転石不生苔の観てきた!クチコミ一覧

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どうじょう

どうじょう

コマツ企画

OFF OFFシアター(東京都)

2010/10/23 (土) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

なんだ…むっちゃ面白いじゃないですか!!
初めて拝見しました。・・・実は、正直いうと、ちょっと心配してました。なんか、別の公演で、けっこう厳しい評価があったりしたんで…。ところが、それは全くの杞憂。・・・これは、むちゃくちゃ面白い芝居だったと思います。ちょっと支離滅裂な演出があったりするんですけど・・・うーん、自分はそういうのが好きなんですね。で、荒唐無稽なセリフとか演出の中に、実は現代社会を鋭く切り込むものがあったりして・・・。  小劇場入門を、ここから始められる人は、きっとハッピーだと思います。

The Blue Dragon - ブルードラゴン

The Blue Dragon - ブルードラゴン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

やられました…
冒頭の映像、中盤のエピソード、と…伏線張られてるのが分かっていても、あのラストシーンは…うーん、完全にやられた…しかも、それこそがメッセージだったりするから怖い!

ネタバレBOX

「ネタバレ」・・・ではないのですが、
この公演、「チケット売切れ」になってて、電話をしても「当日券は本当にわずかしか出ません」と言われて、実はもう行くの諦めた・・・と思っていました。

ところが、
行ってみると、当日券は結構あったし、なんと前の方の席は相当「空席」になっていました。

オペレーション上、なかなか難しいのかもしれないのですが、せめて「キャンセル待ち」をありにするとかして、最後の1席まで無駄にしない広報をしてもらえたらなぁ・・・と思った次第。
『humming5』

『humming5』

ポかリン記憶舎

SANSAKIZAKA CAFE さんさき坂カフェ(東京都)

2011/04/22 (金) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

「機微」とか「葛藤」とか嫌いなんですけどね
半径5メートルの人間関係の「機微」とか「葛藤」とか、男女関係とか、友情とか、親子関係とか…そういうの、やりたい小劇場の人多すぎ!… 正直いって、食傷気味です。もっと、でかい<世界>を問うような作品やって下さいよ!…と、思ってきたりしたんですが、…このポかリン記憶舎は別!…素直に素晴らしいです!…もう、役者さんも、台本も、演出も、カフェに溶け込んでます!大きなガラス戸越しに、街と季節にも溶け込んでます!…でもって、「最悪」なのは、観劇後に、「ああ、恋愛って…」とか、もう、思い出さなくてもよいことを思い出しちゃうわけです…

Les Bonnes 女中たち

Les Bonnes 女中たち

シアターオルト Theatre Ort

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2011/05/07 (土) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

つかこうへい的ジャンジュネ!?
「★5つ」は、ちょっと甘いかもしれません。でも、観終わった瞬間は…特に最後のシーンの直後は、間違いなく、この芝居のドラマに震えていました!…いや、正直いって、カーテンコールをしたいくらいでした。…ただ、まわりのみなさんの拍手の雰囲気が、そこまででもなかったんで、この感想は独りよがりな可能性があります。・・・・しかし、それでも、…狂気と倒錯のつかこうへい的なものが大好きで、絶叫もまたここちよい自分には、この世界は、魅惑のゾーン。…これが、たったの1500円は安すぎる!

雨

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

完璧な演劇!
亀治郎と永作博美は名前だけじゃない本物!シンプルなハズなのにとても複雑な味を出している舞台美術!力のある音楽と群衆劇!考えつくされた脚本!ミステリー!井上ひさしならではの奥深い本格的な方言の活用!ラストシーンのスペクタクル!・・・・しかし、この作品が完璧な演劇であるのは・・・きっと、どんな人が見ても「よかった」といえる共犯関係を構築できるという点! … 一言でいうと、素晴らしい!

クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村ーある永遠のコロニー

クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村ーある永遠のコロニー

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

2回も観てしまった
初日に観て、衝撃を受けた。ここしばらく読んできた本やら、聞いてきた話やら、感じてきたことなんかが、そのまま凝縮されて舞台の上に再現されていたような気がした。・・・で、もう1回観た。・・・最後のシーンは、もはや当分の間、忘れられないシーンとなるだろう。 本来は★満点なんだけど、そうでない理由は、「ネタばれ」にて・・・

ネタバレBOX

素晴らしい作品なんだけど、次の2つの理由であえて満点にしていません。(その1) ドイツ語/ドイツ文化が分からないと、これは完全には楽しみ切れないという気がした。自分は、ドイツ語はほとんどできないので、細かいニュアンスが分からないところが多々あった。字幕も、かなり大胆に省略されている部分がある感じなので、そこに埋められないギャップを感じた。 (その2) 音楽レクチャーは必須と感じた。 事前の音楽解説レクチャーは、チラシにごく小さい字で案内があったんだけど、これはもうオフィシャルに全員向けに行ってもよかった。無粋と言われても、あれを聞いているのと、聞いていないのでは、作品の面白さが相当に違った気がする。ここは、制作サイドの悩みどころだと思いますが・・・2回みて、そう感じました。
はなよめのまち【ご来場誠にありがとうございました!】

はなよめのまち【ご来場誠にありがとうございました!】

キコ qui-co.

王子小劇場(東京都)

2010/03/25 (木) ~ 2010/03/29 (月)公演終了

満足度★★★★

これはポエムですねぇ・・・
ミステリー風だったり革命風だったりするストーリーも魅力的なのですけど…
むしろ、
詩的なセリフの連続
映像とのクロスオーバー
音による原始的な盛り上がり
…というあたりに、ぐっときました。
ま、でも何といっても一番の見所は、女優・吉田小夏!いやぁ、怖いじゃないですかぁ…って、ま、そういう魅力も持っておられるのか…と、いやぁビックリ!かっこよかったです。

クローバー【終了】

クローバー【終了】

東京アシンメトリー舘【閉舘】

レンタルスペースさくら・中目黒(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/26 (月)公演終了

満足度★★★★

開演前と後でガラリと変わって…
中目黒のお洒落なスペースで、カフェオレなど頂きながら、役者さん達とも歓談しながらの「ゼロ場」…のように思ったのですが・・・

開演後はとても意外な展開!ある意味とても演劇的!

なんか、ひさしぶりに、「お、こりゃ元気だな!」と思えた劇団でした。
これから是非追いかけさせて頂きたいな(ま、勝手に)。

ネタバレBOX

青年団風の「ゼロ場」がカジュアルになったものだとばかり思い込んでいたので、てっきり現代口語演劇風の作品が始まるのかと思ってたのですが、実際には全く違う展開でした。

音楽ボリューム上げての開演、狭いスペースに関係なく舞台風のセリフ、壁面がガラス張りで外から丸見えなのにあえて暗転、でダンスシーンまであって、ケレン味もあり!

さらに言えば、前半のポップな感じの芝居が、後半からちょっと深みのある流れになって、ストーリー自体もうねりがあった感じ。

いや、こういうのは好きです!
In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/04/27 (火) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★★

強引な設定なのだけど…ドキドキ!
「そんなのありか?」と突っ込みたくなるくらいの強引な設定なのに、観ていてドキドキしてしまうのは、役者さんのうまさか、脚本のよさか・・・
これは演劇だからこそ成立するサスペンス!

『革命日記』

『革命日記』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いながら…随所に“毒”を感じる
お茶らけたところは一切ないんですけど、笑ってしまいます。
それは、“毒”が随所に隠されているから。
で、… 観終わってから「革命を目指す理由への共感性が薄いんじゃ…」 などという批判めいたコメントをしてしまいがちなところまで、ひょっとしたら平田オリザ流の毒なんじゃないかと。

ネタバレBOX

町内会ではなく町作り部会。子供のために環境なんとかを伝えるNPO。子育てと両立する非合法活動。活動に理解を示すエリート商社マン。前線の方が後方よりも偉いという感覚。恋愛感情と活動との天秤。…こうした毒を盛りこみながら、それはときに笑いになり、それはときに「考えてみたら」という観客へのボールとなる。
・・・そこまでは、共有できるんですけど、やっぱりこの時代に日本という設定で「革命」を目指す理由がどうも浮ついている感じがしてしまいました。
ただ、そこが、案外平田オリザさんの狙いじゃないかという不安もよぎったりするんですね。
図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖

図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2010/10/29 (金) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★

藝術的な場面転換
気がついたらこれを拝見するのが4作目…奥深いSF的なストーリー、キャラの立った役者さんたち、あとでじわーっと考えさせられるテーマ、…イロイロと素晴らしいのですけど、他の劇団よりも「格段にすごい!」のは、実は場面転換じゃないでしょうか?…まさに場面転換のシークエンスそのものが藝術な感じがします!…今回も素晴らしかった!・・・点が1個足りないのは、深みにはまりすぎて、ちょっと「笑い」が少なめだった気がしたんで・・・というだけです

寝盗られ宗介

寝盗られ宗介

北区つかこうへい劇団

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2011/05/03 (火) ~ 2011/05/06 (金)公演終了

満足度★★★★

絶叫!
絶叫の続く2時間…圧倒されました。劇中劇とのシンクロが良い感じ。「趣味で演劇とかやってみました」的な演劇が多い中で、これは、真剣味あふれる「芝居」でした!…これで、解散とはもったいない!  気分的には「★5つ」ですけど、当日券キャンセル待ちでやっと入れて、「体育座り×2時間」でちょっと疲れたってのもあって、★ひとつ減点(ごめんなさい)

女ともだち

女ともだち

劇団競泳水着

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/06 (火)公演終了

満足度★★★★

幅のある劇団ですねぇ!
前回2月にサンモールスタジオでの「Excelを駆使して作ったミステリー」・・・の印象がとても強かったので、今回のような「直球勝負」の作品は意外性が(勝手に)高くて、ビックリ!で、少し調べてみると、どうやら「トレンディードラマ」という売りもあるらしい・・・うーん、幅があるなぁ。スゴイですねぇ。

パーマ屋スミレ

パーマ屋スミレ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/03/05 (月) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

不覚にも…泣いてしまった
炭鉱にすがりついて生きる貧しい労働者、コリアンと国籍変更したコリアンと日本人と。炭鉱事故、一酸化炭素中毒で廃人になる人。会社との抗争。第二組合の結成。仲間割れ。そして、閉山。・・・こんな<不幸>と<ドラマ>満載の、<いかにも>なセッティングで、泣くもんか!・・・と劇場のシートで、固く決意していたのですが・・・結局、泣いちゃいました。ラストのシーン。・・・ずるい!というか、これが演劇のパワー。・・・「パーマ屋スミレ」というタイトルの意味が、ラストシーンでズシーンときました。

紅き深爪【沢山のご来場誠にありがとうございました】

紅き深爪【沢山のご来場誠にありがとうございました】

風琴工房

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/05/24 (火) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい!…でも、
よくできてる!上手い!劇的シーンあり!でも、ひねくれ者の自分には・・・

ネタバレBOX

児童虐待のトラウマを持つ姉妹
姉は性同一性障害を持つ男と結婚し、妊娠したが、生むことを恐れている
妹は自閉症の娘を持ち、過去のトラウマもあいまって、その娘を虐待
姉妹の母は病院で死期せまる状態だが、
妹は献身的看病かとおもいきや、ベッドの母に「紅き深爪」をたてつねる

現代の社会問題のオンパレードだが、
魅せる脚本になっており、劇的なシーンもある
役者さんは皆さん上手い!

ただ、それが、自分の中では、どうにもデジャ・ヴュー現象を呼んでしまった
「児童虐待(およびそのトラウマ)」「性同一性障害」「自閉症」
あえて、いえば、手垢のついたテーマのてんこ盛り

これらのテーマは、すでに数多の本が並び、小説があり、映画があり、
テレビドラマもある。
その中で、なぜ、「演劇」として、しかも笑いもアイロニーのなく、
「ストレート」で勝負してきたのか、?

そこが、ちょっとひっかかて、★ひとつマイナス
砂と兵隊/Sables & Soldats

砂と兵隊/Sables & Soldats

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★★

「さりげない」→「わざとらしい」→新鮮!
「さりげない」雰囲気が漂うのが青年団なのかなぁ…と思ってたんですけど、この作品は「わざとらしい」雰囲気が満載!「砂」もそうなんですが、服装とか、靴とか、キーホルダーとか・・・実に細かいところまで「わざとらしさ」にあふれてました!・・・タイトルとは裏腹に、遊び心溢れるこの舞台…新鮮な感じで、楽しませて頂きました

あ、全然関係ないんですけど、「西川」役の石橋亜希子さんが舞台で光ってるなぁ・・・と思って、そういえば「武蔵小金井…」でも山内さんとかけあい漫才みたいなことやってたなぁ・・・と思って、ググってみると・・・多田淳之介さんと結婚されてるんですね・・・知らんかった。

『ここからは山がみえる』

『ここからは山がみえる』

青年団リンク・RoMT

アトリエ春風舎(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/23 (月)公演終了

満足度★★★★

名前が残るラストシーンが印象的
なんかイロイロ感じるところがあった作品で、反芻してながら、もう1回観たいな・・・とか思ってるうちに、公演が終わってしまった。オリジナルの演出がどんな風だったかわからないんですけど、今回の演出でラストのシーンに、名前がたくさん浮かび上がるところは、忘れられないシーンになりました。・・・難をいえば、ちょっと、やっぱり長かったです。せめて、2時間半くらいになれば、スカッとしていたかも・・・

聖地

聖地

さいたまゴールド・シアター

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2010/09/14 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ラストシーンのために…
18:30開演で、21:50終演。…都心で働く人間には、とても向いていない上演スケジュールです。

プロンプター付きで、やはり素人的な演技が気になることもあることは否定できません。

人数を消化するためだけに挿入したんじゃないか・・・と疑うようなシーンも、正直あるといえばありました。

ただ、それでも、ラストシーンに到達すれば、そういった気分は雲散霧消してしまいます。まるで「必然」であったかのうように!これは、すごかった・・・そう言わざるを得ない舞台。そうなってしまいます。

これは、松井台本のおかげか?やはり、蜷川マジックなのか?それとも・・・あの年配者たちの魔力か?・・・いずれにしても、3千円出して、埼京線に乗っていくだけの価値は十分にありました。

ハル大学『カガクするココロ』

ハル大学『カガクするココロ』

青年団国際演劇交流プロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★★

英語の違和感なし!
岐阜も、キタローも、大江健三郎もそのまま入っていました。
「英語が苦手」なんっていうセリフまでそのまま。
ストーカー戸田役は、役者時代の松井周さんその人かと見紛うくらいでした。
英語の違和感全くなし!
こういう国際交流はいいですねぇ!
できれば、観客も交えてのパーティーとかあればよかったのに・・・

移動

移動

劇団桃唄309

座・高円寺1(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

緊張しました
後半は観ていて、とても緊張した。演劇を見ながら、単に面白いとか盛り上がるとかイイ感じというだけではなくて、緊張をするというのは久しぶり。もちろんこの「移動」というモチーフは、何かのメタファーであるのだと思うのだけれども、自分のいまの個人的状況に妙にシンクロしたというのがその理由かもしれません。

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