仕切られた小部屋らしきもの。19:00前説、開演〜20:33終演。

こちらは初めて、「活動紹介」にある、転位21、山崎哲氏も未見。「板橋ビューネ」で何作か異色の作品を観ているので、そういったもののひとつとして観ました。「説明」を読めば何を素材として採り上げているのかはわかりますが、なぜ、今、此処で、演じるのかまではわかりませんでした。

ネタバレBOX

BGMが大きく聞き取れないセリフが多々ありました。

「教団」の実態は相当部分明らかにされていると思いますが、それと比べると「そういうことかっ!」のような説得力が不足、既知のピースを組み合わせた以上のものが何処かにあったのだろうかと思いました。

お互い、うまくコミュニケーションできない、ということを表現していたのでしょうか。

おひとり、声がかすれているように聞こえました…(それとも地声?)

パロディーではなく、教団のその後を憂うものでもなく、その時代を掘り下げるのでもなく。(当パンより)「真理のため」「人殺し」さえ「善」になるロジック…は今でも世界に蔓延しているのでは?
緑子の部屋

緑子の部屋

鳥公園

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2014/03/26 (水) ~ 2014/03/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1054(14-093)
19:00の回(雨)。18:30受付(チラシには整理番号付とありますが、そうではありませんでした)、開場。旧池尻中学校の「世田谷ものづくり学校」と同じ(旧校利用)ようです。入ると右/左にL字型の座席配置。風呂桶椅子、パイプ椅子、教室の棚(?)を利用したベンチシート。
右の椅子席に座ります。正面にテーブル(発泡酒とグラス)と椅子、上手奥に細いロッカー、壁に何か造りつけてあります。下手床にプロジェクター、客席後ろにカメラ。18:56当日券の方が席へ、19:07前説(西尾さん、75分)、開演~20:21終演。台本を購入。

此処は初めてで、鳥公演は(訂正:帰宅後よーく確認すると)、小鳥公園「女生徒(2011/4@神楽坂フラスコ)」を観ていました。「鮭スペアレ」の公演(2014/2@LE DECO)を観に行ったとき、中込さんとのトークに西尾さんがでていらっしゃったので次の公演を観てみようと思っていました。

記憶はあいまいですが、武井さんは「廃墟(2011/4@KASSAI)」、「Live Forever(2011/10@大山)」、浅井さんは「インスタントガール(2012/12@COREDO)」、鳥島さんは「Turning Point(2012/3@スズナリ)」を観ていました。

劇中、客席側からの映像が壁一面に映ります。役者さんご本人とその影、映像の中にもう一組、またその中にもう一組...意図的なのか、お話が微妙に人物を入れ替えていることと重ねて(エコー、残像)観てしまいました。

7章からなるお芝居...浅井さん餃子づくりが巧い。

次回公演はずっと先だそうで、7月の「8」に行けるようでしたら。

ネタバレBOX

雑記。
白く平坦な床、ポツンと家具、元は工作室だったらしい。「ものづくり学校」は会場である教室から校庭や通りすぎる人が見えていましたが、此処は密閉された地下のひっそりとした空間、3人の息づかい。

麒麟、発泡酒の真ん中の缶、ラベルがちょっと違うが、揃って客席側に見えるように置いてあるのも演出のひとつだろうか。

◼︎不思議なこと
下着の満艦飾、出されなかった年賀状。

熊の胆汁、工場の惨事、指先と餃子、在日、多くの死、一人の死。

入れ替わる井尾と緑子。

通夜?

「教室」という意識が残っているので、捉えられたような感じを受ける(よい学生ではなかった)のですが、それはこのお話によるものだったのか、ここは日常の判断基準を外れたところ、ここでは不在、お話の中の絵に中にいるらしい少女。

人皮の本と舞い天狗

人皮の本と舞い天狗

劇団回転磁石

シアターシャイン(東京都)

2014/03/28 (金) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1053(140-92)
12:30の回(晴、暑いくらい)。12:11受付、開場。書棚に囲まれた舞台、楽譜、時計、林檎、ワイン、チェス盤(?)...「29」の文字。

12:30前説、中央線遅れで開演を延ばし、12:41開演~14:13終演。

こちらは2作目(「透化石恐竜の夢、プリズムの目玉」2013/1@新生館)、河合さんが出ていらっしゃるので観に来ました(5作目)。観ていて面白いのですが、お話が入り組んでいて少し難しいと感じました。

「牛若丸」役の折原さん、5月にlulu2014「Parking」。今夜は、この公演の後、セッションハウスで「シアター21フェス 」を観ました。ほぼ毎週通っているので、観に行けるようでしたら。※とりいそぎ




無惨なメデイアの詩

無惨なメデイアの詩

一般社団法人 日本演出者協会

タイニイアリス(東京都)

2014/03/27 (木) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1052(14-091)
19:30回(曇)。18:45会場着、気がつきませんでしたが受付は始まっていたようで、整理券あり。19:00開場、70分。

チラシ(裏)と同じ舞台ですが、おひとり中央に座っています。水滴が落ちる音。3つに分かれた舞台の下手、水が張ってあり、奥にバスタブ。中央、女性が座っていますが、白砂に見えるのは...上手、奥にソファ、コンポ、赤ちゃんの服。

20:41終演、字幕あり。張りつめた水と空気、生命を宿した者の不安。

ネタバレBOX

以下、雑記。

エウリピデス「メデイア」、ドーフマン「煉獄」とも未読、終わってから検索するも、後者の情報はほとんどない。

「アルゴ神話」関連も未読。「アルゴ探検隊の大冒険」は観たことがあるものの、昔すぎて覚えていない。

「フニクリ・フニクラ」…此処は火の山、地獄の釜と言っているのだろうか。

開演前から花嫁が座っていた所、白砂かなと思っていたらお米ですね(鋏で切ってこぼれ落ちたのも)、そこに埋められたものがあるとは…。


白いシャツに(手にした小さなBOXから)映していたのは何だったのだろう。

とても刺激を受けました。
VS(ヴァーサス)

VS(ヴァーサス)

演劇チーム 渋谷ハチ公前

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

無題1051(14-090)
19:30の回(曇)。19:00会場着、受付。BGMにピアノ曲、何処かの田舎町なのか、ブロック塀やトタン板。上手にテーブルと椅子、コンクリートブロック、空き缶。下手、木が生い茂る高台、手前にちゃぶ台。

19:29前説(アナウンス、喫煙シーンあり)、19:36開演〜21:26終演。

こちらは初めて。お話は淡々と進み、交わされる方言は自然に聴こえます。下手の家族、上手の家族、中央の空き地で繰り広げられる争い。なぜここにいるのか、何をしようとしているのか、がほとんど語られないお芝居でした。

ネタバレBOX

殴り合いのシーンは、以前、「龍とオイル」という作品(全編かなり過激)を観ていることもあり、なぜ殴り合うのかがわからなかったので消化不良。

他のシーンも同様、何をしているのかは見えていても、なぜそうしているのかがよくわかりませんでした。

もしかすると、そういうお話だったのかもしれません。

産まれなかった子、父と娘、ボクサーを目指す理由、刺される理由…
組曲『演習』

組曲『演習』

ENBUゼミナール

シアター風姿花伝(東京都)

2014/03/25 (火) ~ 2014/03/26 (水)公演終了

無題1050(14-089)
19:30の回(晴)。19:00受付、開場。19:00前説、19:31役者さん登場、開演〜20:53終演。

「空想組曲」は未見、ほさかさんの作品も未見。ENBUの卒業公演は2011/3「さくら」が初めてで、以降、数回。直近では吉田さんのクラス(2013/11)。

「演出家」の指揮による(発声)合唱+短編(8)。テーブルと1組の椅子。卒業公演をどう観たら良いのか考えるのですが、いつも、面白いものもありそうでないものもある、という普通の結論に至るのでした。今回、苦手とする、開演しているのかはっきりしない状態での雑談から始まりました。ここで考えます。このシーンは何だろう、長い….。

とは言うものの、この組、「The funeral party(2013/10@ゴールデン街)」脚本杉本さん、演出葛木さん、を観ています。で、今回はどうかな…と思って観に来ました。

感想は後ほど。

ネタバレBOX

すみません、お話(脚本)が…ダメでした。

唯一「天使が通る」は面白かったです。

エキセントリックな「演出家」はタクトを振ることで役割を示しているようですが、(古い精神論を聴いているようで)「言葉」に深みが感じられませんでしたし、校内の公演ならいざ知らず、わざわざここでお客様に向かって言うセリフなのか…なんて思ってしまいました。

各話、それぞれのシチュエーションに無理があるように思えてしまいました。

学生であろうと、社会人であろうと、公開しているのだから、まずは作品を観てもらい、その結果として「配役A」でもなく「その他B」でもなく…自身の名前を覚えてもらう。それは「受講生」としての努力に対する敬意とは別ではないかと思います。

ゴールデン街の時の方がずっとよかった。
グロテスク

グロテスク

楼蘭

東演パラータ(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1049(14-088)
18:00の回(晴)。17:35受付、開場。18:01前説、ややおして18:08開演〜19:47終演。初日も観ているので2回目です。

作演出の大畠さんは日芸では映像の方だったそうで、白い外壁に黒いガーゴイルを左右対称に1体ずつ配置、天井の釣鐘を消失点の一つとしたかのようにみえる(3点透視図)のでした。

白い外壁の内側で何が行われているのか(聖なるものか、性なるものか…直接は描かれていませんが)、醜い鐘つき男、命を持たないがゆえに永遠である石像、魔女となってしまった女、産まれた子、忌み嫌われる性、ドロドロになって流れる血、全ては喪われ再生へ至る、石像の目に映るもの、醜怪なものに宿る命…とても面白い物語(奇譚)でした。

とは言うものの、①副司教とエスメラルダ、少年修道士たち、花守と警備隊長について掘り下げができたら深み+凄みが増した(その分、時間もですが)のではないかということ②舞台上に大勢いるのに逆にお芝居が弱まって見えてしまうこと③セリフが被ると一部ですが聞き取れないこと④警備隊長はもう少し(ガチャガチャ)銃刀を身につけて物々しさを表現してもよかったこと(教会では許されないのか、もしかしたら、逆のことを言おうとしていたのか…)。

誰そ彼時の雨

誰そ彼時の雨

10・Quatre

シアター風姿花伝(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1048(14-087)
14:00の回(曇、強風)。13:00受付、13:30開場。こちらは2作目(草莽の剣)、前回でも書きましたが、漢人さんが「水辺のデッサン(2013/4@ルーサイトギャラリー)」に出ていらして、好印象でしたので観に来たのがきっかけです。

「和風」のさっぱりした舞台、屏風にもみえそうな白壁の仕切り、上手に階段、客席左寄りに通路。14:00前説(140分)、14:04開演〜15:45本編終了、〜16:09「show time」終了。

邪智暴虐(「走れメロス」から借用)の殿、暗躍する敵/寝返る味方、刃と刃、鋭く切り込まれる、素早いカラダの動き、複雑な剣さばき、畳み掛ける展開。

写真撮影可のショー・タイムではそれぞれの役者さんにシャッターチャンスがあり、それはそれは楽しいイベントでした。

OLと課長さん

OLと課長さん

関村俊介と川村紗也と浅野千鶴の三人芝居

スタジオ空洞(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1047(14-086)
15:00の回(快晴)。14:28受付、開場。入ると左側にやや半円の客席、ミニ椅子+パイプ椅子+段差をつけて椅子の3列。14:59関村さんによる諸注意…ですが、まず、後列の方で観にくい場合、座席の調整を、また最後列は劇中の立ち見OK。入口側の方の場合、合図をすれば(関村さんはずっと立っているので)位置を変える。「ここは公園」だということで携帯そのままでOK。ビデオ撮影するので、笑い声は大きく(強調)…等々(笑)。15:02開演〜15:45終演。

公園のベンチに座っている二人(チラシとは逆の位置)、ランチに誘われた課長(座れない)。何を食べるか、会社をどうするこうする、夢がどうのこうの、他愛もない、うまい具合にすれ違ってしまうチグハグさ、それでもなんだか前向き、そんな会話が笑いを誘います。

浅野さんは「味わい堂々」で2回、「シンクロ少女」「monophoric orchestra」などを観ていまして、川村さんは「競泳水着」の頃と客演された「完全版・人間失格」「成れの果て」。関村さんは、「ライクアプラスチック」での川村さん前説の時に。

音楽劇「Brother Moon」

音楽劇「Brother Moon」

ミュージカルグループMono-Musica

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1046(14-085)
18:00の回(晴)。17:15受付、開場。カウンター側が客席(椅子+クッション)、楽日、満席、下手に木製(白木)のベンチ。17:50前説(アナウンス、80分)、18:01鐘の音、暗転~19:26終演。「アルバローザの花嫁」からで2作目。

「ギムナジウム」...というと「11月のギムナジウム」、4人なら「1999年の夏休み」とどんどん思い出します。

※「11月のギムナジウム(初出1971)」。小学館の文庫版は1976.4.月に買っています。

最初の「声」「ハーモニー」..ここですでに決まってしまったようで、4人の声がはっきり聴こえます(天井にマイク)。正面の壁に映る洋風の窓枠が寄宿舎らしく、黒く細いタイ、白いシャツが清らかでなければならない少年が纏うべき衣に見えてきます。

ELEMENTS

ELEMENTS

Sophia Modern Dancers

上智大学1号館講堂(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1045(14-084)
11:00の回(快晴)。4作目になります。
10:20会場へ、受付は始まっていて整理券を受け取り、下の教室で待機、いつものように過去公演の写真が置いてあります。今回、サイトからと、直接メールでも予約申込みをしたのですが返信がありませんでした。ので、当日扱い。10:30開場、薄暗い舞台にコンクリートの柱(といっても高さは腰より低い)。床、天井の照明がサーチライトのように交差、無機質な印象。10:50、10:57前説(アナウンス、40分)、11:00開演〜11:31終演。

11人のダンサー、全6演目、衣装、照明、映像、音楽…どれも素晴らしい。

客席側をもう少し明るくしていただけると当パンや本など読みやすくなると思いました。

1.The Dark Street(振付 福島)
2.愛の種(振付 藤田)
3.WATERDROPS(振付 福島)
4.Flame-熱情-(振付 岩永)
5.Cosmos(振付 福島)
6.Light Up(振付 福島)

スタートがダークなストリートダンスで意表をつかれる。毎年、夏、昭和女子大人見記念講堂でDANCE WORKSの「発表会(今年は7/19と20)」がありますが、ぜひここに出てほしいくらいの出来栄え、映像のセンスも抜群。

そのあとに続いて繰り広げられる演目はいつものSMD、眼にも鮮やかな衣装(いつ着替えているのでしょう)と息の合ったダンス。

次の公演が待ち遠しい。

こぼれる私、拾うあなた

こぼれる私、拾うあなた

Body Act Theater

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/03/22 (土) ~ 2014/03/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1044(14-083)
19:00の回(曇)。18:30開場、小さなテーブルと6つの椅子。中央の椅子には「Body Act Theater」の文字と足形。19:02前説(60分)、19:05開演~19:57終演。椅子に座った女性が手にしているモノ...読書、編み物、泡だて器とボウル、じょうろと花、ネックレス...。カップをカチャカチヤさせ...男と女が登場...。真面目になればなるほど面白くなつてゆくパフォーマンス。懐かしい映画を観ているような雰囲気を感じました。


再攻撃 第一弾「まぼろし」

再攻撃 第一弾「まぼろし」

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1043(14-082)
3/22(土)14:00の回(快晴、春)。13:15受付(整理券あり)、13:28開場。中央に正方形の舞台(高さ40cmほど)、芝カーペットのように見え、4つの角にはこれも正方形の板、ここを囲むように四方が客席(椅子席+クッション)、場所によって2〜3列。舞台との間がとってあり、劇中、役者さんが使います。13:55前説(中島さん、100分)、14:04開演〜15:46終演。

2010/2初演作。私は「いっぽんの木(2012/2)」から観始めたので今回が初めて。忍び込んでくるコンクリートの冷たさ、その冷たさは少女が感じたと想像せざるを得ない冷たさには決して及ばない、さまざまな色の衣装にも温もりはなく、まぼろしを自身の内に留めるために費やす熱量/喪われる周囲の熱、それでもやり返す…確かにそういうものだ、やり返さないなんて選択はないのだ。

終演後、「台本+初演時の記録映像DVD」を購入(…一歌さんがサインをしてくださいました。初演時も同じ役だったそうです)。

※「トキワ」は「トキワ荘」でベレー帽、黒縁眼鏡は…そういうことですね。

途中まで

愛ちゃんミッちゃんごきげんテレビ〜岸祐二編〜

愛ちゃんミッちゃんごきげんテレビ〜岸祐二編〜

チームホッシーナ

新宿ミノトール2.(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1042(14-081)
19:00の回(小雨)。18:15会場着(すでに数人の方が、ドアを入ったところで待っていらっしゃいます)、18:31受付(自由席、ドリンク付き)、開場。

此処は初めて、けっこう広い会場、小さなステージにマイク3、椅子4、横にピアノ。お客さんのほとんどが女性、男性は10名もいなかったのでしないでしょうか。

「デカレオン伝説(2014/1@APOC)」を観ていて2作目になります。

19:08前説(藤村さん、休憩込みで110分)~19:52、休憩、20:14~21:01終演。
歌(3人とも、当然...上手い)とトーク、ピアノ演奏による明るく楽しいショー。

グロテスク

グロテスク

楼蘭

東演パラータ(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1041(14-080)
19:00の回(曇)。18:30受付(2階に上がって )、開場(下におりて)。この会場は2年ぶり(3.14の「宇宙船」2012/1)。「説明」によると、ここは教会。正面にやや見上げるかたちで建物の外壁、装飾が施され、幾分奥へ傾けてあることもあり、実際より立体的に見えます。両側にステンドグラス、屋上への階段。下手、テーブルと椅子。上手、ピアノ。白が基調、薄汚れた雰囲気。椅子席のひな壇、高低差あり観やすい配置。不気味に低いBGMが唸る。

19:05役者さんお二人による前説(90分)、19:10開演〜20:51終演。上埜さんが出ていらしゃるので観にきました(2012/7@上智大公演からで3作目)。

「ノートル=ダム・ド・パリ」をモチーフにしたとあり(読んだことがなくほとんど知らなかったので)終演後にわか学習…異形のものの蠢きがよく出ていました。

こちらは3作目で、あらためて劇団のことをみると、大畠さんは日藝なんですね。今月、日藝に関係するお芝居(「etecolza」「鮭スペアレ(こちらはトークゲストで)」)も3作目だったのですが、3/20にみた「チームホッシーナ」の保科由里子さんも「日本大学芸術学部(音楽学科)」でした。

ネタバレBOX

モノトーンの背景に、さまざまな色が交じり合います。舞台左右と客席中央通路、3方向と屋上からの展開…空間を縦横に使ったお話。

使われている音楽(当パンによると)13曲。歌そのものは生の声なので(スピーカーを通した)バックの音楽とは、どうしても質的に違って聴こえてくるので…マイクで拾うようにできたらよかった…。

ガーゴイルが語り手のように思える。
白い像だったら江古田キャンパスにある「サモトラケのニケ」がいいな。

副司教とエスメラルダの確執(あれから10年も)はもっとドロドロに描いても。

花守も、内に異形の(身の毛もよだつ)何かを宿しているのではないかと思って観ていましたが、あっさり通り過ぎてしまった感じ。産まなければならなかった「何か」。

エスメラルダ役の鈴木さん、大胆にしてふてぶてしく、淫靡で享楽…アッパレ。
アルク/Walking

アルク/Walking

DA・M

プロト・シアター(東京都)

2014/03/18 (火) ~ 2014/03/22 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1040(14-079)
19:00の回(晴)。18:45会場着、受付(整理券あり)。先日、「ポーラは嘘をついた」を観たとき、この公演のことを知りました。もちろん始めてで、いつものようにチラシもよく見ないままやってきました。15分前開場とあったのですが、まだのようで意外とたくさんの方が待っています。ぼおっとして待っていると声をかけられ…S女史がいらしたのでびっくり、4月に行く予定の公演についてなどお話していると、18:55開場。

入口、手前側に客席(パイプ椅子、ひな壇)。照明が明るく、あらためて白い壁だということに気がつきます(今までは薄暗かったので)。19:03、女性が一人歩き始め〜20:07終演、初日乾杯、21:00頃退席。

男性3人、女性3人による「アルク」パフォーマンス。

95%はひたすら歩き続けます。終演後、当パンでプロフィールをみると、原田さんは「開座」に出たことがあるのですね。私は「おがるさま(2011/2@シアターブラッツ」からなので観てはいないのですが、ここでつながりがあったとは。

6人は「自由」に歩いているかというと、そうも見えません。急いでいるのか、追われているのか、遅れているのか、探しているのか、避けているのか、何か見つめているのか、聞いているのか…何の説明もなく歩き続けます。

会話はなく、絶叫、笑い、歌(Over the Rainbow)、ハーモニカ、ラジオ、靴が床に擦れる音、ノイズ、自分の名前、中華鍋、歯磨き、オレンジ、ハイヒール、木片、カップ麺(をこぼす)、奥の壁…床に土…花が置かれる(献花か)。終わる頃には皆さん汗だく。

自分の半分は、見え、聞こえるものから言葉や物語、動機を探ろうとし、もう半分は何を感じているのかを観察している。

新しい等高線

新しい等高線

ユニークポイント

シアター711(東京都)

2014/03/11 (火) ~ 2014/03/18 (火)公演終了

無題1039(14-078)
19:30の回(晴)。18:50受付(整理番号付)。19:10開場(整理番号10ずつ)。「色彩堂」社長の自宅兼事務所のリビングであり応接室でもある部屋、中央に大きな机、下手にコート掛け、正面は庭、カーテン。上手に柱があり、各話ごとに花が差し替えられる。

座席が変わって初めての公演。昭和15年秋〜20年夏までの5場。車の音、110分、19:32前説(アナウンス)、開演〜21:19終演。

カラーの当パンを開くと「SENTIO」閉鎖に触れている箇所がありました。稽古の様子を写した写真…SENTIOですね。そのSENTIOの「白痴」からの5作目。

ネタバレBOX

「てがみ座」の「地を渡る舟(2013/11@シアターW)」と構成がよく似ていると感じました…戦争、社長/館長、女中、公権力、復興…が、あまり「戦争」そのものに関する表現がなかったのはどうしてでしょう。

先日、アサヒ・アートスクエアへダンス公演を観に行ったのですが、時間に余裕があったので「被災69周年東京大空襲資料展(@浅草公会堂)」を観てきました。

その時目にしたものと本作とは大きく印象が異なります。

関東大震災(1923)、1941の真珠湾攻撃〜1945の原爆投下、玉音放送…。

多くのものが喪われたはずなのに、意外とさらっと触れているだけ。なので「地図」へのこだわりや想いがあまり伝わってきませんでした。

一人一人の生を賭したもの…そういったものがあったはずだ、と終演後思いました。

「偶然」生き残ってしまった者として何をしなければならないのか、「廣島」へ行くということはどういうことなのか。

とはいえ、お芝居はとても面白く観ました。
道成寺

道成寺

【MM】

不思議地底窟 青の奇蹟(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1038(14-077)
13:00の回(快晴)。12:30受付、開場。ビニール袋を渡され靴を入れます。奥が客席...?すでに座っている方が...(先日、お客さんよりも先に、最前列ど真ん中に座っていたのは作演出の方でしたが)。マイクが用意されている方は劇団の方らしく、もう一人は...。浮遊感が漂うBGM、舞台上には無骨な脚立、よもやこれが道成寺の「鐘」ではないだろう...とか考えていると、そのもう一人の方に声をかけられ...「鮭スペアレ」の中込さんでした。LE DECOに観に行ったときは、プレトーク時からメイクしていらしたのと、本番では頭に盆栽を乗せていたのでご本人とは気がつきませんでした。そういえば、この回を選んだのは中込さんがゲストだったからでした。

13:04前説(45分)、13:06曲調が変わり、開演~13:52終演、14:33アフタートーク終了。

明転、女=白い蛇(にみえました)が脚立に腰掛ているが、目のあたりは陰になっていてよく見えない。どこからか「問う」声が聴こえ、これに答える女、インタビューか尋問か、セラピーか懺悔か。面白いフォーマット、一人芝居ながら「会話」で成り立っています。

能の「道成寺」は観ているものの、何を言っているのかよく聴き取れなかったので、その時見えていたシーンと今回の「インタビュー形式のセリフ」が重なって、あたかもDVDを副音声(主演女優による作品解説)で観ているような感じになり、自分でもびっくり。

ネタバレBOX

接点は「利賀演劇人コンクール」だったそうで、参加メンバーを見ると「世田谷シルク(松永さん)」「鮭スペアレ(中込さん)」のほか、観たことがあるところで「aji」「ビーチャム・カンパニー(金崎さん&なんとTHEATER MOMENTSの佐川さん)」「時間堂」と豪華。松永さんは、利賀を控えた試演会(@春風舎)で初めて観ました。

蛇が出てくるお話ですが、私の中では「白い蛇(Whitesnake…バンドですね)」というイメージだったので、冒頭部分はすっと入ってきましたし、衣を剥ぎ取り露わになった姿、鱗の表現もピッタリでした(ぷちぷちはよくできている)。

嘘をつき騙した男、騙され怨念に取り憑かれた女、どちらを裁くべきか。生き残った方が不利であってはならない…。男は「美形」であったらしいが、では、女はどうだったのか、「女だてらに夜這いをかける」とWikipediaにある、男はソウショク系、いやダンショク系だったのではないか…逃げ、嘘をつき、騙す男。火を吐き鐘に巻きつく蛇女。が、その後成仏するらしい…といろいろ考えてみました。

劇中、冷静に分析してみせるシーンがあり、このお話に深みが加わっていました。「私は安珍ではないからわからない」というセリフが何回か出てきますが、これが結構、女に対して誠実な印象を与えるのでした。女の「理性」、蛇の「獣性」が同居している。

このお話、平安時代まで遡るようですが、今日でもよくあること…

能の「道成寺」を観ようと思ったのは、「天河伝説殺人事件」にあったからというそれだけの理由からです(釣鐘目当て…ですね)。
泣いてた、春スキャット

泣いてた、春スキャット

Crackersboat

幡ヶ谷 Forestlimit(東京都)

2014/03/15 (土) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1037(14-076)
18:00の回(晴)。17:30受付(ドリンク付なのでホットコーヒーをいただきます)、開場。ここは初めて、横山さんは「始まりのマーチを待っていた(2013/3@森下スタジオ)」を観たのですがちょっと合わず、「幽霊坂としのののめ」は日程が合わず...。

舞台上、どーんとスピーカー。カウンター寄りに客席(最前列はフロオケ+ザブトン?)、18:00前説(アナウンス)、18:04BGMが変わり、18:06開演、正面壁に映像(アニメーション)、タイトル~18:56終演。

赤と白の衣装、スニーカーはどこにでもいそうな女の子。ところが5倍速くらいの素早く細かい動き、バックに流れる音楽とのタイミングが絶妙。人間パーカッションシンセサイザーかと思うくらいよくできていました。小さな台車で回遊、コンロにフライパンとくれば目玉焼き(匂いが客席まで)、途中で転調、黒い衣装にサングラス。円弧を描くときの腕、手首、指先の動きが優しい。また観てみたいと思います。

ドラッグガール

ドラッグガール

Theatre MERCURY

王子小劇場(東京都)

2014/03/15 (土) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

無題1036(14-075)
19:00の回(晴)。入り口ドアに「諸事情により開演時間まで入口を封鎖」との貼紙、穏やかな表現ではありませんが、それでも中に入ろうとする人がいるものですね...。18:16受付、ロビー開場、お客さんからの差入れが多い。18:30開場。

2階建ての舞台、クラウンの顔のような美術、中央に大きな口、十字の目と丸い頬、両サイドに階段、真っ赤なカーテン。こちらは初めてですが、王子は帰路でもあり「日本女子大学」の学生さんが出ていらっしゃるということで観に来ました(西生田キャンパスの劇団をここ2年ほど観続けていたので)。

18:45/18:55前説(アナウンス、110分)、19:00開演~20:51終演。会場に入ると男性がおひとり、最前列中央に陣取っていました。終演後舞台に上がって..作演出の吉松さんでしたがなぜこの位置なんでしょうね?

タイトルの「ドラッグガール」がどのような存在なのか(実像or虚像)、大きな戦争があったらしい世界、個人の歓楽に差し込まれるドラッグ、これを排除しようとする権力。話の展開が大きく、心理戦でもあり面白く観ることができました。同じ衣装を身に着けている理由、武器装備したような箒(?)、サーカス小屋で観た(と思っているのかどうかを含めてひとつの謎)少女を探す主人公。いろいろな要素が錯綜しているので少し混乱しました。

ネタバレBOX

執拗に刺し続け、殺害するシーン、首を絞めるシーン、頬を何回も叩くシーンなど不快な演出が残念でした。「ドラッグガール」の存在からみてもリアルな表現でみせることが不可欠だとは思えなかった(現実世界でこのような事件が多く、単なるストーカーにしかみえなかった)。

終演、観客の拍手を受けたのはいいとして、その直後なんだか中途半端な退場の仕方がよくわかりませんでした(内輪でなにかやっていたのかな?)。

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