+sugar+が投票した舞台芸術アワード！

再演でグレードアップのされ方が、素晴らしかった！
なんて辛くて哀しい、でも、いやだからこそ、人に生きる力を与える、そんな舞台。
ラストの力強い演舞に、ただただ静かに涙が流れる。

二十周年、これまでの少年社中の歩みも詰め込まれつつ。
見える景色が変わる、演劇で世界は変えられる、心の底からそう思わせてくれた舞台でした。
この景色を観続けいたい、この人たちを観続けていたい。
熱い熱い身体の奥底から振り絞られた感情の爆発に心が打ち震える。

たった二日間だけの再演、熱かったです。
とっても広い劇場での再演になったのですが、広い空間を埋め尽くす熱量がありました。
舞台の上で小さくまとまらずしっかり客席まで届く、演劇を浴びました！

通い慣れたアイホールという空間が、完全に作品世界に染まっていて、どこか違う異次元に足を踏れ迷い込んだような心地さえしました。
特に山田くんという役者さんは、稀有な存在、素晴らしい。
Ｗキャスト、片方しか観られなかったのが本当に口惜しいです、これは役が演者に染まる、どちらも観たかった。

会話の笑いのセンスがとても良くって、楽しくて、腹の底から笑いました。
悲しい過去のある地域に住む、人々それぞれの想い、丁寧に描かれていて、心にすとんと落ちてくる。
観終わった後、とても良い気持ちで笑顔で帰れる、良い舞台でした。

観て、とても心がざわつく、色んな感情、思考が、喚起される。
さすがももちの世界、しっかり創り上げられた演劇でした。

時間軸が前後、動物視点からの語り、観せ方が巧みでした。
ここで描かれてる女友達グループの関係性は、現実世界の推し友グループの関係性に通じるものがある。
うわ～面倒くさいなぁと、わたしなんかは思ってしまうような関係性。
雰囲気が良くって、飽きない工夫もなされていて、とても観やすく面白かったです。

何度も観てきた大好きな作品。
何度も観て知ってるのに、感情色褪せずに何度でも笑えるし、感動できる。
しかし今回は短篇から長編にグレードアップしていて、尺に制限がなくなったおかげで入れることができた部分により、厚みが増して。
より一層好きになりました。

さすがロブカールトン！
めっちゃくちゃ笑いました、笑い疲れるくらいに笑いました。
隙間がない、笑いにとてつもなく貪欲、笑いの職人芸、最高。

観るの３回目になる「１０分間」でした。
今回は畳みかけてくる笑いよりも、人間模様の関係性によりスポットが当たっていたような感触で。
結果、恋愛関係要素が増していたように感じました。
観る毎に進化してくる「１０分間」の凄さ、底知れない。