満足度★★
つかはもう古いのか
なぜつか作品なのか、なぜ敢えて今つか作品なのか。
それが全く見えてこなかった。
つか作品は当時、リアルタイムなら面白かっただろうと思う。
だが、90年代以降などはもう過去の人と捉えられている向きもあったように思う。
そのつか作品を今現在上演して、果たして面白いのか。
それから、つか作品の大きな特徴として、早口の膨大なセリフが挙げられると思う。
役者たちがそれをこなせていたかといえば甚だ疑問が残る。特に、熊田留吉役の役者さんは滑舌が悪く、本当に何を言っているのか分からなかった。
他の方が、比較的口跡もハッキリしていたので余計に目立った。
かといって、他の役者たちもセリフを噛みまくりで、観客が物語に入るのを阻害していた。
過去の既製作品を上演するなら、なぜ今この作品を上演するのか、少なくともその意味を観客が自分なりに納得できなければ成功とはいえないだろう。