京の観てきた!クチコミ一覧

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志村魂 新作「先づ健康」

志村魂 新作「先づ健康」

アトリエ・ダンカン

福岡市民会館(福岡県)

2012/07/02 (月) ~ 2012/07/03 (火)公演終了

満足度★★★

安心して観ることができる。
バカ殿、コント、松竹新喜劇、他にも三味線演奏などサービスたっぷり。
アドリブやアクシデントも安心して見ていられる。
そんなことを考え「時代は変わった」と思った。
定番といえば定番ばかりだが、それをきちんとやってくれるはなくなった。

快楽亭ブラック毒演会

快楽亭ブラック毒演会

HiRoBaプロジェクト

甘棠館show劇場(福岡県)

2012/06/17 (日) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★

今回は低調か
ブラックさんはあまり滑舌がよくなく、聞き取り辛い。
ネタは独特で好き嫌いがはっきり分かれると思う。
ネタ自体は好きなものもあるが、今回は特に展開が好きになれなかった。下ネタも下品にばかり進み、面白いに転化できなかったように思う。

いつか落語ではなく、映画についての講演をやってもらいたい。

王女メディア

王女メディア

幹の会+リリック

ももちパレス(福岡県)

2012/06/12 (火) ~ 2012/06/20 (水)公演終了

満足度★★★

私が見たモノは何か
既に女性を超えていた。
確かにいい演技なのだろうと思えたが、ストーリーやキャラクターの魅力や説得力をあまり感じられなかった。

ミッション

ミッション

イキウメ

西鉄ホール(福岡県)

2012/06/09 (土) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★

期待しすぎたかな
今まで前川作品に外れがなかったせいで期待しすぎたかもしれない。
SFを無理やりファンタジーにしてしまった(ちょっと違いますが)ことが大きな敗因。
叔父が、「信じている・信じていない」のどちらなのかよりも、芯が通っていないことが作品の魅力を大きく削いでいる。
今までと違い大人になれていない人間しか登場していないと感じた。それは登場人物のことでもあり、役者たちでもある。

バンダラコンチャ サードアルバム「HUG!~ステレオサウンズ」

バンダラコンチャ サードアルバム「HUG!~ステレオサウンズ」

バンダ・ラ・コンチャン

佐賀市文化会館(佐賀県)

2012/06/09 (土) ~ 2012/06/09 (土)公演終了

満足度★★

テレビなら十分
コント集。
作品のレベルはどれもテレビで見るなら十分というところ。わざわざ舞台で観るのかといえば物足りなさすぎる。
いくつか面白いアイデアはあったものの、先が見えるものがほとんどであったり、芸の力が足りず楽しめなかったり。

THE BEE Japanese Version

THE BEE Japanese Version

NODA・MAP

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

原作との良い相性をみせてくれた。
作品に無駄がなかった。
筒井原作を野田さんが愛していること、そしてその表現の相性の良さを見せてくれた舞台だった。
曲の使い方も良かったし、世間の無機質さ、狂気も感じさせてくれた。
宮沢りえが出ることは知っていたのに、カーテンコールの時までなぜか気付かなかったのも個人的には良い印象だった。

ハンドダウンキッチン

ハンドダウンキッチン

パルコ・プロデュース

福岡市民会館(福岡県)

2012/06/05 (火) ~ 2012/06/05 (火)公演終了

満足度★★★

説教臭くないのがいい。
ちょこちょことした疑問、矛盾はあるものの、十分に楽しめた。
仲村トオルの「カッコイイ」はすでに持ちネタなのではというくらいしっくりきている。

百年の秘密

百年の秘密

ナイロン100℃

J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)

2012/06/02 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

いつもながら映像は素晴らしい。
前回の作品があまりにもガッカリだったが、今回は良かった。
特に映像が今回良かった。
長いスパンで時代を行き来するのも見ごたえがあった。

八(エイト)JAPANTOUR2012

八(エイト)JAPANTOUR2012

冨士山アネット

イムズホール(福岡県)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/01 (金)公演終了

満足度★★★

楽しいダンス。
ダンスとは少し違うかもしれない。
しかし、ストーリー性があり楽しかった。

アフタートークで台本がありセリフがあり、そこから削っていったと聞き納得。

ゴーゴリ病棟

ゴーゴリ病棟

柿喰う客

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★

上っ面すぎる
福岡でオーディションの役者たちと1週間ほどで作り上げたらしい。

1週間しかなかった。
と言われれば、なるほど外装は何とか整っている。よくやったと言えなくもない。
しかし、役者が演出に言われた通り動き・喋るだけで「芝居」になるはずもない。
彼らは素人ではなく、「役者」として出演しているはずだ。

出演していた誰一人、セリフをしゃべる機械以上になっていた者はいなかった。

役者の中にゴーゴリを読んだ者がいたのか疑いたくなるし、読んでいたとしても、ゴーゴリの世界を理解しようと努めたものはいなかっただろうと思える。

演出の中屋敷氏も浅い読みで終わらせて、そこで満足させているように見えた。

ネタバレBOX

アフタートークでの中屋敷氏の意見に異論はないが、異化・虚構などの部分について弱点があるように思う。
NADJA 夜と骰子とドグラマグラ

NADJA 夜と骰子とドグラマグラ

水族館劇場

ベイサイドプレイス博多ポートタワー脇空き地「海の砦」(福岡県)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度

これが初日の醍醐味?
いろいろと段取りが悪く、結局3時間半ほどにもなった。

野外テントで海風は寒く、硬いベンチに茣蓙を敷いた椅子で観劇という辛い状況だった。

役者たちはセリフは入っていないし、喋り方もちゃんと演出されているのかと首をひねるほど。
セット組み換えの幕間はダレるばかり。
これが初日の醍醐味だというのだろうか。少しならば、ご愛嬌。こんなこともあるさと思えるが、ここまで来るとやる気はあるのかと問いたくなる。


肝心の作品も、作者か演出か誰かが入れたいものを取り入れてみただけのものになっていた。
作品内容の理解やその上での表現というものを考えたことがあるのだろうか。

私自身、テント芝居を生で観るのは初めてなので、「作品内容など考えるものではない。辛い状況で観ることを楽しむのがテント芝居なのだ」とでも言われたら返す言葉はない。

ダンス・アジア in Fukuoka

ダンス・アジア in Fukuoka

NPO法人コデックス (Co.D.Ex.)

大博多ホール(福岡県)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/19 (土)公演終了

満足度★★★★

それぞれ違いがあって面白い
『プロジェクト大山』はグループでのダンス。
日常に見られるような動きを基本にちょっとファニーな要素が付け加えられている。
各場面の情景が浮かぶようだった。

『Ambiguous Dance Company』は4人組の激しいダンス。
最初は、好みではないなと感じたが、ボレロなどは素晴らしかった。


どちらも観客に見せること、楽しませることをきちんと考えられている。

暴れん坊 銀河鉄道の夜~前張り2012~

暴れん坊 銀河鉄道の夜~前張り2012~

劇団鹿殺し

西鉄ホール(福岡県)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

原作の面白さを十分に活用している
面白かった。

ほぼ前張りだけの衣装といっても決して際物ではない。
銀河鉄道を今風に変えながら、それでいて原作から遺脱しているわけでもない。

特に、一人前張りではないジョバンニへの禁句などは悲哀すら感じた。

ブランカ・リ「エレクトロキフ」

ブランカ・リ「エレクトロキフ」

九州日仏学館

JR九州ホール(福岡県)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/09 (水)公演終了

満足度★★★

あの手足は反則
学校での一日を切り取りながら8人のダンサーがみせてくれる。
ダンスナンバーの中には好みのもの、そうでないものとやはりあるが、手足の長さを活かしたダンスはやはり観甲斐がある。
会場には外国人も多く反応もホットだった。
もう少しキャラクターを活かしたダンスが見られたらもっと楽しめたと思う。

現在地

現在地

チェルフィッチュ

イムズホール(福岡県)

2012/05/06 (日) ~ 2012/05/07 (月)公演終了

満足度★★★★

神経が鋭敏になる
役者たちはまるでひと昔もふた昔も前のような喋りをする。それは最後まで変わらない。
この喋りに最初こそ戸惑うが慣れてくるとおかしみさえ感じる。また、この喋りに意味があることを知ると作品への興味も湧いてくる。
芝居は基本的に重めのトーンで、ほぼセリフの往復のみで進んでいく。

ピッタリとした言葉が浮かばないのだが、概念論の応酬ばかりがされているような「村」、その会話の中で視点の転換が面白い。
転換が行われるたびに画面が回転していくような錯覚にとらわれた。

去る者と残る者、それぞれの立場からそれぞれの見方がある。
そしてそれは、それぞれが正しく、どちらも真実でありながら真実ではない。そんな印象を受けた。


イムズホールの使い方は面白かったが、あそこは本当に椅子が悪く、観劇後お尻が痛くてたまらない。
気分が悪くなり、面白さにまで影響するのが困る。

わたしたちの町

わたしたちの町

市川森一記念 長崎座

西鉄ホール(福岡県)

2012/05/06 (日) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★

市民劇団の市民劇
素人の発表会だった。
これは悪い意味ではなく、本当にそのままの意味で。

みんな一生懸命やっている。だから嫌な感じはしない、がんばれと思う。
だが、演劇として評価するのは難しい。

だが、演出家はプロの方なのだからもっと色々考えるべきだったと思う。

役者たちはいっぱいいっぱいで、セリフと動きをこなしているだけ。
表情も乏しい。

なぜこの戯曲を選んだのか、彼らにこの作品をやらせることにどんな意味を見出したのか。
フィナーレのダンスナンバーなどは本当にお教室の発表会になっていて、作品との乖離など考えなかったのかと頭を抱えた。


2幕のカフェ(?)の店員役の方のマイムはとても自然でどんな経歴の方なのか気になった。

売春捜査官

売春捜査官

劇団上町クローズライン

西鉄ホール(福岡県)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/04 (金)公演終了

満足度★★

つかはもう古いのか
なぜつか作品なのか、なぜ敢えて今つか作品なのか。
それが全く見えてこなかった。
つか作品は当時、リアルタイムなら面白かっただろうと思う。
だが、90年代以降などはもう過去の人と捉えられている向きもあったように思う。
そのつか作品を今現在上演して、果たして面白いのか。

それから、つか作品の大きな特徴として、早口の膨大なセリフが挙げられると思う。
役者たちがそれをこなせていたかといえば甚だ疑問が残る。特に、熊田留吉役の役者さんは滑舌が悪く、本当に何を言っているのか分からなかった。
他の方が、比較的口跡もハッキリしていたので余計に目立った。
かといって、他の役者たちもセリフを噛みまくりで、観客が物語に入るのを阻害していた。

過去の既製作品を上演するなら、なぜ今この作品を上演するのか、少なくともその意味を観客が自分なりに納得できなければ成功とはいえないだろう。

ミラクル

ミラクル

WAHAHA本舗

福岡国際会議場 メインホール(福岡県)

2012/05/02 (水) ~ 2012/05/04 (金)公演終了

満足度★★★★

客を楽しませる精神は素晴らしい
下ネタばかりの3時間。何も考えず笑い、楽しめた。
ブラジャー、観客投票、スタンディングオベーションの約束など、観客参加の仕掛けがたくさんあり、「舞台上だけで盛り上がり、観客は置いてけぼり」などということはない。
小さなコントをたくさん積み重ねる形で、あまり飽きも来ない。

特に「獅子舞ケル・ジャクソン」が大好きだった。

後半は、盛り上がりはするものの、それほど笑えるネタはなくいまひとつだった。


生で観たのは二度目。最初はもう10年ほど前で、その時はあまり楽しめなかった覚えがある。

No Enemy, No Life?

No Enemy, No Life?

village80%

西鉄ホール(福岡県)

2012/04/29 (日) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★

自己満足に陥ってはいないか
セットはほとんど用いず、ライティングもいい感じで非常に興味をそそられる舞台だった。
だが、それは芝居が始まるまでの話。

先ず、オープニングの役者たちのマイムが雑過ぎて観る気を失う。
本編らしきものに入り、その設定に興味をひかれ、ワクワクしたものの、いつまで経っても話は始まらない。
結局、話は始まらぬままに舞台は終わってしまった。

観客は、中学生の悶々とした苛立ちを観るために集まってきたわけではない。
これが実際の中学生の作った舞台だったなら、「自分の頭で考え、照明も工夫している。素晴らしい。」となっただろうが、大人が作って堂々としていられる舞台だとは思えない。

一番の疑問として、背景に原発のことを匂わせながら、何ら新しいことを提示できていない舞台に何の意味があるのかということだ。
福岡に住む人間にとって福島は遠く、「同じ日本」程度の認識しか持っていないと思う。知人でも住んでいれば別だろうが、ほとんどの人間は「大変だな」ではないだろうか。

この作品を観ると、「遠い地からの問題提起」などは全くなく、「話題だから自分も作りたい」程度にしか感じられない。
設定だけで終わることで満足せず、話を始めることからスタートさせてもらいたい。
それから、「思いつき」をそのまま舞台に上げず、自分の頭で考え、咀嚼したことを舞台に上げて欲しい。

幻蝶

幻蝶

東宝

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/04/22 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

「いい」という表現くらいしか思い浮かばない。
破綻もなくじっくりと舞台を楽しめた。
登場人物の背景設定などはありきたりだが、世界を壊してしまう人物もなく良かったと思う。

夢を追い続ける人物の楽園とも失楽園とも取れる話だったが、成功しないところがいい。

彼らみんないい人だが、同時にほとんど全員が犯罪者なのだ。
それが微笑ましく、そして同時に悲しくもある。彼らに生きる場所はないのだ。

ネタバレBOX

最後の「やっぱり東側ですよ。」は最高。

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