満足度★★★★
ツッコミが楽しかったです。
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寺山修司、クレオパトラ、伝統的技法を承継する織部家などを登場させ、芸術とは何かを問う話。
結局は感じ方次第ということのようですが、織部の実用的でありながら目を見張る作品、新進気鋭の陶芸家の機能性を無視した作品、どちらが芸術かと問われても、抽象的な小道具(木箱)で表現されても凡人には判断のしようもありませんでした。
フライヤーでは「つくりかた」、こりっちでは「作りかた」と表示されています。一発で検索できるよう配慮をお願いしたいと思います。
満足度★★★
【Bプログラム】観劇
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やはり、人間が景観を壊しているとする話。
1時間30分弱とAプログラムに比べて長くなった分、マイナス要素が薄まって、けったくそ悪さが目立たなくなりました。
評価の星の数が上がる結果となりました。
満足度★★★★
カバディの勉強になります。
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オリンピックで八百長をして落ちぶれはてた主に鹿神村出身者で作られた日本代表カバディチームの面々が、10年後に再会し和解する話。
選手二人がインドに買収されたということでした。カバディ普及のためにも再演できればいいと思いますが、選手間の確執があって手を繋がなかったことが八百長疑惑を招き世間から叩かれたという程度にしておかないと、このままではインドや日本カバディ協会に失礼で再演できないと思います。
満足度★★★★★
とんでもないことを真摯に行っているところに感動しました。素晴らしかったです。
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殺人の様子を撮影したスナッフビデオを好事家に提供する集団の話。
あってはならないことですが、殺人や死体処理の様子に迫力があり、人間の欲望を描く演劇の一分野の担い手として頑張ってほしいと思いました。
満足度★★★★★
ヴィオレッタの歌声が素晴らしかったです。
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椿姫。
元々の椿姫から作られたオペラなので省略されたところがあるようです。二人が別れた後のパーティでヴィオレッタが連れて来た男爵が若造をぼこぼこにしてやろうか的なことをやたら言っていましたが、その後、その日かどうかは分かりませんが、決闘していたんですね。
三幕は、ヴィオレッタとその他の人との間に網状の布があって仕切られていて、アルフレードたちはヴィオレッタが生きているうちに本当に到着していたのだろうか、妄想の中で出会っていたのではないかと不思議な感覚に陥りました。
満足度★★★★
ラストシーンが素敵です。
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場末の酒場を舞台に、売れなかった頃からヒットメーカーになり、31歳という若さで亡くなるまでの音楽と恋人のことで苦しんだシューベルトの生涯を描いた話。
全体のコメディ部分が何となく上滑りのように感じてしまいました。酒場のシーンだけで、生みの苦しみを描くのは無理があると思いました。
人は心の中に天使と悪魔の側面を持つものというクラウディアの言葉で彼は救われました。若死にの原因は梅毒でした。
満足度★★★★
11月25日のことはよく覚えています。
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わが友ヒットラーとサド侯爵夫人を交互に進行させながら、彼や彼女が三島由紀夫と心情を吐露し合う話。
ヒットラーは似ていました。老醜を嫌う三島も知ることができました。
満足度★★★★
何という人生でしょうか。
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写楽を殺して逃げて来た写楽のゴーストライターの身代わりになろうとするなど、これまでとことんお人好し人生を生きてきた麻布の女郎宮城野の話。
前半途中で、ちょっと嚙み噛みなところがありましたが、その後は大丈夫でした。朗読劇で噛むのはいただけません。
満足度★★
【Aプログラム】観劇
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土地土地には土地の神様がいて、23区にもそれぞれいて、美しい景観を守っていて、美しい景観を邪魔するのは人間であり、人間の構築物であり、それで美しい景観を守るため時々地震を起こしたり水害を起こしたりして破壊するんだと。
けっ、オカルトかよって。けったくそ悪い、最低。
満足度★★★★
手間暇掛かって面倒臭い、それが大事です。
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女子生徒も生きづらければ、先生も生きづらい的な話。
何度言っても言うことを聞かない生徒は毒殺しても已む無しとする女性教諭のインパクトが強烈でした。そのまま推し進めていてほしかったです。
満足度★★★★
様々でした。
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八つの個人・団体による本格的なジャグリングから、ジャグリングをモチーフにしたりジャグリングを取り入れたりしたコント、そしてこれがジャグリングと言えるのかいと言ったものまでの様々なパフォーマンス。
1台のノートパソコンを肩に乗せるだけなのはどうかなと思いました。いつの日か、怪力の持ち主が数台のノートパソコンを使って軽々とジャグリングするのを見てみたいと思います。
満足度★★★★
TO BE CONTINUED
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かつてミクロの身体になって患者の体内に入り治療する方法を確立したフクシマ博士が、新たにタイムマシンを組み合わせた治療法を開発した途端心筋梗塞で倒れたため、研究成果の確認と病気の原因究明を目的に、抗菌バスターZの隊員が過去に遡ってフクシマ博士の体内に入って冒険するSFドタバタコメディ。
胃や十二指腸に行くくらいではどうにもならないだろうと思います。結局、心筋梗塞の原因が掴めたのかどうかも良く分かりませんでした。
数人対数人の戦いを順番に行う所謂チャンバラ劇にありがちなありきたりの格闘シーンがあまりにも長く続き過ぎて辟易しました。
満足度★★★★★
結構重たい内容の話なのですが、分かり易く明るく面白く展開してくれました。素晴らしかったです。
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怪獣を退治する際に地球防衛軍の行為によって被害を被った人たちからの苦情を受け付ける係りに、ウルトラマン型の正義の味方の宇宙人と、自分の星の環境が悪化して移住先として地球が適当かどうかを調査するために来た宇宙人が紛れ込み、恋に落ちた二人は矛盾したそれぞれの任務を全うすることに悩み、怪獣によって知的生命体が滅亡した星に活路を見い出そうとして逃避行の旅に出たという話。
前半は怪獣とはいったい何の例えなのかと思考しつつ、明るく分かり易いストーリー展開で天災と人災について考えました。損害保険、特に特約の例えは分かり易かったです。
後半では知的生命体のエゴあるいは民族の覇権はどこまで許されるのかを考えさせられました。
満足度★★★★
【月】観劇
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罪人を非合法に処刑する鬼の一族を取り締まるためにできた組織に入隊した女性が、上層部の不正を正そうとして返り討ちに遭ったものの、その志は若手隊員に受け継がれることになったという話。
村人から税金を取り立てるなどというお代官様的たわいもない話でしたが、ヒロインが死んでしまうという設定は目新しく感じました。当のヒロインは美人でカッコよかったですね。
満足度★★★★
何か理屈っぽくて良く分かりませんでしたが、
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後に、孤独でそんなに困っていたのなら何で田舎に帰らなかったのだろうかと言われるであろう若者が、帰れない心情や田舎との決別のために最後に家族に会ったときの風景を表したもの。
舞台は馬がいるような田舎で日本ではありませんが、法事のときなどで家族は時折会っておくことが大事だとしみじみ思いました。
満足度★★★★★
笑の内閣、応援しています。頑張ってください。
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ヤクザにピザを売ってはならぬと警察から言われたピザ店の話。
暴力団と知りながら店頭で売ったり出前をしたりすれば利益供与、別の人が代わりに購入して転売することを続けると親密な関係者とみなされてしまう等勉強になります。
最近の出来事である新幹線の一両丸ごと指定席買占めなんて、JRもしくは旅行代理店は分かって受け入れたとしか思えませんね。実際にヤクザの一団が新幹線に乗り込もうとしたとき約款に従ってお断りしますと言えないものなのでしょうか。
クズにも人権、大切です。
話としてはヤクザがクズでスッキリしました。ちょっといい人だったら本業の悪さはさておき、モヤモヤしていたかもしれません。ということは、いい人という設定もあったかなとは思いました。
作家の高間さんが病気で今回再演の作品提供ということになり、新作だと出たはずの助成金が出なくなり、劇団運営にも支障をきたしているという話を聞き、寄付させて頂きました。こんないい劇団が東京に来られなくなったとしたら本当に悲しいことです。
満足度★★★★
アニメの世界を垣間見ることができました。
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限界を感じてアニメーターを辞めた女性が、それでもアニメの世界から離れられず、別のアニメ制作会社に入社して一本のテレビアニメの制作に参加し、様々な職種に様々な苦労のあることを知り、最終的に本当にやりたかったアニメーターの道に再度チャレンジしようと決意する話。
ハケンとは、覇権のことでした。しかし、覇権がメインテーマという訳ではありませんでした。メインのテーマは一人の女性の成長物語でした。ただ、意欲だけで再チャレンジが成功するものでもないので、あの師匠の下で頑張ってほしいと思いました。
ハワイのお土産については、私もハワイに行っていたのかなと思ってしまいました。天才も悩むことがあるのだし、そして何より周囲の温かさが素敵でした。
満足度★★★★
【小栗判官役:市川猿之助 遊行上人役:中村隼人】の回観劇
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仲間が略奪してきた照手姫とは出会いはいびつでしたが、自分に正直に生きる意志を持つ共通点に惹かれ小栗判官は結婚を約束しましたが、照手姫の一族に毒矢で殺され、地獄で大暴れし、閻魔大王から天然痘で外見が醜くなったような感じの餓鬼阿弥にされて娑婆に戻され、偶然遭遇した照手姫を含む善意の人たちに助けられ熊野まで辿り着き、薬師如来の力で完治しました。事の顛末を帝に話したところ感動した帝は小栗を国司に任じ、照手姫のいる美濃を赴任地として選んだ小栗は照手姫と再会し、これまで自分中心に生きてきた生き方から、みんなのことを考える生き方に変える旨を閻魔大王に感謝しつつ誓うのでした。
老妻が若い女に嫉妬して夫婦関係が壊れるエピソードなども織り交ぜ、さながら縁起絵巻のようでした。
満足度★★★★★
演出面に驚かされました。
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精神を病んで寝込んでいる売春婦バーサが置屋から追い出されそうになり、昔の恋人に手紙を出そうとして、女主人や売春婦仲間に代筆を依頼するも適当にあしらわれる様を描いた話。
45分と短く、テネシー・ウィリアムズって精神を病むのが好きなんだなって程度のたわいもない話でしたが、頭上のゆったりしたオフホワイトのカーテンに赤い塗料が流れ、少しずつカーテンが赤くなり、役者にも垂れて、役者の衣装も赤くなるという演出に魅了されました。
最初はプロジェクションマッピングかと思ったのですが、それが液体だと知ったときには本当に驚きました。洗えばすぐ落ちるのでしょうか。大きなカーテンは洗うのも大変です。一公演ずつ新しいものを使うのでしょうか。お客様もそれほど多そうでなく、費用面も大変だろうと他人事ながら心配してしまいした。
満足度★★★★
意外と忠実に演じられました。
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古典の竹取物語を、立体落語風に仕立てたもの。
地球では、ああでもないこうでもないと悩むため、脳内に第二・第三のかぐや姫がいましたが、月からの使者の羽衣を纏うと雑念が払われ悩むこともなくなり、第二・第三のかぐや姫は姿を消しました。素敵なシーンでした。
かぐや姫本人は美少女でしたが、三倍お得とは言えず、本当の三倍お得にしてほしかったです。前説をした主宰の人のとぼけた雰囲気は絶妙でした。