miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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ダキニ城の虜

ダキニ城の虜

舞台芸術集団 地下空港

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2014/12/16 (火) ~ 2014/12/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1337(14-386)
19:00の回(晴)。18:30会場着、受付(指定席)、開場。

ここは「壺を割った男(2013/2)」以来、こちらは「タガタリススムの、的、な。(2013/11@Site)」から1年。今年の公演はないのだろうか、と思っていたところ、@横浜「SONG OF SOULS-慶長幻魔戦記-(脚本、伊藤さん。田代さん客演)」を観に行ったとき本公演のことを知りました。

竹岡さん「あのっ、先輩~(2014/4@高円寺1)」、吉留さん「キス・アンド・クライ(2014/6@楽園)」、大塚さん「ミロウのヴィーナス(2014/8@吉祥寺)」...

下手から上手へ、びっしりと文字が書かれた大きな(壁)パネル。開場時には古そうな「演説」の音声、18:59前説(アナウンス...お買い物をお楽しみくださいませ)、19:05開演~21:10終演、アフタートーク21:15~21:23。

照明の切り替えで、文字で埋め尽くされた「壁」が冷たい岩盤のように見えてくるし、窓やドアを設けたり、客席を通ったりとシンプルななかでも動きが映えるような演出でした。

「2人でひと組」は実際にはそれほど似てはいないのですが、なぜかそれらしさを感じるのが不思議でした。

田代さんは純白で身を包み、@横浜の作品でみせたダークさとは違った面をみせてくれました。

リーディング公演「終のほとり/引力の撮影」

リーディング公演「終のほとり/引力の撮影」

生活図鑑

珈琲店ぶな(西武池袋線江古田駅北口徒歩4分)(東京都)

2014/12/12 (金) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1336(14-385)
19:00の回(晴)。18:35会場着、受付(ドリンク..ココアをお願いする)。「珈琲店」、かなり広い、普段はマックで時間稼ぎの私、とても落ち着く雰囲気ですが、会場内...はほとんどが学生さんらしいので、ちょっと肩身が狭い。受付に山下さん、お会いするのは「吟遊演舞/オロチ(2014/6@pit)」以来。生活図鑑(手塚さん)は3作目になります。ですので会場には他のお芝居で観た方も。

ちなみに
岩佐さん「悪い森(2014/7@サブテレニアン)」
柏さん「落下(2014/11@学園祭)」
齋藤さん「Ribbon2012/4@HOPE)」
中陳さん「良くてフロリダ~(2014/7@BASE)」
福原さん「-月並み-(2014/10@キッド)」
(役者の)手塚さん「小宇宙(2013/12@SENTIO)」

今夜はここまで

体夢-TIME

体夢-TIME

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/12/11 (木) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1335(14-384)
13:00の回(晴、寒い)。12:15会場着、受付、12:28外で整列、(自由席)12:30整理番号順に入場、何時ものように暖かい対応。5作目、大手さんは「シャワー(2014/10@風姿花伝)」を観ました。座って舞台をみると、鬱蒼としたものではなく、無機質、冷たい美術。13:00前説(110分)、開演〜14:54終演、バックステージツアー。当パンの役名、元ネタがわかるものが多い。

終末SF的、未来の幻想物語、廃退、運命、少年だけが持つ力…ジュブナイル物の王道。

劇中、D.ボウイの曲が聴こえてくる…どの音源?「Ziggy Stardust」は1972年リリース、今でも聴いている人はどのくらいいるんだろう。

椎名さん…「アロマ(2015/1 予約済み)」に客演、ちょっと声をおかけする。

ネタバレBOX

以下、雑記

時間を遡るけどタイムパラドックスはあるようで、ないような設定。

絶滅しそうなわりには体制にこだわったり、自らのルールを守り通そうとする「ヒト」。

「ザルカス」というネーミングはなんだろう…タルカスではないだろう。

欲を喪失するという設定は考えてみると奥深いものを感じる。

太古のマグマが固まったような岩盤は紙で加工したそうで、近くで見てもよくできている。

次世代が新人類に進化するのは「Childhood's End」的。

黒と白の大波は前方で見ているとかなりの迫力。

ミッション・インポッシブル的な登場は巧かった。
すいっちおん!

すいっちおん!

激情コミュニティ

サブテレニアン(東京都)

2014/12/12 (金) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1334(14-383)
19:30の回(晴)。19:00受付、開場(チケットレス)。今夜も普通の座席配置でした。

垣本さん「誤解です。(2011/12@」バビロン)」が初めてで4作目、井上さん「IN HER TWENTIES(2011/5@王子)」からで6作目、兼桝さん「◎の魔法(2011/9@Site)」からで4作目。

そして今夜は中澤さんが演出助手ということでしたので観に来ました。中澤さんは、劇団ピアチェーレで観ていて、本公演の前、梅ヶ丘で「戯言」を観てきたのでした。直接、お話はできませんでしたが、当パンに次回公演が早稲田学生会館であるようなので、そのときに。

と、当パンをみていたら公演台本あったのですね...。

中央やや下と左右の壁際に椅子、天井には街の模型らしきものが逆さになって吊るしてある。上手には毛布...。DVD、辞典にメトロノーム、マンガ、ウクレレ、ヘッドホンなどが置いてある。

19:25前説(80分)、19:31開演~20:48終演。3人ともお揃いの黒メガネ、グレーの衣裳でよく似せている。但し、靴下は赤青黄...。毛布はスクリーンにもなり、映像と文字。

眠りと意識のお話。

途中ですが、いったん

戯言

戯言

劇団ピアチェーレ

梅ヶ丘BOX(東京都)

2014/12/13 (土) ~ 2014/12/13 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1333(14-382)
14:30の回(晴)。開演30分遅れというメールあり、JRが遅れたので余裕をもって梅ヶ丘到着。ここは2回目で、劇団ピアチェーレの「表に出ろい!(2012/10)」を観ました。その時の役者3人のうちお二人は今年卒業し客席に、お一人(長谷川さん)は舞台で笑いを撒き散らし暴走するのでした。

最初に観た「MOMOS(2012/4@Ito.)」に出ていた加藤さんが脚本/演出。

14:00受付、靴を脱ぎ、右側に客席(パイプ椅子)、下手にテーブルとベンチ、両側に白い布。14:31前説、開演〜15:32終演。

いつも「A」か「B」か、と比べてしまう。夢や希望とその時その時の自分、少し先の自分、もっと先の自分からの(同時に、自分への)問いかけ。

電話の呼び出し音...誰と話しているんだろう。多感な高校時代、流行/地味、田舎/ヒールの靴...代官山...勝ち/負けか...

@カフェ、蛍の光とバイトと婆のカプチーノ。ちなみに勅使川原さんの背は低くない。

頑張るヒールの靴。自由/不自由。廻りか/自分か。

終わってから、お話のつなげ方がよかったなと思いました。

私自身は、人生を振り返るということはないのですが、意識しないうちに何かを避けようとしているのかな、と思うのでした。

※役名と役者名を併記していただけるとありがたいです。本作のようにネタばれになってしまうような場合には、何か特徴的な表現でもいいので。

勅使川原さんのカンパニー「KARAS」のダンス公演はよく観に行きます。機会があればぜひ。今上演中の「ハリー」は12/15(月)まで、学生割引あり。

Dance Performance~自由形式による創作~

Dance Performance~自由形式による創作~

日本大学藝術学部演劇学科

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2014/12/12 (金) ~ 2014/12/13 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1332(14-381)
18:00の回(曇)。17:26会場着、受付(整理券あり、この時間で70番)、ロビー開場中、17:30開場。17:56前説、18:01開演~18:49、休憩、19:05~20:03終演。

【ご来場ありがとうございました!!】媚媺る、

【ご来場ありがとうございました!!】媚媺る、

ロ字ック

小劇場B1(東京都)

2014/12/10 (水) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1331(14-380)
19:30の回(曇)。18:45受付(整理券あり)、19:00開場。L字の客席、入って右、椅子席4列。左、桟敷席+椅子席。左(仮に正面として)に座ります。①手前にフローリングのアパート(の一室)、テーブルと座椅子、TV。②奥はオフィス、事務机(各席にPC)、椅子、ロッカー、ポット、さらに奥の扉の向こうは倉庫らしい。

19:26前説(110分)、19:33開演、雨の音、〜21:34終演。アパートは明るく、オフィスは暗い(机、制服、椅子も灰色だし)。が、だから「幸」「不幸」というのではないものの、時間とともに未昇華の感情がガスのように溜まってゆく。

「姦〜よこしま〜」を観ていないので、「荒川〜(2014/5@サンモールS)以来です。

なんと、左藤さんが出るというので観に来ました。左藤さんの芝居は「ゆめの泉と泥濘(2014/4@pit 出演」「みんなのうた(2014/7@LIFT 脚演)」とも日芸メンバー(全員?)でしたので、ロ字ック…と聞いて、おお〜っ、と思いました。加えて、大石さん(残念ながらお会いできませんでした)が、振り付けということで×2です。

今までの作品と違って、正面からみると平らで、かなり縦長の舞台、レイアウト上、後ろ姿しか見えないこともしばしば。団子状になって突進する…というイメージから、冷え冷えとした空間をお互いにすり抜ける…寂寥感のようなものを感じました。また、最後のシーン、山田さんが「案内」をするシーンはなぜかホッとするのですが、片桐さんのコトバがその温もりさえ凍りつかせたように思いました。

「L」のどちらが見やすいかというと、「入って左」の、奥の席(正面、下手側)。榊さんは座椅子にもたれかかるシーンが多く、「入って右」だとほとんど姿、表情が見えない。オフィスの机は「入って右」席からだと横3列に並べているので、一番客席側に座った役者さん(片桐さん、日高さん)がよく見えないのと、その向こう側に座っている役者さんも見にくかったのではないかと思う(これは想像)。これが「入って左」だと、縦列なので見やすい。

追記:当日制作に新居さん。今夜'も'お客さんへの対応が良かった…よく気がつくものです。

左藤さん、次作はCui?、会場は前作と同じ@春風舎。

運命の女

運命の女

味わい堂々

スタジオ空洞(東京都)

2014/12/10 (水) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1330(14-379)
19:30の回(晴)。18:45受付、19:00開場、入って右が客席、最前列はミニ椅子。

19:28前説(90分)...何か言い忘れていると思う。19:33開演~20:59終演。

「説明」にあるように、冒頭、殺人シーン...ですが、それだけでは終わらないお話。ですのでぜひネタバレなしで。

物語が進めば進むほど舞台は歪さを増し、あらゆるものを吸い込んでいるのか、吐き出しているのか、何処かで崩壊するしかないのかと思って観ていた。

かくらい劇団第三回公演「同罪者」

かくらい劇団第三回公演「同罪者」

声の表現実験グループVonclu

サブテレニアン(東京都)

2014/12/06 (土) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

無題1329(14-378)
19:30の回(晴)。19:01受付、開場。入って手前が客席、奥が舞台…で普通なのですが、此処はいつも両( 片)側にベンチシートという配置でした。

テーブルがあるだけ。下手奥に「作:ゲーテ、演出:加倉井健」と書いた紙。19:33〜21:10。役者のみなさん初めて。

もちろん原作を知らないので、どのように演出されているのかはわかりません。海外作品らしく、長ゼリフが多く、これはいつまでも馴染めません。こちらの劇団の個性なのか、あまり演技らしいものや、衣装らしいものもなかったことが印象的でした。

海外の喜劇は難しい…

孤独な絵肌・滑り込む音楽

孤独な絵肌・滑り込む音楽

ナズ・ラヴィ・エ

ギャラリーCASA TANA(東京都)

2014/12/02 (火) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1328(14-377)
11:00の回(快晴)。

初めて自由が丘に来ました。終わってから気がついたのですが、こちら「言葉の中で世界は…(2013/7@d-倉庫)」を観ていました…Holidaysの深堀さん、豊田さんが出ているので観に行ったのでした。

今回は…少し前に、同じ11:00開演の朗読&箏演奏(@千駄木)が良かったので、天気も良さそうだし、ま何かないかなと探していて目にとまりました。が、その時すでに11:00の回完売で、問い合わせると、当日券もキャンセル待ちなので…と諦めていたら、豊田さんのお名前を見つけ、日をおいてみたら予約復活してました。

絵描き役の伊東さん、日女の「ぴちぴち ちゃぷちゃぷ〜(2014/5@アートスクエア)」、「show window(2011/10@王子)」、宣伝美術にお名前がありました。

10:30受付、開場。横長の会場、道路側に幾つか椅子、右手奥でバンドが音をだしていて、座席の反対側が第一部「記憶の肖像」の舞台、白い布で4つの部屋に仕切られ、4つのお話が並行、観客は歩いて観劇。初めは壁沿いに立っていましたが、みなさん少しずつ移動、セリフがありますが、全体がどうなっているのかはつかめません。しばらくすると場面転換、舞台と客席の位置を入れ替え、桟敷席、椅子席にすわります。

人は死んだら色になる…。衣装は、画家と弟子が白、作曲家が黒、その他がグレー。白+黒=グレーの3色。白い面、ハンドライト、ラジオ爆弾、戦争。4つの部屋から解き放たれた物語が演じられます。

どういった「世界」なのかがわからないので、ちょっと戸惑いました。観ている分には、不思議な感覚に包まれていたのですが、夢から醒めたみたいに、ドアを開けて明るい戸外に出ると、どういうものだったか、感覚としてははっきり覚えいるのですが、では具体的に、となるとあまり思い出せない…テキストがあるとありがたい。12:32終演。

WATAC I

WATAC I

Hula-Hooper

TODAYS GALLERY STUDIO(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1327(14-376)
19:30の回(雨)。19:00受付(整理券あり)、そのまま階段で待機、19:17開場。前に桟敷席、後ろは椅子席、壁沿いに立ち見。

レンタルスタジオ、横11.9m、高3m、天井はコンクリートに配管、梁には新聞やノート、楽譜らしきものが貼り付けてあり、そんな会場を横いっぱいに使ったパフォーマンス。

靴を脱ぐと確かに床は冷たいですね。

入るとダンサー(役者さん)は、それぞれポーズを取りながら固まっています(開演まで微妙に動きますが)。

19:32「これは私の物語です」のセリフで開演〜20:55終演。高校時代の交換日記からリクエストの多かったところを…と、いつリクエストされたんだ??

動きやスピードは、ダンス公演で観るコンテンポラリーダンスとは違いますが、ゆるーい感じ、バタバタ感、ソロ、デュエット、全員、雰囲気作りがとても面白く、笑いながら観るシーンも多くて楽しかったです。

調べてみると、菊池さん「短編集:ノスタルジア(2014/7@APOC)」、兵藤さん「8-エイト-(2014/7@アツコバルー)」。

PRESS

PRESS

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1326(14-375)
20:00の回(晴)。19:15受付(トランプの整理券)、19:30開場。L字の客席(メイン5列、上手側に2列)、変形六角形床台、テーブル、ドア枠、直線模様。19:57前説(アナウンス)、撮影の日、20:04開演、夏、蝉の声〜21:42終演。途中でお一人、女性客が退席。

当パンはカラーの写真で相関図、みな暗い表情なのに、始まってもあまりそのような雰囲気でもない…が、これからの展開が…蟻地獄のようでした。

全員退場…に近いと思うものの、ちょっとありがちな設定、無理かなと思うところもあったように感じました。

ラスト、タイミング、音、色、潰れ具合…ビビった。

娘の残虐殺人。父親の自殺。芝居と現実世界の素材とをどう調合するのか、なかなか難しいなと、記者は読者(故に、この場合、観客なのか...)の存在が前提ではないかなと思うのでした。

ハリー

ハリー

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/12/08 (月) ~ 2014/12/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1325(14-374)
20:00の回(晴)。19:59開場、20:11開演〜21:08終演、21:25トーク終了。

「惑星ソラリス」から数十年、暗転し聴こえてくるのはソラリスの音と水の音、仄かな明かりの中で背中の「紐」を見れば「ハリー」だとわかります。部分的に光沢のでる衣装と照明が「ソラリス」の(心理的な)不気味さをよりイメージさせてくれ、予想をずっと超えた「ハリー」を観ることができました。※オープニングはバッハでくるのかなと思いました。

こんな日が来るとは思ってもいなかったし、再読した原作はどういうわけか読みやすかったし、自然科学系の本もたくさん読んだので、未知の深海や何十億年もの彼方、どこかには想像を超えた「何か」があるんだろうという思いは強くなっていたのでした。


「惑星ソラリス」と同時期には、

・「2001年宇宙の旅(テアトル東京 70mmシネラマ)」

スクリーンは湾曲し、横約20m、1階前方に座ったため首をぐいっと振らないと左右がみえなかった(よくみに行く浦和のIMAXは約17m?)。その後2000/11「東京国際ファンタスティック映画祭2000@渋谷パンテオン」、2010/7「午前十時の映画祭@MOVIXさいたま」でも上映したので観に行きました。。

・「未知との遭遇」「スター・ウォーズ(@旧日劇、現マリオン)」、翌年には「エイリアン」。

・サンリオが「サンリオSF文庫」を刊行、ル=グイン「辺境の惑星」…、「ソラリス」の著者であるレムの「浴槽で発見された手記」は中古で7千円強(定価540円)、など一代SFブーム、「何もかも皆懐かしい」。

この機会に、「ソラリス」のことをネットでみていたら、当時の映画パンフに採録されていた「セリフ」が載っているロシア映画のサイトなどもありました。

2012/7月には「G.com」という演劇ユニットが「孤独の惑星」というタイトルで上演しました。

スノードロップ

スノードロップ

みどり人

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/12/05 (金) ~ 2014/12/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1324(14-373)
18:30の回(晴)。18:00受付、開場。入って右に舞台、左に客席(椅子席、座布団付)。中央に階段(なぜか下手側には手すりがない)、何処かの地下…煤けたコンクリート…みたいな印象。8月の1〜2話の続(完結)編。

18:31さいじょうさんの挨拶(上演中トイレ可、喫煙シーンあり、127分)、18:36開演〜20:45終演。

冒頭、本作で初参加4名による1〜2話復習ダイジェスト。一方、本作には出なかった人物については当パンに「その後…」として記載。

やはり、そぎたにさん…怪演。出てくれば舞台の半分以上を占領しそうな存在感。対抗するは辻川さん、大きさは半分くらいでも、背負っているものの重さは計り知れない。

ネタバレBOX

偶然、「ワタミの過労自殺(中澤誠/皆川剛 著 岩波書店刊)」を読み始めたところで、入社2ケ月、26歳の女性が飛び降り自殺をしたことを扱っています。

体が痛いです
体が辛いです
気持ちが沈みます
早く動けません
どうか助けて下さい
誰か助けて下さい

手帳にはこう書いてあったそうです。
ご両親が読んだのは亡くなった後のこと。

本作を観ながら、想わずにはいられませんでした。
another9~ルール変更に伴う注意事項について~

another9~ルール変更に伴う注意事項について~

tea for two

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/12/06 (土) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1323(14-372)
14:30の回(晴)。14:01受付、開演。最前列ミニ椅子、2列目からパイプ椅子がびっしり。

本作「another9〜」は、2013/7に西尾さん&ヴァイオリン版を観ていて、2回目。いまいさんは、青果鹿「カイロ団長〜」が初めてで、ようやくの2作目。

受付時に渡された「会議資料」、事前に目を通しておくと4倍楽しめるという案内。「9条」といえば「9条」なのですが、実にいい具合にスポーツ競技に置き換えてあります。

いまいさん演ずる「施行規則変更委員会 委員長」のセリフ(会話、独白、議事進行)と今まで生音を聴いたことがなかったブルースハープで構成された90分。

14:33開演の挨拶〜16:01終演。

中央の小さなテーブル(ペットボトル、メガネ)にいまいさん。黒の上下でまとめた衣装、上手に奏者の犬山さん(目の前に用意された何種類かのブルースハープ)。ペットボトルを通して見える組まれた両の手、その向こうの自信に満ちた表情にゆっくりと影が差し、終わりには照明に光るものさえ。

今まで、ヴァイオリン(擦る)、ピアノ(叩く)、ギター(弾く)…本作では、呼吸…息を吹き、吸い込む楽器。当パンにあるように、じつに「この芝居の趣旨に適っている」と感じました。

試合中の激しい攻防から嗚咽、慟哭…いまいさんの演技を包み込んでいるように聴こえました。

汽水域

汽水域

てがみ座

シアタートラム(東京都)

2014/11/28 (金) ~ 2014/12/06 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1322(14-371)
14:00の回(晴)。13:40会場着、受付(全席指定)。

初日に続いて2回目、同じ列でやや中央より、千秋楽です。

14:02開演〜16:10終演。

正面、所々穴のあいた網が天井近くまで張ってあり、その高さをぼんやりと眺めていると…タイトル「汽水域」とは別に、深海に至る層同士の間で混じり合わない「温度躍層」のことを思うのでした。

混じり合ったように見えても、時の流れによって分離してしまう関係。そもそも、越えられない境界線が存在する関係。縦にも横にも孤立し、繰り返し、繰り返し…分散し、溶け込み、薄れ、色を喪い、消失する…そんな世界をみているようでした。

川は、海は、月は、きっとそんな人々の想いすら流しさってしまうのでしょう。

フィリピンと日本の場面転換、異なった時間の並存…空模様が変わるほんのひと時…意識が重なり、移り、遡るような感覚でした。

「てがみ座」の公演は、今年、本作で終わりですが、できるだけ客演作も観に行こうと思っています。

勅使川原三郎 連続公演『天才的な時代』『パフューム』

勅使川原三郎 連続公演『天才的な時代』『パフューム』

KARAS

シアターX(東京都)

2014/11/26 (水) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1321(14-370) 「天才的な時代」
16:00の回(曇)。16:05開演〜17:10終演。2回目です。

7月の「7 月の夜」「空時計サナトリウム」に続くシュルツの作品。作品の一部が語られ、それは狂気の世界を描いているように思え、どんなものかと「シュルツ全小説(工藤幸雄訳)」平凡社刊を図書館で借りてみました。文字を追い、情景をイメージするのは難しく、何が起こっているのかさえもすっと消え去ってしまう。

2005年初版本(文庫、488頁)で1900円となかなかのお値段。

ポーランドの作家という点では、次回作「ハリー」(「ソラリス」)もポーランド、レム作。

ここまで刺激的な作品に仕上がってしまうことを考えると「ソラリス」は一体どうなっているのでしょう。映像でもいいので観たいものです。

入学公演

入学公演

くらげオリジナル、

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2014/12/01 (月) ~ 2014/12/05 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1320(14-369)
19:00の回(曇)。18:50会場着、受付(階段を下り、ドアを開けると...高校生のみなさん)。すでにお客さんは座席に、手前の方に座り、ドリンク..カウンターにはもちろん斉藤さん。

「観たい!」にも書きましたように「高校生による演劇」ということで観に来ました。「高校2年生」というと、劇団人間嫌いの「わるくないもん(2014/11)」、主宰の岩井さんも2年生でした。大学生の演劇はよく(日芸が多い)観ますが、高校生の作品はまだ2作です。

説明に「調理前の‘演劇’」と記されています。終演後、(すみませんお名前聞くのを忘れてました)お話したようにスタートラインに立つこと、そしてスタートすること、まずはそこからだと思いますし、それを観に来たようなものです。

劇中、演劇、作品についての一幕があり、三本立てからの変更のことなのかな、と思いながら観ていました。開演近くになる多くのとセーラー服姿の観客、終演後、大勢の方に囲まれている姿もよかったです。

できればいろいろな作品、(芝居に限らず)表現を観て、(自分たちなら...と)考えてみるといいのではないかと思います。大学の演劇だと料金が安いのもありますし、ちょうど駅の反対側の日芸では、12月、ダンス公演などもあるので参考になるのではないかと思います(ちなみに12/12,13卒業制作(洋舞)なども無料)。

初めの方、セリフより音楽の方が大きく聴こえたので、少し音量を下げた方がよかった。話がいろいろ飛ぶのはそういう意図としても、大きな流れは観客にすっと伝わるようにしてほしかった。「お客さんに観てもらう(参加してもらうでもいいと思う)」という視点を大切に。

19:02開演~19:34終演

★5は個人的な思い入れです。あと1ステ、思いっきりやり遂げてください。

始末をかく3「こころをよむ」

始末をかく3「こころをよむ」

始末をかく

UPLINK FACTORY(東京都)

2014/11/29 (土) ~ 2014/12/01 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1319(14-368)
19:30の回(曇)。19:00会場着、受付(整理券あり)、19:15開場。映像で前説、芝居(70分)、休憩、トーク。

大きなスピーカーが鎮座、両サイドにタワー型も。入ると、椅子席。2列目と最前列席の間にパーテーションポール(赤いベルト)、上手に机、正面に白いスクリーン。

19:26当日券の方用か2列目の前に座布団席、ポールと椅子は撤去されました。19:36客席後方から役者(男)登場。チョークで床に円、その周りに椅子が並べられ、次に出てきた役者(女)はその周囲を動き回る…立ったり座ったり、場所を変えたり。役者4人、手前に座り「読む」。最初は小声で…抑揚のない平坦な調子、お経のようでもあり、眺めると、縦書き/横書きがある。「こころ」だと思うものの、読んだことはない。20:03、途中休憩、リアルタイムに時刻が告げられ、テーブルの上では、紙、テープ、メガネなどを使って、切って貼って捻じって、同じ時刻を表現しようとしていて、それをビデオカメラが捉え、正面のスクリーンに映される、20:09後半〜20:40、トーク(岸井さん、カゲヤマさん)20:49〜21:23。

確認すると、カゲヤマ気象台さん、音響等で、maimuima、激情コミュニティの作品。意外なところでは、劇団森「第七官界彷徨(2011/6@学生会館)」、ポかリん記憶舎「WæNDERING(2011/11 公開稽古@キラリ☆ふじみ)」。福澤さんは「脱衣する蛹」の方だろうか…。

眺めていたら遠藤さんのお名前があったので観に来ました。此処は3週間前、ダンス公演に来たのですが、今夜は椅子が並んでいてちょっと雰囲気が違います。遠藤さんは4作目「これが100である(2013/9@HAGISO)」「目に殴られた(2013/10@風呂場)」「8-エイト-(2014@7@アツコ)」。

9シーンで構成されているようで、セリフは断片的、ある部分を繰り返し、歌もある。「日本の現代文章語を演劇にする」という取り組みですが、そのことと役者さんたちの身体の動きとがどう関連づけられているのかは、理解不足でわかりませんでした。

終わりの部分は群舞のようにも見え、細かい振付構成になっているなぁと感じました(始まりの唐突な部分は、ここだったのですね)。

先日、川口松太郎著「紅梅振袖(1955年)」のリーディング公演(箏の演奏あり)に行ってみました。コンテンポラリーも舞踏も観るので、本作、面白いフォーマットだと思いましたが、個人的には、どうしたら物語を語るのではないところでの面白さを見つけることができるかな、と。

勅使川原三郎 連続公演『天才的な時代』『パフューム』

勅使川原三郎 連続公演『天才的な時代』『パフューム』

KARAS

シアターX(東京都)

2014/11/26 (水) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1318(14-367) 「パフューム」
15:00の回(雨〜晴)。14:47開場、15:05開演〜15:57終演。4月(@荻窪)に観たのが始まりで、会場が違うと印象も変わってきます。特に、照明/音楽、白い衣装は羽化したばかりの無防備な状況を連想させ、暗い周囲は特別に危険な香りすら漂わせ、不安を募らせてしまいます。

この作品のように内面に深く響く作品の場合、明るさより「APPARATUS」の闇の方が似合っているような気がしました。

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