満足度★★★★★
ドツボ
はまりました。
ネタバレBOX
突然飛び出してきた自転車をはねた鈑金屋の男が内縁の妻の屁理屈に丸め込まれてその場から逃げ、その後も悩みつつも家計維持のために出頭できず、さらに前妻との間のクズな息子の登場で家族全体がドツボにはまってしまう物語。
暗転後の息子は刑期を終えた後の姿かと思いましたが、単にグズグズしているだけのことと知り、クズの中のクズ、余りのクズさ加減に驚嘆しました。
あってはいけないことと思いつつ、しっかりしていないとこんな流れに陥ってしまうのだと、真面目な感想ではありますが反面教師にしたいと思いました。
満足度★★★★★
【エピソード2】鑑賞
かーいかったです。
ネタバレBOX
演劇とライブ。演劇は、東京パフォーマンスドールの9人にTPD DASH!!の中から1人を加えた10人を5組に分けて作ったエピソードが5個あり、今回はその内のエピソード2を鑑賞。
脇あかりさんと上西星来さんがメインとなり、不思議の国のアリスをモチーフにした話。他のメンバーも協力して、部屋を出るとまた同じ部屋に戻って来てしまうという不思議さがとても心地良かったです。
演劇にもライブにも映像が効果的に使われていました。素晴らしかったです!
ボーイッシュなあかりさん、星来さんも可愛い、和風な香帆さん、ちょっと小悪魔的な晏夕さん、一番お姉さん的というかお母さん的な沙紀さん、二葉さんの笑顔も良かったです。
満足度★★★★★
からのー
イライラ系、面白かったです。
ネタバレBOX
大学近くの一軒家に住めることになり、入学したら学生生活を大いに楽しもうと考えていたのに、実際はヤンキーの溜まり場になってしまい計画が狂わされた大学生の転落人生。
衝撃の冒頭シーンが妄想だったと思わせておいて、からの理不尽な展開、意味不明な登場人物もいましたが大学生は鬱状態だったこともありそのせいか、そして抗鬱剤が原因となっての転落へととても興味深く観、さらにはテンションの低い一気飲みなど、知らない世界を垣間見ることができました。
満足度★★★★★
熱い!
このためにだけ楽器を始めた人がいたというのが凄いです。
ネタバレBOX
廃校の危機にある創造館高校で、校長の支援もあって野球部とブラスバンド部が部活動の成果を示すことで入学希望者を増やそうと奮闘する話。
新入生がゼロということを新学期初日に知るなんて、そんなことあるかいって思いましたが、それぞれの部で色々問題もありながらも何せ熱くて、実際に演奏までして、気持ちが伝わってきました。
満足度★★★★★
もう一度の決意表明!
解散を決めたある劇団の最終公演後の話ですが…、バラシのテクニック、劇団の人間関係、役者と才能、気持ちのことなど、普遍的な内容がコメディの中にギュッと凝縮されていて素晴らしかったです!
ネタバレBOX
大食い競争のように電光掲示板を使って90分のカウントダウン開始、時間内に撤収完了できるか興味津々。
野球を生涯の職業と志す者は、甲子園を目指す5回のチャンスで自分自身で見極めを付けることができるという。将棋も基本的に同じですね。
俳優は自分で見極めを付けることができない。いっそ法律を作って、30歳くらいで才能の無い者を定職に就けさせるようにしたらどうか。むしろホッとするんじゃないかって。
でも、そう単純じゃないからこそ、バラシた後にもう一回組み立ててお芝居やっちゃうんだねぇ。
結局解散せずに、元主宰も戻ってきて、またお芝居やるんだ。後で後悔しても知らないっと!!
満足度★★★★★
お芝居大好き感一杯!最高!!
社会の裏側の方にいる大人と若者たちの物語、新境地!!
新鮮な驚きを目の当たりにするためにも、これから観る人はネタバレBOXを見ないでください。
ネタバレBOX
客席に入ったときからいつもと違って、いつもと言ってもシアターイワトは2回目ですが、舞台の位置が逆じゃないかと感じました。パンフレットには「三文オペラ」を参考にしていると書いてあって、オリジナル本公演というイメージがあったので少しがっかりしましたが、始まると、道路側のシャッターが開いて役者の登場とあいなりまして、もういきなり楽しくワクワクしました!
誰にでも楽しめるお芝居、それにとんがったワルと金持ちの娘の恋物語というのが「三文オペラ」のコンセプトですが、金持ちの娘の方は俳優養成所を装う人材派遣業の社長の娘でした。この会社は、役作りの実践と称して若者を騙して飯場や事務所などで働かせるあくどい会社ですが、実に頭いいですね。
商売も兼ねて、幻の弟を探す旅に出ようとする旧来型のワルのケンさん、とんがった若者金山、社長の娘が揃って始まり始まりーでした。
金山役八重柏泰士さんの尖ったナイフのような演技は秀逸でした。
途中も、シャッター開けたままガンガン音楽流したり、人や物を出し入れしたりするので、道を歩く人がこちらをチラ見したりしてめちゃ楽しかったです!
スナックの場面、刑事の離婚式で歌ったワダ姦(ワダタワーさんと藤尾姦太郎さん)のカラオケ「乾杯」は最高でしたが、フルコーラス歌ったりするので、上演時間は休憩10分を入れて3時間でした。
誰も死なないのかなと思っていましたが、裏の世界は決してそんなこともなく、緊迫感が溢れていました。
初日のためか、台詞が入っていないように感じた箇所もありましたが、社長の娘が会社を劇団に約款変更して、いきなりブラジル公演すると言い出すなど、ラストは演劇大好きをアピールして大団円。
満足度★★★★★
人生
ああ、また同じことの繰り返しですか。
ネタバレBOX
仕事に慣れると余裕ができて他人の評価がよく聞こえてくるようになって、今度はそれが気になって精神的に参ってしまう中年男の転職人生みたいな。
リズム感がありました。
先輩の若者もそうであったように、この男もまた前職同様この仕事に慣れてしまったようです。悲哀が伝わってきました。
15分で仕上げる、ラブホテルの清掃の仕事内容がよく分かりました。
満足度★★★★★
考えた!
『狂おしき怠惰』の形式の原点。形式は慣れました。二本分堪能。
ネタバレBOX
序で電力が如何に必要かを謳い、前半で東日本大震災から数ヶ月後の被災地の人間ドラマを描き、後半は前半の人々の十数年後の話で、テロに怯えながらも原発再建設に進む国の中枢部署における近未来サスペンスSF話。
国内製造業の空洞化を防止するには安い電力が必要ですが、新たに頑丈な原発を建設するには海外向けの高金利円建て国債を発行せざるを得なくなり、その結果外国に公債市場を握られ、いずれ中国により日本の金利の安定が大切か尖閣諸島の領有権が大切かを迫られ、どちらの形にせよ侵略されると説いています。
もう既に超経済大国ではないのだから、少なくとも中国による支配は防止しよう、そして、効率の良い太陽光パネル、樹木の葉っぱが光を受けるのに一番効率が良いのですから、樹木型の太陽光発電装置を道路脇や公園などの公共の土地に設置して、起死回生を図ろうと主張しています。
このような海外向け国債とまで言わなくても、現在だって国債残高は国民の金融資産残高ぎりぎりのところまで来ているのですから、同じ発想が求められる訳ですね。
原子爆弾のような大掛かりのものは必要なく、原発事故で生じた放射性物質を拡散させるための爆発装置だけでテロができるというありそうな現実に恐ろしさを感じました。これからの事故処理で生じる高レベル廃棄物の厳重な管理が最重要課題だと思い知りました。
大災害発生時における緊急避難的な対応の是非、被災地の現況を報道するマスコミのあり方などを考えさせる前半部分と、日本の方向性を真剣に戦略的に考える後半部分、どちらも良かった3時間20分でした。
それにしても、高校生、お姉さん、ボランティアの女子大生等々、彼らの十数年後の変貌振りには、役者さんって凄いなあと感心しきりでした!
満足度★★★★★
ああメンドクサイ!
先輩と後輩の腐れ縁…、昔からの付き合いでなかったら、あんな先輩とは付き合いたくないですね。
ネタバレBOX
仕事はさぼるし、ちょっかいを出してきてうざったい先輩、夢を叶えるために今の仕事で頑張ってお金を貯めている後輩の、ぶつかったりなあなあになったりの話。
脚本を書いていた先輩らしいラストの長台詞は、迫力があって、内容は彼女との出会いと俺についてこなければよかったのにといった意味深で、真夏の暑さが引き起こした悲劇を連想させました。
まあ騙されました。最後の最後までいい加減な人をおちょくった先輩でした!
タップダンサーを目指す後輩のタップダンスは秀逸でした!長時間のタップで先輩に向かって、お前何してんだ、何するんだ、夢があるのか、脚本書けよ、彼女を大切にしろよ、俺はアメリカに行くぞ、と心の叫びをぶつけていました。息も上がってはあはあでした。
舞台挨拶のときの先輩は、流れのまま気難しい顔をしていましたが、あんな台詞が書けたんですから、殺人の独白は嘘なんですから、お芝居の脚本なんですから、後輩に嘘がばれた後なんですから、厳しい顔のままではふさわしくありません!先輩は今も脚本家です。もう一度本格的な脚本家を目指している人らしく、殺人者を演じた役者ではなく、脚本家としての顔に戻って挨拶してほしかったと思います!!
満足度★★★★★
最高!!
凄い! 期待以上でした!!!
これから観る人は絶対にネタバレBOXを見ないでください。
ネタバレBOX
長男の名はキリヒト、長女はヨネハ、登場人物が13人、長いテーブルが二つありましたが、椅子の数がそれほど多くなく、その時はそこまでは考えていませんでした。
それが、最後の晩餐のシーンで終わるなんて最高です!!
しかも、生と死が入れ替わったのか、今見ているのが本当なのか、それとも単に気が狂っての妄想か、悩ましさを余韻に…。
世田谷パブリックシアターで観た「ブラックバード」のように、結局人間の性癖は変わらないってことですか。
満足度★★★★★
覆水
大馬鹿野郎な二人でした。
ネタバレBOX
最初何となく冗長で、耕平の婚約者から電話があったときにかつての恋人シンコが声を上げて騒ぐなどあり得ない光景もあってちょっと引き気味だったのですが、長い半同棲生活を経ての別れの真相、婚約者の肉じゃががシンコの味に似ていた理由、そもそも彼女が突然来たのは単なる偶然ではなかったことなどが会話から明らかになっていく過程が素晴らしく、次第に引き込まれて行きました。
真相の内容自体はちょっとベタな漫画風でした。
IT企業を立ち上げた耕平らしくスーパーシンコというゲームを作ってプロポーズ、シンコは最後までたどり着けずゲームオーバーを別れの言葉と誤解して去っていく…、その後耕平は思いをDVDにして送付するも会社の封筒に入れて送ったため企業のPRと誤解してろくに見てももらえなく捨てられた…。詮なきことですが、やはり会話が大事なのであって、ゲームは二人でいるときにさせなくっちゃですし、ラブレターも会社の封筒に入れて送る人はいないでしょうって。
肉じゃがはシンコが作り直したってのは驚きの新事実でした。その後婚約者の肉じゃがは食べてないんでしょうね。食ったら分かるって。
結婚式場担当者の予定表を偶然見て次の日に耕平の結婚式があることを知り、マリッジブルーだったシンコに火が付いたのが今回の騒動の発端でした。
お互い愛し合っていたのに誤解から別れたことが分かったものの、思い出の当事者は過去に留まっているわけではなく、現在を生きていて未来もあるということで、耕平は結婚式に向かいました。一年半後の未来に富士山でお互いに今は幸せだと言えたらいいですね。
満足度★★★★★
若さと元気とスピード感!
霊媒師とかインチキ占い師とか大嫌いな私ですが、このお話は若さと元気に溢れた冒険活劇で、しかも戦国武将それぞれの苦悩や歴史上の真相も明らかにされて大いに楽しめました。
ネタバレBOX
歴史に興味の無かった女の子が憑依した信長の騒乱事件に巻き込まれ、解決する過程で光秀、信長、秀吉たちから本能寺の変の真相を訊き出し、最後信長の野望を断ち切り事件を解決することで、歴女になるかなという成長物語。
イケメン・アイドルが出演するお芝居ですが、光秀、秀吉などの苦悩が表現されることで深みがありました。
一つの殺陣シーンがはけると次の殺陣シーンが始まる間合いは、ドリフのコントを見ているようで楽しく、コミカルでした。
女信長、カッコいい!
はねゆりさん、可愛い!!
とにかく、元気で若さとスピード感溢れる冒険活劇で、内容に深みがあって最高でした!!
満足度★★★★★
最高~!
熱い心が伝わるお芝居でした。
磯貝奈美さんの演技は特に秀逸でした!!
ネタバレBOX
読書を通じて知り合った賢人たちもイジメを解決することはなかなか難しいようです。
過去のイジメ黙認を反省して、先生になった今、イジメの加害者の可能性のある全校生徒の家庭訪問をしようとするほどの熱血教師…、顔はエベレストに登った人に似ています。
疲れたを連発する同僚先生にも、過去の自身のイジメ経験を書きださせ、イジメ被害者に直接電話したりして10年以上前のことを直接謝らせます。
そこまでやるには訳がありました。
熱血先生の部屋に入り浸っている中学生は、当時イジメを黙認したために自殺してしまった中学の同級生だったのです。
罪悪感から逃れることができず、中学生の思い出、面影、妄想がつきまとっています。彼の存在のために先生の道に進んだのです。
ただ、負い目がある場合ですが…、殺人の意志があった場合はともかく、過失致死などで人を死なせた人はいつ心の底から笑えるのでしょうか。いつも気になります。
ところで、話を幽霊物にせず、自分の頭の中の産物としたところが好きで、私は作家さんを評価します。
熱血先生の婚約者も同級生で、同じように後悔していて、時々妄想が訪れます。
そして、なんとも面白いのが、二人が思い描いている印象が異なるため、中学生は衣装を着替えて出てきたり、それぞれに対する接し方が少し違うことです。
へっと言ったり、うじゃうじゃとじゃれついたり、つまんないギャグを言ったり、しかとしたり、磯貝奈美さんの中学生の男の子らしい演技は本当に秀逸でした!!
イジメに遭った小学生の女の子役も演じましたが、ちょっと中性的で、こんなに気持ちが表現できる女優さんがいることに驚きました!!いっぺんにファンになりました。
そして、先生と婚約者は同級生のお父さんに謝罪することで一つの区切りを付けることができました。これからは心の中の彼も少しずつ成長させようとする温かい気持ちに感動しました。素晴らしい作品でした!
満足度★★★★★
若さ×元気溌溂×エロティシズム
【不知火チームを観劇】
役者さんの演劇が楽しいという気持ちが伝わってくるお芝居でした。
明るく健全なエロティシズムを振りまけるのも若さ故です、ホントそう思いました!!
ネタバレBOX
お客さん参加型で盛り上げて、役者いじりもあって、明るいエロティシズム満載のエンタテインメントでした。
役者いじりで、「大学2年生、単位は2単位だか4単位だかしか取ってません」なんて聞くと、若くて馬鹿ばっかりやってんだろうなと思って、懐かしく羨ましくなりました。
股間にシェイビングクリームというのは意外に大丈夫なことが分かりました。安心しました。まぁ、♂が時々パカパカしかけることはありましたが…。
雲龍協会の二人の恋の逃避行など、雲龍チームの公演内容も垣間見られ興味がそそられます。
青山円形劇場を壁で分断して別ストーリーが同時進行した『サナギネ』や、駅前劇場とOFFOFFシアターを使って役者が行ったり来たりしながら同時進行した『祝』/『弔』の手法も面白いのではないかと思いました。
三流であることを正直に公表して三流に縛られて生きるのか、そんなこと別に話さないで楽しいことを見つけて生きるのか、翔太の気持ちの変化がいいですね。
伝統も変化するということも含めて、メッセージ性も豊かでした。
2時間15分はちょっと長いかな。
満足度★★★★★
名曲がたくさん!
オーストリアの支配下であった1800年のローマも、日本のお代官様と同じで、汚い役人の世界ですな。
トスカとカヴァラドッシの悲恋物語も哀しく…。
プッチーニの名曲がふんだんに出てきて、すばらしかったです!!!
満足度★★★★★
面白かったよー!!
表現方法も良かったし、内容も良かった!!
ネタバレBOX
同じ時刻の二つの空間を、一つの空間で表現する手法は良かったです。
別の空間だと分からせるために、入口の方向とライティングで識別させていたのは途中で気付きました。
あえて識別させないという方法もあったのではないかとも思いました。
ところで、火災報知機の人の関与というのが効果的でしたね。
火の無いところ…、特に「男女の間の火種は発見できない」はサイコーでした。
一方は夫婦仲が戻ったり、他方は結婚を少し真剣に考えたりと、ドタバタを経て、足元を見つめ直すことができて良かったと思います。
満足度★★★★★
紅一点も嬉しい
メインテーマそっちのけで楽しかったです。
ネタバレBOX
車が突き刺さった美しいセット、以前観た船のような飛行機のセットの原点とも言えるものでした。
先行きに自信を失くした人気イケメン俳優が、地底人との交渉を行うことで自信を取り戻す、即ち、就職か演劇かで悩んでいた10年前の学生演劇当時の劇団員さんたちが方向性を決めたというメインテーマの印象はあまり残りませんでしたが、とにかく終始楽しくバカバカしいナンセンスSFコメディでした。
最後の七人が助かるところで八人いて、ロシアンルーレットで決めるために別の潜水艦の彼はロシア人だったわけで、何とも安直。全員が助かる方法は色々あるだろうにあっさり一人が決まったりと、何ともシュール。
10年前よりも原発事故で更に海底を汚染したことについては、地底人に申し訳ないとみんなと一緒に思いました。
満足度★★★★★
現時点で今年最高の作品!!!
いい作家、いい本にはいい役者さんが集まりますね。
前作も取材能力には感心しましたが、今回もご本人がおっしゃっているとおり取材に尽力されたことが分かりました。
今回の取材場所は多摩川を前回よりも少し上流に上った所のようですね。
村井美樹さんはとてもお綺麗な方で、ビックリしました。
ネタバレBOX
二郎さんも含めて登場人物それぞれが、二面性を持っている奥の深さには感服しました。
しかし、確かに、子供が病気になっても親を頼れないことが事故の遠因になったのでしょうが、兄のフィアンセを横取りした夫婦という設定にまでしないといけないのかと考えさせられました。
奥の壁に映し出された川面は綺麗でした。
役者さんが後ろのV字を気にしながら跨ぐのが気になりました。
\_/のようにそのまま歩いて通れるように少し間を開けておけばと思いました。
満足度★★★★★
チャレンジ!大成功!
バカバカしくてめっちゃくちゃ面白かったです!
ネタバレBOX
自分の子供を病気にして、看病する姿を見てもらって満足する性癖のお母さんが実際にいましたが、この作品の主人公葵は自分が虐められたりして不幸を感じることで喜ぶタイプの女性でした。
そんな病気があったなとか小難しいことを考えていましたが、探偵が葵のことを変態と言った一言で、ストーリー全体が物凄く分かり易くなりました。
不幸な目に遭う度にニヤッとする葵、そして、その変態を治すための荒療治ですが、友人たちに連れられて舞浜で遊んだり、ハッピーの押し売りとその困惑振りのまあ面白いこと、面白いこと。
全員が女性、それぞれキャラが立っていて、しかもヘタウマなところがストーリーとマッチしていて最高でした。
満足度★★★★★
軽妙な秀作
お気楽な引き籠りのように見えてその実態は…。
ネタバレBOX
都会で気楽に生きているかに見えた若者は元少年犯罪者で、それ故に起こる地元、家族との軋轢、過去が暴かれたことによって現在の友人たちに及ぼす影響を軽妙に描いていて素晴らしかったです。
最近良く見掛ける伊藤毅さん、いい味出してます。
実家を継がざるを得なかった姉の屈折した気持ちから起こった破天荒な行動にはビックリ!民法732条、重婚の禁止がすらすら出てくる若者に、頭の良さと思うように行かない現実のギャップを感じました。
会社を辞めてから引き籠っていた若者も職探しのために外出できるようになりましたが、今度は犯罪歴仲間の女性が姉のために暴行事件を起こしたようでこの後どうなることやら。チラシの二人の女性がこの女性と姉ですが、二人の過去から現在までの微妙な友人関係についてはその理由が明らかにされていませんでした。