The Lifemaker【WEBサイトにて舞台写真公開中!】
DART’S
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/12/07 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了
満足度★★
前作に比べるとイマイチ
前作「In the play room」は非常にスリリングで楽しめました。
なので、その時と同じ人を誘って観にいったのですが、期待していたものとは違いました。一緒に行った人も同じ感想でした。
役者さんは「割り振られた役割」を好演されていました。
アシスタント役の片桐はづきさんの動きと声がハマっています。
会場が狭いです。
役者さんが、すぐそばで唐突に動いたり、霧吹きのように唾を飛ばして怒鳴ります。ライブならではのスリルが味わいたければ最前列にどうぞ。
シダの群れ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2010/09/05 (日) ~ 2010/09/29 (水)公演終了
満足度★★★★
豪華で…
先行チケが最初から飛ぶように売れてたのにつられた形で買いました。
伊藤蘭さん、風間杜夫さん、江口洋介さんら、美男美女の競演が圧巻でした。
でも阿部サダヲさん演じる三下ヤクザの悲哀にどうしても目がいってしまうんですね。小柄で、役どころもパッとしないのに。笑
舞台上で、阿部さんの役だけは替えがきかない感じがしました。考えてみたらいつもかな。強烈なイメージです。
りんごりらっぱんつ
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
チャーミングな舞台でした
登場人物ひとりひとりが、とっても魅力的で、こういう子いるいる!と思いながら楽しみました。そりゃテレビドラマみたいな部分もあるけれど、セリフも演技も、こちらのほうがギュッと濃くて好きです。
地方から上京して、自分の夢(演劇とか)を頑張っている人には、特に染みるんだろうな。私も頑張ろう、と思えました。
川村紗也さんの一人芝居も、本当に可笑しくて可愛かったです。
ところで、ホンを書く上での禁じ手を今回あえてやってみ たのは、どんな禁じ手だったのでしょうか。
蛇と天秤
パラドックス定数
ギャラリーSite(東京都)
2010/11/09 (火) ~ 2010/11/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
素舞台で
相変わらずガンガンに引きこまれました。
お芝居初めてという友だちも「演劇ってこーんなに面白いんだね!」と大興奮。ふっふっふ、ひとり演劇ファンが増えたみたいですよ。
2列目に座りましたが、なにぶんフラットな会場で、気になる表情を何度か見逃したのは心残りでした。
忘却曲線
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
初鑑賞でした
あわあわとした物語の中で、繰り返されるフレーズ、思い出されるエピソード、人と人の関係性…色んなものがあやうくて湿度が高い感じ。
でもお芝居に不思議な透明感があって、不快指数はあがらない。
人に例えるなら、女の子。
「きれいすぎて哀しいね」とか「幸せすぎて死にたくなっちゃった」とかサラリと言っちゃうタイプ、みたいな。
うわあ、と思う。好きじゃない。どちらかというと苦手。けど、気になる。
そんなこと感じるのも、夏の終わりで雨 だったからかしれない。
お月さまの笑顔
経済とH
ザ・ポケット(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★
初見でした
ツイッターでの宣伝を拝見して申し込みましたが、脚本と演出がわたしの好む舞台と大きく食い違っていて残念でした。
新さん、新橋さんとベテランのおふたりをはじめとする、安定した演技を生で観られたことが今回の収穫です。
一場面にひとつかふたつ、聴かせたいどころを作ってつなげてみましたという感じで、ストーリーはほとんどありません。その聴かせたいどころが、酔ったおじさんが部下をつかまえてキモチよーく繰り返す薫陶に似ていて‥。舞台なので当然ですが、飲みの席より厳しい一方通行です。ほとんど修行のようでした。わたしは、自分のミスで前売り券を家に忘れてきてしまったので、しめて8200円。高い勉強代になりました。
常連らしき中高年のお客様が多くいらしていて、その年代の男性の笑い声や拍手は多くきかれました。コアターゲットに照準を絞った脚本・演出をされて、成功しているともいえます。逆に、30代以下で、この舞台をみて面白いと感じるひとは少数派だと思います。ご老人向けの劇団。
また逢おうと竜馬は言った
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2010/07/10 (土) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
直球ど真ん中だけど良い!
海組を観ました。
時代劇ではなく、坂本竜馬に憧れている青年が、心のヒーローの助けを借りながら事件を解決していく、良くも悪くもベッタベタの主人公の成長モノです。笑
さすが今回で4度目の演目、脚本も演出も練上がっていて、思う存分笑って泣いて楽しみました。
わたしは、直球ど真ん中のファンタジーを「あざとい」と、思ったりするひねくれものですが、本公演くらい演技や演出のレベルが高いと単純に「いいもの観た!楽しんだ~」って気分になりますね。
しかし、お客さんの年齢層が若い!女性多い!役者さんに対してスーパーウェルカムな雰囲気が独特だなーと思いました。舞台の完成度はもの凄く高いんだけれど、別にそれは求められていないというか、噛んでも転んでも笑いと拍手で包まれそうなアットホームな空気が劇場を包んでいるというか。(きっとまわりにキャラメルボックスのファンクラブの方が多かったのでしょうね。)
7/13-7/19『ON THE WAY HOME』(黒澤世莉演出)
(株)喝采企画
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/07/13 (火) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★★
もう一度観たい
ひとつの戯曲を、演出家とキャストを変えて週替わり4パターンで上演するという企画。トップバッターの今週は時間堂主催 黒澤世莉演出。
時間堂を観ていると、場面に吸いよせられることがある。
丁寧に丁寧に物語を積み重ねたバランスの上で、突如、という感じでそれは起きる。
うまく表現できないのだけど、時間の流れがゆっくりになって、質量のあるものないものすべてが舞台上のある一点にスゥーっと集まっていく。そんな感じだ。今日もあった。
なんだかわからないが、とにかくわたしはその瞬間が好きだ。
太平洋戦争がおわって65年。
戦争というと、真っ先に戦闘を連想してしまうけれど、殺しあいは戦争のほんの一側面でしかないのだなあと、唸るような脚本になっている。そして、多様な側面を置き去りにして戦争を論じるのは、愚かなばかりか危険だということを暗に諭してくれるような作品であった。
まだ2日目で、正直、俳優さんたちの演技にはかなりの差がある。舞台のつくりが非常にシンプルで、演技力命だから、ちょっとぐらつくと何もかもが嘘っぽく見えてしまう。大変だ。
主演の菅野貴夫さんと、食堂のおかみを演じた木下祐子さんが、びくともせずに立て直し続けていたのは印象的だった。2人のちょっとしたしぐさ、短い一言で、全員の存在を信じられるっていう、これはもう超人的な演技力だと思う。
他の演出家さんの舞台を観たくなったのはもちろんのこと、できれば黒澤バージョンももう一度観たい。
ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
NODA-MAP版「これからの「正義」の話をしよう」
字事ネタあり、時事ネタもありで、ちょいちょい客席の笑いをひきだす舞台。
存在がすでに奇天烈な古田新太さん、トボけたセリフ回しの可笑しい橋爪功さんをはじめ個々の役者さんそれぞれに上手でした。
一緒になって笑いつつ、さすがに場面場面の単発ギャグが多くて、物語が散漫だと感じました。でも‥(以下ネタバレBOX)
私が「ザ・キャラクター」の登場人物だったら、どうするのだろう。
最近、書店での売上を伸ばしている、マイケル・サンデル著
「これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学」を思い出しながら観ました。
元気で行こう絶望するな、では失敬。
パラドックス定数
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
リズミカルで元気出る舞台
冒頭がかっこよかった。
懐かしいチャイムの音にあわせて、20人は観客に向きあって一斉着席、太宰治のテキスト音読をBGMに、同時多発的に雑談がはじまる。
ここの展開には、全然ついていけなかった。
が、
芝居が一呼吸つく静寂をきっかけに、すべての椅子を90度回転させて生徒みんながシャッフルするのだ。そうやって、客席に教室の左右側面からの風景を見せる。この演出はよかった。
ザッ。 ぺちゃくちゃ ザッ。 わーははっは ザッ。
20人がそろえた音に乗せて、会場まるごとあちら側に持っていかれた感じだった。同じく、夜の森のシーンやラストでも、間とリズムが独特の効果をあげていた。
2番目、或いは3番目
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2010/06/21 (月) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★
仮チラシコメントどおりの作品
前作「世田谷カフカ」はダンス、楽器演奏、映像と舞台のコラージュetcなんでもアリのベクトルが私好みでしたが、今回は至極古典的な演劇にかえってきていました。
おなじみの俳優さんが、それぞれの味を持ちよって登場し舞台を盛り上げます。特に、大倉さんの演じる老人はわかりやすくおいしい役で、何度も場内の喝采をさらっていました。
我が家にも、記憶が1秒しか保てない年寄りがいるので、セリフも間合いも本物みたいだ…と変な感心をしてしまいましたよ。
あと、傾いだ街のセットがとても私好みでした。
差別とエゴは、受け手のリアクションで無効化できるけれど、発している本人が変わらないと差別とエゴそのものは無くならないのでしょうね。そんなことを考えさせられる舞台でした。
テーマを遠巻きにするような運びかたが、好みではなかったせいか、3時間半弱は長く感じました。