miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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木村愛子「水を抱く」

木村愛子「水を抱く」

木村愛子

d-倉庫(東京都)

2014/08/24 (日) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1216(14-264)
19:30の回(曇)。18:30受付、18:54開場。

「観たい!」に書きましたように、@赤レンガ(2013/2)以来の公演です。最前列にミニ椅子がでて盛況。

水が滴るようなS.E.、19:30前説(受付するお客さん待ち、55分)、19:40天井の照明が点き開演~20:31終演。

油断しました。客席側に向けた照明が点いたことには気が付きましたが、そこから始まるとは...、いままでも意外なスタートであったのに。

当パン裏、「当日お手伝い」に村田さんのお名前。「さみだるる、世界(2014/6@セッションハウス)」他を観ていました。

木村さんの「眼」が好きで、今夜もまっすぐ射るような視線。

いつも「物語」を感じる木村さん。音がするので振り向くと、中央の階段で倒れこんでいる、舞台に這い上がるがなかなか立ち上がれない、擦り切れ色褪せた衣装、「ココハドコ?」逃れようともがき、メッセージを残す(床にチョークで)、照明に光る汗、真っ直ぐ正面を見ている眼にはどのような情景が映っているのでしょう。

多くの学生さんがいらしていて、終演後のロビーはすし詰め状態。やっとのことで戸外へ…ふと、「帰還」 というコトバを思いつく、今夜のサブタイトルにいいかも。

海との対話

海との対話

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1215(14-263)
19:00の回(曇)。18:25会場着、受付(整理番号券あり)、18:45開場。

入って右にひな壇席、左が舞台。かなり横幅のあるセットですが、中央に人が数人上がることができる小さなステージ。マイク、ギター、エフェクターがみえ、その奥はバーのようでもあり、楽屋のようでもあり、コーヒーメーカー、グラス、マイク。衣装、パーカッション、椅子…ただの控え室ではなく、パネルの向こう側やステージを使ったパフォーマンスがあります。

客席よりの床には白い円(スポットライトらしい)、低い位置にセットされたマイクが1本ずつ。開演前から役者は体を動かし、「7分前」のような声がかかる。

「風のBLOG」に稽古写真あり

19:04開演〜20:56終演。

ステージを挟んで左右に半透明の大きなパネルが各3枚あるので、端のほうの席ではみえないところがあるのではないかと思います。ですのでできるだけ中央の席で。また、このパネルには字幕(左右同じ)が映るのですが、中央位置からですと両端の文字がほとんど見えませんでした。

劇中の演奏は「異邦人(2012/8)」以来。半分ほどは後ろ向きで、そこにいる役者が聴いているという構図。

手前の白い円に出てくると観客にいろいろ訴える…のですが、何かまとまった物語ではなさそうでした。直接、海を示唆するものはなかったように思います(見逃している?)が、不可思議な力強さがあったこと、観客との対話が面白かったのと、目の前が渋谷さんだったこともあり楽しめました。

ひなたのなかのこども

ひなたのなかのこども

風雷紡

d-倉庫(東京都)

2014/08/13 (水) ~ 2014/08/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1214(14-262)
19:00の回(晴)。18:00受付、18:31開場。

昭和24年、下手/ソファ、書棚には「銀河鉄道の夜」)、正面/駅舎?「人員整理を撤回セヨ」などのビラ、傾いた木板に振り子時計…時間はよめず、上手/戸外、タオルが干してある…とぐるっと舞台装置、茶色を中心とした色合い、天井を見上げると巻かれた白い布。

19:01野崎(谷仲さん)による前説、120分。19:06白い布が下りて映像、役者紹介、子供の影絵…舞台には向き合うふたり…開演〜20:59終演。前作に続いて「事件もの」、帝銀事件(昭和23年)の翌年。

今夜は谷仲さん大活躍!!初めて観たのはなんだったか調べると「俳優のしあわせ(2011/4@ポケット)」でした。かもめマシーン「プライマルスクリーム(2011/3)」にも出ていらしたのですね(私は次作の「XTC」から)。「紙一枚の才(2011/7@pit」、そして「明けない夜 完全版(2011/8@トラム)」…643のゲッツー、チョコレートケーキ、JACKROW、ホチキス(饅頭やのオヤジが大好き)、鵺的。

上手、やや陰になっているところに腰を下ろし、ちょっと客席を向いて目配せするシーン、見逃しはしませんでした。

戦後のどす黒いもののぶつかり合いだけではない観せ方のために宮沢賢治を配し…煙を吐く列車はどんな夢を運んで行ったのでしょう。

神と遊べば

神と遊べば

コロブチカ

小劇場B1(東京都)

2014/08/19 (火) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1213(14-261)
19:30の回(曇)。のんびりしていたら初日売り止め…当日券です。18:30受付(当日券用の整理番号券)、予約済みの方も受付(整理番号券)、19:25には戻るようにと…戻って並んで待つ、19:34中へ、ワイワイと前説が始まっています。席は入って左、最後列。最前列の前あたりでの座った演技ですと観えませんが、前の席が空いていたので視界は概ね良好。

19:40開演〜21:22終演。

豊田さんが出ていらっしゃるので観に来ました。Theatre Momentsで3作、M.M.S.Tで1作、Holidaysで1作。豊田さんらしいキレの良い動き、一番目だつ衣装…その印象のまま終演後待っていたので、夏らしい涼しげな服に着替えていらしたのがとても新鮮。

高橋さんは「箱の中の4人(2014/5@LE DECO)」。

当パンによると27人のキャスト。全員出てくると満員電車並みの混雑…。コロさん、伊藤さん、豊田さんのみ識別可でしたが、意外なことに、当パンの配役を眺めるとだいたいそのキャラクターが思い出せるのでした。お話は、特にどぉ、ということはなかったと思いますが、キャラクター設定(当パン:少年ジャンプみたいな世界観)が巧いので楽しめました。

カズオ/斜めから見ても真っ直ぐ見てもなんだかんだ嫌いじゃないもの

カズオ/斜めから見ても真っ直ぐ見てもなんだかんだ嫌いじゃないもの

オーストラ・マコンドー

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/08/07 (木) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

斜めから 無題1212(14-260)
18:00の回(晴、暑い)。17:00受付(今日は外で待つよう指示)、17:31開場。

基本「カズオ」と同じセット(こちらの方が全体にさっぱり)、下手奥、布がなくなって赤い自販機があった。入口の公衆電話はそのまま。

18:03開演〜19:44終演。真ん中の「柱」を中心とすると、右に梅舟さん、左に趣里さん。オレンジの椅子。

相当なセリフ量をこなし、だんだん二人の間の「距離」が見えてくる。追えば追うほど遠ざかるナツ、当日のニュースをネタにしているのか?、ボロボロになってもまだ叫び続けるふたりに圧倒される。

『睡眠―Sleep―』 (世界初演)

『睡眠―Sleep―』 (世界初演)

公益財団法人愛知県文化振興事業団

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/08/14 (木) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1211(14-259)
16:00の回(晴)。15:30受付(全席指定)、開場。座席が前後で重ならないようにしてあるので後方席でもよく観えました。黒と赤、壁は煉瓦を思わせる造り、ここは初めて、荻窪の「KARAS APPARATUS」以外の公演では先月の@シアターX「空時計サナトリウム」「7月の夜」に続いて2回目。16:05開演〜17:30何度となく拍手を受け、終演。デュポンさんも初めて(不勉強でお名前すら知りませんでした)。

光の三原則「直進」「反射」「屈折」と闇(影)との重なり、音楽との共鳴、剣(刀身が真っ直ぐ/洋/デュポンさん)と刀(刀身が反っている/和/佐東さん)…印象。

なかなか日程が決まらず(東京)最終日、後方席…やはり2回観ておけばと思うのでした。

ネタバレBOX

終演後、出口で「開座」の貞森さんに会い、万有引力で共演した加藤さんのところへ行くというので(関係者ではないけど)ついて行く…ロビーをぐるっと回って舞台(バラシ中)上手を横切り楽屋へ、帰りは裏口から…ちょっとしたバックステージツアーでした。

ビートルズは200曲知っていてもストーンズは10曲くらいしか知らない… が、Liveはストーンズ(1990/2初来日@東京ドーム)もM.ジャガー(1988/3@Tドーム)も行っている。
#13 平原演劇祭 2014 第二部

#13 平原演劇祭 2014 第二部

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

宮代町・新しい村(埼玉県)

2014/08/16 (土) ~ 2014/08/16 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1210(14-258)
18:00の回(曇~小雨~強い雨)。上演時間は18:00から20:10頃(約10分の休憩あり)。

東武スカイツリー線「東武動物公園駅」から徒歩10分ほどの「新しい村」にある「調整池」に筏を組み、その上、池の中、虫の声、ウシガエルの鳴き声、雨除けのテントの屋根を打つ雨音、19:30頃には動物園で打ち上げられる花火の光と音、さまざまなものに囲まれた「演劇前夜・水没がまん祭 」、唐十郎の「秘密の花園」リーディング公演。

本作は、1982/11、本多劇場のこけら落とし公演。作=唐十郎/演=小林勝也/出=緑魔子・柄本明。再演されたのが単行本(戯曲、写真、評論)として出ていますね。

坂の多い日暮里。駅前に漆の大木、触った人はかぶれる。アパート、キャバレーに勤めている一葉、通いつめるアキヨシ、その姉双葉...水が飛んできたという記述がありましたが、本公演は水の上、不安定な筏は常に揺れ、役者は池に落ち、飛び込む、自転車で突っ込む、ゴムボートを漕ぐ...

ビニールで覆った台本を手に、なんとか照明をあてながら声を出す。長い時間水につかっているのだから冷え切っているだろうに。

ビールケースに板をわたした座席、花火は真正面に見え(こんな近くで見たのは初めて)、湖面にも光、煙がたなびき、観覧車がみえなくなる。テントの上の大木の葉が照明で白くみえ、異様に幻想的。

フジタタイセイさん、先日一人芝居をみた松岡千明さん、EgHOSTの藍沢彩羽さんが出ていらっしゃるので観に来ました。朝戸さんは「犯行予告」でした。

来年(8/15)、同じこの場所で芝居として公演を予定しているそうです。

野外の公演は初めてでしたが、、お芝居の内容以上にそれを取り巻く「場」が強烈な印象。

但し、初めてだったから…の感想。次を観るとして、この場所でなければならない理由はみつかるだろうか。

『穴の中 或は、■の中』ご来場ありがとうございました。

『穴の中 或は、■の中』ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/08/13 (水) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1209(14-257)
14:00の回(曇→小雨)。13:20受付、13:30開場、今日も正面へ、2回目です。13:51/14:02前説(ずっとよくなっている)、ひょっとこ登場、105分、喫煙シーンの説明(これは初日にはなかった)、14:05開演~15:52終演。

もう一度「聴きたかった」シーンがあって...

アルバム最後の曲「Eclipse」。ラストのセリフ「手に触れるものすべて」以下~は「All that you touch」~でしたね。「And everything under the sun is in tune 」...ここからオリジナルの世界に転調し、ナントかなる...宇宙の調和...原詩の「eclipsed by the moon」とは違ったよさを感じました。

神がピッツァを食し倒れる...かつてウルトラマンがハヤタに命を与えたシーンを思い出す。

神の空間は歪んでいて白いのは「ホワイトホール」だからかなと思った。

「はかせ」はマッドサイエンティストかと思いましたが、引き際を心得ているようですね。

ネットで原作の内容を探していたら、三浦さん、「レビュー」書いていらっしゃいましたね。

赤い花・白い花

赤い花・白い花

マドモアゼル・シネマ

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/08/15 (金) ~ 2014/08/15 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1208(14-256)
公開リハーサルを観てきました。簡易なセッティングでしたが、衣装、音楽など本番並み。初のアジア韓国公演を8月23日に行うとのこと。ピンク色の花びらが舞い、ダンサーが風を切れば花びらも舞い上がります。爆発ヘアー、厚手のコート。5人の息があったダンスでした。

ひょっとして乱で舞ー

ひょっとして乱で舞ー

時々、かたつむり

小劇場 楽園(東京都)

2014/08/14 (木) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

無題1207(14-255)
19:30の回(曇)。チラシ裏には「受付開始は開演の45分前」とありますが、時間になっても声がかかりませんでした(外ではお客さん数人待ち)、まだ準備しているのか、降りてくるだろうと思っているのか…覗いて訊くと「受付してます」…整理券あり、19:01開場(いつもの右へ)。

黒い舞台、柱を中心に5つの白いライン。19:30前説(開演が少し遅れる旨の説明、72〜82分)、19:35開演〜20:51終演、アフタートーク(アマヤドリ 広田さん)20:57〜21:24。

広田さんも苦笑していた公演タイトル(「ひょっとこ」は、2011/2の「ロクな死にかた」が初めて)。

作家交代、1ケ月で創り上げたそうですが、やはり煮込み方が足りない印象。

この時代での「その事象(ネタバレしないように)」の扱いについての説明やエピソードがないので、大したことではないのか、重大なことなのかがわからないし、用済みで「処分」されるシーンはないものの容易に想像できる。

そんな「社会」に至る歴史的な背景がないまま「そういうことになっています」という前提で話が進んでも…と思いました。ダンスの意味が終盤(2回目)になってもわからなかったのも同じ。

ネタバレBOX

ブレードランナーの「レプリカント」やアイランドの「クローン」のように参考となる作品がありますが、近未来はいいとして、高度な技術の開発にはそれを求める欲求、マーケットの存在が欠かせないと思いますし、それは日本だけじゃないでしょ?
『穴の中 或は、■の中』ご来場ありがとうございました。

『穴の中 或は、■の中』ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/08/13 (水) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1206(14-254)
19:00の回(曇)。18:20受付(すでに仕掛けが…)、18:30開場。ホントに何もない舞台、L字の客席、入って正面(3列)と左(2列)、入口側が舞台、正面がお勧めとのことでしたのでそちらへ、1列目と2列目と段差があるので観やすい。天井にスピーカー、ぐるっと見渡してもひんやりとした普通の会場。

当パンをみると「ストルガツキイ」の文字、「スプーン五杯の霊薬」…調べると「願望機」に収録されているのですね。

「実験都市(2011/7@MOMO)」からで5作目になります。佐藤さん、志村さん、森田さんは過去作品を、菊池さんは「起て、飢えたる者よ(2013/9@サンモールS)」「十二人の怒れる男(2011/5@DECO)」。

今までで、客席に一番「笑い」があるお話しでした。滑稽としか思えないシチュエーション、噛み合わない会話と立ち振る舞い、閉じられた世界・異質なものとの対話、狂気そのもののBGM。

「この作品をやるならこの空間でないと…」という三浦さんの言葉は、開演直前に明らかになります。

18:50/19:02前説(105分)、ここらでかかっていたのは「Layla」のカバーですかね、19:05SE、開演〜20:48終演、初日乾杯21:30退場。

登場人物、照明、音楽、会場、観客までもが「Sence of Wonder」の世界の一部。

ネタバレBOX

雑記

開演、一瞬、ここで「狂気(Pink Floyd)」とわかる…原題「The Dark Side of the Moon(1973)」。「恐怖の頭脳改革(EL&P Brain Salad Surgery 1973)」と並んで最も聴いた、聴き続けているアルバムです。1971・72の来日公演は行ってませんが、1988のギルモア率いるツアーは計4回観に行きました(@武道館、代々木)。一方のR.ウォーターズは2002/3@国際フォーラムを。

ちなみに、「狂気」:ジャケットのイラスト。表のプリズム〜内ジャケットのパルス〜裏のプリズムと繋がっていて、楽曲の構成もそうなっています、鼓動はそういうことですね。

穴子に似た生活だが、寝ているのはいいとして、普段は何をやっているのだろう。冷凍冬眠みたいなものか…、ビルのオーナーはどうした…いやいや信長の時代はどういう造りだったのか、磁場か、…想像してみるのも楽しい。

フロイドのジャケットを手がけた「ヒプノシス」に「The Works of HIPGNOSIS」というものがあり、その表紙では男が腰から下を水面に突き出している。アルバム「炎」に付いていたもので、これを意識したのではないということでしたが、両足が出て来た時すぐに連想。

きつねつきね

きつねつきね

STAR PINE'S CAFE

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2014/08/11 (月) ~ 2014/08/11 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1205(14-253)
19:00の回(曇)。18:30受付、開場、地階、ドリンクを注文し席へ。

①「Musical School BEAT」19:03〜19:30、20人位いたでしょうか、歌とダンスで10曲ほど

②「大石さんチーム」20:00〜20:28、白狐の面、紅白の衣。二人の女性(笠井さん、堂本さん)、いつの間にか正面に「月」。

③「motty&charu」20:53〜21:29、キーボードとタップダンス(ソロ)。

; mo0ment

; mo0ment

mimimal

北品川フリースペース楽間(東京都)

2014/08/11 (月) ~ 2014/08/13 (水)公演終了

無題1204(14-252)
19:30の回(曇)。19:00受付(チケットレス)、開場。左右の壁沿いにパイプ椅子席、左側に座ります。

中央にテープルを置き、音響、照明などここでやるようです。四隅にマイクスタンド、上手奥(入口入って右手)にはなにやら戦車のような造形。

テキストが公開されているので事前に見るもよし、後追いで読んでみるもよし。

19:17/19:24前説(これも台本)、「5分前です」の声、19:29じゃんけん、入り口ガラスドアを閉めるがシャッターは下ろさない、19:32「始めます、お願いします」~21:04終演。

第一回「ちょっとだけ、紙々(2011/3@pit北)」からで5作目。「; moment」は未見。「pit北/区域」以外は@眼科画廊でしたが、今回はずっと広く、舞台上は大人数(そもそも役者さんかお客さんか区別がつかない)、会場前は人が通りよく言えば解放的、個人的には散漫な印象。異次元の出来事のような作風と感じていたものが、この会場では薄く広く散ってしまったようでした。役者さんとの距離によるところもあったのでしょう、すりガラスの向こうで演じているよう…テキストに意味はなさそうで、身体の動きのみが物語的に進行、なので、立っていても、横になっていても、買い物に行っても支障はないのでしょう。そう思うと、観客として座っているけど、道路で立ち止まり、ちょっと中を覗いている人と変わらないな、と思うのでした。

戦車は面白かったですが、それ以外の仕掛けはもうひとつ、四隅での演技は自陣側のとき観難い。

さよならをあげる

さよならをあげる

Borderline

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2014/08/08 (金) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1203(14-251)
17:30の回(かろうじて雨降らず)、17:05会場着、受付、今日は右に座ってみました。予定してはいなかったのですが、用事が早く終わったので観にきました。

当パンには色違いがあるのですね…昨日:席にあったのは「青」、右の席は「黄」、「美郷」は柄違いのソックス。

白い病室がキャンバスのようにみえ、その中の白い「美郷」は、ほとんど影を持たない。他の役者さんは「日常の色」を持っていて、お見舞のシーンでは影を伴って現れます。昨日はほとんど意識しませんでしたが、1度観ているためでしょうか。

座席からは美郷役の小菅さんは正面に位置。表情、眼(に現れる生気)、症状の進行などが自然と伝わってきます。親しい者たちの悲しみ、嘆きとは別に、どこにでもある日常では就職、婚約などが「街」の一部として営まれ、繰り返され、忘れられ…それでもなお「絵」に込められた画家の想いは朽ちることなく「さよなら」と語り続けるのかもしれません。

最近、絵画展に行ってません…「オルセー美術館展」に行こうと思いつつ、1ケ月が過ぎてしまいました。

17:26前説、17:34開演〜19:01終演。

ネタバレBOX

最初、見舞客は靴を履いたまま、「美郷」はスリッパなし…終盤、白から茶へ転換した時から兄はスリッパを(昨日は気がつかず)、病室が移ったということ?
さよならをあげる

さよならをあげる

Borderline

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2014/08/08 (金) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1202(14-250)
19:00の回(曇)。18:29受付、開場。入って右に舞台、L字の客席(入って左側がメイン)、パイプ椅子+クッション。下手、手前に(よく公園にあるような)ベンチ、奥は白い部屋にベッド、花、キャンバス、通路を挟んで上手、手前、オフィス用のテーブル、奥にソファと4つのポイント、床は色を変えた通路、ベッドの上部に映像、作品イメージと役者紹介。

18:55前説、19:03開演~20:31終演。旗揚げ「狂伽一閃(2013/4@pit北)」を観ていて、本作で2作目。

水野さん、鮭スペアレ「かあいい~(2013/2@DECO)」に出ていらしたのですね、「JK Monster(2013/7@サンモールS)」「ロストセブンティーン(2013/10@王子)」も観ていました(!)。「鮭」はみなさんメイクしていらしたので誰が誰なのか分からず、主宰の中込さんですら別のお芝居にトークゲストでいらしていたとき観に行きましたが開演前に声をかけていただくまで気がつきませんでした。

ひとつの舞台で、4つの場所の切り替えを、お話の流れと照明で巧く進行させていました。今回も役者さんたち好感、「美郷」が向かう消失点、周りの人々の空間も少しずつカタチを変え、寄り添うように流れてゆくのを感じました。

終盤、屋上での会話にやや違和感を覚えたのですが、「美郷」を演じた小菅さんの絶妙の演技がお芝居を支えていたように思えました。

ダイアナ、その他短編

ダイアナ、その他短編

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/08/08 (金) ~ 2014/08/11 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1201(14-249)
14:00の回(晴)。13:40、4階へ案内され受付(チケットレス)、開場。L字の客席、中央に小さな白いテーブル、頭上に裸電球、奥に冷蔵庫、反対側にはTVモニター(対角線上に並んで)。入って奥に1列、右側に2列のパイプ椅子+座布団。

13:58前説(飲み物可、90分)、14:06開演〜14:31、〜15:18、〜15:38終演。

①「真夜中の訪問者」「いつまでもここにいる」…糸魚川慎一、楠人、フジタタイセイ。ひとつの部屋に3人、なんだか噛み合わないその理由は…②「ダイアナ」島田雅之、森尾繁弘、矢島理佐。こんなにも純粋に憧れているのに…(敬称略)

フジタタイセイさんのお名前があったので観にきました。「つぎとまります・初夏」を観たのが6月、来週も客演作を観に行くのでした。

島田さん、いつも上手いなぁと思って観ていましたが、本作ではさらにパワーアップ、止まることのない大熱演(強気〜弱気)。

ネタバレBOX

ポール・アンカ「ダイアナ」…「君は僕より年上とまわりの人は言うけれど」というお話でしたね。森尾さん、矢島さんも好演、話の展開がぶっ飛んでいて笑どころあり、ラストは大人のセリフで…楽しませていただきました。
ミロウのヴィーナス

ミロウのヴィーナス

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

吉祥寺シアター(東京都)

2014/08/06 (水) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1200(14-248)
19:30の回(曇)。19:00会場着、受付(全席指定)、開場。

会場の「縦」「横」を有効に使った演出、舞台装置、照明。

初めて観た「いっぽんの木(2012/2@pit)」を思い出す。

19:37開演~21:27終演。

当パンに29人、1Fの受付横にいらした森脇さんを加え30名が創りあげたこの物語、吉祥寺は大きいから...と、ちょっと懸念していましたが、ひとりひとりの個性が活かされ、歌とダンス、この場所とどこかの場所、そして時間が入れ替わる構成は見事でした。

終演後、台本を購入。

斉藤ゆきさん大奮闘でウレシイ。馬渕さんは先月、「ロミミ(はちみつシアター)」を観たばかり、マリカさん、中村さん、真嶋さんの歌は必聴...見どころ満載。

ひとまず

カズオ/斜めから見ても真っ直ぐ見てもなんだかんだ嫌いじゃないもの

カズオ/斜めから見ても真っ直ぐ見てもなんだかんだ嫌いじゃないもの

オーストラ・マコンドー

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/08/07 (木) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

カズオ 無題1199(14-247)
19:00の回(曇)。18:00受付(整理番号あり)、18:34開場、狭いところに大きなお花、入口付近は混乱。Fullに横幅を使った舞台、1~2列目は平地、中央がお薦め。

二人芝居ですが、かなり凝った演出、19:04前説(120分)、19:05開演~21:03ダブルコールで終演。ネタバレなしで観た方が面白いと思います。

趣里さん、梅舟さん大奮闘、後藤さんもスタッフなのか会場に。

二兎社は「ファンレター大根役者殺人事件(1986年1月@紀伊国屋)」「私もカメラ(1987/3@本多)」を観ましたが、内容は思い出せなくなってしまいました。

ネタバレBOX

当パンに「人物相関図」が載っていて9人の名前、これをどうするのかと思ったら、二人で演じ分けていました。

ちょっと衣装を変え、カツラを変え(るが途中で落ちた)、声を変え、お客さんにはバレバレですが、そこがまた笑えて、哀しくもあります。

お隣さん同士の憎愛、怪しい家庭教師、不倫、子供、なんでもあり。迷路のようなセットの中を二人は駆け抜け、ラッキーなお客さんは梅舟さんとハイタッチや銀行のグッズを手渡されたり(但し、予算の関係で回収されました)。

「赤」と「緑」はルパンか…

梅舟さんは「年末(2012/12@ BASE)」以来でした…2時間目一杯。
リンゴナイト2014

リンゴナイト2014

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/08/06 (水) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1198(14-246)
21:00の回(晴、強風)。20:50会場着、受付、ロビー開場。近藤さんは忙しそうに出入り。やや遅れて開場。
21:29〜22:55、12組(1〜3名)が3分ほどの作品を披露、順番はあみだで決定、各自用意した音源を使うのですが、チラシにありますように「洋楽ポップス80's」+「オリジナルダンス」によるオーディション。

80年代の洋楽…に惹かれて観にきました。時々、客席で見かける方が出ていらしたり、客席には何回か公演を観たダンサーがいらしたり、男性がお一人で奮闘していたり。そこは近藤さん、とにかく面白い。

かかった曲では、①Liveに行ったのは:Cyndi Lauper(「True Colors」tour1986.9.13と9.22@日本武道館)、Prince&The Revolution(「Parade」tour1986.9.8@横浜スタジアム)、Michael Jackson(「Bad」tour1987.9.26@横浜スタジアム)、ToyDolls(1986.11.19@東京郵便貯金ホール)。

②聴いたのは:Wham!、Frankie Goes To Hollywood、Paul Mauriat、DEVO、Queen…。

懐かしい曲、意表をついた振り付け、近藤さんの絶妙のコメント、客席からもコメントを引き出しながら、とても暖かく、一体感溢れる2時間でした。

スノードロップ

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みどり人

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1197(14-245)
19:30の回(曇、風強い)。19:00受付、開場。さいじょうさん、宮本さんが誘導、入って右が舞台、左に椅子席、ひな壇。1年前の「女の作る〜」と同じような造り。3方に白いカーテン。床は、左が白、右がグレーの2色。それぞれ同色の大きな箱がひとつずつ。

「みどり人」はとても好きな劇団で5作目です。

19:31前説、19:33開演(カノンロックですかね?)〜20:23、休憩(白いカーテンが取り外され暗幕に)、20:33〜21:32(次回予告を含め)終演。

辻川さんは、文月堂の「へちま(2012/4@ OFF)」が初めてで4作目。それにしても怪優揃いの「みどり人」。

「支店長」は、お約束のようにぽっこりお腹を披露、汗もメイクなのでしょう、ピカピカの金時計、全身コテコテ。宮本さんは髪が短くなりスッキリした印象…で、指輪をした役。みなさん濃い、(劇中のお茶もそうですが)とっても濃い。

当パンに舞台となったビルのフロア案内図が載っていてわかりやすい。

「プルート」というのが「冥王星」のことだとは知りませんでした(初めて聞いたのは「鉄腕アトム」)。

赤黄緑のロゴや星印(多いほど上職?)なども印象的。

場面の転換が多いのですが混乱することなく、また、このアクの強さは他では体験できないものでした。

後編は12月。

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