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ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】

ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】

劇団四季

四季劇場 [春](東京都)

2000/01/01 (土) ~ 2016/05/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

充実感に満ちたすばらしいスペクタクル
オープニングは圧巻である。
そのイメージの豊かさと濃厚さに陶然としてしまう。
とにかく独創的で美しいスペクタクルに満ちた舞台である。

カロリーの消費

カロリーの消費

サンプル

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

邪悪ファルスの傑作
胸が悪くなりそうな露悪的ギャグ満載だが、松井周演出だとそんな場面もあっさり味に感じられる。
シュールな設定で、エキセントリックな人物たちが、妙にリアリティのあるディアローグでやりとりすることで、グロテスクな喜劇性を生み出されている。

「毛抜」「新門辰五郎」

「毛抜」「新門辰五郎」

劇団前進座

国立劇場 大劇場(東京都)

2007/05/11 (金) ~ 2007/05/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

堂々たる圭史、梅雀の存在感
圭史が『毛抜』で粂寺弾正を演じる。
大らかなユーモアにあふれ、荒唐無稽な内容の『毛抜』はとても好きな作品なのだが、圭史の弾正はこの作品独特の明朗さをしっかり引き出すものだった。幕引き後の花道退場のときもたっぷりと時間をとって観客を楽しませる。
『新門辰五郎』も派手な立ち回りなども含む娯楽性豊かな作品。梅雀の台詞の美しさにしびれる。
歌舞伎好きな人はもちろん、これまで歌舞伎を見たことのない人にも是非進めたい舞台である。

犬は鎖につなぐべからず

犬は鎖につなぐべからず

ナイロン100℃

青山円形劇場(東京都)

2007/05/10 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年のベスト1
岸田戯曲の世界が丁寧に再現されつつ、ケラの色でしっかり染まっている。七つの戯曲はケラの魔術によって融合され、さらに豊かで味わいのある小宇宙が作り出されていた。
とにかく観に行って、狂騒としみじみの奇跡的な結合を堪能してもらいたい。
私は大傑作であると思いました。

奥州安達原

奥州安達原

ク・ナウカ

文化学園 体育館(東京都)

2007/02/19 (月) ~ 2007/02/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

古典の世界をさらに拡大する
鬼婆伝承をとりあげた「一の家」の世界を、独自の解釈と演出でさらに押し広げ、劇的に展開させた優れた舞台だと思いました。原作にある「小さな物語」と「大きな物語」の対比と関連が、ク・ナウカ版では鮮やかに示されています。古典作品の再解釈の意義を改めて認識しました。

芝居の始まる前の「日常」から「舞台」、「舞台内世界」への移行を意識させる仕掛けもとても洗煉されていて、楽しいものでした。

ク・ナウカの完成された様式を存分に堪能することの舞台です。
これで少なくとも当分のあいだは、この極めて高い水準に達した独創的舞台を観ることができません。必見だと思います

the real thing

the real thing

青年団リンク・RoMT

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/09/05 (水) ~ 2007/09/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

知的な演劇的仕掛けを堪能する
一筋縄でいかない、いかにもやっかいそうな戯曲を、洗煉されたセンスで見事に提示した優れた舞台だと思った。音楽の使い方や選曲がしゃれている。
役者陣の演技もニュアンスの豊かなもので、こちらの想像力を刺激する。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

駅前劇場(東京都)

2007/02/22 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハイパーリアリズムによる悪夢的日常
昨年観た「ダークマスター」の再演公演が僕の庭劇団ペニノ初体験で、その独創的な演劇世界には大きな衝撃を受けた。
「笑顔の砦」は「ダークマスター」匹敵するような強烈なインパクとなる作品だった。大怪作にして大傑作である。今これを観ずしていったい何を観ろというのか!
徹底したリアリズムで再現された美術(これだけで圧巻だ)の中で演じられるのはやはり精緻に構築された台詞によるリアルな日常風景である。しかしペニノのリアリティへのこだわりは極めて悪趣味でかつ独創的でもある。「笑顔の砦」ではごく普通の日常の向こう側に確実に存在するグロテスクな要素を見せつけられる。
小人俳優マメ山田の属性の利用法の巧みさは悪魔的である。

Angels in America

Angels in America

TPT

ベニサン・ピット(東京都)

2007/03/20 (火) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

充実した観劇体験
一部,二部を通しで鑑賞.
互いに関連し合う複数の人間関係のエピソードがそれぞれ濃密で,長時間の公演にもかかわらずだれた感じがしない.登場人物それぞれに感情移入できる部分がある.
ベニサンの空間の奥行きと高さを十全に利用した場面転換の早さ,鮮やかが見事だった.
時間とお金に見合う充実感ある観劇体験を味わうことができた.

薬での幻覚に逃避する妻を演じた宮光真理子さんのひょろっとしたプロポーションと独特の美しさを持つ顔立ちに魅了される.出演場面が終わった後に,走って退場するその走り方がとても可愛らしい.

「卒塔婆小町」「葵上」

「卒塔婆小町」「葵上」

三条会

三条会アトリエ(千葉県)

2008/05/24 (土) ~ 2008/05/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

異端的かつ正統的な三島由紀夫
今、これを見ないでどの芝居を見に行くっていうんじゃぁ!!と叫びたい。

きわめて独創的、異端的でありながら、今見ることのできるもっともまっとうな『近代能楽集』であるような舞台。
千葉までの道のりを後悔することはないはず。
とにかく見るべし!

血の婚礼

血の婚礼

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2007/05/03 (木) ~ 2007/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

恋の情念の凄まじきことよ
許されぬゆえに、激しく燃え上がる恋の情念にひきずられていく男女の物語。その激しい恋の中心にあり、その回りにいる人間を混乱に陥れるレオナルド以外の人物には固有名詞は与えられていない。あまりに定型的で寓話的な悲恋の物語、しかしその強烈に叙情的な恋の残酷さの背景には、アンダルシアの乾燥し痩せた土地の魔力を感じずにはおられない。赤茶を基調とする舞台美術は、照明によって様々に変容し、登場人物たちを飲み込んでいく。
劇内の事件と人々の心理は、舞踊と音楽で象徴的に強調される。
二時間の上演時間のあいだ、弛緩することのない恋と悲劇のしびれるような緊張感に陶酔する。素晴らしい舞台だった。

朧の森に棲む鬼

朧の森に棲む鬼

松竹

新橋演舞場(東京都)

2006/12/29 (金) ~ 2007/01/27 (土)公演終了

満足度★★★★★

スペクタクルの醍醐味を堪能
新感線の舞台としては『髑髏城』に匹敵する,あるいはそれ以上の完成度の舞台ではないだろうか.物語展開のスケールの大きさ,個性的な役者たちの存在感あふれる演技,豪華な衣裳と美術が結びつき,高度な娯楽性に満ちた充実した舞台となっている.

ソウル市民1919

ソウル市民1919

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2006/12/07 (木) ~ 2006/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

植民地人の孤独
出戻りのお姉さんが切れたときの演技のリアリティが非常に印象的だ.
オリザの芝居の幕切れは美しい余韻を残すものが多いけれど,この作品の幕切れも絶品だった.
あの一族の鈍感さ,天然ボケぶりは,観ているこちらの倫理意識をちくちくといやな感じで刺激する.

恋の渦

恋の渦

ポツドール

新宿シアタートップス(東京都)

2006/11/29 (水) ~ 2006/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

反ロマンチックでリアルな恋愛情景
醒めたシニカルな視線での男女関係のリアリティの卓越した再現能力は天才的と言ってもよい.しかし三浦大輔は殺伐としたリアリティの底にある愛し愛されることを求める人間の欲求の切なさも描き出そうとしているように思った.
傑作.二時間十五分の間興味津々.

野鴨

野鴨

メジャーリーグ

THEATRE1010(東京都)

2007/11/01 (木) ~ 2007/11/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

イプセン劇のサスペンスを満喫
正統的なイプセン劇だが、その象徴性の高さを強調した解釈は、観客の想像力に強く訴えかける。
今、これを見ないでどうする!!!っというぐらい、一押しの公演。
この作品を読んでいない人は、是非事前に【作品を読まないまま】劇場に出かけ、イプセン劇の極上のサスペンスを味わってほしい。
とにかく見てくれ!!!

ソウル市民 昭和望郷編

ソウル市民 昭和望郷編

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2006/12/06 (水) ~ 2006/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

平田版「三人姉妹」
植民地ソウルで裕福なブルジョワ生活を享受する篠崎家の三姉妹の周囲は若々しい活気が満ちているが,観客はその幸福の先にある時代の悲劇と狂気を予感せずにはおられない.
傑作.

ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2007/02/08 (木) ~ 2007/02/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的な強度のイメージ
「正統的」な前衛スタイルのスペクタクルの醍醐味を堪能する。
上演時間1時間10分程度。
意表をつくkれんに満ちた演劇的仕掛けの数々、徹底した意味のなさに魅了される。
極めて独創的な暗喩的表現は、とにかく圧倒的なインパクトがある。アヴァンギャルドの見世物の極上品。唖然とし、哄笑し、驚嘆する。
そうまさにミュラーのテクスト、「ハムレットマシーン」の衝撃はこういった破壊力を持っているのだと実感する。

メディア モノガタリ

メディア モノガタリ

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

驚異的な暑苦しさ
笑いと感動と迫力と。
ギュウギュウに詰まった高密度の芝居でした。
メディアの得体の知れない不気味さをリアルに感じ取ることのできた舞台でした。

遊び半分

遊び半分

中野成樹+フランケンズ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

軽やかでモダンな翻訳劇
中野茂樹+フランケンズの舞台を見るのは今回がはじめてだったが、僕は非常に面白かった。
100年前のアイルランドの芝居を、現代の日本の感覚にひきよせて演じることで、そのギャップがもたらすおかしさと同時に、戯曲が本来持っていた普遍的な魅力についても再発見できたように思う。
シングのこの名作を選択するという嗅覚の良さもすばらしい。

キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

斬新、エロい、可愛い、過激
気になる人は見に行かないと後悔すると思います。
こんな「ロミジュリ」を誰が思い浮べることができるでしょうか。
二幕三幕での松田弘子さんの超怪演は凄いです。
そして各幕で展開される演劇的創案の多彩さと自由さも実に面白いものでした。
破壊的で、そしてその破壊性ゆえに極めて創造的な舞台でもありました。

「邯鄲」「綾の鼓」

「邯鄲」「綾の鼓」

三条会

三条会アトリエ(千葉県)

2008/04/19 (土) ~ 2008/04/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

狂的で誠実なデフォルメ
とにかくしびれるほどおかしくて、かっこいい『近代能楽集』です。
演劇のもっとも強烈な部分の喜びを味わいたい人は必見の舞台。千葉まで行ってみる価値はありますよ。

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