miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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舞首ー三つ巴の里ー

舞首ー三つ巴の里ー

鬼の居ぬ間に

シアター711(東京都)

2015/05/06 (水) ~ 2015/05/10 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1478(15-126)
14:00の回(晴)。

13:25会場着、受付始まっていました、13:33開場。最前列は座椅子、薄暗い舞台には樹木が絡み合ったような影、天井にも葉が伸びています

「地獄篇 ―賽の河原―(2014/1@王子)」からで3作目です。Islandの津金さんは、先日、「板橋でカフェやってます。(2015/4@板橋)」を観たばかり、本作では真逆のキャラクター。

佐々木さんは「四の五の言わずに恋しろリーマン!(2013/6@BASE THEATER)」、山本さんは物凄くアクが強いキャラクターで初めてかなと思っていたのですが、帰宅して確認するとなーんと「ヒガンノウタ(2015/3@BASE)」(関西弁バージョン)で観ていました。そういえば押しの強さは共通かも。

島田さんは直近ですと「In The PLAYROOM(2014/10@ミラクル)」、いつも満身創痍(!)。

14:00前説(アナウンス、105分)、14:06開演(読経)~15:51終演。

限られた資源(労働、食糧)の中で生き抜くためのルール=社会性に対する問いは、「トロッコ問題」に近いのかもしれませんが、依然として「社会」のなかに留まっているため、人知を超えた恐怖という点は前作より薄まったような印象を受けました。

「里長」役の吉田さんは異様な雰囲気を身に纏った不思議な役どころでした。

自ら定めた理のゆえに滅びゆく関係、絶対のものと思い込むことが生きるために必要なことであったはずであるのに。

青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト アンドロイド版『変身』

青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト アンドロイド版『変身』

青年団

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2015/05/07 (木) ~ 2015/05/10 (日)公演終了

無題1477(15-125)
19:00の回(晴)。18:00当日券用整理券配付、18:55受付、18:59中へ、最前列桟敷へ案内される。

過去2回とは異なり、入って左に客席、右が舞台、中央にベッドとザムザ(アンドロイド「リプリー21」)、下手にドア枠、小さなテープルと椅子、上手には観葉植物、床には絨毯。

19:06開演~20:29終演、トーク20:35~21:05。平田さんの作品とは相性が良くないので観るつもりはなかったのですがイレーヌ・ジャコブさん観たさにやってきました。「ふたりのベロニカ(1991)」しか観ていませんが観に来た甲斐がありました。

肝心のお芝居ですが、やはりピンときませんでした。(人造)ロボット/アンドロイドと人間との関係は、古くは「フランケンシュタイン」、「鉄腕アトム」「8マン」、「AI」「アイ,ロボット」などSF映画やアシモフの作品等で何作も描かれ続けてきたもの。

現実の「(人型)マシーン」の発展には関心がないので、この作品のよさには気づかないのでしょう。「動き」は限定的(うわまぶた、くちもと、首、腕)で、サンダーバードのパペットのほうが表情は豊か。

なので演劇というフォーマットに人型の造形をもってくる理由がわかりませんでした。

ネタバレBOX

サイボーグ物では「サイボーグ009」「マンプラス」、対立する機械は「砂漠の惑星」「ターミネーター」「2001宇宙の旅」...

人は自身を何に映すかで自身を知ろうとするのか、それは「虫」でも「ロボット」でも「テープル」でもなんでもいいのではないかと思う。

トークで外部記憶装置が発達し、直接、脳内にセットされるようになるはず、という話がありましたが本当にそうなのか。デバイスの飛躍的な発達の方がありえそうに思えました。

脳は人間の時のままなのか、機械なのか、という質問には答えませんでしたが、ここ(意識とは何か、自我はどこにある...)が面白いところではないのかと思うのでした。
冗談だからね。

冗談だからね。

冗談だからね。

koenji HACO(東京都)

2015/04/25 (土) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1476(15-124)
18:00の回(曇)。予定していませんでしたが当日券でも行けるとあったので観に来ました。当日券受付は17:15からでしたが準備不足風だったのが残念。開演5分前から入るということなので時間をつぶし、戻ると場内は満席状態、立見の方も。ここは初めてですがすぐにわかりました。

長方形の会場で、入って手前と右に(L字)客席、アクティングスペースにはブルーシートが敷かれ、「R-18」とありました。

18:00開演「R-18」~18:22、「共同体」~18:53、「デタラメ・オン・ザ・ビーチ」~19:26、場転19:35「失格ック!〜暴れないなら、出てないよ〜」~19:52終演であってるかな?演目ごとにブルーシートを剥がしタイトルがでてくる。

「六本木高校」のみなさんが「六本本高校演劇部」ということなのかな...

終わってから訊いてみると卒業生+現役生ということでしたが、なによりも楽しそうなのがよかったと思います。脚本はここでSEXネタを入れる必要があるのか「?」と思いつつも、さらっとこなしているのでこれはこれで..若いんだし!

現役高校生の演劇は「神奈総」の劇団、卒業生ですがスタッフ含め全員19歳の劇団(日芸)の公演を観たことがあります。

ライヴ感十分なパフォーマンスはちょっと眩しく、パワフルであっという間の2時間弱でした。

高校演劇ならではの「∞」を感じることができるのはとてもありがたい。

ネタバレBOX

最後のパフォーマンスは「国分寺大人倶楽部」のおまけ演劇なみに余韻をぶち壊す乱痴気度で、ラストを飾る打ち上げ花火としてもなかなかのものでした。ちなみに最前列席にはちゃんと飛来物防御用のレインコートが用意されていました。

一ケ所、胸の中央は「海辺のカフカ」だった。
どらま館フェス スペシャルイベント DRAMA CONFERENCE

どらま館フェス スペシャルイベント DRAMA CONFERENCE

早稲田小劇場どらま館

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2015/04/29 (水) ~ 2015/04/29 (水)公演終了

無題1475(15-123)
14:00の回(晴)。

気がついたら完売だったのであきらめようかと思いましたが「ポーラは嘘をついた」を観たくて、早い時間から当日券に並びました。スタッフの方々も早稲田の方のようです(ちょっとお話しした方は教育学部卒でした)、此処はジエン社の公演を観ているので2回目。開場が遅れ13:45事前予約者から先に。

3列目まで平地の狭い座席間隔。14:05前説、開演~14:52、15:10~16:00トーク終了。

鳴海さんはSkypeで参加、SENTIVALでお見かけしていましたが、早稲田卒(7年かけて)とは知りませんでした。

この公演の少し前、眼科画廊で作者本介さんをはじめ5人が演劇論集を刊行するための討論会を観ましたが、うち3名が早稲田卒(カゲヤマ気象台さん萩原雄太さん)でした。また、奥山さんと鈴木さんは「脱衣する蛹(さなぎ)2014/8@大隈講堂」でのトークがありました。

「福井望友という女(仮)」」15分、「打ち合わせと」30分という時間配分。劇団献身は初めてで場内は過激に盛り上がっていた(関係者の方々?)ので久しぶりにかなり引いてしまいました。

学生会館は料金を徴収できず、こちらは可能とのこと。個人的にはどこの会場でもこだわりはないし(あるとすれば座り心地や空調、雨風、真夏や真冬は外で並ぶのが大変だなとか)、早稲田らしい演劇というものがあるのかわかっていないので、まずはいろいろ観てみようと思うのでした。

シュレディンガーの猫たち

シュレディンガーの猫たち

激嬢ユニットバス

サンモールスタジオ(東京都)

2015/04/30 (木) ~ 2015/05/05 (火)公演終了

無題1474(15-122)
13:30の回(晴、暑)。

13:00受付(指定席)、開場。BGMはThe Eagles。

逆コの字で奥から客席に向かって傾斜、壁にはいろいろな「物」。斜めになった柱が視界を歪め幾何学的。その間にテーブル(燭台)。

「シュレディンガーの猫」は自然科学の本を読んでいると時々出てきます。簡単に言うと「重なり」「パラドックス」「たくさんの可能性」のようです。

有栖川さん「PARADE~終演の詩(2014/5@pit)」「存ぜぬ快楽(2011/3@ザムザ)」、南さんはひょっとして身体の風景(2014/5@d-倉庫)?

13:20/13:31前説(アナウンス)、13:32開演~14:57終演。

発想と構成はとても面白いのですが、突然「密室」に移動したのに普通の感覚で過ごしている...というのが「?」でした。「CUBE」くらいの緊張感があればなぁ~と思いました。

ネタバレBOX

推理小説では「密室もの」になるでしょうし、SFでは「パラレルワールド」と設定自体に新味はありませんが、役者さんの魅力でなかなかのものに仕上がっていたと思います。

ただ、なぜそうなっているのか、仕掛け/黒幕/真犯人、の「解」を示さなければ本当の衝撃は得られないのではないかと思いながらも、結局何もわからない、という終わり方もいいかなと、終わってしばらくしてから思うようになりました。

ただ、いずれにしても凍りつくような恐怖、圧倒的ななにかの力、一切のコミュニケーションを排除したものの存在、それらと無力な人との対比があれば。
MODE特別公演/「雑種」「橋」「父への手紙」……カフカ短編小説より……

MODE特別公演/「雑種」「橋」「父への手紙」……カフカ短編小説より……

夜想 presents パラボリカ・ビス

parabolica-bis(パラボリカ・ビス)(東京都)

2015/04/26 (日) ~ 2015/05/02 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1473(15-121)
15:00の回(晴、暑)。
14:00会場着、受付(整理番号あり)、14:45開場。

奥に客席、舞台には横長のソファ、その向こうに数段の階段があり台のようになっていて、下手に机、桟敷、ベンチシート席、満席。両壁にカフカ公演のポスター。

15:03前説、構成・演出の松本さんによるガイダンス~16:12終演。此処の「カフカ」関連では田中美沙子さんのダンス公演(2014/2、2014/7)を観に来ました。

本公演に出ていらっしゃる長尾さん、「同行二人(2013/12@中野)」「短篇集:ノスタルジア(2014/7@APOC)」を観ました。他の役者さんは初めて。

衣装が、黒いコートと山高帽。まるでマグリットが描いた「ゴルコンダ」のようです。

ほとんど知るところがないカフカ。本作が採りあげているものは聞いたこともなく、それでも観に来るのは想像を超えたものに出会うことができる、という期待感から。

「橋」はとても短い作品で、ネットで読むことができ、いろいろな解釈があることがわかります。本作でも本当に(身体をつかって)「橋」が演じられ、寝返りを打つ(転げ落ちる)。

唯一読んだことがあり、その内容をほとんど忘れてしまった「変身」も検索すればたくさんの考え方がでてきます。

「文字」で表現された「カフカ」が、演出家と演者によってあるひとつの表現として示され、その感想を「コトバ」で表現し返す、というのはとても難しく、時間と努力を要するようです。

チラシ写真は「雑種」の1シーン。

すべての犬は天国へ行く

すべての犬は天国へ行く

ぬいぐるみハンター

王子小劇場(東京都)

2015/04/29 (水) ~ 2015/05/10 (日)公演終了

無題1472(15-120)
19:00の回(晴)

18:20受付(全席指定)、18:30開場。2階建舞台、「説明」にある西部の町の古びた酒場、二階の売春宿は商売あがったり、という雰囲気がよくでている美術。

18:55前説、19:03~20:24、休憩、20:34~21:51終演。

「ゴリラと最終バス(2013/1@駅前)」以来で、やないさんが出ているので観に来ました。展開、役者さん、ところどころ挟んであるコミカルなシーン、はたいへんよかったのですが、唯一、全体を通した時のテンポが合わず。のんびりした西部劇は炭酸が抜けきった飲み物のように感じてしまいました(すみません)。


鳴海さん「宇宙船(2014/9@王子)」、宍さん「未開の議場(2014/10@王子)」「キスミー・イエローママ(2014/8@OFF)」「ゴールテープ(2011/7@「劇」小)」、岸さん「ほのぼの村~(2014/10@ブラッツ)」「あのっ、先輩~(2014/4@高円寺)」、小川さん「性病はなによりの証拠(2013/12@王子)」、飯塚さん「青春スープレックス!?(2013/6@相鉄)」、西村さん「コロラド(2015/3@眼科画廊)」、工藤さん「未開の議場」「はてしないものがたり(2015/3@王子)」。

ザンヨウコさんは「すべての夜は朝へと向かう(2012/12サンモールS」以来。

最後にかかってたのは「I Got a Name」ですね。

ぱらいそ

ぱらいそ

元素G(エレメントごんべえ)

APOCシアター(東京都)

2015/05/02 (土) ~ 2015/05/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1471(15-119)
17:00の回(晴)。

16:30開場、17:01開演~18:40終演、昨日に続いて2回目、場内は明るくなり、入り口で足元を照らしていましたが、中央通路部分がやや不安定でした。

昨日、当パンに「振付」の記載、ネットで調べてみると、梅田さん「日本女子体育大学」、終演後お訊きすると、そのとおりでした。なかのZERO(現在は、@府中の森)で卒業公演をしたというので、これも検索するとお名前が載っていました。

きちんと揃った指先と、まっすぐのびた背筋。左右前後にポジションをかえた振り付けはとても良いものでした。役者のみなさん「お話」と演技がよくあっていて、衣装も趣向が凝らしてあり、ちょっしたアクシデントもさらりとかわしていました。とても素直な演出だと思いましたし、しっかりとした演技、聴き取りやすいセリフに好感。

木谷さん「見よ、飛行機の~(2015/6@明石)」とあるので、都合がつけば観に行きたいと思います。

ぱらいそ

ぱらいそ

元素G(エレメントごんべえ)

APOCシアター(東京都)

2015/05/02 (土) ~ 2015/05/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1470(15-118)
19:00の回(晴)。

18:32開場、入って右が客席(ひな壇4列)、階下への階段部分に暗幕。18:45/18:55前説(100分)、19:01開演~20:38終演。

こちらは初めて。「説明」に「芝居とダンス、そして歌」とある場合、3つともよかった、というのはなかなかありませんが、本作はどれも素晴らしいものでした。

この会場は決して広くはないのに、のびのびしたパフォーマンス、童話が持つ「毒」は刺激が強く、シーンごとに衣装が変わり豊かな表情、動きと相まって素の舞台が生き生きとした場面に生まれ変わったように感じました。

※終演後お話ししたように、客席で躓くお客さんが多かったこと、最前列も1段高くなっていること、客席の照明が暗く当パン等も読みにくかったこと、が気になりました。

ネタバレBOX

父との子...というのは鵺的の最新作でも似たようなシチュエーションが採りあげられていましたが、どうしてこのような設定にしたのか...しなければならなかったのか...。

不自由な体、家族、生きること、が実は深く織り込まれていたのではないかと終演後しばらくしてから考えるようになりました。

心地よいメロディ、スピード感あるダンス、ひとり何役もこなす役者さんたち、次回は来年4月せんがわ劇場とのこと、まだ劇場に通っていたら観に行きましょう。その前にもう一回観に行くことにしました。
J=P・サルトル「出口なし」フェスティバル

J=P・サルトル「出口なし」フェスティバル

die pratze

d-倉庫(東京都)

2015/04/28 (火) ~ 2015/05/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1469(15-117) 石本華江 & aji
19:00の回(晴)。18:00受付、ロビー開場、18:33開場。

昨年「青森県のせむし男」を観て面白かったので、今年もと思っていたら「aji」とあったのでさっそく観に来ました。

①石本華江+Rosa van Hensbergen(イギリス) 19:03~19:59
②aji 20:07~21:01

原作は読んだことなく、あらすじすら知らないまま(当パンも読まなかった)の観劇です。

2団体の作品が同じ素材から発生したとは思えないほどの仕上がり。

石本さんは「ダンス」作品で初めて観ましたが強く印象に残りました(また観たい)。

ajiはなぜか「青い飲み物」がありませんでしたが、ぶっ飛んだ演出。
時田さん、「アドバタイズドタイラント(2012/1@d-倉庫)」、「お暇をこじらせてⅡ(2015/1@アゴラ)」-中藤さんも。勝又さんは初めて。

余談ですが「出口なし」と言われると福島正実さんの作品であって、さらに「月は地獄だ!」は「他人は地獄だ」からきているのだろうか...。

ネタバレBOX

①石本さん

入るとすでに正面奥に男性が座っている。手前左右に畳程の大きさの薄板、両壁際にプロジェクター(45度くらい傾けてある)、奥の壁にPCの映像。

携帯、飲食、トイレ、おしゃべり、写真撮影OK。「ルール」の意義、なぜ劇場ではそうなのか?それはどういうことだろう、劇場=黒、ギャラリー白という固定された表現、パフォーマーの遅刻はどうか?などの話。

たくさんの質問で構成されている戯曲

客席へ
1.ここに座っているのは偶然ではないのか
2.何をしてほしいのか
3.どうして話さないのか
4.私は魅力的か
5.私たちは何を待っているのか

映像(中継?)の質問に答える
自己紹介的内容...どこまでが「真」?

客席への問いかけは日本で通じるのか、ノリのよい演目だとありましたが、アフタートークでもなかなか質問が出てこないのが実情。ただ、質問内容には考えさせられました。

正面奥の男性はキーボードを操作、分厚く、でも透明感あるサウンド。

Rosaさん(オックスフォード大)、詩とダンス(コンテンポラリーと舞踏)、日本に2年間、今は一緒にいるということを伝えようとしている。

オーロラを眺めているようなパフォーマンス(東洋的な印象も)

②aji

6作目になります。
今回、金子さんはお休み(最近気がついたのですが、初めて見たのはajiの作品ではなく「あなたの部品 リライト(2010/12@DECO)」でした)。

人が3人、人に近い動物が1匹。人はその性別を強調した衣装、動物はその動きで表現。赤い糸で結ばれた3人のやりとりが、原作に倣っているのでしょうが、読んでいないのでわからないものの、仲が良いわけではなさそう。

衣装の前半、それを脱いだ後半、という構成。
架空の箱庭療法#3

架空の箱庭療法#3

Nichecraft

吉祥寺Gallery re:tail(東京都)

2015/04/29 (水) ~ 2015/05/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1468(15-116) 「絶対安全狼男」
15:00の回(晴、暑)。14:35会場着、展示をみながら14:45受付。
各演目の「箱庭」作品、写真、台本(一部)が展示されていました。
ここは初めてですが、井の頭公園横のキチジョウジギャラリーを少し広くした感じ。
白い壁、変形した室内。

星さんはレティクル東京座、新田さんは「暴走しなければ~(2015/2@春風舎)」「良くてフロリダ~(2014/7@BASE)」「きれいごとから(2014/5@眼科画廊)」
ゆめの泉と泥濘(2014/4@pit)」。

15:00~15:11のショート演劇でしたが、どこかの街角、どこかでありそうな、なんでもないのに、聞き耳を立ててしまうお話でした。

終演後は近くの公演で役者さんとお話ができます。

愛し平成、また昇る

愛し平成、また昇る

第27班

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/04/29 (水) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1467(15-115)
19:00の回(晴)。18:30受付、開場。

暗い灰色の床高の舞台(ちょっと変わった造り)。こちらは始めて、横手さんが出ていらっしゃるので観に来ました。設定は「説明」にある通り(ですがいつものように読んでいませんでした)。

開場時SE、雑踏。18:56前説、19:00開演~21:38終演(休憩なし、2時間半超え)。終演後、台本を購入。

椎谷さん「Dressing(2011/5@駅前バー)」「In The PLAYROOM(2014/10@ミラクル」「ワンダーランド(2015/2@王子)」。坊薗さん「ファニー・ガール(2013/10@三鷹)」

たいへん面白い設定(時間SF的)、個性的な役者さん揃い、途中、息抜きコーナーがあり、どう感じるかはきっとそれぞれ。

劇中、映像とセリフとがシンクロする場面がありますが、これがまた見事に合っています(お訊きすると、その合わせ方がなんともほのぼの)。


ネタバレBOX

タイムトラベル(時間SF)は好きなジャンルで、先日、「永遠の終り(I.アシモフ)」を再読したばかり。普通、タイムトラベルするのは個人だったり、グループだったりなのに、本作では全宇宙。ということは相対性理論的にみると、いよいよ宇宙の膨張がとまり、縮小がはじまったのだろうか...(初めは伸びたり縮んだり)。

本作では、それで終わるのではなく、5年間の記憶がない者を設定し、訪れる「死(すべき定め)」を織り込んでいるのが秀逸(ただ、集団の描写はちょっと中途半端)。

先が読めてしまう自分の人生、でも悔いなく生きようとチャレンジする男の話が並行し、物語を支える。

横手さんは、物語全体を包むような役割、静かな語り口で幕が下りる。
「水辺のデッサン」 『「癒し処 川の時間」にて」』

「水辺のデッサン」 『「癒し処 川の時間」にて」』

劇団まるおはな

ルーサイト・ギャラリー(東京都)

2015/04/25 (土) ~ 2015/04/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題1466(15-114)「水辺のデッサン」
18:00の回(晴)。

17:22会場着、受付、1Fで待機、17:30開場。初日に続いて再演2回目(通算3回目)。

夕方:夜の回も観たくてやってきました。時間が合えばと思っていて、当日券で大丈夫か電話で問い合わせしOKでしたので移動、客席は満席。

本の配置が変っていて、よくみるとソファは長いこと使われていたようで、ところどころ模様が薄れ、少し開けられたガラス戸からは風が入り込む。対岸では、車が絶え間なく行き交い、電車が大きな音で橋を渡る。BGMはアコースティックギターやピアノの澄んだ音色、舟が白い軌跡を残す。

川と室内、どちらもが歴史を語る本作。下手に置いてあるのは「うたかたの日々(岡崎京子)」、流れゆく時と繋いでゆく世代、繰り返される人の営み、戦争に翻弄されながら貫いたもの、伝わる想い。

想いを果たし、夕方に見えていた薄く色づいた風景はすでに色を喪い、薄れてゆく二人をすっかり暗くなった川辺が包み込み、対岸の明りが行くべき道を示しているようでした。

床、柱の濃い茶色が落ち着きを与え、4人の役者さんは、重くなりすぎないような演技で、昇ってゆく二人と強い絆を見つけた二人とをみせてくれました。

漢人さんは、正反対のキャラクターを演じていたので難しかったのではないかと思い、訊いてみると、少しずつご自身の中にもある、ということでした。

最近、再演ものが数作ありましたが、どれもが心に残る作品(ともちろん役者さん)で、また観たいと思います。

Spring Snow(春の雪)

Spring Snow(春の雪)

南阿豆

STスポット(神奈川県)

2015/04/25 (土) ~ 2015/04/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1465(15-113)
19:30の回(雨、曇)。

19:02受付、開場。桟敷2+ベンチシート、びっしりとお客さん。

19:38開演~20:46終演。冒頭、2つの短いシーン、異なった白い衣裳で座り込んだ背中。

物語があるとすると、ここから始まって、ここに戻る。春夏秋冬、生命がまた芽吹く春、そんな感じを受けました。均整のとれたカラダと生命力を現す身体、命を育み世代をつなぐものとして。

指切った。

指切った。

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2015/04/25 (土) ~ 2015/04/25 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1464(15-112)
15:00の回(晴)。

14:32開場、場内では音楽とセリフ(ダンサーが「**(名前)の場合」と題して語る)が流れ、15:03前説、15:05開演~16:03終演。

なんだかよくわからない動きの1時間。瞬間の炸裂のような振付と物語がありそうで意図が不明な短編風のもの(ダンスらしくなく...)、もう一回観たいかと訊かれたら「いいえ」ですが、演じ切るのは凄いなぁと感じ入りました。

第42回創作舞踊公演

第42回創作舞踊公演

お茶の水女子大学 芸術・表現行動学科 舞踊教育学コース

なかのZERO(東京都)

2015/04/24 (金) ~ 2015/04/24 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1463(15-111)
19:00の回(曇)。

18:25会場着、受付、ロビー開場(今年も人がたくさん)。18:32開場、並んでいたお客さんは中央あたりの座席へ。18:55ブザー(前説、アナウンス)、19:00開演~19:43、休憩、19:50~20:53終演。

1.「toi et moi」2年生群舞
2.「トハ。エット...モア。」2年生群舞
3.「幽玄」4年生小作品
4.「私と私」韓国作品
5.「食卓」3年生群舞
6.「悲しきユートピア」AJDF受賞作品
7.「幸せの実物」福田作
8.「Emptiness」杉村作
9.「1足のスニーカーのためのデュオ」
10.「weld me.」平原慎太郎委嘱作品
11.「括眼人形」OG作品
12.「シアン・マゼンダ・イエロー」4年生群舞

「40回(2013/4)」「41回(2014/4)」と観ていて本作で3年目。

ここの作品はとても純粋で、心に染み入るものが多い。表情、衣装、音楽、舞台装置の使い方も素晴らしいのですが、やはり個々人のレベルが高いので群舞も観ていて美しさを感じます。

平原さんの作品、韓国のお二人、OG関さん、在校生の作品も振付の妙を感じます。また来年が楽しみです。

ドアを開ければいつも

ドアを開ければいつも

演劇ユニット「みそじん」

atelier.TORIYOU(東京都)

2015/04/25 (土) ~ 2015/05/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1462(15-110)
14:00の回(晴、暖)。

13:30受付、開場。3公演目(2014/10、2014/12)。本作では配役の変更がありました。斎藤さんは初めて、釣さんは「観たい!」にも書きましたように役者さんとしては「ひげ太夫」で。大石さんはパワーアップ、天乃さんは急に大人びて。

2Fへ上がり、靴を脱いで部屋へ...実家そのもの。見慣れた部屋、調度、かすかにラジオ放送、~小林克也さんの声が聴こえる~14:01前説(80分)、14:03(ラジオの時報に合わせて)開演~15:28終演。

4人中、3人の配役が変わっていますが、どんどん引き込まれます。少しだけ不器用な「姉妹」、もっとちゃんとしなきゃと思ってしまう「父」。優しかった亡き「母」を含めて6つの個性が瑞々しく描かれ、あまりに自然すぎてすぐには気がつかないSE(おやっ?雨かな、とようやく気がつく)、一人きりで寒くて仕方がなかったはずの部屋、最後には心まで暖かくなったように感じました。そして、もちろんまた観に行くのですね。

「水辺のデッサン」 『「癒し処 川の時間」にて」』

「水辺のデッサン」 『「癒し処 川の時間」にて」』

劇団まるおはな

ルーサイト・ギャラリー(東京都)

2015/04/25 (土) ~ 2015/04/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題1461(15-109) 「水辺のデッサン」
11:00の回(晴)。10:30受付、開場(2Fへ)。2年ぶり(2013/4)の再演。

漢人さんは初演(まるチーム)と同じ。此処だからできる作品。

10:57前説、11:02開演~12:22終演。

「柳橋は、江戸時代から続く格式の高い花街」とあります。遠くからの想いが隅田川を流れていて開け放たれた窓からすっと入ってくるようです。

終演後DVDを購入しました。ちょっと観てみると髪型や座った時の向きなど少し変わっていました。電車の音が入っていますね。みんなどこか踏みきれない、伝えきれないものを持っていながらお話は世代を超えて繋がってゆきます。優しい思いやりが溢れる人たち。謎解きと幻想的な設定。女性は強く、男はなんとか受け止めようとするけどぎこちない(でも憎めない)。

ネットでみると築70年位ともあります(昭20頃?)が、本作では昭和4年。wikiってみると「市丸・江戸小歌市丸」さんは1906(明39年)~1997(平9年)。

切なさと優しさとが古い建物が醸し出す雰囲気とよく合っていて、若い男女と(ちょっと&かなり古い)大人の男女の対比がほほえましく、役者さんの演技も素直で親しみやすい。

谷間にカンパイ!

谷間にカンパイ!

劇団ズッキュン娘

シアター風姿花伝(東京都)

2015/04/22 (水) ~ 2015/04/27 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1460(15-108)
19:30の回(曇)。

18:45、1Fから2Fへ移動、18:50受付(整理券あり)、19:01開場。

舞台には幕が掛けられ見ることはできません。19:27前説(90分)、19:32開演~21:06終演、「北口セントラルお笑いイベント」21:10~21:29。

「グッバイ、マザー(2012/12@ゴールデン街)」「猪突タッチアップ(2013/4@新生館)」「新体操、さゆり(2013/7@新生館)」「2番目でもいいの♡(2014/4@MOMO)」、5作目。初期2作が好きでしたが、最近は都合がつかず、久しぶりの本作となりました。

しばらく前に観た「copy(2015/2@アートスクエア)」のダンス公演、(日本女子体育大学)中村さんが本作に出るとあったので観に来ました。役者さんだと思って観ていたらダンサーでもあった方とは反対に、ダンス公演(それもニチジョ)から芝居へというのは初めて。もちろん違和感なく演じていらっしゃいました。終演後、お訊きすると、これからも芝居をやりたいというお話でした。

入口外にたくさんの花、分かり易いストーリー(個人的にはもっと刺激や深味が欲しかったのですが)、冴える嫌われ役、楽しそうなダンス、客イジリ(なかなかやり返せませんが...)、アフターイベントのお笑いネタ。

演劇論の目次をつくる

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シン・ココ

新宿眼科画廊(東京都)

2015/04/21 (火) ~ 2015/04/21 (火)公演終了

無題1459(15-107)
19:00の回(曇)。18:45着、受付。

5人は中央のテーブルに。入って左側に椅子席、右側壁にプロジェクターでPCの画面。19:02開始~21:00終了。

チラシを見て萩原さん(かもめマシーン)のお名前があったので聴きにきました。ジエン社は先日のどらま館の公演、カゲヤマさんは「こころをよむ(2014/11@UPLINK)」。石神さんは初めてですが、調べてみると「AAPA『短い旅行記』2014(2014/9)」のトークゲストにお名前がありました。残念ながら私が観た回ではありませんが、意外なところで。

議論は論集になるようで、次回は5/20(場所未定)だそうです。

客席には役者さんもいらして、刺激的な時間でした。

※評価は「なし」にしておきますが、次回も来たいと思います。

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