ぴおんち33の観てきた!クチコミ一覧

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だめのすけ、バスに乗る。

だめのすけ、バスに乗る。

映像・舞台企画集団ハルベリー

Geki地下Liberty(東京都)

2011/07/20 (水) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★

テンポが
もう一つだったのが残念。乗り切れてなかったし、笑いもイマイチでした。お話自体はいろいろ盛り込めそうでいい設定だと思いますが、やはり訓練中のシーンを省いたのが、ちょっと手抜きな感じ。女子プロレスのさくらちゃんが出てきたときが一番盛り上がっていた。それと最初のうち、ものすごく台詞が聞き取りにくかった。発声準備が出来ていないような感じを受けました。いつもこうなのかな?
歌あり、踊りあり、お笑いあり、下ネタありでいい構成だったと思いますが、全体にもう少しキレのよさがあったら、もっとバカ受けしたのにな、と感じました。

栄華舞踊団「やすらぎの丘を目指して」

栄華舞踊団「やすらぎの丘を目指して」

栄華舞踊団

シアターX(東京都)

2011/07/08 (金) ~ 2011/07/08 (金)公演終了

満足度★★★

う~ん、すみません
コンテンポラリーダンスについて語れる語彙を持たないので、何をどうコメントしたらいいのか分かりません。ただ、身体能力を活かしたダンスなのかな、と漠然と想像していたのですが、そうでもなかった。座ったままずっとうたわれる、祝詞のような詠唱(←でいいのかな?)が面白く、ぞくっときました。また、黒衣を着た二人のダンサーの衣装が山岸涼子の「日出処の天子」に出てくる死神にそっくりだったので、勝手に死神をイメージしてしまった・・・・。こんな鑑賞でいいんだろうか、と思いつつ。
コンテンポラリーの難点はこうした分りにくさにあると思うのですが、あえてストーリーの説明をしないのがコンテンポラリーたるゆえんなのかな。分りやすくてもいいと思うのですが・・・・・。

きょうの日は

きょうの日は

コメディユニット磯川家

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/07/07 (木) ~ 2011/07/10 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました、
普通に。ただ、初日のせいかのりがイマイチで、客席が沸いているという感じでは無かったですね。劇団側のギャグにお付き合いしている、という感じ。テンポがいいようでいて、流れが悪い。暗転もあまり意味の無いところでやるし・・・・。何より苺の家への執着が全く説得力が無い。ということは同情をひかない、ということで笑いにも何かあいまいな感じが残ってしまった。一つ一つのネタは手馴れていて面白いのに、設定が弱いために笑いの迫力が半減した感じです。あと、音楽の音が大きすぎたのでは。もっと音を絞ったほうがこのほのぼの系コメディには合っていたと思う。あの音量だと、この後大きな展開があるのかな、と思ってしまい、結局また同じシーンなので、あれ?と期待を裏切られる感じがしました。観てきた!の100円キャッシュバックについては、日本人って何て律儀なんだ!!とこちらのほうに感動です。それでこの観てきた!の多さかぁ・・・・。

八人目の侍

八人目の侍

演劇プロジェクト・Decca(デッカ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2011/07/05 (火) ~ 2011/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★

倉庫のような劇場とお芝居の内容が
ぴったりと合った、暖かいコメディ。いいものを観たな~という満足感で一杯です。効果などをあまり使わない自然な演出と巧みな間の良さで、満員の客席は笑いの渦。きっちりとキャラの立った達者な演技で、観客が次の笑いを待ち構えている、というコメディとして最高の雰囲気を創り上げていました。演劇への熱い思いを語るシーンや、演劇界のバックステージ、しんみりさせるシーンもちゃんと用意されていて、お腹一杯の大満足。何と言うか、無理の無い、背丈に合った演出や演技で、非常に好感が持てました。それにしても、中野にはもっと立派な劇場もあるのに、意図してあの劇場を選んだとしたら、その眼力に敬服します。そうでないとしたら、あのコンクリ打ちっぱなしの高い空間をとても上手く生かしていた、とこれも感心しきりです。なんというか、空間を読むのが上手い劇団ですね。

【すくすく】

【すくすく】

タテヨコ企画

吉祥寺シアター(東京都)

2011/06/30 (木) ~ 2011/07/04 (月)公演終了

満足度★★★

すご~く日常的で小市民的な
エピソードを積み重ねたお芝居で、これを男性の脚本家が書いたことにまずびっくりしました。始めのうちはこのまま園児向けミュージカルに突入か?と危ぶまれたが、劇中ミュージカルのお稽古が一段落したあたりから物語はぐっと卑近なものになってきて、引き込まれました。各家庭の抱える悩みや問題、それでもかんばって親をやっている人々。あきらめ、馴れ合い、思いやり、不満、鬱憤など、こうした当たり前の感情を持つ人々を実に上手く描いていたと思います。でも、最後にやっぱり、短くてもいいから、順調に仕上がった園児向けミュージカル、見たかったなぁ。

似非紳士

似非紳士

Unit Blueju

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/06/30 (木) ~ 2011/07/04 (月)公演終了

満足度★★

一人すばらしく踊りの上手な女優さんが
いましたが、それ以外はなんでミュージカル仕立てにしたのか、理解に苦しむレヴェル。俳優の皆さんがあまり歌に自信が無さそうで、聞いているほうまでだんだん不安になってきた。それに、たぶんコメディだったと思うのだが、そうした不安感からか、はじけた感じが無くほとんど笑いが起こらず、熱演が空回りした感じ。また、暗転の度に道具を入れ替えるのだが、女性がやっているせいか、何だかもたもたして時間がかかり、前後のつながりが断裂した感じになっていたのが残念。ほんの5、6秒の差でも暗転は長く感じるものです。若い美形の俳優さんが多いので、もっとシンプルなストーリーにして、踊りなどでつないだほうが良かったのでは。

いのち ~フル~

いのち ~フル~

サンハロンシアター

ザ・ポケット(東京都)

2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

印象的で日本的なお話
ほうっと声を上げたくなるくらい、印象的で美しい幕開け。つかみは最高だったと思います。臓器移植という難しい問題を取り上げてはいますが、最終的には職業倫理と、いかにも日本人らしい感情論の対比になっていて、分かりやすかったです。舞台の構成も良く、俳優さんの発声もきれい。小さな声なのに、ホールの隅々にまでよく響いてました。でも、倉橋医師の演技がなんだかTVの連ドラみたいと思ったのは私だけでしょうか・・・・。それに冷房効きすぎで、寒かったです。しかし、照明などの演出や効果、場面の変換も鮮やかで、いい舞台でした!

ネタバレBOX

職業として臓器移植を進めたい医師と、死に行く者への憐憫と愛情からそれに対立するグループ。子供を誘拐された家族と、その事件の未解決を汚点と考える刑事。そして、移植コーディネーター。三つの職業倫理と感情がぶつかっていいドラマになっていたと思います。ストーリーに突っ込みたい点はありますが、(何故あっさりDNA 鑑定をしないのか、とか)あのエンディングにするためには、そういうわけにも行かないんですね。う~ん、あの美しいエンディングのために、臓器移植という問題がちょっとなおざりになってしまった気がする。感情や憐憫が職業理論に優った、みたいないかにも日本的なエンディング。私は、あの家族はたとえDNA鑑定で自分の子供ではないと判明しても、やはり臨終に立会い、孤独な少年の死を見送ったと思います。
空の裏側

空の裏側

Toshizoプロデュース

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了

満足度★★★★

せつない・・・・・
マイム芝居というのですね。始めはまどろっこしく感じましたが、マイム特有の間が家族のそれぞれの距離をあらわしているように見えてきて、すごく面白かったです。人はこんな行動を何度も何度も繰り返して、近づこうと努力したり、努力及ばず離れていったりするのだな、と妙に哲学的な気持ちになりました。劇中で上手く飛行機飛ばして欲しかったな・・・・・・。さぞ美しいシーンになっただろう、と思います。

救いの猫ロリータはいま・・・

救いの猫ロリータはいま・・・

劇や

門仲天井ホール<アート・キッチン>(東京都)

2011/06/24 (金) ~ 2011/06/25 (土)公演終了

満足度★★★

主演女優の集中力
とテンションの高さは素晴らしかったが、声がずっと張りあがりっぱなしで聞きづらく、耳が痛くなる感じ。せっかくの生演奏と効果音が吹き飛んでしまった。脚本はかなり面白いし、小さな劇場なので、それに合った演技でいいのでは。

キャッシュ☆オン☆デリバリー~Cash on Delivery~

キャッシュ☆オン☆デリバリー~Cash on Delivery~

ファルスシアター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/06/23 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

たくまざるおかしさ
という言葉があるけれど、これはもう、きっちりと計算された、巧みにたくまれたおかしさ。いやぁ、喜劇って面白いものだなぁ、と実感!今までこれほど本格的な喜劇を見たことがなかったので、大笑いしつつ喜劇の持つ力に感動しました。
全編うそと勘違いの応酬なのですが、キャラクターがきっちりと確立しているせいで混乱することも無く、「おもろうて、やがて哀しき・・・・」の日本風に流れることも無く、最後まで理論的に、とことんうそを重ねる主人公の姿は喜劇の本質を見る思いでした。そうそう、イギリスの洗濯機って、イタリア製が多く、ほんと、壊れやすいんですよ~。また中央の濃い色のソファカバー、玄関入ってすぐの階段もイギリスによくある構造で、よく研究された美術だなと感心しました。

ストレート・ミーツ・カーブ

ストレート・ミーツ・カーブ

てにどう

シアター711(東京都)

2011/06/22 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ほのぼの系宇宙船!
この劇団特有のほのぼのした感じと宇宙船の組み合わせが妙におかしく、楽しめました。かつては命がけだった遠洋漁業も、現在では航海機器の発達で退屈と肥満が最大の悩みとか、それなら将来、宇宙船でだって同じことが起こるかも~、なんて思いながら観てました。何より感心したのは、あの狭い舞台で、あれだけ大人数の出番をとても巧くまとめていたと思います。エイリアンの侵入を信じるグループと、そんなのありえないと主張するグループ、エイリアンをやっつけに行くグループと部屋に残るグループ、という風にうまく人数を対立させたのが分かりやすかった原因かな。他の二つの公演も楽しみな劇団。

遠くから見てるだけ

遠くから見てるだけ

パセリス

サンモールスタジオ(東京都)

2011/06/23 (木) ~ 2011/06/27 (月)公演終了

満足度★★★

ユニークな台詞まわし、
とても楽しめました。まるでメールでのやり取りをそのまま台詞にしたような感じ。単純で、明快、裏が無くあっけらかんとして、そしてなんだか寒々しい。ブログやメール、ツイッターの影響を強く受けるとこんな感じになるよ、ということかな。ただ、舞台の上に何人いても、常に台詞やパフォーマンスの絡みは二人限定なので、だんだん飽きてきた。最後までこのスタイルでやりきるのはちょっと無理があったかな、という気がしました。メールでももっと多くの人間と会話できるのだし・・・・・。70分という長さが限度の劇ですね。ライティングがよく計算されていてきれいでした。

VAMPIRE HUNTER

VAMPIRE HUNTER

BLAM!!!

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/06/22 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★

美しい舞台美術
に期待が高まりましたが、始まってすぐに伸びの無い声、もたもたしたせりふ回しにげんなり。イケメン達がドラキュラ伝説を借りて、派手なアクションを見せるのに終始した舞台でした。劇中歌も酷かったなあ。音楽は良かったです。

かもめ

かもめ

オクムラ宅

ゆうど(東京都)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/21 (火)公演終了

満足度★★★

恥ずかしいのですが・・・・・
音楽もライティングも無しの劇というのは初めてで、とまどいと疲れに終始してしまいました。蒸し暑かったせいもあると思うのですが、派手な演出と過剰な現代エンターテイメント性に慣れた耳目には、クラシカルなけれん味の無い三時間の会話劇は正直きつかったです。
何せ「かもめ」自体初見なので、演出の醍醐味なども分からず、ストーリーを追うだけに終わってしまったのですが、メドベジェーンコの奇異な短パン姿だけは見たくなかった・・・・。どういう意味があるんだろう?それに女優のアルカージナだけ何で関西弁???(俗人性を出すためか?)古民家を使ったアイディアは面白かったですが、それがこのロシア劇にそれほど生きているとも感じなかった。一つには、外の車の騒音がけっこううるさく、「湖の近くの家」という設定にそぐわなかったこと。典型的なアジアモンスーン気候の中での公演では、ロシアの清澄な空気を感じることが不可能なこと。演技やせりふは言葉の端々まできれいに発音され心地よかったですが、それでもこれらマイナス要因を忘れさせるほど圧倒的ではなかったのが残念です。

異説 疾風維新伝 ~龍馬と駆け抜けた四日間~

異説 疾風維新伝 ~龍馬と駆け抜けた四日間~

pure cross

萬劇場(東京都)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/19 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと欲張りすぎ、かな・・・・。
最終回だったので超満員。通路にも椅子を置いての観劇となった。おめでとう!でも、通路に補助席を出すときは後方から置くべきでは?前方の中央から置いていったのでは、万一の時の避難経路を完全に塞いでしまう。こうした措置は何かあった時、パニックを引き起こしやすい。おまけに他の座席より補助席のほうが高かったためか、視界がかなり遮られた。十分考えて欲しいです。
お芝居とロックのコラボは新鮮だが、両方が独立している感じで、このロックバンドのファンでもない限り「またか・・・・・」と。ただでさえ暗転が多い劇が、バンドが出てくるたびにまた暗転となるので、集中力が途切れてしまう。
ストーリーは面白く、バンドも演技も悪くない。ただ、他の方も言っているが、劇場のマネージメントも劇の重要な要素です。こういう部分がおろそかになっている点が、暗転が多すぎるなど、劇にも現われてしまった感じです。でも勢いがあり、分かりやすく、好感の持てる劇でした!

音無村のソラに鐘が鳴る

音無村のソラに鐘が鳴る

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2011/06/10 (金) ~ 2011/06/13 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです!
俳協ホールにしてはチープな美術だな、とちょっと思ったが、俳優さんたちの熱演と、良く練られたストーリー転開で楽しめました。何か夢のあるストーリーで、閉塞感漂う日本の現状にほんの少し風穴が開いたような気がした。近未来にもこんなこてこてのやくざはいるのか・・・・と突っ込みたい場面はいくつかあったが、それぞれのキャラクターが良く立っていて、分かりやすく楽しめました。ただ、やくざのエージェントのキャラは何となく苦し紛れのキャラだったな~。このキャラに限らず、全体にキャラをはっきりさせるために余計な気を使いすぎている感じがする。壮大でユニークなストーリーなのだから、もっとガンガンストーリーに力を入れればいいのに・・・と思ったことでした。例えば、社員の犯罪歴なんか、もっとサラッと話の中で語らせちゃうとか、もっとすっきりしたやくざにするとか・・・。ちょっと夾雑物が多かったですね。

いないいない

いないいない

ガレキの太鼓

アトリエ春風舎(東京都)

2011/06/03 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★

不思議で余韻(?)のある物語
う~ん、何か長編のTVドラマの真ん中の一回分を観たような気がしました。極力設定部分の説明を避けているためでしょうが、それが不思議な感じを生み出しているとともに、分かりにくさにも繋がってしまっている。新鮮といえば新鮮ですが、強烈な個性を持った俳優さんが居ない為か、求心力に乏しい感じがしました。脚本も良く、俳優さんたちもいい演技だったと思いますが、好みの分かれるところだと思います。

静かの海【ご来場ありがとうございました】

静かの海【ご来場ありがとうございました】

青春事情

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょっと長かったけれど、
構成が良く、開演時と終幕時のお笑いシーンのインパクトも強く、楽しく、そしてちょっと切ない舞台でした。何より、ちゃんと青春真っ只中の高校生と、人生の悲哀を味わい始めた大人の演じ分けが素晴らしかったです。高校生を演じているときは、まだ骨の細い身軽な高校生に見え、10年後の大人を演じているときは様々な夾雑物を身にまとう大人に見えた。どこをどう変えているんだろう、と思わず観察したくなるくらい自然で巧みな演技でした。ストーリーもいい。場面転換も早く、よく訓練しているな、と感じました。ただ、ベース・シアターの椅子は硬いタイプの椅子なので、観劇環境が余り良くないのです。こうしたことも視野に入れて、観客が気持ちよく観劇できる時間というのも計算して欲しいな~。最後の10分、お尻が痛かった!(アホなコメントですみません・・・・・)

ネタバレBOX

いつも感じるのですが、演出の方はぜひ一度、お芝居の長さの時間、客席に座りっぱなしで体への負担を感じてみて欲しいです。立つことも動くことも出来ないのが観客の実情で、それを完全に忘れさせるほどのお芝居というのはめったにあるものではありません。演出の都合というのももちろんあるでしょうが、私は劇場によってはお芝居の長さを変えてみる、というのも一つの手ではないかと思っています。今日の「静かの海」も、少し削ることもできたんじゃないの、と私は最後の10分間ずっと思っていました。ということは、最後の10分は私の集中力は完全に失せていた、という事です。どんなに素晴らしいエンディングでも、集中力を無くした観客を感動させることは容易ではありません。最近、お芝居の時間が長めになってきているような気がするので観客サイドからのお願いです。
アシタ ノ キョウカ

アシタ ノ キョウカ

コーロ・カロス

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/09 (木)公演終了

満足度★★

さくらホールの立派さにびっくり!
合唱オペラというジャンルなのかな?全体のコンセプトがつかめず、ストーリーもよく分からず、といってシュールというのでもなく、急に自分がものすご~く馬鹿になったような気がする舞台でした。こちらが泉鏡花について知らなさ過ぎるせいだと思いますが、音楽や合唱をやっている人には良くできた舞台だったのかな?たぶん泉鏡花のエッセンスだけを集めたような構成なのだと思うけれど、分かる人にだけわかればいい、という感じで高踏的という言葉を思い出してしまいました。はい、完全に置いていかれました。アホにも分かるような舞台構成にしてほしいです・・・・・。

ダンシング・ヴァニティ

ダンシング・ヴァニティ

ピーチャム・カンパニー

Space早稲田(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/15 (水)公演終了

満足度★★★

恐怖のコピペ演劇!
としか言いようがない。完全に筒井康隆の世界ですね。切羽詰ったような、奇妙に余裕のあるような、真面目でいてふざけたような、軽くて重いぎりぎりの文章が繰り返されるのが筒井文学ですが、それを忠実に再現している2時間半の演劇です。観ていてしんどいですが、筒井ファンにはたまらないかも。筒井文学自体がかなり実験的なものですが、この劇もかなり野心的。観客を楽しませることなど全く考えておらず、ひたすら筒井ワールドをコピーしているのには、いっそ潔さを感じました。人の記憶のやっかいさ、変える事の出来ない現実。どんなに自分にうそをついても、記憶を捻じ曲げようとしても、記憶と心に刻まれたトラウマは形を変え姿を変えて何度も何度も浮上する。ひたすらこの繰り返される記憶との戦いを演じた舞台でした。美術はかなりシンボリックで、おもしろかったかな。

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